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397 敵地 5
「追上去!尾隨他們,確認下榻的旅店!!」
「追え! 跡をつけて、宿を確認しろ!!」
「是!」
「はいっ!」
突然上門的買家離開了……確切說,是在突然中止談判後像逃跑般離去,愣了好一會兒的商會主慌張地對手代怒吼道。
飛び込みの買い取り客が帰った……というか、突然商談を打ち切って、逃げるように去った後、しばらくぽかんとしていた商会主は、慌てて手代にそう怒鳴った。
「那個小丫頭是怎麼回事!連價格談判都不做,只聽到第一個出價就一句話也不說地回去了!」
「何だ、あの小娘は! 価格交渉もせずに、最初の提示額を聞いただけで話もせずに帰るとは!
「是在嘲弄生意這回事嗎!!」
商売というものを馬鹿にしておるのか!!
「不過……」
しかし……」
沒錯。
そう。
鄰國開始流通那些透明度與光澤驚人的高級玻璃製品。
隣国で出回り始めた、驚く程の透明度と輝きを持つ、高度なガラス製品。
他們才剛動用些粗暴手段打算弄到那些東西,還沒等到結果,對方卻主動上門了。
それを手に入れようと、少々手荒な手段に出たばかりだというのに、その結果を待つことなく、向こうからやってきた。
而且,來的不是精明的商人,而是怎么看都像不懂生意的年輕小姑娘……。
……それも、遣り手の商人ではなく、どう見ても商売には素人の小娘が……。
在這個國家也有個類似日本『カモネギ』的慣用說法。
この国にも、日本の『カモネギ』という諺(ことわざ)に似た慣用句がある。
然後商會主望著慌忙出門的手代背影,露出一抹得意的冷笑。
そして、慌てて出て行く手代の後ろ姿を眺めながら、商会主はにやりと嗤った。
* *
* *
「……上鉤了嗎?」
「……釣れたでしょうか?」
「連續上鉤,絕對大豐收!」
「入れ食い、爆釣間違いなし!」
坐上停在店前的貨馬車駕駛台,和法爾塞特邊聊著這些話邊出發了。
店の前に駐めていた荷馬車の御者台に乗り、ファルセットとそんな話をしながら出発した。
目的地不是旅店,而是比剛才那家店略微高檔一點的商舖。
行き先は、宿屋……ではなく、さっきの店よりやや格上の商店だ。
不是級別較低,也不是高到離譜,而是剛好略高一些,恰到好處的選擇。
格下ではなく、そしてあまり格上でもなく、ほんのちょっぴり格上という、絶妙のチョイス。
換句話說,那家店的人既無法對這店施壓,也無高到讓人不敢碰;正好是會激起他們的競爭心、讓他們無法容忍眼前的肥羊被別人輕易搶走的那種店。
つまり、あの店の奴らが圧力を掛けることはできず、あまりにも格上過ぎて手出しできない程の差があるわけでもなく、対抗心があって、目の前でみすみす大儲けできるカモを掻っ攫われるのを我慢できないような、そんなお店。
「有人在跟蹤我們。」
「つけられています」
法爾塞特幾乎沒回頭看,就那樣斷定道。
ファルセットが、碌に後ろを確認することもなく、そう断言した。
『……你怎麼知道的啊!』
……どうして分かるんだよ!
『嗯,那倒是。大概沒時間向其他人說明情況並指示,也沒時間換裝或偽裝,所以最下層的那個手代可能就會原樣跟來,這可以預料到吧?』
いや、そりゃ、他の者に状況を説明して指示する時間はなかっただろうし、変装や着替える時間もなかっただろうから、あの場で一番下(した)っ端(ぱ)だったあの手代が、そのままの恰好でついてくるかも、というのは予想できるよ?
『但那車也沒裝後視鏡啊,你到底怎麼察覺的……』
でも、バックミラーがあるわけじゃないのに、どうして分かるんだよ……。
『是靠氣息之類的超常感知嗎?』
気配とか、そういう超常的な感覚によるものなのか?
『……算了啦。畢竟是弗蘭塞特的後裔嘛……』
……まぁ、いいか。フランセットの子孫だからな……。
「要處理掉他們嗎?」
「始末しますか?」
「才不是,明明是要釣他們跟上來,怎麼能把尾行給處理掉啊!」
「いやいや、跡をつけさせるために釣ったのに、尾行を始末してどうするよ!」
「啊……」
「あ……」
法爾塞特在作為弗蘭塞特後裔的戰鬥一族(艾因海利亞爾)中算是比較聰明的那一類……不過,果然還是個戰鬥民族啊……。
ファルセットは、フランセットの子孫である脳筋の一族(エインヘリヤル)の中では、頭が良い方らしいのだけど……、やはり、戦闘民族か……。
不,也許只是太想像真祖弗蘭塞特那樣保護我、上演一場大場面的欲望太強烈了吧……。
いや、まあ、真祖であるフランセットのように、私を護って大立ち回りを演じたいという気持ちが強すぎるだけなのだろうけど……。
* *
* *
到了目標店鋪,把馬車停在門口,走進店裡。
そして、目的の店に着くと、店の前に馬車を駐めて、店内へ。
在那之前……。
その前に……。
『漢格、巴德。有人觸碰馬車或想上車時,就按下韁繩分離桿把它解開,然後把那傢伙趕走。』
『ハング、バッド。誰かが馬車に触れたり乗り込んだりしそうになったら、ハーネスの切り離しレバーを押して解除、ソイツを排除してね。
啊,不要把人踢死。就踩腳、咬肩、輕咬頭之類、那種威嚇程度就好,拜託了。
あ、蹴り殺すのはナシで。足を踏みつけるとか、肩を噛むとか、頭を軽く咥えるとか、そういう脅し(・・)程度でお願いね。
『……但若有人想傷害漢格或巴德,或動手對貨馬車或貨物下手,則例外!』
……但し、ハングとバッドに危害を加えようとしたり、荷馬車や積荷に手を出そうとした場合は、その限りに非(あら)ず!』
『『明白了!!』』
『『了解だぜ!!』』
馬蹄裝了蹄鐵,被踩到腳的話會造成很大傷害。馬的體重可不輕。
蹄鉄を打ってあるから、足を踏まれれば大ダメージだろうな。馬は体重が重いからね。
……就算沒蹄鐵,也不會差太多吧?
……蹄鉄がなくても、あまり変わらないかな?
這種狀況已經向漢格與巴德講過很多次了。
こういう場合のことについては、ハングとバッドには何度も説明してある。
這次那家店的人可能會出手,所以特地再叮嚀了一遍。
今回は、あの店の者が手出しする可能性があるから、一応、念押ししておいたのだ。
其實應該把法爾塞特留在貨馬車上,但嘛……他大概不會同意就是了……。
本当はファルセットを荷馬車に残しておくべきなのだろうけど、……まぁ、本人が了承しないわなぁ……。
要是從一開始我就單獨行動另當別論,現在他作為護衛陪同我,法爾塞特不是那種會容忍那種事的人。
最初から私が単独で行動するならばともかく、今は護衛として私に同行しているわけだから、そんなことを許容できるようなファルセットじゃない。
店裡的學徒會幫忙看守,我想應該沒問題。
まぁ、店の丁稚(でっち)さんが見張ってくれているから、大丈夫だとは思うけどね。
……然後,我和法爾塞特兩人進入店內。
……そして、ファルセットとふたりで、店の中へ。
當然,我肩上背著裝有樣品的提包。
勿論、私は見本品(サンプル)入りのバッグを肩に掛けている。
在店內物色了大約三十分鐘。
30分くらい、店内で商品を物色。
待在店裡外面看不見的角落。
店の外からは見えない場所で。
尾隨者應該不會進店裡吧。
さすがに、尾行者は店の中には入って来ないだろう。
尤其是那家店裡曾與我們見過面、或穿著店家制服的人。
特に、あの店で私達と顔を合わせた者とか、あの店のお仕着せを着た者とかはね。
因此尾隨者無從得知我們是在賣場當普通顧客物色,還是被帶到內室談生意;當然,也不可能在我們離開後向店員確認『剛才跟那群人談了什麼』之類的事。
だから尾行者には、私達がただの客として売り場で物色しているのか、奥に通されて商談をしているのかは分からないだろうし、勿論、私達が帰った後で、『さっきの連中と、どんな商談をしたのか』なんて店の者に確認したりできるはずがない。
我們買了幾樣合適的東西走出店外,啪地一聲擊掌,笑著上了貨馬車的駕駛台。
そして適当な品をいくつか買って店から出た私とファルセットは、ぱあん、とハイタッチして、笑顔で荷馬車の御者台に乗り込んだ。
……嗯,誰看了都覺得是談成生意後開心的兩個人這幅模樣。
……うん、誰が見ても、商談が上手く行って喜ぶふたり、という絵面(えづら)だ。
雖然沒有從馬車卸貨,但應該不會有人因此起疑吧。
荷馬車からは荷を降ろしていないけれど、まぁ、そこまでは疑問に思われないだろう。
說今天只是洽談,正式簽約與交貨留到日後也不算奇怪。
今日は商談だけで、正式な契約や荷の引き渡しは後日、とかいうのも、別におかしな話じゃない。
可能是商會主不在,或有其他種種原因。
商会主が不在とか、色々とあるからね。
總之,這樣對那家店的人撒下的誘餌應該夠了。
とにかく、これであの店の連中に対する撒(ま)き餌(え)は充分だろう。
他們會以為我們已與別家店簽了合約。
私達が、別の店と契約を交わした。
會在數日內將貨馬車上的商品交付。
数日以内に、荷馬車の商品が引き渡される。
那些人會因此採取什麼手段呢?
そう思った連中が、どんな手段に出るか。
可能會做出像派人去襲擊和他們完全沒有瓜葛、連面都沒見過的達爾森先生那樣的行為……。
自分達とは面識すらない、全く無関係のダルセンさんを襲わせるような連中が、ね……。
* *
* *
「……與那個組織接頭。」
「……組織に繋ぎを取れ」
「是!」
「はっ!」
商會主在接到讓人跟蹤小姑娘們的手代的報告後,讓那手代退下,招來一名番頭,然後下了這個命令。
小娘達の跡をつけさせた手代からの報告を受け、手代を下がらせて番頭のひとりを呼び付けた商会主が、そう命じた。
「居然在我們這裡談了生意,卻又和別家做交易?」
「うちに商談を持ち掛けておきながら、他の店と取引するだと?
「一群小姑娘竟然敢看扁我們商會……我要讓她們知道自己的分際!」
小娘風情が、うちの商会を舐めおって……。身の程を思い知らせてやるわ!」
那番頭似乎已習慣這種命令,既不驚訝也毫無愧色,像是理所當然地回應後便離開了。
そういう命令には慣れているらしく、驚いた様子も後ろめたそうな態度もなく、ごく普通のことのように返事をして、立ち去る番頭。
商會主一邊看著他的背影,一邊露出得意的冷笑……。
その後ろ姿を眺めながら、にたりと嗤う、商会主であった……。
* *
* *
「敵方動了。他們好像已經拜託了幕後的組織。」
「敵が動きました。裏の組織に依頼を出した模様です」
接獲『女神之眼』的年輕成員報告後,法爾塞特滿臉笑容。
『女神の眼』の若手からの報告に、ファルセットが満面の笑みを浮かべている。
……法爾塞特還沒真正大顯身手過呢。
……ファルセット、まだ本格的な出番がないからなぁ。
那次在達爾森先生店所在城鎮的行動是在遇到法爾塞特之前,所以是麗子去做的……。
ダルセンさんの店がある町での立ち回りは、まだファルセットと出会う前だったから、レイコがやったし……。
因此這次是他首次能以『女神守護騎士(艾因海利亞爾)』的身分盡責,得以與那一族的真祖弗蘭塞特並肩而立。
だから、これで初めて、『女神の守護騎士(エインヘリヤル)』としての役目を果たせて、あの、一族の真祖であるフランセットと並び立てるわけだ。
……那當然會很高興吧……。
……そりゃ、嬉しいか……。
「我們『女神之眼』全體,守護卡歐……艾迪絲大人……嗚哇!!」
「我ら『女神の眼』一同、カオ……エディス様をお護りし……、ヒイッ!!」
啊,法爾塞特那傢伙正全力放出殺氣瞪著人……。
あ~、ファルセットのヤツ、思い切り殺気を飛ばして睨み付けてやがる……。
好啦好啦,大意就是『那是我的工作,別來搗亂!!』吧。
はいはい、『それは私の仕事だ、邪魔をするな!!』ってことね。
說真的,等了好久的出場機會終於到來,卻被人從旁插手,真的很糟糕……。
そりゃ、待ちに待った出番がようやく来たというのに、横から手出しされちゃあねぇ……。
你們這些情報組織的人,至少要搞清楚『女神守護騎士(艾因海利亞爾)』的習性吧……。
あんた達、諜報組織なんだから、『女神の守護騎士(エインヘリヤル)』の習性くらい把握しておこうよ……。
暑期休假期間,下週與下下週會休兩週假。
夏期休暇として、来週、再来週と、2週間のお休みをいただきます。
這段時間會寫好休假後要上傳的稿子,並推進書籍化的工作……。
その間に、休暇明けの週のアップ用原稿を書いたり、書籍化作業を進めたり……。
應該能休上幾天,會趁機繼續讀別人的網路小說……。(^^ゞ
数日くらいは休めると思うので、他の方のなろう小説を読み進めよう……。(^^ゞ