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戦国小町苦労譚

一五八〇年 三月中旬

當信長與靜子在安土會談之際,遙遠的薩摩之地也在討論對織田的態度。

信長と静子が安土で会談している頃、遠く離れた薩摩の地でも織田に対する議論がなされていた。

之後被稱為島津四兄弟的島津義久、義弘、歲久、家久四人,為誰擔任向信長出使一事而爭論不休。

後に島津四兄弟と呼ばれる島津(しまづ)義久(よしひさ)、義弘(よしひろ)、歳久(としひさ)、家久(いえひさ)の四人が、信長に対する使者という役目を誰が担うかについて揉めている。

「為何要由兄長去!難道有必要特地去阿諛奉承織田到那種地步嗎!」

「どうして兄者が行かねばならんのじゃ! そうまでして織田に媚(こ)び諂(へつら)う必要などなかろうが!」

家久幾乎要踢穿地板般猛地站起,怒吼道。

床板を踏み破らんばかりの勢いで蹴るようにして立ち上がり、家久が吼える。

決定由次兄義弘與三兄歲久作為信長的使者,末弟家久對此激烈反對。

信長の使者としては次兄の義弘と三兄の歳久が派遣されると決まり、末弟である家久がこれに猛反発をしているのだ。

長兄義久已確定留守國內,雖然想設法調停,但毫無平息跡象。

国許に残ることが確定している長兄の義久が、どうにかとりなそうとするのだが一向に落ち着く気配が無い。

不過家久如此固執反對,也是有理由的。

とはいえ家久がこれほど頑(かたく)なに反対するのにも理由があった。

目前九州全域處於緊張狀態,龍造寺與大友正值可能開戰之際,島津掌管軍務的兩名中堅長期缺席,自然令人擔憂。

現状の九州は全域が緊張状態であり、龍造寺と大友がまさに開戦しようかと言う時期に於いて、島津家の軍事を担う中核人物の二人が長期間留守をするというのだから無理もない。

儘管因內亂與敗戰氣勢有所衰減,但曾在九州爭霸的兩家恐怕不會放過這個空當。

内紛やら敗戦やらで勢いを落としてはいるものの、かつては九州の覇を争った両家がこの隙を見逃すとは思えなかった。

知道義久與歲久兩人前往京師,所需時間應該不會太久便會傳開。

義久と歳久両名が京へ向かったと知るのにそれほどの時間を要さないだろう。

「兄長二人同時離開,怎可能是理智之舉!就算現在兩家氣勢衰微,一旦知道兄長不在,也許會東山再起!光是來回行程就要數月,若算上在京的停留,半年也回不來。」

「兄者二人が揃って抜けるなど正気の沙汰とは思えぬわ! 今は落ち目の両家とて、兄者たちの不在をしれば息を吹き返すやもしれぬ! 行き帰りの旅程だけでも数ヶ月、京での滞在を思えば半年は戻れぬ」

「我很理解你的心情。但即便如此也必須與織田進行交涉。俗話說『一葉蔽目不見泰山』,對我們而言,織田就是那座泰山。」

「お前の気持ちは良くわかる。それでも織田との交渉は成さねばならぬ。『一葉(いちよう)目を蔽(おお)えば泰山を見ず』(小さなことに気を取られ、大切なことを見失う様子)と言うが、我らにとっての織田は泰山なのだ」

義久對家久的怒氣感到些許厭煩,卻仍平靜而如磐石般沉重地敘述現實。

義久は家久の剣幕に鼻白みながらも、静かにしかし巌(いわお)の如く重い現実を告げる。

他根本無意向信長搖尾乞憐,但也認知到信長過於龐大,無法視而不見強行抵抗。

彼は信長に尻尾を振る気など毛頭ないが、それでも無視して押し通るには余りにも巨大過ぎる存在だと認識していた。

若織田偏向島津以外的任一一方,當前對方佔優的戰局將會瞬間反轉。

もしも織田が島津以外の両家どちらかに加担すれば、現状優位に推移している戦況は一気に覆されてしまう。

他認為兩家若無法給予信長利益便無法促使其起兵,然而信長的家臣為了武功而遠征的可能性卻是十分存在的。

信長に対して利を提供できぬ両家では彼の挙兵を促せないと睨(にら)んでいるが、彼の家臣たちが武功目当てに遠征してくる可能性は十分にあった。

當然不打算在前線小規模兵力面前示弱,但若擊潰了那些部隊,卻會成為讓織田本體介入的藉口。

勿論末端程度に負けるつもりなど無いが、それを打ち破った際には織田本体が関与する口実を与えてしまう。

一旦容許信長介入,便如燎原之火,會以焚盡乾枯草原的氣勢吞沒此地,這是顯而易見的。

一度(ひとたび)信長の介入を許せば燎原(りょうげん)の火の如く、乾燥しきった草原を焼き尽くす勢いでこの地を平らげていくのが目に見えていた。

「我們的想法與兄長相同。至少要取得織田不干涉九州的確言,否則無論兩家怎麼作為,最後我們的未來都會被摧毀!」

「わしらとて兄者と同じ思いじゃ。少なくとも織田がこの九州の地に干渉せぬという言質を得ねば、両家がどうしようとも結局我らの未来は潰(つい)える!」

「那樣的道理我也明白!但若敵人知悉兄長二人不在而趁機進攻,迎頭抵抗而喪命的將是兵士們。我無法對士兵們宣告去死的理據。」

「そのぐらいの理屈は弁えておるわ! だが兄者二人の留守を知り、奴らが好機と攻め込んでくれば、それを迎え撃って命を落とすのは兵どもじゃ。わしには兵に向かって死ねと告げるだけの理を持たぬ」

即便龍造寺與大友聯手進攻,家久也會奮力抵抗,寸步不退。

たとえ龍造寺と大友が共に手を取り合って攻めてきたとて、家久は一歩も引くことなく死力を尽くして戦うだろう。

然而若問到最末端的兵卒是否也抱有同樣的氣概,只能說不一定。

しかし、末端の兵卒まで同じ気概を持っているかと問われれば否と言うほかない。

誠然薩摩兵勇猛善戰,但那僅因為他們為同一個未來而團結,若無大義,結束便會瓦解。

確かに薩摩兵は精強だが、それは同じ未来を見据えて団結しているからに過ぎず、大義がなければ結束が失われてしまうのだ。

其中義弘是率軍的要角,而以智慧著稱的歲久可稱得上是軍師。

中でも義弘は軍を率いる要であり、知恵もので知られる歳久は軍師とも呼べる存在であった。

兩人若同時缺席會帶來何等損失不言而喻,對常在前線作戰的家久而言絕非可接受之事。

その二人が同時に欠けることがどれほどの損失を齎すかは明らかであり、前線で戦うことが多い家久としては到底許容できない話なのだ。

可以說那兩位兄長對他而言等同於能廣泛觀察戰況的雙眼,素有『善戰之名』的家久也深知自己的活躍是建立在他們的存在之上。

言わば二人の兄は彼にとって広く戦況を見渡す両目に等しい存在であり、いくさ上手と謳(うた)われる家久の活躍は彼らの存在あってのことだと他ならぬ己自身が理解していた。

雙方都有理,本應作出裁決的義久卻找不出足以說服家久的話語。

どちらの言い分にも一理あり、本来裁定すべき義久は家久を説得するだけの言葉を持たない。

「即便我們空等不動,兩家恐怕已向織田送出秋波。說不定早已達成某種約定。就算織田本體未行動,其末端踏足九州之時,我等便已陷入絕境。」

「こうして我らが手を拱(こまね)いておる間にも、両家は織田に秋波(しゅうは)を送っておるじゃろう。ややもすると、既に何らかの約束を取り付けているやも知れぬ。織田の本体は動かずとも、その末端が九州の地を踏んだ時点で我らは詰みぞ」

「正是。若織田偏向任一方,不能排除其以視察之名派人前來的可能。因此要先發制人,我方先行出面以阻止織田介入。」

「そうじゃ。仮に織田が両家のどちらかにでも肩入れすれば、配下の誰かを視察と称して送り込んでくる可能性は捨てきれぬ。故に機先を制し、こちらが先に出向くことで織田の介入を防ぐのです」

「但那並不表示兄長兩人都不能離國……」

「だからと言って、兄者たち二人ともが国を空けずとも……」

「雙方各有主張,但這樣下去無法收拾。家久激動得視野狹窄,去把頭淋一下冷水!歲久,陳述一下現狀分析。」

「双方の言い分はあるが、このままでは始末が付かぬ。家久は気が昂(たかぶ)って視野が狭くなっておる。一旦頭から水を浴びてまいれ! 歳久は現状の分析を述べよ」

「是」

「はっ」

觀察弟弟們辯論的義久判斷,雙方的要求遲早無法交集,會永遠平行對立。

弟たちが議論する様子を見守っていた義久は、双方の要求が永遠に平行線で交わることが無いと判断する。

於是他打算不是直接作出結論,而是重新從必須派出大使的原因上調整彼此認知。

そこで結論を出すのではなく、大元の使者を出さねばならない原因から再度認識を擦り合わせようと考えた。

最激動的家久彷彿被井水潑了頭,雖然嘴唇顫抖,但看起來已完全冷靜下來。

一番激していた家久も冷たい井戸水を頭から被ったようで、唇を震わせながらもすっかり頭は冷えたと見える。

確認眾人到齊後,歲久遵照長兄之命,開始闡述薩摩當前的情勢。

全員が揃ったのを確認すると、歳久は長兄の命に従って薩摩が置かれている現状を語りだした。

「龍造寺內訌擴大,無餘力顧及他方。大友尚未從前戰中恢復,但野心仍盛,正在伺機利用龍造寺的破綻。我島津一方則在相良之後接續攻打阿蘇。也就是說,現在正是我等可行動的唯一時機!」

「龍造寺は内紛が拡大しており他所に色気を出す余裕がない。大友は先のいくさから立ち直れておらず、それでも野心は盛んと見え、龍造寺の隙を窺っている。一方我ら島津は相良に引き続き、阿蘇を攻めている状態です。つまり我らが動ける機会は今を置いて他にありませぬ!」

「……若只有又六郎(歲久的通稱)兄長同行我也能接受。但又四郎(指義弘)兄長也一同不前往,是否有必要?兩家確實似乎沒有餘裕行動,但不能斷言他們不會強行出擊反撲。」

「……わしも又六郎(歳久の通称)兄者だけならば納得もした。だが又四郎(義弘のこと)兄者までが帯同せずとも良かろう? 確かに両家共に動ける余裕はなさそうじゃが、無理を押して反撃に出ないとは言い切れぬ」

家久袒露了自己的心聲。

家久が己の胸の内を晒した。

議長義久感到已有好轉的跡象,認為談話正朝著有利的方向推進。

議長を務める義久は早速良い方向に話が進み始めたと、手ごたえを感じている。

之前我原本覺得派遣使者本身就是反對,但實際上條件放寬到只要派一人就可接受了。

今まで使者を出すこと自体に反対だと思っていたが、実際にはどちらか一人ならば許容すると条件が下がったからだ。

「先說明,我並非輕視又六郎兄者。兄者是我們兄弟中最有智略的將帥,我相信不論織田採取何種策略都難以對付兄者。但若龍造寺與大友在關鍵時刻結成同盟會如何?不能排除他們會把我們當作共同的敵人而聯合起來」

「先に断っておくが、決して又六郎兄者を軽んじているわけではない。兄者は我ら兄弟随一の知将、織田がどのような策を講じようと兄者には通用せぬと信じておる。されど龍造寺と大友が土壇場で手を結べばどうなる? 奴らが我らを共通の敵として結託することは否定できぬ」

「被又七郎(指家久)稱讚令人羞愧,不過撇開這點不談,兩家結盟的可能性不能完全排除」

「又七郎(家久のこと)に褒められると面映(おもは)ゆいが、それはさて置き両家が手を組む可能性は捨てきれません」

「正因為彼此都是衰弱的家,所以相互牽制才使得我們島津能同時應付多個敵人。吾等也並非兵力充裕,若被迫進行兩面作戰,就會一下子陷入劣勢。在那種情況下若兩位兄者不在,我們也不知還能撐多久」

「互いに弱った家同士で牽制し合っているからこそ、我ら島津が複数の敵を同時に捌けているのは実情。我らとて兵に余裕があるわけでなし、二正面作戦を強いられれば一気に劣勢に立たされることになる。その様な状況でなお、兄者二人がいないのでは我らもいつまで支え切れるか分からぬではないか」

「我知道又七郎的憂慮。不過我仍認為阻止織田向九州伸手更為優先。又四郎兄者意下如何?」

「又七郎の懸念は承知しておる。しかし、それでも私は織田が九州へ手を伸ばさぬようにすることが優先だと思う。又四郎の兄者は如何に思われる?」

家久對義弘的說法表示理解,卻想到還沒詢問到關鍵的歲久的想法。

家久は義弘の言い分に理解を示すが、肝心の歳久の考えを聞いていないことに思い至った。

「我認為若與織田交戰,島津肯定無法取勝。無論我等多麼強悍,數量上的優勢無法被扭轉。對我們連九州都未完全掌握的情況,他們會舉起日之本向我們而來」

「わしは織田と争った場合、島津は確実に勝てぬとみておる。如何に我らが強かろうと、数の優位は覆らぬ。九州すら手中に収めておらぬ我らに対し、奴らは日ノ本を上げて向かってくるのだ」

歲久冷靜地看清了彼此的戰力差距。

歳久は彼我の戦力差を冷静に見極めていた。

再怎麼說島津的兵勇猛,也不可能一人擊倒十個織田兵。

いくら島津の兵が強かろうが、一兵で織田兵十人を倒せるわけではない。

基於此思考彼我兵力差,自然而然會得出結論。

これを踏まえて互いの兵力差を考えれば自ずと結論は出てしまう。

相較於島津可動員的兵數,織田可動員的兵力已達數十倍。

島津が動員できる兵数に対し、織田が動員できる兵力は数十倍に達しているのだ。

單純在數量上就已落敗,且還有那場早已成為談資的與武田的一戰。

単純に数の上でも負けているというのに、最早語り草になっている武田との一戦がある。

當時被譽為戰國最強的武田騎馬隊,從極遠處狙擊並打倒他們一事廣為人知。

当時戦国最強と謳われた武田の騎馬隊を、遥か遠くから狙い撃って打倒したのは有名だ。

也就是說在數量上落後,在軍備上更是被遠遠拋開,這就是現狀。

つまり数で劣り、軍備に於いても到底敵わぬ程に水をあけられているというのが現状であった。

這種認知為兄弟們所共有,因此無人提出異議。

この認識は兄弟の皆が共有しているため誰も声を上げない。

「補充一點,據說織田幾乎掌握了東國,並在海戰與陸戰兩方面徹底擊敗了西國的毛利。也就是說若與織田為敵,打敗曾為陸上最強的武田的軍隊會從陸上逼近,而打敗最強村上水軍的艦隊會從海上追趕我們……」

「付け加えるならば織田は東国をほぼ手中に収め、西国の毛利を海戦・陸戦の両方で完膚(かんぷ)なきまでに打ち破ったと伝わっておる。つまり織田と争うならば、地上最強であった武田を破った軍が陸から迫り、最強の村上水軍を破った船が海から我らを追い立てるのだ……」

「那話不用人說我也知道!但是,連又四郎兄者也要去——」

「そんなことは言われずとも分かっておる! しかし、それが又四郎兄者まで――」

「不要多說了又七郎!我們不是去向織田乞求原諒。這是要讓織田認識島津這個存在的戰……內心雖然非常不甘,但我一人之力無法得到應有的分量……」

「皆まで申すな又七郎! わしらは織田に許しを請いにゆくのではない。これは島津という存在を織田に知らしめるいくさ(・・・)ぞ! 心底口惜しいがわし一人では貫目(かんめ)が足らぬのだ……」

「那麼把又六郎兄者推為代表,附上我們兄弟的血判狀不就足夠了嗎。島津竟被看得如此便宜,連又四郎兄者不到就不肯接見麼!?」

「それならば又六郎兄者を代表に据え、我ら兄弟の血判状を添えれば十分ではないか。又四郎兄者が行かねば逢っても貰えぬほどに島津は安くみられておるのか!?」

「可悲的是這正是現實。對織田而言,島津不過是在偏遠之地鬧小衝突的匪類而已。終究只是派個代理一人是無法正經被對待的」

「悲しいことにそれが現実なのだ。織田にとっての島津なぞ、僻地(へきち)で小競り合いをしているならず者に過ぎぬ。所詮代理一人を寄越した程度では、まともに相手をしてもらえぬ」

「我們竟被如此輕視……雖然知道兩人必須出訪,但兄者們外出期間要如何防守?」

「それほどまでに我らは軽んじられているのか……二人が出向く必要があるのは分かったが、兄者たちが留守の間は如何にして守る?」

「要在龍造寺內部做手腳使內訌擴大。大友為籌措先前的戰費而增加年貢,致使領民積怨。刺激此事搖撼他們立足的根基即可。處在那種狀況下便無暇顧及我們。此外要不斷進行離間工作,盯上優秀的人才並加以挖角」

「龍造寺には内紛が拡大するよう工作する。大友は前(さき)の戦費を賄うべく年貢を増やしておるゆえ、領民が不満をため込んでおる。これを刺激して奴らの寄って立つ土台を揺さぶってやれば良い。その様な状況であれば我らに目を向ける余裕もあるまい。加えて離間工作も絶えず行わせる。優秀な人材に目をつけて、引き抜きもかけよう」

「離間工作真的能奏效嗎?尤其是挖角之類的,若對方不是愚蠢之人便難以行得通。採用那種策謀令人不安」

「離間工作は果たしてうまくいくのか? 特に引き抜きなど、相手が馬鹿でなければ通じぬ水物だ。その様な策を用いるのは心許ない」

「就算不順利也沒關係。只要在窮於應付的狀況下產生敵人可能與彼此勾結的疑念,就會在他們之間產生裂痕。龍造寺正陷入疑心暗鬼。大友也將諫言的家臣疏遠,變得自以為是。疑念這種毒很難輕易抹去」

「上手くゆかなくても問題ないのだ。余裕のない状況で、敵と繋がっているやも知れぬという疑念が生じるだけでやつらの間に亀裂が生じる。龍造寺はまさに疑心暗鬼になっておる。大友も諫める家臣を遠ざけ、独りよがりになっておる。疑念という毒は簡単に拭(ぬぐ)えぬよ」

「兄者……明白了。既然兄者已經準備周全,我也下定決心。即便要承擔薩摩瀕臨危機的可能性,也要阻擋名為織田的『外人』」

「兄者……分かった。兄者がそこまで手を打っているのならば、わしも腹を括(くく)ろう。薩摩が危機に瀕(ひん)する可能性を飲んででも、織田という『余所者』を阻(はば)むのだな」

家久得知兩位兄長的覺悟,為自己未曾傾聽他們意見而道歉。

家久は二人の兄の覚悟を知り、彼らの意見を聞こうとしなかったことを詫びた。

要說是否從心底認同,則未必,但他也理解除了這招外無法遏止織田介入。

心の底から納得しているかと問われればその限りではないのだが、これ以外の方法で織田の介入を抑え込めないというのも理解した。

雖然流露出些許不滿,家久仍遵從長兄義久的決定。

若干の不満は滲(にじ)ませつつも、家久は長兄義久の決定に従う。

要向亂世霸主信長展示島津的可怕之處。他們認為如此一來兵士也會理解兩人作為使者出發的必要。

乱世の覇王こと信長に対し、島津の恐ろしさを見せつける。これならば兵たちも二人が使者として赴くことに理解を示すだろうと考えた。

因為沒有誰能比他們更能體現島津家。

彼ら以上に島津家を体現している者など居はしないのだから。

不過並非沒有憂慮。最大的問題是……

「とはいえ、懸念が無いわけではない。一番の問題は……」

「是近衛家的女兒吧」

「近衛家の娘だな」

話題告一段落,但在向信長陳述時無法迴避的便是靜子的存在。

話は一段落したが、信長に物申す際に避けては通れないのが静子の存在である。

她是與他們四兄弟所知的女子常識截然不同的存在,對方已表示需先與她會面才能見信長。

彼女は彼ら四兄弟が知る女の常識からかけ離れた存在であり、信長と面会する条件として先に彼女に会うことを先方から伝えられていた。

她作為女性卻升至東國管領之位,且傳聞織田家大幅飛躍的勝利背後,常有她的活躍。

女だてらに東国管領にまで成り上がり、織田家が大きく飛躍した勝利の裏には常に彼女の活躍があったと、まことしやかに噂されている。

據聞連信長自己都承認,若無靜子的奉獻,信長的大飛躍就不會有。

静子の献身が無ければ、信長の大躍進はなかったと他ならぬ信長自身が認めているほどだと聞く。

「那就是傳聞中名聲遠播的尾張三位大人嗎?雖獲得顯赫官位,卻聽說出征次數寥寥。真有那麼值得畏懼的人物嗎?」

「噂に名高い尾張三位(さんみ)様だな? 大層な官位を賜っておるが、いくさに出たのは数える程と聞く。そこまで恐れるような人物か?」

家久帶著明顯的諷刺強調三位以嘲笑。

家久が、明らかに嫌味混じりに三位を強調して嘲笑する。

「確實聽說她親自在戰場上揮戈的次數寥寥,但那是因為家臣懇求她不要上戰場。我想她應該是與我們以武勇為榮的人截然相反。你不覺得她擁有讓家臣們絕不想失去的某種特質嗎?」

「確かに本人が直接槍働きをしたのは数える程だが、それは家臣たちがいくさ場に立たぬよう懇願したからだと聞いておる。我らのような武勇を以て由(よし)とする者とは真逆の存在なのであろう。家臣たちが絶対に失いたくないと思わせる程の何かを持っているとは思わぬか?」

「把她解釋為懦弱是錯的吧?聽說她在必要時並不避諱赴前線,並曾在三方原之戰親率軍前」

「臆病という解釈は間違っておるぞ? 必要とあれば前線に赴くことを厭(いと)わぬようで、かの三方ヶ原のいくさでは陣頭に立っていたそうだ」

「但是,對我們來說是個難以對付的存在。由於幾乎得不到對方的情報,根本不知該如何與之交涉」

「しかし、我らにとっては扱いにくい存在だ。相手の情報が殆ど手に入らぬゆえ、どう接したものか皆目見当もつかぬ」

「聽說連帶點都難送。企圖用金銀財寶收買者,無一例外都走向滅亡」

「手土産を贈ることすら難しいと聞く。金銀財宝で懐柔しようと企んだものは、一つの例外なく破滅している」

「在男性主導的武家社會裡,身為女性卻位列東國管領這等無可比擬的地位。她想必持續展現出讓人無法對她生出嫉妒或閒言的業績」

「男社会の武家に於いて、女でありながら東国管領という比類なき地位にいるのだ。嫉妬や陰口すら言わせぬだけの実績を示し続けたのだろう」

四兄弟齊齊仰望空中。從外傳的謠言根本無法知道她究竟是怎樣的一個人。

四兄弟は揃って宙を見上げていた。漏れ伝わる噂ではどのような人物なのか全くわからないのだ。

若像家久那樣因為是女人就輕視,立刻就會被反制,這是顯而易見的。

家久のように女だからと軽んじれば、たちまち足を掬われることになるのが目に見えている。

那位信長毫無一絲疑心地給予知遇,而靜子也為了報答那份恩顧不斷盡力,正因如此才有今日的地位,她那純粹的忠誠是人人皆知的事實。

かの信長が一片の疑(うたぐ)いもなく知遇(ちぐう)を授け、また静子はその恩顧(おんこ)に報いるべく尽力し続けたからこその地位であり、彼女の至純なる忠誠は誰しもが知るところであった。

有人說信長即便不離開安土也能作為天下人施展影響力,正是因為靜子替他處理雜務,使他得以專注於必要之事。

信長が安土から動かずとも天下人として影響力を振るえているのは、彼が必要なことに集中できるよう静子が雑事を片付けているからだと言われている。

「又六郎兄長!姑且假設,若近衛家的女子成為敵人,我等有勝算嗎?」

「又六郎兄者! 仮の話だが、近衛の娘が敵に回った場合、我らに勝てる見込みはあるか?」

「不可能。肯定會敗」

「無理だ。確実に負ける」

這是毫不遲疑的回答。歲久並非草率下結論,他反而是審慎地考量各種可能性,仍然得出無法勝過靜子的結論。

即答であった。歳久は何も短絡的に断じたのではない。むしろ彼は様々な可能性を吟味し、その上でなお静子には勝てぬと結論づけたのだった。

「近衛殿(即靜子)性格不嗜戰,應不會輕易拔劍交鋒。然並非藐視武力,反而其軍備在織田軍中也稱得上出眾。甚至聽說她會將自軍之兵借給他將使用」

「近衛殿(静子のこと)はいくさを好まぬ気性ゆえ、そう簡単に矛を交えるようなことにはならぬだろう。さりとて武を軽視している訳でもなく、むしろ軍備は織田軍に於いても抜きんでているそうだ。更には自軍の兵を他の将に対して貸し出しすらしていると聞く」

「竟然有餘裕把兵派往別處,真令人羨慕」

「他所(よそ)に兵を派遣するほどに余裕があるのか、全く肖(あやか)りたいものだ」

「的確。她的本質乃是滋潤織田廣大版圖、帶來豐沛財富的根源。以她那龐大財力為後盾所供應的物資,能讓常識難以想像的戰事成為現實。據聞在先前征討毛利時,也以極大盡力支持羽柴筑前守」

「然(しか)り。彼女の本質は、織田の広大な版図(はんと)を潤(うるお)して余りある富の根源であることにこそある。彼女の持つ莫大な富に裏打ちされた物資の供与は、常識ではありえないいくさを現実のものとするらしい。先の毛利征伐に於いても多大なる尽力を以て羽柴筑前守(ちくぜんのかみ)めを支えたと聞いておる」

「最可怕的是她不去宣揚那些功績。若炫耀武功,謠言自會流傳,也因此只留下模糊的傳聞四處流竄」

「一番恐ろしいのはその功績を喧伝(けんでん)せぬことよ。己の武功をひけらかせば、自ずと噂は漏れ聞こえる。そのせいで漠然とした噂だけが独り歩きしておるわ」

「嗯,正如又四郎兄所言。其中最令人畏懼的是有‘千里眼’之傳聞。我不信那些欺騙伎倆,但若不那麼想就實在無法解釋她抓得那麼快的情勢」

「うむ、又四郎兄者が言う通りよ。中でも一際恐ろしいのが千里眼を持つという噂だ。まやかしの類(たぐい)は信じぬが、そうとでも思わねば説明がつかぬほど事情を早く掴むらしい」

對不知有電信電話等物的島津人來說,她的情報蒐集能力被比擬為名為千里眼的神通力。

電信電話の存在を知らない島津にとって、彼女の情報収集能力は千里眼と言う神通力(じんつうりき)に準(なぞら)える程であった。

聽說她足不出尾張便掌握遠在西國盡頭秀吉的窮境,這樣像抓雲般的說法令人無法不覺得難以置信。

遥か西国の果てにいる秀吉の窮状(きゅうじょう)を、尾張から一歩も動かずして把握していたというのだから、雲を掴むような話だと思うのも無理はない。

「以我們的常識來看,羽柴殿傳訊到尾張殿、換乘驛馬也要十日。然後得知情況並集結物資又需十日,滿載物資的車隊到達羽柴殿處至少要二十日。可據說尾張殿在兩日內就把一切送達,實在不像是人所為」

「我らの常識で考えれば羽柴殿から尾張殿へと早馬を乗り換えても十日は掛かりましょう。そこで状況を知って物資を集めるのに更に十日、積み荷を満載した車列が羽柴殿の許へと到着するには倍の二十日は見ねばなりますまい。然るに尾張殿は二日で全てを届けたそうじゃ、とても人のなせる業(わざ)とは思えぬ」

「哈,是狼煙!一定是在通往西國的沿路設了多處據點,用狼煙報至尾張」

「はっ、狼煙(のろし)じゃ! 西国までの途中にいくつも拠点を置き、狼煙で尾張まで報せたに違いあるまい」

家久聲張得彷彿要說這正是千里眼的把戲。

家久がこれこそが千里眼の絡繰(からく)りよと言わんばかりに声を張った。

「若是狼煙,豈不也會被旁人看見?再者一旦刮強風,狼煙便失去作用。根本兩日內連物資都集不了……」

「狼煙ならば余人の目にも触れておろう? それに強い風が吹けばそれだけで狼煙は役に立たなくなる。そもそも二日では物資すら集まらぬぞ……」

「派人到安藝國去查,連見過像狼煙的人也沒有。也就是說,只有他們掌握了我們想不到的通訊方式」

「安芸(あき)国まで人を送って調べさせたが、狼煙らしきものを見たという者すらおらぬそうだ。つまり我らが思いつかぬような方法で連絡を取り合う術(すべ)があるとしか思えぬ」

「……難道真有人認為她有千里眼?」

「……まさか本当に千里眼があると思われるのか?」

「若真是那樣倒好辦。但我認為更麻煩、更惡劣的是某種『仕組』」

「それならば如何様にも対処できる。それよりも遥かに厄介で、タチの悪い『仕組み』があると考えておる」

「仕組?」

「仕組み?」

「正是。不知他們用何等手段,但無論遠近都能同等地傳達意志、同樣地運送物資。對方總能先於我們得知戰局,並能從遙遠之地即刻派出援軍,所以我們沒有勝算」

「左様。奴らが如何なる手段を用いているかは判らぬが、いずれにせよ遠近(おんごん)を等(ひと)しくして意を伝え、同様に物を運ぶことが出来るのだ。相手は我らに先んじて戦況を知り、遥か遠地より即座に援軍を送れるのだから勝ち目がない」

歲久的話讓眾人僵住。

歳久の言葉に全員が凍り付く。

島津人也以神速行動為利器,但眾人理解到對手以超越神速的某些手段封死了地利。

島津も神速の行動を武器としているが、相手はそれ以上の何かを以て地の利を封じてくると理解した。

九州由海隔離於日本本土,本以為難以被攻入而掉以輕心,但一旦策略失當,連這點也可能不管用。

九州は日ノ本本土から海を隔てているため容易には攻め込まれぬと高を括っていたが、下手をするとそれすら通用しないかもしれない。

「曾向關白殿(指靜子的義父近衛前久)試探性打聽,卻被敷衍說不知。不管怎樣,想從那位老人那裡探出端倪恐怕很難」

「関白殿(静子の義父に当たる近衛前久(さきひさ)のこと)にそれとなく探りを入れてみたのだが、知らぬ存ぜぬで通されてしまった。とにかくあの御仁(ごじん)から探りを入れるのは難しかろう」

四兄弟甚至認為連她的義父前久也可能不知情。

ともすれば義理の父である前久すら秘密を知らぬのではないかと四兄弟は考える。

照常理來說連父母都不被告知有違禮理,但能被允許如此本身就宣告她是一個異端的存在。

世の常に倣(なら)えば親にすら知らせぬのでは義理に悖(もと)るが、それを許されていること自体が彼女を異端な存在と知らしめていた。

「是嗎。若能稍微了解她的人品,或許就能找到接近的方法……」

「そうか。少しでも人となりが分かれば、取りつきようもあったろうに……」

「真的什麼都做不了嗎?」

「本当に何も出来ぬのか?」

即便明知無望,家久仍忍不住發問。

無理だとわかっていても家久は問わずにいられなかった。

但他的希望被歲久閉目無言地否定了。

だが彼の希望は歳久の瞑目(めいもく)をもって無言のうちに否定される。

「尾張那邊可動員的兵力眾多,資金充裕且糧草取之不盡。因此像兵糧攻城這類側面手段無效。即便以地利固守,或使用我們擅長的戰術(稱為釣り野伏,假裝撤退以誘敵,待其追擊再反擊),最終還是會是我們先行崩潰」

「尾張殿には動員できる兵が多く、また潤沢な資金と尽きぬ兵糧があると言う。ゆえに兵糧攻めのような搦手(からめて)は通じぬそうだ。地の利を生かして籠城しようにも、我らが得意とする戦術(釣り野伏(のぶせ)と呼ばれる逃げを装って相手を誘い、追ってきたところを逆襲する戦法)を使おうが、我らが必ず先に音(ね)を上げることになる」

「若正面衝突,躺在野地曝屍的只會是我們……」

「ぶつかれば、野に屍(しかばね)を晒すのは我らばかりという訳か……」

義久低聲喃喃,若一戰便必敗無疑。

呻くように義久が呟く。戦えば必ず負ける。

然而,也不能連作為薩摩人之驕傲一併拋棄。

だが、薩摩人としての誇りまで捨てて良いわけではない。

即便如此,他們眼中並無絕望之色。

それでも彼らの目に絶望の色はない。

「雖說是個難以捉摸的對手,但有一件事可以確定。他們是在試探我們島津究竟會屈服,還是選擇對立。」

「とかく得体のしれない相手だが、一つだけ確実に言えることがある。奴らは我ら島津が服従するか、それとも対立を選ぶか見定めんとしているということだ」

「沒錯。在與織田會談前會先對我們施加動搖攻勢。被潑以屈辱性的言語也是在所不免。」

「そうだ。織田との会談前に揺さぶりを掛けられるだろう。屈辱的な言葉を浴びせられるぐらいは想定しておる」

「無誤。要麼屈服,要麼死亡,那將是織田的問話。最佳的成果是織田對九州不干涉,但我們現在沒有足夠的籌碼說服織田。因此最好讓織田認為我們是可用的棋子,成為得知九州動向的窗口。」

「間違いない。服従か、それとも死か。それが織田の問いとなろう。最上の成果は九州への不干渉だが、今の我らに織田を納得させられるだけの材料が無い。よって織田が我らを使える手駒だと認識し、九州の動向を知る窓口になれれば良い」

三人對義久的話點了點頭。

義久の言葉に三人は頷いた。

統一九州是島津的宿願,但為此必須阻止外來的介入。

九州統一は島津にとって悲願だが、その為には外からの介入を阻止しなくてはならない。

若信長決定不介入,其他勢力便會徹底採取觀望。

信長が介入をしないと決めれば、他の勢力は様子見に徹するだろう。

可見信長的判斷對他們以及許多有力者而言,關乎未來,至關重要。

それほど信長の判断というのは、彼らにとっても多くの有力者にとっても今後を決める重要なものなのだ。

「目前情況是完全沒引起興趣,但不見得會一直如此。若會談極度不順,我等便以島津流的回禮還給他們。又四郎兄者若顧惜性命,便由我來賭上性命吧。」

「現状は全く興味を持たれていない状況ですが、それが続くとは限らぬ。なに、会談があまりにも不調に終わったならば、島津流の返礼をくれてやろう。又四郎兄者は命を惜しんでくだされ、わしが命を賭けましょうぞ」

「……你的決意不會被浪費。但也希望不要落得那樣的結局。若能在戰場上死去,便是心願;若是在床榻上凋零,便無顏面對先祖。」

「……お前の決意は無駄にはせぬ。だがそうならぬようにしたいものだ。いくさ場で潰えるならば本望だが、床の上で散ったのでは父祖に顔向けできぬ」

「既然總要喪命,不如在戰場上光彩地散去。」

「どうせ命を落とすなら、花々しくいくさ場で散りたい」

「即便被稱為西國雄的毛利也曾敗北,認為我們可勝是種傲慢。但若能平定九州,必會讓人覺得島津不可輕視,屆時便難以輕易插手。現在是韜光養晦之時。」

「西国の雄と称された毛利ですら敗れたのだ、我らならば勝てるなどと考えるのは傲慢というものよ。だが九州を平らげてみせれば島津侮りがたしと思いもしよう。さすれば容易に手出しが出来ぬようになる。今は雌伏の時じゃ」

若談理想,自是想與信長對等而立,但就算統一九州也無法達成此事,四兄弟心知肚明。

理想を述べるなら信長と対等に立ちたいが、九州を統一できたところでそれが叶わないことは四兄弟の皆が理解していた。

正因如此,必須給信長留下印象:九州有島津,其武勇絕不可輕視。

だからこそ九州に島津あり、その武勇は消して侮れぬと信長に印象付けねばならない。

「我們將前往之地,正是血不流的戰場(……)。所以又七郎,留在國許的末弟,以及身為長兄的我,該做什麼,你們明白嗎?」

「我らがこれから赴く場は、まさに血が流れぬいくさ場(・・・・)よ。故に又七郎、国許に残る末弟のお主と長兄たるわしが何をなすべきか、わかるな?」

義久的語氣裡充滿了強烈的自負。家久輕拍膝蓋,終於點頭表示領會。

義久の声には、強烈な自負が込められていた。家久は膝を軽く叩いてようやく納得する。

「……原來如此,作為使者前去的兄長們,並非為了恭順。要讓織田覺得島津不可輕視,使其認為不是服從而是只能以相待。那麼兄長們就盡情以無血之戰把島津的可怕敲進織田的腦中;其間,留下的我們便將九州吞噬殆盡!」

「……なるほど、使者として兄者たちが向かうのは、何も恭順の為ではない。織田に島津、侮りがたしと思わせ、従えるのではなく遇するしかないと思わせるのだな。ならば兄者たちは存分に『血の流れぬいくさ』で島津の恐ろしさを織田に叩き込んでくだされ。その間、残った我らが九州を喰らい尽くしましょうぞ!」

對著咧嘴笑著大言不慚的家久,義久投以銳利的眼光,同時點頭。

ニヤリと笑いながら豪語する家久に、義久は鋭い眼光を向けつつ頷いた。

「沒錯。若我們統一九州,織田會認為與其耗費力氣剿滅我們,不如去利用我們。換言之,我們是餌。當所有人都注視著我們與織田這個焦點時,留下的你便去釣起那些上鉤的人。」

「そうだ。我らが九州を統一すれば織田も我らを潰す労力より『使う』方が得だと考えるであろう。言わば我らは『餌』よ。皆がわしらと織田という『点』に注視している間、残ったお前が餌に食いついた奴らを釣り上げよ」

義久有力地點頭,四兄弟的決心已定。

義久が力強く頷いて、四兄弟の腹は決まった。

同時也明白了:這是一場以島津生存為賭注的孤注一擲。

そして同時に理解する。これは島津の生存をかけた乾坤一擲(けんこんいってき)の賭けであると。

並且這是島津在戰國世中得以生存的、唯一且最後的蛛絲。

そして島津が戦国の世で生き伸びるための、唯一にして最後の『蜘蛛の糸』であることを。