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戦国小町苦労譚

1568年 八月中旬

八月十五日,信長拜見了義昭,並告知將返回岐阜。

八月十五日、信長は義昭の下を訪ね(たずね)、岐阜へ帰国する旨を告げた。

翌日,信長從義昭那裡收到一封表書上寫著「御父 織田弾正忠殿」的感謝狀。

翌日、信長は義昭から表書きに「御父 織田弾正忠殿」と書かれた感謝状を受け取っている。

同時接過足利家的家徽「桐紋」與「引両筋」。

同時に足利家の紋章である『桐紋』と『引両筋』を受け取る。

他對義昭的提拔表示謝意,並命人在京都部署五千名「京治安維持警ら隊」,以及以明智光秀為首的幾名武將和護衛兵,其餘則隨他一同返回岐阜。

義昭の引き立てに謝意を表するとともに、彼は『京治安維持警ら隊』の五千人と、明智光秀を筆頭にした数名の武将たち、彼らを護衛する兵士を京に配置させ、残りを引き連れて岐阜を目指した。

道中在淺井長政的居城小谷城停留一天會談,四日後的八月十九日織田軍抵達岐阜。

道中、浅井長政の居城である小谷城で会談に一日費やすものの、四日後の八月一九日に織田軍は岐阜へ到着する。

在那裡,為上洛而組成的織田軍解散,各自返回本家。

そこで上洛軍の為に結成された織田軍は解散され、各々自分の家への帰路につく。

「好累啊——」

「つかれたー」

靜子帶著慶次、才藏與長可回到家。收拾好甲冑、弓與背包內的物品後,眾人泡在溫泉裡療養身體。

静子は慶次と才蔵、長可を連れて我が家に到着する。甲冑や弓、バックパックの中身などを片付けると、一同は温泉につかって身体を癒す。

因近一個月幾乎無法好好洗澡,身體骯髒不堪。用無患子粉末把身體各處洗淨後,只稍微浸個湯便起身離開浴池。

一ヶ月近くまともに風呂へ入れなかった為に体は酷く汚れていた。ムクロジの粉末で体の隅々まで洗い終えると、軽く湯に浸かるだけに留めて風呂からあがる。

接著確認田畑的情況。雖然交由村人與彩處理,但靜子還是覺得非親眼查看不可才能放心。

それから田畑の様子を確認する。村人や彩に任せていたとはいえ、やはり自分の目で確認しなければ落ち着かない静子だった。

適量採收西瓜後,放入以草藤編成的網中,浸入河中冷卻。

スイカを適当に収穫した後、草の蔓で編んだ網に入れて川に浸けて冷やす。

「歡迎回來,靜子大人。沒能前去迎接,實在抱歉。」

「お帰りなさいませ、静子様。お出迎え出来ず申し訳ありません」

回家時不在的彩抱著行李出現。

帰宅した時にはいなかった彩が、荷物を抱えて姿を現す。

「歡、歡迎回來——妳剛才去哪裡了?」

「お、お帰りー。どっか出かけていたの?」

「我把西瓜送給濃姬大人、御姊大人與御松大人了。」

「濃姫様とおね様とおまつ様にスイカを届けてまいりました」

「……怪不得數量奇少,原來是那些人吃掉了……」

「……妙に数が少ないと思ったら、あの人たちが食べていたんだ……」

靜子在看田地時就對西瓜的數量比所播種的少感到疑惑,那種違和感果然不是錯覺。

畑を見た時にスイカの数が蒔いた種に比べて少ない事に疑問を感じていた静子だが、その違和感は気のせいではなかった。

或許是她教大家,當結有果實的上方卷鬚完全變為深茶色且延至根部時就可以收成,為此她略感後悔。

スイカは実の付いた上の巻きひげが、付け根まで完全に濃茶に変色したら収穫して良い、と教えたせいか、と若干後悔した彼女だった。

「濃姬大人也喜歡,但尤其是御松大人對西瓜非常喜愛。她說也想在府上栽培,這些是作為伴手禮帶來的。」

「濃姫様もそうですが、特におまつ様がスイカを大変お気に召されておりました。我が家でも栽培したい、と申されておりまして、これは手土産だそうです」

說完彩把松帶來的贈禮──小袖、書冊與繪卷,拿給靜子看。

そう言って彩は、まつからの贈り物である小袖、本や絵巻物を静子に見せる。

「……其實不需要什麼伴手禮。明年把栽種量增加就行了。啊,不過要送給館主大人,還有德川大人與本多大人,請保留足以挑選的數量喔。」

「……別にお土産なんていらないのだけどね。来年、栽培する量を増やせば良いだけだし。あ、でもお館様、それから徳川様や本多様に贈るから、厳選できるだけの数は残しておいてね」

「那一點已經妥善考量了。剛才快馬已抵達。明日館主大人、森大人、柴田大人等武將,以及茶丸大人都會來到這裡。」

「その点はきちんと考慮しております。それから先ほど早馬が着きました。明日、お館様、森様や柴田様などの武将の方々、そして茶丸様がこちらに参られます」

「為什麼要一次都來……」

「何で一度に来るの……」

「是為了泡溫泉而來的。」

「温泉に入る為にございます」

聽了這句話靜子便理解了。如今信長與他的側近視入浴為理所當然。

その一言で納得した静子だった。今や信長と彼の側近は、入浴を当たり前のように受け入れている。

平日討厭靜子的柴田與佐佐,也因溫泉開發的功勞而對她大加讚賞。

普段は静子を嫌っている柴田や佐々も、温泉開発の手柄だけは彼女を手放しで褒めたぐらいだ。

尤其是信長常備一套五件組:浴椅、單手水桶、浴桶、裝有無患子粉末與灰的木箱,以及沐浴刷(幾乎像菜瓜布)。

特に信長は風呂いす、片手桶、湯桶、ムクロジの粉末と灰を入れた木箱、洗体ブラシ(ほぼたわしに近い)という五点セットを常備していた。

近來信長向岡部下了無理的命令,要他設計一種可在城中安裝且易於使用的浴具。

最近は城でも設置可能で簡単に使える風呂を考案しろ、という無茶な命令を岡部に出した信長だった。

這件事讓岡部頭疼不已,不用多說。

この事で岡部が頭を痛めているのは言うまでもない。

(哈哈……看來又會變得忙碌了……)

(はは……また忙しくなりそう……)

無法安心的日子接連不斷,靜子重重嘆了口氣。

気の休まらない日が続く、その事に静子は重い溜息を吐いた。

隔日抵達靜子的村後,信長馬上洗澡,洗淨頭髮與身體,浸泡在湯池中舒緩疲勞。

翌日、静子の村に到着した信長は早速入浴をする。頭髪や体を洗い、湯船につかって疲れをとる。

結束後他從浴池上來,稍作休息便召集所有側近集合。

それらが終わると風呂から上がり、ある程度の休息を取ってから側近を全員集合させた。

「可成,來報告堺的情況吧。」

「可成、堺について報告を聞こうか」

「是!關於堺衆,已近成功之際。今井大人的決死陳情與以久治郎為媒介的策反已見成效。」

「はっ! 堺衆に関しては後一歩という所でございます。今井殿の決死の嘆願と、久治郎を使った調略が功を奏しております」

那是為了確認當信長在處理畿內人事或陪同義昭時,他所命令部下所做之事的結果。

それは信長が畿内の人事を行ったり、義昭に付き合ったりしていた時に、配下に命じていた事の結果を確認するためだ。

在他們活動期間,信長把自己當作招徠的誘餌,將周圍的視線全部吸引到自己身上。

彼らが活動している間、信長は自身を客引きの囮に使い周囲の視線を一身に集めたのだ。

若進行畿內人事、京都治安回復或向朝廷陳情,周遭便無法置之不理,不得不關注信長的動向。

畿内の人事や、京の治安回復、朝廷への嘆願などを行えば、周りは無視する事など出来ず、嫌でも信長の動向を確認せざるを得ない。

實際上,沒有人注意到那些在信長幕後暗中活動的人。

実際、信長の裏に隠れて活動していた彼らに注意を払った人間は一人もいない。

「サル,觀音寺城附近的情況如何?」

「サル、観音寺城付近の様子は」

「目前六角的手下們仍像老鼠一樣四處鑽動。不過只要幾個月就能將之全數鎮壓,讓諸位見識」

「現在も六角の手下どもが、鼠のようにちょろちょろとしております。ですが数ヶ月もあれば全て鎮圧してご覧に入れましょう」

「那一帶是交通要衝,務必要掌握」

「あの地域は交通の要衝だ。是非とも掌握せねばならん」

「我會盡力達成,滿足您的期望」

「ご期待に添えるよう尽力致します」

「丹羽,近江的商人聯盟那邊如何?」

「丹羽、近江の商人連合の方はどうだ」

「他們並無特別反對,表示會協助。不過對於從美濃到京的幹道整備有不少慎重論,估計是在觀察掌握北近江的淺井家的動向」

「特に反対はなく、我々に協力するとの事です。ただ、美濃から京までの基幹街道整備については慎重論が多いとの事です。おそらく北近江を支配する浅井家の様子を窺っているのかと」

「嗯……按一定間隔設置宿站,凡使用幹道者必須在此住宿,如何?如此一來在抵達美濃之前,金錢就會流入近江。商人只要不違背義理,會以利益為優先;若以金錢刺激他們的慾望,自然較易點頭應承」

「ふむ……一定間隔ごとに宿場を用意し、基幹街道を使う人間はそこに宿泊させるようにするのはどうだ。さすれば美濃に到着する間、金が近江に落ちる。商人は道義に反しない限り利益を最優先する。金が落ちる事で奴らの欲を刺激すれば、首を縦にふりやすかろう」

「遵命,我會朝那個方向再行協商」

「御意、その方向で再度交渉してみます」

在三河、尾張、美濃、近江與京之間建構幹道作為陸上交通路,並以每一公里設置里程碑式的「一粁塚」作為使用者的目安。

三河、尾張、美濃、近江、京の間に基幹街道を構築し陸上交通路とする。そして街道を利用する者の目安として、一キロ毎にキロポストならぬ一粁塚を設置する。

另外在旅人標準裝備者一日可行走的距離間隔設置宿屋,宿屋同時配備能妥善保管貨物的堅固倉庫,讓商人能安心運送貨物。

更に旅の標準装備をした人間が一日で歩ける距離毎に宿屋を用意する。宿屋は荷物等を保管出来る厳重な倉を併せ持つようにし、商売人が売り物を安心して運べるような対策を取る。

這便是信長所構想的商道建設計畫。他一直希望將以物易物的經濟轉變為使用貨幣的經濟。

それが信長の考える商街道構築計画だ。信長は現在の物々交換による経済から、貨幣を使った経済に変更したいと常々思っていた。

他也曾推行過若持有一定量的劣幣或贗品可兌換為正規貨幣的政策,但他認為最能促進貨幣經濟的是提高商人與貨物的流動性。

悪貨やコピー品をある程度の量があれば、正規の貨幣に交換する政策を取ったりもした。だがやはり商人と売り物の流動性を高める事が、貨幣経済を促進する上で最適だと彼は考えた。

當然也有將堺及其他商業地區所囤積的財富釋放至各地的目的。

勿論、堺やその他商業地域が溜め込んでいる富を、各地に放出させる狙いもある。

「靜子,在京裡召集的職人怎麼處理了?」

「静子、京で集めた職人はどうした」

「是。連同家眷在內共三百餘名職人,已全部分配到岐阜及各主要城鎮。不過有約十名料理人被濃姬說要試驗而帶走了……」

「はい。家族含めて三〇〇余人の職人たちは、全て岐阜や主要な街に分配しました。ただ料理人が一〇名ほどいたのですが、濃姫様が試験を行うと言って連れて行きました……」

「……嘛無妨,料理人影響應該不大。那傢伙的事就放著不管」

「……まぁ良い、料理人ならさほど影響もないだろう。奴の事は放置しておけ」

「明白了」

「了解しました」

靜子的任務是招攬那些在京中被埋沒、技藝高超的職人。

静子が担った役割は京で燻っている腕の良い職人を集める事だ。

因治安不佳材料難以取得,即便能取得也會被抬高價格,公會也忘了成立初衷,除保護既得利益外不願採取行動。

治安の悪さから材料の入手が困難、または入手出来ても高額をふっかけられる、組合も結成当初の目的を忘れ、自分たちの利権を守るため以外に動こうとしない。

面對京城的現狀感到惋惜而鬱鬱不樂的職人們,她向他們提出「到岐阜磨練手藝,是否想回頭讓京裡的人刮目相看?」的提議。

そんな京の現状に嘆き、不貞腐れている職人たちに「岐阜で腕を磨き、京の職人たちを見返す気はないか」という話を持ちかけた。

招募的職人不僅限於鍛造,還有織布、木工等各類工匠。雖有些人堅持留在京城,但大多對信長的提議表示興趣。

職人の幅は鍛冶職人に限らず、機織職人や木工職人など幅広く集めた。中には京に拘る人間もいたが、大半は信長の持ちかける話に興味を示した。

最終連同家眷約三百人,技術者種類繁多但超過一百名聚集。他們被有計畫地集中並秘密送往岐阜。

最終的に家族含めて三〇〇人、技術者は多岐に亘るが一〇〇名以上が集った。そんな彼らをある程度纏めて岐阜にこっそり送り続けていたのだ。

由於並非一次性移動三百人,知道有超過一百名技術者移居岐阜的人並不多。

一度に三〇〇人を移動させたわけではないので、一〇〇人以上の技術者が岐阜に移住した事を知るものは少ない。

「讓尾張那邊的靜子技術街相互競爭,在尾張與美濃建立新的文化。之前說過的釀造街也准許設立」

「尾張にいる静子の技術街と競い合わせ、尾張・美濃に新しい文化を築き上げる。前に言っていた醸造街についても許可しよう」

「謝謝」

「ありがとうございます」

信長對靜子的回答滿意地點頭,環視眾人後如此說道。

静子の返事に信長は満足気に頷くと、全員を見渡してからこう言った。

「從今以後,為了更有效率地運用日益壯大的我軍,將變更軍的編制。各位務必專心聽好」

「これより先、大きくなった我が軍を効率的に動かすため、軍の構造を変える。各自、心して聞くが良い」

聽到這話武將們面色一變,因為變更軍制是關係自身去留的重要事項。

その言葉に武将たちの顔が変わる。軍の構造を変更する、という事は自分の進退を左右する重要事項であるからだ。

「首先由吾親自指揮第一軍與第二軍;可成為第三軍首領;明智為第四軍首領;丹羽為第五軍首領;滝川為第六軍首領,共計六軍」

「まずわしが動かす第一軍と第二軍。可成が筆頭の第三軍。明智が筆頭の第四軍。丹羽が筆頭の第五軍。滝川が筆頭の第六軍。計六つの軍だ」

信長打算將過去的中央集權與絕對服從型,逐步改為權限下放型。

信長は今までの中央集権化・絶対服従型から、権限委譲型に徐々に変更していく考えだ。

這是對於反織田派非以正規軍行動而是採取游擊式活動的對策。

これは反織田派が軍行動を起こすのではなく、ゲリラ的な活動を行っている事への対策だ。

在局勢瞬息萬變的環境中,每次都向中央我方詢問會導致反應遲緩。

刻一刻と状況が変化する環境に、毎回中央の自分たちに問い合わせていては対応が遅れる。

若知曉昔日凡事親自決定的信長,實在令人驚訝。

何でも自分で決めていた時代の信長を知っていれば、まさに驚嘆すべき事である。

六軍的職責有明確劃分。

六軍の役割は明確に別れている。

第一軍以擔任政治與軍事謀略頭腦的人員為主,重於智略而非直接戰鬥力。

直接的な戦闘力より、政治や軍事の頭脳を担う人間で構成する第一軍。

第二軍為從織田軍中精挑細選的主力精銳部隊。

織田軍の中から選りすぐりの精鋭で構成する主力の第二軍。

第三軍以森可成為名義代表,其下由多名軍團長構成。

森可成を御名代とし、その下に複数の軍団長で構成する第三軍。

第四軍由負責京中治安維持及將軍家身邊警衛的人員組成。

京の治安維持、将軍家の身辺警護の人間で構成する第四軍。

第五軍由承擔各類戰鬥支援與後勤補給等兵站全責的人員組成。

あらゆる戦闘支援や後方支援など、兵站の全てを担う人間で構成する第五軍。

第六軍由負責情報收集等諜報活動、獲取協力者、對他國進行資訊操作等謀略的織田軍情報機關人員組成。

情報収集などの諜報活動、協力者の獲得、他国の情報操作などの謀略活動等、織田軍の情報機関の人間で構成する第六軍。

唯有第三軍特殊,編成使其能以軍團長為單位獨立作戰。

第三軍のみ特殊で、軍団長単位で戦が出来るように構成される。

因此即使信長不在戰場,也能以軍團長為單位進行有組織的作戰。

これにより信長が戦場に不在でも、軍団長単位で組織立った戦闘が可能となる。

「不會叫你們立刻習慣。至少在平定伊勢之前,暫時維持現狀吧。但若平定伊勢,敵人勢必比現在更多。要應付那情況,現在的軍隊編制就不合適了。」

「今すぐに慣れろとは言わん。少なくとも伊勢を平定するまでは、今のままであろう。しかし伊勢を平定すれば、今より敵が増えるのは間違いない。それに対応するには、こちらも軍の構成が、今のままでは不都合だ」

因此信長思考後決定,派遣能隨時投入戰鬥的常備軍至各地。

そこで信長は考えた。考えた結果が、いつでも戦が行える常備軍を、各方面へ派遣する事だ。

這樣萬一信長無法行動,也能應對。彼此要認知共同目標,並在某種程度上授權下放即可。

こうすれば万が一、信長が動けない状況でも対応出来る。互いに共通の目標を認識し、ある程度権限を委譲すれば良い。

不具體指示細節,讓各自思考要做什麼、如何做,也能當作防間諜的對策。

更に具体的な内容を指示せず、何をどうするかを各自で考えさせれば間者対策にもなる。

如果沒有具體內容,對方連檢討對策都做不到。

具体的な内容がなければ、相手は対策を検討すら出来ないのだから。

「可成暫時與我同行。要讓你用時間也好知道我在想什麼。」

「可成は暫くわしと行動を共にせよ。わしが何を考えているか、時間をかけてでも知ってもらうぞ」

「是」

「はっ」

「明智負責京城守護。丹羽,你則負責後方支援軍。」

「明智が担うは京の守護じゃ。丹羽、貴様には後方支援軍を担ってもらう」

「承知致しました」

「承知仕りました」

「滝川,你負責情報機關。詳情日後再說,但事前宣告你責任重大。」

「滝川、貴様には情報機関を担ってもらう。詳しい内容は後日話すが、責任重大なのは前もって宣言しておく」

「是」

「はっ」

對著全員的回應,信長滿意地點了點頭。

全員の返事に信長は満足そうに頷いた。

當信長、森可成、竹中半兵衛與靜子開會時,身在岐阜的濃姬正對靜子召集來的十位料理人進行某項試驗。

信長や森可成、竹中半兵衛や静子が会合を行っている頃、岐阜にいる濃姫は静子が集めた料理人十人に対してある試験を行っていた。

內容是「用我們提供的食材做出有京都風格的料理」。料理人們一開始以為很簡單,但一看到食材,那些天真的想法瞬間被打散。

内容は『京らしい料理を、こちらが用意する材料で作れ』である。最初は楽勝だと思っていた料理人たちだが材料を見た瞬間、その甘い考えは一瞬で吹き飛んだ。

九成的材料是未曾見過也未曾聽過的食材。有薩摩芋和洋蔥等生蔬菜、乾燥蔬菜、乾蝦與乾魚等乾貨,調味料則擺著鹽、味噌、黑糖與醬油等。

材料の九割が見たことも聞いたこともない食材なのだ。薩摩芋や玉ねぎなどの生野菜、干し野菜に干し海老に干し魚などの干物、調味料は塩と味噌と黒砂糖と醤油などが置かれていた。

調理器具也全是從未見過、未聽過的東西。料理人們終究向濃姬提出抱怨。

調理器具も同じく見たことも聞いたこともないものばかりだ。流石に料理人たちは濃姫に苦情を言う。

但她用堅定的聲音這樣說道。

しかし彼女は芯の通った声でこう言った。

「不願意嘗試、一開始就說不行的騙子,殿是不會感興趣的。連這種程度的試驗都做不到,就把行李收一收,早點回京去吧。殿所想要的不是『京都的料理人』,而是能『開拓新世界的料理人』。」

「試しもせず最初から無理と言う嘘吐きなど殿は興味を持たぬ。この程度の試験すら出来ぬなら、荷物を纏めて早々に京へ帰るが良かろう。殿が求めているのは『京の料理人』ではない。『新しい世界を切り開ける料理人』なのだからな」

濃姬的想法沒錯。信長打算將京都料理與岐阜、尾張的料理融合,構築新的料理文化。

濃姫の考えは間違ってはいない。信長は京の料理と岐阜や尾張の料理を融合させ、新しい料理文化を構築する事を考えている。

不只是料理,其他文化也打算與京都融合,創造新的文化。

何も料理に限った話ではなく、他の文化も京と融合させて新しい文化を作り上げていく予定だ。

因此拘泥於「京都料理」的人才並不需要。所求的人才是那種在維持傳統的同時能建立新文化的人。

故に「京の料理」に拘る人材は不要だった。求める人材は伝統を維持しつつ新しい文化を作り上げていく人材だ。

沒察覺到這個企圖的料理人們憤怒地離去。留下的只有一名料理人,和兩名看似幫手的男人。

その思惑に気付かず料理人たちは怒って帰ってしまう。残った料理人は一人、そして彼の手伝いらしき二名の男だった。

然而濃姬帶著滿足的笑容看著這些料理人。

しかし濃姫は満足気な笑みを浮かべて料理人を見る。

「我很期待」

「期待しておるぞ」

說完那句,她便離開料理人們面前。濃姬離開後不久,終於回過神來的料理人抓著後腦勺,小聲喃喃道。

それだけ言うと彼女は料理人たちの前から立ち去る。濃姫が立ち去って暫くした頃、ようやく人心地ついた料理人が、後頭部をかきつつボソリと呟いた。

「聽說織田大人的夫人個性很強……沒想到比想像中還要剛烈啊。」

「織田の殿様の奥さんはきっつい性格だって聞いていたけど……想像以上にきつい性格だなぁ」

「不過五郎(ごろう)先生,我認為她說的話是有道理的。」

「しかし五郎(ごろう)さん。あの人の言っている事は、正論だと私は思います」

「我知道啦,老兄。那些回去的人,終究還是放不下身為京都料理人的自尊吧。」

「わーってるよ、おっさん。帰っていった連中は、結局京の料理人という矜持が捨てられなかったのだろうな」

在三人中最年輕、被稱為五郎(ごろう)的男子輕輕嘆了一口氣。

三人の中で一番若い五郎(ごろう)と呼ばれた男は軽いため息を吐く。

在京城無論如何創作新料理,都會被一句「不是傳統」給一刀切捨。

京ではどんなに新しい料理を創作しようとも、「伝統ではない」という一言で切り捨てられていった。

所以大家都打算離開京城,到岐阜去開創新天地,五郎直到剛才都這麼想著。

だから皆、京から抜け出し、岐阜で新しい世界を切り開こうと考えている、と五郎は先ほどまで考えていた。

但是結果是,那些人無論到哪裡都只會抱怨。對於自己竟然沒發現這點,五郎對自己看人不准感到無奈。

だが結局、連中はどこに行っても不満を言うだけの人間だった。その事すら気付けなかった事に、五郎は自分の人を見る目のなさに呆れた。

「我不是『おっさん』,我是『みつお』。你到底什麼時候才會記住我的名字?」

「私は『おっさん』じゃなくて『みつお』です。何時になったら名前を覚えてくれるのですか」

雖然嘴上抱怨,但似乎並不是真的討厭,名為みつお的男子苦笑著抓了抓臉頰。

不満を口にしながらも本気で嫌ではないのか、みつおと言う名の男は苦笑しながら頬をかく。

「……爭論也無意義吧。若信那位夫人的話……若織田大人重視此事,回去的那九人應該沒有未來了吧。」

「……言い争っても意味はなかろう。あの婦人の言葉を信……織田の殿様が重要視しているならば、帰った九人に未来はないだろうな」

「是啊,正如足滿(あしみつ)所說。想也沒用,順其自然吧。」

「そうだな、足満(あしみつ)さんの言う通りだ。考えたって仕方ない、なるようになるさ」

五郎說完開始把食材擺在桌上。對他來說眼前的食材正是與未知的邂逅。

五郎はそう言うと食材を机の上に並べ始める。彼にとって目の前の食材はまさに未知との遭遇だった。

完全無法想像會有什麼味道、適合哪種料理。然而五郎臉上沒有不安。

どんな味がするのか、どんな料理に合うのか全く見当がつかない。しかし五郎の顔に不安はない。

反而看起來他在享受與未知相遇的樂趣。

むしろ未知との遭遇を楽しんでいるようにも見えた。

「(五郎先生,果然是個料理人。一般來說,面對那麼多不熟悉的食材時,會湧現一種難以言喻的恐懼吧?)」

「(五郎さん、やっぱり料理人ですね。普通、あれだけ知らない食材が並ぶと、言い様のない恐怖が湧くと思いますよ?)」

偷偷移到足滿旁邊的みつお,用只有他能聽到的音量這麼嘀咕道。

足満の横にこっそり移動したみつおが、彼にだけ聞こえる声量でそう呟いた。

「(對我們來說是很熟悉的食材。))」

「(我々にとっては馴染みが深い食材だが)」

「(那麼,也就是說足滿先生所找的人果然在信長那邊?)」

「(と、言うとやはり足満さんの探し人は、信長の所にいるという事ですか?)」

對みつお的話,足滿微微點頭。

みつおの言葉に足満は小さく頷く。

他露出難以接近的表情,閉上眼再睜開時,用溫柔的聲音這樣低語。

気難しい顔をした彼は一度目をつむり、再び開くと同時に優しい声でこう呟いた。

「(看了那個就確信了。果然她就在這個織田家某處。))」

「(あれを見て確信した。やはり彼女はこの織田家のどこかにいる)」

各有各的打算,但首先必須通過濃姬的考驗。

三者三様、様々な思惑があるもののまずは濃姫の試験をクリアしなくてはならない。

從『用我們提供的材料做出有京味的料理』的內容,立刻明白是要用岐阜的食材做出京料理。

『京らしい料理を、こちらが用意する材料で作れ』、という内容から岐阜の食材を使って京料理を作れという事はすぐに分かった。

問題在於什麼才算是「有京味的料理」。

問題は『京らしい料理』に該当するものは何か、という点である。

「說到京都風的料理會想到鹽。但光是鹽不夠。岐阜和尾張,確實味噌很有名吧。」

「京らしい料理というと塩ですね。だけど塩だけでは駄目です。岐阜や尾張は、確か味噌が有名だったと思います」

「大叔,你這方面還真熟。只是我從沒做過味噌料理啊……而且味噌的味道跟京都那邊差太多了。」

「おっさん、そう言う所は詳しいな。だけど俺は味噌料理なんて作った事がないしなぁ……そもそも味噌の味が京にあるものと違い過ぎる」

「我是みつお。而且可能得用這裡的醬油。」

「みつおです。それと多分、こちらの醤油を使わないといけないと思います」

「是啊……一道味噌料理、一道醬油料理。靠這兩道就能成為有京都風的和食。我來負責醬油料理。」

「そうだな……味噌料理と醤油料理の二品。これらで京らしい和の料理が正解だと思う。醤油料理は私が担当しよう」

「足滿先生,你打算做什麼?」

「足満さん、何を作る気ですか?」

「和風炒飯。幸好有乾蝦和乾蔬菜,而且有平底鍋,應該沒問題吧。」

「和チャーハンだ。幸い干し海老や干し野菜があるし、フライパンもあるから問題なかろう」

五郎對足滿的話歪著頭,但總之如果能做一道菜出來就很感激了。

足満の言葉に首を傾げる五郎だが、ともかく一品を作ってくれるならありがたいと思った。

坦白說,他雖然是廚師,但和みつお與足滿比起來經驗少得多。

正直な話、彼は料理人だがみつおと足満に比べて経験が圧倒的に少ない。

「那、那就拜託了。我該怎麼辦呢……這樣吧,三人各做一道如何?」

「ま、まぁよろしく頼むよ。俺はどうしようかな……この際だから三人で一品ずつ作るか?」

「嗯……不錯的主意。就這個方向來做料理吧。我會做蔬菜雞肉味噌炒,五郎先生請負責京都風的料理。」

「ふむ……悪くない案ですね。その路線で料理を作りましょう。私は野菜と鶏肉の味噌炒めを作ります。五郎さんは京の料理をお願いします」

「欸? 那樣不會有問題嗎?」

「え? それだと問題じゃないか?」

「說要有京都風,但首先必須有比較對象。所以把京都料理、味噌料理、醬油料理並列吧。」

「京らしいという話ですが、まず比較対象がなくてはいけません。だから京の料理、味噌料理、醤油料理を並べましょう」

「哦哦,沒想到大叔還挺會想的嘛。」

「ほぅほぅ、おっさん意外と考えているんだな」

「不是大叔,是みつお。」

「おっさんではなくみつおです」

在那種打趣中,三人各自完成了自己的料理。

そんなコントをしつつ三人は各々の料理を作り上げていく。

就在大家的料理快要完成時,濃姬突然來到了廚房,依然帶著讓人看不透內心的微笑。

やがて全員料理が完成間近、という所で突然濃姫が調理場にやってきた。先ほどと変わらず、内心の見えない笑みを見せる。

「想說差不多時候了,來看看會做出怎樣的料理……嗯,乾蝦醬油炒飯、蔬菜與雞肉的味噌炒,還有京都料理啊。原來如此,是因為需要比較對象所以做了一道京都料理啊。」

「そろそろ頃合いかと思うてな。どの様な料理が出来上がるか見学に来た……ふむ、干し海老の醤油炒め飯、野菜と鶏肉の味噌炒め、そして京の料理か。なるほど、比較対象が必要だから京の料理を一品作っておるという事か」

濃姬的話讓三人難掩驚訝,畢竟她一眼就說出三人各自正在做的料理不足為奇。

濃姫の言葉に三人は驚きを隠せなかった。一目見て三人がそれぞれ作っている料理を言い当てたのだから無理もない。

正當她帶著欣賞的笑看著三人的模樣,濃姬用扇子掩住嘴邊繼續說道。

そして三人の様子を楽しげな笑みで見ていた濃姫は、扇子で口元を隠しながら言葉を続ける。

「也沒什麼好驚訝的。畢竟料理材料是我方準備的,既非本職,只是從材料的組合大概猜到你們的企圖而已。即便是妾說中也不會視為不合格。快拿好吃的料理來吧。」

「別に驚くほどのことは無いじゃろう。そもそも料理素材はこちらが用意した物じゃ、まあ本職ではないゆえ素材の組み合わせからおおよその狙いに見当をつけただけじゃ、妾が言い当てたからと言って失格にはせぬ。早う旨い料理を持って参れ」

一直保持從容且讓人看不透心思的微笑的濃姬說完這番話後轉身離開了廚房。

終始余裕のある、そして心の底が見えぬ笑みを浮かべている濃姫は、三人にそれだけ告げると背を向けて調理場を後にした。

三人盯著她離去的出口,一時僵在原地動彈不得。

三人は彼女が去った出口を見つめたまま、暫く場に硬直して体を動かす事が出来なかった。

之後,他們的料理獲得濃姬認可,取得了織田家的料理人地位。

その後、彼らは料理を濃姫に認められ、織田家の料理人としての地位を獲得した。

不過是成為濃姬專屬的料理人,而非信長的料理人。

しかし信長の料理人、ではなく濃姫専属の料理人としての地位だが。

九月中旬,前一季的作物全部收成完畢,除了要輪休的田地外,開始種植後作的作物。

九月中旬、前作の作物を全て収穫し終え、土地休めを行う畑以外に後作の作物を植えていく。

即便說收成了,向日葵、西瓜、秋葵、馬鈴薯、白花豆都得留種,不能拿來當食用。

収穫したと言ってもひまわり、スイカ、オクラ、ジャガイモ、白花豆は種を増やすために食用に回す事は出来ない。

幸好馬鈴薯若在中間地栽培,九月種植也能在十二月上旬收成。因連作障礙需間隔三年,打算用磚砌花盆試驗冬季栽培是否可行。

幸いにもジャガイモに関しては、中間地で栽培するなら九月植え付けの十二月上旬収穫も可能だ。連作障害の関係で三年は間隔を空ける必要があるため、レンガでプランターを作り冬に栽培が可能か試験を行う。

若順利,春天在田裡收,冬天用磚砌花盆收,能達成一年兩收。

うまくいけば春は畑で、冬はレンガプランターの二回収穫が可能となる。

馬鈴薯和薩摩芋一樣富含維生素C,且不易因加熱或水分流失;還有豐富的維生素B1、B2、B6與鉀,是可長期保存的冬季儲備糧食。

ジャガイモは薩摩芋と同様にビタミンCが豊富、かつ火と水で失われにくい作物だ。他にもビタミンB1、B2、B6、カリウムが豊富で、長期間の保存も可能な冬の保存食だ。

若能順利量產,和薩摩芋一樣可作為緊急時的救急食物。

うまく量産化できれば薩摩芋同様、緊急時の非常食として活用出来る。

可惜的是,歸類為茄科的馬鈴薯在綠色的部位含有大量對人體有害的茄鹼,無法像蕃薯一樣食用葉或莖。

惜しむらくはナス科の植物に分類されるジャガイモは緑色の部分に人体に有害なソラニンが多く、薩摩芋のように葉や茎を食用にする事が出来ない。

也開始動手收割稻米。ともほなみ系列每反(10a)約六俵,ななし米每反約八俵。

米の収穫にも取り掛かった。ともほなみ系列は一反(10a)当たり六俵、ななし米は一反(10a)当たり八俵だった。

因為各自種了2公頃,最終ともほなみ系列收成112俵,ななし米145俵。兩者雖為有機栽培,開發目標是達到使用農藥的稻米同等產量,但超出預期的收成讓靜子也感到驚訝。

それぞれ2ha分植えた為、最終的にともほなみ系列は112俵、ななし米は145俵だった。どちらも有機栽培でありながら、農薬を使った米と同等の収穫量を目標に開発された米だが、予想以上の採れ高に静子自身も驚きを隠せなかった。

產量遠勝他處,然而這兩種稻米卻有一個重大問題。

収穫量は他と比べるべくもなく良いが、二つの米は一つ重大な問題を抱えていた。

問題在於口感與傳統稻米差異太大。戰國時代的稻米主要是赤米(大唐米)和黑米。

それは食感が従来の米と違い過ぎる点だ。戦国時代の米は主に赤米(大唐米)と黒米だ。

赤米自奈良時代起就是主角,但品質相當差,就算剛煮好也幾乎不黏;至於黑米,還有記載說會加鹽煮,味道可想而知。

赤米は奈良時代から米の主役だがかなり質が悪く、炊きたてでも粘着性は殆どない。黒米に至っては塩を入れて煮たという記述が残っている事から、味の方は推して知るべしである。

數百年來在食味上精研出的成果,能否被信長接受,真是天知道。

数百年以上もの間、食味に研究を重ねてきた成果の米を信長が受け入れるか、それはまさに神のみぞ知るであった。

這是一種賭注,但靜子別無選擇,便開始準備,以防萬一被接受。

一種の賭けだが静子はやる以外の選択肢はなかった。万が一、受け入れて貰えた事を考慮して準備にとりかかる。

先從兩種稻米中各隨機抽出一俵,剩下的全數作為種籽,分別保存在不同的倉庫。

まず二種類の米からランダムに一俵ずつ取り出す。残りは全て籾種とし、別々の蔵に保管する。

把抽出的米俵脫穀成玄米,然後將玄米一半保持原樣,另一半精米成白米。

そして取り出した米俵を脱穀し玄米にする。そして玄米を半分はそのまま、残り半分を精米する。

把這些玄米與白米分別煮熟,只加鹽做成握飯,讓信長品嚐。

この玄米と白米をそれぞれ炊き上げ、塩だけの握り飯を作り信長に食してもらう。

哪一種形式會中意,在信長親自吃之前不得而知;有可能全部都喜歡,也有可能全部都不喜歡。

どの形が気に入るかは、実際に信長が食すまで不明だ。全てを気に入る可能性があるが、反対に全てを気に入らない可能性もある。

作為保險,也為部下們準備了握飯。即便信長不喜歡,若森可成或丹羽等人喜歡,或許仍能繼續栽培。

保険として配下たちの分の握り飯も作っておく。信長が気に入らなくとも、森可成や丹羽などが気に入れば、場合によっては栽培を続けられる可能性があるからだ。

久違地帶著胃痛,靜子前去謁見信長。

久々に胃痛を抱えながら静子は信長に謁見する。

「本日はお館様に味見をして頂きたく参りました」

「本日はお館様に味見をして頂きたく参りました」

「ほぅ、味見か。一体何を味見して欲しいのじゃ?」

「ほぅ、味見か。一体何を味見して欲しいのじゃ?」

「米でございます」

「米でございます」

說完後靜子向在入口待命的才藏使了個眼色。才藏把入口的襖微微掀開,向近侍的人示意。

そう言うと静子は入り口に控えている才蔵に目配せする。才蔵は入り口のふすまを小さく開け、近侍の者へ合図を送る。

端著膳食的小姓入內後,他們把膳擺在信長與部下面前。

膳を持った小姓が入ってくると、彼らはそれを信長や配下の前に置く。

「握り飯か」

「握り飯か」

盆子上放著六個盛有握飯的盤子,每個盤子下都夾著寫有號碼的紙片。

盆の上には握り飯が乗った皿が六つあった。それぞれの皿の下に番号が書かれた紙が挟まれていた。

「今回の米は赤米や黒米と系統が違う為、食感や味に大きな違いがあります。ですから量産を行う前に、皆様に味見して頂く必要があると考えました」

「今回の米は赤米や黒米と系統が違う為、食感や味に大きな違いがあります。ですから量産を行う前に、皆様に味見して頂く必要があると考えました」

「よかろう、皆も食すが良い」

「よかろう、皆も食すが良い」

接著有一陣沉默。

そこからは暫く無言だった。

如預期般,當大家吃下ともほなみ系列與名無し米的握飯時,眾人的表情變了。

予想通りともほなみ系列と名無し米の握り飯を食べた時、皆の顔色が変わる。

靜子無法判斷那是朝好的方向還是壞的方向。

それが良い方向なのか、悪い方向なのか静子には分からなかった。

吃完所有握飯後,信長發出連靜子都能明顯感受到的沉重嘆息。

全ての握り飯を食べ終えた信長は、静子でもはっきり分かるほど重い溜息を吐いた。

靜子背脊冒出一陣不舒服的冷汗,心想是否不合他的喜好。

好みに合わなかったか、と静子の背筋に嫌な汗が流れる。

「静子、貴様は本当に困った奴だ」

「静子、貴様は本当に困った奴だ」

「お、お口に合いませんでしたか?」

「お、お口に合いませんでしたか?」

「逆だ馬鹿者。貴様のせいで今までの飯が、泥水で炊いた練り物にしか思えなくなったわ」

「逆だ馬鹿者。貴様のせいで今までの飯が、泥水で炊いた練り物にしか思えなくなったわ」

「あ、はい……」

「あ、はい……」

掃視四周後,發現像森可成等部下也對這稻米表示好感。

周囲を一瞥すると、森可成などの配下も米を好意的に受け取っていた。

當然,對白米或玄米的偏好各有不同,但從每個人的盤子裡都還剩著赤米的握飯來看,現代的稻米還是被戰國時代的人接受了。

勿論、白米か玄米かで好みが分かれていたが、誰の皿にも赤米の握り飯が残っている所を見るに、現代の米は戦国時代の人間にも受け入れられた。

得知大量生產的道路開啟,靜子鬆了口氣,撫了撫胸口。

大量生産の道が開けたことに安堵した静子はほっと胸を撫で下ろす。

「どちらの米も旨い。来年以降、どちらも量産に励むように」

「どちらの米も旨い。来年以降、どちらも量産に励むように」

「はい。あの、一番の米は尾張の環境でしか栽培が成功しない米でして……恐らく三番、四番の米の方は大量生産が可能かと思われます」

「はい。あの、一番の米は尾張の環境でしか栽培が成功しない米でして……恐らく三番、四番の米の方は大量生産が可能かと思われます」

「ふむ……ならば仕方ない。貴様と各村で一番の米生産に励め。数字で言うのも面倒だな、一番の方は尾張米、三番は岐阜米と名付けよう」

「ふむ……ならば仕方ない。貴様と各村で一番の米生産に励め。数字で言うのも面倒だな、一番の方は尾張米、三番は岐阜米と名付けよう」

(それはあり……か? でもともほなみ系列って名前だと長いしねぇ)

(それはあり……か? でもともほなみ系列って名前だと長いしねぇ)

靜子對米名也沒什麼堅持,加上名無し那個連漢字讀法都不清楚。既然是信長起的名,將來也不會因命名而招致不必要的混亂。

静子も米の名前に拘りはないのと、名無しの方は漢字の読み方が分からない。信長がつけた名前なら、今後名前で要らぬ混乱を招く事もないだろう。

靜子覺得談論名字是多餘,改而使用他取的名字。

名前の事を言うのは余計な事と静子は考えなおし、彼がつけた名前を使う事にした。

「明白了。從明年起會努力生產尾張米與岐阜米」

「了解しました。来年以降、尾張米と岐阜米の生産に励みます」

靜子心想明年又會變得忙碌。

来年もまた忙しくなる、そう思った静子だった。

同樣在九月中旬,靜子重新整理了為養雞(尤其是產蛋)準備的土地。

同じく九月中旬、静子は養鶏(なかでも採卵)の為に用意していた土地を整備し直した。

因為雞已經在鄰近一帶普遍飼養,因此沒必要維持廣大的養殖場。

鶏は既に近隣一帯にまで飼育が広がっており、広大な飼育場を維持する必要が薄いからだ。

於是靜子決定從飼養雞改為飼養家鴨(アヒル)。

そこで静子は鶏から家鴨(アヒル)の飼育に切り替える事にした。

家鴨傳入日本已久,早在平安時代就有飼養記錄,而且雜食幾乎什麼都吃。

家鴨は平安時代に飼育された記録があるほど、古くから日本に伝来している。更に雑食性で基本的に何でも食べる。

從產卵到孵化約不到30天,雛鳥在五到六個月便開始產蛋,雌鳥在出生後六到七個月左右達到性成熟可繁殖。

産卵から30日弱でヒナが孵化し、ヒナが卵を産むようになるのは五ヶ月から六ヶ月、繁殖が可能になる性成熟は雌で生後六ヶ月から七ヶ月ほどだ。

換言之,一年內即可讓新一代具備產蛋能力。但缺點是家鴨的孵化率低於雞,且飼養下容易出現不願抱蛋的個體。

つまり一年で新しい世代が産卵可能になるのだ。ただし欠点として家鴨は鶏より孵化率が低く、飼育すると抱卵しない個体になりやすい。

變成食肉約需六個月也是優點,但最大的吸引力還是羽毛。

食肉にするのに六ヶ月程度なのも魅力だが、何と言っても最大の魅力は羽毛だ。

大約三十隻可做一件羽絨夾克,約一百五十隻可做一床羽絨被。用於極寒地作業服的羽絨不可錯過。

三十羽ほどでダウンジャケット一着、百五十羽ほどで羽毛布団が一つ出来る。極寒地での作業服に用いられたダウンフェザーを使わない手はない。

整備完成後,靜子立即請來往的商人們協助調購家鴨。

整備し終えると早速、静子は出入りの商人たちに家鴨の調達を依頼する。

但這次靜子犯了個錯,忘了告知所需數量,結果被商人買來了超出預期的數量。

だがこの時、静子は要求する数を伝え忘れるというミスをした為、商人から予定外の量を購入する羽目となった。

靜子原本想要三十到四十隻,實際上卻輕易超過兩百隻,甚至還混進了鵞鳥(ガチョウ)。

静子としては三十羽から四十羽ほどを考えていたが、実際はゆうに二百羽を超え、更に鵞鳥(ガチョウ)まで混じっていた。

家鴨與鵞鳥外觀相似,加上戰國時代並無明確分類,混雜也不足為奇,這點靜子完全忘了。

家鴨と鵞鳥は見た目が似ている上に、戦国時代はきちんとした分類がされていない。混じっていても不思議ではない事を、静子はすっかり忘れていた。

最後緊急設置了鵞鳥專用飼養場,並從到貨的家鴨中挑掉看起來體弱的個體。

結局、急きょ鵞鳥用の飼育場を設置し、入荷した家鴨の中から病弱そうな個体を間引きした。

鵞鳥定為十八隻,家鴨則保留五十隻健康良好的。其餘的家鴨拔下羽毛,肉則分送給周遭或進了ヴィットマン等人的肚子。

鵞鳥は十八匹、家鴨は優良健康体五十匹までとした。残りの家鴨は羽毛を剥ぎ取り、肉は周囲へお裾分けしたり、ヴィットマンたちの胃袋に収まったりした。

其間,靜子想起一件事,再次請來往商人進貨。

その途中ある事を思い出した静子は、また出入りの商人に仕入れを依頼した。

那是蕎麥籽的殼(そばがら)。蕎麥殼真的是被當作垃圾,這次更令不懂靜子意圖的商人們感到困惑。

それはそばの実の殻(そばがら)だ。正真正銘、そばがらはゴミ扱いなので、今度こそ静子の意図が理解出来ない商人たちは困惑した。

他們根本無法想像會用來做什麼,但因為會以不錯的價格收購,就大量進貨賣給靜子。

一体何に使うのか想像すら出来なかったが、結構な金で買い取ってくれるので沢山仕入れて静子へ売った。

把收集來的蕎麥殼分類後,靜子將它們晾曬。充分晾乾後便填入枕頭裡。

集まったそばがらを選別すると、静子はそれらを天日干しする。十分に天日干しが終えた所で枕に詰める。

是一種低價且容易製作的蕎麥殼枕頭。

低価格、かつお手軽に出来るそばがら枕だ。

探究蕎麥殼枕的歷史,可知在奈良時代曾作為最高級的枕被收藏於正倉院。

そばがら枕の歴史を紐解くと、奈良時代に最高級の枕として正倉院に保管される程であった。

性價比很高,但缺點是每次使用蕎麥殼會壓碎而出粉。

コストパフォーマンスに優れているが、使うたびにそばがらが潰れて粉が出る欠点がある。

此外無法水洗,內層需每半年到一年更換一次。

また水洗いが出来ない為、中身は半年から一年に一度取り替える必要がある。

即便如此,只要有枕套與能裝蕎麥殼的堅固布料,仍遠勝當時常用的原木枕。

それでも枕カバーと、そばがらを詰める丈夫な布があれば、当時良く使われていた丸太枕とは比ぶべくもない。

在晾曬蕎麥殼的同時收集羽毛。

そばがらを天日干ししている間に羽毛を集める。

積攢了相當多羽毛,靜子將其加工做成了四件防寒衣。

かなりの数の羽毛が溜まったので、静子はそれらを加工して防寒着を四着作った。

這些完全以絹布製成,為了提高保暖性絹被複雜編織,內裡填充羽絨,是能與現代外套相匹敵的保暖衣物。

これは全て絹布で作られている。更に防寒性を上げる為に絹が複雑に編みこまれており、中はダウンフェザーという現代のコートに匹敵する防寒着だ。

若能大量生產,就能在雪中行軍,但絹與羽絨的消耗驚人,頂多也只能供應到信長及其側近等少數人而已。

量産出来れば雪の中でも行軍が可能になるが、絹とダウンフェザーの消費量が馬鹿にならないため、よくて信長や彼の側近までぐらいしか用意出来ないだろう。

「不愧是用了大量的絹線。好暖和啊」

「流石に大量の絹糸を使用しただけはある。ぬっくぬくだぁ」

披著與外套相比更像披風的保暖衣的靜子,一點也感覺不到秋日的寒意。

コートというよりマントに近い防寒着を纏った静子は、秋の寒さを微塵も感じていなかった。

中世西方講到披風是權威的象徵,但靜子重視實用勝於外觀,所以做得對披風來說相當樸素。

中世西洋でマントと言えば権威の象徴だったが、静子は見栄えよりも機能性を重視したため、マントにしては地味だった。

當然,其性能也因此達到了無可比擬的境地。

無論、その分性能は比類なき物に仕上がった。

「靜醬做的東西雖然很多都很奇怪,但也很實用呢」

「静っちの作るものは、奇妙な物が多いが便利でもあるねぇ」

披著華麗花紋披風的慶次一邊上下晃動煙管一邊開口說道。

派手な柄のマントを羽織る慶次が、煙管を上下に動かしながら言葉を口にする。

看來並未放煙草,煙管完全沒有冒出煙來。

タバコは入っていないようで、煙管からは煙が全く出ていなかった。

「寒冷之類靠氣合也能撐過去。不過這件羽織不錯」

「寒さなど気合で耐えられる。が、この羽織は悪くない」

把能想到的一切都塞進去的長可,氣喘吁吁地大聲說著威風的話,但卻把披風穿得很結實。

考えられる限りのものを詰め込んだ柄の長可は、鼻息も荒く威勢の良い事を言い放つがしっかりマントは着込んでいた。

「若是靠氣合就能撐過,靜子大人就不會做寒冷對策了。也就是說,人身體不是單靠意志就能忍受的。」

「気合で何とかなるなら、静子様は寒さ対策をされないであろう。ならば、人の体は気の持ち様だけでは耐えられないという事だ」

才藏披著繪有愛宕權現的披風,冷靜地回應長可的話。

愛宕権現(あたごごんげん)が描かれたマントを羽織る才蔵は、長可の言葉に冷静に突っ込む。

四人的打扮顯得異常。

四人の姿は異様だった。

穩重但帶著高級感披風的靜子。看起來只像傾奇者般華麗圖案披風的慶次。

地味だが高級感漂うマントを羽織った静子。傾奇者にしか見えない派手な柄のマントを羽織った慶次。

長可披著彷彿體現雜亂與混沌、不可思議圖案的披風。才藏披著繪有愛宕權現的披風。

雑多にして混沌を体現したかのような摩訶不思議な柄のマントを羽織った長可。愛宕権現が描かれたマントを羽織った才蔵。

由於打扮罕見,人們便認定四人是傾奇者。

見慣れない格好の為に人々は四人を傾奇者だと思い込んだ。

「那麼,館主把我們叫來是有何事呢?」

「さて、お館様は何の用で呼んだのかな」

過了一陣子,她才注意到他要的正是現在身上所穿的披風。

彼の用事が正に今着用しているマントだという事に彼女が気付いたのは、それから暫くしての事だった。

在十月到來之前,靜子開始收成落花生。基本上以可長期保存的乾燥落花生方式收穫。

十月に入る前、静子は落花生の収穫にとりかかる。基本的に長く保存出来る乾燥落花生として収穫する。

落花生是一種怪異的作物,豆莢在地下成熟。地上部分不需要,但為了收穫與日曬方便會一併割下。

落花生は地中に豆部分が結実する一風変わった作物である。地上部分は不要だが収穫や天日干しに都合が良いのでまとめて収穫する。[*1]

將連根掘起的落花生洗去泥土,把數株綑成一束,綁好後將根朝上掛在竹竿上,這樣日曬約兩週左右。

根ごと掘り返した落花生は泥を洗い流し、数本を束にして結び竹竿に根を上にして掛ける。この状態で二週間程度天日干しにする。

判斷乾燥完成的方法是晃動莢殼,若能聽到裡頭豆子撞殼的喀啦喀啦聲即可。

乾燥工程終了の判断は莢を振って中の豆が殻にぶつかるカラカラという音がすれば良い。

到此為止除豆之外的部分就不再需要,於是將莢從株上剪下,成為大家熟悉的帶殼落花生狀態。

ここまでくれば豆以外の部分は不要となるため株から莢を切り離す。ここまでくると皆さまに馴染み深い殻付き落花生の状態になる。

再將其攤在簸箕等器具上,繼續日曬數天就能做成乾燥落花生。

更に笊などに広げて数日天日干しを行えば乾燥落花生の出来上がりとなる。

日曬過的落花生雖會長黴,但仍可保存一年以上。若發黴可水洗後再曬乾,便能再次食用。

天日干しした落花生はカビが生えることこそあるものの一年以上の保存に耐える。カビが生えた場合は水洗いし、再び天日干しすればまた食べることができる。

順帶一提,這是生產者的特權,新採的落花生去泥鹽水煮就能食用。

なお生産者だけの特権だが、採りたての落花生は泥を落として塩茹ですれば食べる事が可能だ。

但這種料理法只限於落花生處於生食蔬菜狀態時可吃,換句話說,落花生若不乾燥保存就不耐放。

しかしこの調理法は落花生が生の野菜状態になっている時しか食べられない。裏を返せば、落花生は乾燥させなければ日持ちしない作物なのだ。

每株約二十到三十莢(約70~100克),整體約六千七百莢,但近半留作明年種子,可食用的數量約有三千莢左右。

一株あたり二十から三十莢(およそ70~100g)ほど、全体の数は六千七百莢ほどだが半分近くは来年の種にするため、食用可能な量は三千莢ほどになる。

然而落花生在孩子(奇妙丸與長可)中很受歡迎,但在大人(信長與森可成等)間並不受喜愛。

しかし落花生は子ども(奇妙丸や長可)には好評だったが、大人(信長や森可成など)には不評だった。

靜子猜想那是因為他們不習慣油脂含量高的食物。

彼らは油分が多い食べ物に慣れていないせいだと静子は予想した。

額外一提,日本最早栽培落花生的人據說是神奈川縣大磯町的農民渡邊慶次郎。

余談だが日本で最初に落花生を栽培したのは神奈川県大磯町の農家、渡辺慶次郎であるとされている。

他在1871年(明治四年)從橫濱的親戚那裡得到落花生種子,試種於自家田中。

彼は1871年(明治四年)に横浜の親戚から落花生の種を貰い受け、試しに自分の畑で栽培した。

因不知落花生在地下結實,收穫時出了點麻煩此處略過。他為將此作物推上販路四處奔走,但未如願獲得成果。

落花生の地下結実性を知らず収穫の際に一悶着あるのだが割愛する。彼はこの作物を販路に乗せるため奔走するが望んだ結果は中々得られない。

經過多次挫折仍不放棄,1877年(明治十年)向零食店推銷時引起巨大回響,據說由此看到經濟栽培的前景。

幾度の挫折にも諦めず1877年(明治十年)に駄菓子屋へ売り込んだところ大反響があり、経済栽培の見通しが立ったとされている。

九月到十二月上旬可收成的作物多種多樣。

九月から十二月上旬まで収穫する作物は多岐に亘る。

為了省事,收成的作物不寄實物,而是製作目錄提交給信長。

手間を短縮するため、収穫した作物は現物を送らず目録を作成して信長に提出する。

之後會透過信長賣給御用商人,並收到指示書要求加工後運到指定的倉庫,或直接運到指定的木製筒倉等。

その後、信長を通じて御用商人に売却、加工して指定の蔵へ運搬、そのまま指定の木製サイロへ運搬などの指示書が届けられる。

作物依照此程序被處理。此時,信長似乎覺得有統一單位的必要,於是寄來文件通知靜子採用MKS單位系。

これに従って作物は処理されていく。この時、やはり単位の統一が必要と信長は感じたのか、静子へMKS単位系の採用を伝える書類が届く。

靜子依照文件指示技術街的工匠製作相應工具。每當實際使用的器具與練習用的兩套完成,就將工具運到信長指定的地點。

書類に従って静子は技術街の職人に該当工具の生産を指示する。実際に使う道具と練習用の二セットが完成する度に、工具類を信長指定の場所へ運搬した。

靜子處理得井然有序,但唯獨棉花出現了意想不到的問題。

手際良く処理していた静子だが、綿花だけ予想外の問題が出た。

棉花在乾燥與去籽等處理完成後,會暫時運到信長指定的地點。

綿花は乾燥や種抜きなどの処理を終えると、一旦信長が指定する場所へ運搬する話になっている。

將優質部分當作稅繳納後,剩餘部分便是靜子和負責作業的村民們的分得。不了解加工法的村民會把棉花賣給信長,但了解被褥加工法的靜子則打算立即生產兒童尺寸的被褥。

質の良いものを税として納めた後の残りが静子や作業担当の村人たちの取り分となる。加工法を知らない村人たちは綿花を信長へ売り払うが、布団などの加工法を知っている静子は早速子どもサイズの布団を生産しようと考えた。

不過就在此之前,收到了信長下達禁止生產被褥的朱印狀。上面寫著被褥要作為賜予品,若由靜子生產會造成困擾。

しかしその前に、信長から布団の生産を禁止する朱印状が届けられる。布団は下賜品にする為、静子に布団を生産されると困る、と書かれていた。

靜子心想,不必特地用朱印狀下命令,一句話不就解決了,真想吐槽信長。

わざわざ朱印状で命じなくとも一言で済んだのでは、と静子は信長に突っ込みたい気持ちになった。

靜子決定既然是朱印狀的命令也沒辦法,便轉而生產口罩和手帕等物品。

朱印状での命令なら仕方ない、と思うことにした静子はマスクやハンカチ類の生産に切り替える。

因為沒有橡膠,口罩採用的是在後頸繫結的款式。

ゴム類がない為、マスクは首の後で結うタイプのものだった。

有了手帕之後就能實行「如廁後要洗手」。但小物增多也意味著洗衣量會增加。

ハンカチが出来る事で『トイレの後は手を洗いましょう』が実行出来る。だが小物が増えるという事は、洗濯物が増えるという事を意味していた。

今後隨著防寒衣等服飾與小物種類增加,夫人們的洗衣負擔也會提高。

今後、防寒着など衣類や小物の種類が増える毎に、奥方の洗濯に関する負荷が上がるだろう。

要避免這點最理想是製作洗衣機,但缺少可驅動螺旋槳的馬達,更沒有電力。

回避する為には洗濯機を作るのがベストだが、プロペラを回すモーターがない上に電気がない。

最終只能從手搖式的小型洗衣機開始。但即使是小型完成後,也不必再忍受在冰冷河水中用搓衣板洗衣。至於洗劑,可用無患子(ムクロジ)粉末。

結局、手回しのような小型洗濯機から始めるしかなかった。しかし小型でも完成すれば、冷たい川の水に耐えつつ洗濯板で洗う必要がなくなる。洗剤に関してはムクロジの粉末がある。

最壞情況下,為防止雜菌繁殖,可將衣物浸泡在熱水中約三十分鐘,便能消滅衣物上的雜菌。

最悪の場合、雑菌の繁殖を防ぐためにお湯に三十分ほど漬け込んでおけば、洗濯物の雑菌は消滅する。

曲柄與木螺絲等,開發所需的技術範圍廣泛,完成後就能實現洗衣的集中化。

クランクや木ねじなど、開発に必要となる技術は多岐に亘るが、完成すれば洗濯の集中化が可能になる。

因為動力部份特殊,這件事不能只靠畫設計圖就交付完畢。靜子必須親自前往技術街,召集開發者一邊說明一邊多次舉行會議。

動力部が特殊な為、こればかりは設計図を書いて丸投げは不可能だ。静子が技術街に出向き、開発者を集めて説明を交えつつ会議を何度も開く必要があった。

「今天靜子也不在嗎?」

「今日も静子はおらんのかえ?」

對此不滿的濃姫今天也心情欠佳,向彩詢問靜子的動向。

その事が不満な人、濃姫は今日もご機嫌斜めなご様子で彩に静子の動向を尋ねる。

「是……她今天一大早就出門了,預計要到傍晚才會回來。」

「はい……今日も早朝からお出かけになられ、お戻りについては夕刻になるかと」

「特地來炫耀廚師的手藝,靜子不在的話就沒得談了吧」

「せっかく料理人の自慢をしに来たのに、静子がおらんのでは話にならんではないか」

「啊、啊……」

「は、はぁ……」

彩心想大概是因為沒先通報就突然造訪,但她並未深問,只以曖昧的笑容應對。

そもそも先触れなく突然来訪するからでは、と思った彩だが決して突っ込まず曖昧な笑顔を浮かべて対応する。

「殿那邊也有些事,不能陪我。就算想和おねとまつ打發時間,沒有靜子也少了趣味」

「殿も殿で何かやっておるから相手をしてくれぬ。おねとまつで暇を潰そうにも、静子がおらんのでは今ひとつ面白みに欠ける」

「也是呢」

「そうですね」

彩一邊厭倦地想著今天又要聽抱怨,一邊隨便敷衍地附和著。

今日も愚痴を聞かされる日になるのか、とうんざりしつつも彩は適当に相槌を打つ。

然而過了中午,傳令士兵帶來靜子回來的報告。平常她都是日落時才回來,這次難得如此,彩一面想到,一面將靜子要回來的事告訴濃姫。

しかし昼を過ぎた頃、伝令の兵士が静子帰還の報を持ってきた。いつもは日が沈む頃に帰ってくるのに珍しい、と思いつつ彩は濃姫に静子が帰ってくる旨を伝える。

「喔,今天是個好日子。妾已等不及,快去告訴她早點回來」

「おお、今日は良き日じゃ。妾が待ちかねておるゆえ、早う帰るよう伝えよ」

「那、她大約帶了五百名士兵,可能會花相當的時間才到。」

「い、一応五百名の兵士を連れていますので、時間はそれなりにかかると思います」

上洛後,找了各種理由,於是決定給靜子配上五百名士兵。

上洛後、色々と理由をつけて静子に五百名の兵士がつけられる事となった。

這些人不同於其他士兵,有從事土木建築或父母為土木技師等背景,招募時更重視技術力而非武力。

他の兵士たちと違い土木建築に携わったり、親が土木建築技師だったりと強さより技術力を重視して集められている。

現狀他們的技術力與作業速度仍然偏低,但計畫將來把他們打造為現代所謂的工兵部隊,能臨時搭建橋樑、在短時間內築成陣地或壕溝,或建造像預製屋般的簡易建築。

現状は技術力や作業速度が低いが、将来的には即席で橋を建築出来たり、陣や塹壕を短時間で作り上げたり、プレハブ小屋のような簡素な建物を建築出来る現代で言う工兵部隊にしようと考えていた。

為此第一步讓他們集體生活,並改善飲食生活。

その為の第一歩として集団生活をさせ、更に食生活の改善を行っている。

「沒問題。妾也沒帶來廚師。請派傳令去把他們帶來吧」

「問題ない。妾も料理人を連れてきておらんからのぅ。伝令を出して連れてくるよう言付けを頼むぞ」

「是」

「はい」

彩暗自祈禱不要演變成多餘的騷動。

余計な騒動にならなければ良いが、と願わずにはいられない彩だった。

【參考文獻】

【参考文献】

[*1]ヤマポン綜合研究所/嗜好與鄉村自豪系智庫

[*1]ヤマポン総合研究所/趣味と田舎自慢系シンクタンク

享受在地生產在地消費:山野之產、家用水果、手作作品等等

地産地消を楽しむ 野の幸・ホームフルーツ・手作り作品などなど

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花生烘焙

落花生の焙煎

參考網址:www.geocities.jp/yamapon65/tisantisyou_rakkasei_baisen.html

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