戦国小町苦労譚
1568年 一月上旬
從這一回開始預定文章會變長……。
今回から文章が長くなる予定……。
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読みにくかったら分割しますので、遠慮なくご指摘ください。
戰國時代的武士們過年景象與現代人的並無太大差異。
戦国時代の武士たちの正月風景は現代人のそれとあまり変わらない。
會與親戚或夥伴一同去參拜初詣、喝酒享受新年。
親戚や仲間たちと一緒に初詣に行ったり、酒を飲んだりして正月を満喫する。
若要說不同之處,就是為了向主君致意而登城,且一旦完成便會去向重臣與其他家臣逐一拜訪致意。
異なる箇所を挙げるとするなら、主君への挨拶を行うため登城する事。そして、それが終われば重臣や他の家臣の所へ挨拶まわりをする事だ。
在靜子村中的慶次與長可也不例外,暫時回家。而只有才藏希望不是回家,而是去參拜愛宕權現。
静子の村にいる慶次と長可も例に漏れず、一時的に家へ帰る事となった。才蔵のみ家への帰宅ではなく愛宕権現へお参りに行く事を希望した。
靜子知道才藏自年輕時就虔誠信奉愛宕權現,便沒多問便答應了。
才蔵が若い頃から愛宕権現を篤く信仰している事を知っている静子は、何も聞かずこれを了承した。
接著靜子給了三人一定的準備金和糧食,原本是為了途中遇到困難時的備用,卻讓三人對過度的體貼感到困惑。
そして静子は三人にある程度の支度金と食料を渡した。道中で困った時の為と考えての事だが、当の三人は過剰な心遣いに困惑した。
三人曾考慮要不要婉拒靜子的心意,但最終以『因為是靜子』而接受,心懷感謝地領受了。
静子からの心付けを遠慮しようかと考えた三人だが、最終的に『静子だから』という事で納得し、有難く頂戴することにした。
另一方面靜子與去年大致無異,與村民舉行新年宴會,第二日為了向主君信長致意而登城,並參加了酒會。
一方静子は昨年とあまり代わり映えせず、村人と正月の宴会をし、二日目に主君の信長へ挨拶するために登城し、そのまま酒会へ参加する。
今年她刻意實行『不飲酒』,因此沒有因飲酒而出醜。
今年は『ノー飲酒』を心がけていたために、飲酒をして醜態を晒す事はなかった。
雖然比上次多了些會跟她搭話的人,但在織田家臣中靜子仍然名不見經傳。
前回と違って多少話しかけてくる人物は増えたものの、織田家臣の中ではまだまだ名前が知られていない静子だった。
話雖如此,她並不打算宣傳名字,因此即使無名也無礙;所需的權限與材料可透過彩取得,生活上也沒有發生什麼困擾。
とは言え本人は名を売るつもりがないので、無名の状態でも特に困る事はなかった。必要な権限や材料などは彩を通して手に入れられたし、生活で特に困った事は発生していない。
參加酒會卻一滴酒未沾就回家的靜子,覺得家中寂靜有些孤寂。
酒会に参加していながら一滴も酒を飲まず帰宅の途についた静子は、家が静かな事に若干寂しさを覚えた。
為了排解那份寂寥,靜子在麻紙上回想並速寫各種器具,分類繁多,包括烹飪器具、土木農具、測量用具等。
その寂しさを紛らわそうと、静子は麻紙に様々な器具を思い返してスケッチする。分類は多岐に渡り、調理器具や土工農具、測定道具などだ。
她為何要畫器具的速寫,理由有點複雜。
器具のスケッチをしている理由は少々複雑である。
與初年、第二年不同,靜子開始在生活上有了些許餘裕;有了餘裕後,過去忙得不可開交而無暇覺察的不便之處便顯現出來。
初年、二年目と違い、静子は生活にある程度の余裕を持ち始めた。余裕が生まれると、今まで忙殺され不便と感じる余裕が無かった事が目につく。
特別顯眼的是日用品。因戰國時代大量消耗礦石於武器,生活用具極為貧乏。
特に目についたのが日用品だ。戦国時代は武器に鉱石類を消費していた為、生活道具が極めて貧弱だ。
不僅脆弱,尺寸也未統一。這樣雖然現在還行,但天下統一後必然會出現問題,故靜子認為有必要重製日用品類。
脆い上にサイズが統一されていない。これでは今は良くとも天下統一後に困る事は確実だ。故に日用品類を再現する必要があると静子は考えた。
事實上她打造石窯的理由之一,就是基於要重現烤箱微波爐類的代用品這個想法。
実は石窯を作ったのも、オーブンレンジの代用品を再現するため、という考えの元作ったのが理由の一つだ。
靜子將她記得的日用品一一速寫,並以MKS單位系為尺寸基準。
静子は覚えている限りの日用品をスケッチした。この時、寸法はMKS単位系を基準とした。
原本打算同時在織田領域內全面導入MKS單位制,但因大規模規格統一會造成工匠混亂而被視為問題。
本来ならこの話と同時に織田領土へ一斉にMKS単位系を導入して貰おうとしたが、大規模な規格統一による職人の混乱が問題視された。
經過協商,決定以試驗方式在一個村落先行導入。
話し合いの結果、試験的に一つの村で導入を行うという形に落ち着いた。
正好靜子正在構思一個新的村莊,便趁機搭上這個計畫,招募生活用具類的鍛冶、織布職人,雖然陶器已在流通,但也招募燒製陶器的工匠,以及能加工竹材與木料的木工職人。
訳あって新しい村の構想を練っていた静子はこれ幸いと、計画に便乗する形で生活道具系の鍛冶職人、機織り、既に瀬戸物は流通させているが、焼き物職人、竹や材木を加工出来る木工職人を募集する。
主角是鍛冶職人,機織等其他職人說白了只是附帶。
メインは鍛冶職人で機織り以降の職人たちは言い方は悪いがおまけだ。
鍛冶職人大致可分為兩種:打造火繩槍等武具的刀工鍛冶,以及製作農具等生活用具的生活鍛冶。
鍛冶職人は大まかに分けると、火縄銃など武具を作る刀工鍛冶と農具などを作る生活鍛冶の二種類がいる。
刀工鍛冶常被各地的國人僱用,生活鍛冶則被視為低於刀工鍛冶的等級。
刀工鍛冶職人は各地の国人が抱え込んでいるが、生活鍛冶職人に関しては刀工鍛冶職人より下のランクに見られていた。
另外到了江戶時代,刀工鍛冶與生活鍛冶的地位會逆轉,刀工鍛冶為了生活會向生活鍛冶請教。
なお、江戸時代になると刀工鍛冶職人と生活鍛冶職人は立場が逆転し、生活するために刀工鍛冶職人は生活鍛冶職人に教えを請う事になる。
然而現在是戰國時代,靜子擔心生活鍛冶職人會很少,但那擔憂並非必要。
しかし今は戦国時代、故に生活鍛冶職人は少ないのではないかと静子は懸念した。だがその心配は無用だった。
僅僅兩天內各職種便達到規定人數。理所當然,現今的織田領地是金錢與物資充裕之地。
僅か二日にしてどの職種も規定人数に達したのだ。当然だ、今の織田領土は金とモノがあふれる場所なのだ。
因為比其他國家更容易創業與開展生意,自然工匠與商人容易流入。
他の国より商売や職を起こしやすい環境のため、必然的に職人や商人が流入しやすい。
當然也有工匠或商人流往他國的情況,但數量微不足道。
勿論、その逆に職人や商人が他の国へ流出する事も起こってはいるが微々たる数に収まっている。
所以一聽說織田家在招聘職人,職人們蜂擁而至也就不足為奇。
故に織田家が職人を募集している、とくれば職人たちが殺到するのも無理は無い。
因為人數太多,不得不舉行選拔考試把人數減到規定,幸好因此得以聚集大量技藝優良的職人。
余りにも数が多いため、選考試験を行って規定の人数まで減らす羽目になったが、お陰で腕の良い職人たちを多数抱える事が出来た。
名義上是織田家所擁有的技術團隊,實際上卻是靜子旗下的技術人員團體。
名目上は織田家お抱えの技術集団だが、実際は静子のお抱え技術屋集団であった。
靜子特地招攬這群技術人員是有原因的。
わざわざ静子が技術屋集団を抱えたのには理由がある。
從靜子那裡繼承農業技術的百姓們獲得了前所未有的豐收。
静子から農業技術の継承を受けた百姓たちは、今まで経験した事がないほどの収穫物を得る事が出来た。
起初雖然喜悅,但那異常的豐收量很快變成一大問題,問題在於沒有相稱的儲藏設施。
最初は喜んだものの、その常識外れの収穫量が大問題に変わった。それは収穫量に見合った貯蔵施設が整っていない事だった。
一次取得大量作物的百姓們會有遠超家庭消耗與備糧所需的剩餘。
大量の作物を一度に手に入れた百姓たちは家族の消費及び万が一の備蓄を遥かに上回る量を持て余す。
把作物賣給商人會被壓價,這是顯而易見的。更何況擅自販售本就違反與信長的契約。
商人に売れば買い叩かれるのは目に見えている。そもそも勝手に売るのは信長との契約上出来ない。
若被發現暗中販賣,不知會受到何種懲罰。他們萬般無奈,只好哭著求助於靜子。
隠れて売った事を知られればどんな罰が下るか分からない。困りに困って静子に泣きついた訳だ。
但就連被哭訴的靜子也陷入了困境。
しかし泣きつかれた静子でも困る状況だった。
相較於較耐保存的穀物,像蔬菜等易腐作物在等到販售許可下來前至少要等好幾天,這段時間內作物很可能會腐壞。
比較的保存の利く穀物類ならまだしも、野菜等の足の早い作物については売買許可が下りるまでに最低数日は要するため、その間に作物が駄目になる可能性が高い。
話雖如此,要把所有量都拿來自家消耗也不現實。經過思索,她決定教導他們原本未列入計劃的加工、保存與貯藏技術。
とは言え今更全ての量を消費に回すというのも無理な話だ。悩んだ結果、彼らに本来は予定していない加工・保存・貯蔵の知恵を与える事にした。
之所以未事先規劃,是因為保存食通常在各家中代代相傳,會產生各自獨特的做法。
何故予定していなかったというと、保存食というのは各家庭で受け継がれ、そこに独自性が発生するものだからだ。
靜子並不打算統一做法,相反她鼓勵各家保留自己的調味風格。
それを統一する気は静子にはなかった。むしろ彼女は各家庭の味付けを推奨する方針だった。
總之她以極快速度興建了簡易的貯藏設施,並嘗試保存為儲藏用而加工的作物,但這回卻缺乏貯藏用器具。
ともかく急ピッチで簡素な貯蔵施設を作り、貯蔵用に加工した作物を保存しようとした。だが今度は貯蔵用の道具類が足りなくなった。
這件事已非靠靜子的知識就能解決,只能托付出入的商人與信長,四處籌集。
こればかりは静子の知識で何とかなる事ではなく、出入りの商人や信長を頼ってかき集める他なかった。
最後差不多有近一成的蔬菜被丟棄,不過總算把所有流程完成了。
最終的に一割近く野菜を破棄する事になったが、何とか全ての工程をやり遂げる事が出来た。
村民們鬆了一口氣,但相反地靜子的臉色並不佳。
村人たちはほっと胸を撫で下ろすが、それに反して静子の顔色は優れない。
她從這次事件中意識到,自己已經自滿地認為只要靠信長他們就能搞定一切。
彼女はこの事件で気付いたのだ。信長たちに頼めば何とかなる、と慢心しきっていた自分に。
她深刻反省,認為必須充足備齊器具,避免再有下一次。
この事を猛省し、次はないように器具を十分確保する必要があると彼女は考えた。
然而在戰爭頻仍的戰國時代,製作生活器具的職人稀少,要取得器具困難重重。
だが戦が多い戦国時代では、生活に関わる器具を作る職人が少なく、確保するのに困難を極めた。
於是靜子想:若人手稀少,就把人集中起來建立村落,順便推廣MKS單位制。
そこで静子は考えた。人がまばらなら集めて村を作ってしまえ。ついでにMKS単位系を広めてしまえ、と。
公尺、公斤、秒這三者都需要有原器(基準器)。
メートル、キログラム、秒にはどれも原器が必要となる。
首先是公尺的原器,由於靜子帶來的現代物品中有不鏽鋼尺與竹尺,因此決定以它們作為原器。
まずメートルの原器だがこれは静子の現代品から、ステンレス製の定規、竹製のものさしが存在していたため、それを原器とする事にした。
秒的原器當然以原子鐘為最佳,但在戰國時代連觀測原子都是不可能的事。
秒の原器には原子時計が一番なのだが、戦国時代では原子を観測する事すら不可能だ。
最後決定將日時計作為日用品使用,讓大家習得對時刻的感覺。
結局は日時計を日用品として使用し、それで時刻の感覚を覚えてもらう事とした。
最棘手的是公斤的原器。
厄介だったのがキログラムの原器だ。
然而重量的原器在防止數量欺瞞等不正行為上也極為重要。
しかし重さの原器は分量の誤魔化しという不正をなくす意味でも重要だ。
她一時苦思無解,忽然想起江戶時代曾存在過公斤的原器。
どうしようかと考えあぐねていたが、ふとした拍子に彼女は江戸時代にキログラムの原器があった事を思い出す。
因為那是用天秤去稱量的,所以需要一個基準重量。她思索是否能找到重量為一公克的物品。
それは天秤で量るものなので、基本となる重さが必要だった。一グラムの重さを持つモノがないか、彼女は思案する。
身邊的物品解決了這個問題──現代的貨幣。
身近なものがその問題を解消してくれた。現代の貨幣だ。
在靜子的時代,一円硬幣被法律規定為一公克,五百円硬幣為七公克。雖有毫克級的誤差,但她決定不計較細微偏差。
静子の時代では一円玉が一グラム、五〇〇円玉が七グラムと法律で決められている。ミリグラム単位の誤差はあるが、そこは気にしない事にする。
總之材料齊備後,她用一円硬幣做為公克原器,並以多枚公克原器聚合製作公斤原器。
ともかく材料が揃ったので一円玉でグラムの原器を、グラムを複数集めてキログラムの原器を製造する。
公克尚可,公斤則有誤差,但她也不打算鉅細靡遺去計較;要完美重現是不可能的,眼下比完美更重要的是普及單位制。
グラムはともかくキログラムの方は誤差があるが、そこも細かく考えない事にする。完璧に再現するのは不可能だし、何より今は完璧さより単位系を広める方が重要だから。
在那樣從原器複製器具、向技術村的人群灌輸MKS單位制的同時,一名看起來可疑的男子來到了靜子的村子。
そうやって原器から器具を複製させ、技術村の人間にMKS単位系を浸透させていた頃、静子の村に胡散臭い男が一人やってきた。
那個男人看起來就散發著極其可疑的氣息。
その男は見るからに胡散臭い雰囲気を漂わせていた。
「嘿嘿嘿,靜子大人。近來可好?」
「へっへっへ、静子様。ご機嫌麗しゅう」
一邊揉手問候的男人名叫久治郎(きゅうじろう)。
揉み手をしながらご機嫌を伺う男の名前は久治郎(きゅうじろう)。
儘管如此,他仍是受到信長允准進出靜子村落的商人之一。
これでも信長から静子の村の出入りを許された商人の一人だ。
姓氏不詳,生於近江,聽說成年禮一過便從商行走四方,輾轉各地。
苗字不明、生まれは近江だが元服と同時に行商となり、各地を転々としていたと聞いている。
實際年齡二十出頭,卻看起來像三十好幾,加上不只是頭頂連後腦也到了極危險的稀薄髮量,使得他在來往的商人中看起來最為可疑。
実年齢は二〇代前半だが見た目は三〇代後半に見える上に、頭頂部(つむじ)どころか後頭部すら非常に危険なレベルの薄毛のお陰で、見た目の怪しさは出入りの商人の中でナンバーワンだ。
不過作為近江商人,他的經商手腕在出入的商人中也是數一數二。
ただし近江商人だけあって商売の腕前も出入りの商人の中でナンバーワンだ。
尤其對物品的『販售時機』敏銳,能比其他向信長進貨的商人更早且以更高的價錢賣出。
特にモノの『売りどころ』に対する嗅覚が鋭いため、信長から同じものを仕入れている他の商人より早く、そして高く売り捌いている。
這種精明幹練或許也是信長看中他的原因之一。
そういう抜け目のなさも信長に気に入られている一因なのかもしれない。
「今天有何貴幹?」
「本日はどの様なご用件でしょうか」
「有樣東西想請您過目……喂」
「ちょっと見て頂きたい商品がございまして……おい」
對靜子的話露出一抹詭笑回應後,久治郎短促地向身後的男子招呼。
静子の言葉にニヤニヤと胡散臭い笑みで答えた後、久治郎は背後にいる男に短く声をかける。
那男人簡短回應後,將兩個木箱中左邊的放到靜子面前,隨即退到久治郎身後。
男は短く返事を返した後、二つある内の左側の木箱を静子の前に置いた。そして男は久治郎の後ろまで下がる。
馬廻眾的慶次警戒著打開箱子。
馬廻衆の慶次が警戒しつつ箱を開ける。
「這是什麼玩意?」
「なんだこりゃあ?」
慶次查看內容後發出驚訝的聲音。也難怪,木箱裡面只有各種大小的石頭。
中身を確認した慶次が素っ頓狂な声を上げる。無理もない、木箱に入っていたのは大小様々な石だけだ。
聽到慶次的聲音,才藏和長可也看向箱內。才藏對於裡面是石子而歪了頭,長可甚至指著久治郎大聲喝斥。
慶次の声に反応して才蔵や長可も箱の中を見る。石ころが入っている事に才蔵は首を傾げ、長可に至っては久治郎を指さして怒鳴っていた。
即使看到三人的反應,久治郎臉色毫無變化,依舊帶著令人不安的詭異笑容。
そんな三人の反応を見ても久治郎は顔色一つ変えず、相変わらず胡散臭い笑みを浮かべていた。
「好了,各位到此為止。能讓我也看一下嗎?」
「はい、皆そこまで。私にも見せてくれるかな?」
他一說完便推開三人查看木箱內容。拿在手上細看,發現混雜著像斑點般的白色物質。
そう言うやいなや三人を押しのけて木箱の中身を確認する。手にとってよく見ると、白いものが斑点のように混ざっていた。
有些石頭是完全白色,但可能是軟質石所以相當脆弱。拿著那看起來更像岩石的東西,靜子對久治郎說道。
完全に白色の石もあったが、軟質の石なのかかなり脆かった。石というより岩石に見えたそれを手に持ちつつ、静子は久治郎にこう言った。
「這種岩石是從哪裡弄來的呢?」
「この岩石、どこで手に入れたのかな?」
「呵呵呵,本來商品的出處是祕密,但既然是靜子大人親自問,我就回答吧。是從上杉和遊佐一帶的領地帶來的。」
「へっへっへ、本来なら商品の出処は秘密なんですが、他ならぬ静子様のご質問なのでお答え致しやす。それは上杉や遊佐領土方面から持ってきたもんです」
「……原來如此。好吧,就以你們希望的價格買下。」
「……なるほどね。良いでしょう、そちらの希望の値で買い取ります」
靜子一邊將岩石放回木箱一邊說道。三人對買石頭感到驚訝,但既然當事人已決定,也沒有多言。
岩石を木箱に戻しつつ静子はそう言った。石ころを買い取る事に驚いた三人だが、当の本人が決めた以上、余計な口出しはしなかった。
「果然是靜子大人,看來您知道這是什麼。嘛,我也是從靜子大人那裡得知,所以也不敢顯得高傲。呵呵。」
「流石は静子様。これが何なのかお分かり頂けたようで。ま、私も静子様に教えて頂いた立場なので偉そうに言えませんがね。へへっ」
「我想應該是真的,不過結果沒出來之前請先等等。」
「まぁ本物だとは思うけど、一応結果が出るまでは次は待ってね」
「沒問題的。雖然是外來人,但有個懂行的人幫我確認過……說是沒錯。不過我已經把那人給『封口』了。喔,這話題不相干了。」
「大丈夫ですよ。外来の人間ですが詳しい奴がいたので確認しましたが……間違いないそうです。ま、そいつには『口止め』をしておきましたが。おっと、これは関係ない話でしたね」
「是嗎……彩,能把錢拿來嗎?」
「そう……彩ちゃん、お金を持ってきてくれるかな」
靜子理解到他所說的『封口』就是要讓人變成『佛』(亦即殺了他們)。
彼の言う『口止め』は『仏になって貰う事』だと静子は理解した。
他認為如果這岩石真如靜子所料,會被懂得處理的人掘走,會妨礙生意。
この岩石が静子の目論見通りの岩石なら、扱いを知っている外来の連中に掘り返されると商売の邪魔になると彼は考えたのだろう。
「(喂,靜子,這些石頭真的有那麼值錢嗎?)」
「(おい静子、この石ころってそんなに価値があるものなのか?)」
好奇的長可湊到靜子耳邊低聲說。其他兩人似乎也感興趣,傾耳聽著兩人的對話。
気になった長可が静子に耳打ちする。他の二人も気になっているのか、二人の会話に耳をそばだてていた。
「(待會再說。暫且如果這岩石和我所知的相同,就能用。大概他是算到我會用這些做什麼。)】
「(後で話すよ。ひとまずこの岩石が私の知っているものと同じなら使えるね。多分、彼はこれで私が何かを作る事を計算に入れてると思うよ)」
「(……卑鄙小人。知道了,先等會再問。)
「(……下衆め。分かった、ひとまず後で聞こう)」
諮詢結束了嗎? 那麼接下來這個……我想靜子大人也會喜歡(……)的。
「ご相談は終わりまして? それでは今度はこちらを……きっと静子様もお気に召される(・・・・・・・)と思いますよ」
長可離開靜子的一瞬,久治郎露出得意的笑容,對那名男子低聲說了幾句。
長可が静子から離れた瞬間、久治郎はニヤニヤと笑みを浮かべてから、男に短く声をかけた。
男子把靜子面前的木箱推到一邊,然後把另一個木箱放到她面前。
男は静子の前にある木箱を横にずらすと、もう一つの方の木箱を静子の前に置いた。
與剛才的木箱不同,那是一個長方形的木箱。慶次讓靜子往後退後,像先前一樣警戒地打開箱子。
先ほどの木箱と違い、長方形の形をした木箱だった。慶次が静子を後ろに下げさせた後、先ほどと同様に警戒しつつ木箱を開ける。
這次仍看不出是什麼的慶次皺起眉頭。從他背後看箱子的靜子臉色微微緊繃。
今度も何かよく分からなかった慶次は眉をひそめる。彼の後ろから木箱を見た静子は僅かに顔が強張った。
「靜子大人,我把錢拿來了。」
「静子様、お金を持ってまいりました」
「……久治郎,這個也買下吧。」
「……久治郎さん、こちらも買いましょう」
靜子從彩那裡強行奪過裝錢的堅固木箱,放在他面前說道。
彩から強引に金が入った堅牢な木箱を奪うと、静子はそれを彼の前に置いてこう言った。
「想拿多少就拿多少吧。」
「好きなだけ持って行くと良いです」
出乎意料的是,久治郎對於靜子的「想拿多少就拿」拍了拍額頭,然後只從箱裡拿出他原本打算的賣價金額。
意外にも久治郎は静子の『好きなだけ持っていけ』に対して、額をペシペシ叩いた後、彼が本来考えていた売値分だけ木箱から抜き取った。
「呵呵呵,普通商人大概會整箱拿走,但我們久治郎可不會做那種卑鄙的事。」
「へっへっへ、普通の商人なら丸ごと持っていくでしょうが、この久治郎はそんな卑しい真似はいたしやせん」
帶著一副看起來毫無高尚想法的可疑笑容,久治郎拿了錢便蓋上了箱子。
どう見てもそんな殊勝な考えをしていない胡散臭い笑みで、久治郎はお金を取ると木箱の蓋を閉じた。
「抱歉。我還有其他生意要談,這就先告辭了。靜子大人,如果還需要什麼,請儘管找這位久治郎。」
「すみません。この後も別の商談があるので、わてはこれにてお暇させて頂きます。それでは静子様。他に何か入用でしたら、どうぞこの久治郎にお声をお掛け下さい」
久治郎依舊帶著詭異的笑容,與那名男子一起離開了。
最後まで胡散臭い笑みを浮かべて久治郎は男と一緒に出て行った。
他們穿過村子的入口大門,當靜子的村子從視線中消失時,陪在久治郎身旁的男子慢慢開口。
村の入口である門をくぐり抜け、静子の村が目で見えなくなった頃、久治郎の傍に控えていた男がおもむろに口を開いた。
「久治郎大人,您真的確定嗎?那麼大一筆錢可不是隨便就……」
「久治郎様、本当によろしかったのですか。あれだけの大金は中々……」
「啊?別傻了。那是想試探我吧。」
「あぁ? 阿呆言うなや。あれはわてを試したんだろうよ」
面對男子的話,久治郎帶著嘲弄的表情回答。
男の言葉に久治郎は馬鹿にした顔で答える。
「把那筆大錢全部帶回來試看看。那女人把我排除在她要做的新事業之外。如果硬要插手,就會被織田大人盯上。我可不想露出貪婪的面目,結果被踢出好機會。做那種蠢事只要堺的那些傢伙去做就好了」
「あの大金を全部持ち帰ってみろ。わてはあの女がやる新規事業から外されていたわ。そして無理に食い込めば、織田の殿様から睨まれる。強欲な面を出して、その結果うまい話から外されるのは御免だ。そんな阿呆な事をするのは堺の連中だけでええ」
「是、是……」
「は、はぁ……」
「聽好了,經商不只是那一時的買賣。有時候要不計較眼前得失,讓對方發展壯大。那時的投資日後可能變成大筆財富,滾到我口袋裡。要點就是先吃虧以圖長利。」
「ええか、商売は何もその場の売り買いだけやない。時には自分の損得を考えず相手を肥やしておく必要もある。その時の投資が後に大金に化けて、わての懐に転がり込んでくるんや。ようは損して得を取れ、っちゅうわけや」
「是這樣嗎」
「そうなんですか」
「『是這樣嗎』……哼,你真的是我的兒子嗎。稍微懂點經商的門道吧。從今天起把近江商人的商業十訓,還有三方皆利給我復誦,笨蛋!」
「そうなんですかって……かー、お前は本当にわての息子かいな。ちったぁ商売のいろはを理解しろ。今日から近江商人の商売十訓、それから三方よしを復唱しとけ、ぼんくらが!」
瞥了因久治郎怒聲而畏縮的兒子一眼後,他大步地邁開腳步離去。
久治郎の怒声に怯む息子を一瞥した後、のっしのっしと大股で歩き出した。
留在原地的兒子,在腦中理清之後慌忙追上久治郎的腳步。
その場に残された息子だが、頭の理解が追いついた後は慌てて久治郎の後を追った。
另一方面,買了岩石和『某樣東西』的靜子一手拿著岩石,對慶次等人這麼說。
一方、岩石と『とあるモノ』を買った静子は、岩石を片手に持ちつつ慶次たちにこう言った。
「這個呢,是叫做陶石的礦石。」
「これはね、陶石って言う鉱石なの」
「陶石……?」
「陶石……?」
「對,是製作陶器時的原料。在尾張・美濃拿不到,其他國家也還沒有開採出來,所以很珍貴喔。」
「そう、陶器を作る時の原料。尾張・美濃じゃ手に入らないし、他の国もまだ発掘してないから貴重なのよね」
陶石是一種單一成分、可作為磁器原料的白色軟質岩石。然而陶石在尾張與美濃國內無法取得。
陶石は単一で磁器の原料となる白色軟質の岩石だ。しかし陶石は尾張・美濃国内で入手が出来ない。
近處有陶石礦脈(例如石川縣的服部、河合陶石或岐阜縣的清見、伊西、渋草陶石等)。
近場では陶石鉱脈(石川県の服部・河合陶石や岐阜県の清見・伊西・渋草陶石など)がある。
但那些都屬於他國領地,不能輕易前去開採。
だがどちらも他国の領土であり、おいそれと掘りに出かける事が出来ない。
況且陶石自江戶時代就已被發掘,所以在戰國時代幾乎不可能見到。
そもそも陶石自体が江戸時代から発掘されている為、戦国時代ではまず見る事が叶わない。
再者,即便屬於非金屬,要開採礦物也需要大量人力。
更に非金属と言えども鉱物を掘るからには人が沢山いる。
不過採用的是不掘坑道、從地表螺旋狀挖掘的露天開採法,因此比一般礦山花費低。
と言っても坑道を掘らずに、地表から渦を巻くように掘っていく露天掘りという手法を使う為、普通の鉱山よりはかかる費用が安い。
露天開採適合於礦床接近地表且埋藏量大的陶石採掘。
露天掘りは鉱床が地表に近く、かつ大量に埋蔵されている事が多い陶石採掘に向いている。
但有一個無法避免的問題:若在他國進行如開採礦石般的張揚活動,必然會被當地的統治者盯上。
しかしどうしても回避出来ない問題がある。他国で鉱石を掘るような派手な活動をすれば、その土地の支配者に必ず目をつけられる。
在信長上洛之前,做多餘的事影響他的計畫是個問題。
信長が上洛する前に、余計な真似をして彼の計画に影響を与えるのは問題だ。
正當一籌莫展之際,聽到那件事的久治郎大概就親自前往那邊開採了吧。
どうしたものかと考えあぐねていた時、その話を聞いた久治郎が向こうまで出向いて鉱山を掘ったのだろう。
「還真沒被國人盯上啊……那傢伙。」
「よく国人に目をつけられなかったな……あの野郎」
「這跟鐵、銅、銀、金屬系不同。換言之,不經妥善加工的話,正如勝藏君說的,只會是『路邊的石頭』。商人若把無用之物翻出來,可能不會太在意。或許也有給些賄賂之類的。」
「これは鉄や銅、銀、金とは違う系統だからね。つまりちゃんと加工しないと、勝蔵君が言ったように『その辺に落ちている石ころ』なんだよ。使えないものを商人が掘り返しても、多分気にしなかったんじゃないかな。後は賄賂でも渡していたのかも」
無論如何,如果這是真正的陶石,就能在日本製造陶器。
いずれにせよ、これが本物の陶石なら日ノ本で陶器が作れる。
在原本的歷史中,磁器是在江戶時代初期於佐賀縣有田町東部的泉山發現白磁礦,並用以生產磁器的有田燒開始的。當時做出的陶器是單一白色的陶器。
本来の歴史では磁器は江戸時代初期に佐賀県有田町東部の泉山で白磁鉱が発見され、それを使って磁器を生産した有田焼(ありたやき)が始まりだ。その時出来た陶器は、白色単一の陶器だった。
習慣於八世紀就已完成陶磁器技術的中國所製陶器的日本人,並不需要只有白色的單色陶器,很快就生產出帶有繪紋與裝飾圖樣的陶器。
八世紀に陶磁器の技術を完成させていた中国が作る陶器に慣れていた日本人に、白色だけの単色陶器は求められておらず、すぐさま絵文様と加飾模様のある陶器が生産された。
白色單色陶器瞬間被取代,職人們創造出各種圖樣的和食器。
一瞬にして白色だけの単色陶器は駆逐され、職人の手によって様々な模様が描かれた和食器が生産された。
製作陶器的理由只是單純想體驗一次燒陶的經驗,這麼個膚淺的理由。
陶器の生産を行う理由は単に一度は焼き物の経験してみたい、という安直な理由だ。
有人也認為這可以用來宣示信長並非只有武力可倚靠的山賊,而是具有深厚文化教養的人,但大部分情況下只是因為『想做看看』,這樣的理由真是很符合靜子的性格。
信長は武力だけが頼りの山猿ではなく、文化人としての深い教養を持つ人間だ、とアピールする為に使える、という考えもあるが大部分は単に『作ってみたい』というのは何とも静子らしい理由だ。
「嘛,等把它加工成可用的材料後,就讓職人們做做看吧。我自己也會做一件看看。」
「まぁ使えるように加工した後、職人たちに作らせてみるかな。私も一枚作ってみるけどね」
「喔喔,靜子妳還有陶藝的嗜好嗎?」
「ほほぅ、静っちは陶芸の趣味も持ってるのかい?」
「沒有什麼高雅的興趣啦。只是剛好有個機會,想去體驗一次。嘛,先得把它加工成黏土才行。彩醬,幫我準備木桶和瀬戶的土吧。」
「そんな高尚な趣味はないよ。単にちょうどいい機会だから、一回体験しようかなと? まぁまずは粘土に加工しないと駄目だけどね。彩ちゃん、木桶と瀬戸の土を手配してー」
「了解。所謂瀬戶的土是指瀬戶的燒陶職人所使用的土嗎?」
「了解しました。瀬戸の土とは瀬戸の焼き職人が使っている土の事でしょうか?」
「嗯,就那樣幫我準備。陶石方面等木桶備齊再開始處理,現在先不用。這邊的木箱我會搬到我房間。累了,裡面東西檢查下次再說。」
「うん、それでお願い。陶石の方は木桶が揃ってから作業するから、今はいいや。こっちの木箱は私の部屋に運んでおくね。疲れたし、中身を検分するのは今度でいいや」
這麼說著,靜子又抬起另一個木箱。
そう言うと静子はもう一つの木箱の方を持ち上げる。
感覺意外地沉重,手上沉甸甸的,但她強忍不露聲色,若無其事地走出房間。
意外と重いようでずっしりとした重さを手に感じたが、何とか顔に出さず平常心で部屋を出る。
「啊,大家也可以在適當的時候解散。我已經沒有要見人的安排了。」
「あ、皆も適当な時に解散していいよ。もう人と会う予定もないし」
在要出去的前一刻,靜子這麼說著,同時偷看他們的表情。
出て行く直前、静子はそう言いつつも彼らの顔色を窺う。
並沒有特別對靜子的行動感到懷疑。靜子為此在心裡鬆了一口氣。
特に静子の行動を不審に思っている様子はなかった。そのことに静子は内心ほっと胸を撫で下ろす。
「那麼就這樣囉。」
「それじゃね」
這次終於離開那房間,靜子回到了自己的房間。
今度こそ部屋を後にし、静子は自分の部屋に戻る。
回到房間後,她將木箱放在房間中間偏近處,然後把門窗鎖好。
部屋に戻った彼女は木箱を部屋の真ん中近くに置くと、部屋の戸締まりをしっかりする。
確認沒有其他人影後,靜子再次面對放在房間中央的木箱。
人の気配が感じられない事を確認した静子は、改めて部屋の真ん中に置かれている木箱と向き合う。
她輕輕掀起蓋子查看裡面,內容沒有變動,正如她所預料的東西端坐在木箱之中。
そっと蓋を持ち上げると、内側を確認する。中身が変わる事はなく、彼女の予想通りのものが木箱の中に鎮座していた。
(……為什麼久治郎先生會有這個……?不,根本上為何除了我曾持有的東西之外,還會有現代物品掉落到這個時代……?)
(……どうして久治郎さんがこれを……? いえ、そもそも何で私が持っていたモノ以外の現代品が、この時代に落ちているの……?)
木箱裡的東西,是用化學纖維製成的黑色運動包。
木箱の中にあるもの、それは化学繊維で作られた黒いスポーツバッグだった。
運動包看起來相當大型,長度大約有80公分左右。
スポーツバッグはかなり大型サイズのようで、80㎝ほどの長さだった。
而且不只是普通的運動包,包破舊不堪、磨損明顯,滿是泥汙,顯然是被持有者多年使用的痕跡。
しかもただのスポーツバッグではない。持ち主が長年愛用していたのが分かるほどバッグはボロボロで、そして泥だらけだった。
但彷彿要掩蓋那些印象,包上沾滿了大量血跡。
だがそれらの想いを打ち消すかのように、おびただしい量の血痕がバッグに染み付いていた。
無法判定那些血跡是包主的還是別人的,靜子顫抖著手拉開運動包的拉鍊。
バッグの持ち主の血による血痕なのか、それとも別の誰かのものかは判らない。静子は震える手でスポーツバッグのファスナーを開ける。
裡面有大量小塑膠袋、幾株疑似幼苗的東西,以及一本類似日記的冊子。
大量の小さなビニール袋と苗木らしきものが少し、そして日記帳のようなものが入っていた。
靜子對塑膠袋裡的東西和那些幼苗感到在意,但先決定閱讀日記。
ビニール袋に入っているものや苗木が気になった静子だが、まずは日記を読む事にした。
她對擅自讀別人日記有些忸怩,但比起愧疚,更強烈的是想知道持有者資訊的慾望。
人の日記を勝手に読むのは少々気が引けた彼女だが、後ろめたい気持ちよりも持ち主の情報が欲しい気持ちの方が強かった。
靜子打算從最後附近的紀錄開始往回讀。
最終付近の情報から見ようと静子は後ろから読む。
「6月15日
『6月15日
終於女兒從這個家離開了。不,說離開不太準確,精確來說是她結婚後去到新的家庭,成為別人的媳婦了。
ついに娘がこの家から出て行った。いや、出て行ったというのは正しくない。正確には結婚して新しい家族の元へ嫁いでいった、だな。
不過在婚禮上還是給了我一個突襲。說真的,竟然拿出她幼稚園時我為她縫的衣服,實在太卑鄙了。我本來決定不哭,結果卻大哭起來。等情緒平復一些時,她說:母親在她幼年時就過世了,但父親替母親給了她足夠的愛,所以她並不覺得寂寞。她說她以成為父親的女兒為榮。就那樣……然後我又大哭了。怎麼辦,媳婦的照片全被鹹鹹的眼淚浸濕了,根本沒法把她的嫁衣拿去給媳婦看啊」
しかしまぁ結婚式では不意打ちされてしまったよ。そもそもあいつが幼稚園の頃、あいつのために縫った衣装を持ち出すなんて卑怯だよ。泣かないって決めてたのに大泣きしちまった。そんで収まった頃、あいつは言ったんだよ。母は幼い頃になくなったけど、父が母の分まで愛情を注いでくれたから私は寂しくなかった。私は父の娘であることを誇りに思います。だってさ……そんでまた大泣きだよ、俺。どうすんのさ、嫁の写真がしょっぱい水だらけになっちまったよ。あいつの花嫁衣装を嫁に見せられねぇじゃねぇか』
「8月1日
『8月1日
女兒和女婿時不時會來家裡。雖然不覺得寂寥,但會不會讓他們太多麻煩了呢?
ちょくちょく娘や娘婿が家に来る。寂しくない反面、あいつらに気を使わせすぎたかな?
心裡有些悶,就鼓起勇氣跟他們談了。我看起來還是很擔心我一個人會不會孤單。
もやもやするから思い切って話してみた。やっぱり俺が一人で寂しくないか気にしていたようだ。
女婿曾建議要我同住,但我拒絕了。最重要的是,如果女兒夫妻不能建立起自己的家庭,那一切就沒意義。
娘婿からは同居を勧められたが俺は断った。まず何よりも娘夫婦が、二人の家庭を築けなければ意味が無い。
網路上常有父母打算同住、想要子女照看的例子,但我不想變成那種下賤的人。
ネットではよく同居を画策し、面倒を見てもらおうと腐心する両親がいるそうだが、俺はそんな下衆な奴らと同じになりたくない。
所以我跟女兒和女婿說:同住的提議我很高興。但,女兒啊,你的家人應該是住在你身邊的人,不是我。女婿大人,謝謝你關心這個老頭,但請多關心我的女兒吧。
だから娘と、娘婿に言った。同居の件はとても嬉しい。だけどな、娘よ。お前の家族はお前の隣にいる人だ、俺じゃない。娘婿さん、こんなおっさんを気にかけてくれてありがとう。だけど俺より娘を気にかけてくれ。
沒事的,我還不是會糊塗的年紀。再說最近大概是因為在做家庭菜園,肚子上的贅肉好像少了一些。
大丈夫、まだまだボケる年齢じゃない。それに最近、家庭菜園をしているお陰か、腹の肉が少し減った気がするんだよ。
我這麼說的時候兩人又笑又哭。我就當作是笑中帶淚吧,女兒」
そう言ったら二人とも笑いながらも泣いていた。それが笑い泣きだと父ちゃんは思っとくぜ、娘よ』
「8月7日
『8月7日
想說這麼大的庭院應該能種些小果樹吧,於是開始想如何有效利用這片廣大的庭院。
ちょっとした果実なら植えられるんじゃね? と思えるぐらい広い庭の有効活用を考えた。
以前女兒問我為什麼要這麼大的庭院,那時我說是假裝要停車位。其實我本來想和媳婦一起做家庭菜園,種花,然後一起慢慢變老。
昔、娘に広い庭の理由を聞かれたが、その時は駐車場が欲しいからと嘘を言った。うん、本当は嫁と一緒に家庭菜園したり、花を育てたりして一緒に歳を取ろうと考えていた。
結果一開始就沒成。
最初の段階で駄目になったけどな。
嗯……就種些媳婦喜歡的花,還有女兒和女婿愛吃的東西吧」
そうだな……嫁が好きだった花、娘と娘婿が好きな食べ物を育てるか』
「8月8日
『8月8日
因為我不會主動打電話出去,心情有點緊張。但為何是女婿接的電話?我想了想,覺得這倒是巧合有利。
こっちから電話する事はないから緊張した。しかし何で旦那が出たんだ? と思ったが好都合だと思う事にした。
男的問男的喜歡什麼食物,從外表看會不會覺得怪怪的呢。不過畢竟我在為家庭菜園煩惱,要不要種些家人喜歡的作物,就這樣說應該可以吧」
男が男の好物聞くって、はために見るとやばくないかな。まぁ家庭菜園で何を育てるか迷ったから、身内の好物でも育てようと思ってな、と言えばいいか』
「8月10日
『8月10日
女兒的丈夫比預期年輕人還喜歡蔬菜,讓我有點意外。公司新人的回答通常大多說喜歡肉……
娘の旦那は若者の割に野菜が好きなのか、ちょっと意外だ。会社の新人は大体肉って答えるのに……。
也無所謂,部長說他有個認識的農業專家,或許明天就麻煩部長介紹給我吧。
まぁいいか、確か部長が知り合いに農業のプロが居るってこぼしてたし、明日にでも紹介してと頼んでみよう。
嗯,女兒喜歡的是菠菜、白菜、柑橘和西瓜,還有米。至於女婿是小松菜、白花豆、甜豆、馬鈴薯、檸檬、梅干之類……。
ええっと娘が好きなのがほうれん草と白菜、みかんとスイカ、それから米だな。で、旦那が小松菜、白花豆、スナップエンドウ、じゃがいも、レモン、梅干しか……。
說句不中聽的話,他們兩個真的是年輕人嗎?聽起來好像鄉下的阿公阿嬤的口味。
俺が言うのも何だが二人とも本当に若者か? なんか田舎の爺ちゃんと婆ちゃんみたいな好みだな。
水果和蔬菜混在一起,還是早點聯絡比較好。總之先打電話給部長吧」
果物と野菜が混じってるし、早めに連絡した方がいいかな。とりあえず部長に電話しよう』
「8月13日
『8月13日
部長的幹練與行動之迅速每次都讓人驚訝。才打完電話隔天有給申請就辦好了,這也太誇張了吧……。
部長の敏腕と行動の早さには毎度呆れる。電話した次の日には有給申請が終わってるってどうよ……。
嗯不過還好啦。話說鄉下真厲害,打個電話幾天內東西就湊齊了。不可小覷,鄉下網絡真恐怖。
いやまぁいいんだけどさ。しっかし田舎は凄いな、電話して数日でモノが集まるなんて。恐るべし、田舎ネットワーク。
他說的是固定種不是F1種……但F1種到底是什麼?種子會有什麼不同嗎?F1會不會是賽車那種F1?真搞不懂。等會去Google查查吧
確かF1種ではなく固定種だって言ってたけど……そもそもF1種ってなんだ? 種に何か違いでもあんのか? F1ってまさかF1レーサーとかか? なんだかよく分からん。後でググって調べよう』
「8月14日
『8月14日
我也以為自己住的地方算鄉下,結果被指定的地方更偏遠。原以為公車是一小時一班,沒想到一天只有一班,真讓人震驚。
自分の所も田舎だと思っていたが、指定された場所はもっと田舎だった。バスが一時間に一本かと思ったら、一日に一本だった時は驚きを隠せなかったよ。
因為要接收那些苗木,我帶了出差用的運動包……不知道會不會沒問題。
苗木って奴を譲り受けるから、出張で使っているスポーツバッグを持ってきたが……大丈夫かな。
果然如同預期,被介紹的那位農業專家有股頑固老人的氣質。不過我有秘密武器。
やっぱりと言うか紹介された農業のプロは頑固爺って雰囲気だった。しかし俺には秘密兵器があった。
我打完招呼後,悄悄把某樣東西遞給那位爺爺。部長跟我說「那個爺爺很愛吃民菜堂的栗子羊羹」。
俺は挨拶の後、そっとあるものを爺さんに差し出す。部長から「あの爺さんは民菜堂の栗羊羹が好物だよ」と聞いていたのだ。
果然,爺爺的態度立刻改變了。效果一流啊!
案の定、爺さんの態度がコロッと変わった。効果抜群だぜ!』
「8月15日
『8月15日
因為公車時刻的關係,在爺爺家住了一晚。爺爺很高興說好久沒喝到這麼好喝的酒了。
バスの都合で爺さんの家で一泊した。久々に旨い酒が飲めたと爺さんは喜んでいた。
檢查收到的種子和苗木。種子有菠菜、白菜、小松菜、白花豆、甜豆莢(snappea)、馬鈴薯、秋葵、西瓜。苗木有柑橘、檸檬和梅。意外的品種還有用來做梅干的天神赤紫蘇和當綠肥用的燕麥種子。還有被硬塞來說配啤酒很搭的花生。
受け取った種と苗木を確認する。種はほうれん草、白菜、小松菜、白花豆、スナップエンドウ、じゃがいも、オクラ、スイカ。苗木はミカンとレモンと梅。予定外の品種が梅干し用の天神あかしそって奴と緑肥のためのえん麦の種だな。後、ビールに合うからと押し付けられた落花生。
米似乎叫做「ともほなみ」,但太冷門我不懂。說真的我對米也只知道越光或秋田小町那種而已。
米はともほなみって奴らしいけどマイナーすぎて分からん。そもそも米なんてコシヒカリとかあきたこまちぐらいしか知らんがな。
另一個叫什麼來著……好像用了很難的漢字……算了。
もう一つはなんて名前だっけ……確か難しい漢字を使ってたような……まぁいいや。
喔,花也確認一下。防蟲菊、向日葵、波斯菊、蘆薈、木立蘆薈、金鯱、法國金盞花、天堂鳥、瑪格麗特、月桂樹(月桂葉)……好,全都有。
おっと、花も確認だ。防虫菊、ヒマワリ、コスモス、アロエベラ、キダチアロエ、金鯱、フレンチマリーゴールド、ストレリチア、マーガレット、月桂樹(ローリエ)……よし、全部あるな。
說是我妻子也不曉得為何會有這種陣容……?從小嬰兒時期就認識她了,還是無法理解。
しかし我が妻ながら何でこのラインナップなんだ……? 赤子の時からの付き合いだったが、未だに理解出来ねぇ。
這樣寫下來數量還真多。嗯,東西這麼多的話也不會感到太悲傷了吧。
こうやって書いてみると数が多いな。まぁこれだけ数が多ければ、しんみりする事もないだろう。
把苗木用毛巾和紙包好以免受損,剩下的空間放入種子。
苗木はタオルや紙で包んで傷まないようにし、残ったスペースに種を入れた。
苗木雖然大,但即使有幾百顆種子,單顆也很小,很省空間。不會比苗木佔地方。
苗は大きいが種は数百個あろうと、一粒が小さいからコンパクトだなぁ。苗より場所を取らねぇ。
想不到還能再裝下一點空間。但說出那句話就是錯誤的開始。
案外入るもので、もう少しだけ余裕があった。だが、それを言ったのが間違いだった。
我剛以為爺爺突然回家,就見他很快提著紙袋回來。問他「那是什麼?」他回答是小鳳梨的苗。
爺さんが突然家に戻ったかと思うと、すぐに紙袋を片手に戻ってきた。何ですかそれ、って聞くとスナックパインの苗だと答えが帰ってきた。
看來爺爺是從認識的人那裡拿到苗,但似乎沒什麼心力要種。打算推給我。也罷,不行就不行。向爺爺道謝後離開他家。坐在公車上搖晃開始想睡,所以今天日記就到這裡。晚安。
どうやら爺さんは知り合いから苗を譲り受けたらしいが、育てる気があんまりなかったようだ。で、俺に押し付けようという魂胆だったようだ。まぁいいか、無理だったら無理でいいし。爺さんにお礼を言い、彼の家を後にする。バスに揺られて眠くなってきたから、今日の日記はここでおしまい。おやすみ』
從那以後是不是發生了什麼事,接下來寫下的文字和之前完全不同,變得相當潦草。
そこから何かがあったのか、次に書かれている文字は今までとまるで違い、かなり乱雑に書かれていた。
「??月??日
『??月??日
這裡是哪裡!奇怪了……我明明只是睡在公車上……為什麼會在滿是森林的地方!會、會不會是公車司機把我丟到哪裡去了……?不,應該不可能。那樣做司機沒有任何好處,而且我的行李也還在。但這到底是哪裡……?總之是在日本……對吧?然後我注意到我好像握著刀鞘。但我明明沒記得把刀鞘放在行李裡……?
ここはどこだ! おかしい……俺はバスの中で寝ていただけなのに……どうして森林だらけの場所にいるんだよ! も、もしかしてバスの運転手が俺をどこかに捨てた……? いや、それはないはずだ。そんな事しても運転手に何の得もないし、何より荷物が無事なのだ。しかしどこだここ……? とりあえず日本……だよな? そして今、気付いた事だが俺は刀の鞘を握っているようだ。でも俺は刀の鞘なんてものを荷物に入れた覚えがないぞ……?』
(刀鞘……?確か殿さま曾說從老婦人那裡聽說「剣」會帶來「刻の落胤」……這兩者有關係嗎?)
(鞘……? 確かお館様は老婆から”剣”が”刻の落胤”を運ぶと聞いたと仰っていたけど……何か関係があるのかな?)
靜子想著繼續讀下去也許能夠知道些什麼,於是再次把視線落到日記上。
読み進めれば何か分かるかも、と思い静子は再度日記に視線を落とす。
「??月??日
『??月??日
是Cosplay搶劫?還是路上行兇?不管什麼原因,被一群留著丁髷、拿著日本刀的男人追著跑。如果是時代劇Cosplay就去別處玩吧。我本想當作沒看見繼續走,結果他們突然砍向我。
コスプレ強盗? それとも通り魔? 何か知らないけど日本刀持ったチョンマゲ男たちに追い回された。時代劇のコスプレか何かなら他所でやってくれ。そう思ってスルーしようとしたらいきなり斬りかかってきた。
發現這根本不是玩笑我就拼命逃跑,但對方佔優勢,輕易就把我逼到絕路。
冗談でもなんでもない事に気付いて俺は必死に逃げたが、相手の方が有利だったようであっさり追い詰められた。
我以為要被殺了!但其中一個男人指著我和同夥開始說些什麼。聽到的字眼讓我很害怕,我還是鼓起勇氣去聽他們說什麼。
殺される! と思ったが男の一人が俺を指さしながら仲間と何か話し出した。聞こえてくる単語が非常に怖かったのだが、俺は思い切って聞いてみた。
我說「你們不會是……同性戀吧?」男人們似乎聽不懂我的話,歪著頭。
お前らまさかとは思うけどホモ? と。俺の言葉が分からなかったのか、男たちは首を傾げていた。
但看到他們脫下內褲?褌?的樣子,我不好的預感成真了。
が、下着? 褌? を脱いだ所を見るに俺の嫌な予感は当たった。
「不、不行我沒有那種興趣!」就在我面臨貞操危機?之際,其中一個男人被唐竹割瞬間斬成兩截。
や、やめろ俺はそんな趣味はねぇ! と貞操の危機?に陥った時、男の一人が唐竹割に真っ二つにされた。
在強盜背後站著一個男人。當時真的覺得神來了。那傢伙瞬間把盜賊斬殺。我說來丟臉的是,被眼前慘烈的景象嚇得吐白沫昏了過去。
強盗の後ろに男が立っていた。あの時はマジで神が現れた、と思ったよ。ソイツは一瞬で野盗を斬り殺した。俺は情けない事に、目の前の凄惨な光景に泡吹いて気絶した』
「??月??日
『??月??日
不知為何,斬了強盜的那個男人竟然照顧起我來。總之我獲救了,向他道了謝。
強盗?を斬った男は何故か俺を介抱してくれた。ともかく助かった、と礼を言った。
之後那人問為什麼會救我。我只是個不起眼的大叔,沒有什麼傑出的才能。
その後で男がどうして俺を助けたか理由を尋ねた。俺はしがないおっさんだし、秀でている才能もない。
說來羞愧,我沒多少學識。也沒什麼錢,沒有可以拿來炫耀的東西。
言っちゃなんだが学もロクにない。金も持ってねぇし、人様に自慢出来るものは何もない。
所以一開始我無法相信他的話。但多項情況證據無法否定他的說法。
だから男の話は最初、信じられなかった。でも幾つもの情況証拠が彼の言葉を否定出来なかった。
就算像我這種頭腦笨拙的人也能看出來。真是難以置信……過著平凡生活的我,居然會變成像科幻片主角那樣的人。
頭の悪い俺でもそれは分かる。本当に信じられねぇ……平凡に生きてきた俺が、まさかSF映画の主人公みたいになるなんてな』
「??月??日」
『??月??日
來到這裡第三天,我跟救了我的那名男子行動在一起。
こっちに来て三日目、俺は助けてくれた男と一緒に行動している。
無論在現代或戰國時代,錢都很重要。沒有錢什麼也做不了。
しかし現代でも戦国時代でもお金は大事だな。金がないと何も出来ん。
還有,我發現這些行李相當礙事。雖然對老頭不好意思,但這些種子和苗木連袋子一起要賣給商人。
後、この荷物はかなり邪魔だと分かった。爺さんには悪いが、この種と苗木はバッグごと商人に売る。
不過這個包包破破爛爛,還真擔心會不會有人買……果然我的預感完全命中。
しっかしこのバッグ、ボロボロだから買ってくれるか不安だったが……やっぱ見事に予想は的中した。
被拒絕到快讓人心灰意冷,直到有個看起來可疑的商人願意收下。
胡散臭い商人が買い取るというまで、心が折れそうなぐらい断られた。
那個可疑的商人對我的東西顯得有興趣,還以很高的價錢買下。雖然一次也沒打開包包,讓我懷疑他到底為何買,但覺得問來問去也沒必要,便默默賣掉了。
しかし胡散臭い商人は俺のものに興味を示し、かなりの値段で買い取ってくれた。バッグを一度も開けなかったのに、どうして買ったんだろうか疑問だった。が、聞くのも野暮と思い、黙って売る事にした。
只帶了包裡的妻子和女兒的照片、錢包和手機,還有以防萬一的罐裝飲料。
バッグの中にある妻と娘の写真、財布と携帯、それから万が一のドロップ缶だけ持っていく。
這本日記也一併留下。我不想多帶會顯眼,所以不帶了。
この日記も一緒に置いていく。下手に持っていて目立ちたくないからな』
日記就此中斷。大概寫到這裡就放回包裡了吧。
そこで日記は途切れていた。恐らくそこまで書いてバッグの中に入れたのだろう。
靜子原本這麼想,但翻頁時發現有一頁寫著些東西。
そう思っていた静子だが、ページをペラペラとめくると何かが書いてあるページを見つける。
「拜託讀到這本日記的人,能不能把裡面的種子和苗木種起來?」
『この日記を読んだ人にお願いだ。この中に入っている種や苗木を育ててくれないか。
「我知道這是個任性的請求。如果做不到也可以丟掉。」
勝手なお願いをしているのは分かっている。無理なら捨ててもいい。
「不過,如果你覺得能夠養活這傢伙……拜託了。」
だが、コイツを育てる事が出来ると思うなら……頼む』
「呼……」
「ふぅー……」
深吸一口氣長長吐出後,靜子把筆記本收回包裡。
大きく息を吐き出すと、静子はノートをバッグの中に仕舞う。
她蓋上木盒的蓋子後橫躺下來,各種資訊一下塞進腦袋讓她感到疲憊。
木箱の蓋を閉じると彼女は横に寝転ぶ。色々な情報が一気に頭の中に入ってきて疲れたのだ。
(如果日記裡寫的是事實,除了我之外還有兩個人穿越而來。借用老婆婆的說法,難道大家都是「刻の落胤」嗎)
(日記に書いている事が本当なら、私の他にタイムスリップした人が二人もいる。老婆の言葉を借りれば、全員が『刻の落胤』なのかな)
至少那個包的主人是刻の落胤。因為他使用筆記與鉛筆類,幾乎可以確定。
少なくともバッグの持ち主は刻の落胤だ。ノートや鉛筆類を使用しているのだから確実と言っていい。
但向這名男性告知現實的那個人,情況相當不明確。
しかしこの男性に現実を伝えた男、こちらがかなりあやふやだった。
如果那人向男方傳達的是戰國時代和時空穿越的事,則可以把那個人也當作刻の落胤來看待。
男性に戦国時代の事、タイムスリップの事を伝えている限り、こちらの男も刻の落胤と考えて良いかもしれない。
但總感覺有哪裡不對。關於這名男子,總覺得他與一般的穿越者有所區別。
しかし何かが引っかかる。男に関しては単なるタイムスリップ者とは一線を画する気がしてならない。
雖然沒有明確證據,但就是覺得怪怪的。
明確な証拠がある訳ではないが、奇妙な感じがするのだ。
(……原來如此。能毫不猶豫地斬人這種感覺,和同時擁有戰國時代的知識,這兩者並存很不尋常)
(……そうか。人を躊躇いなく斬る事が出来る感覚と、戦国時代の知識を持ち合わせているのがおかしいんだ)
在現代斬人會被警察逮捕,並依法律受到懲罰。
現代で人を斬れば警察に逮捕され、法律に則って罰を言い渡される。
雖然會想到他可能是殺人鬼,但若是如此他就沒有理由去救筆記本的主人。
殺人鬼かとも思ったが、それならばノートの持ち主を助ける理由がない。
(這男人是個要注意的人物呢。若他不但有高超戰鬥能力,還掌握戰國時代的知識……會成為個麻煩人物啊)
(この男は要注意人物ね。高い戦闘能力を持つ上に、戦国時代の知識があるとくれば……厄介な人物になるわね)
無法判定這樣的麻煩人物是敵是友,是極其危險的狀態。
厄介な人物が敵か味方か分からない状態はひどく危険だ。
如果能成為同伴那就好了,但若是敵對,就必須先把他處理掉讓他去見佛。
仲間になってくれるのならよし。だが敵対するというのなら真っ先に仏になってもらう必要がある。
可怕的不是他知道歷史,而是因為他知道歷史,所以更可能對眼前的危險採取規避行動。
歴史を知っているから怖いのではない。歴史を知っているから、目の前の危険に対して回避行動を取る可能性が高い。
一旦如此,既有的歷史可能會被改變,或被抹去。那可能對織田陣營造成巨大的影響,不能排除這種可能性。
そうなった時、既存の歴史内容を変えたり、もしくはなかった事になる。それが織田陣営に甚大な影響を与える可能性も否定しきれない。
(總之這名男子的情報是最優先的吧。得先蒐集情報……)
(とにかく男の情報は最優先事項だね。情報を集めないと……)
與自己同為刻の落胤,卻無法判定那人是敵是友的不安,沉重地壓在靜子的心頭。
自分と同じ刻の落胤、その人物が敵か味方か分からない不安が、静子の心にずっしりとのしかかった。