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戦国小町苦労譚

千五百七十六年 十月中旬

「這次對武田的討伐已經得到上樣的許可了,所以可以不留情地大開殺戒……不過要適可而止喔?」

「今回の武田攻めについては上様からのお許しが出ているから、手加減無しで暴れて良いけど……程々にね?」

「放心,我不會做出讓人懷恨在心的蠢事的」

「恨みを残すようなヘマしないから安心しろって」

因為他說話太不穩重反而讓人更不安心,但因為信長親自下令讓他隨意行事,所以只好默認。

不穏過ぎる物言いに安心できる要素がむしろ減ったのだが、信長から直々に好きにさせよとの指示があったこともあって黙認することにした。

關於長可該說的已經交代過了,接著把臉轉向高虎。

長可については言うべきことは伝えたため、次に高虎の方へと顔を向ける。

「藤堂君不是去東國攻打,而是要去守西側,有什麼要望嗎?」

「藤堂君は東国攻めではなく、西側の守りに回って貰うことになったけれど、何か要望とかあるかな?」

「特別沒有。畢竟託付給我的是有趣的道具(・・),這麼令我心跳不已或許還是頭一回」

「特にはございません。何しろ面白い道具(・・)を預けて頂きましたし、これほどまでに心が躍るのは初めてかもしれませぬ」

「啊,是那個(・・)嗎。難處在於難以操控,但看起來能駕馭得了嗎?」

「ああ、アレ(・・)か。扱いが難しいのが難点だけれど、使いこなせそう?」

「事前只在理論上由足滿殿以座學徹底教導過,因此若只是使用是沒有問題的。要從零開始製造的話就另當別論了吧」

「事前に理屈だけは足満殿より座学にてみっちりと仕込んで頂きましたので、使うだけなら問題はありませぬ。一から作れと言われればまた違うのでしょうが」

「嗯——能處理鎳的熔爐只有尾張有。而且礦石本身在日ノ本採不到,所以要靠進口,因而相當昂貴……」

「うーん、ニッケルを処理できる炉は尾張にしかないからね。しかも鉱石自体が日ノ本では採れないから輸入している分高くつくんだよねえ……」

「很期待足滿殿所說的使用電力的時代到來」

「足満殿が語られた電気を使う時代の到来が待ち遠しく思います」

明明無法參與那場可獲得東國攻打之華麗戰功的機會,高虎卻連一絲氣餒的樣子也沒露出。

東国攻めという華々しい戦果をあげる機会に臨めないというのに、高虎には気落ちした素振りすら見えなかった。

被配置在西國一方等同於抽到爛攤子,不過某項發明品的存在已將他從追求功績這類瑣事中解放了。

西国側に配置されるということは貧乏くじにも等しいのだが、とある発明品の存在が彼を手柄などという些事から解放してしまっていた。

這次交給高虎的裝備,在尾張留守的靜子那也配備有一台同型的,前往前線的信忠那邊也會配備一台。

今回高虎に預けられた装備は、尾張に残る静子の許にも同型のものが一つ配備され、前線に赴く信忠の許にも一つ配備されることになっている。

可動部位雖然不多,但因零件耗損率高,就算有靜子的能力,目前也只能勉強維持三台運作,這是現狀。

可動部は少ないのだが部品の損耗率が高いため、静子の力を以てしても現在の処三機を稼働させるのが精いっぱいというのが現状だ。

談話中提到足滿,靜子便把目光轉向那邊。

話の流れに足満が出た事で、静子はそちらに目を向ける。

「對了,足滿叔叔會稍微分頭行動,可以請你去征伐佐渡島(さどがしま)嗎?」

「そうそう足満おじさんは少し別行動になるんだけれど、佐渡島(さどがしま)の征伐をお願いできるかな?」

「佐渡……明白了,承知」

「佐渡か……なるほど、承知した」

「抱歉把不討喜的任務推給你」

「嫌な役回りを押し付けてごめんね」

佐渡島位於現代新潟縣西部,是座離島。以擁有日本數一數二的金礦儲量聞名,但在史實上金礦脈被發現則是約二十五年後的1601年。

佐渡島は現代の新潟県西部に位置する離島である。日本有数の埋蔵量を誇る金鉱山の存在で有名だが、史上に於いて金鉱脈が発見されたのは四半世紀ほど先の1601年の事である。

雖以「佐渡金山」之名聞名,實際上是金礦與銀礦的總稱,其中相川金銀山規模最大,簡稱佐渡金山時多指相川金銀山。

『佐渡金山』の名で知られるが、実は金鉱山・銀鉱山の総称であり、中でも相川金銀山の規模が大きく、単純に佐渡金山と言った場合は相川金銀山を指すことが多い。

在歷史上也是江戶幕府的重要財源,最盛期一年產金四百公斤、產銀三十七噸,是世界數一數二的礦山之一。

歴史上でも江戸幕府の重要な財源として重宝され、最盛期には一年で金を四百キロ、銀を37トンも産出したという世界でも有数の鉱山である。

雖然不如相川金銀山,但還有鶴子銀山、新穂銀山、西三川砂金山等多個有潛力的礦山。

相川金銀山には劣るが、外にも鶴子銀山や新穂銀山、西三川砂金山など多くの有望な鉱山が眠っている。

史實上直到上杉景勝於1589年滅亡之前,佐渡一直在本間氏支配下,因此足滿會先於史實將本間氏滅亡。

史実に於いて上杉景勝が1589年に滅ぼすまで、本間氏の支配下に置かれていたことから足満は本間氏を歴史に先んじて滅ぼすことになる。

「靜子不必擔心。這對織田的霸業大概是必要的吧」

「静子が気にする必要はない。織田の覇道には必要なのだろう」

順帶一提,關於佐渡島在《今昔物語集》中也有跟金有關的記載,因此當時就已知該地會產金。表層甚至有含金礦石露出,但人們並不知情那只是冰山一角。

因みに佐渡島に関しては今昔物語集にも金に関する話が登場することから、当時でも金が産出することは知られている。それほど表層に於いてすら金を含んだ鉱石が露頭しているのだが、文字通り氷山の一角でしかないと言う事は知られていない。

信長自從很久以前受到靜子獻上的地圖後,在策劃戰略時就會研讀日本地圖,他發現佐渡上記載有多處金山。

信長は随分と前に静子から献上されて以来、いくさの戦略を練る際に日本地図を読み込んでいたのだが、佐渡に多数の金山が記されていることを発見する。

他就此詢問靜子,得知佐渡島眠藏巨大金山後,便立刻向朝廷謀劃取得對佐渡島的支配權。

これについて静子に訊ね、佐渡島に巨大な金山が眠っている事を知った信長は早速朝廷に図って佐渡島に関する支配権を手に入れた。

但自鎌倉時代起一直統治佐渡的本間氏不會輕易答應,信長曾試探性地提出將其轉封到其他有力領地(國替)但連看都沒看一眼。

しかし鎌倉時代から佐渡島を支配し続けている本間氏が素直に応じるはずもなく、信長は別の有力な領地への転封(てんぽう)(国替えのこと)も打診もしたが一顧(いっこ)だにされなかった。

更進一步,或許因為這個試探激怒了本間氏,雖未公開表態,卻似乎已決意對織田敵對。

更にはこの打診が本間氏を刺激したのか、表立っては口にしないものの織田への敵対を決意した様子すらあった。

關於這次足滿的任務是由信長直接下命,他在書信上表面上的任務是派足滿去與本間氏交涉。

この足満の任務については信長から直接の命令があり、信長からの書状には建前上の任務として本間氏との交渉に足満を抜擢するとあった。

機敏的靜子在奇特之處嗅出謀略的味道,而正如她所察,足滿從一開始就沒打算去交涉。

妙なところで察しの良い静子は、そこに謀略の臭いを感じ取った。そして彼女が勘付いた通り、足満は最初から交渉などするつもりがない。

只要拒絕了信長提出的有利條件,本間氏就成為了應當被滅掉的敵人。

信長にとって良い条件での提案を蹴った時点で本間氏は滅ぼすべき敵となったのだ。

「另外要請真田先生加入對武田的攻擊。那個結束後請轉向北條,才藏先生從一開始就請到北條去。喔,還要請真田先生在武田領內散播謠言」

「あと真田さんは武田攻めに加わって貰います。それが終われば北条に回って下さい、才蔵さんは最初から北条へお願いしますね。あ、真田さんには武田領で噂を流して貰います」

「承知。要散播什麼樣的謠言呢?」

「承知しました。して如何なる噂を流しましょう?」

「請讓『以當地價格三倍收購甲斐的產物』的內容悄悄傳開」

「甲斐の産品を現地の値段の三倍で買うと言う内容を密かに行き渡らせて欲しいの」

「原來如此。要製造出等武田察覺時已有近一半流出的局面?慌忙想把物資買回來,領內已無貨可買;即便買回也得開出三倍以上的價錢。武田會陷入捉襟見肘啊」

「なるほど。武田が気付いた頃には半数近くが流出しているという状況を作りだすのですな? 慌てて物資を買い集めようにも領内には物がない。買い戻そうにも三倍以上の値を出す必要がある。武田はじり貧ですな」

「眼光敏銳的商人一察覺形勢就會把貨賣了,然後立刻逃離武田領。沒法從肥沃的商人身上剝削私財,從外面買又得付出三倍以上的價錢。靜子還是一如既往想出狠毒的點子啊」

「目端の利く商人なら潮目を感じ取って商品を売ったら、その足で武田領から逃げ出すよな。肥えた商人から私財を巻き上げることも出来ず、外部から買うには相場の三倍以上の値が掛かるか。相変わらずえげつない事を考えるな、静子は」

「戰爭不只是用武器互相砸擊。這是為了在戰端開啟前製造有利形勢的策略,希望你這麼說」

「武器をぶつけ合うだけがいくさじゃないのよ。戦端が開かれる前に有利な状況を作るための作戦だと言って欲しいね」

對長可的話靜子提出反駁。她並非因惜命而不去戰場。若要極端論斷,靜子在戰場上的價值,程度不同下還是可以被其他人替代的。

長可の言葉に静子は反論した。彼女は命を惜しんで戦場に立たなくなったわけではない。極論をするなら静子の戦場に於ける価値は、程度の差はあれ他の誰かで代替可能なのだ。

然而,作為能夠遠見未來並持續協助國家建設的能吏靜子,是無法被其他任何人替代,因此周遭就絕對不會讓她出現在那種極有可能喪命的戰場上。

しかし、遥か未来を見据えて国作りを支援し続けられる能吏(のうり)としての静子は、他の誰であろうとも代替できないため命を落とす可能性の高い戦場へは、周囲が絶対に出さなくなったのだ。

因此靜子便把重心放在非直接戰鬥的支援工作上。不僅製造與整備武具,還涵蓋食糧、燃料、衣物與醫療品,甚至納入士兵的定期健檢與諮商等心理照護。

それゆえか静子は直接戦闘以外の支援全般に注力するようになっている。武具の製造・整備は勿論、食料や燃料、衣類に医療品、更には兵士たちの定期健診やカウンセリングによるメンタルケアなども取り入れる程だ。

此外她憑藉商業及流通的總管地位,從各方面不斷蒐集情報。靜子的關係網影響力龐大,從朝廷到關西一帶的商業圈都有重大影響。

また商業及び流通の総元締め的な立場を活かし、あらゆる方面から常に情報収集を行っている。静子のコネクションは朝廷をはじめ、関西一円の商業圏にも絶大な影響力を持っている。

因為對有力武將如明智光秀與羽柴秀吉也有大筆債務往來,所以在各派系的武家社會中也相當通融便利。

有力な武将である明智光秀や羽柴秀吉にも大きな貸しがあるため、様々な派閥の武家社会にもかなり融通が利く。

再者,她麾下有真田昌幸率領的間者組織,連個人層面的謠言都能掌握,可說是戰國時代情報最靈通的人物之一。

更には配下に真田昌幸の率いる間者組織があるため、個人レベルの噂に至るまで網羅される戦国時代最高の情報通と言えるだろう。

「我突然在想,敵人會怎麼看我完全不出現在戰場這件事呢?」

「ふと思ったんだけれど、私が全く戦場に姿を見せない事を敵方はどう思っているんだろうね?」

「御用商人『田上屋(たなかみや)』到處吹捧靜醬的偉業,所以大概不會流出死亡説,但對方看起來還是覺得怪異。明明靜醬的影響力已穩穩伸到自己腳下,卻抓不到她的動向啊」

「御用商人の『田上屋(たなかみや)』があちこちで静っちの偉業を吹聴しているから死亡説は流れないだろうけど、相手からしたら不気味だよな。着実に静っちの影響力が自分の足もとまで伸びてきているのに、動向は掴めないんだからな」

一聽到死亡説這詞,才蔵便皺起眉頭。慶次的話未必全然誇張。留在織田家內能接收到靜子的存在與情報,但一旦出外,能漏出的資訊便大幅減少。

死亡説という台詞が出た時点で才蔵が眉を顰(ひそ)める。慶次の言葉はあながち大げさとは言い切れない。織田家の中に居れば静子の存在と情報は入ってくるが、一度(ひとたび)外部に出れば漏れてくる情報が激減する。

儘管如此,她的影響力依舊巨大。作為扮演擊敗被譽為戰國最強的武田的關鍵人物、支持織田興盛的懷刀,只要稍微牽涉商務,人們便難免會聽到靜子的名字。

それでいながらその影響力は絶大だ。戦国最強と謳(うた)われた武田を倒した立役者にして、織田の隆盛を支える原動力となった懐刀、商売に少しでも関われば嫌でも静子の名前は耳に入る。

織田家對東國發起攻勢的事情遲早會為人所知,但就算到了那時,唯獨靜子的動向仍無法掌握。

織田家が東国に対して攻勢に出ることはいずれ人々の知るところになるだろうが、その時になっても静子の動向だけは掴めない。

實際上能感受到戰事徵兆的武田和北條高層大概會坐立不安吧。

実際にいくさの気配を感じ取っているであろう武田や北条の首脳陣は気が気ではないだろう。

「嗯……我關於露面這點需要再好好考慮一下吧。嗯,那是今後的課題了」

「うーん。私の露出については少し考える必要があるかな。まあ、それは今後の課題だね」

今後仍需適時召開軍議、釐清細節,但眼前的急迫話題已經談完。平常她會當場宣布散會,卻忽然環顧四周開口。

今後も折を見て軍議を開き、詳細を詰めていく必要があるのだが、喫緊の話題は尽きた。普段ならその場で解散を宣言するのだが、静子はふと周囲を見回して声を掛けた。

「說起來,我想把錢用來回饋各地,有沒有人想做這件事?」

「そう言えば、各所に利益を還元するためにお金を使って欲しいんだけど、誰かやりたい人いるかな?」

靜子一提出這問題,除了足滿與才蔵之外,其他人都舉手了。

静子が問いを投げた瞬間、足満と才蔵以外が手をあげた。

匯集到靜子手上的金錢龐大無比。已呈現出有超越堺的經濟規模之勢,財富集中現象相當顯著。

静子の許に集まる金は膨大だ。既に経済規模で堺を上回る勢いになっており、富の偏在が顕著になっていた。

信長雖然在策略性地使用金錢,但仍有花不完或非現金而難以動用的資金滯留。

信長が戦略的に金を使ってはいるのだが、それでも使い切れない、もしくは現金ではないため使いにくい金が滞留してしまう。

也可以拿來償還與國家工程──愛知用水相關的大型土木工程所發行的債權,不過為了維持經濟健全性,每年定額累積並定期償還所帶來的經濟效果更佳。

国家事業である愛知用水絡みの大規模土木工事に際して振り出した債権の返済に充てるという手もあるのだが、経済の健全性を保つ意味では毎年一定額を積み立てて定期的に返す方が経済効果も高い。

信長給靜子的指示極為籠統:適度出資她認為值得的事,但要找到恰當的投資標的並非易事。

信長からは静子がこれだと思う事に適度に出資せよという大雑把極まりない指示が来ているが、そうそう都合の良い投資先など見つかるはずもない。

就在此同時,流入織田領內、除了流通貨幣之外的外貨已達到無法忽視的規模。

そうこうしている内にも、織田領内で流通する貨幣以外に流入している外貨が既に無視できない規模になってしまっていた。

若不在適當場所消費這些外貨,會在他國造成貨幣短缺,隨著貨幣稀少性提高,物價相對下跌,正在引發通貨緊縮的現象。

これに関しては然るべき場所で消費しない事には、他国の経済で貨幣不足が起こり、貨幣の希少性が高くなるに従って物価が相対的に下落するデフレーションを引き起こしつつある。

靜子也直到事態嚴重前才注意到外貨的存在;畢竟在織田家影響下的商業圈,交易仍可使用織田家所管理的通貨。

この外貨の存在を静子も事態が深刻になるまで見落としていた。何しろ織田家影響下の商業圏に於いては、織田家の管理する通貨で取引が出来るためだ。

在織田領內外貨過剩,兌換商手中囤積的外幣在織田領內不好用,但若貯藏起來其價值會逐漸上升,於是被閒置。問題浮上檯面時,連受織田影響的京城也出現通縮傾向。

織田領内では外貨が過多になり、両替商の手元にダブついた外貨は織田領内では使い勝手が悪いが、ため込んでおけば次第に価値が上がっていくため死蔵される。こうして問題が表面化した時には織田家の影響下にある京ですらデフレの傾向が出ていた。

也就是說,靜子必須想方設法買下這些累積如山的外幣,並建立將其再度流回外部的管道。

つまり静子はどうにかして溜まりに溜まった外貨を買い取って、外部に再び還流する流れを作り出さなければならくなった。

而且必須盡快處理,已經沒有可以在意浪費與否的時機了。

それも可能な限り早急に対処しなければならず、もはや無駄遣い云々を気にしていられる時期を逸してしまっていた。

「我討厭浪費金錢所以容易囤積,但你們似乎很有把握呢?」

「私はお金の浪費が嫌いだから貯め込みがちなんだけど、君たちは自信があるみたいだね?」

正如她親口所說,靜子若要花錢,會以能帶來超過投入的回報為前提,因此並不適合用來解決這項問題。

彼女自身が口にしたように静子が金を使う場合、使った以上に何らかのリターンを見込んだ使い方をするため、この問題の解決には全く適していない。

當初靜子想投資的有土地開發、港灣事業與擴充對外貿易等,結果被信長叫停了。

当初静子が投資しようとしたのは土地開発に港湾事業、対外貿易の拡充などであったため、信長から待ったが掛かってしまった。

信長原本以為靜子會把錢花在自身需求上,打造符合其地位的宅第、珠寶與衣裳。

信長としては静子が自分の身の回りに金を使い、その地位に相応しい家屋敷や宝飾品に衣服などを誂(あつら)えると考えていた。

但實際上靜子送到信長手上的卻是一份新事業的企劃書。每個計畫都是經過縝密構思、在中長期可望帶來收益的方案。

しかし、実際に静子から信長へと届けられたのは新規事業に対する企画書であった。どの計画も中長期的に収入が見込めるしっかりと練られたものだ。

因此信長感到極大的落差,終於放棄讓靜子親自花錢,轉而下令要由她的部下來花用。

それだけに信長が喰らった肩透かし感は甚大であり、ついに彼は静子自身に金を使わせることを諦め、配下に使わせるようにというお達しを出すに至った。

「交給我吧!要我去賺錢那就困擾了,但說到花錢這事我可是有一套的」

「任せてくれ! 金を稼いでこいと言われるなら困るが、使うことに関しては一家言(いっかげん)があるぞ」

長可挺胸說出些亂七八糟的話。

胸を張って長可がろくでもない事を口にする。

「除了被否決的那些之外,我也嘗試把錢用在文化振興上,但好像也不太成」

「ダメ出しされた以外にも文化振興にお金を使ってみたんだけど、それもイマイチだったみたい」

「啊不是就是收集刀劍、修繕破廟、到處看看什麼秘藏之類的嗎?你不是帶了個叫長谷川的美男子去嗎?」

「ああ刀集めしたり、ボロ寺を修繕したり、秘蔵の何やらを見て回ってただけだろ? 長谷川っていう優男を連れて行ってたんだっけ?」

「長谷川先生倒是玩得很開心」

「長谷川さんは楽しんでいたけどね」

靜子是五摂家首席近衛家的女兒,被朝廷命為藝事保護的守護者,並實際有編纂各種資料並發表的實績。

静子は五摂家筆頭近衛家の娘であり、朝廷より芸事保護の守護者を命じられ、実際に様々な資料を編纂して発表するという実績を残している。

因此她能取得欣賞原本門外不出的物件與被秘藏的寶物的機會。

このため、本来は門外不出のものや秘匿されている宝物すらも閲覧できる機会を得られるようになっていた。

長谷川藉由此得以一窺即便靠利休的關係也難以見到的秘寶,既受到刺激也吸收了那些運用的技術。

長谷川としては利休のツテを以てしてすら閲覧が叶わなかった秘宝を見ることができ、それらに刺激を受けるとともに用いられている技術を取り込んでいった。

「那個長谷川究竟會不會被收為家臣?」

「あの長谷川って奴は、結局お抱えにするのか?」

「不是給他出任務,而是偷偷看了他平時創作的作品,那正是決定因素。也許他放鬆一點比起太過用力時更能發揮實力吧」

「課題を出すんじゃなくて、平時に彼が作っている作品をこっそり見せて貰ったんだけど、それが決め手だったね。彼は意気込むよりも肩の力を抜いている方が実力を発揮し易いのかも知れないね」

長谷川曾在靜子出的試驗中失利。因此靜子並未把那當作考驗通知,而是定期收取他平日製作的東西,逐一過目。

長谷川はかつて静子の出した試験に失敗していた。それゆえ静子は試験として通知せず、彼が普段作っているものを定期的に回収して逐一目を通すようにしてみた。

靜子並非擁有繪畫的審美眼,但長谷川每次受刺激便有飛速成長,他的才能令人側目。

静子は絵画に対する審美眼を持っている訳ではないが、刺激を受ける度に長足の成長を見せる長谷川の才能には目を瞠(みは)るものがあった。

「他本身技藝當然很好。他的兒子也受了影響開始顯露才能,父子兩人都令人期待未來吧」

「彼自身が良い腕をしていることは勿論。彼の息子も影響を受けて才能の片りんを見せ始めているから、親子ともども将来が楽しみだよね」

「單為此事就連宅第都要準備那般厚待,我真不懂」

「その為だけに家屋敷まで用意してやるという厚遇っぷりが俺には判らん」

「美術的世界很大程度上靠感性,我希望他把為糊口所耗的時間分給作品的創作。」

「美術の世界は感性によるところが大きいからね、糊口をしのぐ為に費やす時間を作品の製作に割いて欲しいんだ」

靜子所做的事類似於中世歐洲的贊助人。這使得長谷川一家生活品質大幅改善。

静子のやっていることは中世ヨーロッパで行われていたパトロンに似ている。それによって長谷川一家の生活の質は格段に向上した。

置於衣食住無虞且能獲得大量學習機會的環境中,長谷川正逐漸綻放他的才能。

衣食住に不安の無い状態で多くの学びの機会を与えられるという環境に置かれ、長谷川は今まさにその才能を開花させつつあった。

「連不吝讓他使用的畫材也相當貴吧?」

「惜しげもなく使わせている画材だって結構な値段するんだろう?」

「那是必要經費。就算是勝藏君,若沒練習就被要求明天起能在馬上射短弓,那會很困擾吧?」

「必要経費だよ。勝蔵君だって練習も無しに明日から短弓を馬上から撃てるようになってねって言われたら困るでしょ?」

「嗯,那是不可能的」

「まあ、それは無理だな」

「他現在像剛脫蛹、正要羽化的蝴蝶。要大展翅膀飛向世界還需一段時間,但等待那一刻也不是件壞事,對吧?」

「彼は今、蛹(さなぎ)を脱し、羽化しつつある蝶なの。大きく羽根を広げ、世界に羽ばたくには今しばらく時間が必要だけれど、それを待つのも楽しみじゃない?」

「那個世界我無法理解」

「俺には判らん世界だ」

看到長可皺眉噘嘴的樣子,靜子苦笑。察覺話題大幅離題後,她清了清喉嚨,試圖把話題拉回正軌。

眉を寄せて口を尖らせる長可の姿に静子は苦笑する。話が大きく脱線してしまった事に気付いた静子は、咳払いをして路線の修正を図る。

「把話題拉回,到了目的城鎮後,請在最近的田上屋把這張手形兌現。全額花掉也沒關係。」

「話を戻して、それじゃあ目的の街に着いたらこの手形を最寄りの田上屋で現金化してね。全額使ってくれて構わないから」

「哦,話說完了?雖然不是勝藏,但我也對花錢很有自信,就放心交給我吧」

「お、話は終わったか。まあ勝蔵じゃないが、俺も金を使うことには自信があるからな。大船に乗った気で任せてくれ」

聽了慶次的話靜子沉思。她希望能盡快出發,但還未告知信長要離開安土。

慶次の言葉に静子は考える。出来るだけ早く出立して欲しいが、信長に安土を発つことを伝えていない。

「我要去向上様稟報回尾張的事,各自先把出發準備做好吧」

「上様に尾張に戻る旨を伝えてくるから、それぞれに出発の準備だけはしておいてね」

靜子告辭後,信長立刻允許。理想是到織田勢力外去消費,但在戰事將臨之際,要主要的部下遠行並不容易。

静子が暇乞いをすると、信長はすぐにそれを許した。織田家の勢力外で金を落とすのが理想なのだが、いくさを前にした今の時期に主だった配下の武将が遠出をするのは難しい。

因此先離開安土前往京城,住數日後再前往坂本,順道經今濱,經美濃返回尾張的路線被採用。

そこでまずは安土を出て京へ赴き、数日滞在の後坂本へ向かい、今浜に立ち寄って美濃経由で尾張へと戻る順路を取る。

這條路線各地都需落錢消費,靜子以自身為基準估計會需要相當的時間。

この経路の各地でお金を落として回る必要があるのだが、静子は自分を基準に考え相当な時間を要すると考えていた。

「蛤?已經沒了?」

「え? もうなくなった?」

自抵達京城後,靜子忙於與義父近衛前久(さきひさ)商議,並出席由前久主辦的歌會,因此慌忙不已;她對長可把錢花光感到驚訝。

京に到着して以降、義父である近衛前久(さきひさ)と打ち合わせをしたり、前久主催の歌会に顔を出したりと慌ただしく過ごしていた静子は、長可が金を使い切ったことに驚いた。

「哼哼。這點比起靜子我更合適。錢一個人用不如多人一起用得快,一下子就沒了」

「ふふん。こればかりは静子よりも俺の方が向いているな。金は一人で使うよりも、多くが使えば一気に無くなるんだよ」

長可花錢的方式單純且明快。他挑選有前途的部下請吃喝,並分給每人一筆相當的錢,告訴他們想怎麼用就怎麼用。

長可の金の使い道は単純にして明快だった。彼は自分の部下で見込みのある者を選んで飯や酒を奢(おご)り、それぞれにある程度まとまった金を渡して好きに使えと伝えただけだ。

長可的部下再對自己的下屬如法行事,於是形成了垂直型的金錢流動。

長可の部下は、更に己の部下に対して長可がやったように振る舞った。これによって垂直型の金の流れが出来上がった。

各人依喜好在不同地方消費,從高級店到大眾店處處都有錢流入。如此一來資金也水平擴散,廣泛地被花用。

それぞれが思い思いの場所で金を使うため、高級店から大衆店まで様々な場所に金が落ちることになる。こうして水平にも金が広がり、幅広く金が行き渡った。

「原來如此。我原以為集中使用大筆資金效果更大,但分散成小額逐步消費在快速耗盡方面確實合乎情理。不過我可沒說過要你超出預算亂花啊?」

「なるほどね。私は自分が集約して大きなお金を使った方が効果も大きいと考えたけれど、少額ずつに分散して消費に回す方が早く使うという面では理に適っているんだね。ただ、予算以上に金を使い込めと言った覚えはないんだけれど?」

一邊說著,靜子把一疊請求書推到長可面前,上面記載以長可名義記帳的龐大金額;當然,這些都是由靜子先墊付的。

そう言いながら静子は長可に請求書の束を突き付けた。そこには長可の名でツケに回された膨大な金額が記されていた。勿論、その全てを静子が立て替えている。

大概是因為錢不夠才記帳,但既然已表明隸屬,帳單會送到靜子這裡是理所當然的。

金が足りなくなったからツケにしたのだろうが、自分の所属を告げているからには請求書は静子の許へと届くのは自明であろう。

「不,這本來是我打算付的」

「いや、これは俺が払うつもりだったんだ」

「沒關係。我只會從你今後的薪資中持續扣除一定金額。到了坂本就要稍微客氣點,京城因為有近衛家的名號所以帳期能通,但在坂本這麼做會被視為妨礙營業哦?」

「構わないよ。君の今後のお給金から一定額天引きし続けるだけだから。坂本では流石に謹んでよね? 京では近衛家の名前で信用があるからツケがまかり通っているけれど、坂本でやったら営業妨害ととられるよ?」

「好、我知道了」

「わ、分かった」

雖然發生了幾起小紛擾,但靜子在所到之處成功地落了相當的資金。她學到擴大消費群的政策在某些情況下也是有效的。

いくつか軽いトラブルが発生したものの、静子は立ち寄る先々でそれなりの資金を落とす事に成功した。今後は金を使う人の間口を広げる政策も、場合によっては有効だと言う事を静子は学んだ。

靜子回到尾張的隔日後兩天,帶著慶次去拜訪景勝。受邀入內後,她注意到從越後被帶來的人質全都齊聚在那裡。

静子が尾張に戻った翌々日、彼女は慶次を伴って景勝の許を訪ねていた。彼の住居へ招かれると、越後から人質として連れられてきた者全てが勢揃いしていることに気が付いた。

慶次一見此情便猜出他們想表達的意圖,但靜子說出口的話卻超出了他的想像範疇。

この状況を一目みた慶次は、彼らが何を言わんとしているかを察したが、静子が口にした言葉は彼の想像の埒外(らちがい)にあった。

「既然你們好像有些隱約察覺,那我就明白地告訴你們。明年,越後會迎來重大的轉機。我想確認各位對此打算如何。」

「薄々察しておられるようなのではっきりと告げます。来年、越後に大きな転機が訪れるでしょう。それに対して各々がどうしたいのかを確認させて貰います」

慶次原以為只是說明越後的現況,但靜子當作他們已知情,反而詢問他們想怎麼做。

慶次の予想では越後の置かれている状況を伝えるだけだと考えていたのだが、静子はそれを既に知っているものとして、自分はどうしたいのかと尋ねたのだ。

他們是被作為越後不會背叛的保證而獻上的人質。說什麼想怎麼做根本沒有選擇,只能祈禱本國不會背叛,然後留在尾張等待。

彼らは越後が裏切らない保証として差し出された人質である。どうしたいも何も彼らに選択肢など有りはしない。本国が裏切らないことを祈って尾張に滞在するのみだ。

「暫且擱置人質的立場。你們可選的道路大致有三條:一是離開尾張加入親北條派;一是回到上杉家為家族討伐親北條派;最後一條是在此尾張落根直到事態結束。現在任何道路我都允許你們選擇。」

「人質としての立場は一端棚上げにしてね。貴方達が選べる選択肢は大きく三つ。一つは尾張を脱して親北条派に合流する道。一つは上杉家に戻ってお家の為に親北条派を討伐する道。最後の一つはことが終わるまでここ尾張で根を生やす道。今ならばどの道を選ぶことも私が許します」

「在表達希望之前先問妳一件事。為何要給我們選擇?以妳的立場,我們繼續作為人質留在尾張豈不是對妳更為方便?」

「希望を伝える前に貴女に問いたい。何故、我々に選択肢を与えるのか? 貴女の立場なれば、我々は人質として尾張に居続けた方が都合はよろしかろう?」

對景勝的詢問,靜子微微一笑。靜子是被信長委託管理景勝等人質的人,景勝問若人質擅自不在了,是否會因此被追究責任而困擾。

景勝の問いに対して静子はニコリと笑みを浮かべる。静子は信長から景勝たちの管理を任されているのだ、人質が勝手に居なくなればその責を問われて困ることになるのではないかと景勝は訊ねた。

「上樣說可以隨意處理,而且現在才說這個,其實我本來就不喜歡『人質』這種東西。」

「上様には好きにして良いと言われているし、今だからこそ言いますがそもそも人質って言うのが好きじゃないんですよ」

然而靜子與信長給出的答案不同。與其花不少經費把人質閒置束縛,倒不如看看這些接觸過故鄉以外世界與新價值觀的人會如何行動。

しかし静子と信長の出した答えは違った。少なくない費用をかけて人質を無為に飼殺すよりも、故郷以外の世界と新しい価値観を知った彼らが、どのように行動するのかが知りたかった。

他們要成為那個問題的答案:即便透過尾張這扇窗窺見了廣闊世界的一隅,人這種生物是否仍會持續被舊態依然的價值觀所束縛,答案就寄託在他們身上。

果てしなく広い世界の一端を、尾張という窓を通して垣間見ても尚、旧態依然(きゅうたいいぜん)とした価値観に縛られ続けるのが人間という生き物の性質なのかという問いに対する答えが彼らとなる。

若出外廣見世界後仍只為家族存續疲於奔命的話,信長的意思反而是乾脆連本家一起滅掉算了。

外部に出て広く世界を見てもなお、己のお家存続だけに汲々(きゅうきゅう)とするような人質ならば、いっそ本家ごと滅ぼしてしまおうと言うのが信長の意向でもある。

「哈哈哈。原來如此,這可就是賜予我們的畢業考試吧?讓我好好看看妳播下的芽會結出何種果實!」

「ははは。なるほど、これは我らに与えられた卒業試験という訳ですな? 貴女が撒いた芽がどのような実を付けるか、とくとご覧にいれましょう!」

對於靜子的話,景勝爽朗地笑了。看見景勝的笑容與緊隨其後家臣們堅定的目光,再問甚麼答案也多餘了。

静子の言葉に対し、景勝は快活に笑って見せた。景勝の浮かべた笑みと、彼に続く家臣達の決意に満ちた目を見れば、改めて答えを聞くまでも無かった。

因為他們已不再是剛才那種帶些渾沌的眼神,而是變成要為奪取未來而戰的武人表情。

先ほどまでの何処か淀んだ目ではなく、未来を勝ち取らんとするいくさ人の表情になっていたからだ。

「不用再問了,盡情去享受吧。你們在這裡習得的東西,總有一天會派上用場。」

「答えを聞くまでもありませんね。存分に楽しんでおいでなさい。ここの地で身につけたことは、何かの役に立つことでしょう」

「畢竟我們作為被當成不存在的人質,即便在戰場上陣亡也不會影響大局。但若能達成夙願,便是大功績。到了這個時候,就讓那等投靠北條的愚人見識見識吧。」

「所詮我らは居ないものとして扱われている人質ゆえ、いくさ場で散ったとて大勢に影響はござらん。しかし、本懐を遂げれば大金星となりましょう。この期に及んで北条に与(くみ)する世間知らずに目にものを見せてやりましょうぞ」

「一切結束後若彼此尚有性命,請拿酒來讓我聽你們的武勇談。我被禁酒,所以同樂的恐怕只能是慶次先生了。」

「全てが終わった後にお互い生が続いていれば、酒を片手に武勇伝をお聞かせ下さい。私は酒を禁じられておりますので、ご相伴にあずかるのは慶次さんでしょうけど」

一提到禁酒令,靜子又插了一句,眾人便哄然大笑。

禁酒令に触れて静子が混ぜっ返すと、皆がドッと声を上げて笑った。

「也有人會成為今生的別離,大家別留下遺憾。」

「今生の別れとなる人もいるでしょう、皆悔いを残さないようにね」

說完這話,靜子與慶次離開了景勝的住處。送行的越後人們一直深深鞠躬,直到看不見兩人的身影為止。

その言葉を告げて静子と慶次は景勝の住居を後にした。二人の姿を見送る越後の人々は、彼らの姿が見えなくなるまで頭を深々と下げ続けていた。

「那麼,他們的引率就交給慶次先生吧。正好你們要去的地方相同,常言道『旅途有伴,人間有情』不是嗎?」

「さてと、彼らの引率は慶次さんにお任せするね。ちょうど向かう先は同じだし、『旅は道連れ世は情け』って言うでしょう?」

或許是被他們那潔快的生存方式所感染,靜子一邊步履輕快地走在走廊上,一邊對慶次說話。靜子對慶次等人在越後會打出怎樣的戰事,百般期待難耐。

彼らの潔い生き様を見たためか、うきうきと弾む足取りで廊下を歩みながら静子は慶次に言葉を投げかけた。静子は越後で慶次たちがどのようないくさをするのか、楽しみで仕方がなかった。

「嗯……雖然是我沒聽過的說法,但我喜歡。到時我會好好攪局,等著聽報告吧。」

「うーん、聞かない言い回しだが気に入った。せいぜい引っ掻き回してやるから報告を楽しみに待っててくれよ」

慶次歪著頭卻帶著歡快的笑容,那表情活像想到絕妙惡作劇的頑童。

慶次は首を傾げつつも楽し気な笑みを浮かべていた。その表情はとっておきの悪戯(いたずら)を思いついた悪ガキそのものであった。

順帶一提,慶次記不得那句話也是理所當然。那句台詞出自江戶時代的『江戶いろはかるた』之一,現在的慶次不可能知道。

余談ではあるが慶次に聞き覚えが無いのは仕方がない。かの台詞は江戸時代に登場した『江戸いろはかるた』の一つだから、今の慶次が知っているはずがない。

「真是傾奇者的面目躍然啊。主戰場在敵地,而且還是寡兵,對吧?」

「傾奇者(かぶきもの)の面目(めんもく)躍如(やくじょ)だよね。主戦場が敵地で、しかも寡兵(かへい)(戦力が少ないの意)だよ?」

越後親北條派的動向並不十分明朗。或許情報管制已開始,越後的情報難以傳到尾張,但親北條派被逼到絕境這點無疑。

越後にいる親北条派の動きは良く判っていない。情報統制がはじまっているのか、越後の情報はなかなか尾張に入ってこないが、親北条派が追い詰められていることは間違いない。

正如諺語『窮鼠咬貓』所言,被逼到絕境者有時會出現意想不到的反擊。而且地利在對方,將被迫面對艱難的戰事。

『窮鼠(きゅうそ)猫を噛(か)む』の諺(ことわざ)にあるように、追い詰められたものは思いがけない反撃に出る事がある。しかも地の利は相手側にあるのだ、難しいいくさを強いられるだろう。

此外與上杉謙信聯手也困難重重。若敵方萬一知道景勝等人要前往,他們人數劣勢會被包圍殲滅。

更に上杉謙信と連携することも難しい。景勝らが向かっている事を万が一にも敵方に知られれば、数で劣る彼らは包囲殲滅されてしまうからだ。

因此慶次等人一面要避免被謙信誤認為敵人,一面又要與親北條派交戰以立身證。雖然不安因素重重、如走鋼索般險峻,但正因如此,慶次才覺得有趣。

故に慶次たちは謙信から敵かと疑われないようにしつつ、親北条派と戦って身の証をたてる必要があるのだ。不安要素が山盛りで綱渡りのようないくさになるが、だからこそ面白いと思うのが慶次という男であった。

「當然,很有趣。能在這個時代獲得如此戰場,真是武人之福。」

「勿論、面白いさ。今のご時世でこれだけのいくさ場を用意して貰えるってのは、いくさ人冥利に尽きるってもんだ」

「那就好。啊,我先把這個交給你。」

「それは良かった。あ、一応これを渡しておくね」

說著靜子從懷裡取出一疊紙冊。慶次接過那本沒有表題的和綴冊子,歪了歪頭。

そう言いながら静子は懐から紙束を取り出した。表書きがされていない和綴じの冊子を手にした慶次は首を傾げる。

「這是?」

「これは?」

「我根據可能發生的情況設想並擬定的作戰。真的遇到困難時想起來就讀吧?要是不要的話也能當引火物用,不會妨礙你的。」

「私なりにこれから起こりそうな状況を想定して立てた作戦。本当に困った時に思い出したら読んでみて? 要らないなら焚き付けにも使えるから邪魔にはならないよ」

靜子一方面希望慶次盡情作戰,另一方面又不希望他喪命。因此若他想活著回來,她便絞盡腦汁盡可能留下生還的希望。

静子としては慶次に思う存分戦って欲しいと思う反面、命を落として欲しくはない。故に彼が生存を望むのであれば、可能な限り生還の目を残せるよう知恵を絞ったのだ。

慶次為靜子既尊重自己的生活方式,又仍然渴望自己,感到高興。因此他沒有推回,而是將冊子收入懷中並說了一句。

慶次は静子が己の生き方を尊重しつつも、自分を欲していてくれているのを嬉しく思った。それ故に突き返すのではなく、冊子を懐にしまい込むと一言告げる。

「多謝收下。我藏在盔甲下,或許能當擋子彈的東西吧。」

「ありがたく貰っておくよ。鎧の下に忍ばせれば弾避けになってくれるだろうさ」

慶次說罷拍了拍收好冊子的胸口,咧嘴一笑。

慶次はそう言うと冊子をしまい込んだ胸を拳で叩いてニカリと笑った。