ポーション頼みで生き延びます!
331 他們來了 3
為了委託護衛,我來到了獵人公會。
護衛依頼を出すため、ハンターギルドにやってきた。
雖然已過了朝鐘第二響(約上午九時),但從邋遢的大叔到尚未成年的孩子,各種人都聚在這裡。
朝2の鐘(午前9時頃)を過ぎた時間帯だというのに、むさいおっさんからまだ未成年の子供まで、様々な連中がたむろしている。
一般的獵人會在一大早等著當日的委託單貼出,像是在搶似的……不,是實際上爭搶,搶下好任務後就趕緊出去工作了。
普通のハンターは、朝イチの、当日分の依頼票が貼り出されるのを待ち受けて、争うように……、じゃなくて、実際に争って、いい依頼を奪い取り、さっさと仕事に出ているらしい。
所以在這個時間還混在公會的人,大多是不需要太貪心也能生活得下去的、有餘力的人;或是常常接案不必搶任務的人;接無人氣雜務的菜鳥;以及幫不識字的獵人念委託單、或幫忙挑任務賺外快的孩子們之類。
なのでこんな時間にギルドでたむろしているのは、そんなにガツガツしなくても困らない、余裕のある連中、常時依頼をこなすから依頼の奪い合いをする必要がない連中、人気のない雑用依頼を受ける駆け出し、文字が読めないハンターのために依頼票を読んでやったり自分で選んでやって小銭を稼ぐ子供達、とかである。
雖說只是小錢,但能替獵人挑出合適委託的孩子其實能賺不少。
小銭とはいっても、そのハンターに合った依頼を選ぶ能力がある子供は、結構稼ぐらしい。
這類孩子不需幫忙把整張委託單念完,只要能估計獵人的能力,挑出幾件剛剛好的任務來提出,這需要相當高的能力,能賺到錢也就理所當然了。
そういう者は、依頼票を全部代読させる必要がなく、頼んだハンターの能力を推定し、丁度良さそうなものを数件選んで提示するという、かなり高度な能力を要求されるのだから、それも当然のことだ。
而那樣的孩子將來成為獵人時,也比較容易長壽,因此其他獵人會疼愛、偏袒他們。
そしてそういう子供は、将来ハンターになった時に、長生きする。なのでハンター達も、可愛がり、贔屓にしてやるらしい。
總之,這裡還是有幾個不錯的獵人,但並沒有出現像『嘿嘿,這裡可不是小孩子該來的地方!』那樣糾纏人的情況。
で、まあ、そこそこのハンターがいるわけであるが、別に『げへへ、ここはお子様が来るようなところじゃねぇぜ!』とかいって絡まれるようなことはなかった。
……嘛,從穿著看起來,我明顯不像是想當獵人的人,這也算理所當然吧。
……まぁ、服装から考えて、私は明らかにハンター志望者には見えないから、当たり前か。
在這個世界,獵人隊伍可不會把治療系的聖職者納為成員。
この世界のハンターパーティは、治癒魔法使いの聖職者をメンバーに加えたりはしないからねぇ。
換句話說,我顯然是委託方(客戶)。
ということは、私は明らかに依頼者(クライアント)側だ。
是來給我們下委託的顧客、老主顧……而且,看起來只有十二到十三歲的少女。
自分達に依頼を出してくれる、顧客。お得意先。……しかも、12~13歳に見える少女。
要是有人對那種對象動手,其他獵人跟公會職員應該不會坐視不理。
さすがに、そんなのに手出しすれば、他のハンターやギルド職員達が黙ってはいないだろう。
而且,我完全不在這些人的喜好範圍內,差得有點……不,是相當、甚至大大偏離。
それに、私はここの連中のストライクゾーンからは、少し……、かなり……、大幅に外れている。
『……閉嘴,混蛋!!』
……うるせぇよ、クソがっ!!
「不好意思,我想委託這個任務……」
「すみません、この依頼をお願いしたいのですが……」
「啊,好的,讓我確認一下。」
「あ、ハイ、確認させていただきます」
接待小姐看了我遞上的用紙,露出有點為難的表情。
受付嬢が、私が差し出した用紙に目を通し、……少し困ったような顔をした。
『嗯,我就知道會是這樣。』
うん、そうなるだろうとは思っていたよ。
「……那個,依照這些條件,恐怕很難找到願意接受的人……
「……あの、この条件では、受けてくれる者がなかなか見つからないかと……。
報酬額和待遇本身沒問題,但能符合這些條件並具備接受此委託能力的獵人,恐怕就有些……」
報酬額とか待遇とかには問題ないのですが、この条件に合って、この御依頼を受けられるだけの能力を持ったハンターというのは、ちょっと……」
「欸……」
「え……」
然後,當我露出為難的表情時……。
そして、私が困ったような顔をしていると……。
「喂喂,那可不能就這麼放過!在這王都的獵人公會,既然要開出與委託內容相稱的報酬,居然說沒有人能完成?那是不是在說我們都是無能?就算是美人接待小姐說了也不能這樣聽過去!
「おいおい、そいつぁ聞き捨てならねぇな! この王都のハンターギルドで、依頼の内容に釣り合った報酬額を出そうっていうのに、それをこなせる者がいねぇだと? そりゃ、俺達を無能呼ばわりするってぇことか? そいつぁ、いくら美人受付嬢の言葉でも、聞き流せねぇぜ!
就算是我這個B級獵人也被判定接不了,說說妳判斷的理由吧!」
Bランクのこの俺にもその依頼が受けられねぇと判断した、その理由を聞かせてもらおうか!」
在那群閒晃的獵人中,有人說出了那番話。
……たむろしていたハンターのうちのひとりが、そんなことを言い出した。
對還沒貼到委託板、甚至還沒正式受理的委託在旁插嘴,明顯是違反規則。
まだ依頼ボードに貼り出されていないどころか、受け付けられてすらいない依頼について横から口出しするのは、明らかにルール違反である。
不過,那男的並非想挑釁。被一位提出合理報酬的委託人說『這裡沒有人有能力接受』,當然會不爽,尤其是對自己技術有自信、有些自尊的人來說。
しかし、その男は、別に絡もうとしているわけではない。ちゃんとした報酬額を提示している依頼人に、『ここの者にはそれを受けられるだけの能力がない』と言われては、面白くないのは当然だろう。それも、自分の腕に自信があり、それなりの矜持がある者は。
因此,接待小姐並沒有對他斥責。
なので、受付嬢はそれに対し、叱りつけることはなかった。
還有幾個人點頭同意他的說法。
他にも、その男性に同意して頷く者が何人かいる。
然而……。
しかし……。
「受託者的條件其一:由於要一同夜宿,必須為女性。」
「受注者の条件その1。一緒に夜営するので、女性であること」
接待小姐朗讀委託書條件欄第一行時,男人臉紅低頭,悻悻然地退了回去。
受付嬢が依頼書の条件欄の1行目を読み上げると、男性は顔を赤くして俯(うつむ)き、すごすごと引き下がった。
那些先前點頭同意的人則轉過臉去裝作沒看見。
同意して頷いていた連中は、顔を逸らして知らん振りをしている。
……真是薄情的傢伙們。
……薄情な奴らである。
之後,她再三確認即使沒人接受亦會產生受理費用後,總算幫我受理了委託。
その後、受注者がいなくても受付料金は発生しますよ、と念を押されて、何とか依頼を受け付けてもらえた。
然後,被貼到委託板上的,是……。
そして、依頼ボードに貼り出されたのは……。
護衛委託
護衛依頼
委託內容:貼身護衛自由巫女(約12歳)
依頼内容:自由巫女(12歳)の密着護衛
期間:直到委託者或受託者其中一方希望結束為止
期 間 :依頼者、受注者のいずれかが終了を希望するまで
地點:以王都的旅店為據點,前往周邊城鎮及其移動路線(可能進入森林)
場 所 :王都の宿を拠点として、周辺の町村、及びその移動経路(森へ入ることあり)
休息日等:無(委託者休息時一同休息,但仍視為護衛任務中)
休養日等:なし(依頼者が休養する日は一緒に休むが、それも護衛任務中とみなす)
酬勞:每日小金貨3枚
依頼料 :1日当たり小金貨3枚
食宿由雇主負擔,旅店內需同室住宿
食事と宿泊費は雇用主が負担。宿では同室とする
受託者條件
受注者の条件
其一:因要一起夜宿,故必須為女性
その1:一緒に夜営するので、女性であること
盡可能與委託者年齡接近,理想上約為15~18歳
なるべく依頼者と年齢が近い者。できれば15~18歳くらいが望ましい
其二:受雇者人數為1名
その2:被雇用者数は1名
其三:能擊退數頭獸人或食人魔,以及幾個難纏的男性獵人或流氓
その3:オークやオーガ数頭、タチの悪い男性ハンターやチンピラ数人を倒せること
其四:能擊敗貴族家的領兵或富人雇用的傭兵等
その4:貴族家の領兵、金持ちが雇った傭兵等を倒せること
而看了那張貼出的委託卡的獵人們……。
そして、貼り出されたその依頼カードを見たハンター達は……。
「「「「「「不可能啊啊啊啊!!」」」」」」
「「「「「「無理だあああああ!!」」」」」」
「一個女的單挑、年輕,還能在護衛委託者的同時擊倒好幾頭獸人或食人魔的?」
「女のソロで、若くて、依頼者を護りながら数頭のオークやオーガを倒せるヤツ?」
「能一個人擊倒好幾名士兵、傭兵或流氓獵人的?」
「ひとりで数人の兵士や傭兵、ごろつきハンターを倒せるヤツ?」
「能在不讓委託人被當做人質的情況下護好她嗎?」
「依頼人を人質にされることなく護りながら?」
「「「「「「絕對、不可能啊啊啊!!」」」」」」
「「「「「「絶対に、無理だあああっ!!」」」」」」
有人好心為那些愣住、看不懂字的人念出委託單,但也只是讓同意那個看法的人更多而已。
親切な者が、きょとんとしている字が読めない者達のために依頼票を読み上げてやったが、皆の意見に同意する者の人数が増えただけであった。
* *
* *
之後,有幾位女性獵人細讀了委託單,但都搖頭離開了委託板。
その後、女性ハンターが何人かその依頼票をじっくりと読んでいたが、皆、首を振りながら依頼ボードから離れていった。
雖然也許有人想過若條件好就暫時從隊伍分離去接,但她們認為那『要求的戰鬥力』根本無法達成,於是放棄了。
ソロではないものの、条件が良ければ一時的にパーティから分離して、とか考えたのかもしれないが、その『求められる戦闘力』が到底クリアできそうにないと考えたのであろう。
在委託板前,我的委託單還沒貼出前,レイコ……キャン就已經待命著了。
依頼ボードの前には、私の依頼票が貼られる前から、レイコ……キャンがスタンバっていた。
若有人伸手想拿カオル的委託單,瞬間施了身體強化魔法、反射速度遠超常人的キャン就能先搶走──。
もし誰かがカオルの依頼票に手を伸ばそうとすれば、その瞬間、身体強化魔法によって常人を遥かに越える反射速度を身に付けたキャンが先に奪い取れるようにと……。
當然,其他獵人突然以全力、以驚人速度搶走委託單的機率極低,キャン本打算在不顯突兀的時機,自然地慢慢把委託單剝下並受理。
勿論、他のハンターがいきなり、渾身(こんしん)の力を振り絞った速さで依頼票を奪い取ろうとする確率は非常に低く、キャンは不自然に見えないタイミングで、ごく自然にゆっくりと依頼票を剥がし、受注する予定であった。
因此那只不過是以防萬一的保險措施。
なのでそれは、あくまでも万一に備えての、『念の為の、安全策』に過ぎなかった。
カオル和レイコ是屬於慎重派的。
カオルとレイコは、慎重派なのである。
正如カオル他們的計畫,差不多可以行動時,キャン伸手去拿那張沒人會接的委託單──。
そろそろいいかな、と、カオル達の目論見(もくろみ)通り、誰も受注しようとはしない依頼票にキャンが手を伸ばし……。
她猛地撲上去!
ばっ!
動作迅捷如閃電!
しゅばっ!
牢牢抓住了!!
がしっ!!
手指在紙邊摩擦,發出細微的聲響……。
ぎりぎりぎり……。
竟然發生了,正是カオル他們以為『那種事大概不會發生』的情況。
何と、カオル達が『そんなことは、まずないだろう』と思っていた事態。
一名少女豁出全力,拼盡渾身氣力來搶那張委託單。
ひとりの少女が、渾身の力を振り絞った全力で依頼票を獲(と)りにきた。
而那名少女幾乎與為了萬一而待命、能以更快速度搶走委託單的レイコ……キャン同時抓住了委託單。
そしてその少女は、万一の事態に備えて、いつでもそれを上回る速さで依頼票を剥がし取れるよう待機していたレイコ……キャンと、ほぼ同時に依頼票を掴んだ。
在速度上與使用身體強化魔法的レイコ不分上下。
身体強化魔法を使っているレイコと、速度的に対等。
……不可能。
……あり得ない。
即便レイコ以平常速度開始動作,她也是先開始的。
いくらレイコが普通の速度で動作を始めたとはいえ、動き始めたのは先なのである。
在察覺到有人插隊的瞬間,魔法強化的身體──動體視力與反射速度──全力出動的レイコ,幾乎與她同時抓住了委託單。
そして、割り込みの発生を認識した時点で、魔法により強化した身体……動体視力も、反射速度も……の全力をもって動いたレイコと、ほぼ同時に依頼票を掴む。
……這絕對不是普通人能做到的事。
……到底、普通の人間にできることではなかった。
「放開!這是我要接的委託!」
「放しなさい! これは、私が受注する依頼です!」
少女怒聲喝道。
怒鳴る、少女。
「不,那是我的台詞。我是先抓到委託單的。受理是先到先得。」
「いえ、それは私の台詞です。私の方が先に依頼票を掴みました。受注は、早い者勝ちです」
接著,キャン否認道。
そして、それを否定するキャン。
「不,我抓得稍微早一點。這是我應該接的委託!」
「いや、私の方が僅かに早く掴みました。これは、私が受けるべき依頼です!」
不過,少女沒有退讓的樣子。
しかし、退(ひ)く様子のない少女。
兩人咬緊牙關,僵持著,互不相讓……
「「ぐぎぎぎぎぎぎ……」」
這份委託,絕對不能讓給別人。
この依頼は、絶対に他の者の手に渡すわけにはいかない。
這麼想著,兩個少女都決定絕不退讓。
そう思い、決して退かない、ふたりの少女。
其中一人當然是原本按既定安排會接下這份委託的レイコ。
ひとりは、勿論、出来レースでこの依頼を受けるはずであった、レイコ。
而另一位則是……。
そして、もうひとりは……。
為了取得更多情報、向公會長問候,並希望日後能獲得各種方便,ファルセット來到了獵人公會。
更なる情報を求めて。そしてギルドマスターに挨拶して、以後色々と便宜を図ってもらえるようにと、ハンターギルドにやってきたファルセット。
接著遇上了因『看起來約十二歲的自由巫女的護衛委託』而引發的騷動。
そして出会った、『12歳前後に見える自由巫女からの護衛依頼』による騒ぎ。
此刻,在這個時機提出護衛需求的,正是一位看起來約十二歲左右的自由巫女。
今、このタイミングでの、護衛を求める12歳前後の自由巫女。
而她所要求的護衛,是能一個人擊倒獸人、食人魔、流氓獵人、士兵與傭兵等的女性獨行者。
そして、その求める護衛というのが、ひとりでオークやオーガ、ごろつきハンターや兵士、傭兵共をなぎ倒せるソロの女性。
這簡直就是女神早已預見我(ファルセット)會來,並對我說『你要接受這份護衛委託』,毫無疑問。
これはもう、自分(ファルセット)が来ることを見通しておられた女神様が、『お前がこの護衛依頼を受けるのです』と言われているに違いない。
不,認定只有這個可能性而堅信不疑,本來就是理所當然的。
いや、それ以外の何物でもない、と思い込むのは当然のことであった。
……因為現在沒有人知道『女神カオル真教』的相關者中,竟有人與カオル同格的夥伴這回事……。
……今、『女神カオル真教』の関係者で、カオルに同格の仲間がいることを知っている者は誰もいないのだから……。