戦国小町苦労譚
一五七八年 九月下旬
正如恵瓊所憂慮的,前往討伐東國的軍隊大半在功績與賞罰決定後便踏上歸途。
恵瓊(えけい)が懸念していた通り、東国征伐に赴いた軍の大部分は論功行賞の決定を以て帰還の途に就いた。
今後戰後處理仍將持續,但由駐紮的信忠為首的高層部隊負責,主力部隊則折返畿內。
今後も戦後処理は継続するが、それらは駐留する信忠を筆頭とする首脳部の部隊が行うこととし、主力部隊は畿内へととんぼ返りするのだ。
此次復員(將軍隊編制從『戰時』恢復為『平時』)同時也是表達接受信長所決定的『靜子就任東國管領』的意思表示。
この復員(軍隊の編成を『戦時』から『平時』に戻すこと)は信長の下した『静子の東国管領就任』を了承するという意思表示でもあった。
有人因此歡欣認為靜子軍被束縛於東國,但他們忘記了靜子軍在織田軍中擔任兵站的職能。
これによって静子軍を東国に縛り付けられたと喜ぶ者も居たが、彼らは静子軍が織田軍の中で兵站を担っていることを失念している。
由於所謂兵站的功能是隨軍行動而附帶的性質,靜子軍的部隊被分割為數個小隊,並重新編成為復員部隊後才返程。
兵站という機能は軍の行動に付随する性質があるため、静子軍の部隊はそれぞれ小部隊に分割されて復員部隊に編成され直した上で帰路に就いていた。
相反地,擅長工事與基礎建設的黑鍬衆,因各將領的請求,將把原本分散各地的多數部隊招集回東國。
逆に工事やインフラ整備を得意とする黒鍬衆は、諸将の要請によって各地に散っていた部隊の多くを東国へと招集することになる。
「無論做什麼,首先要在東國各地進行巡檢(じゅんけん)才行呢」
「何をするにしても、まずは東国各地に於いて巡検(じゅんけん)が必要だね」
戰國時代的關東,由於史實中德川家康未施行大規模治水工程,多條河川錯綜匯流,成為不毛的濕地帶。
戦国時代の関東は、史実に於いて徳川家康が行った大規模な治水工事が実施されていないため、幾つもの川が複雑に流れ込む不毛な湿地帯であった。
但不只限於關東,靜子的義父近衛前久(さきひさ)所管轄的大坂亦同樣如此。
ただしこれは関東だけに限った話ではなく、静子の義父にあたる近衛前久(さきひさ)が管轄する大坂も同様である。
至於大坂,靜子軍的機甲部隊(並非配備戰車等戰鬥車輛的部隊,而是運用工事用重機的黑鍬衆專門部隊)使用相當於挖掘機的仁王,以及相當於動力揚水泵的『水天(すいてん)(佛教中掌管水的神名)』,進行大規模的治水與填海工程。
大坂に関しては静子軍の機甲部隊(戦車などの戦闘車両を配備された部隊ではなく、工事用重機を運用する黒鍬衆の専門部隊)がパワーショベルに相当する仁王や、動力揚水ポンプに相当する『水天(すいてん)(仏教に於いて水を司る神の名)』を用いて大規模な治水と干拓工事を行っていた。
透過細緻的事前調查與使用重機推動的高效率計畫,取得了與純人力工程無法相比的進度。
緻密な事前調査と重機を用いた効率的な計画を推進することにより、人力のみで行う事業とは比較にならない進捗を確保することが出来ている。
因工程規模過大,規劃階段已制定到第六次開發,目前大約消化了第一次開發的一半。
工事規模が大きすぎるため、計画段階で六次開発までが策定されており、現在は一次開発の半分ほどを消化した段階だ。
即便如此,曾經雜亂的河川經過取捨整治後,實施驚人規模的造成工程的情形,深深刺激了堺的商人們。
それでも野放図となっていた河川が取捨選択の末に整備され、凄まじい規模の造成工事を実施している様子は堺の商人達を甚(いた)く刺激した。
這些工程一旦完成,西日本首屈一指的商業都市將可確定誕生,商人們正虎視眈眈地想盡辦法分一杯羹。
これらの工事が完成すれば西日本屈指の商業都市が誕生することが確実であり、何とかして自分たちもその利権に食い込むべく虎視眈々(こしたんたん)と狙っている。
當然對於那程度的打算前久亦已掌握,核心的利益圈已經完成封鎖。
尤もその程度の思惑については前久も把握しており、既に核心的な利権の囲い込みは完了していた。
預計會成為超越堺的巨大港灣都市,而連結大坂—京都間、可能成為經濟動脈的街道則由近衛家管轄。
堺を超える巨大な港湾都市となることが見込まれ、経済の動脈となり得る大坂―京都間の街道に関しては近衛家が管轄することになっている。
工程規劃如同從內側向外以同心圓狀擴展,雖然簡陋但港灣功能已開始運作。
工事は内側から同心円状に広がっていくように計画されており、既に簡素ながらも港湾機能が稼働し始めていた。
現階段已有來自神戶與四國的物資流入,造成完畢的土地上正逐漸形成處理這些物資的市場。
現時点で神戸や四国から物資の流入が始まっており、造成が完了した土地にはそれらを扱う市場が形成されつつある。
目前以食糧與生活物資為主,但未來計畫在填海區引進來自尾張的工廠群,以在工業領域發展。
今はまだ食料や生活物資が中心ではあるが、将来的には埋め立て地帯に尾張から工場群を誘致して工業分野での発展を遂げる予定だ。
「把大坂開發的機甲部隊所使用的部分重機調來供關東開發用吧。尤其『水天』原本計畫換成新型號,請下令把舊的部分調往關東。」
「大坂開発の機甲部隊が使用している重機の一部を関東開発用に回して貰いましょう。特に水天は新しい型番の物と入れ替える予定だったし、古い物の一部を関東に寄越すよう指示して下さい」
「是」
「はっ」
儘管是靜子的要求,也無法抽調正在進行中的大阪開發工程的核心成員。
如何に静子の要請とは言え、仕掛かり中の大阪開発工事の中核メンバーを引き抜くわけにはいかない。
因此分配到關東的人員與裝備預計會是中堅以下的人員與舊式機材。即便如此,這些成員在大坂開發上仍有參與且有操作重機的經驗,因此被認為足以應付關東開發初動的調查與估算。
ゆえに関東へと回される人員や装備については、中堅未満の人員及び旧式の機材となることが見込まれる。それでも大坂開発に少なからず携わり、重機を扱う経験のあるメンバーが集まるため、関東開発の初動となる調査や見積りについては充分だと考えていた。
靜子組成小規模調查隊作為先遣,派往關東,預定花數月進行當地調查。
静子は小規模な調査チームを編成し、先遣隊として関東へ送りこみ、数か月かけて現地の調査を行う予定だ。
之後根據獲得的資訊擬定關東開發計畫。因為地理位置相同,認為關東開發的中心會落在江戶,但也視調查結果可能在別處設本拠。
その結果、得られた情報から関東開発計画を策定する。立地が同じであるため、関東開発計画の中心地は江戸になると考えているものの、調査結果次第では別の場所に本拠地を構えることも考えられた。
靜子原本也計畫自尾張遷居到關東,同行基礎調查,但該計畫從一開始就遇到挫折。
そして静子自身も尾張から関東へと居を移し、基礎調査に同行する予定を立てていたのだが、その計画は最初から躓(つまづ)くことになる。
「關於在關東的環境調查已知道了。但靜子大人親自下向(從都到鄉下,這情況為從尾張到關東)一事,實在難以接受。」
「関東での環境調査は承知しやした。しかし、静子様が下向(げこう)(都から田舎へいくこと、この場合は尾張から関東)されるのは承服しかねます」
對於靜子從尾張遷居到關東一事,不但黑鍬衆反對,作為主君的信長以及義父前久也一同反對。
静子が尾張から関東へと居を移すことに関して、黒鍬衆は勿論のこと主君たる信長及び義父である前久までもが反対した。
信長與前久認為關東比起尾張安全無法保障,且難以預知會發生何事,絕不可能將宛如『掌中之珠』的靜子送去那裡。
信長や前久が尾張と比べて安全が確保されておらず、何が起こるか判らない関東へ『掌中の珠』たる静子を送りだせるはずもない。
對黑鍬衆而言,正因為靜子在尾張安居,他們才敢離開國許到日ノ本各地去。
また黒鍬衆からすれば自分たちの家族や一族が生活する尾張に静子が居を構えているからこそ、国許を離れ日ノ本中の何処へでも出向けるのだ。
倘若靜子移往關東,這個前提就會瓦解。
静子が関東へと移ってしまえば、この前提が崩れてしまうことになる。
他們擔心代替靜子管理尾張的代官是否能像靜子一樣保護他們的家人,因此無法離開國許。
静子の代わりに尾張を収める代官が、静子と同様に彼らの家族を守ってくれるかが心配でとても国許を離れられない。
再者與日益興盛的尾張相比,關東是一片荒僻之地,無論有何政治盤算,看起來像是將大恩於己的靜子貶謫,心中難以忍受。
何よりも隆盛を極める尾張に比べ、関東は何もない僻地であり、如何なる政治的思惑があろうとも大恩ある静子が左遷されているようで我慢ならなかった。
「若要靜子大人遠赴東方,不如命令我們向東去便好。」
「静子様はあっしらに東に向かえ、そうお命じ下されば良いのです」
家臣們的意見是,派他們赴關東無妨,但不能接受把靜子的尾張奪走。
自分たちが関東へと派遣されるのは問題無いが、静子が尾張を取り上げられるのは容認出来ないと言うのが家臣たちの意見だった。
靜子自己亦因心急而有些行動過早,本來並未打算立即遷居關東,但看這情況不得不放棄遷居關東。
静子としても気が逸(はや)った結果として先走っており、即座に関東へ移住しようなどとは考えていなかったのだが、この様子では関東への移住は断念せざるを得ない。
如今靜子權勢滔天,但她認為正是由於眾多家臣的支持,才有今日的自己。
今や絶大な権力を持つ静子だが、彼女自身は多くの家臣たちによって支えられているからこそ今の自分があると考えている。
因此若問她是否要壓過家臣們的強烈反對遷居關東,答案是否定的。
ゆえに家臣達の強い反対を押し切ってまで関東へ移住するかと言われれば、否である。
何況他們的建言根源於對她的敬慕,她不願為了堅持己見而將其一概否決。
何より彼らの意見の根底には、自分に対する敬慕があっての進言だ。それを跳ね除けてまで我を通そうとは思わなかった。
(乾脆像參勤交代那樣在關東與尾張之間交替往返如何?要做到那點,尾張與關東之間的街道得好好整備才行呢)
(いっそ参勤交代みたいに関東と尾張を交互に行き来するかな? それには尾張と関東間の街道がしっかりと整備されないと駄目だよね)
靜子不是要完全把根據地遷到關東,而是考慮每年遷移所在地。
静子は本拠地を完全に関東に移すのではなく、一年ごとに所在地を移すという案を考えた。
如果實施,隨著靜子的往返,道路上會有大量金錢流動,沿線需求高的地區會被帶動,似乎是個不錯的主意。
これを実施すれば静子の往復に伴って街道に莫大な金が落ちることになり、高い需要の見込まれる延線上地域が活性化するため中々の名案に思われる。
無論如何,必須先確保關東安全並得到信長及前久的許可,且在那基礎上要有讓家臣們能接受程度的關東開發進展。
いずれにせよ関東の安全が担保されて信長及び前久からの許可が下り、その上で家臣たちが納得する程度の関東開発が進んでいなければならない。
她苦思數日如何讓大家信服,但沒有像魔法般能把一切完美解決的方案出現。
どうすれば皆を納得させることが出来るかを彼女は数日間思い悩むが、魔法のように全てを綺麗に解決する案は浮かばなかった。
她攤開地圖,用指尖彈著城堡形狀的棋子思索時,不小心把棋子彈得較遠,滾到了某處。
地図を広げて城の形をした駒を指先で弾きながら悩んでいると、思いのほか強く弾いてしまった駒がとある場所に転がっていく。
看到那一幕靈光一閃的靜子立刻把計畫條列在紙上整理思緒,花約一刻鐘把文字化的素案昇華為草案,滿意地點頭。
その様子を見て閃いた静子は、すぐさま紙に計画を箇条書きにして頭の中身を整理した。そうして言語化された素案を一刻程掛けて草案にまで昇華し、満足げに頷く。
「首先需要上樣的許可吧」
「まずは上様の許可が必要だね」
要讓靜子的計畫成為現實,僅靠尾張・美濃地區的富庶是不可能的。
静子の計画を現実のものとするためには、尾張・美濃地域だけが豊かな現状では到底不可能だ。
至少要讓從中部地方全域到關東都變得富裕,若可能還要讓東北也繁榮。
少なくとも中部地方全域から関東に掛けてが豊かになり、可能であれば東北までもを繁栄させねばならない。
為此有必要從戰略角度,向他國公開那些一直被秘匿的各種技術。此事可能成為日之本整體的問題,不能只憑自己一人決定實行。
それには戦略的な観点から秘匿されてきた様々な技術を他国へ開示する必要がある。これは日ノ本全体の問題となりかねないだけに、自分だけの考えで実行することは出来ない。
尤其能飛躍提升土地生產力、為整個地區創造餘力的農業技術,雖然不是立即見效,但需要謹慎處理。
特に土地の生産力を飛躍的に向上させ地域全体に余力を生み出す農業技術は、即効性こそ無いものの慎重に取り扱う必要があった。
從僅為度日而焦頭爛額的狀態,轉而產生剩餘人員並興起擔當經濟的產業,這一方針符合信長的霸道,預期信長會給予許可。
食べていくことだけに汲々としている状態から、余剰人員を生み出して経済を担う産業を勃興させる方針は信長の覇道と合致するため、信長が許可を下すであろうと考えた。
(如果推進此計畫,德川領會立即受到影響,長期來看上杉領等也會發展。要讓他們口袋變厚,並讓他們也參與東國開發才行)
(これを推し進めれば即座に徳川領が影響を受け、長期的には上杉領なども発展するでしょう。彼らの懐を潤わせ、その上で彼らにも東国開発に参入して貰うようにしないとね。まだ大きな火種になっていないけれど、尾張・美濃からの持ち出しについて民たちが不満を抱き始めているでしょうしね)
儘管尾張・美濃稱得上東國首屈一指的繁榮,但其財力也有極限。現況是財富不斷從尾張・美濃流出,紮根於土地的大店(おおだな)商人們開始發出不滿聲音。
尾張・美濃が東国随一の繁栄を誇っているとは言え、その財力にも限度はある。ことあるごとに尾張・美濃から富が流出する現状に、土地に根を下ろしている大店(おおだな)の商人たちから不満の声が出始めていた。
如果再加上東國開發的負擔壓上來,那些已經積鬱的不滿可能會一口氣爆發出來。
これに加えて東国開発の負担までもが圧(の)し掛かれば、燻っている不満が一気に爆発する可能性すらある。
比喻來說,當稅負沉重之時,很容易想像人們會說只有其他國家在享受ODA的恩惠吧。
たとえるなら税負担が苦しい中、他国ばかりがODAの恩恵に与(あずか)っていると言えばイメージしやすいだろうか。
這是必要的先行投資,但人們常會希望能得到更多回饋。如今因為靜子這位某種意義上的魅力型領袖而被掩蓋,但不能一直對現狀自滿。
必要な先行投資なのだが、自分たちにもっと還元して欲しいと望むのは人の常である。今は静子というある意味カリスマの存在によって糊塗されているが、いつまでも現状に甘えているわけにはいかない。
因此靜子打算在東國開發之前先振興沿線各地。在禁止戰事的東國,有許多為生計所困的浪人流竄。
そこで静子は東国開発に先んじて、延線上の東国各地を発展させようと考える。いくさが禁じられた東国には、食うに困った牢人があぶれている。
因需給他們戰場以外的出路,靜子認為沿街道的開發正好成為合適的公共工程。
そんな彼らにいくさ以外で活躍の場を与える必要もあるため、街道沿いの開発は丁度良い公共事業になると静子は思った。
這會成為只有能跨越多個領地行使權限的東國管領才能實現的事業。當然也有只是力不從心、想胡鬧的人,但她打算把那類人全部交給長可處理。
これは複数の領地を横断して権限を振るえる東国管領にしか成し得ない事業となるだろう。単に力を持て余し、暴れたいだけの人間も当然いるだろうが、そういった人間は長可に丸投げしてしまおうと考えを纏めた。
「把這個發到定時通信裡」
「これを定時通信で流して」
靜子招了小姓,讓他去請求與信長臨時通話。那天信長因故無法應答,隔日才實現通話。
静子は小姓を呼ぶと、信長と臨時通話を申し込むよう伝えさせる。その日は生憎と信長の都合が合わず、翌日に信長との通話が実現した。
問候和近況報告後,靜子立刻說明她所構想計畫的利弊並提出建議。她說其利是可以提振整個東國的經濟,並能取得各種資源與勞動力。
挨拶や近況報告を終えると、静子はすぐさま自分が発案した計画のメリット及びデメリットを伝えて提案を行う。メリットは東国全体の経済を底上げできることであり、様々な資源や労働力までもが手に入ると説いた。
「要開發整個關東,首先需要先期資金。像以前那樣一直從尾張・美濃挪用稅收已到極限。因為禁止戰事,已不存在為應對迫在眉睫的威脅而使用的藉口了」
「関東全域を開発するに当たり、まずは先立つものが必要です。今までのように尾張・美濃からの税収を持ち出すのは限界でしょう。いくさを禁じたがため、差し迫った脅威に対処するためという理屈が通りません」
「……確實。若有變故尾張要承擔代價的情況是個問題啊」
「……確かにな。何かあれば尾張が割を食うという状況は問題だな」
「先前的北條征伐能說成是為了斬斷後顧之憂而令人信服,但既然東國已無敵對威脅,尾張就沒辦法從中獲利了」
「先の北条征伐は後顧の憂いを断つためと説得出来ましたが、東国から敵という脅威がなくなった以上は尾張に旨みがありません」
關於北條征伐,是以掌握包含關東在內的經濟圈為名投入資金,但既然那已成為現實,所投入的資金若不得回收,百姓也不會服氣。
北条征伐に関しては関東を含めた経済圏を掌握するという体(てい)で資金を投入してきたが、それが現実のものとなった以上は投入した資金が回収されなければ民たちも納得しないだろう。
當然,拉抬日之本整體經濟最終會讓他們也受惠,但像滴漏效應一樣,要等利益再分配到自己還需要相當時間。
勿論、日ノ本全体の経済を底上げすれば巡り巡って自分たちも恩恵にあずかれるのだが、トリクルダウン理論のように自分たちまで利益が再配分されるまでに相当な時間を要する。
就算是專業研讀經濟的尾張文官還好,但精於算計的商人也只是著眼數年後,至於百姓則重視的是一家人在今年平安度過這一年。
経済を専門的に学んだ尾張の文官ならばまだしも、利に敏(さと)い商人たちですら数年先を見据えているに過ぎず、民たちに至っては今年一年を家族皆で無事過ごすことが大事である。
「我知道需要讓連結尾張與關東的沿線富裕起來。但若他們得到餘力後產生反抗心怎麼辦?」
「尾張と関東を結ぶ延線上を富ませる必要性は解った。しかし、余力を得た結果として奴らが反抗心を持った場合はどうする?」
「對於以恩報怨的不孝之人,會以其身敗名裂為回應。不過除非他們做出極端愚蠢的事,否則應該無法謀反。畢竟他們沒有可宣稱的大義名分」
「恩を仇で返すような不届き者には、その身の破滅を以て応じます。とは言え余程の無茶をしない限り、謀反することは出来ないでしょう。何しろ彼らには掲げるべき大義名分が無い」
若因讓同盟的德川領與上杉領繁榮後生了私慾反抗織田家,便會全力將其剿滅。
同盟関係にある徳川領や上杉領を繁栄させた結果、欲をかいて織田家に反抗するのであれば全力を以て叩き潰すだけだ。
在沒有大眾媒體且易於資訊管制的戰國時代,想出反織田的正當理由並非完全不可能。
マスメディアが存在せず、情報統制が容易な戦国の世に於いて、反織田を唱える大義名分を捻りだすことは出来なくもない。
然而,那樣的反抗種子亦可透過積極的資訊發信來壓制。若如此,他們非但無法被指為掠奪者,反而會被視為對曾分給他們財富的恩人以怨報德的忘恩負義者,名聲將被後世傳頌。
しかし、そうした反抗の芽は積極的に情報発信をすることにより潰すことも出来る。そうなれば搾取するどころか富を分け与えた恩人に対し、仇で報いる恩知らずとして末代まで語り継がれることになる。
「不會輕易給出讓他們獲得大義名分的縫隙。此外一旦產生餘力,會誘導他們把它再投資」
「みすみす大義名分を与えるような隙は見せません。また余力が生まれれば、それを再投資するよう誘導します」
「那就無妨。既然說把事情交給你,認為必要就去實行吧。盡情讓他們吸食繁榮這甜美的蜜吧」
「ならば構わぬ。貴様に任せると言った以上、必要と思うならば実行するが良い。存分に奴らへ繁栄という甘い蜜を吸わせてやれ」
「是! 請交給我。正因為有餘錢與閒暇才會生出反叛之心,我會讓他們忙到連閒暇都感受不到」
「はっ! お任せ下さい。金と暇を持て余すからこそ反逆心を抱くのです。暇など感じないほど振り回してみせましょう」
「我很期待。但你親自赴關東之事,暫時不准。西國尚未平定的情況下,蠢人可能會得意忘形。正因為你從尾張施以威嚇,那些老實的蠢材才會安分。直到我准許之前,你從尾張下達關東開發的指示」
「楽しみにしておるぞ。だが、貴様が関東へと赴く話は、当分許可できぬ。未だ西国を平定しておらぬ状況では、馬鹿が調子に乗りかねぬ。貴様が尾張から睨みを利かせていることで大人しくしている馬鹿がおるゆえな。わしが許すまで貴様は尾張より、関東開発の指示を出せ」
「……承知」
「……承知しました」
「若是現地視察程度則許可,別發出太多抱怨的聲音」
「現地視察程度ならば許可するゆえ、そう不満そうな声を出すな」
從通話那頭傳來的信長的聲音聽起來很愉快。靜子反省自己是否說得過於露骨,並同時為了換個心情清了清喉嚨。
通話口の向こうにいる信長の声は愉快そうだった。そんなに露骨だっただろうかと静子は反省し、同時に気分を一新すべく咳ばらいをする。
「再說一次,西國尚未平定。對於東國也不能說支配已充分。因為你從尾張盯著東國,我才能無後顧之憂地投入西國的平定。」
「繰り返しになるが、未だ西国が平定出来ておらぬ。更に東国についても支配が充分とは言えぬ。貴様が尾張から東国を睨んでいることで、わしは背後を気にせず西国平定に臨むことが出来るのだ」
「沒想到能得到如此評價。我為能擔任東國管領這等重任而心生期待,多少有些心浮氣躁。家臣們也幾乎一致反對,暫時我會從尾張下達各種指示。」
「そこまで評価して頂いているとは知りませんでした。東国管領という大役に心躍らせ、少しばかり気が逸っておりました。家臣達も挙(こぞ)って反対しておりますし、暫くは尾張から様々な指示を出すようにします」
「你以為到了關東我這個愛嘮叨的人就聽不到責備了嗎?」
「関東に移れば口うるさいわしの小言が届かなくなると思うたか?」
信長出乎意料的指摘讓靜子的脊背感到一陣寒意。基本上她對信長的責備心存感激,但若被問到是否一點也不覺得煩,那就說不過去。
信長の思わぬ指摘に静子は背筋を冷たいものが伝った。基本的に信長からの小言はありがたいと思っているのだが、僅かでも煩(わずら)わしいと思わなかったかと問われれば嘘になる。
雖然氣氛有些微尷尬,靜子像要撥開它般回應道。
少々気まずい空気が流れたが、静子はそれを振り払うかのように言葉を返した。
「上樣的關照我一直深表感謝,深知這是出於對我的關懷。」
「上様のご配慮はいつも有難く思います。私を思うが故のお言葉と存じております」
「若遷往關東,你將成為頂點。家臣們能夠諫止你,卻無法強行阻止你,記住這一點。」
「関東に移れば貴様が頂点に立つことになる。家臣たちは貴様を諫めることは出来ても、強引に止めることは出来ぬことを心得よ」
「是,謹記於心。」
「はっ、心に刻みます」
「你一旦沉浸於工作就有忽視自身負擔的傾向。要學著把事交給他人。你似乎擅長發現並培養有才者,但將自身的工作交付他人卻不太拿手。」
「貴様は仕事に没頭すると己の負担を無視するきらいがある。少しは他人に任せることを学ぶがよい。才ある者を見つけ、育てるのは得意なようだが、自身の仕事を他者に任せるのは不得手とみえる」
「……看起來是那樣嗎?」
「……そんな風に見えますか?」
「不是看起來,事實上你就是不擅長交付他人。」
「見えるではなく、貴様は他者に任せることが下手だ」
對靜子的詢問,信長斬釘截鐵地作出判斷。不以聽來悅耳的話語粉飾,反映出兩人之間深厚的信任關係。
静子の問いに信長はきっぱりと断じた。耳に心地よい言葉で包まない処に信頼関係の深さが窺えた。
「我會精進。」
「精進いたします」
「好答覆。就此饒你一次,教你一件事。多數人渴望被他人認可。信任某人並委以工作,正是信賴的證明。若是你的家臣,被你交付了任務,他們只會以此為榮,絕不會抗拒。」
「良い返事だ。それに免じて一つ教えてやろう。多くの者は他者から認められたいと望んでおる。その者を信じて仕事を託すということは、信頼の証とも言える。貴様の家臣達ならば、貴様から仕事を託されれば誇りに思いこそすれ嫌がることなどあり得ぬ」
「是這樣嗎?」
「そうでしょうか?」
「我不會叫你一下子交大事,先從雜務開始也無妨,交給他們試試,他們會高興到幾乎流淚的。」
「いきなり大きな仕事を任せよとは言わぬ。まずは雑用でも構わんから任せてみよ、涙を流さんばかりに喜ぶだろうよ」
「那個應該不會那麼誇張吧……」
「それは流石にないような……」
靜子如此回應,但日後發現信長的話竟確實如此。
そう返した静子だが、後日信長の言葉が真実であったことを知ることになった。
與信長通話結束後,靜子告知家臣她將取消前往關東的行程。基本上會從尾張發出指示,必要時才以視察名義短暫前往當地。
信長との通話を終えた静子は、自身の関東行きを中止すると家臣達に告げた。基本は尾張から指示を出して、必要があれば現地に視察として一時的に赴くに留めると説明する。
家臣們歡迎靜子的決定,黑鍬衆的頭領們也作為先遣隊安心前往關東。閒下來的靜子則專心籌備御馬揃え,並將關東開發的種種細碎準備交由部下處理。
家臣たちは静子の決定を歓迎し、黒鍬衆の頭領たちも先遣隊として安心して関東へと向かうことになる。手隙となった静子は御馬揃えに集中することとし、関東開発に関する細々とした下準備を配下に任せるようにした。
同時她向可能為東國前途憂心的上杉謙信與德川家康發文,文中不詳述細節,只表示希望就東國未來召開會談。
並行して東国の行く末について気を揉んでいるであろう上杉謙信及び徳川家康に文を送る。詳細は記さず、東国の今後について会談を持ちたいとの旨だけを伝えるものだ。
靜子原以為只要兩人協助調整會談即可,但他們的行動出乎意料的迅速。
これを受けた二人が会談の調整をしてくれれば良いと考えていた静子だったが、彼らの行動は予想外に迅速だった。
「比較近的德川大人可以理解,但上杉大人也來到尾張了呢。」
「比較的近場の徳川様は判るけれど、上杉様も尾張にお越しになったのね」
由於東國的治理也涉及他們自家的領地,靜子明白雙方都很關切,但他們竟然拋下一切來到尾張仍令她意外。
東国の統治に関しては自身の領土も含まれるため、双方ともが気にしていることは把握していたのだが、全てを放り出してまで尾張入りをするとは意外であった。
考量到御馬揃え預定在十月中旬到下旬舉行,靜子認為在此之前結束與兩人的會談較為妥當,於是催促會談事宜。
御馬揃えが十月中旬から下旬ごろに予定されていることを考えれば、その前に二人との会談を終えていた方が好都合と考えた静子は二人との会談を急ぐ。
靜子召來小姓,指示在兩人停留尾張期間給予最大便宜,並命事務方從東國開發草案中摘出與兩人相關的部分製作資料。
静子は小姓を招くと尾張滞在中の両者に最大限の便宜を図るよう指示すると、また東国開発の草案から両者に関係する箇所を抜粋した資料を作成するよう事務方に命じた。
謙信與家康雖然事先抵達尾張,但並未特別確認會談日程,而是熱衷於情報蒐集的樣子。
これに対して謙信及び家康は早期に尾張入りを果たしたものの、特に会談の日程を確認してくるでもなく情報収集に熱を上げている様子だった。
帶著各自的盤算進入九月下旬,調整終於完成後,三方會談得以舉行。
それぞれの思惑を抱えながら九月も下旬となり、ようやく調整が済んだことで三者会談が催されることとなる。
「首先感謝諸位即便被突然召集,仍早早來到尾張。」
「まずは急な呼びかけにも拘わらず、早い段階から尾張まで足をお運び頂いたことに感謝いたします」
會談由靜子的致詞揭開序幕。參加者有來自越後的謙信及其數名側近,還有景勝與兼續等由靜子府上承擔的人員,三河方面則有家康及其數名側近,不知為何藤次郎(伊達政宗)與小十郎(片倉景綱)也同席。
会談は静子の挨拶を以て口火を切った。参加者は越後から謙信と彼の側近数名、さらに景勝や兼続など静子邸預かりの面々、三河からは家康と彼の側近数名が並び、なぜか藤次郎(伊達政宗)と小十郎(片倉景綱)も同席することとなった。
此外靜子的側近們也在場,本該寬敞的謁見之間反而顯得狹促。參與者個個為自身前途拼命,其熱度令靜子感到幾乎窒息。
これに加えて静子の側近たちも同席しているため、それなりに広い謁見の間が狭く感じる。参加者はいずれも己の行く末が懸かった会談に必死になっており、その熱量から静子は息苦しさを覚えるほどであった。
(果然是生活在戰國時代的人,這樣對峙時威壓感真強。他們也是為了生存,理所當然,但得先讓他們稍微放鬆些才行)
(流石は戦国時代を生きる人たちだ、こうして対峙すると威圧感が凄いね。彼らも生き残りが懸かっているから当然なんだろうけど、まずは少し肩の力を抜いて貰わないとね)
靜子也算在戰國時代歷經久遠,對些微事不易動搖,但要一直承受像上杉謙信與德川家康這類留名史冊的武將所帶來的壓力,實在不易。
静子もそれなりに長く戦国時代を生き抜いてきたため、多少の事では動じない自信があったのだが、流石に上杉謙信や徳川家康のような歴史に名を残した武将の重圧を受け続けるのは厳しい。
她先說明雙方利害一致,並開口以緩和會談氣氛。
早々に利害が一致していることを告げ、会談の雰囲気を和やかなものとすべく口を開く。
「諸位或許已有所聞,仍在此再次說明。此次上樣受帝命被委以東國的惣無事,上樣又命我執行朝廷之命。為免婉轉措辭招致誤解,明言:今後在東國原則上禁止戰事。」
「既に皆様はご存じかと思いますが、改めてご説明いたします。この度、上様は帝より東国の惣無事を任じられました。そして上様は私に朝廷からの命を遂行するようお命じになりました。婉曲な表現は余計な誤解を生むため、はっきりと申します。今後、東国に於いて原則いくさは禁止となります」
聽到禁止戰事的說法,參加者的側近們顯露動搖。對於一直以戰功立身者而言,這等於宣告其價值將不再存在。
いくさが禁止されるとの言葉に参加者の側近たちは動揺を見せた。今までいくさで武功を上げてきた者にとって、己の価値が無くなるに等しい通達だからだ。
「之所以稱為原則,是有例外。目前伊達家為將陸奧及出羽納入治下而開戰,但上樣言明,若此戰被視為達成惣無事之戰事,則無妨。」
「原則と申しましたのは、例外がございます。現在、伊達家が陸奥(むつ)及び出羽(でわ)を支配下に置くべく開戦中ですが、これは惣無事を叶えるためのいくさと捉えるため問題ないと上様よりお言葉を賜っております」
「呼……」
「ほっ……」
聽聞信長已表示理解,身為當事人的藤次郎終於鬆了口氣。原本擔憂已開啟的戰端會被命令停止,他如今能向國內報告一個可接受的回覆,因而感到安心。
信長から了解が出ているとの言葉に当事者である藤次郎は胸を撫でおろした。既に戦端を開いたいくさに関しても中止を命じられるのかと気が気でなかった藤次郎は、国許に色よい返事が出来ると安堵する。
「這項禁戰並非以國為單位來說。當然不會干涉個人之間的爭端,但村與村之間的武力衝突也視為戰事而予以禁止。今後若村落之間發生紛爭,織田家將介入調停;若不遵守調停結果,將予以相應的處罰」
「このいくさの禁止とは国単位の話ではありません。流石に個人間の争いにまで口を出しませんが、村同士の武力衝突もいくさとみなして禁じます。今後は村同士の諍(いさか)いがおこれば、織田家が間に入って調停します。調停結果が守られなければ相応の罰を下すこととなります」
戰事不僅是武士之間的爭鬥,也包括為水利或山林資源而起的村落衝突。
いくさとは武士同士の争いだけでなく、水利や山の資源を巡って村同士が争うこともあった。
即便只是村與村之間的爭執,也因攸關生死而容易激動。起初會以口角或協商解決,但若僵持不下便會以武力求解。
村同士の諍いとは言え、生き死にが関わっているため熱が入り易い。最初は口論や話し合いの形を取るが、膠着してくると武力を以て解決を図るようになる。
在中世日本,國家權力未能滲透至每一角落,村落因此建立自治並行使自檢斷(處理治安行政與刑事司法)。
中世日本に於いては国家の権力が隅々まで浸透していないため、村落は自治を確立し自検断(じけんだん)(治安行政と刑事司法を行う事)を行使するようになっていた。
戰國時代諸國分割、由領主裁定的狀況,使自檢斷的行使情形減少,但並未完全消失。史實上也曾有刀狩,縱使江戶幕府開國後,仍有村落以防治害獸為名大量藏匿刀、槍、火槍等兵器。
戦国時代では国が分割され、領主が裁定を下していたため自検断が行使される場面は少なくなっていたが無くなったわけではない。史実に於いても刀狩りが行われ、江戸幕府が開かれて以降も、村落によっては害獣駆除の為に必要だとの名目で相当量の刀や槍、鉄砲などを隠し持っていた。
進入明治後雖頒布廢刀令禁止佩刀,但對於持有本身並未追究,因此許多人仍將刀等武具收藏於家中,有事時亦會使用。
明治に入ると廃刀令によって帯刀が禁止されたが、保有自体に関しては咎められなかった。この為多くの人間が刀などの武具を家に保管しており、有事の際に使用されることもあった。
村落自檢斷真正被徹底廢止,是在戰後被占領軍進行武器搜查之後。
村落の自検断が完全に廃止されたのは、戦後に行われた占領軍による武器狩りが行われてからなのだ。
「然而,僅靠織田家不可能照顧到日之本的每一個角落,因此才向諸位發出徵召」
「しかし、織田家だけで日ノ本の隅々まで目を配ることは不可能です。そこで皆様にお声をかけた次第です」
靜子的一番話讓緊繃的神經鬆了一口氣。由此情勢而被邀請,便可判斷應不會是壞消息。
静子の言葉に張り詰めていた緊張の糸が緩んだ。この話の流れで声をかけたとなれば、悪い話にはならないだろう判断できた為であった。
當然,若揭開後發現是壞事,那恐怕又會回到原點。
勿論、蓋を開ければ悪い話だったとなれば元の木阿弥となるのだろうが。
「擬請上杉大人繼續治理北陸,請伊達家管轄陸奧與出羽,至於德川大人則請負責關東。但如諸位所知,關東是片貧瘠的濕地,目前對德川而言只會成為負擔,毫無利可圖」
「上杉様には引き続き北陸を治めて頂き、伊達家には陸奥と出羽を、徳川様におかれましては関東の管轄をお願いしたいと考えております。しかし、関東は皆様もご存じの通り不毛な湿地帯です。現状では負担になりこそすれど、徳川様にとって利がありませぬ」
關東雖然在現代成為日本經濟中心,但在戰國時代是難以耕作的沼澤地帶。說是把關東交給某人聽來好聽,實際上是要他從零開始開墾連溫飽都難以維持的土地。
関東は現在でこそ日本経済の中心地となっているが、戦国時代に於いては農耕に向かない湿地帯である。関東を任せると言えば聞こえは良いが、食い扶持すらままならない土地を一から開墾せよということになる。
對於一向作為織田家同盟國而盡力的德川家而言,被命令遷封到關東幾乎等於一種處罰。
これまで織田家の同盟国として尽力してきた徳川家にとって、関東への国替えを命じられるというのは処罰に等しい処遇と言える。
「因此我方將先行進行關東開發。等到成為對德川大人相稱的領地時,會逐步交付;若能協助開發,交接也將會順利」
「そこで私が関東開発を先行で行います。徳川様に相応しい領土となった処から徐々にお任せすることとなりますが、開発にご協力頂ければ引き渡しも円滑に進むかと存じます」
對德川家的處置不得不特殊化。以現狀而言,關東是一片面積大但產出少的土地。靜子被任命為東國管領的消息傳出前,織田家內部對關東的印象相當差,甚至評說寧可得到茶器也不願獲得關東的飛地。
徳川家の扱いだけは特殊にならざるを得なかった。現時点での関東は、広さの割に見入りの少ない土地と言える。静子の東国管領就任が知らされる前は、織田家内でも関東に対するイメージが悪く、関東に飛び地となる領土を貰うぐらいなら茶器の方がマシとまで評された。
把功勞卓著的家康放逐到那種地方,不只是冷遇德川家,更等同於宣告敵對。因此先由織田家主導開發關東,待時機成熟再割讓給德川家。
そんな場所へ功労者たる家康を放逐するというのは、徳川家を冷遇するどころか敵対すると告げるに等しい。そこでまずは関東を織田家主導にて開発し、頃合いを見て徳川家へと割譲する運びとなったのだ。
「有件事可以問嗎」
「一つ宜しいかな」
一直沈默聽話的謙信首次開口。靜子稍作沉思後大大點頭,謙信投向靜子的目光並非敵意,而是一種看透一切的清澈視線。
それまで黙って話を聞いていた謙信が初めて声を上げた。静子は少し考える素振りを見せたが、大きく頷く。謙信は静子に対して敵意ではなく全てを見透かすような透徹した視線を向ける。
「織田殿是……不,您期望的是一個怎樣的世道?」
「織田殿は……いえ、貴女はどの様な世を目指しておられる?」
「怎麼樣……是指?」
「どの様な……ですか?」
「正是如此。您已處於可以命我們去做那個、去做這個的位置。既然如此,還請指教您心中描繪的治世為何模樣」
「然様。貴女は我らにあれをせよ、これをしろと命ずる立場となられた。それであるならば、どの様な治世を胸に描いているのかご教示願いたい」
話語雖然溫和,謙信那種若涉及違背其信義便不會助力的決心卻溢於言表。
表現は穏やかだが、謙信は己の信義に反することならば手を貸さないと言わんばかりの決意が滲(にじ)んでいる。
這正是眾人所關心的問題,所有與會者屏息以待靜子的回答。
皆が気になっていたことだけに、同席する者全てが固唾(かたず)を飲んで静子の言葉を待った。
靜子成了眾目焦點,卻毫不怯場地回應,反而帶著彷彿在說「好在有人問」的滿面笑容說道。
皆の視線を一身に集めた静子だが、少しも気後れすることなく応える。むしろよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに満面の笑みを浮かべて告げた。
「我們追求的是一個讓子孫能吃飽、安心盡情玩耍並能安心學習的世代」
「我らの子や孫たちが腹一杯飯を食べられ、安心してよく遊び、また学べる世を目指しております」