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戦国小町苦労譚

千五百六十五年 四月下旬

農業是與大地的戰鬥。

農業は大地との戦いだ。

靜子回想起祖父曾經說過類似的話。

いつか祖父がそんな事を言ってた事を静子は思い返した。

來到村子已三週,理所當然地以進行土壤整備等辛苦的工作為主。

村に来てから三週間、当然ながら土壌整備を施す過酷な作業がメインだった。

但因為持續踏實地整備圃場,終於能夠騰出空間種植甜玉米、南瓜、番茄和甘蔗。

しかし地道な圃場(ほじょう)整備を続けたお陰で、スイートコーンやかぼちゃ、トマトやサトウキビを植えるスペースを作る事が出来た。

此外,每週翻動堆積著堆肥材料的堆,將長出的地瓜苗接連種入田裡。

また、一週間ごとに堆肥の材料を積んだ山をかき混ぜ、育った薩摩芋の苗を次々と畑に植え付けた。

即便如此仍然懷念浴池的靜子,讓工務組大量生產板狀木材。

そんな状態でも風呂を恋しく思った静子は、工作組に板状の木材を大量生産させていた。

可惜只是這麼想,卻遲遲沒有派上用場的機會。

しかし思うだけで活躍する機会は一向に来ない。

雖然理所當然,但靜子幾乎要氣餒了。

当然の事なのだが挫けそうになった静子だった。

就在那時,偶然望向前村長家後方的懸崖時,注意到懸崖微微有些潮濕。

そんな折、たまたま元村長宅の裏にある崖を眺めていたら、僅かに崖が濡れている事に気付いた。

好奇去調查後發現,在比靜子身高稍高、約兩公尺左右的地方有個小洞,水正從那裡流出來。

気になって調べてみると、静子の背丈より少し上、大体二メートルほどの辺りに小さな穴があり、そこから水が流れていた。

起初以為是地下水,但摸了摸卻覺得異常溫暖。

最初は地下水かなと思ったが触ってみると妙に温かい。

不敢置信地花時間收集那水,發現那是天然的湯,也就是溫泉的源頭。

まさかと思い水を時間かけて集めてみると、それは天然の湯、つまり温泉の元だった。

「呼、呼呼……奇蹟。上天,謝謝你!」

「ふ、ふふ……奇跡だ。神様、ありがとう!」

既然想到了就趁吉日,立刻召集村民開始作業。

思い立ったが吉日、早速村人を集めて作業に取り掛かった。

先把地面弄平,做個蓄湯的地方。然後為了讓從洞口溢出的湯量更多,調整懸崖上洞口的大小。

まず土地を平坦にして湯を溜める場所を作った。そして穴から漏れていた湯の吹き出す量を多くするため、崖にある穴のサイズを調整する。

湯慢慢聚積時,靜子感到莫名的感動。

少しずつ溜まっていく湯に、静子は何とも言えない感動を覚えた。

但這樣直接使用是不行的。

しかしこのままでは使用出来ない。

因為有土等污物,沒有意義,所以決定設置過濾器把湯弄乾淨。

土などの汚れがある湯では意味が無いので、ろ過器を設置し湯を綺麗にする事にした。

所謂過濾器,其實極為簡單,由石頭、木炭、川砂與砂礫混合而成。

ろ過器といっても石や木炭、川砂や砂利を混ぜた極シンプルなものだ。

雖然簡單但效果極佳,原本有如炭的黑色湯逐漸變成乾淨的湯。

シンプルだが効果は抜群で、最初は炭のような黒い色をしていた湯が徐々に綺麗な湯へとなっていった。

將那乾淨的湯用木製管道引到屋內。

その綺麗な湯を木で作ったパイプに通して家へと送り込む。

所謂屋內其實只是備有專用浸湯設備的地方,也就是類似浴殿的設施。

家といっても湯につかる専用の設備だけを備えた場所、つまり湯殿のようなものだった。

順帶一提,前村長的房子成為設置浴場的阻礙,但靜子毫不猶豫地將它毀壞了。

ちなみに元村長の家が、浴場を設置をする上で障害となったが、静子は問答無用で叩き壊した。

靜子後來說,那時快要哭出來的前村長臉孔,自己想必無法忘記。

後に静子は語る。その時の泣きそうな元村長の顔は忘れられないだろう、と。

終於簡易的浴池完成了。

そして遂に簡易風呂が出来上がった。

是趕工,但因為被靜子鬼氣逼人的氣勢嚇到的村民,比平常更加努力,才有今日成果。

突貫工事だが静子の鬼気迫る迫力に怯えた村人が、いつも以上に頑張ったお陰でもある。

「呼ーーー,真是太棒了……」

「ふぅーーー、さいっこうだなぁ……」

靜子一人浸在浴槽中,盡情享受久違的熱湯。當然男女浴場有所區分。

一人湯船につかり久しぶりの湯を満喫する静子。勿論、男湯と女湯は分けている。

但村民們不知道何謂浴池,也不懂該如何進去,因此不敢靠近。

しかし村人たちは風呂というものを知らず、更にはどうすればいいのか分からないから近づこうとしない。

「澡堂是生命的源泉啊——」

「風呂は命の源だねぇー」

雖然不可能有洗髮精或潤髮乳,靜子光是能夠洗個澡就很幸福了。

シャンプーやリンスなどあるはずないが、静子は風呂に入れるだけでも幸せだった。

(衛生面也能改善,這樣也不壞啊──總之得想辦法弄到可代替香皂的東西……但真的,能找到溫泉真是太幸福了──)

(衛生面も改善出来そうだし、これはこれで悪くないなぁー。何とかして石鹸の代用品を手に入れないと……でもほんと、温泉が見つかるなんて凄い幸せだよー)

靜子一臉放鬆地浮在水面上。

だらしない表情でぷかぷかと浮かぶ静子。

她還不知道,後來這個溫泉會成為引發嚴重事態的原因。

彼女は知らない。後にこの温泉が原因でとんでもない事態に巻き込まれる事を。

來到村子已一個月。

村に来てから一ヶ月。

到那時最初的迷惘早已不見,村民們已經熟練地種下地瓜苗。

その頃には最初の戸惑いなどどこ吹く風、村人たちは慣れた手つきで薩摩芋の苗を植え付けていった。

其他作物,番茄、南瓜、甜玉米與甘蔗的種子或苗也都種完了。

他の農作物、トマトやかぼちゃ、スイートコーンやサトウキビの種や苗も植え付けが終わった。

剩下的只要在適當時機除草、中耕、培土,夏天左右就能收成。

後は適当なタイミングで除草や中耕、土寄せを行えば夏頃に収穫出来る。

以為堆肥製作與地瓜苗種植會成為主要工作,於是開始著手其他作業。

堆肥作り、薩摩芋の苗植え付けがメインになると思ったので、その他の作業に取り掛かった。

首先靜子在意的是飲用水。

まず静子が気にしたのは飲料水。

現狀是用河水,但若能的話還是想要一口井。

現状は川の水を使っているが出来れば井戸が欲しいと思っていた。

但挖井是重體力活,而且首先得調查哪裡會有水湧出才行。

しかし井戸を掘る作業は重労働の上に、そもそも水が湧く場所を調べないといけない。

溫泉是奇蹟的產物,但也不覺得井會那麼幸運地剛好到處都能找到。

温泉は奇跡の産物だが、井戸も同じように都合よく見つかるとは思えなかった。

(嘛,就慢慢找吧)

(ま、ゆっくり見つけていくか)

第一個月要做的事大致已經完成了,現在還是休息身體比較好。

最初の一ヶ月でしなければならない事は大体終わっているので、今は体を休める方が良い。

這樣想著的靜子,最近主要做些較輕鬆的工作。

そう思った静子は、最近はゆったりめの作業ばかりを行なっていた。

開薩摩芋苗的畦,拔雜草,混合堆肥原料的同時加入米糠和稻草。

薩摩芋の苗を植える畝を作り、雑草を抜き取り、堆肥の原料を混ぜつつ米糠や藁を追加する。

關於堆肥,能取得馬糞是很重要的事情。

堆肥については馬糞が手に入ったのが大きかった。

和牛糞不同,馬糞是很適合做堆肥的好材料。

牛糞と違って馬糞は堆肥向けには優秀な材料だ。

但不像農家的牛,戰國時代幾乎不會放牧馬。

だが農家の道具である牛と違って、戦国時代に馬の放牧など殆ど行われていない。

勉強只有大名用來當軍馬的數量而已。

辛うじて大名が持つ軍馬程度しか存在しない。

所以靜子來到村子時,請森可成把他管理的馬糞讓給她。

だから静子は村に来た時、森可成に管理している馬の糞を譲って貰えるよう頼んだ。

意外地得到爽快的同意,約定每週會有一次送到村裡。

意外にもあっさりと了承され、週に一回程度村に届けられる運びとなった。

(堆肥會用在冬天……還有明年培育農作物的時候吧)

(堆肥を使うのは冬と……来年の農作物を育てる時かなぁ)

在土壤變軟的冬天做土壤整備,還有在種子或苗栽種前一週,各做一次。

土が柔らかくなる冬に土壌整備をするのと、作物の種や苗を植える一週間前の計二回。

靜子計畫在那兩個時機使用堆肥。

そのタイミングで堆肥を使おうと静子は計画していた。

「村長——苗都栽好了——」

「村長ー、苗の植え付け終わりましたー」

「啊、好。辛苦了——」

「あ、はい。ご苦労様ですー」

一邊思考著事情,栽種和整地的村民回來了。

考え事をしていたら土壌整備と苗の植え付けをしていた村人が戻ってきた。

抬頭望向天空,太陽的位置看來還不到中午。這是熟練帶來的工作效率提升的成果吧。

空を見上げるとまだ昼前と思わしき太陽の位置だ。習熟による作業効率向上の賜物と言えよう。

「預定要栽的田大約有八成完成了。照這樣下去應該下週就能全部結束」

「植え付けを予定していた畑の八割がたが終わりました。この分だと来週には全て終わる気がします」

「哎呀,苗長出的比預想的還多呢——」

「ありゃ、予想していたより苗の増える量が多いですねー」

「是這樣嗎。但真是了不起。明明一週前才幾乎當作苗割掉,今天一看卻到處都在冒芽了」

「そうなんですか。しかしありゃあ凄いですわ。一週間前に殆ど苗として刈り取ったのに、今日見たらあちこちから芽を伸ばしてやがったんですから」

「(那也難怪,就算是覆了火山灰的土壤也能成長)沒辦法呢。雖然是意料之外,但就把耕地範圍擴大吧。收成越多越好」

「(そりゃあ火山灰が積もった土でも成長するしね)仕方ないですね。予定外ですが圃場の範囲を広げましょう。収穫量は多いに越したことはないですし」

「了解。那我去把那邊的田翻一翻」

「了解です。んじゃあっち側の畑を掘り返してきますわ」

「拜託了——」

「お願いしますー」

村民們帶著愉快的笑容、手拿農具朝田裡走去。

陽気な笑顔で村人たちは農具片手に畑へと向かう。

果然在田裡看到成果(雖然只是苗)心情會變好吧。

やはり畑に成果(といっても苗だけだが)が出ていると気分がいいのだろう。

「呼……我也把今天的工作完成,然後順便泡個澡——」

「ふぅ……私も今日のノルマを終わらせて、さくっとお風呂に入ろうー」

一邊擦拭額頭的汗,靜子重新開始她的工作。

額の汗を拭いながら静子は自分の作業を再開した。

(也曾有過想著「今天把工作做好就能盡情享受溫暖的澡!」的時期)

(今日も作業を終わらせてあったか風呂を満喫です! と考えていた時期が私にもありました)

想要逃避現實的靜子,很遺憾地沒能如願。

現実逃避をしたかった静子だが、残念ながら適うはずもなく。

眼前那人的威壓感,不由自主地把靜子的意識拉回現實。

目の前の人物の威圧感が、嫌でも静子の意識を現実に引き戻す。

「怎麼了?不是要嚇唬我嗎?」

「どうした? わしを驚かすのではなかったのか?」

三、四十歲左右的男人露出狡黠的笑容。

ニヤリと笑みを浮かべた三〇代前後の男性。

他是靜子的後見人,又名織田信長。

静子の後見人であり、またの名を織田信長と言った。

「對不起我太得意忘形了真的很抱歉。恳请恳请您原諒——!!」

「ごめんなさい調子に乗りすぎました本当にすみません。平に平にご容赦をーーー!!」

靜子完全俯首貼地、顫抖著一口氣把道歉的話連珠炮般說出。

完全土下座で平身低頭モードの静子は、ガタガタと震えながら謝罪の言葉をまくし立てる。

太快得讓信長幾乎聽不清楚。

余りにも早口過ぎて信長は殆ど聞き取れていなかったが。

「我並不生氣。只是叫你把你那張大嘴所應該對應的成果拿出來給我看看而已」

「別に怒ってはおらん。貴様が叩いた大口に見合った成果を見せてみろと言っているだけだ」

(那個……他是在生氣吧ーー!!?)真、真的非常抱歉

「(それって怒ってますよねーー!!?)ほ、本当にすみません」

那只是一次一時的心血來潮。作業比想像中順利,難免鬆懈了一下。

それはちょっとした出来心だった。思っていたより作業が順調で、つい気が緩んでいた。

她站在高地俯瞰田地,忍不住自言自語:「如果照這樣擴張農場,拙乏的食物情況會徹底改觀,織田大人也不得不重新看待我的村子吧!說不定一下子就變成重要地區了」。

高台から圃場を見下ろしながら『この調子で農場を拡張できたら貧相な食料事情が一変して、織田様も私の村を見直さざるを得ないよね! 一気に重要地域になったりして』と、つい口に出して呟いてしまった。

本來是無傷大雅的自言自語,但後悔已晚,偏偏信長本人路過聽到了。

通常であれば何の問題もない独り言なのだが後悔先に立たず、折り悪く信長当人が通りかかり耳に入ってしまった。

靜子此時才覺得,事前應該確認四周才對。

独り言を言う前に周囲を確認すべきだったと静子は今更ながら思った。

「……算了。那麼,所謂的溫泉在哪裡?」

「……まあ良いわ。それで、温泉とやらは何処にあるのだ?」

「蛤? 溫泉嗎?」

「は? 温泉ですか?」

被突然問到溫泉,靜子一時答不上來。

唐突に温泉と言われ、静子は応(いら)えを返せなかった。

「何也。可成的報告說,聽聞汝掘到了所謂的溫泉……?」

「なんじゃ。可成の報告では、貴様が温泉なるものを掘り当てたと聞いたが……?」

「是、是的。確實出了溫泉……但……?」

「ええ、はい。確かに温泉は出ましたけ……ど……?」

靜子漸漸起了不好的預感,莫名能預測到信長接下來會說的話。

だんだんと嫌な予感がし始めた静子は、何となく信長の次の台詞が予想できた。

老實說,她真心希望能被放過。

正直勘弁して欲しいと思った。

「吾也想親身知曉所謂的溫泉。所以,汝帶吾去泡溫泉吧」

「わしも温泉なるものを身を以って知りたいと思ってな。そこでだ、貴様が温泉に案内(あない)せい」

但現實是殘酷的。

だが現実は非情であった。

有說法稱戰國時代的武將如武田信玄或上杉謙信都關注溫泉的效能。

戦国時代の武田信玄や上杉謙信は、温泉の効能に目を付けていたと言われている。

至於織田信長是否也如此,答案大概是『不知』比較貼切。

だが織田信長も同じだったか、と聞かれると答えは「知らない」が正解だろう。

而想要體驗溫泉,等同於從未親眼見過溫泉。

そして温泉を体験したい、という事は温泉を一度として目にしたことが無いのと同義だ。

換言之,織田信長並不知道溫泉是什麼。

つまりそれは、織田信長は温泉というものを知らない。

所以要靜子帶路。那句話的意思是——

だから静子に案内させる。その言葉の意味は。

(是要跟我混浴對吧ーーーーーー!)

(混浴しろって事ですよねーーーーーー!)

也就是要一起進浴池。

一緒に風呂へ入れ、という事だ。

信長來的理由本就是靜子向森可成回報了溫泉之事。

そもそも信長がやってきた理由も、静子が森可成に温泉の事を報告に上げたからだ。

森可成雖不明白溫泉是何物,但他毫無私心如實回報。

温泉が何か分からない森可成だったが、余計な私情を挟まずありのままを報告した。

通常這樣只是覺得可疑而已,但信長這人好奇心極強。

普通なら不審に思うだけで終わるのだが、信長という人物は凄く好奇心旺盛だ。

他一旦起了疑問、想要親自體驗,親自前來也無可厚非。

疑問に思い、体験してみたいと思えば自らが乗り込んでくるのも当然と言えよう。

「在做什麼。快點!」

「なにをしておる。早(はよ)うせんか!」

「馬、馬上回來ーー!!」

「た、ただいまーー!!」

被信長的怒聲嚇到的靜子下定決心,帶他前往浴場。

信長の怒声にビビった静子は、覚悟を決めて信長を風呂場へ案内した。

她本就待在浴場附近,走不了多遠,約五分鐘便到達目的地。

元々風呂場近くにいたのでそこまで歩く事もなかった。僅か五分程度で目的地に到着する。

「喔……地方真窄小」

「ほぅ……小狭しい場所じゃ」

「(拿什麼比較呢)嗯、從入口往裡看,左側是男湯,右側是女湯。溫泉男女分開入浴是禮節――――――」

「(何と比較しました)えーっと、手前から見て左側が男性用、右側が女性用です。温泉は男女別々に入るのが礼儀ですので――――――」

「那種禮節規矩無所謂。快點帶路」

「そんな作法やしきたりはどうでも良い。さっさと案内しろ」

「(不行不行不行! 請等一下!?)即便如此,我這等身分與您一同入浴恐怕下人們難以接受……」

「(いやいやいやいや! ちょっとお待ちください!?)そう言われましても私如きがご一緒するなどご家来衆が納得されない気が……」

信長本人並非出於下流慾望想要混浴,

信長自身に混浴したいだの、そうした下卑た感情があるわけではない。

本來就是因為不懂溫泉的事。

そもそも温泉の事を知らないのだから。

即便他真提出想混浴,信長也擁有讓那種事通行的權力。

よしんば彼が混浴したいと言い出しても、それがまかり通る権力を信長は持っている。

靜子又受信長庇護,選擇更是不存在了。

静子は信長の庇護を受けているから、ますます選択肢はない事になる。

「不用多慮。即便汝想傷害吾,吾也不是會被婦孺輕易擊敗的軟弱之人」

「気にせんでも良い。それに貴様がわしを害そうとしたところで、女子供に後れを取るほど軟ではないわ」

「(就是啦)那、那麼請進去」

「(ですよねー)で、では中へどうぞ」

一邊想著總有一天可能會被家臣砍掉,靜子打開了浴場的門。

いつか家来の人から斬られるかも、そんな事を思いつつ静子は風呂場の扉を開けた。

靜子準備的東西有澡凳、單柄木桶、湯桶、可當肥皂替代的無患子果實粉、放衣服的竹籠,以及在澡堂裡穿的浴襦袢。

静子が用意したものは風呂椅子、片手桶、湯桶、石鹸代わりになるムクロジの実を粉末にした物、着物を入れる竹で作った籠、風呂の中で着る湯帷子だった。

無患子果實含有大量天然界面活性劑——皂苷。

ムクロジの実には天然の界面活性剤であるサポニンが多量に含まれている。

把果實曬乾成粉末後,就能充當肥皂的替代品。

実を乾燥させ粉末状態にすれば、石鹸の代用品として十分利用できる。

此外皂苷對生物來說是有毒的,鳥類和昆蟲不會去吃這種果實。

またサポニンは生き物にとっては毒であり、鳥や虫は実を食べようとしない。

因此可做到完全的自然栽培,不需農藥也不需肥料,且也不需急著收穫果實。

その為、農薬も肥料も何もいらない完全なる自然栽培が行え、更に実を急いで収穫する必要もない。

在日本氣候下,除像新潟那種特別寒冷的地區外,較常見於日照良好且濕潤的山中。

日本の気候であれば、新潟などの特別に寒い場所を除く日当りがよく湿りけの多い山中に生えている事が多い。

實際上繞著附近山頭轉一圈就會發現到處都有無患子生長。

実際付近の山々を一周してみれば、そこら中にムクロジが生えていた。

(記住了真好,環保知識)

(覚えてて良かった、エコ知識)

靜子曾在讀過的環保雜誌上看到,若將無患子果實曬乾並磨成粉,就能成為天然的肥皂。

エコ系の雑誌を読んだ時、ムクロジの実を乾燥させて粉末化すれば天然の石鹸になる、という記事を静子は覚えていた。

但手頭上的無患子果實數量稀少,只能忍耐到今年收穫期再行大量採收。

しかし手に入ったムクロジの実は数少なく、今年の収穫期まで少量で我慢するしかなかった。

本來的收穫期是在十一月,所以在春初現在能拿到少量也算幸運了。

本来の収穫時期が十一月からなのだから、春先の今頃に少量とは言え手に入っただけでもマシなのだが。

(嘛,只能忍耐。今年一定要大量收成——!?)

(ま、我慢するしかない。今年は大量に収穫してやるぞー!?)

抱著這種幹勁的靜子帶著信長向男湯走去。

そんな感じで気合を入れている静子は信長を伴って男湯の方へ入っていく。

但她徹底忘了一件事。

しかし彼女はある事をすっかり忘れていた。

本來在戰國時代,並沒有整個身體浸泡的那種浴池,基本的入浴方式是蒸汽浴,也就是類似桑拿的方式。

そもそも戦国時代、全身湯につかるタイプの風呂はなく、蒸し風呂タイプの入浴、つまりサウナが基本的なスタイルだ。

但這只有上級武將,像織田信長這等國人級人物才能享有。

だがこれも上級武将、つまり織田信長など国人クラスでなければ出来なかった。

即便偶然找到天然溫泉,本來也要準備大量薪材,且工夫繁複,是極盡奢侈的設施。

偶然天然の温泉を見つける事が出来たが、本来は大量の薪を用意しなければならないし、手間暇も掛かる贅沢の極みと言える施設だ。

在戰國武將間有以「風呂會釈」或「款待風呂」等名義用浴池款待客人或家臣的習慣,但那也是以蒸汽浴為主。

戦国武将の間で「風呂会釈」とか「ふるまい風呂」などで、客人や家臣を風呂でもてなす習慣はあったがこちらもサウナだ。

因此就算有人把能築出湯船、放滿熱水的那種浴池稱為「溫泉」,信長也不一定能理解。

なので湯船を作り、お湯を張るタイプの風呂を「温泉」と言っても信長が分かる訳などなかった。

然而這樣已經算是還好了一些。

だが、それでもまだマシと言えた。

因為農民或下級武將的沐浴情況更為悲慘。

何故なら農民や下級武将の風呂事情は更に悲惨だからだ。

能準備桑拿根本是遙不可及的夢想,一般普遍的是「行水」(快速沖洗)的做法。

サウナを用意するなど夢のまた夢で、「行水」が一般的な風呂事情だった。

有湯池能放滿熱水的浴法普及,是到了江戶時代以後的事了。

湯船にお湯を張るタイプの風呂が普及するのは江戸時代になってからだ。

即便如此也只限於江戶,到了地方好幾天不洗澡也是常態。

それでも江戸限定で、地方になれば何日も風呂に入らないのが普通だ。

武田信玄或上杉謙信有時會有稱為隱湯的療養溫泉,但那也僅限側近或特別客人等相當有限的人可以使用。

武田信玄や上杉謙信が隠し湯と称して湯治場などを持っていた事はあったが、それも側近やお得意の客人などかなり限定的な人間だけしか入れなかった。

換言之,靜子建造出以不明熱源(無法調查)加熱、任何人都可入內的大浴場這種設備,從當時的背景來看其實不太可能存在。

つまり静子が原因不明(調査出来ないから)な熱源で温められた湯を使い、誰でも入れる大浴場という設備を建築した事は、実は当時の背景を考えると有り得ない設備なのだ。

「哼……」

「ほぅ……」

在稍微被蒸氣籠罩的房間中央,看到一個即使五人進去也很寬敞的浴池時,信長發出讚嘆的呼吸。

少しだけ湯気が篭る部屋の中央、五人入っても余裕があるほどの湯船を見て、信長は感嘆の息を漏らした。