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第376章 下一個階段 4
「……哪位?」
「……どなた?」
「…………」
「…………」
除了知道達爾森先生的蕾子之外,另外兩人中,恭醬面帶微笑迎上,而法爾塞特則露出疑惑的表情,悄悄把右手移到肚子前方的位置。
ダルセンさんのことを知っているレイコ以外のふたり、恭ちゃんはにこやかに迎え、ファルセットは怪訝そうな顔で、そっと右手をお腹の前あたりへと動かした。
『……嗯,果然沒有做出握住劍柄那種失禮的動作,但還是把手移到可以更快拔劍的位置了。』
……うん、さすがに剣の柄を握るほどの非礼行為は自粛したけれど、少しでも速く剣を抜ける位置へと手を遣(や)ったわけね。
『話雖如此,縱使是我帶來的,也不能在事前不跟大家商量,直接把外人帶到我們的城堡、本部來。也可能不是出於我的意願,或是被脅迫之類的,各種可能性都有。』
まあ、いくら私が連れて来たとはいえ、みんなに何の相談もなく、いきなり他人を私達の城、本拠地へと連れて来たわけだ。私の意思ではなく、脅迫されて、とか、色々な可能性があるからね。
『即使機率再低,也要預備最壞的情況。』
いくら確率が低かろうが、最悪の場合に備える。
『嗯,法爾塞特的教養……本來是我灌輸給他的……不過現在依然徹底貫徹到末端了。好樣的,法爾塞特!』
うん、フランセットの教育……元は、私がフランセットに仕込んだ……が、今もしっかりと末端まで行き届いているな。偉いぞ、フランセット!
「啊~,沒事的,別擔心喔。」
「あ〜、大丈夫、心配ないよ。
「這位是達爾森先生。之前我也跟薩拉艾特和法爾塞特說過的吧,就是那個在地方小鎮被奇怪貴族的手下襲擊時出手相救、率領商隊的商人……。」
こちら、ダルセンさん。以前サラエットとファルセットにも話したよね、地方の町でおかしな貴族の手の者に襲われた時に助けてもらった、商隊を率いていた商人さんのこと……。
「就是當時不顧會虧本也叫商隊折返回來幫忙的商人——達爾森先生。」
その時の、赤字になることなんか考えもせずに商隊を引き返させて助けてくれた商人、ダルセンさんだよ」
我這麼一說,法爾塞特的態度就大變。
私がそう言った途端、ファルセットの態度がガラリと変わった。
他把右手收回原位,表情一轉嚴肅地鞠躬。
そして右手を元の位置に戻し、真面目な顔で頭を下げた。
「在我到任之前,就聽聞您曾協助艾迪絲大人,是位虔誠的僕從。」
「我が着任する前に、エディス様をお助けいただいた敬虔なるしもべと聞き及んでおります。
「您的信仰與奉獻,實在令人讚嘆!」
その信仰心と御献身、天晴(あっぱ)れでございます!」
「……呃、啊……」
「……は、はぁ……」
哇啊——!!
どひゃ〜!!
那位驕傲的女神守護騎士(エインヘリヤル)成員法爾塞特,竟然向一個平民商人低頭,說出感謝與讚譽的話!
あの誇り高き女神の守護騎士(エインヘリヤル)の一員であるファルセットが、ただの平民である商人に頭を下げて、感謝と称讃の言葉を口にしたぞ!
這可真是相當了不起的事。
これって、かなり凄いことなんだよ。
……等同於騎士爵向平民低頭。
……騎士爵様が平民に頭を下げたのに等しいんだよ。
一般情況下,絕對不會發生。
普通は、絶対にあり得ない。
但能做到這一步,想必是高度評價他雖然只是平民,卻在危機時保護我、為我們爭取到守護騎士(エインヘリヤル)到來的時間。
でも、そうするくらい、ただの平民の身でありながら自分達(エインヘリヤル)が到着するまでの間、危機に際して私を護って時間を稼いでくれたということを高く評価しているのだろう。
『……難道他把我這個女神(卡奧露)當作絕對信仰的對象,並把那位虔誠的僕從認定為同志了嗎?』
……自分が絶対の信仰心を捧げる対象である、女神の私(カオル)の敬虔なるしもべとして、同志である(・・・・・)と認めたのかな?
不過達爾森先生並不知道這些,也不知道法爾塞特是女神的守護騎士(エインヘリヤル)。
でも、ダルセンさんはそんなことは知らないし、ファルセットが女神の守護騎士(エインヘリヤル)であることも知らない。
『……難怪會不知所措啊……』
……そりゃ、戸惑うわなぁ……。
恭醬的態度也變了。
恭ちゃんも、態度が変わっている。
恭醬平常對誰都很友善,雖然不像法爾塞特那麼明顯,但在我介紹之後,他的友好度明顯激增。
誰に対しても常にウェルカムである恭ちゃんはファルセットほどあからさまじゃないけれど、私が紹介した後は、明らかに友好度が爆増してる。
……不過這種變化只有我和蕾子看得出來。
……私とレイコくらいにしか分からないけどね。
還有,所謂的介紹不能只單方面,而是要把雙方互相介紹清楚才行。
そして、紹介というものは、片方だけじゃ駄目だ。ちゃんと、双方を互いに紹介しなきゃね。
「……那,這位是我從以前的老朋友、新進商人、貿易商店的經營者薩拉艾特;還有──曾是菜鳥……不,既然已經升到C級,也許不能再說是『菜鳥』了──總之,是新人獵人坎。」
「……で、こちらは私の昔からの親友、新米商人である、トレーダー商店の経営者サラエットと、駆け出し……、いや、Cランクになったから、もう『駆け出し』じゃないのかな……、とにかく、新人ハンターのキャンです。
我和坎偶爾會幫店裡一點忙,但平時各自從事本分工作。
私とキャンは、たまに少しだけお店の手伝いもしますけど、普段はそれぞれの本来の仕事をしています。
「還有,護衛劍士法爾塞特。」
そして、護衛の剣士、ファルセットです」
「…………」
「…………」
咦?達爾森先生愣住了?
あれ? ダルセンさんが固まってるぞ?
* *
* *
『……那是什麼。』
……何だ、ソレ。
那到底是什麼……。
何なんだよ、ソレ……。
『那種常識的缺乏,明顯不是屬於「人類這邊」,而是屬於「女神那方(goddess-sider)」──也就是被女神鍾愛的人類使者。不像是所謂的「寵兒」,而是作為女神眷屬的使者,是聖女艾迪絲的從前好友(……)……。』
その、あまりの常識のなさから、『人間側』ではなく、明らかに『女神側(ゴッデスサイダー)』、つまり女神に気に入られた人間という方の御使い様、『愛し子』ではなく、女神の眷属である方の御使い様である、聖女エディス様の昔からの親友(・・・・・・)……。
明明是沒有任何靠山的新手小姑娘,卻是商店的老闆。
後ろ盾(バック)も何もない新米の小娘なのに、商店主。
出道不久的新人,卻是C級的獵人。
駆け出しの新人なのに、Cランクのハンター。
那當然就是眷屬的同夥,毫無疑問啊啊啊——!!
そんなの、眷属仲間(・・・・)に決まってるだろうがああァ〜〜ッッ!!
……還有,顯然屬於人類這邊的,看起來十分厲害的少女劍士。
……そして、明らかに人間(こっち)側である、凄腕らしき少女剣士。
腦中浮現的是昨天在商業公會從接待小姐那裡得到的忠告。
頭に浮かぶのは、昨日、商業ギルドで受付嬢から受けた忠告だ。
『現在王都有一位年輕少女的女神守護騎士(エインヘリヤル)逗留,這是個傳聞。』
『今、王都に若き少女の女神の守護騎士(エインヘリヤル)が滞在しているという噂があります。
『如果萬一發生與她有關的糾紛,建議要麼避開,要麼站在她這邊。』
もし万一、それに関係した揉め事があった場合、関わらないか、彼女の味方側に付くことをお勧めします。
『……除非你想自尋死路……』
……自殺したいのでなければ……』
那肯定是她!
そんなの、コイツに決まってるだろ!
既然御使者在那裡,女神的守護騎士(エインヘリヤル)怎麼可能去護衛別人!!
御使い様がいるってのに、女神の守護騎士(エインヘリヤル)が他の者を護衛するわけがあるもんか!!
……我可以賭一百枚金幣!
……金貨100枚賭けてもいいね!
不過因為沒人會站反方,這場賭恐怕湊不起來啦!!
逆側に張る奴がいないから、賭けが成立しないだろうけどなっ!!
……嘛,自己說出來有點難為情,但我自認相當虔誠,雖然稱不上聖人,卻也絕對不是壞人。
……まぁ、自分で言うのも何だが、私はかなり敬虔な信者だし、聖人君子というわけではないが、決して悪人ではないと自負している。
而且,御使者(艾迪絲)似乎也相當信任我。
それに、御使い(エディス)様には御信頼いただけている様子。
沒必要慌張。
慌てる必要はない。
只要像以往一樣誠懇應對就行。
今までと同じように、誠実に対応すれば良いだけのことだ。
而且,能獲得御使者的信任並能幫上忙,實在是莫大的幸福。
それに、御使い様に信頼されお役に立てるということは、望外の幸せだ。
世上,有多少人能遇到如此的僥倖呢?
世界に、そのような僥倖が訪れる者が、いったい何人いると?
* *
* *
「啊,對了!達爾森先生,您在王都(這裡)的商業界有人脈嗎?」
「あ、そうだ! ダルセンさん、王都(ここ)の商業界に顔、利きます?」
「不、不好,那個就有點……。」
「い、いえ、それはちょっと……。
確實在本地被視為大店,但那畢竟只是地方鄉鎮的事。
確かに地元では大店扱いされておりますが、それはあくまでも地方の田舎町での話ですよ。
又沒在王都開店,像我們這種,在王都那些大店眼裡不過是鄉下的中小商店而已。
王都に店を構えているわけでなし、うちなんか、王都の大店から見れば田舎の中小商店に過ぎませんよ。
雖然也與王都的大店有交易,會與店員或管事談生意,但若遇到總管,也只是偶爾點頭致意而已。
そりゃ、王都の大店とも取引はしておりますから、手代や番頭の方達とは商談もしますが、大番頭さんとはたまたま出会えば頭を下げて挨拶する程度ですね。
我沒有機會與商會會長見面。
商会長とは、お会いすることはありませんよ。
那就好比供應貴族家廚房的蔬菜商去和當主見面一樣不可能。
そんなの、貴族家の厨房に出入りする野菜の納入業者が御当主様とお会いするようなものですよ。
大概一年也就偶爾遠遠看見一眼這樣吧……。
年に一度くらい、遠目にチラリとお見掛けすることがあるくらいですかねぇ……。
在商業公會也認識幾位職員,但對他們來說,我這種人也只是普通客人一枚罷了吧……」
商業ギルドには知っている職員もいますけど、まぁ、向こうにとっては私など、ただの客のひとりに過ぎないでしょうねぇ……」
唔,達爾森先生似乎不是那麼強的牌啊……。
ううむ、そう強いカードじゃなかったか、ダルセンさん……。
不過他在我們遇到困難時幫過忙,又對商業很熟悉、值得信賴,這點當然是很可貴的人才。
いや、困っている時に助けてもらったし、商業関係に詳しくて信用できる人だという点では、とてもありがたい人材なんだけどね、勿論。
畢竟在商隊折返的事情上他可能蒙受金錢損失,想藉由回報讓他過得好一點……。
商隊引き返しの件では金銭的に損害を与えただろうから、お礼代わりに少しいい思いをさせてあげたいしなぁ……。
恭醬的店──貿易商店──在牽涉到時,不能使用塔沃拉斯商會的王都分店。
恭ちゃんのお店、トレーダー商店絡みでは、ターヴォラス商会の王都支店は使えない。
要是牽扯到那邊,就有可能被追溯到總店所在的塔沃拉斯鎮,乃至於那裡的『リトルシルバー』,線頭會越拉越長……。
あそこと絡めば、その本店があるターヴォラスの町との繋がり、そしてそこにある『リトルシルバー』へと、ずるずると糸を手繰(たぐ)られる可能性があるからなぁ……。
那個城鎮與『リトルシルバー』必須和我們──艾迪絲、坎、薩拉艾特──徹底沒有關聯,必須斷絕一切接點。
あの町、そして『リトルシルバー』と、エディス、キャン、サラエットとしての私達とは完全に無関係であり、一切の接点をなくしておかなきゃならない。
至於那個曾經找我們次子麻煩的雷利納斯商會,雖說已無什麼牽扯,但我也沒打算與他們繫上關係或讓他們賺錢。
次男がうちに喧嘩を売ってくれた、あのレリナス商会とは、もう特にしがらみがあるわけじゃないけれど、別にあそこと縁を繋いだり儲けさせてやったりする気もない。
所以可用的有,商會首領已整頓過的庫爾特商會,以及在對庫爾特商會的戰鬥中協助過我們的霍克斯商會。
だから使えるのは、商会主が綺麗になった(・・・・・・)クルト商会と、対クルト商会戦で協力してくれた、ホークス商会だね。
那兩家商會都是大店,即使追查,也只會牽到貿易商店的分店──也就是原本本店所在的那個城鎮而已。
あのふたつの商会は大店だし、手繰ってもトレーダー商店の支店……元本店……がある町までしか繋がらない。
到那裡線就會斷開,調查不會再往前延伸,較為安全。
そこでぷっつりと糸が切れて、それ以上先へは調査の手が進めないから、安心だ。
而且,達爾森先生和我(艾迪絲)的關係,或許已被那些到那個城鎮來試圖抓捕我的人那裡的領主上報了。因為那個幕後貴族說會向王宮舉報並處罰他們……。
それに、ダルセンさんと私(エディス)の関係は、私を捕らえようとした連中がやって来たあの町の領主様から報告が上がっているかもしれない。黒幕の貴族は王宮に報告して処罰する、って言ってたから……。
雖然也可能只是口頭上的說法,不過那位領主看起來很認真,或許真的已經報告了。
ただの口先だけだった可能性もあるけれど、真面目そうな領主様だったから、本当に報告されたかもしれない。
當然,那是否真的讓貴族受到處罰我也不知道,而且我不覺得像一名自由巫女被貴族盯上這種小事會被上報到高層,但若有人想到要調查,還是查得到的。
まあ、それで本当に貴族が処罰されたかどうかは分からないし、ひとりの自由巫女が貴族に狙われたとか、そんな些細なことの報告が上の方まで上がっているとは思わないけれど、何かの切っ掛けで調べる気になれば、調べられるだろう。
所以,就算和達爾森先生交好,也不會讓洩露出去的資訊量比現在更多。
だから、ダルセンさんと懇意にしても、別にバラ撒かれる情報量が今より増えるわけじゃない。
「……好吧,就讓達爾森先生的店也和歐里斯商會往來吧!」
「……よし、ダルセンさんのお店、オーリス商会とも取引しよう!
坎和我各自作為單獨活動的獵人和流浪巫女,但薩拉艾特的貿易商店需要交易夥伴。
キャンと私はそれぞれソロのハンターとソロの野良巫女として活動するけれど、サラエットのトレーダー商店には取引相手が必要だからね。
畢竟一間既不和任何人交易的『單打獨鬥商店』似乎行不通……」
さすがに、どことも取引をしない『ソロの商店』というのは、無理がありそうだからね……」
嗯,或許是被我的說明說服了吧,大家都沉默了下來……。
うむ、私の説明に納得したのか、みんな黙り込んでいるな……。