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戦国小町苦労譚

1567年 四月中旬

那天從早晨起天朗氣清,真是絕佳的作戰天氣。

その日は朝から快晴で、まさに絶好の合戦日和だ。

早晨開始那場已成慣例的小規模交戰並未取消,照常進行。

もはや恒例行事となっている早朝からの凡戦は中止にせず、今まで通り行った。

因此斎藤一方的士兵們也以為會如常重複老樣子。

だから斎藤側の兵士たちも、いつも通り同じ事が繰り返されると思った。

他們已經靠意志支撐身體,但那支撐意志的心很快就會被摧毀。

もはや気力だけで体を動かしている彼らだが、まもなくその気力を支える心は折られる。

永祿十年(1567年)4月14日上午九時半,織田軍終於對稻葉山城發起總攻擊。

永禄一〇年(一五六七年)四月一四日の午前九時半、遂に織田軍は稲葉山城に対して総攻撃を仕掛けた。

「喔喔喔喔喔~~~~!!!」

「おおおおおおおおお〜〜〜〜〜っ!!!」

先鋒是織田家家臣中最為勇猛的武鬥派,森可成。

先陣を切るは織田家家臣随一の武闘派、森可成。

他如猛獸咆哮般的吶喊,讓斉藤一方的士兵不禁畏縮。

彼の猛獣の咆哮の如き雄叫びは、斉藤側の兵士たちが思わず足をすくませるほどであった。

其後跟隨著森可成的家臣與兵士們。

その後ろに森可成の家臣や兵士たちが続く。

雖然斉藤一方的士兵尚未理解戰況,卻立刻認為自己所在成了激戰區,便像往常一樣請求外援。

戦況が理解出来ない斉藤側の兵士たちだが、すぐに自分たちの所が激戦区になったと考え、いつものように他所からの援軍を要請した。

但回覆是「正遭織田軍猛攻,無餘力派遣援軍」。

だが返ってきた言葉は『織田軍の猛攻を受けており、当方に援軍を送る余裕なし』だった。

「不用客氣!把至今的鬱悶全都砸到那些傢伙身上!」

「遠慮はいらん! 今までの鬱憤を連中に叩きつけろ!」

「士兵們!別落後於其他人!把眼前的敵人砍、砍、砍個痛快!」

「兵ども! 他の連中に遅れをとるな! 目の前の敵を斬って斬って斬りまくれ!」

在各武將的激勵下,織田軍的士氣爆發性提升。

各武将たちの檄に呼応して織田軍の士気が爆発的に上がる。

那股熱量幾乎要覆蓋整座金華山。看到連最末端的士兵都在吐露兇暴氣勢,斉藤一方的士兵終於明白過來。

その熱量は金華山を覆い尽くさんばかりだった。末端の兵士すら気炎を吐いて猛っている状態を見て、斉藤側の兵士たちはようやく理解する。

織田軍發動了全軍全力的總攻擊。

織田軍は全軍全力の総攻撃を仕掛けてきたのだと。

有人說要派傳令去城主那裡。

城主に伝令を飛ばせ、と『誰か』が言った。

但因為接連的戰鬥已積累疲勞,且正遭受總攻擊,多數士兵的頭腦已難以正常運轉。

だが度重なる戦で疲労が蓄積し、更に総攻撃を受けている状態だった為、兵士の殆どは頭がまともに働いていなかった。

他們不知那個命令是誰對誰下達的,也沒去追問,只是繼續與蜂擁而至的織田軍交戰。

その命令は『誰』が『誰』に向けて言ったのか分からず、そして疑問に思わず、彼らはただ押し寄せてくる織田軍と戦い続けた。

彷彿連想著「總會有某人去當傳令」這種念頭也放棄了。

きっと『誰か』が伝令になってくれる、と考える事すら止めているかのように。

那群士兵因疲勞而犯下的微小失誤,對斉藤龍興來說卻成了致命一擊。

その兵士たちの疲労による些細なミスが、斉藤龍興にとって致命的な一撃となった。

另一方面,乘著織田軍總攻的混亂,秀吉分進了稻葉山城後谷中通往瑞龍寺山的側道。

一方、織田軍総攻撃の混乱に乗じて、秀吉は稲葉山城の裏谷にある瑞龍寺山の間道に分け入っていた。

隨從他的只有蜂須賀小六和山麓獵人堀尾茂助等僅僅七人。

彼が従えたのは蜂須賀小六や山麓の猟師堀尾茂助など僅か七名だ。

秀吉從岩戶口潛入稻葉山城,警戒四周,但城內似乎尚未收到總攻的消息,雖有戰時特有的匆忙,卻仍顯得一切如常。

岩戸口から稲葉山城に侵入した秀吉は周囲を警戒したが、まだ総攻撃の報が届いていないのか城の中は戦時特有の慌ただしさはあるものの平常通りであった。

趁此機會,秀吉更深入城內,斬倒城兵並縱火焚燒薪棚。

これ幸いとばかりに秀吉は更に奥へ侵入し、城兵を斬り伏せて薪小屋に火を放った。

他把腰間掛著的葫蘆纏在倒下城兵的槍尖上,然後單手拿著它爬上了一塊大岩(天狗岩)。

そして倒した城兵の槍の穂先に腰から下げていた瓢箪を巻きつけると、それを片手に大きな岩(天狗岩)に登った。

「嘿咿嘿咿喔!!嘿咿嘿咿喔!!嘿咿嘿咿喔喔喔~~~~!!」

「えいえいおう!! えいえいおう!! えいえいおうううう〜〜〜〜〜っ!!」

秀吉高聲長嘯,揮舞著插著葫蘆的矛,故意讓正面大手門一帶的織田軍聽到、看到。

秀吉は正面大手門側にいる織田軍に聞こえるように、見えるように瓢箪つきの槍を振り回しながら大きな声で勝鬨を上げた。

雖有時間差,秀吉的勝鬨還是傳到了兩方陣營的人耳中。

時間の差はあれど、秀吉の勝鬨は両陣営の人間に伝わった。

當然,雙方的反應截然相反。

当然、その反応は対極のものであった。

織田軍認為秀吉奇襲成功,遂加強攻勢;而斎藤軍誤以為城已失守,徹底瓦解。

織田軍は秀吉が奇襲を行い成功したと考え更に攻撃の手を強めたが、斎藤軍は城が落ちたと勘違いして完全に瓦解してしまった。

支撐身心的意志破碎的斉藤軍把武器拋於地面,屈膝垂肩。

体を支えていた心が砕け散った斉藤軍は、武器を地面へ落とし、膝を屈して肩を落とした。

即使織田軍從眼前通過,也沒有任何人抬起那垂落的肩膀。

目の前を織田軍が通りすぎても、落とした肩を上げる者は誰もいなかった。

薪棚被縱火、正面大手門失陷後,龍興與重臣們才終於知曉現狀。

薪小屋に火を放たれ、正面大手門が陥落してようやく龍興と重臣たちは現状を知った。

他們完全放鬆警戒,認為織田軍已經連續六日無所斬獲。

彼らは織田軍が六日間も成果を上げていない状況に、すっかり油断しきっていた。

他們以為這次也無法攻下城堡,然而事實並非如此,他們終於明白過來。

今回も彼らは城を落とす事など出来ないと。しかしそうではなかった事を、彼らはようやく理解した。

但已經為時已晚:從搦手側秀吉等人發起奇襲,正面大手門一側則有織田軍蜂擁而入。

しかし既に時遅し。搦手口側からは秀吉たちが奇襲を仕掛け、正面大手門側からは織田軍が雪崩れ込む状況だった。

身處城破在即的龍興,已無任何抵抗之策。

落城一歩手前の龍興に抗う術は一つもない。

他可選擇的只有兩條路:投降或自盡。

彼が選べる選択肢は二つだ。降伏か、自決のどちらかである。

龍興的決斷很快。

龍興の決断は早かった。

他為保全自身性命,未與織田軍刀兵相見便匆匆選擇了降伏。

我が身かわいさに命を惜しんだ彼は織田軍と刃を交える事なく早々に降伏を選んだ。

決心接受那項決定的家臣們大多如此,但唯獨龍興與那些被嘲為他腰巾與太鼓手的家臣例外。

その決断に腹を決めた家臣たちだったが、龍興と彼の腰巾着や太鼓持ちと揶揄される家臣だけは違った。

龍興在派出傳達降伏的使者後,說要整理儀容便離席。

龍興は降伏を伝える使者を送った後、身なりを整えると言って席を外した。

當然這是大謊,他趕忙把能帶走的財物搜羅起來,換成一名士兵般的打扮後溜出城去。

勿論、これは大嘘で彼は手に持てる財産を急いでかき集め、一兵卒のような格好に着替えると城から抜けだした。

他心想:一旦投降,無論怎麼解釋都必定會被示眾斬首。

彼はこう思っていた。降伏したら何を言おうと必ず晒し首にされる、と。

換言之,他為了保命而拋棄了身為美濃統治者的責任。

つまり彼は保身のために美濃の統治者としての責任を投げ出したのだ。

他身邊的人也抱持同樣想法,抓起能帶走的財物與龍興一同逃亡。

それは彼の取り巻きたちも同様の考えで、彼らも持てるだけの財産を手に龍興と共に逃亡した。

被留下的家臣們察覺時,他們已從金華山下來,在城下順長良川乘船下行已經相當遠了。

取り残された家臣たちがその事に気付いたのは、彼らが金華山を下り、城下の長良川を船で下ってかなり経った頃だった。

結果就是,即便許多家臣勸他改過自新,龍興直到最後也沒有反省。

結局、幾人もの家臣から行状を改めるよう言われても、最後まで省みることのなかった龍興だった。

信長接受了龍興的降伏,但其後行動迅速如電光石火,在亂世中更顯異例。

龍興の降伏を受け入れた信長だが、そこからの先は電光石火、かつ乱世では異例の行動を取った。

通常此時城內常有勝者放肆欺虐之事,信長卻命令包括親近部下在內所有士兵禁止此類行為,違者不論身份一律斬首。

こういう時、城内では勝者による乱暴狼藉が世の常だが、信長は側近を含む兵士全員にそれを禁じ、違反する者は誰であれ斬首すると厳命した。

該命令被嚴格執行,五名對婦女施暴的上級足輕未被允許申辯便被斬首。

それは厳格に守られ、婦女暴行を行った上級足軽五人が口上も許されず斬首された。

接著信長解除所有尚存美濃兵的武裝,然後遣其下山。

次に信長は生き残っている美濃の兵士たちを全員武装解除させた後、下山させた。

對他而言,能彌補尾張兵薄弱之處的美濃兵,是極其渴望得到的存在。

彼にとって尾張兵の弱さを補える美濃兵は、喉から手が出るほど欲しかった。

在士兵下山後,又讓婦女、孩童、老人等輔助或非戰鬥人員下山。

兵士を下山させた後は、女や子供、老人などの補助戦闘員か非戦闘員を下山させた。

最後將城內剩餘的所有武器裝備運出後,信長終於入城稻葉山城。

最後に城内に残っている武具類を全て運び出させた後、ようやく信長は稲葉山城へ入城した。

信長入城後即接到龍興已逃跑的報告,但他只是淡然一笑,未多言。

入城してすぐ龍興が逃げたという報告を受けた信長だが、彼は一笑するだけでそれ以上は何も語らなかった。

前往那個剛才龍興應該在的房間,看到齋藤家家臣們面露緊張之色。

少し前まで龍興がいたであろう部屋へ行くと、緊張の面持ちをしている斉藤家家臣たちがいた。

他們全身穿著白色喪服。

皆、白装束だった。

「雖為敵者,你們的戰鬥,確實令人讚歎。」

「敵ながらおぬしたちの戦い、まことに見事であった」

那句話讓齋藤家家臣們不知其意,呆然若失。

その言葉に斉藤家家臣たちは、意味が分からず呆然としていた。

信長不理會那反應,繼續說下去。

信長はそれを無視して更に言葉を続ける。

「不過在切腹之前我要問你們:若有意願把性命獻給我,便以活屍之姿侍奉於我;但我不強迫。究竟堅守對主君之忠義,還是侍奉於我,由你們自行決定。」

「だが腹を切る前に貴様たちに問おう。自らの命をわしに差し出す気概があるのなら、生きた屍となりてわしに仕えよ。だがわしは強要せぬ。あくまで主君に忠義を貫くか、わしに仕えるかは貴様たちが決めろ」

他最後瞥了他們一眼後,信長沉靜地離開了現場。

最後に彼らを一瞥した後、信長は静かにその場を後にした。

緊接著主要的織田家家臣們也起身離座,留下的只有監視他們的士兵。

続いて主要な織田家家臣たちも席を立ち、残されたのは彼らの監視をする兵士だけだ。

他們對信長的話無法掩飾動搖,畢竟這是前所未有的態度;不知信長用意為何,令他們如同遭遇未知事物般感到恐懼。

信長の言葉に彼らは動揺を隠せなかった。何しろ前例のない態度だ。信長の目的は何なのか、それが分からず彼らは未知のものに遭遇したような恐怖を味わった。

然而時間流逝、情況逐漸釐清後,他們恢復了冷靜。

しかし時間が経ち状況が呑み込めてくると、彼らは冷静さを取り戻した。

再次深思熟慮後,他們總算理解了。

その上でもう一度熟考した末にようやく理解した。

他們明白信長是讓敗者也留有顏面。

信長は負けた自分たちにも花を持たせてくれたのだと。

對此是視為侮辱、還是視為溫情或另有他解,眾人見解不一。

その事を侮辱と取るか、温情と取るか、それとも別の何かと捉えたか、受け取り方は様々だった。

因此他們的行動各不相同;有人下定決心要回擊信長,便離開美濃。

だから彼らの行動も様々だった。ある者は信長を見返すと心に決め美濃を去った。

有人為了對齋藤家的忠義而自盡;有人對信長起了興趣,決定投靠他。

ある者は斉藤家への忠義のため自害し果てた。ある者は信長に興味を持ち、仕える事にした。

唯一共通的是,沒有人願意為龍興行動。

ただ一つ共通していたのは誰も龍興の為に動こうとはしない事だ。

即便為忠義而自盡者,死後仍想效忠的對象也是齋藤義龍。

忠義の為に自害した者も、死した後も仕えようと考えた相手は斉藤義龍だった。

在信長最後一擊之後,他們的心已徹底脫離龍興。

信長の最後の一撃で、彼らの心は龍興から完全に離れた。

從今以後,龍興即便想接觸也不會獲得一絲回應。

今後、龍興が接触を図ろうとも一顧だにされないであろう。

覺得龍興已不值一提的信長甚至沒有搜尋順長良川下行的龍興。

もはや龍興恐るるに足らず、と思った信長は長良川を下っている龍興の捜索すらしなかった。

齋藤義龍去世已六年,信長終於將夢寐以求的美濃納入掌中。

斎藤義龍が世を去って六年、信長は遂に念願の美濃を手中に収めた。

把事後處理交由家臣處理、正要返回居城小牧山城時,有好消息送到信長那裡。

事後処理を家臣たちに任せ、居城である小牧山城へ戻ろうとした時、信長のもとに朗報が届けられる。

傳來奇妙丸痊癒的好消息。那距離靜子為奇妙丸診治不過幾日而已。

奇妙丸が快癒した、という朗報が。それは静子が奇妙丸を診てから数日しか経っていなかった。

但信長並沒有太過驚訝,因為他認為這樣的結果是理所當然的。

だが信長はさして驚かなかった。こうなる事が当然の結果だと彼は思っていたから。

(若說他連疾病也耐得住,總會有人開始在意他的出身……暫且就當他出身於公家。即便穿上公家的服飾,也可能仍顯不出公家氣度與高雅。)

(病にも強いとなると、奴の素性を気にする輩が出るだろうが……それは当面、公家の生まれとしておこう。公家の装束を身に纏っても、公家らしさも気品も今一つ出ない可能性があるが)

信長帶著一絲擔憂怕只是徒有其表,但仍打算回小牧山城後準備公家服飾。

見かけ倒しにならないか、と一抹の不安を感じつつも信長は、小牧山城へ戻ったら公家の装束を手配しようと考えた。

最壞的情況是要把禮儀等硬教給他,但這些不是一朝一夕能學會的事,慢慢來便好。

最悪の場合、作法などを叩き込む必要が出てくるが、当然一朝一夕に身につくものではなし、おいおい進めれば良いと考えた。

毫不知情於那樣評價的靜子,天天往奇妙丸的宅邸跑。

そんな評価を受けているとは露知らず静子は、奇妙丸の屋敷に通い詰めていた。

「嗯──」

「んー」

理由是因為奇妙丸屋裡的書籍。

理由は奇妙丸の屋敷にある書物だった。

不知是為了奇妙丸的教育,或是保管信長蒐集的藏書,總之奇妙丸的宅邸裡有數百冊藏書。

奇妙丸の教育の為か、それとも信長が集めた書物を保管しているのか、ともかく奇妙丸の屋敷には何百という蔵書があった。

她默默地讀著那些書。也許因為總是在同一個地方讀,周圍堆滿了如山般讀完的書籍。

彼女はそれを黙々と読んでいた。だが、いつも同じ場所で読んでいるせいか、彼女の周りには読み終えた書が山のように積まれていた。

「好無聊」

「暇じゃ」

「奇妙丸大人也效仿靜子大人,稍微讀點書如何?」

「奇妙丸様も静子様を見習って、少しは書をお読みになられては如何ですか」

奇妙丸撐著下巴抱怨無聊,被教育者戳中痛處後便沉默。

頬杖をついて無聊の不満を口にする奇妙丸だが、教育係から痛いところを突かれて沈黙する。

靜子成為書癡,本來是因為在奇妙丸咳病好轉之際,教育者帶來了用於讀書的書籍。

そもそも静子が本の虫になったのは、奇妙丸の咳病が治りかけた頃に教育係が勉学用の書物を持ってきたせいなのだが。

「喂,靜子。我很無聊耶?」

「なぁ静子。俺は退屈なんだが?」

「嗯──」

「んー」

「你不是答應要跟我說世界偉人的故事嗎?」

「世界の偉人の話をしてくれる約束は?」

「嗯──」

「んー」

「……你根本沒在聽我說話吧!」

「……お前、絶対俺の話聞いてないだろ!」

「嗯──」

「んー」

奇妙丸聳了聳肩,像是想說這不行。

駄目だこれは、と言いたげに奇妙丸は肩をすくめる。

這時從房外傳來腳步聲。奇妙丸和教育者正奇怪時,伴隨著砰砰的粗重腳步,襖被猛地打開。

その時、部屋の外から足音が聞こえた。奇妙丸と教育係が何事かと思っているとドカドカと荒々しい足音とともに、襖が勢い良く開かれた。

「所謂的書蟲狀態,似乎是真的啊」

「本の虫状態というのは真(まこと)のようじゃな」

從張開的襖後的人,無視目瞪口呆的奇妙丸等人,走向靜子,握起拳頭輕輕向她的頭上揮去。

開かれた襖の向こうにいた人物は、唖然とする奇妙丸たちを無視して静子に近寄ると、拳を軽く握って彼女の頭に振り下ろした。

隨著一聲悶響,奇妙丸的房間傳出像被壓扁的青蛙般的哀號聲。

鈍い音とともに奇妙丸の部屋に、潰れたカエルのような苦鳴が漏れた。

奇妙丸的咳疾在靜子奉獻且有效的照料下痊癒了。

奇妙丸の咳病は静子の献身的かつ効果的な看病により完治した。

但因為她幾乎整日陪伴,常常離開家中。幸好代一和金造等人提供支援,農務方面沒有問題。

しかし殆ど付きっきりだったために彼女は家を空けがちだった。幸いにも代一や金造たちがサポートしてくれた為、農作業については問題がなかった。

但有人一直期盼著她能長時間離家。

だが彼女が家を長期間に渡って空ける事を待ち望んでいた人物がいた。

(狼群也不在……)

(オオカミたちもいない……と)

是彩。她對那個被嚴密封鎖的木箱好奇得不得了。

彩である。彼女は厳重に封がされた木箱が気になって仕方がなかった。

平常ヴィットマン他們會在,但自從靜子常常不在後,他們便不待在房內,多半守在玄關前待命。

普段はヴィットマンたちがいるのだが、静子が留守がちとなってからは部屋に留まらず、もっぱら玄関前で待機する事が多くなった。

她覺得這是千載難逢的好機會。不過果然那封印本身還是無法用手打開。

千載一遇の好機だ、と彼女は思った。ただやはりと言うか封自体は手で外せずにいた。

那是因為封印本身堅固,且更重要的是施有像拼圖般複雜的組合結構。

それは封自体が硬いのもあるが、それ以上にパズルのように複雑な組み合わせが施されているためだ。

當她幾乎要放棄覺得果然不行時,彩發現木箱旁邊有一個小箱子。

やはり無理かと彼女が諦めかけたその時、彩は木箱の横に別の小箱がある事に気付いた。

(從來沒見過這種箱子……難道這是那被封的木箱裡的東西?)

(こんな箱は今まで見たことがない……もしかしてこの封の施された木箱の中身では?)

既然不知狼什麼時候會回房間,彩沒餘裕去思考那木箱的來歷。

いつオオカミが部屋にくるか分からない以上、彩はその木箱の出処を考える余裕はなかった。

她拿起那個小木箱,這個並未被嚴密封鎖,可以輕易打開。

小さな木箱を手に取る。こちらは厳重な封などされておらず、簡単に開ける事が出来た。

彩看了房門一次,確認沒有狼的氣息後,輕輕打開了蓋子。

彩は一度だけ部屋の入口を見る。オオカミたちの気配がない事を確認した後、彼女はそっと蓋を開けた。

裡面有幾本筆記本。不過彩並不知道筆記本是什麼。

中に入っていたのは何冊かのノートだった。ただし、彩にはノートが何なのか分からない。

那對她來說是未知之物,散發豐富光澤、手感光滑的筆記本,彩用指尖像撫摸般觸碰。

彼女にとっては未知のモノである、豊かな光沢と滑らかな肌触りのノートを、彩は指先で撫でるように触れる。

若她認識絲綢,會評價這手感像絲綢一般。

もしも彼女がシルクを知っていたら、手触りはシルクのような感じと評しただろう。

彩猶豫了一下,但下定決心拿起筆記本打開。

少しだけ逡巡した彩だが、意を決してノートを手に取って開く。

此時她因為動搖沒注意到,上頭的標題寫著「戰國時代與現代科學技術的考察」。

なお、この時の彼女は動揺していて気付いていなかったが、ノートのタイトルは『戦国時代と現代科学技術の考察』と書かれていた。

也就是記載著靜子的想像(以妄想之名的黑歷史):「如果自己穿越到戰國時代,想做這樣那樣的事」。

つまり『もしも自分が戦国時代にタイムスリップしたら、こんな事やあんな事をしてみたい』という、静子の想像(妄想という名の黒歴史)が書き綴られている。

所以若靜子知道彩讀了,肯定會抱頭痛苦地打滾。

だから彩が読んだ事を静子が知ったら、彼女は盛大に頭を抱えてのたうち回るだろう。

然而正因為這本備忘錄內容豐富,靜子才能在戰國時代生存至今,說是諷刺也算諷刺。

だがこのメモ帳の内容が濃いお陰で、静子は今も戦国時代を生きていられているのだから皮肉といえば皮肉である。

(……這、寫了些什麼看不懂)

(……な、何書いているか分からない)

不過有一個問題。

しかし問題が一つあった。

戰國時代用墨與筆寫的字,和現代鉛筆寫的字,雖是相同的日語,外觀卻完全不同。

戦国時代の墨と筆で書かれた文字と、現代の鉛筆で書かれた文字は、同じ日本語でありながら見た目は全然違うものなのだ。

若不是像靜子那樣既能讀寫戰國時代的文字又能讀寫現代文字的人,就無法解讀這本筆記的內容。

静子のように戦国時代の文字と現代の文字の両方を読み書き出来る人間でなければ、ノートの内容を読み解く事は出来ない。

也就是說,彩幾乎不知道靜子的黑歷史筆記寫了什麼。

つまり彩には静子の黒歴史ノートに何が書かれているのか殆ど分からないのだ。

再加上彩自己本來只學了為了報告必要的讀寫,這也是原因之一。

そもそも彩自身、報告に必要なだけしか読み書きを学習していないという原因もあるが。

但也有彩能看懂的部分。

だが彩でも読める部分があった。

也許是個性使然,靜子的黑歷史筆記不只文字,還貼了照片與插畫等圖像。

本人の性格なのか、静子の黒歴史ノートには文字だけでなく写真やイラストなどの絵が貼り付けられていた。

「在大豐收時,用俵無法應付米的保存。需要建造木製筒倉(silo)。所謂筒倉是用來貯存米、小麥、玉米、大豆等農作物以及畜牧飼料的倉庫。筒倉的優點是可以連殼長期保存米。設計圖是木製的,但已儲存在智慧型手機裡。」

『大収穫の場合、米の保存は俵では間に合わない。木製サイロを作る必要がある。サイロとは米、小麦、とうもろこし、大豆などの農作物。家畜の飼料を貯蔵・収蔵する倉庫の事である。サイロの利点はもみのまま米を長期保存出来る点である。設計図は木製だがスマートフォンに保存』

在那幅圖附近有靜子用鉛筆寫的筆記,但對彩來說平假名、片假名、漢字混雜的文字無法辨讀其內容。

その絵付近に、鉛筆で書かれた静子のメモがあった。だが彩にはひらがな、カタカナ、漢字の混在文は何が書かれているか読み解けなかった。

(直覺上……是貯藏庫?但這張圖……好像取自風景的一角……這是什麼……不行,時間緊迫,翻下一頁吧)

(何となくだけど……貯蔵庫? でもこの絵……まるで風景を切り取ったみたい……何なのこれ……いけない、時間が押してるし次を見よう)

彩想先找些直覺上能理解的圖畫,於是翻了筆記的頁面。

ひとまず直感的に理解出来る絵を探そうと思い、彩はノートのページをめくる。

「鹽的生產採用流下式鹽田。響子姊姊說,鹽是做梅干、味噌、醬油等的必需調味料,因此要統一天下關鍵在於能不能大量生產鹽。我在圖書館讀了有關鹽歷史的書,覺得很有道理。若能實現離子交換膜製鹽法當然最好,但以那個時代來說應該困難。」

『塩の生産は流下式塩田を採用。響子姉ちゃん曰く、塩は梅干し、味噌、醤油を作る上で必須調味料だから、天下統一するには塩を量産出来るかどうかにかかっている。塩の歴史に関する蔵書を図書館で読んだが納得。イオン交換膜製塩法が出来ればいいが、時代的に難しいだろう』

(鹽……?這一排一排的棒子是什麼?嗯,想不通……下一個)

(塩……? この棒が並んでいる絵は何? うーん、分からない……次)

「順便入手一些網路上一鍵可得的兵法書吧。孫子的兵法原文只要50円很便宜。南蠻貿易是葡萄牙和西班牙,所以也買那些語言的字典和簡易教材吧。大概對話是做不到的……」

『ネットでワンクリック入手出来るような兵法書も仕入れておくか。孫子の兵法書は原文だと五〇円だから安い。南蛮貿易はポルトガルとスペインだったから、それらの辞書や簡単なレッスン本も購入しておくか。多分、会話なんて無理だろうけど……』

(全是像蚯蚓扭動般的字……南蠻語?下一個)

(み、ミミズがのたくったような文字だらけ……南蛮語? 次)

「為了味噌和醬油的生產,需要大量種植大豆。爺爺好像說過發明了能在10a產500公斤的特殊農法……改天問問他吧。尤其是醬油是必需的,沒了醬油簡直不可想像。重要到要說多少次都行,醬油對日本人而言是靈魂的調味料。」

『味噌と醤油の生産のため、大豆を大量生産する必要がある。確か爺ちゃんが10a500キロ生産出来るスペシャル農法を考案した、と言っていたが……今度聞いてみるか。特に醤油は必須だ。醤油がないなんて考えられない。大事なので何度でも言う。醤油は日本人にとって魂の調味料だ』

(……下一個)

(……次)

「今天和響子姊姊討論了鐵炮。果然沒有辦法讓火繩銃一口氣進化成那種程度,畢竟材料太不足。響子姊姊叫我去澳洲拿到鋁土礦(ボーキサイト)……但鋁的製法應該很難吧。」

『今日は響子姉ちゃんと鉄砲について話し合った。やはり火縄銃を一気に進化させるような方法はないとの事。何しろ材料が足りなさすぎる。響子姉ちゃんはオーストラリアに行ってボーキサイトを手に入れろというが……アルミの製法って難しいんじゃ』

(姊……?靜子大人有姊妹嗎……看不懂……下一個)

(姉……? 静子様、姉妹がいらっしゃるのかしら……読めない……次)

「附近在施工,看著覺得混凝土好像可用。回去查了,材料並不難,似乎也有用海水做的混凝土。製法像平常一樣存在智慧型手機裡。因為無法做鋼筋,所以或許用竹筋混凝土?道路鋪面則選馬卡丹鋪法。基礎的東西上網能找得到,輕鬆多了。」

『近所で工事があったが、見ていて思った。コンクリートって使えるんじゃね? と。帰って調べてみると、材料は大した事はない。海水を使ったコンクリートもあるらしい。製法についてはいつものようにスマートフォンに保存。鉄筋入りが無理だから竹筋コンクリートかな? 道路舗装工事はマカダム舗装一択。基礎的な事はネットで拾えるからラクチン』

(這些滿是黃色板子的東西是什麼……但顏色鮮豔,很漂亮……)

(何この黄色い板だらけの物……でも色鮮やかで綺麗……)

彩稍微吐了口氣。看來比預想更耗腦,肩膀有些沉重。

彩は一旦息を吐く。予想以上に頭を酷使していたようで、どことなく肩が重かった。

她提起精神繼續讀筆記。理解到逐一解讀會很耗時,彩決定先略讀一遍。

気を引き締めてノートの続きを読む。一つ一つ読み解いていくのに時間がかかる事を理解した彩は、まずは流し読みをしようと考えた。

「出現了關於以前做過的動力來源——水車驅動的自動繅絲機的資料。真懷念啊……以前常和爺爺及附近的養蠶人討論。我曾避用金屬,他們覺得奇怪……最後還是不得不倚賴金屬。不過嘛……做出來了就是做出來了,性能大概普普通通。當初拿去當暑假自由研究交上去,老師還被嚇到過……」

『昔作っていた動力源が水車の自動繰糸機に関する資料が出てきた。懐かしいなぁ……お爺ちゃんや近所の養蚕家の人とよく話し合ったっけ。金属を避けてた私を不思議がってたけど……最終的には金属に頼らざるをえない状況になった。でもまぁ……出来たのは出来たけどそこそこの性能だったなぁ。そして夏休みの自由研究として出したら、先生ドン引きしたっけ……』

「要讓岐阜活絡起來,果然還是得有人聚集。應該怎麼做呢……一是整備交通網、二是確立物流、三是設立銀行……項目也太多了。先整理一下吧……」

『岐阜を盛り上げるためには、やはり人が集まらないといけない。それにはどうするべきか……一つは交通網の整備、一つは物流の確立、一つは銀行……って多いな。ひとまず纏めてみよう……』

「抱怨:上課時複習被老師發現,差點被沒收,但老師看了內容嘆了口氣後又還給我。真不好意思,畢竟只是孩子的妄想筆記本!!」

『愚痴:授業中に見直してたら先生に見つかった。没収されかけたが、中身を見た先生はため息一つ吐いた後に返してきた。悪かったな、所詮子供の妄想メモ帳だよ!!』

雖然排列著些看不懂的文字,彩還是無視它們翻頁。

意味の分からない文字が並んでいるが、彩はそれらを無視してページをめくる。

「麻的話用シュリヒテン剝皮機比較好。絲綢可以用自製的自動繅絲機。接著就是棉花了吧。不過棉花是在三河國呢,要想辦法取得種子。製絲可以稍微改良絲綢的方式。絲綢在京,麻和棉一半在國內消費,另一半出口到外國也不錯。」

『麻はシュリヒテン剥皮機がいいな。絹も自前の自動繰糸機が使える。とくれば次はコットンか。しかしコットンは三河国だったな。何とかして種子を手に入れる必要がある。製糸は絹のを少し改良すればいいか。絹は京、麻と木綿は半分を自国で消費して、半分を他国へ輸出かな』

「需要迅速推廣番薯(薩摩芋)。這並不是會造成麻煩的作物。更重要的是廣泛種植後,統一天下之後就不用再為改善國民營養而耗費心力。」

『薩摩芋は手早く広める必要がある。知れ渡った所で困る作物ではないし。何より広まってる方が天下統一後に、国民の栄養改善をする必要がなくなる』

讀到這裡,彩終於注意到自己的手在顫抖。

そこまで読んで、ようやく彩は自分の手が震えている事に気付いた。

她對這本過於異質的筆記感到本能的恐懼,但她自我振作。

異質過ぎるノートに本能的な恐怖を抱いていたのだ。だが彼女は自分に活を入れる。

「黑板可以用木板塗墨,再塗柿渋就能成。粉筆大概是石灰、水和膠吧?做出來之後要把寺子屋推廣到全國。教育很重要喔,華生君。」

『黒板は木板に墨を塗り、その上に柿渋を塗れば何とかなる。チョークは石灰と水と糊だったかな? それらが出来たら寺子屋を全国に広めないとね。教育は大事だよ、ワトソン君』

「響子姊姊說需要漁業技術。但造船和航海技術很困難……還是從南蠻進口比較容易。魚還是以曬乾的乾魚較實際吧……」

『漁業技術は必要だと響子姉ちゃんは言う。でも造船技術とか航海技術って難しい……これらは南蛮から仕入れたほうが楽だね。魚はやっぱり干物かなぁ……』

「有想過植林技術,但只是單純種樹然後放著不管……不行吧。要認真研究。」

『植林技術は考えたけど、単に木を植えて放置じゃ……駄目だよねぇ。真面目に研究しよう』

「問響子姊姊把火槍湊齊的話,天下統一是不是就近了?」我問。她嗤之以鼻。她說把火槍湊齊的資金來源要怎麼辦?還有大量火藥要怎麼準備?嗯,確實不像遊戲那樣啪一聲就能湊齊。總之關於製造火藥原料硝石,我已經查過了,先插個備忘。

『響子姉ちゃんに「鉄砲を揃えれば天下統一は近いかな?」と聞いてみた。鼻で笑われた。鉄砲を揃えるって資金源はどうするんだ、との事。それと大量の火薬をどうやって用意するんだ、だってさ。うーん、確かにゲームみたいにポンポン揃えられないよねぇ。ひとまず火薬の元になる硝石、あれについては調べたのでメモを挟んでおこう』

我問響子姊姊說增加人口是不是還是奧吉諾式比較好,結果被扇了一巴掌。看來她誤以為我要去做那種事。雖然大概知道被打的理由,但總覺得有點不合理……。嘛……以下把奧吉諾式的內容記下――――

『人口増加にはやはりオギノ式がいいかな、と響子姉ちゃんに聞いたらビンタされた。どうやら私が子作りすると勘違いしたようだ。一応、ビンタの理由は分かったけどなんか理不尽だ……。まぁ……オギノ式の内容を以下に書き記してく――――』

那就是極限。對未知事物的恐懼已超出她能承受的範圍。

そこが限界だった。未知のものに対する恐怖が許容量を超えたのだ。

她用顫抖的手合上筆記,然後像要避開似的想把筆記收進木箱。

彼女は震える手でノートを閉じる。そして忌避するようにノートを木箱へ片付けようとした。

但因為焦慮與恐懼,加上她在意著維特曼他們,她讓筆記從手中滑落。

だが焦りと恐怖、そしてヴィットマンたちが気になっていた彼女は、手からノートを滑らす。

(不行……狼會注意到聲音)

(いけない……狼が音に気付く)

慌忙撿起筆記後,她又迅速而小心地想把它放回木箱裡。

慌ててノートを拾うと、手早く木箱へ丁寧に仕舞おうとした。

這時,一張小紙片從筆記中掉落。看來有張小紙片夾在裡面。

その時、小さな紙切れがノートから落ちる。どうやら小さな紙切れが挟まっていたようだ。

彩拿起它,想再夾回筆記裡。

彩はそれを手にとって、再度ノートに挟もうとした。

「培養法(極秘)」

『培養法(マル秘)』

但看到紙片上寫的文字後,她停下了動作。

だが紙切れに書かれている文を見て、その動きを止めた。

她覺得有些在意,便又仔細地看了那張紙片一遍。

何か気になる、そう思った彼女は紙切れをもう一度じっくり見た。

上面是這樣寫的。

そこにはこう書かれていた。

「培養法(極秘)」

『培養法(マル秘)

●概要

●概要

生產優良品質硝石的方法。

優れた品質の硝石を生産する方法。

生產效率與品質皆為最高,已無更好的方法。

生産効率、品質共に最高でこれ以上の方法はない。

不過從歐洲大量進口硝石反而比較輕鬆。

ただし欧州より硝石を大量輸入する方が楽ではある。

●材料

●材料

稗、煙草、蕎麥、さく、麻、獨活、むらたち、

ひえ、たばこ、そば、さく、あさ、うど、むらたち、

くさや(アカリ)、しゃき、蠶糞、人尿、

くさや(アカリ)、しゃき、蚕の糞、人の尿、

上田土、麻畑土。

上田土、麻畑土。

●製造方法

●製造方法

・在日照良好的地方搭建小屋

・日当たりの良い場所に小屋を設ける

・在裡面混合土、草類與糞尿堆積成小山

・中で土・草類・糞尿を混合し積み上げ小山を作る

・之後時常重新攪拌並加入充分腐敗的糞尿

・以後、時々混ぜ直して十分に腐敗した糞尿を追加

・重複上述作業三年到五年

・上記作業を三年から五年繰り返す

・變成泥土狀後,刮取表層土壤並收集

・泥土化したら、表面の土を掻き取り集める

・透過浸出~煮詰~乾燥得到硝石

・抽出~煮詰め~乾燥で硝石を得る

(方法與古土法相同。詳見別紙)

(方法は古土法と同じ。別紙参照)

●化學反應

●化学反応

腐敗物與尿液產生的氨→在細菌作用下形成亞硝酸

腐敗物や尿から出たアンモニア→バクテリアの働きで亜硝酸

2NH3+3O2→2H2O+2HNO2

2NH3+3O2→2H2O+2HNO2

亞硝酸→氧化成硝酸

亜硝酸→酸化して硝酸

2HNO2+O2→2HNO3

2HNO2+O2→2HNO3

硝酸→與土中存在的鈣結合形成硝酸鈣

硝酸→土中にあるカルシウム分と結合して硝酸カルシウム

2HNO3+CaO→Ca(NO3)2+H2O

2HNO3+CaO→Ca(NO3)2+H2O

硝酸鈣→灰汁(碳酸鉀)作用生成硝酸鉀(硝石)

硝酸カルシウム→灰汁(炭酸カリウム)が作用して硝酸カリウム(硝石)

Ca(NO3)2+K2CO3→2KNO3+CaCO3

Ca(NO3)2+K2CO3→2KNO3+CaCO3

●備註

●備考

本製法可說是祕中之祕的技術。其他知道的只有五箇山與白川。

本製法は秘中の秘ともいえる技術。他で知っているのは五箇山、白川のみ』