戦国小町苦労譚
一五七一年 三月上旬
靜子也知道,因為暖空氣流動,動物們會聚集來取暖。
暖かい空気が流れていることで、暖を取りに動物たちが集まっていることは静子も知っていた。
知道後慶次先是成天待在屋裡,接著長可也來了,然後才藏、奇妙丸和爺爺,轉眼間男人們就齊聚一室。
そのことを知った慶次がまず部屋に入り浸り、続いて長可が入り浸り、次に才蔵、奇妙丸と爺と、あっという間に男たちは部屋に集結した。
現在慶次在做某種翻譯,才藏和爺爺下將棋,奇妙丸午睡,長可在外面做伸展和重訓,各自為所欲為。
今では慶次が何かの翻訳をする、才蔵と爺が将棋を指す、奇妙丸が昼寝をする、長可が外でストレッチや筋トレをするなど、各自好き勝手していた。
「天冷也沒辦法」
「寒いのだから仕方ない」
趴著睡的奇妙丸對靜子的話有了反應。
うつぶせに寝転がっている奇妙丸が静子の言葉に反応する。
奇妙丸嚴肅地收起表情回應,但因為背上蹲著一隻土耳其安哥拉貓,看起來一點都不威風。
表情を引き締めて真剣な顔で答えた奇妙丸だが、背中にターキッシュアンゴラが乗っているせいで果てしなく格好がついていなかった。
「話說,這個所謂的塑膠棚是什麼東西?明明擋得住雨和風,卻不會遮住陽光,真是奇妙的構造」
「それにしても、このびにいる(・・・・)とやらはどういう代物じゃ? 雨も風も通さぬというのに陽の光は遮らぬ摩訶不思議な造りをしておる」
「習慣上會叫它塑膠溫室,但嚴格來說並不是塑膠。等一下喔」
「名残でビニールハウスって言っちゃったけど、正確にはビニールじゃないんだよね。ちょっと待ってね」
說完靜子回到溫室。過了一會兒她從溫室出來,把一塊琥珀色的方塊放在奇妙丸面前。
そう言うと静子は温室に引き返す。少しして温室から出てきた彼女は、琥珀色の四角い塊を奇妙丸の前に置いた。
「這就是材料喔」
「これが素材だよ」
「這是什麼東西。拿出這種完全不像樣的奇怪玩意兒,是在逗我嗎」
「なんだ、これは。似ても似つかぬ妙な物を出しおって、俺をからかっているのか」
「不是那樣。把這個加熱拉薄,就會變成像外面那樣透明的薄膜」
「そうじゃなくてね。これを熱して薄く引き伸ばすと、外にあるような透明な薄い膜状になるんだよ」
所謂的ビニール是指帶有乙烯基的化學物質總稱,但靜子拿出的那個是所謂的飴サブ。
ビニールとはビニル基を持つ化学物質の総称であるが、静子が取り出したそれは所謂(いわゆる)飴サブと呼ばれる物であった。
這是一種可以用菜籽油加入硫氯化物製造的ファクチス。
菜種油に塩化硫黄を加えることで製造できるファクチスの一種である。
與一般用於溫室等的聚氯乙烯不同,這種物質性質近似橡膠,但價格便宜且易於量產。
一般にビニールハウスなどに使用されるポリ塩化ビニルとは異なり、ゴムに近い性質を持つ物質だが安価で量産が効く。
雖然沒有像塑膠那樣每單位重量的抗拉強度,但作成片狀作為溫室覆蓋物已具備足夠性能。
ビニールほどの重量あたりの引っ張り強度を持たない欠点はあるものの、シート状にしてハウスの被覆にするには申し分ない性能を備えていた。
不選用玻璃溫室的理由是無法建造能抵抗颱風和地震的玻璃屋,且製造一片板玻璃所需的時間與成本相當可觀。
ガラスを利用した温室にしなかった理由は、台風や地震に耐えられるガラスハウスの建築ができないこと、板ガラスを一枚製造する時間とコストが馬鹿にならないからだ。
玻璃的主要成分是矽,也就是礦物,重量遠比外觀看起來重得多。
ガラスの主成分はケイ素、つまり鉱物であり見た目よりもずっと重量がある。
因此以木材或竹子作支柱無法承受其重量,破損時更換危險性高,雖曾被列為候選但未採用。
このため木材や竹材の支柱では重量を支えきれない。また破損した際の取り換えも危険が多く候補には挙がれど採用には至らなかった。
在一旁那些足以撼動歷史的技術被輕易展現時,長可正用貓玩具逗弄小貓們。
歴史を揺るがす技術の開陳がいとも容易く行われている横では、長可が猫じゃらしで子猫たちと戯れていた。
小貓們對長可的貓玩具著迷。過了兩個多月,小貓們大概已經開始準備獨立了吧。
子猫たちは長可の猫じゃらしに夢中だった。二か月以上経ったことで、子猫は自立の準備に入ったのであろう。
一邊和兄弟嬉戲,一邊沉迷於長可的貓玩具,沒有一隻小貓待在母貓哈娜身邊。
兄弟とじゃれあったり、長可の猫じゃらしに夢中になったりで、母猫のハナの元にいる子猫は一匹もいなかった。
「真好呢,終於有人會陪你們玩了」
「良かったねー、遊んでくれる人がいて」
一邊這麼說著,一邊撫摸玩膩了的小貓背時,原本一直和小貓玩耍的長可做出反應。
そんなことを言いつつ、遊びに飽きた子猫の背中をなでていると、今まで子猫と戯れていた長可が反応した。
「我、我只是從貓的反應養成戰場直覺而已。別、別誤會!身為男人怎能被貓之類的收買――」
「お、俺はただ猫の反応から戦場勘を養っているだけだ。か、かかか勘違いするなよ! 男たるもの猫ごときに懐柔される――」
「好啦好啦,沒錯啦。勝藏哥哥只要有空就會從早玩到晚呢~」
「はいはい、そうですねー。勝蔵お兄ちゃんは、暇があれば朝から晩まで遊んでくれるものねー」
「聽著你這傢伙!」
「聞けやこらぁ!」
長可臉紅地反駁,靜子左耳進右耳出。他還想開口,但聽到小貓叫著要玩,慌忙把貓玩具在小貓面前揮動起來。
顔を真赤にして反論する長可の言葉を、静子は右から左に聞き流す。なおも言葉を口にしようとしたが、子猫が遊んでくれと鳴き出したのを聞いて、慌てて猫じゃらしを子猫の前に振った。
「疼愛牠們沒錯,但土耳其安哥拉必須單獨飼養,過一陣子會把四隻全部絕育後再送人……?」
「かわいがるのは良いけどさ。ターキッシュアンゴラは単独飼いしないといけないから、もうちょっとしたら4匹とも去勢して譲渡するのだけど……?」
一聽懂那句話的意思,長可像世界末日般一臉絕望。靜子想著應該是在牠們約一個月大時就說過,但從他的態度看來顯然沒聽過。
言葉の意味を理解した瞬間、長可はこの世の終わりみたいな顔で燃え尽きた。生後一か月あたりで話をしたはずだが、と思った静子だが、彼の態度を見るに聞いていなかったことを理解する。
然而信長已經決定了要送給誰,現在不管長可說什麼都已來不及了。
しかし、すでに信長が譲渡する相手を決定しており、もはや長可が何を言っても手遅れだ。
回想起他至今的疼愛,靜子對長可頗生同情,但這件事也沒辦法,只能放棄,回到房間整理文件。
今までのかわいがりを思い返せば長可が若干哀れにも思えたが、こればかりは仕方ないと諦め、静子は部屋に戻って書類の整理を行う。
各種文件很多,時節關係多數是關於土耳其安哥拉們的絕育手術。
いろいろと書類はあるが、時期的にターキッシュアンゴラたちの去勢手術に関する内容が多い。
不只限於土耳其安哥拉,貓的絕育有好幾個理由,但最主要的是防止不必要的繁殖。
ターキッシュアンゴラに限らず、猫の去勢手術をする理由はいくつかあるが、一番の理由は無用な繁殖を防ぐことだ。
雖然不太為人所知,貓一年可生三次,每次可產四到六隻,繁殖能力很高。
余り知られていないことだが猫は年に3回の出産が可能であり、1回の出産につき4匹から6匹を産める高い繁殖能力を持っている。
若真要算,一年最低可生十二隻。且貓約在出生六個月後進入發情期,若活到四年,一對可生下約五十隻。
その気になれば一年につき最低12匹産むことができる。さらに猫の発情期は生後六か月ほどで来るため、仮に四年生きたとすれば一組のつがいにつき50匹産み落とすことができる。
當然在嚴苛的自然環境下,大多數小貓會因病或受傷等各種原因喪命。
無論、厳しい自然環境では大半の子猫が病気やけがなど、さまざまな理由で命を落とす。
繁殖能力與發情期的時節因品種而異,但所有品種都擁有高繁殖力。
繁殖能力や発情期の時期は品種によるものの、どの品種も高い繁殖能力を持っている。
在現今的日本,沒有人有財力去飼養不斷增加的貓。超過飼養極限後,最好的結果是被遺棄,最壞的則可能成為食物。
増え続ける猫を飼育できる財力など、今の日本では誰も持ち合わせていない。飼育の限界を超えれば待っているのは良くて捨てられることで、最悪の場合は餌にされてしまう。
關於是立刻被遺棄好還是剝奪生殖能力好,雖然有贊成反對各方,但靜子為了防止日本貓被混種化以及在不知情中繁殖,決定進行絕育。
生まれてすぐに捨てられることと、生殖能力を奪うことのどちらが良いか賛否両論はあるものの、静子としては日本猫の混血化と、知らない間に繁殖されるのを防ぐことを考え、去勢することにした。
不過光說要閹割,並沒有那樣的技術可用。也沒有麻醉等醫療器具。
しかし一口に去勢と言ってもそれらを行う技術がない。また麻酔などの医療道具もない。
幸好還是如何不得而知,戰國時代有人吃貓的習慣,也有不少人曾多次解剖過貓。
幸いかどうか不明だが、戦国時代は猫を食べる習慣があり、何度も解体した人間はそれなりにいた。
雖然並非從動物學上理解貓的構造,但對於閹割手術倒沒有問題。
動物学的に猫の構造を理解しているわけではないが、去勢手術に関しては問題なかった。
真正的問題是麻醉。戰國時代能備得起的麻醉只有二乙醚,但要精製這種二乙醚也需要將硫酸加入乙醇並加熱。
やはり問題になったのは麻酔だった。戦国時代に用意できる麻酔はジエチルエーテルしかないが、このジエチルエーテルを精製するにもエタノールに硫酸を混ぜて加熱する必要がある。
乙醇容易取得,問題是硫酸。詳情不述,可用加熱的硫磺與硝酸鉀(硝石)精製出硫酸。
エタノールの入手は容易だが、問題になった化学薬品は硫酸だ。詳しくは控えるが熱した硫黄と硝酸カリウム(硝石)で硫酸は精製できる。
有了硫酸就能精製硝酸、鹽酸,但現狀無法工業化生產,只能生產少量。
硫酸があれば硝酸、塩酸が精製できるが、現状工業生産は不可能で少量しか生産できない。
總之可以少量生產二乙醚。
ともあれジエチルエーテルを少量だが生産可能となった。
只是這種精製技術若稍微應用,就能用來製造炸藥,而且這些化學藥品以現代標準屬於劇毒物品,需嚴格管理。
ただしこの精製技術、少し応用すればダイナマイトの作成に使えること、どの化学薬品も現代で言うところの劇物指定であるため厳しい管理が必要だった。
因此能進行貓的閹割手術的人,在織田領內只有兩人。
ゆえに猫の去勢手術が行える人間は、織田領土内にたった二人しかいなかった。
「成績不錯,但那兩人關係非常差呢」
「成績は良いのだけど、あの二人すごく仲が悪いのよね」
兩人已經替數百隻貓做過閹割手術。當然也有失敗導致貓死亡的情況。
二人ともすでに数百匹の猫の去勢手術を行っている。無論、失敗して猫が死んだこともある。
即便是現代,閹割手術也有可能失敗,況且在環境更差的戰國時代,能維持近八成的成功率,已算是好手藝。
現代でも去勢手術は失敗する可能性があるのだから、それより環境が悪い戦国時代で、八割近くの成功率を維持できているのだから、良い腕前と言えた。
「妳覺得該交給哪一個好呢?」
「ねぇどっちに任せれば良いと思う?」
一邊撫摸在旁邊捲成一團睡著的哈娜,一邊問道。當然沒有得到回應。
横で丸くなって寝ているハナをなでながら尋ねる。当然ながら返事は返ってこない。
靜子邊讀著兩人最近做的絕育手術結果報告書,邊嘆氣。
静子は最近の二人が行った避妊手術の結果報告書を読みながらため息を吐く。
「手藝不差……只是這兩個人都是貓痴罷了」
「腕は悪くないのだけれど……猫ばかなのよね、この二人」
靜子苦惱的理由,是兩人都非常愛貓。兩人同樣都是重度愛貓者,且都對自己的妻子與母親低聲下氣,這點非常相似。
静子が悩む理由、それは二人とも大の猫好きな点だ。二人とも重度の愛猫家であることと、自身の妻と母親に頭が上がらない点がそっくりだった。
或許是同族相憎,兩人見面就起爭執,屢次被妻子逐出家門,兩人一起向鄰居求助裁決。
同族嫌悪からか二人は顔を合わせれば諍(いさか)いを起こし、二人そろって家からたたきだされては近所の人に仲裁を頼むことを繰り返していた。
因此在鄰里間,他們被稱為「兩個愛貓的傻瓜」,而不是「兩個手藝好的貓醫生」。
そのおかげで『腕の良い猫医者の二人』ではなく『猫ばかの二人』としてご近所では有名人だった。
當然鄰居們也尊敬他們為懂貓的人,但更令人印象深刻的還是那幅在寒風中顫抖懇求仲裁的模樣,看起來就不那麼了不起。
もちろん近所の人たちも猫に詳しい人として尊敬はしているものの、どうしても寒空の下で震えながら仲裁を懇願してくる姿の方が印象に強く、いまひとつ偉い人に見えなかった。
「最糟的情況也只能發黑印狀了。呼——今天陽光挺暖和,要不要就這樣打個午覺呢?」
「最悪の場合は黒印状を出すしかないね。ふぁーーー、今日は陽も温かいし、このまま昼寝としゃれこむかな」
照進屋內的陽光對冬天來說出奇地溫暖,靜子感到一陣睡意。棉質毛毯的溫暖更讓她打起盹來,收拾好周遭後,她在地板上躺下閉上了眼。
部屋に差し込む陽光が冬にしては温かく、静子は軽い眠気を覚えた。木綿毛布の暖かさも相まって、船をこぎ始めた静子は周囲を手早く片付けると、その辺りの床に寝転がって眼を閉じた。
(啊……春被子也很誘人……但冬日的午睡也不錯呢)
(あぁ……春の布団もあらがいがたいけど……冬の昼寝も……悪くないな)
靜子順著來襲的溫柔睡意,放掉了意識。
やってきた優しい眠気に身を任せた静子は、そのまま意識を手放した。
一月剛開始,信長就命令在橫山城的秀吉切斷連結京與北陸的一切交通,並派丹羽入和佐山城以確保岐阜與南近江的交通,從新年起行動頻繁。
一月早々、信長は横山城にいた秀吉に京と北陸を結ぶ一切の交通遮断を命じ、和佐山城に丹羽を入れ岐阜と南近江の交通を確保するなど、新年から目まぐるしく動いていた。
各武將也都積極活動、各負其務,但只有靜子軍仍然一片和平。
各武将たちも活発的に活動し、さまざまな任務についていたが静子軍だけは平和そのものだった。
二月下旬,從歐洲送來啤酒花(ホップ)後,靜子立刻開始栽種。
二月下旬、欧州からホップが届けられると、静子はすぐさま栽培に着手する。
事先在日照良好的土地混入苦土石灰,使之成為排水良好的石灰質土壤,種植後豎立支柱讓藤蔓攀繞。
事前に日照条件の良い土地に苦土石灰を混ぜ込み、水はけのよい石灰質の用土にした土地へ植え付けを行うと、つるを絡めるための支柱を立てる。
最後用手動加壓泵噴灑木醋液,作業便告一段落。
最後に手動式加圧ポンプで木酢液を散布すれば、一通りの作業は終了だ。
耐寒性強的啤酒花能渡過日本的冬季,能順利露天栽培。四年後收成即可得到釀啤酒最重要的原料。
耐寒性の強いホップは日本の冬も越えられるため、難なく屋外栽培ができる。後は四年後にホップを収穫すればビールの原材料で一番重要なものが手に入る。
也想要啤酒酵母菌,但若沒有啤酒花,即便有酵母也只是空有其物。
ビール酵母菌も欲しいところだが、ホップがなければ酵母菌を持っていても宝の持ち腐れだ。
靜子軍與維特曼等人打獵鹿、在シロガネ狩獵老鷹,生活逍遙自在。然而風暴總是突然降臨,騷動降落到寧靜的靜子身邊。
ヴィットマンたちと鹿狩りをしたり、シロガネでタカ狩りをしたりと、静子軍は自由気ままに生活していた。しかし嵐というものは突然やってくるもので、平穏な静子の元に騒動が舞い降りた。
「……嗯,請再說一遍。」
「……ええと、もう一回お願いします」
靜子懷疑自己的耳朵,雖然困惑仍向對面的まつ提問。她始終保持和顏笑容,毫無不悅地回答了靜子的請求。
わが耳を疑った静子は、混乱しつつも対面にいるまつへ質問する。対して彼女はにこやかな笑みを崩さず、静子のお願いに嫌な顔ひとつせず質問に答えた。
「妾的孩子要成為靜子的侍女,乃是織田大人的命令,請妳放棄反對。」
「妾の子を静子の侍女にする、という織田様のご下命ゆえ諦めてください」
話語內容相背,まつ卻露出非常愉快的表情。要把まつ的次女蕭(しょう)姬當作侍女的荒唐朱印狀,讓靜子頭疼不已。
言葉の内容とは裏腹にまつは非常に楽しそうな表情をしていた。まつの次女・蕭(しょう)姫を侍女とする、というとんでもない朱印状に静子は頭が痛くなった。
然而朱印狀不只如此,還記載了更多讓靜子頭痛的內容。
しかし朱印状はそれだけでは終わらなかった。さらに静子が頭を痛める内容が記載されていた。
「嗯,茶々也給侍女?把曾侍奉淺井家的藤堂与吉給我?攻打長島一向一揆時,給予六千兵力,作為別動隊好好行動?怎麼一下子扔來這麼多,頭好痛」
「ええと、茶々様も侍女? 浅井家に仕えていた藤堂与吉を与える? 長島一向一揆衆を攻めるとき、兵力を六千与えるゆえ別動隊として存分に働け? 何だかいろいろと一気に来て頭が痛いよ」
「呵呵,這代表織田大人對靜子寄予如此期待。若愚女有失禮,便可盡情施罰。」
「ほほほっ、織田様は静子にそれだけご期待を寄せておられるということじゃ。ゆえに愚女が無礼を働けば、存分に罰をお与え下され」
「唉,那個,這樣被賜予侍女,然後……該怎麼辦呢?」
「はぁ、あの、ですね……侍女を与えられても、その……どうすれば?」
「靜子想怎麼做就隨她去吧。不過,把茶々殿納為侍女,想必濃姫另有打算。像妾這等凡人,根本無法揣摩濃姫的意圖啊」
「静子の好きなようにすれば良い。最も、茶々殿を侍女にしたのは、濃姫様に何か考えあってのことと思われる。妾ごとき凡人では濃姫様の思惑など、推し量れもせぬがな」
聽了まつ的話,靜子推測起信長與濃姫的想法。
まつの言葉を聞いて静子は信長と濃姫の考えを推測する。
前田利家與まつ的女兒蕭,是中川光重的正室。雖然何時結婚不明,但因為在信長與信忠於本能寺之變橫死之後,蕭曾因被娶入而與利家結下關係,從而至少可以確定在1582年之前已成婚。
前田利家とまつの娘である蕭は、中川光重の正室だ。いつ結婚したかは不明だが、信長と信忠が本能寺の変で横死した後、蕭を娶(めと)っていた縁で利家に仕えたことから、少なくとも1582年までに婚姻したことは確実だ。
以蕭(しょう)生於1563年來看,差不多到了結婚入室的年齡了。
蕭(しょう)が生まれた年が1563年から考えると、そろそろ婚姻して室に入る年齢と考えられる。
不過為何會臨時被錄用為侍女,實在不明白。
それが急きょ、侍女として採用された理由が分からなかった。
(曾仕於淺井家的藤堂與吉,就是藤堂高虎吧。和才藏先生一樣多次易主,卻不知為何這人被稱作變節漢。)
(浅井家に仕えていた藤堂与吉って、藤堂(とうどう) 高虎(たかとら)だよね。才蔵さんと同じく何度も主君を変えたけど、なぜかこの人って変節漢呼ばわりされているのよね)
高虎被說成是多次變換主君的變節漢或走狗,小說中常被描寫得負面。
高虎は何人も主君を変えた変節漢、または走狗と言われ、小説などで否定的な描写がされることが多い。
然而同樣多次易主的可兒才藏,即便在儒教教義滲透武士之江戶時代,也依然頗受歡迎。
しかし同じように主君を何度も転々としている可児才蔵は、儒教の教えが武士に浸透した江戸時代でも人気が高かった。
人們認為造成這種差異的部分原因,與幕末幕府軍與官軍交戰時,藤堂氏所率津藩採取的行動有關。
この差ができた理由は、幕末期の幕府軍と官軍の戦いの中で、藤堂氏率いる津藩が取った行動に原因の一端があると言われている。
津藩最初與彦根藩一同迎擊官軍,但一旦知悉幕府方劣勢便倒戈投向官軍,並對幕府方發動攻擊。
津藩は最初、彦根藩と共に官軍を迎え撃ったが、幕府側が劣勢と知るやいなや官軍に寝返り、幕府側へ攻撃を仕掛けた。
但對於攻擊日光東照宮的命令,因為「藩祖賜下大恩」而拒絕,據說這次倒戈的行為徹底確立了高虎的惡名。
だが官軍の日光東照宮に対する攻撃命令は「藩祖が賜った大恩がある」という理由で拒否した。この寝返り行動が高虎の悪評を決定付けてしまったと言われている。
「嘛、嘛,想太多也沒用吧。先來自我介紹吧。嗯,我叫靜子,隨便怎麼叫都可以」
「ま、まぁ深く考えても仕方ないか。まずは自己紹介と行こうか。ええと、私の名前は静子、好きなように呼んで良いよ」
靜子一開口,向來沈默的蕭(しょう)睜大了眼睛,隨即雙手撲向地面,低頭至幾乎貼到地板。
静子が話しかけると今まで沈黙を守っていた蕭(しょう)が目を見開く。そして間を置かず両手を床につき、頭を床につくほど下げた。
「初次見面,靜子大人!妾名蕭(しょう)!蒙賜侍奉之榮,謹感萬分!」
「お初にお目にかかります、静子様! 妾の名は蕭(しょう)と申します! お仕えする栄誉を賜り恐悦至極に存じます!」
「啊,嗯。請多指教……嗯,頭可以抬起來喔?」
「あ、うん。よろしくね……えっと、頭を上げて良いよ?」
「是!那就失禮了!」
「はっ! では失礼いたします!」
蕭(しょう)舉止充滿活力。靜子一邊想著這就是所謂男勝氣的姑娘嗎,一邊帶著現實逃避的心情僅把視線轉向まつ。
蕭(しょう)は一挙一動が元気の良い子だった。男勝りな娘とはこういう子を言うのか、と静子は現実逃避しつつ、まつの方へ視線だけ向ける。
「呵呵呵,自從聽聞靜子的活躍,這孩子便憧憬於你。正巧聽到要給靜子配侍女的事,覺得有趣……便認為正合適了」
「ほほほっ、この子は静子の活躍を聞いて以来、そなたに憧れてのぅ。そんなとき、静子に侍女をつける話を耳にしたので面白……ちょうど良いと思っての」
「剛才,您不是說有趣嗎?」
「今、面白いとか仰いませんでしたか」
「今日的午餐是什麼呢。妾多少有些期待啊」
「本日の昼餉は何じゃ。妾は少々楽しみにしておるのだが」
對靜子的指責,まつ顯然故作不知。靜子明白再問也得不到答覆,於是垂下肩膀,長嘆一聲。
静子の指摘にあからさまな態度でとぼけるまつだった。再度指摘しても答えないと理解した静子は、肩を落として盛大なため息を吐いた。
「總之還是先聽聽茶々大人和藤堂公的看法吧」
「ひとまず茶々様と藤堂氏の話を聞いてからですね」
「真是有義氣啊,靜子」
「律義じゃのぅ、静子は」
「這麼說或許失禮,但我認為需要的人選應由我親自召集。被強行分派的人往往在內部引發不和,成為拖累的例子不勝枚舉。所以不先確認各自的想法,日後會很麻煩的」
「こう言っては失礼ですが、私は必要な人間は自分で集める考えなのです。押し付けられた人間が、内部で不和を起こして足手まといになる事例は枚挙にいとまがないですからね。だから各自の考えを確認しておかないと、後々困ることになるのですよ」
既然已取得一定的武功,靜子並不打算擁有大量家臣以追求更多功績。若草率地派來年輕武士,反而不知如何處理,這點也令人困擾。
ある程度の武功を上げた以上、静子は多くの家臣を抱えて必要以上の武功を上げる気は全くなかった。ゆえに下手に若い武士を送り込まれても、どう扱えば良いか困るのもあった。
「先從反應快的茶々大人開始吧。お市大人也請你去叫來可以嗎」
「まずは話が早い茶々様からだね。お市様も呼んできてくれるかしら」
「是,我知——」
「はい、わか――」
「奉命!我馬上去回報!」
「拝命いたしました! すぐにお伝えして参ります!」
請彩去叫お市、茶々,以及侍女與乳母,還沒等她反應,蕭(しょう)已猛然站起,無視眾人反應衝出房間。
彩にお市、茶々、そして侍女と乳母を呼んでもらおうと頼んだが、彼女が反応するより先、蕭(しょう)が勢いよく立ち上がると、周りの反応を無視して部屋から飛び出していった。
靜子和彩愣住時,まつ捂著口角,興高采烈地說道。
静子と彩があっけにとられていると、まつが口元を手で隠しながら楽しそうに言った。
「那姑娘是直來直去的性子」
「あの娘は一直線ですから」
過了一會兒,蕭(しょう)帶來了お市、茶々、初,還有お市的侍女、茶々的乳母與初的乳母。
しばらくして蕭(しょう)はお市、茶々、初、お市の侍女、茶々の乳母、初の乳母を連れてきた。
即便是為了會客而設的寬敞房間,十人以上一同聚集還是難免覺得侷促。
人と会うことも考慮した広い部屋とはいえ、さすがに10人以上が一堂に会すると狭苦しく感じてしまうのは否めない。
「雖然是第二次見面,但還是先自我介紹吧。我叫靜子,隨便怎麼稱呼都可以」
「会うのは二度目ですが、まずは自己紹介と行きましょう。私の名前は静子、好きなようにお呼び頂いて構いません」
「妾是於市(おいち)。這位是茶々,那邊是初」
「妾は於市(おいち)じゃ。こっちが茶々、あちらが初じゃ」
考量到後面還有人伺候,完成自我介紹的靜子立即切入正題。
後ろが控えていることも考え、自己紹介が終わった静子はすぐさま本題を切り出す。
「冒昧打擾了,於市大人。對於此次的事,您有何想法嗎?」
「早速で申し訳ありませんが、お市様。今回のことで何か思うところはございませんか」
「想必是兄長決定的事。既然如此,妾無異議。而且本來就打算住在清洲城」
「兄上が決めたことであろう。ならば、妾に異論などありはせん。それにもともと、清洲城に住む予定じゃったからの」
「(啊,對於與夫分離毫無感覺嗎)冒昧一問,這裡是一種防衛設施。因此今後不會那麼容易與淺井大人相見,不知您是否能理解這一點?」
「(あら、夫と離れ離れについて、何も思わないのかな)失礼とは存じますが、ここは一種の防衛施設です。よって、今後はそう簡単に浅井様と会うことはできなくなりますが、その点はご理解いただけていると考えてよろしいでしょうか」
「無妨。而且是為了給那個沒出息的丈夫加把勁,妾才來到這裡的」
「構わぬ。それにふ抜けた夫に活を入れるため、妾はここへ来たのじゃ」
接著お市向靜子說明了淺井長政的近況。現在是從一名士兵重新做起。當然,實際上他在靜子的隊伍中這件事被隱瞞了。
続けてお市は静子に浅井長政の現状を話した。今は一兵卒からやり直していることを。無論、実は静子の部隊にいることは伏せている。
原本打算讓他們住在清洲城,但途中改變了計畫,決定讓お市等人搬到靜子那裡居住。
当初は清洲城に住まわせる予定だったが、途中から計画を変更してお市たちを静子のところに住まわせようと考えた。
不過若無理由就讓他們住到靜子家裡,會招致不滿。為了避免這點,信長讓茶々成為靜子的侍女,並計畫將來讓初也當侍女,於是全員一起搬家了。
しかし理由なく静子のところに住まわせれば不満が出る。それを回避するため、信長は茶々を静子の侍女とさせ、将来的に初も侍女とする話にして、全員の引っ越しを行った。
全員一起搬的理由是,茶々還只有一歲多;而初更只有幾個月大,所以負責教養的お市等人要一起同住才行。
全員が引っ越す理由は、茶々がまだ一歳と少しだからだ。初に至っては生後数ヶ月であるため、教育をするお市たちが一緒に住むとの寸法だ。
「一如往常地麻煩啊,館長您。嗯,那樣的話沒問題」
「相変わらずややこしいことをされますね、お館様は。まぁそれなら問題無いです」
「會帶來不少麻煩,還請多多照應了」
「いろいろと迷惑をかけると思うが、よろしく頼むぞ」
「是,拜託您了」
「はい、よろしくお願いいたします」
在她們的新屋建好之前,信長常用的別墅會當作臨時居所。換句話說,お市和她的女兒們將成為靜子的鄰居。
彼女たちの屋敷ができるまで、信長が使っている別荘が仮御所となる。つまりお市と彼女の娘たちは静子にとってご近所さんになるということだ。
一般來說這沒什麼大不了,但住在這個地方需要學習的事很多。
普通なら大したことはないが、この場所に住むにはいろいろと教えなければならないことがある。
「之後會告訴妳,這一帶有點不同於其它地方……需要學習的東西不少」
「後にお伝えしますが、この周辺は少々ほかと異なりまして……いろいろと学んでいただく必要があります」
「那也是從兄上那裡聽說的。聽說有很多稀奇的獸。喔,對了,聽說還有南蠻犬和南蠻貓之類的。我有點興趣,想快點去看」
「それも兄上から聞いておる。何でも珍しい獣が多いと聞く。おお、そうじゃ、確か南蛮犬や南蛮猫もいるのであろう。妾は少し興味がある、はよう見たいぞ」
「(啊啊、嗯……果然是跟館長是兄弟,真是有不容抗拒的氣勢)請稍等。還有一個要聽話的人——」
「(ああ、うん……やっぱりお館様と兄弟なだけはあるね。有無を言わせない感じがするよ)少々お待ちください。後一人、話を聞く人物が――」
正當她像對小孩般勸說眼睛閃亮的お市時,突然粗重的腳步聲傳入靜子的耳中。眾人理解那腳步正逐漸靠近,便同時轉向入口。
子どものように目を輝かせるお市を諭しているとき、突然荒々しい足音が静子の耳に届く。その足音がこちらへ徐々に近づいていることを理解した全員が、入り口の方へ顔を向ける。
瞬間,門被以破開般的氣勢打開了。
瞬間、扉が破壊される勢いで開け放たれた。
「喂,靜子! 這個笨蛋是誰啊!」
「おい、静子! このあほうは誰だ!」
猛力推開入口的是長可。他一邊抱著一個人一邊向靜子咆哮。
入り口を勢いよく開けたのは長可だった。彼は片手に抱えている人物を静子に見せつつ食って掛かる。
接二連三的麻煩接踵而來,讓靜子平時抑制著的不耐突然崩了。
立て続けに頭痛の種が舞い込んできたことで、静子の普段は切れない何かがプツリと切れた。
「好,勝蔵君。把抱著的人放那邊,過來這邊」
「はい、勝蔵君。抱えている人をそこに置いて、こっちに来る」
聽到比平常語氣更低沉的靜子聲音,嚇得退縮的長可乖乖地把抱著的人放下,坐到靜子面前。
普段よりいくぶんトーンが落ちた静子の声に、思わず腰が引けた長可はおとなしく抱えていた人物を下ろし、静子の前に座る。
「先說說為何對陌生人施暴?」
「まずは見知らぬ人間に暴力を振るった理由を聞こうかな?」
「呃……那個、我在給タマ和ハナ餵食的時候,那笨蛋突然纏上來的啦」
「う……えとだな、俺がタマやハナに餌を与えると、あのあほうが急に絡みだしたのだよ」
「是嗎——嗯。被反擊也是情有可原。但啊,無差別對客人行私刑可是問題」
「そっかー、うん。それは返り討ちにされても仕方ないね。でもねー、問答無用で客人を私刑にするのは問題でね」
說著靜子掏出沙漏。她把約五分鐘就會落盡的沙漏晃給長可看,然後對他說道。
そう言いつつ静子は砂時計を取り出す。およそ五分で砂が落ちきるそれを長可に見せつつ、静子は彼に告げた。
「懲罰是在這沙漏的沙落完之前,往返果樹園招牌三圈」
「罰としてこの砂が落ちきる前に、果樹園の看板まで往復三周ね」
「嗚哇,果樹園不是在坡上那邊嗎!」
「ぐえっ、果樹園って坂の上にあるあそこかよ!」
果樹園為了讓樹木能更好地接受日照,把地改造成階地。雖然不是非常陡,但也談不上輕鬆的坡道。
果樹園は樹木が太陽を浴びやすくするために、斜面に土地を整形している。決して急な坂ではないが、楽な坂でもない。
通常多半只會有點累,但若要全速跑上跑下,會因爬坡而耗費大量體力。
通常なら多少疲れる程度だが、走りこむとなれば坂の上り下りで体力を著しく消耗する。
以現在的長可來說,若只跑一圈五分鐘內可以回來。但要跑三圈,最後一圈幾乎是靠意志在支撐了。
今の長可なら一周だけなら五分以内に帰ってこられる。だが三周ともなれば、最後の周はもはや気力との勝負だ。
「嗯,沒錯。有什麼問題嗎? 我們的訓練是——」
「うん、そうだよ。何か問題があるかな? うちの訓練はー」
「『做不到的孩子就徹底練到會為止』。『做不到的孩子會了之後,先稱讚再提高熟練度繼續訓練』。『從一開始就會的孩子,要訓練到說不會為止才停』……對吧」
「『できない子はできるまで徹底的にやりましょう』。『できない子ができたら褒めた後、さらに練度を上げて訓練をさせましょう』。『最初からできる子はできないと言うまで、練度を上げ続けて訓練をさせましょう』……ですよね」
長可從中途改用敬語,但靜子並未因此放過他,繼續說下去。
途中から敬語に変わった長可だが、それで静子が許すはずもなく彼女はさらに言葉を続ける。
「仗著對客人施暴這事,不能就這樣算了。那麼,在沙漏往返結束之前,多努力跑到八圈吧」
「さすがに客人へ暴力を振るったことは、そのまま流すわけにはいかないのよ。じゃ、砂時計の往復が終わるまでに八周頑張ってね」
(增加了!)
(増えた!)
「那麼 3、2、1……開始」
「それじゃ3,2,1……はい、開始」
「等、你們……嗚、嗚喔喔喔喔喔喔喔喔喔喔喔——!!!」
「ちょ、おま……う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
長可還想說什麼,但一看到靜子完全不願聽他解釋,就慌忙衝了出去。
何か言いかけた長可だが静子が聞く耳を持っていないと知るやいなや、大慌てで飛び出していった。
除靜子外,眾人都目瞪口呆地送走衝出去的長可時,她如常地叫來彩,說道。
静子を除く全員が飛び出していった長可をあっけにとられ見送る中、彼女はいつもと変わらぬ表情で彩を呼び出してこう言った。
「幫他治療一下吧」
「彼の治療をよろしくね」
之後長可在九分五十五秒內成功跑完八圈,但他的膝蓋笑了一陣子不能自已。
その後、九分五十五秒で見事八周し終えた長可だが、彼の膝はしばらく笑っていた。
用過午餐後,まつ留下蕭(しょう)便回家了,而お市等人也與茶々和初等人一起回到信長的別墅。留在靜子家的只剩下蕭(しょう)與高虎兩人。
昼餉を取り終えるとまつは蕭(しょう)を残して帰宅し、お市たちも茶々や初たちと共に信長の別荘へ帰った。静子の家に残ったのは蕭(しょう)と高虎の二人だけだ。
「重新自我介紹一下吧。我叫靜子,身邊的人怎麼叫都隨便叫,我也不在意,隨便叫就好。」
「あらためて自己紹介と参りましょう。私の名前は静子、周りは好き勝手に呼んでいるし、私も気にしないから適当に呼んで良いよ」
「……我的名諱是藤堂與吉。」
「……自分の名は藤堂与吉につかまつる」
「雖然你們會有各種想法,但先講必要的事。我們的俸祿不是以知行地,而是以金錢出給。平時每月發放基本薪資,作戰時則依工作情況給予俸祿的金錢。另外我一個俸祿的知行地也沒有。」
「いろいろと思うところがあるでしょうが、まずは必要な話をしておきましょう。うちの俸禄(ほうろく)は知行地ではなく金子になっています。平時は一か月ごとに基本給料を支給し、合戦時は働きしだいで俸禄の金子が与えられる形式だよ。ちなみに私は俸禄の知行地を一つも持っていないからね」
信長對土地的看法與其他國人不同,他認為織田家所支配的土地全屬織田家,而給家臣的土地只是暫時由織田家代理的管理人管理。
信長の土地に対する考えはほかの国人たちと違い、織田家が支配する土地はすべて織田家のものであり、家臣に与える土地は一時的に織田家代理の管理人をさせているとの考えだ。
從現代來說,家臣的配置像是「支店長」,土地與其生產出來的東西一律屬於織田家。
現代で言えば家臣は「支店長」的な配置であり、土地とその土地で生産されるものはすべて織田家のものだ。
生產出來的物資會先集中到織田家,再從那裡分配給家臣,讓他們可以享用奢侈品。
また生産されたものは一度織田家にすべて集まり、そこから家臣たちにぜいたくをさせるためのものを配布していた。
當然,所謂的支店長頻繁被調動(管理的土地變更)是理所當然的。也有人說正是因為對土地的這種看法,明智光秀才會發動本能寺之變。
当然、支店長は転勤(管理する土地の変更)が頻発したことは言うまでもない。この土地に対する考えの違いで、明智光秀が本能寺の変を起こしたとも言われている。
「接下來我們生產的東西全部都是殿下的東西,禁止私自拿取。還有,倉庫裡保存物品的目錄由彩醬管理,如果想要什麼先去確認倉庫的目錄。」
「次にうちで生産しているものは、すべてお館様のものだから勝手にとるのは禁止。次、倉に保管されているものの目録は彩ちゃんが管理しているので、欲しいものがあればまず倉の目録を確認して頂戴」
「是的」
「はい」
「最後稍後會介紹,不過我們這裡的動物多半粗暴,別輕易挑釁牠們,免得自找麻煩。」
「最後に後で紹介するけど、うちにいる動物たちは手荒な子が多いから、下手にけんかを売らない方が身のためだよ」
「是的」
「はい」
「其他還有些細節,但現在先到這裡好了。到目前為止,與吉君有什麼想法嗎?如果不喜歡現在就說。這不會改變你在這裡的待遇,但我可以幫你介紹下一個仕官處。」
「ほかにも細かいところはあるけど、今はこれぐらいで良いかな。ここまでで、与吉君は何か思うところはあったかな。嫌なら今の内に言ってね。それでここでの待遇が変わることはないけれど、次の仕官先を紹介するぐらいはするよ」
聽了靜子的話,高虎想了片刻,然後直直朝靜子說道。
静子の言葉を聞いて高虎は少し考えた後、まっすぐ静子に向かい言葉を口にした。
「那麼,容我把現在所想的老實說出來。說實話,來到這裡之前,我輕視過由女人率領的部隊,認為不算了不起。我也看低那隊裡的武將們,覺得他們是諂媚女人的娘娘腔,因此向勝藏殿挑釁。結果被徹底反擊,根本無法還手。」
「では、今自分が思うことを正直に述べさせていただきます。まずここへ来る前は正直、女の率いる部隊など大したことない、と侮っておりました。その隊にいる武将も女に媚び諂(へつら)う女々しい輩(やから)と侮っておりましたゆえ、勝蔵殿にけんかを仕掛けました。結果は見事に返り討ちで、手も足も出ませんでした」
「……」
「……」
「這件事讓我深刻領悟到:我不過是井底之蛙,世上有無數比我強的人。這次的敗北對於因為淺井大人感謝而得意忘形的我而言,正是當頭棒喝。」
「そのことで自分は思い知らされました。自分は所詮井の中の蛙(かわず)、世には自分より強い人間は無数にいることを。此度の敗北は、浅井様から感謝されたことで有頂天になっていた自分にはちょうど良い薬でした」
說到這裡後,高虎深深鞠了一躬,然後繼續說道。
そこまで語った後、高虎は深々と頭を下げてから言葉を続ける。
「雖然我如此不成熟,今後還請多多指教與鞭策。」
「こんな未熟な自分ですが、これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします」
「嗯,我接受你的覺悟。今後就多關照了。」
「うん、君の覚悟は受け取ったよ。これからよろしくね」
「是的,請多多關照。」
「はい、よろしくお願いいたします」
說罷,高虎又一次深深地鞠躬。
言葉と共に、高虎はもう一度頭を深々と下げた。
藤堂高虎加入了靜子的軍中,靜子麾下的まつ之次女蕭(しょう)與お市之長女茶々被分配為侍女。不過讓茶々成為侍女,只不過是讓お市住到靜子那裡的藉口。
静子軍に藤堂高虎が加わり、静子にまつの次女・蕭(しょう)とお市の長女・茶々が侍女として与えられた。しかし茶々が侍女になることは、静子のところにお市を住まわせるための口実だった。
靜子本人也並非真想要侍女,所以即便茶々沒有盡侍女的職務也沒關係。
静子自身も侍女が欲しかったわけではないので、茶々が侍女の仕事をしていなくても問題なかった。
高虎由長可負責基礎訓練,才蔵教槍等武藝與禮儀,慶次則作為兩人的助力訓練他。覺悟到自身未熟的他,忍受住了三人的嚴苛鍛鍊。
高虎は基礎訓練を長可から、槍などの武芸と礼儀作法を才蔵、二人の補佐として慶次が鍛え上げていた。己の未熟を悟った彼は、三人の厳しい訓練にも耐え抜いた。
靜子知道他日後會與黑田孝高、加藤清正並列為築城能手,於是教導高虎築城所需的知識,也讓他向黑鍬眾學習。
後に黒田孝高、加藤清正と並ぶ築城能力の名人であることを知っている静子は、高虎に築城に必要な知識を教えたり、黒鍬衆たちから学ばせたりもした。
因為信長把(相關權力或地位)讓給靜子,高虎名義上是小姓一等,但實際上被當作兵卒看待。即便如此,因為接受了特殊訓練,待遇仍比一般人好。
信長が静子に譲ったことで、高虎は小姓程度の立場ではあるが実際は兵卒扱いだった。それでも特別な訓練を受けているだけほかよりは良い待遇だ。
蕭(しょう)是個精力充沛的女孩,同時也是個不服輸的人。她擅長薙刀,但自從與拿槍的才蔵對戰敗得連手腳都使不開後,就一直在訓練要打敗他。
蕭(しょう)は元気が良い娘だったが、同時に負けず嫌いな娘でもあった。薙刀を得意とするが槍を持った才蔵に手足も出ず敗北して以来、彼に勝つ為の訓練をしていた。
她偶爾會忘了侍女的工作去向才蔵挑戰,但至今仍未贏過一場,全數敗北。
たまに侍女の仕事を忘れて才蔵に勝負を挑んでいるが、いまだに一勝もできず全敗であった。
進入三月後,靜子所委託的物品接二連三送到。與為消費者的武士不同,兼任生產者的靜子若所生產的物品能賣出去便能獲利。
三月に入ると静子が依頼した品々が次々と届く。消費者である武士と違って生産者も兼任している静子は、生産したものが売れれば利益が得られる。
陶瓷等工藝品不分季節,但農作物則集中在秋到冬之間收穫。
陶磁器など工芸品は季節を問わないが、農作物は秋から冬にかけて集中している。
雖有牡蠣、海苔等海產,以及春到夏收成的農作物,但基本上秋收作物的收益最高。
海産物の牡蠣や海苔、春から夏にかけて収穫する農作物もあるが、基本は秋に収穫する作物の収益が最も多い。
直接從農家購買作物,交由加工業者處理,再由運輸業者送到指定地點。
農家から直接作物を買い、それを加工業者に回して加工させ、運送業者に指定の場所へ運ばせる。
另有一條路線由運輸業者回收垃圾與糞尿,運到堆肥製造工廠,將垃圾製成堆肥。製成的堆肥以低價賣給農夫。
別ルートで運送業者にゴミやふん尿を回収させ、それらを堆肥製造工場に運ばせ、ゴミを堆肥にする。できあがった堆肥は、百姓たちに低価格で販売される。
這些事務由靜子總括管理,帶來龐大收益。
これらを静子は総括しており、莫大な利益を上げていた。
當然,農家不必進城也能收到金錢,加工業者與運輸業者有穩定收入,使用加工品的人也不用處理垃圾與糞尿。
無論、農家も城下町に出掛けることなく金子が入り、加工業者や運搬業者は定期的に収入が入り、加工品を利用する人間はゴミやふん尿を片付けなくて良い。
並非只有靜子一人獲利,所有參與的人都能從中受益。
静子一人が利益を得ているのではなく、かかわっている者たち全員が利を得ている状態だ。
靜子以各種所得向技術街下訂單。她認為獲得收入很重要,但也不可忘記把過多的收入回流支出。
さまざまなことで得た利益で、静子は技術街に発注をかける。収入を得ることは大事だが、過剰に得た収入を放出することも忘れてはならない、と静子は考えている。
技術不是一朝一夕能掌握,文化也不是一天就能綻放。要讓技術進步、文化開花,人們必須切磋琢磨。
技術は一朝一夕で身につくものではない。文化は一日で花開くものではない。技術を進歩させ、文化を開花させるには人々が切磋琢磨(せっさたくま)する必要がある。
然而不論是戰國時代或現代,要動員人力沒有錢是無法開始的。只有有了錢,才能擬定計畫並付諸實行。
しかし戦国時代でも現代でも、人を動かすためには銭がなければ始まらない。銭があって初めて計画を立案し、実行できる。
從這點來說,靜子的立場非常良好。她本是生產者,如今兼具生產者與經營者的身分。
その点で言えば静子の立場は非常に良い。もともと生産者であり、現在では生産者と経営者の立場を兼任している。
不僅限於農作物,還有加工食品、如絲與布的織物、海產的牡蠣與海苔、裙帶菜等養殖品,及技術街與釀酒街出產的酒與工業品,全年都有某種收益。
農作物に限らず加工食品、糸や布などの織物品、海産物の牡蠣や海苔、わかめなどの養殖品、技術街や酒造街から出てくる酒や工業品など、年がら年中何らかの利益を得ている。
靜子如今已不再是從信長領薪水的身分,而是能自行籌錢的存在。通常,當某人一人獨大時,會招來周遭的嫉妒。
もはや信長から給料をもらう立場ではなく、自分で金を集められる立場が今の静子だ。通常、このような一人勝ち状態になれば周囲のやっかみを受けることになる。
然而,靜子若擴展業種、以多樣品項活絡經濟,織田家的經濟狀況也會相應上揚。
しかし、静子が業種を増やし、多様な品々で経済を活性化すれば、それに比例して織田家の経済状況も右肩上がりする。
信長腰包寬裕時,為讓家臣們享受奢侈而花出的金額也會大幅增加。
信長の懐具合が潤えば、彼が家臣たちにぜいたくをさせるために使われる金額も跳ね上がる。
了解這個脈絡的家臣認為,若把靜子打落,最後反而會扼住自己的脖子。
この流れを理解している家臣たちは、静子を蹴落とせば巡り巡って自分たちの首を絞めると考えている。
因此他們守護靜子,注視以免她遭受妒忌或捲入多餘的紛擾。
だから静子がやっかみを受けないように守り、余計な騒動に巻き込まれないよう注視している。
受惠的並不只限於信長或織田家的家臣;靜子不僅把豐厚利潤分給慶次、才蔵、長可,也分配給手下的兵士。
潤うのは何も信長や織田家家臣だけではない。静子は潤沢な利益を慶次や才蔵、長可に分配するだけでなく、抱えている兵士たちにも利益分配を行っている。
她還策劃各式活動──角力大會、尾張・美濃川柳大會、數獨比賽、面積迷宮大賽、圍棋與將棋賽等,並為名次優勝者提供獎金。
その他にも角力大会や尾張・美濃川柳大会、数独大会、面積迷路大会、囲碁・将棋大会など各種イベントを企画、上位者への報奨金も出している。
持有金錢的人增加,需求亦跟著上升,金流分散到各種人手中。奇妙的是,當金錢流到人民手上,爭端反而不易發生,因為人們獲得了「餘裕」。
金を持つ人間が増え、それに伴い需要が増え、さまざまな人間に金が行き渡る。金が人々に行き渡ると不思議なことに争い事が起きにくくなる。これは人々に「余裕」が生まれるためだ。
把金錢散布各處還有其他原因。
ほかにも金をあちこちに行き渡らせるのには理由がある。
人一旦知道了舒適的環境,就厭惡被迫回到過去的生活;只有在不知道有更好生活的情況下,才會甘心忍受不便。
人は快適な環境をひとたび知ると、以前の生活に戻されるのを毛嫌いする。不便を甘受して生活するのは、それより楽な生活ができることを知らないときだけだ。
用金錢換來舒適生活並深陷其中,就難以再脫身;如此一來,寺社勢力要煽動民心就變得困難。
金子で快適な生活環境を得て、その生活にどっぷりと浸かれば二度と抜けだせられない。こうなると寺社勢力は人々を扇動することが難しくなる。
就算有人叫你放棄現有生活去反抗信長,也會猶豫是否值得為此拋棄生活。
今の生活を捨てて信長に反抗しろ、と言われても生活を捨ててまでやるべきか迷いが生まれる。
要操控人心,沒有對明天期待的人最方便;因為前途黯淡,他們容易被世俗的僧人言語欺騙,然後被任意使喚。
人を操るには明日に期待を持てない人間の方が都合良い。先の生活が真っ暗だから生臭坊主の言葉にだまされ、良いようにこき使われる。
為了保護民眾免受其他勢力滲透,關鍵在於保障一定的生活水準,讓人覺得接受其他勢力的說辭沒有好處。
民をほかの勢力の工作から守るためには一定の生活を保障し、ほかの勢力の言葉を聞き入れてもメリットはないと思わせることが肝要だ。
然而,因為大筆金流往來,送到靜子手上的會計帳冊龐大如山。
しかし、大金が動く関係で静子の元に届く経理書類は膨大だった。
總算會用算盤的彩每天都在與這類帳冊搏鬥,因此最近一直由蕭在照顧靜子的日常。
ようやく算盤が扱えるようになった彩は、毎日この手の書類と格闘していた。そのため、ここ最近は蕭が静子の世話をしていた。
「蕭醬,今天的行程是什麼來著?」
「蕭ちゃん、今日の予定は何だっけ?」
「回報,今日並無來訪者。送來的文書皆已詳細審查完畢。」
「はっ、本日の来訪者はございません。届けられた文はすべて精査済みでございます」
聽完蕭的報告,靜子雙臂交叉沉思。雖然在馬上,但靜子只靠雙腿就能在一定程度控制馬匹,因此放開韁繩也沒問題。
蕭の報告を聞いた静子は腕を組んで考える。馬上だが静子は足だけで馬をある程度コントロール可能ゆえ、手綱を手放しても問題ない。
(嗯──把彩醬分給事務與會計,蕭醬負責起居與行程管理,這樣分配了,但還是哪裡有點生疏吧)
(うーん、彩ちゃんを事務・経理担当、蕭ちゃんを身の回りやスケジュール管理担当に分けたけど、まだどっかぎこちないかな)
茶々與初還是嬰兒,無法讓她們負責工作;靜子認為蕭受過基本教養,作為侍女無可挑剔。
茶々や初はまだ赤子ゆえ仕事を回せないが、蕭は一通りの教養を受けているので侍女として申し分ないと静子は考えた。
然而讓兩人做同樣的事效率不佳,所以分配了不同的職責。
しかし、同じことを二人で行わせるのは効率が悪く、別々の役目を振り分けた。
雖然現在有時會共同作業,但將來彩會負責事務、會計與倉庫,蕭則負責靜子的起居與行程管理。
今は共同で作業を行うことはあるものの、将来的には彩が事務・経理・倉担当、蕭が静子の身の回り、スケジュールの管理担当になる。
彩會更專注幕後,這是因為靜子信任彩;即便是まつ的女兒,對於鮮少相處的蕭要轉為幕後角色,靜子仍有所遲疑。
彩の方が裏方に徹することになるが、これは静子が彩の方を信用しているからだ。いくらまつの娘でも、大して付き合いのなかった蕭を裏方に回すのに静子はためらった。
雖然沒有特別行程,靜子卻在外遊蕩。看似閒逛,實際上是因為近期身邊的間者鬧得厲害,她出門是為了對付那些人。
特に予定がないことだが、静子はふらふらと外を歩き回る。遊んでいるように見えるが、最近身の回りにいる間者がうるさく、それらに対する策のため出歩いている。
自從志賀之陣織田家敗北後,出現了多名背叛者,似乎有人出售靜子的情報,間者數量比往年增加。
志賀の陣で織田家が負けて以降、幾人もの裏切り者が出たが、その中の誰かが静子の情報を売ったようで、間者の数が例年より増加してしまった。
數百名衛兵與慶次、才蔵、長可,還有ヴィットマンファミリー、アカガネ、クロガネ、シロガネ都在努力,然而間者實在太多,難以根絕。
数百人の衛兵と慶次、才蔵、長可、そしてヴィットマンファミリー、アカガネ、クロガネ、シロガネが頑張ってはいるものの、やはり間者の数が多くなかなか根絶できない。
靜子所管理的山林裡,住了許多月輪熊。月輪熊沒有固定排他的領域,因此個體間的活動範圍常大幅重疊。
ところで静子が管理する山は、ツキノワグマが多数住み着いている。ツキノワグマはほかの個体を排除する固定の縄張りを持たない。それゆえ、個体同士の行動圏が大きく重なり合うこともある。
因為沒有固定的縄張り,當食物短缺時牠們會擴大活動範圍,尋找更豐饒的土地。
そして固定の縄張りを持たないので、食料が不足すると豊かな土地を求めて行動圏を広げる習性がある。
若無人居住、除了月輪熊沒有其他競食的對手、且無大型肉食動物棲息,山林成為月輪熊的天下就是自然的結果。
人が住み着いていない、ツキノワグマ以外に餌を取り合う相手がいない、大型の肉食動物が住み着いていない、とくれば山がツキノワグマの天下になるのは自然の成り行きだ。
基於此地形,間者不易潛入,但冬天多數個體進入冬眠,使得間者更容易滲入。
この関係で間者が入りにくい山になっているが、冬はほとんどの個体が冬眠状態に入るため、間者が忍び込みやすくなっている。
現在的情況是越狩獵反而越增加。因此靜子決定親自行動,適當摻入謊言,有意地散布資訊。
今では狩れば狩るほど増えるのが現状だ。そこで静子は自身が動き、適当にうそを混ぜて情報を意図的に流すことにした。
要讓人信任,展示真實就足夠。即便把要害部分以謊言包裹,只要含有真實,人們仍會把所獲信息當作全部真相。
人を信用させるには真実を見せれば良い。例え肝心な部分をうそで固めていても、真実が含まれていれば、人は得た情報をすべて真実と考える。
「就算調查我也沒什麼意義。只是被打擾會妨礙工作……真麻煩啊──」
「私を調べても無意味なのだけれどね。かといって邪魔されると仕事に支障出るし……面倒だねー」
周邊諸國已然陷入死局。唯一能滅掉信長的機會是第一次織田包圍網,且只能在信長回京之前;之後只會是走形式的消耗戰。
周辺国はすでに詰んでいる状態だ。信長を唯一滅ぼせる機会は第一次織田包囲網、それも信長が京へ戻る前しかない。それ以降は消化試合にしかならない。
本以為信長會想要朝倉義景所擁有的敦賀港,但他早早便將以琵琶湖為核心的水運改為以道路為主的陸運,因而也沒有急著滅朝倉的理由。
信長が朝倉義景有する敦賀港を欲しがるかと思っていたが、琵琶湖を中心とした水上輸送を早い段階から道路を主とした陸路輸送に切り替えたため、朝倉を急いで滅ぼす理由もなくなった。
(朝倉總有一天會被滅掉,但優先度恐怕不如坂本吧?)
(朝倉はいつか滅ぼすだろうけど、坂本よりは優先度が低いかな?)
重視陸路的信長下一個想要的地點,是靠近京都、為畿內一流的大商業都市坂本。
陸路重視になった信長が次に欲する場所、それは京に近く、畿内有数の大商業都市の坂本だ。
坂本是延曆寺的門前町,而延曆寺擁有與天皇、將軍相並列的權力。
坂本は天皇・将軍と並ぶ権力を持つ延暦寺の門前町だ。
坂本是來自全國延曆寺所擁有莊園領地送來的產物以及運往京城的物資集散地,金融業者土倉與運送業者馬借並列林立。
全国にある延暦寺所有の荘園領地から届けられる産物や、京へ運ぶ物資が集まる坂本は、金融業者の土倉や運送業者の馬借が軒を並べていた。
下坂本的唐崎與比叡辻等地的戶數甚至超過三千戶,擁有足以左右京城經濟的力量。
戸数(こすう)も下阪本(しもさかもと)の唐崎(からさき)や比叡辻(ひえいつじ)には3000軒を超えるほどで、京の経済を左右するほど力を持っていた。
在秀吉築起大坂城、政治與經濟中心從京移往大坂之前,坂本一直是近江支配的重要據點。
秀吉が大阪城を築き、政治・経済の中心が京から大坂へ移るまで、坂本は近江支配の重要な拠点だ。
「殿下──!」
「殿ぉー!」
正當思考接下來的事時,眼見玄朗跑著朝這邊過來。
これからのことを考えていると、玄朗が走りながらこちらに向かってきているのが目に入った。