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戦国小町苦労譚

德川的麥飯與山藥泥

在尾張與三河有關綿花共同栽培的會議那日,偶然得到參加機會的家康一時興起,決定參加會議。

尾張と三河で綿花共同栽培の会議がある日の事、たまたま参加出来る機会が得られた家康は、気まぐれで会議に参加する事にした。

會議裡也常有讓人吃驚之事,但那日最讓他驚訝的是用餐時的情況。

会議でも度肝を抜かれる事は多かったが、その日彼が一番驚いたのは飯時の事だった。

(平八郎,為何她在做飯?)

「(平八郎、何故彼女が食事を作っておるのだ?)」

原來是靜子在為尾張陣營做飯。靜子是尾張陣營的首領,無論如何看都不像會做這種下層雜務的人。

それは尾張陣営の食事を静子が作っている事だ。静子は尾張陣営のトップ、どう考えても食事を作るという下働きをする人間ではない。

然而以丹羽為首,沒有人阻止她。反而看起來有些坐立不安,彷彿在等待完成。

しかし丹羽を筆頭に誰も彼女を止めない。むしろ若干そわそわして、出来上がるのを待っているように見えた。

(不愧是靜子大人! 親自下廚以慰勞部下……)

「(流石は静子殿! 自ら食事を作る事で、家臣を労う(ねぎらう)とは……)」

(嗯,看來問過你的我真是愚蠢啊)

「(うむ、お前に聞いたわしが馬鹿だったようだ)」

他先用帶點冷淡的眼神看了看差點感動得落淚的忠勝,然後把視線移回靜子。

感激して涙を流しそうな勢いの忠勝に、生温かい目を向けた後、視線を静子へ戻す。

「靜子大人,冒昧了,想就您的料理做法請教並觀摩一番,還望允許。」

「静子殿。失礼とは存じますが、貴女様の料理に思量し、見学させて頂きとうございます」

「啊、好,請便——」

「え、あ、はい。どうぞー」

靠近觀察下,知道是在煮麥飯,但家康看不出她在用杵臼搗的是什麼。

近くで見学しているお陰で、麦飯を炊いている事は分かったが、すり鉢で下しているものが何か家康には分からなかった。

其實靜子在杵臼裡搗的是天然的自然薯。剝皮後的山藥直接放入杵臼搗碎,之後加入出汁攤開成泥。

実は静子がすり鉢で下しているのは天然の自然薯だ。皮を剥いた芋を直接すり鉢で下し、その後出汁を加えてのばす。

為了調味會加入酒、味醂、醬油、蛋、味噌等,調成濃汁後淋在麥飯上即成山藥泥。

味を整える為に酒、味醂、醤油、卵、味噌などを加えて汁にすれば、麦飯にかけるとろろの完成だ。

剩下的出汁也會用於做味噌湯。

残った出汁は味噌汁を作る時にも使う。

「完成囉」

「完成っと」

把飯盛好,淋上山藥泥,配上味噌湯與醃菜,「山藥泥飯定食」完成。

飯を盛って上からとろろをかけ、味噌汁とお新香を添えて「とろろご飯定食」の完成だ。

香味誘人,家康不禁吞了一口口水。果然應該很好吃。尾張陣營的人一面說著好吃好吃,一面大口大口地吃著麥飯。

旨そうな匂いに家康は思わずつばを飲み込む。実際、旨いのだろう。尾張陣営の人間は、旨い旨いと言いながらかきこむように麦飯を食べていた。

(嗯嗯嗯……好想吃!但不能在這裡露出真面目!!)

(うぬぬ……欲しい! されどここで素顔を晒すわけには参らん!!)

家康以鋼鐵般的意志壓抑食慾,什麼都不知道的靜子卻無惡意地再度挑逗他。

鋼の意志で食欲を押さえこむ家康に、何も知らない静子は悪意のない追い打ちをかける。

「兩位也要吃嗎?」

「お二人も如何ですか?」

「嗯唔!我、在下是——」

「ぐむっ! そ、某は――」

「我開動了!!」

「頂きます!!」

不顧氣氛的男人本多平八郎忠勝的聲音響起,蓋過了再度動搖的家康的話語。

再び揺らぎかけた家康の言葉をかき消して、空気を読まない益荒男・本多平八郎忠勝の声が響き渡る。

家康對著忠勝透出殺氣不言而喻,但忠勝因為太興奮並未察覺到這怒氣,他專心一意地拚命吃著端來的麥飯山藥泥。

家康の殺気が忠勝に向けられたのは言うまでもない。しかし彼は自分に向けられる怒気を感じない程度には舞い上がっていた。出された麦とろご飯を、一心にかきこんでいた。

(平八郎ッーーーーー!!!)

(平八郎ッーーーーー!!!)

握緊拳頭的家康仰望天空,吐了口氣後說道。

固く握り拳を作った家康は空を仰いで、一つ息を吐いてからこう言った。

「在下身體有恙,還請允許我背對諸位用餐。」

「某、身体を患っております故、皆様に顔を背けて食す事をお許し下さい」

在麥飯山藥泥的香氣之下,能忍耐到時機成熟的家康那鋼鐵般的精神終於潰敗。

麦とろご飯の匂いに、機が熟するまで辛抱強く待てる家康の鋼の精神はついに陥落した。

「那也沒辦法,請不用介意,慢用——」

「それは仕方ありません。気にせずどうぞー」

他從靜子手中接過麥飯與山藥泥的定食,背對忠勝坐下,這時才將頭巾的前方掀開一角。

彼は麦とろご飯定食を静子から受け取ると、忠勝を背にして腰を下ろす。そこでようやく頭巾の前だけを外した。

瞬間,麥飯山藥泥的香氣讓家康再也忍不住。

瞬間、麦とろご飯の匂いに辛抱たまらなくなった家康である。

「靜子大人,美味極了」

「静子殿、旨いであります」

遠處的家老用責備粗俗吃相的眼神瞪著他,但家康不理,和其他人一樣大口吃著麥飯。

遠くから家老が下品な食べ方を諌めるよう睨んでいるが、家康は無視して周りと同じように麦飯をかきこむ。

(啊啊……受不了)

(ああ……たまらぬ)

在晴朗的天空下感到難以言喻的解放感,家康之後又續了三碗麥飯山藥泥。

晴天の下、なんとも言えぬ開放感を感じた家康は、その後麦とろご飯を三杯おかわりした。

後來家康命令忠勝去從靜子那裡套出當時的麥飯山藥泥的食譜,這就不言而喻了。

後日家康が忠勝に、あの時の麦とろご飯のレシピを、静子から聞き出すよう命じたのは言うまでもない。