戦国小町苦労譚
一五七一年 十月上旬
延曆寺因為連作為日吉大社門前町的坂本被滅,便向信長屈服。
延暦寺は日吉大社の門前町でもあった坂本が滅ぼされただけで信長に屈した。
作為本山的比叡山延曆寺雖然倖存,但毫無勝算,因此認為繼續爭鬥必然失敗而採取此一措置。
本山である比叡山延暦寺は無事であったが到底勝ち目はなく、このまま争っても敗北は必定であることからの措置だった。
然而這是外人不會知道的事,正因如此延曆寺的權威墜落,原先那種傲慢自居的土壤被瓦解,已不再被允許如此行事。
しかしそれは余人には知り得ぬこと、これが原因で延暦寺の権威は地に落ち、今までのように居丈高に振る舞うことが許されない土壌が醸成された。
身為延曆寺宗主的天台座主被趕出比叡山,而正親町天皇與朝廷並未譴責信長。
延暦寺の宗主たる天台座主は比叡山を追われ、それに対して正親町天皇や朝廷は信長を咎めなかった。
延曆寺的根本中堂與大講堂、日吉大社被焚毀,寺領與社領全數被信長沒收。
延暦寺の根本中堂と大講堂、日吉大社は焼失し、寺領や社領は信長によって全て没収された。
那些領地被分配給明智光秀、佐久間信盛、中川重政、柴田勝家與丹羽長秀。五人雖各自擁有領地,但仍派與力治理所分配到的土地。
それらの領土は明智光秀・佐久間信盛・中川重政・柴田勝家・丹羽長秀に分配される。五人は自らの領土を持ちながら、与力を派遣して分配された領土を治めることとなった。
以天台座主覚恕法親王為首,與信長交涉的正覚院豪盛等人逃至甲斐,向武田信玄請求庇護,信玄應允並保護了他們。
天台座主の覚恕法親王を筆頭に、信長と交渉をした正覚院豪盛らは甲斐まで落ち延び、武田信玄に庇護を求め、信玄はそれに応じて彼らを保護した。
此外,得知信長對延曆寺的所作所為後有人譴責道:「信長非人,乃『天魔之變化』。」
また、延暦寺に対する信長の仕打ちを知り「信長は人に非(あら)ず『天魔ノ変化』なり」と非難した。
翌日十三日,信長將戰後處理交給明智光秀,僅率精銳上洛;其間各軍逐一擊破近江的一揆。
翌十三日、戦後処理を明智光秀に任せると信長は精鋭のみを率いて上洛する。その間、各軍は近江の一揆を各個撃破していく。
進京後,信長辦妥了向朝廷報告討伐延曆寺、就戰後處理的斡旋及各種寒喧等政務後返回岐阜。
京に入り延暦寺討伐の報告と戦後処理に関する根回しや、各種挨拶などの政務を片付けると信長は岐阜へ帰還する。
在京停留期間,多次聽聞令人不安的謠言,信長召見了被認為是原因的足滿。
京に滞在中、気がかりな噂を幾度となく耳にした信長は、原因と思しき足満を呼び出した。
「你對松永做了什麼?」
「貴様、松永に何をした」
那些流言談論的是包圍高槻城的松永軍。
噂として口の端に上っていたのは、高槻城を包囲していた松永軍についてだった。
在有利戰勢下卻突然離開戰線,返回本國並閉門自守,引起四方側目。
有利な戦況であったにも関わらず突如戦線離脱し、国許へと引き返し門を閉ざして引き篭もってしまい周囲の耳目を集めていた。
信長派暗探查明內情,認定那大概是足滿的所為。
配下の間者を放って裏を取った信長は、おそらく足満の仕業であろうと当たりを付けた。
懷疑足滿自有理由:他曾差點被三好三人衆與松永久秀暗殺,對方若懷有深仇大恨也不足為奇。
足満に当たりを付けたのには理由がある。彼は三好三人衆と松永久秀に暗殺されそうになった。深い憎しみを抱いていたとしても不思議ではない。
「哼,只是稍微嚇唬了一下,沒什麼大不了的。」
「ふっ、少々脅しただけだ。大したことではない」
足滿笑著回答信長的質問。
信長の問いに足満は笑って答える。
他泰然自若地毫無動搖地回答,但從松永角度而言,確有被自己之手弒過的人仍活著,且日漸強大,若知道對方正伺機殺自己,於是向敵前逃離也就說得通了。
小動(こゆるぎ)もせず平然と答える彼だが、松永からすれば確かに己の手で弑(しい)した相手が生きており、力を付けた上で己を殺す機会を虎視眈々と窺っていると知れば敵前逃亡も合点がゆく。
「別囀鳴,不要找藉口。想遭到宗渭(即三好宗渭,三好三人衆之一)相同的下場嗎?」
『囀(さえず)るな、言い訳は聞かぬ。宗渭(そうい)(三好宗渭、三好三人衆の一人)と同じ目にあいたいか』
「你死還嫌太輕。」
『貴様には死すら生ぬるい』
「要花不少犧牲去復仇有何意義?你還能安逸吃飯生存,你只要多活一天就讓我噁心。為了讓我安睡,你們這群蟲子就該死!」
『少なくない犠牲を払ってまで復讐する意味だと? 貴様がのうのうと飯を喰らい生きている、貴様が一日生き延びるだけで虫唾が走る。わしが平穏に眠るために貴様らは虫けらのように死ね!』
回想起對松永久秀與久通父子的那些話,足滿不由自主地露出笑容。
松永久秀・久通父子に向かって言った言葉を思い返し、足満は思わず笑みを浮かべる。
「暫時應該會安分些了。不過若是威脅太有效,說不定會把人嚇壞呢。」
「しばらくは大人しくなるだろう。尤も脅しが効きすぎて気が触れるやもしれんがな」
「……不會問詳情,但要適可而止。」
「……詳しくは問わぬ。が、ほどほどにいたせ」
「會妥善處理。」
「善処しよう」
那等於回答「不」。信長理解後不再對足滿多言,轉而長嘆一聲。
それはNOと答えているのと同じであった。それを理解した信長は足満にこれ以上何かを言うのを諦め、代わりに深いため息を吐いた。
靜子軍完成對淺井久政的策反工作後,將後續處理交給秀吉,再返回尾張。此次雖然出現不少傷兵,但死亡人數仍被控制在能用雙手數清的程度。
浅井久政への工作を終えた静子軍は、後の処理を秀吉に任せた後、尾張へ帰還した。今回は決して少なくない負傷兵を出したが、死者の数は両手で数えられるほどに抑えた。
將照顧遺族的工作交給玄朗後,靜子開始將此次戰功者授予賞賜。
遺された家族への対応を玄朗に任せた後、静子は今回のいくさで功のあった者へ報償を下賜する。
其中有長政。他獲得一百名兵力,並被賦予遠藤與三田村作為與力。原本他們是長政的家臣,但表面上則名為靜子所管的兵。
その中には長政も入っていた。彼は100名の兵を与えられ、更に遠藤と三田村を与力として与えられた。元々は長政の家臣だが、体面上は静子預かりの兵ということになっている。
因此藉由這次的賞賜,他們不再需要裝作偶然,能堂堂正正地聽從長政行動。
よって今回の報償で、彼らは今までのように偶然を装う必要はなく、堂々と長政に従って行動できるようになった。
不過其實靜子只是知道兩人有些小動作,為免在部隊內部招致不必要的紛爭,便將三人集於一處。
もっとも、二人が小細工しているのを知った静子が、部隊内部で余計な不和を招かないよう三人を一ヶ所にまとめただけだが。
戰後處理結束、論功行賞告一段落後,靜子開始一項大事——胡椒的收成。
戦後処理を終え、論功行賞も一段落し、静子は大仕事に取りかかった。それは胡椒の収穫だ。
在印度及東南亞諸國通常在三月至五月收穫,但因為栽種時期與氣候因素,靜子的胡椒田反而延至八月至十月才收成,偏晚。
インドや東南アジア諸国では三月から五月にかけて収穫するが、植えた時期や気候の関係か、静子の胡椒畑は八から十月と遅めの収穫時期になってしまった。
胡椒自八月下旬起已有果實,但仍只有小果,直到九月過後,終於在九月底左右果實才長大。
八月下旬ごろから実をつけていた胡椒だが、依然として小さい実をつけるのみで九月を過ぎ、ようやく九月末辺りに実が大きく成長した。
作為藤本植物,胡椒每一蔓大約可結約兩公斤果實。
つる性植物である胡椒の木は1つる当たりおよそ2キロの実をつける。
然而靜子所栽種的胡椒或因土質不適或因溫度不足,結果情況不佳,結實的十株合計僅收穫約五公斤。
しかし静子の栽培した胡椒は土壌が適さなかったのか温度が足りなかったのか、実の付きぶりは芳しくなく、結実に至った10本から合計5キロ程度しか収穫できなかった。
原本預期可收約二十公斤,然而今年竟有四株連花都未開、果實更無,考慮到投入金額,這次可說是確定的大虧收成不佳。
本来の期待収穫量としては約20キロが見込めるのだが、今年は実はおろか花すらつけなかった木が4本もあり、投資した金額を考慮すれば大損は確実の不作ぶりであった。
「胡椒!胡椒!」
「胡椒だ、胡椒だ」
靜子一邊跳著奇怪的舞蹈,一邊為能收成胡椒而高興。於戰國時代的日本,胡椒栽培遙不可及,現在即便僅有微量收穫也讓人欣喜。
謎の踊りを踊りながら静子は胡椒が収穫できた事を喜ぶ。戦国時代の日本では胡椒栽培など夢のまた夢、それが僅かながらでも収穫できたのだ。
對她來說,比起收成甚少的歉收,能夠哪怕收成一點也讓她感到高興。
彼女にとっては収穫量が少ない不作より、僅かでも収穫できたことが喜ばしかった。
「做白胡椒和黑胡椒,然後把它們混合成胡椒吧」
「ホワイトペッパーとブラックペッパーを作って、それを混ぜてコショウを作ろう」
以胡椒果實為原料,根據收穫時期與製法的不同,可製成黑胡椒(ブラックペッパー)、白胡椒(ホワイトペッパー)、青胡椒(グリーンペッパー)、粉紅胡椒(ピンクペッパー)。
胡椒の果実を原料に、収穫時期や製法の違いにより黒胡椒(ブラックペッパー)、白胡椒(ホワイトペッパー)、青胡椒(グリーンペッパー)、赤胡椒(ピンクペッパー)が作られる。
在果實尚未完全成熟前收穫,便可做成黑胡椒;這次因為果實已完全熟成,所以要做的是白胡椒。
実が完全に熟す前に収穫し、それを原料に黒胡椒(ブラックペッパー)が作られる。今回は完全に熟しているため、作るのは白胡椒(ホワイトペッパー)だ。
白胡椒與黑胡椒不同,必須先浸水讓其完全發酵,發酵後剝去外皮並日曬乾燥即成;相對地,黑胡椒只需把未熟的果實日曬即可完成。
白胡椒は黒胡椒と違い、まず水に浸漬して完全に発酵させる必要がある。発酵後に外皮を剥き天日干しすれば完成だ。一方黒胡椒は未熟な実を天日干しするだけで完成する。
在現代日本的家庭中,多半使用混合了黑胡椒與白胡椒的粉末狀調味品。然而磨成粉的胡椒香氣易流失,且保存期限會變短。
現代日本の家庭では黒胡椒と白胡椒をブレンドした粉末状のものを使用することが多い。しかし、粉末にしたものは香りが飛びやすい上に賞味期限が短くなる。
若以顆粒狀保存,黑胡椒與白胡椒在常溫下最長可保存三年左右。因此在戰國時代把顆粒放入胡椒研磨器,必要時再現磨是最理想的做法。
粒状なら黒・白胡椒は常温で最長三年は保(も)つ。よって戦国時代ならばペッパーミルに粒を入れ、必要時に挽くのが一番良い。
雖然不可能有電動研磨器,但靜子認為木製手搖的胡椒研磨器最有型,數月前她便從南蠻船買了一個中間有腰身的木製胡椒研磨器。
電動ミルなど望むべくもないが、ペッパーミルは木製の手動式が一番さまになると考えた静子は、数ヶ月前に中心がくびれた木製のペッパーミルを南蛮船から購入していた。
那只是容器本身,不含胡椒本體,且不是大型貨物,因而便宜又好運送。
胡椒自身は含まず容器のみであり、大型の荷物でもないため運びやすいことから安く購入できた。
她也一併買了用來抑制腐敗的月桂葉(乾燥的月桂樹葉)以及月桂樹的苗木。
併せて腐敗を抑える為に入れられているローリエ(月桂樹の葉を乾燥させた香辛料)と月桂樹の苗木も購入した。
南蠻商人對靜子為看似雜草般的苗木付大錢感到不解,但她付款慷慨,若惹她不快生意就做不成,於是把載來的木箱一滿箱的月桂葉和幾棵苗木讓給她。
雑草同然の苗木に大金を払う静子に南蛮商人は首を傾げるばかりだが、金払いの良い静子の機嫌を損ねて売買が成立しなくなるのは困るため、積荷として運んできた木箱一杯のローリエと数本の苗木を彼女に譲った。
月桂樹帶回家栽種,胡椒研磨器則拿到技術街請人仿造。因買了好幾個,其中幾個為了弄清構造被拆解,幸虧如此才能很快複製出來。
月桂樹は自宅へ、ペッパーミルは技術街に持ち込んで同じものを作るよう依頼した。数を購入したため幾つかは構造を知るために分解されたが、そのお陰で早く再現することが出来た。
被歸類為香草的月桂樹適合放任式栽培,移植到花盆後除適度澆水外便放任不管。
ハーブに分類される月桂樹は放置栽培が適しているため、プランターに植え替えた後は適度に水やりをする以外は放置という栽培を行った。
即便如此仍能順利成長,香草的生命力真是驚人。
それでも順調に成長するのだから、ハーブの生命力は恐ろしいものがある。
「雞準備好了、鹽好了、月桂葉好了、發芽玄米好了、胡椒好了、蛋好了。準備完成了呢」
「鶏よし、塩よし、ローリエよし、発芽玄米よし、胡椒よし、卵よし。準備完了だね」
白胡椒剛做好時,靜子收到了弗洛伊斯的來信,告知她所要的重馬種デストリア終於被運到岐阜。
白胡椒が完成したころ、静子はフロイスから手紙を受け取った。彼女が所望した重馬種のデストリアがようやく岐阜に運ばれた事を知らせる手紙だ。
之前因為信長封鎖了從京到岐阜的要地,無法使用安全的街道,馬匹運送因此被延誤。
今まで信長が京から岐阜に続く要所を封鎖していたため、安全な街道を利用できず馬の運搬が遅れてしまった。
信中寫道,因為破壞了坂本地區,一帶的封鎖已解除,終於可以運送了;另外還補充說有位想要她見面的人。
しかし、坂本を破壊したことで一帯の封鎖が解け、ようやく運べるようになったと手紙に書かれていた。また、手紙には会って欲しい人物がいる、と追記があった。
(嗯~從情勢來看大概是京布教責任者格內奇·索爾迪·奧爾甘蒂諾吧,不太像九州布教責任者法蘭西斯科·卡布拉爾)
(ん〜、状況的に京布教責任者のグネッキ・ソルディ・オルガンティノかな。九州布教責任者のフランシスコ・カブラルとは思えないし)
格內奇·索爾迪·奧爾甘蒂諾是元龜元年五月來日,之後在日本長達三十年從事宣教活動的義大利傳教士。
グネッキ・ソルディ・オルガンティノは、元亀元年五月に来日し、以降三十年という長い間、日本で宣教活動を行ったイタリア人宣教師だ。
他人品良好、喜歡日本,為許多日本人所敬慕,並被稱為宇留岸伴天連(うるがんばてれん),與信長、秀吉等當權者成為交往甚密的知己。
人柄が良く、日本人が好きな彼は多くの日本人から宇留岸伴天連(うるがんばてれん)と慕われ、信長や秀吉など時の権力者と知己となった。
他性格開朗有魅力,積極學習日語與日本習俗,從1573年起花了一年研究法華經,上任三年內便把近畿地方的信徒增加到一萬五千人,功績斐然。
明るく魅力的な人柄、積極的に日本語と日本の習慣を学び、1573年から一年かけて法華経を研究し、着任三年で近畿地方の信者を1万5000人にまで増やした高い功績を持つ。
自1577年起長期擔任京都地區的布教責任者長達三十年,由此可見他實施的「適應主義」獲得了日本人極大的信任。
1577年から三十年にわたって京都地区の布教責任者を務めたことから、「適応主義」を実施し日本人から絶大な信頼を得たことが窺える。
與奧爾甘蒂諾形成對照的是九州布教責任者法蘭西斯科·卡布拉爾。
オルガンティノと対照的に挙げられる人物が、九州布教責任者のフランシスコ・カブラルだ。
他如同當時的葡萄牙冒險家一般,對日本人與日本文化始終抱持否定與歧視的態度。
彼は当時のポルトガル人冒険家と同じく、日本人と日本文化に対して最後まで否定的・差別的な態度だった。
卡布拉爾率先否定適應主義,完全無視前任科斯梅·德·托雷斯的方針,甚至稱日本人為低等民族,因而在日本信徒與傳教士之間產生了隔閡。
カブラルは適応主義を真っ先に否定し、前任者コスメ・デ・トーレスの方針を完全に無視し、日本人を低級な国民と呼んだため、日本人信徒と宣教師たちの間に溝ができてしまった。
最終他在1581年被解除布教責任者職務,返回印度的果阿。
最終的に布教責任者の立場を1581年に解任され、インドのゴアに戻ることとなった。
此外,在當時戰亂頻仍的日本,當地幾乎沒有信徒、沒有教會,弗洛伊斯等傳教士能在日本傳教,多虧了科斯梅·德·托雷斯的功績。
なお現地の信徒は皆無、教会は一つも無い、相次ぐ戦乱状態の日本で、フロイスたち宣教師がキリスト教の布教を行えるのは、コスメ・デ・トーレスの功績によるものだ。
他實行了當時超越歐洲人的思想——「適應主義(傳教士尊重當地文化,並根植於該文化的生活方式)」——實現了沙勿略宿願的京都布教。
彼は当時のヨーロッパ人を超えた思想である『適応主義(宣教師たちが現地の文化を尊重し、その文化に根ざして生きること)』を行い、サビエルの宿願だった京都での布教を果たした。
在政治不穩的日本,京都、堺、山口等地相繼建立教會並產生許多信徒,能夠實現沙勿略的夢想,這要歸功於持續努力的托雷斯。
政治的不安定の日本にて京や堺、山口などに教会が建ち、多くの信者が生まれたのはサビエルの夢を実現させるために活動し続けたトーレスのお陰とも言える。
(但我記得卡布拉爾在1573年去山口之前好像是待在京城……?)
(でも確かカブラルは1573年に山口へ行くまで京にいたような……?)
想了想,但既然弗洛伊斯說想讓她見面,靜子判斷應該就是奧爾甘蒂諾。他和弗洛伊斯一樣負責京都的布教,比較說得通。
少し考えたがフロイスが会わせたい、というのだからオルガンティノであろうと静子は判断した。彼はフロイスと同じく京の布教を担当しているから、彼の方が納得できる。
「嗯,那先不管這個……難得做頓飯吧。這次要奢侈地使用昂貴香辛料胡椒來做菜」
「ま、それは置いといて……久々に料理を作ろう。今回は高価な香辛料の胡椒を贅沢に使った料理だ」
彩與蕭提出要幫忙,但她命令他們不用幫忙,專心做各自的工作。
彩と蕭は手伝うと申し出たが、手伝って貰うことはないので自身の仕事に専念するよう命じた。
這次靜子要做的是鹽釜烤雞。
今回、静子が作るのは鶏の塩釜焼きだ。
首先將已做過袋拔(保持外形的同時把內臟與骨頭取出的技法)的整雞用水洗淨,去除血塊與髒汙;同時將要填入腹中的發芽玄米洗淨並浸泡約十分鐘。
まず袋抜き(姿はそのままに内臓と骨を体外に出す技法)した丸鶏を水洗いして血合いや汚れを落とす。同時に腹へ詰める発芽玄米を水洗いして十分ほど水に浸漬する。
處理完後,把雞的水分擦乾,將發芽玄米放在籐籃或濾器上瀝乾。
終わった後、鶏は水気をよく拭き取り、発芽玄米はザルに上げておく。
接著把現磨的胡椒抹遍整隻雞,將發芽玄米與月桂葉混合的餡料填入空腹,填至約七分滿,並用竹籤等從尾部縫合封口。
次に挽きたての胡椒を丸鶏全体に擦り込み、空洞となった腹に発芽玄米とローリエを混ぜた詰め物を7分方詰め込み、竹串などで尻を縫うようにして閉じる。
鷄的前置作業完成後,接著製作鹽釜。將蛋白輕輕打發,加入鹽並充分混合。
鶏の下準備が終われば次は塩釜だ。卵白を軽く泡立たせ、そこに塩を入れてよく混ぜる。
把拌好的鹽鋪在石窯的底座上,厚度約一公分,將雞放在上面,然後把鹽塗抹包覆整隻雞,直到形成厚度約一公分的鹽穹為止。
混ぜた塩を石窯の土台に厚さ一センチ程度に敷き詰め、その上に鶏を乗せ、鶏全体を覆うように厚さ一センチ程度の塩のドームが出来るまで塗り込む。
將這個放入石窯加熱約一小時半,熄火後利用餘熱再悶煮約三十分鐘。
これを石窯で一時間半ほど加熱し、火を落としたあと余熱で三十分ほど火を通す。
從石窯取出後,接著用金槌敲開鹽殼,從中取出雞肉即完成。
石窯から取り出せば、後は金槌などで塩を割って中から鶏を取り出せば完成だ。
從腹中取出填料,將蒸烤過的雞肉拆散拌入,與鹽直接接觸導致鹹度較重的薄肉部位另置作為湯的配料。
腹の中から詰め物を取り出し、蒸し焼きになった鶏肉を解して混ぜ込み、塩と直接接して塩分が強くなっている身の薄い個所は別に取り分けスープの具材とした。
「接下來……」
「後は……」
靜子從懷中取出扇子,為擺在桌上的菜餚搧風。像被花蜜吸引的昆蟲,聞到誘人的香味的人們紛紛走來。
懐から扇子を取り出すと、静子はテーブルの上に並べた料理を煽ぐ。花の蜜に集まる虫のごとく、美味そうな匂いに引き寄せられた面々がやってくる。
為了讓香氣遍布屋內,才蔵先被吸引來,接著慶次、長可,最後連足滿也不需呼喚就都聚集了。
家中に匂いが行き渡るように煽いでいると才蔵、続いて慶次、長可、最後に足満と声を掛けずとも全員が集まった。
「肚子餓的一群。今天做了南蠻人喜歡的胡椒料理。」
「腹ぺこども。今日は南蛮人が好む胡椒を使った料理だ」
「耶——!」
「いぇーい!」
慶次與長可雙手舉起歡呼。對兩人的舉動感到無奈的靜子,一邊叫來彩、蕭和高虎一邊擺好菜。不巧的是奇妙丸去見信長,和爺爺一起不在。
慶次と長可が諸手を挙げて喜ぶ。二人の態度に呆れた静子は、彩や蕭、高虎も呼びつつ料理を並べていく。残念なことに奇妙丸は信長の所へ出向いており、爺と一緒に不在だった。
(回來一定會很吵)
(帰ってきたら五月蠅そうだな)
想到這些事時靜子就入座。雙手合十做了食前的問候,慶次等人也跟著模仿。
そんなことを考えながら静子は席につく。両手をあわせて食前の挨拶をすると、慶次たちもそれに倣う。
「不行、好好吃。只是糙米飯而已,味道卻已滲透進去,超好吃。」
「やばい、うめぇ。ただの玄米なのに、味が染みこんでいてうめぇ」
「這個湯,適度融入了雞的滋味,好好喝。」
「このすぅぷ、ほどよく鶏の味が溶け込んでいて旨い」
「——! ——!」
「ーーッ! ーーッ!」
長可以高昂的情緒一邊大喊大叫一邊吃著麥芽糙米,才蔵慢慢品嚐著雞湯,高虎默默地狼吞虎嚥,慶次則不知從哪拿出酒,自斟自飲邊吃,桌上充滿混亂。
テンション高く叫びながら麦芽玄米を食べる長可、ゆっくり味わいながら鶏のスープを飲む才蔵、無言で飯をかきこむ高虎、どこからともなく酒を取り出して手酌で一杯やりながら食べる慶次、とテーブルの上は混沌としていた。
靜子有點頭痛,但看到彩和蕭也說好吃而吃著,稍感安心。唯一有吃過的人足滿如常安靜地用餐,但嘴角帶著一絲微笑。
頭が痛くなった静子だが、彩や蕭も旨いと食べていることに少し安堵した。唯一、食べた経験がある足満は普段と変わらず静かに食べていたが、彼の口元は小さく笑みが浮かんでいた。
(胡椒的成品質量似乎不錯呢)
(胡椒の出来映えは悪くないようね)
對於挑剔口味的慶次等人也感到滿意,確信成功的靜子微微握拳。
味にうるさい慶次たちも満足していることに、手応えを確信した静子は小さく力拳を作る。
數日後,靜子為與フロイス會談準備了平常的男裝,並帶著通常不會同行的慶次、才蔵、長可與高虎前往岐阜的宅邸。
数日後、静子はフロイスと会談に向けていつもの男装を用意すると、普段は付いてこない慶次と才蔵、長可、高虎を連れて岐阜の邸宅へ向かった。
完成宅邸的最後檢查後,靜子為了會談提前就寢。隔日,兩小時前就把一切準備妥當的靜子等待著フロイス的到訪。
邸宅の最終チェックを終え、静子は会談に備えて早めに就寝する。翌日、二時間前に全ての準備を終えた静子は、フロイスの訪問を待つ。
「フロイス大人來了」
「フロイス様がお越しになられました」
「放進來」
「通せ」
過了一會兒,被小姓引導來的フロイス等人被帶入謁見間。路易斯・フロイス、ロレンソ了斎、隨從的修女,以及看起來為人和善的傳教士四人進了房間。
暫くして小姓に案内されたフロイスたちが、謁見の間に通される。ルイス・フロイス、ロレンソ了斎、付き人のシスター、そして人柄の良さそうな宣教師の四人が部屋に入る。
「今日再次蒙賜謁見之榮,深表感謝。」
「本日も拝謁の栄誉を賜り、感謝いたします」
一如往常フロイス俯身行禮致意,其他三人跟隨。表面看似如常,但在靜子眼中フロイス的表情似乎有些僵硬。
いつも通りフロイスが平伏して挨拶をし、残り三人がフロイスに続く。いつも通りの光景に見えたが、静子にはフロイスの表情が若干ぎこちないように見えた。
「請抬起頭。聽聞今日您帶來了某人所委託的貨物。雖然倉促失禮,但首先想請您展示馬匹,之後再慢慢安排談話。」
「面を上げて下さい。して、本日は某が依頼した荷をお持ちいただいたと伺っております。早速で失礼とは存じますが、まずは馬を見せて頂きたい。その後にゆっくりと話の席を設けましょう」
想到フロイス有些支吾其詞,靜子決定先把馬的事處理掉。フロイス有點遲疑,但看到那位看起來為人和善的傳教士點頭,於是他接受了靜子的提議。
若干歯切れの悪いフロイスを思い、静子は先に馬の件を片付ける事にした。少し迷ったフロイスだが、人柄の良さそうな宣教師が頷いたのを見て、彼は静子の提案に乗ることにした。
「呃、哇……」
「う、うわぁ……」
被帶到繫著馬匹的馬廄(うまや)時,高虎首先看到那匹巨馬デストリア就驚得站不住腳。長可與才蔵也因未見過這種重種馬所帶來的大型動物特有威壓而面色扯緊。唯有慶次雙眼閃亮。
馬が繋がれている厩(うまや)まで案内された静子たちの中で、まず高虎が巨馬であるデストリアを見て腰を抜かした。長可や才蔵も、見た事がない重種がもつ大型動物特有の威圧感に顔を引きつらせる。唯一、慶次だけ目を輝かせていた。
「唷,真是壯觀的馬啊。」
「ほぅ、見事な馬ですな」
對於實物只在畫中見過的靜子,對現場的巨大與彷彿散發熱量的威壓感驚訝,卻對能感受到力量感的デストリア抱有好感。
実物を絵などで知っている静子は、現物の巨大さや熱を放つような威圧感に驚きながらも、力強さが感じられるデストリアに好感を抱いた。
デストリア性情溫順,初次見到靜子被撫摸也沒有特別反抗,反而會嗅聞並用鼻子碰碰她的手或手臂。
デストリアは気性が大人しく従順で、初対面の静子に撫でられても特に抵抗はせず、それどころか匂いを嗅いだり、鼻っ面で手や腕などを触ってきたりしていた。
即便靜子隱藏了面容,馬也能輕易看穿人的心情。人若害怕馬便會警戒,反之以友好相處馬也會回應。
たとえ静子が顔を隠していても、馬は人間の気持ちを簡単に見抜く。怖がれば馬も警戒し、逆にフレンドリーに接すれば馬はそれに応えてくれる。
觀察了共五匹デストリア後,靜子發現牠們有些疲累。
合計で五頭のデストリアを観察して、静子は彼らが疲労気味であることを知る。
「長途跋涉馬也看起來疲憊,請把牠們放進厩舍(きゅうしゃ,也稱馬廄),給予充足的水和飼料。墊木屑要鋪新的對吧。還有,有放貓進去嗎?」
「長旅で馬もお疲れの様子、厩舎(きゅうしゃ)(馬小屋とも言う)に入れてたっぷりの水と餌を与えなさい。おがくずは新しいものを敷いてありましたね。それから猫は放っていますか」
靜子向管理厩舍的馬伕(ばてい)詢問。所謂厩舍,可說是馬的家。朝南、寬敞明亮且清潔的房間可以說是最低標準。
厩舎を管理する馬丁(ばてい)へ静子は質問する。厩舎とは言うなれば馬用の家である。南向きの広くて明るく清潔な部屋であることは最低条件と言っても良い。
馬是愛乾淨的動物,若牠們的屋子髒亂會造成壓力。おがくず是木材裁切時產生的細小木屑,製材時日常會大量產生。
馬は清潔な動物であるため、自分の部屋が汚れていることはストレスになる。おがくずは木材を裁断したときに生じる細かい木の屑だ。製材を行えば日常的に大量発生する。
木屑雖不如鋪稻草,但具保溫效果且有除臭功能,能抑制尿臭,對馬與照顧人的精神衛生皆為良好材料。
おがくずは敷き藁ほどではないが保温効果があり、消臭効果がある。尿の臭いが抑えられるので馬と管理する人間両方の精神衛生上良い素材だ。
對於每日製造用於預製工法、一定規格材木的靜子來說,取得木屑很容易。但有些馬可能不喜歡木屑,因此她也備了鋪稻草以防萬一。
プレハブ工法で使用する一定規格の材木を日々製造している静子にとって、おがくずの入手は容易い。しかし、おがくずを気に入らない場合もあるため、念のために敷き藁も彼女は用意していた。
另外,將貓放入厩舍的理由是防治老鼠,而且馬和貓出乎意料地相處得很好。
なお、厩舎に猫を放つ理由はネズミ対策、そして馬と猫は意外に仲が良い事が理由だ。
「哈!一切沒問題」
「はっ! 全て問題ございません」
「很好。五頭一恢復疲勞就運往尾張。在那之前請盡力照料」
「よろしい。五頭の疲労が抜け次第、尾張へ運びます。それまで最善を尽くすように」
如果在馬已經疲倦時過度打擾,只會造成多餘的壓力。靜子以稍顯淡然的態度與馬道別,然後帶著才藏等人與フロイス一行返回房內。
馬も疲れている所に構い過ぎれば、余計なストレスを与えるだけだ。静子は若干淡泊とも言える態度で馬と別れると、才蔵たちを従えてフロイスたちと共に部屋へ戻る。
回到謁見間後,靜子讓小姓準備茶。因為戴著頭巾,喝得有些不便,但總算潤了喉,靜子清了清喉嚨。
謁見の間に戻ると静子は小姓に茶を用意させる。頭巾を被っている関係で若干飲みにくかったが、何とか喉を潤した静子は一つ咳払いをする。
「某事已了,接下來聽聽貴方的話吧」
「某の用は終わり申した。次はそちらのお話をうかがいましょう」
不過靜子大致上已經猜到フロイス會說些什麼。此時期對フロイス等傳教士來說,正發生一件重大的事件。
もっとも静子はフロイスが何を話すかおおよその予想はついていた。この時期、フロイスたち宣教師にとって重大な事件が起きているからだ。
「那麼,接下來由我來說。失禮,我名為オルガンティノ,以後請多關照」
「それでは、ここからは私がお話ししましょう。失礼、私の名はオルガンティノと申します、以後お見知りおきを」
「您就是那位享有盛名的グネッキ・ソルディ・オルガンティノ殿吧。早就聽聞過您的名聲」
「貴殿が高名なグネッキ・ソルディ・オルガンティノ殿ですね。お噂は兼ねがね伺っております」
被說出尚未自報的全名讓オルガンティノ微微一驚,但很快便掛上和藹的笑容。
名乗ってもいないフルネームを言われたことにオルガンティノは僅かに反応を示すが、すぐににこやかな笑みを浮かべる。
「哈哈,竟然傳到宰相殿耳中,實在榮幸至極」
「ははっ、宰相殿のお耳にも届くとは光栄の至り」
オルガンティノ本想問對方姓名,但決定在此不問。
名を尋ねようと考えたオルガンティノだが、この場では問わないことにした。
他知道日本的權力者忌諱讓人知其名字,他們相信言語有力量,也就是所謂的言靈。
日本人の権力者は名を知られることを忌避する。言葉には力があるという言霊(ことだま)を信じているのを彼は知っているからだ。
靜子不透露姓名的理由只是因為沒有接到信長允許揭露身分的命令,這點與オルガンティノ的想法有些不同。
静子が名を明かさない理由は、信長から素性を明かして良い命令がないだけで、オルガンティノの考えと若干食い違ってはいるのだが。
「那麼,有何事相求?」
「して、どのようなご用向きでしょうか?」
「哦?這不是宰相殿親口所言嗎?要讓您認識織田大人,與我們結為友好。照此,我也希望讓您認識我們,特地前來與您結友」
「これはこれは、宰相殿ご自身が仰ったのではありませんか。織田様を知って頂く、我々と友となると。それに倣って私も、私たちを知って頂きたく、貴方様と友となるべく馳せ参じました」
「那真是失禮了」
「これは失礼いたした」
「不,連我也言詞過當。既然已取得理解,那就開始吧,為了加深彼此的友好」
「いえ、私も言葉が過ぎました。ご理解頂けたところで、始めましょう。我々の友好を深めるために」
接著談話持續了好幾個小時,オルガンティノ始終保持和煦的態度。
それから数時間会話は続いたが、オルガンティノはにこやかな態度を終始崩さなかった。
靜子與オルガンティノ的會談持續數小時。オルガンティノ話題廣泛,夾帶幽默談起在日本生活時所感到驚奇與感動之事。
静子とオルガンティノの会談は数時間に及んだ。オルガンティノの話は幅広く、日本に住んで驚いた事や感動した事を、ユーモアを交えつつ話した。
偶爾フロイス會拿歐洲與日本文化的差異當話題,或靜子談起她對日本、以及西方、東南亞諸國、印度的見識,使オルガンティノ驚訝,但大多數時間仍是オルガンティノ的一人表演。
たまにフロイスがヨーロッパと日本文化の違いを話のネタに上げたり、静子が日本は勿論、西洋や東南アジア諸国、インドについて知っている事を話してオルガンティノを驚かせたりもしていたが、殆どはオルガンティノの独壇場だった。
一同共進午餐,又在三點吃點心,話題依舊滔滔不絕。結果直到日落時分宴席才總算結束,兩人依然覺得意猶未盡。
昼餉を取り、三時のおやつを共に食べたが話題は一向に尽きなかった。結局、日が沈む頃にようやく会席は終わったが、二人ともまだまだ話し足りない感じだった。
「今天多謝您長時間的陪伴,誠摯感謝」
「本日は長々とお付き合い頂き、誠にありがとうございました」
「不,在下也度過了愉快的時刻」
「いえ、某も楽しい刻を過ごさせて頂きました」
「依依不捨,但今日就此告辭。若有下一次,再來享受談話吧」
「名残惜しいですが、本日はこれにて失礼します。次の機会がありましたら、また会話を楽しみましょう」
「請多保重」
「お気を付けて」
オルガンティノ最後一禮,便帶著フロイス等人離去。等到他們的背影看不見時,靜子大大地伸了個懶腰。
オルガンティノは最後に一礼すると、フロイスたちを連れて立ち去った。彼らの背中が見えなくなったころ、静子は大きな伸びをした。
久違能與人談論歷史,靜子感動萬分。既有充實感又有滿足感,心情好到幾乎可以原諒大部分事情。
久々に歴史について語り合えた静子は感無量だった。充実感と満足感があり、今なら大抵のことは許せそうなぐらい気分が良かった。
(啊,果然當時的人真是知道得很多啊。能補完我不知的細節真是太棒了)
(あぁ、やっぱり当時の人はよく知っているなぁ。私が知らない細かいところが補完出来て最高)
從才藏和慶次的角度看,靜子的好心情一目了然。說實話,他們兩人連靜子與オルガンティノ談話的一半也聽不懂。
才蔵や慶次から見ても、静子はとても機嫌が良いことが一目で分かる。正直な所、二人は静子とオルガンティノがしていた話の半分も理解出来なかった。
雖然無法理解,但兩人判斷出居然有南蠻人擁有與靜子相當的知識,為此感到有些不安和驚訝。
理解はできなかったが、南蛮人にも静子並の知識を誇る人物がいることが判った。そのことに若干、不安と驚きを感じた二人だった。
「哎呀,真服了。對我們瞭若指掌的人還是頭一回見」
「いやー、参りました。あれほど我々に詳しい人は初めてです」
另一方面,オルガンティノ也暗自讚嘆靜子的博學。從靜子身上完全感受不到對西方人的畏懼或偏見。
一方、オルガンティノも静子の博識ぶりに内心舌を巻いていた。そして静子からは西洋人に対する畏怖や偏見などが一切感じられなかった。
也感受不到權力者常有的戒心。若我們示以友好,她也會相應地放鬆警戒,以友善的態度回應。
また、権力者にありがちな警戒心も感じなかった。こちらが友好な態度を示せば、それに応じて警戒心を緩め、友好的な態度で対応してきた。
「對オルガンティノ殿感到驚訝之外,對能跟得上的頭巾宰相殿亦再次感到驚奇」
「オルガンティノ殿にも驚きですが、それについていける頭巾宰相殿にも、改めて驚きました」
「不行的,フロイス君,不要抱持無謂的戒心。若我們示以誠意,他們會作出回應。在這個國家,誠實被視為美德」
「いけませんよフロイス君、無用な警戒心を抱いては。こちらが誠意を示せば、彼らはそれに応じてくれます。この国では正直であることが、美徳とされます」
フロイス帶著些許戒備之色喃喃道;對此,オルガンティノ搖手指否定他的想法。
フロイスが若干警戒心を滲ませる顔色で呟く。それに対し、オルガンティノは指をふって彼の考えを否定する。
這是很有日本好感的オルガンティノ式想法。他在書信中曾說歐洲人聰明,但若與日本人相比反而顯得野蠻。
日本に好感を持っているオルガンティノらしい考えだった。彼は書簡の中でもヨーロッパ人は賢明というが、日本人に比べれば野蛮、とも語るほどだ。
他在傳教士之中最喜歡日本人,也是最理解日本人的一位。
宣教師の中で誰よりも日本人が好きで、一番日本人を理解している人物だ。
「在這個國家,誠意才是最高的策略,正直才是最佳的戰術。尤其是權力者對我們的戒心十分敏感。為免招惹不必要的猜疑,務必時刻保持誠實」
「この国においては誠意こそ最高の戦略、正直である事こそ最高の戦術です。特に権力者は我々の警戒心に敏感です。下手な疑いをもたれないためにも、常に誠実でいることを心がけて下さい」
「是、是的」
「は、はい」
即使在歐洲已成名人的フロイス,在日本的傳教事務上也不得不向オルガンティノ低頭。
ヨーロッパでは有名人となったフロイスも、日本での布教に関してはオルガンティノに頭が上がらなかった。
「我和他長談過,但我反對把頭巾宰相殿拉攏為信徒的想法。他厭惡掌權者偏袒任何特定教義。為了政事的公平,他不接受任何宗教。」
「彼と長く話しましたが、頭巾宰相殿を信徒にしよう、という考えに私は反対します。彼は政を行う人間が、特定の教えに与することを嫌っています。政を公平にするため、彼はどの教えも受け入れない」
「那麼……」
「それでは……」
「嗯嗯,那是他對政治的看法罷了。」
「まぁまぁ、それは彼の政に対する考えですよ」
オルガンティノ對臉色沉下、憂心忡忡的フロイス只是笑了一下。他像往常一樣帶著和善的笑容繼續說道。
顔を曇らせたフロイスの心配事をオルガンティノは一笑する。いつもと変わらず彼は人の良い笑みを浮かべて言葉を続ける。
「也有像幫助過我們的和田殿那樣的例子。頭巾宰相殿雖非信徒,但也並非與我們為敵。與其把他視為異教徒而排斥,不如向他伸出友誼之手,這顯然更好。當然,我提到這事時カブラル殿倒是一笑置之。」
「我々を助けてくれた和田殿の例もあります。頭巾宰相殿は信徒ではありませんが、我々と敵対している訳でもない。ならば、異教徒と拒絶するよりも、友好の手をさしのべる方が断然良い。もっとも、この話をしたらカブラル殿には一笑されましたが」
說得好像不怎麼在意,オルガンティノ態度坦然無懼。這正顯示出認真嚴謹的フロイス與不拘小節的オルガンティノ性格上的差異。
言葉の割に然して気にしている様子はなく、オルガンティノはあっけらかんとした態度だ。この辺りは真面目なフロイスと、細かい事を気にしないオルガンティノの性格の差が出ている。
「不過,我贊成フロイス君認為不應讓カブラル殿與其見面的意見。カブラル殿恐怕無法跟上宰相殿的話題,這可能會嚴重傷了他的自尊,也可能因冒犯宰相殿而惹來麻煩。」
「しかし、カブラル殿と会わせない方が良い、というフロイス君の意見には賛成です。カブラル殿では宰相殿の話について行けなさそうです。それが彼の矜持をいたく傷つけそうですし、下手に宰相殿の機嫌を損ねるのも問題です」
「是的。既然和田殿已戰死,我們當務之急是與織田殿以及頭巾宰相殿搞好關係。雖說失禮,但高山殿力有未逮。」
「はい。和田殿が討ち死にした今、我々は織田殿、そして頭巾宰相殿と懇意になることが急務です。失礼とは思いますが高山殿では力不足です」
「高山親子傳教太急躁了。他們似乎不懂『欲速則不達』這句話。那樣下去不久便會招致太多敵人,陷入四面楚歌。フロイス君,請叮嚀他們自我節制。」
「高山親子は布教を急ぎすぎています。急いては事をし損じる、という言葉が頭にないご様子。あれでは遠からず敵を作りすぎて四面楚歌に陥る。フロイス君、彼らには自重するよう釘を刺しておくように」
在說到「自重」時,オルガンティノ語氣稍微一沉,命令フロイス。
自重、の部分だけオルガンティノは少し語気を強めてフロイスに命じた。
「是。」
「はい」
對フロイス的答覆表示滿意後,オルガンティノ托著下巴沉思起來。
フロイスの返事に満足すると、オルガンティノは顎に手を当てて思案する。
(果然在京城鎮壓疫病的那人,和頭巾宰相殿是同一人。雖然她在隱藏,但連性別不同這點都無法完全掩飾。只是,她為何要隱瞞身世呢?她(・・)向我們透露身分會有什麼問題嗎?)
(やはり京で流行り病を押さえ込んだ人物と、頭巾宰相殿は同一人物ですね。隠しているようですが性別の違いまでは隠しきれていない。しかし、何故素性を隠すのでしょうかね。彼女(・・)が我々に素性を明かす事に、何かしら問題があるのでしょうか)
想到這裡,オルガンティノ搖了搖頭,打住了這些念頭。
そこまで考えてオルガンティノは頭を横にふって考えを止める。
(還是別想了。既然有人刻意隱瞞,想必有不願觸及的難處。我們已失去良好的支持者和田殿,不能再因多管閒事而連強大的支持者織田殿也喪失。頭巾宰相殿是女性之事無足輕重,也不必為她不透露身世而困擾。一切都由主來決定。)
(考えるのはよしましょう。隠しているという事は何かしら触れられたくない事情があるのでしょう。我々は和田殿という良き支援者を失いました。余計な事に首を突っ込んで、強大な支援者である織田殿まで失うわけにはまいりません。頭巾宰相殿が女である事など些事に過ぎません。それに素性を明かさぬ事を悩む必要はありません。全ては主がお決めになられる事ですから)
オルガンティノ斷定靜子一事亦是主的旨意。
オルガンティノは静子の件も主が決めた事だと結論づけた。
會見五日後,判斷馬匹已恢復疲勞的靜子,把五匹デストリア運往尾張。
会見から五日後、馬の疲労が抜けたと判断した静子は、五頭のデストリアを尾張に運ぶ。
但若集齊五匹這種重種馬,便散發出駭人的威壓。牠們的體高(至肩部)平均約160公分,超過當時日本人的平均,因此頭部位置會高到讓人仰視。
しかし重種が五頭も揃うと凄まじい威圧感を放つ。体高(肩までの高さ)が平均160センチメートルと当時の日本人平均を上回るため頭の位置は見上げる高さになる。
由於體型龐大,步幅寬且姿勢低矮是デストリア的特徵,牠們即便正常行走也會把其他東西超越。因此牽引方式必須非常小心。
巨躯ゆえに歩幅が広く、姿勢の低い歩き方が特徴のデストリアは、普通に歩いているだけで他のものを追い越してしまう。よって牽引の仕方には細心の注意が必要だった。
以讓牠習慣為藉口只給一匹裝上馬具,即便身高不低的靜子也覺得上馬頗費功夫。
経験を積むという口実で一頭だけ馬具を装着させたが、それなりに身長のある静子でも乗るのは一苦労だった。
面對那樣的視野高度讓她有些冷汗,但她努力不表露,終於抵達尾張。
視界の高さに若干冷や汗が出たが、何とか顔に出さず尾張まで到着する。
「呼、真是挺累的。比較適合做馬車用的呢,嗯。」
「け、結構疲れた。馬車向けだよ、うん」
對慶次說了「好きなの一頭選んでね」後,靜子揉了揉腰跨過門。首先受到ヴィットマン他們粗獷的歡迎,接著又受到シェパードファミリー的迎接。
慶次に「好きなの一頭選んでね」と言った後、静子は腰をさすりつつ門をくぐる。ヴィットマンたちの手荒い歓迎を受け、続いてシェパードファミリーの歓迎を受ける。
「說起來還沒決定名字呢。好……お前はサクラ、お前はツバキ、お前はキキョウ。從今天開始就這麼叫,給我好好記住。」
「そう言えば名前を決めていなかったね。よし……お前はサクラ、お前はツバキ、お前はキキョウ。今日からそう呼ぶからよーく覚えておくように」
正在撫摸シェパード的頭部的靜子注意到她忘了給シェパード們取名字。起初還一臉茫然的シェパード,一旦意識到那是在叫自己便輕輕吠了一聲。
シェパードの頭を撫でていた静子は、シェパードたちに名前を付け忘れている事に気付く。最初はきょとんとしていたシェパードだが、それが自分を呼んでいることに気付くと小さく吠えた。
由牠們的反應判斷出被喜歡,靜子稍微用力地撫摸シェパード、サクラ和ツバキ的頭。
様子から気に入ったと判断した静子は、少し強めにシェパード、サクラやツバキの頭を撫でる。
「果然連小崽的名字都取不了呢。用編號也太沒情調了。」
「流石に子の名前までは無理だわ。番号ってのも味気ないしね」
雖未滿一歲,ウルフドッグ們已茁壯成長。
生後一年未満だが、ウルフドッグたちはすくすくと成長していた。
ウルフドッグ具有剛毅的容貌、敏銳的嗅覺,和シェパード一樣立耳,反射與運動神經發達,垂著蓬鬆的尾巴是其特徵。
ウルフドッグは精悍な顔立ち、鋭い嗅覚、シェパードと同じく立ち耳、反射神経と運動神経に優れ、ふさふさした垂れ尾が特徴だ。
對主人忠實且深情,能在有壓力的環境中忍耐,但也保有オオカミ特有的謹慎、戒備與警惕心。
主人に対して忠実で愛情深く、ストレスのかかる環境でも忍耐強いが、オオカミ独特の慎重さと用心深さ、警戒心も持っていた。
兼具犬的馴順與狼的謹慎的ウルフドッグ,平均體高約30公分,體重在10公斤後段到20公斤之間,數月大便已有中型犬般的身軀。
犬の柔順さと狼の注意深さを兼ね備えたウルフドッグは、体高が平均30センチメートル、体重は10キロ後半から20キロと、生後数ヶ月でありながら既に中型犬ぐらいの体躯になっていた。
犬隻約半年至兩年可成犬。若持續順利成長,估計體高可達65到75公分,體重則可長到35到45公斤。
犬は半年から二年程度で成犬となる。このまま順調に育てば体高は65から75センチ、体重は35から45キロにまで成長する計算だ。
若說缺點,則是對被視為敵人的對象常會在還沒吠就先發起攻擊,具有高度攻擊性,且相比單獨行動,兩三隻一組更能發揮潛力。
欠点を上げるなら敵と見なした相手は、吠えるよりも先に攻撃し始める、攻撃性の高い一面を持っていること、単独より2,3匹の方がポテンシャルを出しやすいという点だ。
「好好,乖孩子呢。」
「よしよし、良い子だね」
即便身軀已屬中型犬等級,ウルフドッグ們仍是孩子。做任何事都傾注全身心、全力以赴。然而牠們那樣全力撒嬌究竟是因為親的血統,還是性格使然,誰也說不準。
体躯が中型犬クラスでも、ウルフドッグたちはまだ子どもだ。何事にも全身全霊、全力で行う。しかし、全力で甘えてくるのは親の血のせいか、それとも性格かは分からない。
把デストリア運到尾張數日後。
デストリアを尾張に運んで数日後。
「哇啊啊啊啊啊啊啊!!」
「うわあああああああああ!!」
慶次挑了一匹馬,但那匹馬拒絕讓他騎上。現在他試圖騎上仍失敗,被狠狠甩飛摔進了河裡。
一頭を選んだ慶次だが、当の馬からは騎乗を拒まれていた。今も乗ろうとして失敗し、おもいきり振り飛ばされて川に落ちた。
儘管如此,能維持騎坐的時間逐漸延長,靜子覺得應該差不多可以騎上了。
それでも徐々に跨がっていられる時間が長くなっているから、そろそろ乗れそうだと静子は思った。
「好有精神啊」
「元気だねぇ」
「已經四天了。每天滿身擦傷回來,卻一點也沒要放棄的樣子」
「もう四日になります。毎日、生傷だらけで帰ってくるのに、一向に諦める様子はありません」
靜子把手放在眼前觀望,才藏回答她的疑問。對於被馬那麼拒絕,非但不放棄,反而對馴服馬匹燃起熱情的慶次,才藏感到無奈。
手をかざして眺める静子の疑問に才蔵が答える。あれだけ馬に拒絶されて諦めるどころか、乗りこなすことに情熱を燃やす慶次に才蔵は呆れていた。
不過,他也對能如此燃燒熱情的樣子感到有點羨慕。
しかし、それだけ情熱を燃やせることに、少しだけ羨ましくも感じていた。
「還沒呢!」
「まだまだぁ!」
騎上去又被馬拒絕摔下,反覆這樣持續了十天,終於在慶次與馬之間出現了變化。
跨がっては馬に拒否されて落馬する。それを繰り返すこと10日、ようやく慶次と馬の間に変化がおとずれた。
デストリア看向慶次,輕輕咬了他的肩膀。幾次輕咬後,馬微微搖了搖頭,彷彿在說「上來吧」,慶次眼睛一亮點點頭。
デストリアが慶次を見ると彼の肩を軽く噛む。甘噛みを数度した後、馬は軽く首を横にふった。まるで乗れ、と語っている様を見て、慶次は目を輝かせて頷いた。
撫摸了原本綁在馬上的馬具後跨上馬背。馬不像以前那樣露出厭惡,反而高聲嘶鳴。
取り付けられていた馬具を撫でてから馬に跨がる。今までのように馬が嫌悪する様子はなく、声高く嘶いた。
經過數日與馬的較量,慶次終於被デストリア認可為適合讓牠馱載的人選。
数日に及ぶ馬との格闘の末、慶次はデストリアから己の背に乗せるに相応しい人物と認められたのだ。
「跑吧!」
「走れぇ!」
隨著慶次的喊聲,馬奔馳起來。牠的瞬發力說不上好,但姿態流暢優美。
慶次の声と共に馬は走る。瞬発力は良いと言い難いが、流れるような綺麗なフォームだ。
真不愧是能載著超過100公斤重裝步兵奔跑的軍馬。即便載著接近兩公尺的慶次也不見疲態。若是木曾馬可不會這樣,通常很快就會耗盡體力。
流石は100キロを超える重装歩兵を乗せて走る軍馬だ。2メートル近い慶次を乗せても疲れる素振りすら見せない。木曽馬ならこうはいかない、すぐにスタミナ切れを起こすのが落ちだ。
「這速度直衝天際!從今天起你就叫松風!」
「この天まで突き抜ける速さ! 今日からお前は松風だ!」
因連日激烈搏鬥身上到處磨破受傷的慶次,臉上卻生氣勃勃地閃耀著光彩。
連日に及ぶ激しい格闘をしたためあちこち擦り切れて傷だらけの姿だった慶次だが、その表情は生き生きと輝いていた。
一入十月,家康便下令批准對三方ヶ原台地進行地形調查。當然,調查不是只有靜子等人單獨進行,而是在忠勝隊的監視下進行。
十月に入ってすぐ、家康より三方ヶ原台地の地形調査許可が下りる。無論、静子たちだけでなく忠勝隊監視の下で地形調査は行われる。
幸虧事先有準備,靜子等人不慌不忙地把調查器材裝上貨車,前往三方ヶ原台地。
事前に準備していたおかげで、静子たちは慌てふためくことなく荷車に調査機材を積んで三方ヶ原台地に向かった。
「喔,果然很廣闊呢」
「おおう、流石に広いね」
南北約15公里,東西約10公里,海拔最低處約25公尺,但最高處竟有110公尺。
南北は約15キロ、東西は約10キロで標高は低い地点は25メートルだが、もっとも高い地点は110メートルにもなる。
由於天竜川的扇狀地隆起而成,乍看之下幾乎沒有真正平坦的地方,感覺起伏與坡地頗多。
天竜川の扇状地(せんじょうち)が隆起してできたため、ぱっと見た限りでは真っ平らな場所は少なく、坂が多い雰囲気だ。
「首先要掌握台地的形狀,接著要測量標高」
「まずは台地の形を掴む必要がある。次に標高の測定が必要だね」
武田軍以三萬大軍駐紮在三方ヶ原台地。若考慮到稍遠處織田・德川連合軍的佈陣,可想而知可能成為戰場的地點會被限制。
武田軍は三万もの大軍で三方ヶ原台地に陣取った。少し離れた場所に織田・徳川連合軍が布陣した事を考えれば、自ずと戦場となり得る場所は限られてくる。
若能把史實中成為戰場的地點與周遭地形掌握清楚,對策便較容易擬定。
史実で戦場となった場所と周囲の地形をしっかり把握すれば、武田戦への対策は練りやすい。
「好,就在這個地點搭天幕吧」
「よーし、この地点に天幕を設営しよう」
邊觀察地形邊走時,靜子等人發現了一處適合一定人數駐紮的最佳地點。
地形の様子見も兼ねて歩いていると、静子たちはそれなりの人数が陣取るには最適な地点を発見する。
用竹子做支柱包上動物皮,鋪上草蓆在地面搭起天幕。能在冬天程度上防寒與遮擋砂塵的天幕,是地形調查的理想裝備。
竹で作った支柱を動物の革で包み、地面に筵(むしろ)を敷いて天幕を設置する。冬でもある程度寒さや砂ぼこりなどを防げる天幕は、地形調査にうってつけの装備だ。
大家都很熟練,把行李從貨車上卸下,開始各自搭起天幕。天幕搭好後就是用餐時間。
みな慣れたもので、荷物を荷車から降ろして各自天幕を設置し始めた。天幕の設置が終わると食事の時間帯だ。
所謂的餐食不過是握飯和味噌湯,還有漬物等配菜。但味噌湯是靜子與竹中半兵衛共同構思的即席味噌湯。
食事と言っても握り飯と味噌汁、後は漬け物などのおかずだけだ。だが味噌汁は静子が竹中半兵衛と考えた即席味噌汁だ。
說到戰國時代的即席味噌湯,會想到芋茎縄(いもくきなわ),或是曾為豐臣家五奉行之一的增田長盛所發明的即席味噌湯較為有名。
戦国時代の即席味噌汁と言えば芋茎縄(いもくきなわ)、もしくは豊臣家五奉行の一角を担った増田長盛が考案した即席味噌汁が有名だ。
但靜子與竹中半兵衛構想的即席味噌湯是固形方塊狀。把味噌加入昆布與柴魚使其成為有出汁的味噌,然後包入乾燥蔬菜整形成方塊就完成了。
だが静子と竹中半兵衛とで考案した即席味噌汁は固形キューブ型をしている。味噌に昆布やかつお節を入れて出汁入り味噌にした後、乾燥野菜を包んでキューブ型に整形すれば終わりだ。
之後在需要時用熱水溶開即可食用。基本上與芋茎縄差不多,但芋茎縄與其說是味噌湯,更接近清湯。
後は必要時にお湯で溶かして食べれば良い。基本的に芋茎縄と変わらないが、芋茎縄は味噌汁というよりすまし汁に近い。
無法長期保存,但相比芋茎縄味道絕對更好。雖然能暖身的味噌湯更理想,但在無法燒開水的情況下一口吃下也是個優點。
長期保存は出来ないが、それでも芋茎縄に比べれば味は断然良い。身体が温まる味噌汁の方が良いが、湯が沸かせない場合は一口で食べられる所も利点だ。
雖然也想要飯盒(はんごう),但與現代的鋁製不同,整個鐵製太重不適合個人攜帶。
飯盒(はんごう)も欲しい所だが現代のアルミ製のものと異なり、総鉄製ゆえ重くて個人携帯に適さない。
「熱騰騰的味噌湯本身就是正義呢」
「温かい味噌汁はそれだけで正義だね」
靜子把放在馬克杯裡的味噌方塊用竹筷攪開喝下,接著大口咬下握飯。雖然有些涼了,但鹹味十足非常好吃。
マグカップに入れた味噌キューブを、静子は竹割り箸で溶かして飲む。続いてお握りにかぶりつく。少し冷えてはいるが塩味が効いてうまい。
配料有梅干、用出汁後的昆布做成的佃煮,以及同樣用出汁殘渣做成的柴魚鬆。即便是取完出汁的昆布與柴魚,稍加處理也能成為十分合適的握飯配料。
具は梅干し、ダシガラ昆布で作った佃煮、同じくダシガラのかつお節で作ったおかかだ。出汁を取った後の昆布やかつお節とはいえ、ひと手間かければ十分お握りの具になる。
「話說,從剛才開始摔角的意思是……又在為握飯的配料爭執嗎?」
「ところでさっきから角力をやっているという事は……またお握りの具で争っているの?」
「正是。因此放任不管也無妨」
「左様。ゆえに放置して問題ない」
稍遠處忠勝隊的人正沉浸在摔角中。靜子幾乎表示已見怪不怪而露出無奈的神色。對她的詢問,半藏隨便敷衍帶過。
少し離れた所で忠勝隊の面々が角力に興じていた。もはや見慣れた光景と言わんばかりに静子はあきれ顔をする。彼女の問いかけに半蔵は適当に流す。
靜子本無此意,但她與慶次等人的生活型態已逐漸侵入忠勝隊內部。
静子にその気はなかったが、彼女や慶次たちの生活スタイルはじわじわと忠勝隊に浸食していった。
容易受影響的人數日便被感染,固執的人也在短短數週內陣亡。這些人最常爭執的原因,正是握飯配料的紛爭。
染まりやすい人間は数日で染まり、頑固な人間も僅か数週間で陥落してしまった。そんな彼らがもっとも揉める原因、それがお握りの具争いである。
基本上梅干派、佃煮派與柴魚片派三大勢力在爭鬥,但也有人質疑這些東西是否適合作為飯糰的餡料,竟然連這樣的疑問也被當成餡料來處理。
基本的に梅干し派、佃煮派、おかか派の三勢力が争っているが、中にはお握りの具としていかがなものか、と疑問を呈するものまで具扱いにしていた。
當他們為了飯糰的餡料爭執時,決勝方式就是角力。因而若看到三河武士之間在比角力,通常可以認為背後是在為飯糰餡料爭吵。
そんな彼らがお握りの具で争うとき、決着の方法が角力だ。ゆえに三河武士同士で角力が行われる裏には、たいていお握りの具で揉めていると考えて良い。
「今の所、梅干し派の平八郎が最大派閥ですな」
「今の所、梅干し派の平八郎が最大派閥ですな」
「いや冷静に状況を分析しなくて良いです。あれ、止めなくて良いのですか?」
「いや冷静に状況を分析しなくて良いです。あれ、止めなくて良いのですか?」
「阿呆につける薬はございません」
「阿呆につける薬はございません」
雖然態度相當無所謂,但因為曾試圖介入阻止結果被忠勝摔飛的經驗,半藏學到與那種狀況下的人扯上關係不如避開為佳。
何とも投げやりな態度だが、一度止めに入ろうとして忠勝に投げられた経験から、半蔵はあの状況の彼らと関わらない方が吉と学んだのだろう。
即便後面角力激烈,他仍冷冷地大口吃著飯糰。
後ろで角力が白熱しても冷めた態度で握り飯を頬張っていた。
中途足滿加入角力,與忠勝展開激戰,但幸好沒有人受了重傷。
途中から足満が角力に参加して忠勝と大接戦をしたりしたが、幸いにも大怪我を負った人はでなかった。
「今日こそ貴様を倒すっ!」
「今日こそ貴様を倒すっ!」
「ほざけ餓鬼がっ! わしに勝とうなど1000年早いわっ!」
「ほざけ餓鬼がっ! わしに勝とうなど1000年早いわっ!」
吃完飯喝茶時,從角力那邊傳來怒罵聲,但靜子全都置之不理。
食後の茶を飲んでいると角力をしている方から怒声が聞こえたが、静子は全て右から左に流した。
到着當天大家情緒有些鬆懈,但隔天起全部收心開始調查。
到着日は色々とあって気持ちが緩んでいた面々だが、翌日からは全員気持ちを切り替えて調査に取りかかる。
靜子不必全程盯著調查,但啟動階段必須參加。
静子が調査に付きっ切りになる必要はないが、キックスタートだけは必ず参加しなければならない。
啟動完成後,基本上像其他專案一樣只要等報告上來就好。
キックスタートが済めば、基本は他のプロジェクトと同じで報告が上がってくるのを待つだけだ。
斯特林引擎與測距儀等也一樣,最近的靜子只負責爭取專案預算與擬定計畫。
スターリングエンジンや測距儀なども同じで、最近の静子はプロジェクトの予算を獲得することと、計画を立案するだけの立場だ。
偶爾想參與開發,但身分變高後身邊有人跟隨,反而會成為他人的阻礙。
たまに開発に関わりたいとは思うが、身分が高くなったことで周囲に人が付いてくる状態では周囲の邪魔になるだけだ。
雖因此容易通過計畫,靜子也失去了隨心所欲行動的自由,已非能憑一己之見行事的立場。
計画を通しやすい利点を得た代わりに、静子は自分勝手に動ける自由を失った。もはや彼女は自分の一存で行動することが難しい立場なのだ。
按計畫書配置人員開始調查,派高虎與數名參謀後,一週後靜子收到了信長的朱印狀。
計画書通りに人員を配置して調査を開始させ、高虎と彼用の参謀を数人配して1週間後、静子のもとに信長からの朱印状が届く。
同一時間,忠勝那裡也收到了家康的文書。雖然雙方並未互相比對文書,但採取的行動相同。
時を同じくして忠勝の所にも家康からの文が届く。両者は互いに文を付き合わせた訳ではないが、とる行動は同じだった。
靜子帶著一半的戰鬥兵返回尾張;忠勝等人只留下半藏的手下,前往濱松城。
静子は戦闘兵の半分を引き連れて尾張に帰還、忠勝たちは半蔵の手下のみを残して浜松城へ向かう。
「参ったね。そんなつもりじゃなかったのだけど、やっぱり反応しちゃったか」
「参ったね。そんなつもりじゃなかったのだけど、やっぱり反応しちゃったか」
在前往尾張的途中,靜子向旁邊的才藏抱怨。
尾張へ向かう途中、静子は隣にいる才蔵へぼやく。
文書寫著『武田對三方ヶ原台地的地形調查有所反應』。靜子認為如果只有織田軍移動會被視為侵略,但若與家康的家臣一同行動應不會造成不必要的刺激。
文には『三方ヶ原台地への地形調査に武田が反応した』という内容だった。織田軍だけが移動すれば侵略行為に見えるが、家康の家臣と共に行動していれば無用な刺激はしないだろうと静子は考えていた。
但靜子的預想太天真。武田出動約平時一半的軍隊,對幾乎都是後方支援兵的靜子軍也做出反應,開始探查德川的動向。
しかし、静子の予想は甘かった。武田は普段の半分程度の軍で、殆どが後方支援兵の静子軍にも反応し、徳川の動きを探ってきた。
織田與德川雙方目前都不想與武田發生衝突,雙方下令撤兵。
織田・徳川双方は今、武田と事を構える気はない。双方とも兵を下げるよう命を出した。
(ま、三方ヶ原台地の地形調査は順調。これなら1年と言わず、半年もあれば大体のデータは揃うかな)
(ま、三方ヶ原台地の地形調査は順調。これなら1年と言わず、半年もあれば大体のデータは揃うかな)
一開始以為需要一年,但出乎意料地黑鍬衆手腳俐落。地形調查充斥著現場測量與接連不斷的計算,大家卻都不慌不忙地進行作業。
当初は一年かかると思っていたが、予想に反して黒鍬衆の手際が良い。地形調査は現地での計測と計算に次ぐ計算なのだが、みな戸惑うことなく作業を進めていた。
一旦專業的地形調查開始,靜子要負責的工作就沒了。
専門的な地形調査が開始されれば静子が担うべき仕事はもうない。
即便在現代,職位越高也越多只是審核下來的文件、閱讀報告書、並對問題分配人力。
現代でも立場が上になればなるほど、下から上がってきた書類を確認したり、報告書を読んだり、問題に対して人員を割り当てたりするだけになる。
靜子抵達尾張後解散軍隊,接著為朱印狀上記載的後半部分感到苦惱。
静子は尾張に到着すると軍を解散する。その後、朱印状に記載された後半部分に頭を悩ませる。
(私の住む家の近くに街を作るから繁栄させろ、というのは無茶過ぎませんかね)
(私の住む家の近くに街を作るから繁栄させろ、というのは無茶過ぎませんかね)
信長在從美濃的岐阜到尾張港口城鎮的路線上,建立了幾個城鎮。不同於自然形成的聚落,他計算了普通商人的移動距離,在一天可抵達的地點設置城鎮。
信長は美濃の岐阜から尾張の港街までを結ぶ線の上に、幾つか街を作り上げた。自然に出来た街と違い、一般的な商人の移動距離を計算し、一日で到着する地点に街を建てている。
城鎮中設有住宿設施與飲食街等,讓商人容易花錢;各地區從事不同的生意,主要目的是讓尾張與美濃充滿人潮與物資。
街の中には宿泊施設や飲食店街など、商人が金を落としやすい環境にしている。地域ごとに色々な商売をさせて、尾張・美濃全体を人と物で溢れさせる事が主目的だ。
當然也把讓商人經商以提高稅收納入計算。這種性質的城鎮將在靜子的邸宅稍遠處新建。
勿論、商人に商売をさせて税の徴収額を上げる事も計算に入れている。この様な性質の街が静子の邸宅から少し離れた場所に、新たに作り上げられる事となった。
信長打算交由靜子管理那個城鎮,條件是不限定繁榮的手段,允許她採取任何想到的方法。
その街を信長は静子に任せると言ってきた。それも繁栄させる手段は問わず、自身が思いつくあらゆる手段を講じて良い、という条件付きで、だ。
「ま、何とかなるか。それより現地で読めなかったけど、黒鍬衆からの報告書を読もう」
「ま、何とかなるか。それより現地で読めなかったけど、黒鍬衆からの報告書を読もう」
但即便說要建城鎮,也不是馬上就能完成,需要一段時間。
だが、街が出来ると言っても、すぐ出来る訳ではない。しばし時間がかかる。
三方ヶ原台地的經過報告寫道,雖遭夜盜襲擊兩次,但幾乎無損害即被驅逐;且調查進行順利,一個月內應能取得一定成果。
三方ヶ原台地の経過報告によれば、二回ほど夜盗の襲撃を受けたものの、ほぼ損害なしで追い払えたとの事だ。また、調査は滞りなく行われ、一ヶ月もすればある程度の成果は出せる、と記されていた。
「いやー優秀だね、黒鍬衆。引っ張りだこになるのも納得だよ」
「いやー優秀だね、黒鍬衆。引っ張りだこになるのも納得だよ」
讀完報告書後就沒什麼事可做了。事務方面的人員也逐步到位,現在靜子只需審閱文件並批准。
報告書を読めば後はする事はない。事務方面の人員も少しずつ集めているため、今では静子は書類に目を通して承認するだけだ。
果然沒能聘用那些能名留青史的人物,但仍然聚集到一些未留記錄的隱藏優秀人才。
流石に歴史に名を残すような人物は採用出来なかったが、それでも記録に残っていない隠れた優秀な人材を集められた。
因為把各種工作分派給別人,最近靜子比較容易獲得自由時間。只是得應付那個二十四小時都會來找她聊天的信長。
様々な仕事を他人に振り分けているお陰で、最近の静子は自由な時間を得やすい。その代わり二十四時間関係なく話を持ってくる信長の相手をする必要があるが。
「朱印狀的事以後再想。先把ヴィットマン和ゆっきー好好摸個夠吧。」
「朱印状の事は後で考えよう。とりあえずヴィットマンやゆっきーを存分にもふろう」
在房間裡躺著滾來滾去的ヴィットマン等動物,靜子一個個都摸來親近。
部屋でゴロゴロしているヴィットマンたち動物を、静子は片っ端からもふってスキンシップをする。
摸了大約一會兒,忽然聽到吵雜的腳步聲傳進耳朵。她正看向入口的襖,襖便被狠狠地打開了。
一刻ほどもふもふしていたが、ふいに静子の耳に騒がしい足音が届く。何事かと入り口の襖を見ていると、勢いよく襖が開け放たれた。
「靜子啊! 為什麼不叫我!」
「静子ぉ! なぜ、俺を呼ばぬぅ!」
用力打開襖的是奇妙丸。靜子不懂他為何像要流血淚般地大喊,歪著頭。
襖を勢いよく開けたのは奇妙丸だった。彼が血涙を流しそうな勢いで叫ぶ理由が分からず、静子は首を傾げる。
如果對手是忠勝,大概一招就被擊倒,但對興奮中的奇妙丸完全沒效。他沒回靜子的問話,像要衝撞般跑向她。
相手が忠勝なら一撃でノックアウトしただろうが、興奮している奇妙丸には効果ゼロだった。静子の問いに答えず、奇妙丸は体当たりしそうな勢いで静子に駆け寄る。
「又做了什麼好吃的——哎呀呀呀! 喂,停手! 痛痛痛痛!!」
「また旨いものを作ってーーーーーいててててっ! おい、止めろ! あいたたたたたっ!!」
因為突如其來,靜子的防衛反應不自覺啟動,抓住衝過來的奇妙丸,施展臥技。
突然のことだったため静子の防衛反応が無意識の内に働き、駆け寄る奇妙丸を掴むと寝技を仕掛けた。
「———哈!」
「ーーーーはっ!」
當奇妙丸的關節發出危險的聲音時,終於理解了現狀的靜子慌忙放開技。奇妙丸揉著患處,眼含淚光地瞪著她。
奇妙丸の関節から危険な音がし出したころ、ようやく現状を理解した静子が慌てて技を解く。患部をさすりながら奇妙丸が涙目で睨む。
不過,也可能因為是自己不小心靠得太近而心虛,他沒再多說什麼。
だが、不用意に近づいたのは自分なのが後ろめたいのか、それ以上は何もいわなかった。
痛楚漸消後,奇妙丸清了清嗓子,整理儀容;靜子也跟著收起姿勢。
やがて痛みが引いたころ、奇妙丸は咳払いをして居住まいを正した。それに釣られて静子も姿勢を正す。
「啊啊,對不起呢。都是姊姊教育的緣故,已經會不自覺反應了。」
「いやー、ごめんね。姉の教育のせいで、無意識に反応するようになっちゃって」
「嘛、嘛沒關係。比起這個,我聽說前幾天做了道好吃的。我要吃,做給我。」
「ま、まぁ良い。それよりも、先日旨いもんを作ったと聞いた。俺も食いたいから作れ」
「嗯? 啊、那個啊。這不行。」
「うん? あぁ、あれね。無理」
「喂啊!! 為什麼不行啊——!」
「うおおおい!! 何で無理なんだよぉー!」
奇妙丸抓住靜子的肩膀晃啊晃,但再怎麼喊也無法讓他吃到那道鹽釜烤雞。
静子の肩を掴んでがくがくと揺さぶる奇妙丸だが、叫んでも彼が鶏の塩釜焼きを食べることは叶わない。
視靜子被騷擾已超出容忍範圍的ヴィットマン們正壓低身子準備撲向奇妙丸,靜子見狀抓住奇妙丸的手,這次把關節技用到極致。
静子への狼藉が見過ごせる範疇を超えたと判断したヴィットマンたちが、今まさに奇妙丸へ襲いかかろうと姿勢を低くしているのを見て、静子は奇妙丸の手を掴むと、今度は関節技を極めた。
「把人話聽完好嗎。那要用整隻雞,並不是能馬上準備好的東西!」
「人の話は最後まで聞こうかな。鶏一匹丸ごと使うのだから、あれはすぐに用意できるもの、じゃないの!」
「嗚喔喔喔!! 痛、真的痛! 知道了知道了,放開我!」
「ぐおおおおお!! 痛い、痛いって! 分かった、分かったから離せぇ!」
嘆了一口氣後,靜子解開了關節技。兩人整理好暴動時弄亂的衣服後,奇妙丸清了今日第二次的嗓子。
ため息を一つ吐いた後、静子は関節技を解く。二人とも暴れたときに乱れた衣服を調え直した後、奇妙丸は本日二回目の咳払いをする。
「真是的,你那副連蟲都不殺的臉,竟然意外地不懂得客氣。」
「ほんと、虫も殺さぬ顔をしていながら、意外と遠慮しないな貴様は」
「是因為這些孩子有可能會咬人,才採取緊急手段。再說,關節並沒脫臼,沒問題的。」
「この子たちが噛みそうだったから、緊急手段をとっただけだよ。第一、関節は外していないのだから問題なし」
「……果然你很可怕。話題又偏了。那麼,所謂的那個鹽釜烤雞,什麼時候能做好?我想快點吃。」
「……やっぱり貴様は恐ろしいわ。話がそれたな。それで、その塩釜焼きとやらは、いつならば出来るのじゃ。俺は早く食いたいぞ」
一邊放鬆被制住的關節,奇妙丸催促著鹽釜烤雞。靜子想到既然他聽到了,信長也可能不久後為同樣目的來訪。
極められた関節部分をほぐしながら、奇妙丸が鶏の塩釜焼きを催促する。彼の耳に入ったということは、近いうちに信長も同じ目的でやってくると静子は考えた。
因此不只為他一人,還得準備信長的份。不同於奇妙丸,對信長說等一下可能沒用。
よって彼だけでなく、信長の分まで用意しなければならない。奇妙丸と違って、信長にしばし待ては通用しない可能性がある。
「幾天內會準備好。要處理整隻雞,得好好挑選才行。」
「数日の内に用意するよ。鶏一匹捌くのだから厳選しないといけないしね」
「嗯——真麻煩呢。喂? 喂,靜子。那個木箱是什麼? 封得還真嚴密。」
「ふーん、面倒なのだな。お? おい、静子。あの木箱はなんじゃ? えらく厳重に封をしておるが」
奇妙丸一邊指著房間角落孤零零放著的木箱一邊問。
部屋の一角にぽつんと置かれた木箱を、指さしながら奇妙丸は尋ねる。
若只是木箱本身沒什麼特別,但那木箱被堅固的繩子緊緊綁著,還有一部分被繫在牢固的柱子上。
木箱だけなら別段おかしなところはないが、その木箱は頑丈な縄できつく縛られて、一部が丈夫な柱に括り付けられている。
「喔、那個。嗯,說了……會沒關係嗎。嘛,應該沒事吧。」
「ああ、あれ。うーん、言って……いいのかなぁ。まぁ、大丈夫かな」
雙臂交叉思索後,靜子用一貫的表情說出驚人的話。
腕を組んで悩んだ後、静子はいつもの表情で爆弾発言をした。
「那裡面裝著新型火繩槍。」
「あの中には新型火縄銃が入っているの」