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戦国小町苦労譚

1567年 二月下旬

二月一到就是忙得頭昏眼花。

二月に入ってからは目が回るような忙しさだった。

終於開始用乾燥木材燒炭,並把那些技術傳授給二作等人。

ようやく乾燥した木材を使って炭焼きを行い、またそれらの技術を二作たちに伝授したり。

接到森可成的請求,生產三十把簡易弩機,採用簡化構造的捲繩式弩機三十把。

森可成から簡素なクロスボウを三〇個生産してくれと頼まれ、機構を簡略化した巻き上げ式クロスボウを三〇個生産したり。

除了信長報酬的兩百名工人外,還附帶了一份信長的計畫書。

信長からの報酬である人夫二〇〇名に加えて、信長からの計画書が付随してきたり。

持計畫書前來的丹羽長秀向她道歉,結果靜子也忍不住回以道歉,展開了互道歉的場面。

更にその計画書を持ってきた丹羽長秀より謝罪を受け、また思わず謝罪返しをして謝罪合戦を繰り広げたり。

原本應該還能悠閒度過的二月,竟變成如戰場般忙碌。

そんな、本来ならまだゆっくり出来るはずの二月は、鉄火場のような忙しさになった。

與丹羽長秀交談後,靜子對他的印象是:雖然外界評說織田家的家臣各有個性且強烈,但和他聊過後,覺得相當踏實。

なお、丹羽長秀と会話をした静子は、彼に対して『織田家家臣は一癖も二癖もあるアクが強い人たちだと評されているが、話してみると割と堅実な御仁だった』という印象を抱いた。

信長交付的計畫書,是擴大軍需生產據點的方案。

信長から渡された計画書は、軍需生産拠点の拡大計画だった。

當時的農民基本上以稻米和大豆作為稅賦上繳給國人、寺廟與幕府,換取他們軍事力量下的庇護。

当時の百姓は基本的に税となる米や大豆を国人や寺院、幕府に納める代わりに、彼らの軍事力による庇護を受けていた。

信長過去也和其他國人一樣,讓尾張的農民繳稅,並予以庇護。

信長も今までは他の国人と同様、尾張の百姓たちに税を納めさせる代わりに彼らを庇護していた。

但因將村莊經營交由靜子兩年,他萌生了一個構想。

しかし静子に村の運営を二年任せた事で、彼はある構想を思いついた。

該構想不是像過去那樣交由農民自主管理生產,而是由織田家從插秧到收穫全程管理運營。

それは今までのように百姓任せで作物を生産させるのではなく、田植えから収穫までを全て織田家で管理・運営を行う構想だ。

為了驗證此構想是否可行,必須大規模改造靜子的村莊作為試金石。

その是非を占う試金石として静子の村を大改造する必要が出てきた。

為打造無可比擬的生產據點,同時決定在村中興建防禦設施。

今までと比較にならぬ生産拠点を作り上げる為か、併せて村に防衛施設が建築される事になった。

不過村莊防禦設施的設計由尾張熱田的宮大工岡部又右衛門負責,而非由靜子規劃。

しかし村の防衛施設の設計は静子ではなく、尾張熱田の宮大工である岡部又右衛門が担当する事となった。

受此計畫影響,村落規模將擴大。

この計画の影響を受け村の規模を拡大する運びとなった。

這個僅有一百多人村落,將配備一百六十名平時為農民、戰時為兵士的半農半兵者,另還將有近三百名專職衛士駐紮以負責護衛。

僅か百人と少しの村に、平時は百姓だが戦になれば兵士となる半農半兵の人たちが百六十人。更に護衛のために専業の衛士部隊が三百人近く駐屯することになった。

當然不只他們個人,隨行的還有他們的家屬,如妻兒與祖父母等。

当然ながら彼らだけでなく、付随して彼らの家族である妻子や祖父母などもセットでついていくる。

如此一來,原有的村內土地已不敷使用。

そうなってくると今までの村にある土地では足りなかった。

但早已考慮到靜子的憂慮的信長,已向丹羽下達了某項命令。

だが静子の懸念など織り込み済みの信長は、丹羽にある命令を飛ばしていた。

命令內容是:沒有土地就造出來。

土地がなければ作れ、である。

信長注意到四周無其他農村,便打算在靜子村發展並人口增加前,先以己方勢力占據土地。

周囲に他の農村がない事に目をつけた信長は、この先静子の村が発展して人口が増加する前に、予め自分の手駒で場所を占拠しようと考えた。

如此可減少內奸滲透的空間,萬一內奸進入靜子村,也能在其逃走前封鎖出入口。

これにより間者が入り込む余地を減らし、更に静子の村に間者が入っても逃げられる前に出入口を封鎖出来る算段だ。

從一開始信長就沒打算把生產據點集中在單一地點。

元より信長は生産拠点を一箇所に固める気はさらさらなかった。

為分散風險,計畫以靜子村為基點,分散成三至四個村落。

リスク分散のため、静子の村を基点に三つか四つの村に分散する考えだ。

並將所有村莊作為直營的軍需生產地進行管理運營。

そして全ての村を直営の軍需生産地として管理・運営を行う。

因此繳稅不是以村為單位,而是把所有村視為一個設施,並下達相應的稅賦。

その関係で税を納めるのは村ごとではなく、全ての村を一つの施設と見なした上で、それ相応の税が言い渡された。

信長訂出的最低標準是:米500俵(每俵30公斤,合計約15公噸)、大豆800貫(約3公噸)、黑糖8貫(約30公斤)。

信長が出した最低ラインは、米500俵(俵1つ30キロ、合計約15トン)、大豆800貫(約3トン)、黒砂糖8貫(約30キロ)だ。

並非只要繳足最低線就算,無論生產多少皆有一半上繳給信長,剩餘半數歸包括靜子在內的村民,這一條件不變。

そして最低ラインを納めれば良いのかといえばそうではなく、どれだけ生産しても五割が信長、残りが静子を含む村人という条件は変わっていない。

其他生產物依品項也可能須上繳五成,但地瓜、南瓜等蔬菜類與雞蛋則免稅。

他の生産物もモノによっては五割を納める必要がある。ただし薩摩芋やかぼちゃなどの野菜類と鶏卵は非課税になった。

為達成信長提出的最低標準,靜子決定重新檢討原先計畫擴張三百公頃農地的方案。

信長が提示した最低ラインをクリアするために、静子は当初予定していた300haの農地拡大計画を見直す事にした。

她將分配耕地訂為每人2公頃,1公頃種稻,另1公頃種大豆。但因大豆以伴生栽培方式種植,實際大豆栽培面積換算為每人50a。

彼女は割り当てする耕地を人口一人当たり2haとし、1haを米、残り1haを大豆に割り当てた。ただし大豆はコンパニオンプランツで育てるため、実質大豆の栽培面積は一人50aになる。

甘蔗田每村5公頃,蔬菜、雞蛋、雜穀等由各村自行分配管理。

サトウキビの畑は各村に5haとし、野菜や鶏卵、雑穀などは各村の采配に任せた。

如此一來稻米與大豆的最大總面積為390公頃。當然不可能以100%稼動率栽培作物。

これによって米と大豆の最大総面積は390haとなる。無論、稼働率一〇割で作物を育てるのは不可能だ。

考量徵兵與農民健康狀況等因素,稼動率大概會落在約八成左右。

戦による徴兵や百姓たちの健康状態などを考慮すれば、およそ八割程度の稼働率になるだろう。

此外將稻米與大豆耕地併設於各村居住區附近,如此即便發生病蟲害也能將損害降至最小。

更に主要作物である米と大豆の耕地を各村ごとに居住地区に併設する形をとることで、万が一作物に病害虫が発生しても被害を最小限に食い止められるようにした。

其缺點是生產點會分散,因而每處都需建置防禦設施。

デメリットとして生産地点が点在する事になり、それぞれに防衛施設が必要となる。

雖有以現有人力能否維持運作的風險,但回報也肯定遠高於一般情況。

これだけの規模になれば現在の労働人口で運営できるかというリスクがあるが、その分比べ物にならないほどリターンが多い事も確実だ。

先說稻米產量,假設所有村的水田總面積為260公頃,考量歉收與病蟲害等情況每公頃平均可收玄米30俵,且以八成稼動率估算,總生產量可達6240俵,為破格的產量。

まず米の収量に関して言えば、全ての村にある田んぼの総面積を260ha、1haにつき凶作や病害虫なども考慮して平均30俵の玄米が収穫出来ると仮定し稼働率を八割で見積もると、総生産量は6240俵という破格の生産量となる。

即便向信長上繳一半3120俵,手中仍留有3120俵。若將約3000俵分配給約300戶村民,每戶可分得十俵,零頭則作為備蓄米以備不時之需。

信長に半分の3120俵を納めても、残り3120俵が手元に残る。約3000俵を村人約300戸で配布した場合、一家族当たり十俵分配可能であり、端数は備蓄米として有事に備える。

「嗯,這次的最低目標是俵五百個。不過不用想得太複雜。照去年的方法就能輕易達成。不過因為其他村多半還要開墾,所以本村特別請大家每人以十俵為目標。」

「えー、今回の最低目標は俵が五〇〇個です。ですが難しく考える事はありません。去年と同じようにすれば簡単に達成出来ます。ただし他の村は開墾が多いため、この村は特別に一人一〇俵を目標としていただきます」

「了解,村長。嘛,心情比去年稍微輕鬆一些……吧?」

「了解です、村長。まぁ去年より幾分気持ちは楽……かな?」

「嗯,我們是特別規定每人十俵吧。那如果是一般情況……嗯」

「えーっと、俺たちは特別に一〇俵なんだろ。だったら普通だと……えっと」

「一般一個農民大約三俵左右啦。嗯,新村那邊和這裡不同,還需要去參戰。」

「百姓一人につき三俵ほどだよ。まぁ新しい村の方は、こっちと違って戦に行く必要があるからな」

「這麼一想就覺得輕鬆多了。」

「そう考えると気が楽だな」

今年好像大家都知道可以稍微放鬆,村民的表情沒有陰鬱。

今年は幾分リラックス出来る事を理解しているのか、村人の表情に暗さはない。

不過對於村子以異常速度發展這件事,他們似乎感受到來自信長的期待所形成的無形壓力。

ただし、村が異常なスピードで発展している事には、信長からの期待という目に見えない重圧を感じているようだった。

總之丹羽長秀一面體諒不影響農民的田地作業,一面迅速用堀把村子包圍起來,在兵士宿舍與村口建造了看起來宛如城門般的華麗大門。

何しろ丹羽長秀は百姓たちの田畑作業に影響がないよう配慮しつつも、手早く村を堀で囲い、兵士詰め所と村の入口に城門と見違えるほどの立派な門を建築した。

更有整年三百六十五天、二十四小時由織田信長的士兵守護村落周遭這種破格待遇隨之而來。

更に三百六十五日、二十四時間村の周囲は、織田信長の兵が警護するという破格の待遇がセットでついてくる。

除了擴張田地與村周圍的防衛設施外,在靜子的家附近,確切說幾乎是隔壁的位置,上面蓋起了一棟獨棟房屋。

田畑の拡張、そして村の周囲の防衛施設の他に、静子の家からかなり近い所、というか殆どお隣さんの位置に一軒家が建てられた。

所有者是織田信長,也就是信長的別墅。他還特別修了通往溫泉建築的直接通道。

持ち主は織田信長、つまり信長の別荘という事だ。ご丁寧に温泉に通ずる建物へ直結する通路まで作っていた。

雖然有各種可吐槽之處,但靜子理解現在再說什麼也晚了,只是微微耷拉著肩。

色々と突っ込みどころ満載だったが、今さら何を言っても手遅れだと理解した静子は、小さく肩を落としただけだった。

如同諺語所說「不覺間日子就過去」,轉眼二月結束、三月上旬開始感受到春的氣息。

そして待たぬ月日は経ち易い、ということわざの如くあっという間に二月が終わり、春の息吹を感じ始める三月上旬。

當村周圍的防衛設施完成了大約一半,其他村也接近完工,大片農地完成約八成時,一個驚人的消息傳到了靜子那裡。

村の周囲の防衛施設が半分ほど完成し、他の村もほぼ完成間近。そして大農地が八割ほど完成した頃、静子の元に驚くべき情報が届けられた。

那是在奇妙丸臉上看起來比平時愉快、來到靜子家的那天傍晚發生的事。

それは奇妙丸がいつもより機嫌の良さそうな顔で、静子の家にやってきた日の夕方の事だった。

「咦!?西美濃和東美濃淪陷了!?」

「うえっ!? 西美濃と東美濃が落ちたっ!?」

「喂!!聲音太大了吧!?」

「こら!! 声が大きい!?」

「啊,對不起……」

「あ、ごめん……」

被奇妙丸大聲提醒的靜子慌忙用手捂住自己的嘴。

奇妙丸に大声で指摘された静子は慌てて自分の手で口を押さえる。

奇妙丸四處張望確認有無可疑人物,發現似乎沒有任何異狀後,重重地吐了口氣。

周囲を見回して怪しげな人物がいないか確認していた奇妙丸だが、それらしき気配が感じられないと分かった瞬間、重い溜息を吐いた。

「不要突然大聲喔。要是被間諜聽到就糟糕了。」

「急に大声を上げるな。間者に聞かれたら大変なんだぞ」

「(我覺得要避開維特曼們的耳目真是難上加難……)嗯,對不起啦」

「(ヴィットマンたちの耳と鼻をくぐり抜けるのは至難の業だと思うけどなぁ……)うん、ごめんね」

維特曼他們把獵物狩獵的領域和保障自身安全的領域設為兩種勢力範圍。

ヴィットマンたちは獲物を狩るテリトリーと、自分たちの安全が保証されるテリトリーの二種類を縄張りとして設定している。

狩獵場以村為中心延伸到山林等很廣,但相對地可以保證他們安全的地方就是靜子的家。

狩り場は村を中心に山など広大だが、反対に自分たちの安全が保証される場所は静子の家である。

因此即使陌生人闖入村子,他們也能立刻察覺有勢力範圍被侵犯。

故に見知らぬ人間が村に入り込んできても、すぐ縄張りが荒らされた事に気付いていた。

奇妙丸起初也是如此,但看來他要麼是不太想回想起來,要麼就是單純忘記了。

奇妙丸も最初はそうなったのだが、どうやら余り思い出したくないのか、それとも単に忘れているのかどちらかなのだろう。

總之就靜子家中而言,「外人」幾乎沒有可進入的餘地。

ともかく静子の家の中に限って言えば、『他人』が入り込める余地はほぼない。

「只剩中央的美濃了。但這裡很棘手啊。」

「残すは中央の美濃だけ。しかしここが厄介だな」

「是啊……從稻葉山城可以把對方的行動看得一清二楚嘛——」

「そうだねぇ……稲葉山城からは相手の行動が丸見えだからねー」

靜子回想起以前造訪岐阜城(稻葉山城)的時候,這樣附和道。

昔、岐阜城(稲葉山城)を訪れた時の事を思い返しながら、静子はそんな相槌をうつ。

即使在現代有整備,也會覺得那是岩壁般的陡坡,上下都相當艱難的地方。

整備された現代ですら岩場の急勾配と思うほど、登るのも下るのも厳しい場所だ。

然而因為空氣清朗,從山頂可以將美濃平原盡收眼底。

しかし空気が澄んでいるため、山頂からは美濃平野が丸見えだ。

這樣一來信長的軍隊行動很容易被發現,等到抵達時防禦體制大概已經建立完善了。

これでは信長の行軍などすぐに発見され、到着する頃には防衛体制がしっかり敷かれていただろう。

「……嗯,果然這裡只能花時間慢慢攻略吧。」

「……まぁな。やはりここは時間をかけて攻略するしかないだろう」

「嘛,我又不是靠說說就能讓城下來投降的。說到這個,我倒是想要鹽耶——」

「ま、私があれこれ言って落ちるわけでもないしねー。それより私は塩が欲しいかなー」

靜子一邊喝茶一邊這麼說。

お茶を飲みながら静子はそんな事を言う。

鹽是基本的調味料,也是人類生活所需的必需元素,作為鈉與氯的來源非常重要。

塩は基本的な調味料にして、人間が生きていく上で必須元素のナトリウム源、塩素源として重要な存在だ。

覺得食物鹹味不足而不好吃,可以說是人類本能渴求鹽的證據。

塩味が薄い料理をまずいと思ってしまうのは、人間が本能的に塩を求めている証左と言える。

它在整個人類史上扮演重要角色,在離子交換膜法等方法確立之前一直是珍貴物資。

人類の歴史の中にも深く関わっており、かつイオン交換膜法という手法が確立するまで貴重品だった。

因此至今像「サラリーマン」(salary 一詞本意為為了買鹽維持生活而給的薪資)、「向敵人送鹽」、「手塩にかける」等詞語仍保留著當年的痕跡。

故に今でも「サラリーマン」(サラリーとは生活に欠かせなかった塩を買う為の俸給を与えられて働くという意味がある)、「敵に塩を送る」、「手塩にかける」などの言葉にその名残を残している。

但若攝取過量,會導致高血壓,並可能連帶增加胃癌的發生。

しかし摂取し過ぎると高血圧の原因になり、胃がんの発生にも繋がってしまう。

特別是日本人偏向鹽分攝取過多,因此因高血壓引發的腦中風已成為現代日本人主要死因之一。

特に日本人は塩分過剰摂取気味なので、高血圧が誘発する脳卒中は現代日本人の主な死因の一つになっている。

「喔,鹽啊」

「ほぅ、塩とな」

「不過說真的,貪心太過也不好。雖然知道做法,但鹽業應該被不少既得利益團體把持著」

「でもまぁ流石に欲張り過ぎは良くないもんね。作る方法は知ってるけど、塩って結構利権で固められてたはずだし」

正如靜子所說,鹽自古以來到現代一直存在各種利權關係。

静子の言葉通り、塩には古来から現代に至るまで様々な利権があった。

例如十八世紀實際發生的事件,淺野內匠頭的遺臣大石內藏助等人向吉良上野介復仇的故事「忠臣藏」。

例えば十八世紀に実際起こった事件、浅野内匠頭の遺臣・大石内蔵助たちが吉良上野介に復讐する物語「忠臣蔵」。

雖說是表現武士忠誠心的故事,但究竟淺野內匠頭與吉良上野介為何會起爭執呢?

武士の忠誠心を魅せる物語と言われているが、そもそも浅野内匠頭と吉良上野介は何故諍いを起こしたか。

據說其遠因與鹽的存在有關。

その遠因に塩の存在があったと言われている。

淺野內匠頭的領地赤穗(現在的兵庫縣赤穗市)與吉良上野介的領地吉良(現在的愛知縣吉良町)兩地,都是以鹽的產地聞名。

浅野内匠頭の領地である赤穂(現在の兵庫県赤穂市)と、吉良上野介の領地である吉良(現在の愛知県吉良町)は、ともに塩の名産地として知られていた。

兩家因利權與製法之爭長期互相對立。有人說吉良上野介在淺野面前辱罵、以及淺野拔刀向吉良斬去,都是那種長期紛爭為背景所致。

その利権や製法を巡って両家とも長期に渡って反目しあっている間柄だった。吉良上野介が浅野内匠頭を面前で罵ったのも、浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかったのも、そうした長期に渡る諍いが背景にあったのではないかと言われている。

「但鹽在做保存食時不可或缺。嗯……話是這麼說,但生產量上升就會增加流通量,其他的利權團體恐怕不會坐視不理吧」

「でも塩は保存食を作る上で欠かせないからなぁ。うーん。そうは言っても生産量が上がれば流通量も増えるし、そうなると他の利権団体が黙っちゃいないか」

現代或許另當別論,但在戰國時代,利權團體若被侵害,等同生計被剝奪。

現代ならいざしらず、戦国時代の利権団体は利権を侵害されることが食い扶持がなくなることに直結する。

因此為了守護利權而起爭鬥是必然的。

故に利権を守るため争いが起こる事は必須だ。

本願寺因恐失去利權而反抗織田信長,並動員全國的一向一揆,長達十年徹底抗議的石山合戰,便以利權鬥爭聞名。

本願寺が利権を失うのを恐れて織田信長に反発し、全国の一向一揆を動員して十年もの間、徹底的な抗議を行った石山合戦は利権闘争として有名である。

「那樣的話……去跟殿下商量就好。如果是怕那些所謂利權團體,就把它做成織田家的事業好了」

「それなら……お館様に掛け合えば良かろう。何だその……利権団体とやらが怖いのなら、織田家の事業とすれば良いし」

「那不就等於在說『請把領地借給我』嗎?」

「それって『領地貸してください』って言ってるようなものじゃ?」

「或許是這樣沒錯,但靜子被委任管理織田家的軍需生產地,不是嗎?要說要大量生產鹽,殿下應該會很樂意借領地給妳吧?」

「確かにそうかもしれんが、静子は織田家の軍需生産地を任された身だろ? 塩を量産するといえば、お館様は喜んで領地を貸してくれると思うぞ?」

「嗯——會嗎——。唔,有機會再說吧。到現在也時常讓我任性,若再提出更多要求也覺得不好意思」

「うーん、そうかなー。まぁ機会があればね。今でもちょくちょく我儘聞いてもらってるし、これ以上何か要求するのも悪いかなぁ」

因為並不打算那麼正式地投入鹽的生產,靜子敷衍地回了奇妙丸一句。

そこまで本格的に塩の生産へ乗り出す気がないため、静子は生返事を奇妙丸に返す。

她現在處於統籌五個村子的立場,因此面臨前所未有的問題。

彼女は現在五つの村を総括する立場になったため、これまでにない問題を抱えていた。

她為那方面傷透腦筋,因此把鹽的大量生產擺在較低優先順序,認為可以以後再說。

そちらの方へ頭を悩ませているため、塩の量産については今度でもいいと思うほど優先順位が低い。

(怎麼辦……聯絡網)

(どーしよう……連絡網)

她無法對那個問題得出明確的答案。

その問題に対する明確な答えを、彼女は導き出すことが出来なかった。

以靜子的村為中心,周圍像衛星般圍繞著四個村落。

静子の村を中心に、その周りを巡る衛星のように四つの村が出来た。

各村雖然獨立,但農業技術是以靜子的村為基礎來進行。

それぞれが独立している村だが、農業技術は静子の村をベースに行う事になっていた。

如此一來便出現了單一村莊以前不會直面到的問題。

そうなると今まで一つの村では直面しなかった問題が発生した。

最大的一項是意志傳達的手段,也就是所謂的聯絡網。

最も大きいのは意思伝達の手段である。これを連絡網と呼ぶ。

要聯合栽種稻米與大豆,緊密的信息交換是必須的。

米や大豆の栽培を連携して行うには、緊密な情報交換が必須である。

因為兵士們也需要協同,於是從他們那裡借來了幾名快馬。

兵士たちも連携をする必要があるため、彼らから早馬を何人か借りる事が出来た。

但那樣一來又產生另一個問題:訊息傳遞的速度。

だがそうなると今度は別の問題が出てくる。連絡が伝わる速さだ。

兵士們有駐紮處,若把資訊傳到那裡,雖有些時差,但基本上資訊會被傳達出去。

兵士たちは兵士詰め所があるため、そこに伝達すれば多少のタイムラグはあるものの、基本的に情報の伝達は行われる。

然而從靜子村向其他村傳遞資訊時,必須確實且精準地傳達。

しかし静子の村から他の村へ情報伝達する場合、確実で、正確に伝わらなければならない。

否則技術會在誤解下傳遞,最糟的情況是收成會大幅下降。

そうしなければ誤解のまま技術が伝わり、最悪の場合収穫が格段に落ちてしまう。

那樣一來就談不上繳稅了,饑餓會一舉襲向五個村子。

そうなったら税を納める所ではない。一気に五つの村へ飢餓が襲いかかってくる事になる。

曾有派人前往進行技術指導的提案,但那樣一來自家村的農事就會被疏忽。

人を派遣して技術指導を行うべきか、という案もあったがそうなると今度は自分の村の農作業が疎かになる。

本來應該要增產,卻為了技術指導而犧牲幾塊田地,豈不是本末倒置。

そもそも増産しなければならないのを、技術指導のためだけに幾つかの田畑を犠牲にするなど本末転倒だ。

必須讓五個村同時共享技術。

五つの村が同時に技術を共有するようにしなければならない。

「嗯——」

「うーん」

雙手抱臂沉思卻想不出明確答案,然而期限近在眼前,且因傳達不良已開始出現小問題。

腕を組んで考えるが明確な答えは浮かばない。しかしタイムリミットは近い。そして既に伝達の悪さによる小さな問題が出始めている。

有時本該傳到隔壁村的資訊,卻完全沒傳到再下一村,原因是受託傳達的村民忘了轉達。

隣の村には伝わったはずの情報が、その隣には全く伝わっていなかったことがある。それは伝達を頼まれた村人が忘れていたのが原因だった。

某日為了開會已經通知各村長在指定的日子集合,然而實際到齊的只有一半。

ある日話し合いをするために、各村長に指定の日に集合するように、という連絡をしたはずなのに、実際集まったのは半分だった。

追問未到者的理由,發現是聚會的日期被誤傳了好幾天。

来なかった理由を聞けば、集まる日が数日誤って伝わっていた事が原因だった。

還有許多其他問題,但大多都是因為聯絡不足或誤解造成的。

他にもまだまだある。だがその殆どは連絡不足か、連絡を誤解している事が原因となっている。

目前還能挽回,但等到種籾的準備和育苗的前期工作一旦結束,傳達不良就可能變成無法挽回的問題。

今はリカバリーが可能だが、種籾の準備や育苗の下準備が終われば、伝達の悪さが取り返しの付かない問題になる可能性がある。

「要是有電話或郵件之類的就好了……」

「電話とかメールとか……あればなぁ」

靜子像在奢求不存在的東西般嘟囔抱怨。

無い物ねだりのように静子は愚痴を零す。

「啊──不行不行。既然如此就要換個思路……先從為什麼會需要電話開始思考吧」

「あー駄目だ駄目だ。こうなったら発想の転換だ……まずどうして電話が必要になったかから考えよう」

靜子為了找出頭緒,先思考起電話誕生的原因。

静子は何かヒントがないか考えようと、まず電話が生まれた理由を考えた。

簡單來說,電話是透過電話線把聲音傳到遠方的對方,讓彼此能夠對話的手段。

電話は端的に言えば電話回線を通じて遠方にいる相手へ音声を伝え、互いに会話が出来るようにした手段だ。

能夠直接把自己的想法傳達到遠方,而且在同一時間裡邊發送邊接收。

遠隔地に直接自分の考えを伝えられ、また同じ時間を分け合いながら発信し受信する。

且不用意識到技術問題,老少男女都能以同樣的方式使用這種服務。

そして技術的な問題を意識する事なく、老若男女が同じ方法でサービスを利用出来る。

電話對社會的影響巨大。到了昭和後期,它已成為和企業或商店聯絡時不可或缺的方式。

電話が社会に与えた影響は絶大だ。昭和後期になれば、企業や商店への連絡方法として必要不可欠になっていた。

(把自己的想法直接傳給對方。這基本上不可能,畢竟沒電。說起來電話是怎麼辨別對象的來著……啊,電話號碼吧……號碼?)

(自分の考えを相手に直接伝える。これはまず無理ね、電気なんてないし。そういえば電話はどうやって相手を判別していたっけ……? ああ、電話番号ね……番号?)

那時靜子感到有什麼東西卡住,她又從頭開始重新思考。

その時、静子は何かに引っかかるものを感じた。彼女はもう一度、一から考え直す。

為何電話會誕生。電話究竟是什麼。

電話が生まれた理由を。そもそも電話はどういうものかを。

(總覺得有哪裡不對。電話……電話……手機………固定電話………傳遞資訊的工具。而且要辨別對象……!?)

(なーんか引っかかるのよね。電話……電話……携帯電話………固定電話………情報を伝えるための道具。そして相手を判別する……ッ!?)

彷彿豁然開朗般,她雙手用力拍打地板。

閃いた、と言わんばかりに彼女は床を両手で思いきり叩いた。

那聲音把在旁邊睡著的維特曼們嚇了一跳,牠們驚訝地在周圍東張西望。

その音にびっくりして近くで寝ていたヴィットマンたちが、何事と言わんばかりに周りをキョロキョロ見回していた。

「對了,就是這個方法!彩~醬!彩醬——————!!」

「そうだよ、この方法があった! 彩ちゃ~ん! 彩ちゃーーーーーーーーん!!」

「……不用喊那麼大聲,也都能聽到的。那麼,靜子大人有何事?」

「……そこまで大きな声を出さずとも、ちゃんと聞こえております。それで、何用でございますか、静子様」

從走廊只露出半張臉的彩,對仍興奮未消的靜子回答。

廊下から顔だけだした彩は、興奮覚めやらぬ静子に返事を返す。

平常這樣就能讓她冷靜下來,但這次似乎冒出妙案,完全沒效。

いつもはこれで落ち着くのだが、今回は妙案が浮かんだようで全く効果がなかった。

「準備墨和紙!我要給館主大人寫一封信!然後拜託你幫忙送出,好嗎!?」

「墨と紙を用意して! お館様に一筆書くから! そんでそれをお願いね!?」

「……明白了。明白了,請冷靜一點。」

「……分かりました。分かりましたから、落ち着いて下さい」

「哪有啦,我已經很冷靜了耶!?」

「いやいや、これでも落ち着いてるよ!?」

(……哪裡冷靜了?)

(…………どこが?)

彩覺得連吐槽都沒意義,帶著無奈的表情去拿墨和紙。

突っ込むのも馬鹿らしくなったのか、彩は呆れ顔のまま墨と紙を取りに行った。

她拿著東西回來時,看到靜子正揉著維特曼試圖讓自己平靜。

それらを手に戻ってくると、自分を落ち着かせようとヴィットマンをもふもふしてる静子がいた。

彩不明白為什麼那樣可以讓人平靜。

何故、それで落ち着くのか彩には分からなかった。

不過靜子看起來很開心,維特曼陶醉其中,其他狼也像想說『我也我也』般在靜子身邊打轉,於是彩決定先放著不管。

だが静子は楽しそうだし、ヴィットマンはうっとりしてるし、他のオオカミたちは『俺も俺も』と言いたげに静子の周りをぐるぐる回っていたので、彩は彼らを放置しておく事にした。

一邊在硯台上研磨固體墨,彩一邊沒看靜子地問道。

固形の墨を硯の上ですりながら、彩は静子を見ずに尋ねる。

「話說靜子大人。您說要給館主大人一筆,打算寫些什麼呢?」

「所で静子様。お館様に一筆、と言われましたが何を書くおつもりですか?」

「畢竟要在腦中記住數百人是不可能的。要稍微改變村子的管理方式。」

「流石に数百人を頭で記憶するのは無理だからねー。ちょっと村の管理方法を変えるの」

「要用怎樣的方法?」

「どの様な方法でですか?」

對於那個問題,靜子帶著一副等不及要說的笑容說道:

その質問に、待ってましたと言わんばかりの笑みで静子はこう言った。

「要建立戶籍!」

「戸籍を作るの!」