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314 釣魚2
「為什麼……」
「どうして……」
カオル無力地喃喃自語著……。
力なくそう呟くカオルであるが……。
「我們是虔誠女神的僕從──『灼熱的戰乙女』!少女遭遇危機,絕不能視而不見!!」
「我ら、敬虔なる女神のしもべ、『灼熱の戦乙女』! 少女の危機は、看過できませぬ!!」
「啊~……」
「あ〜……」
不過,『灼熱的戰乙女』看起來並不像是從路上走過來的。
しかし、『灼熱の戦乙女』は、道を歩いてきたようには見えなかった。
彷彿是突然出現的一般……。
まるで、突然現れたかのような……。
她們迅速與カオル會合,擋在她與敵人之間。
そして、素早くカオルに合流し、敵との間に立ち塞がった。
「……你們從一開始就潛伏在這裡嗎!」
「……って、最初からここに潜んでいたのか!」
聽到カオル的喊叫,イシュリス露出意味深長的一笑。
カオルの叫び声に、にやりと笑うイシュリス。
沒錯。回家的路上,那裡離城鎮較遠,既對城鎮又對孤兒院形成死角,是個襲擊的絕佳地點。
そう。帰り道で、町から遠い位置で、町側からも孤児院側からも死角になっていて、襲うのに丁度良い場所。
カオル也在想,如果要襲擊,大概就是在這一帶吧。
カオルも、襲うならこのあたりだよな、とは思っていた。
連門外漢的カオル都會這麼想,專業人士自然也會這樣估計。
素人のカオルでもそう思うのだから、当然、その道のプロ達もそう考えたのだろう。
而『灼熱的戰乙女』一行,比敵人早得多就掌握了カオル的行動計畫。
そして、『灼熱の戦乙女』のみんなは、敵よりもずっと早く、カオルの行動予定を知っていた。
……是的,遠在カオル今天中午第二聲鐘要從孤兒院出發之前很久就已經知道了……。
……そう、今日の昼2の鐘の頃にカオルが孤児院へと出発するよりも、ずっと前から……。
那麼,要在敵人配置埋伏兵力之前先潛伏在這裡,應該不難。而她們又是當地人,對這一帶的地形應該瞭若指掌。
ならば、敵が待ち伏せのため人員を配置するよりも先に、ここに潜んでおくことは簡単なことだろう。そして彼女達は、ここの地元民である。このあたりの地形など隅々まで把握しているだろう。
要預測外來者在這條路上會選擇哪裡發動襲擊,幾乎是小兒科的事情。
余所者がこのルートで襲撃するならどの場所を選ぶかを予測することなど、児戯にも等しい。
但是,五個人無法應付這麼多的敵人。
しかし、5人では、この数の敵には対処できない。
這是イシュリス親口告訴カオル的。
それは、イシュリス自身がカオルに告げたことである。
毫無意義的行動。
意味のない行動。
徒然的犧牲。
無駄な犠牲。
干擾了自己的計畫。
自分の計画の邪魔。
カオル這麼想、感到困惑之際……。
そう思い、カオルが困惑していると……。
「你們一大群人圍住女性,到底在做什麼!」
「お前達、大勢で女性を取り囲んで、何をしている!」
「「「「「「欸……」」」」」」
「「「「「「え……」」」」」」
賊人們聽見背後的怒喝聲轉身一看……。
後ろから聞こえた怒鳴り声に、賊達が振り向くと……。
只見從孤兒院那邊沿街道奔來,近三十名的獵人身影。
そこには、孤児院側から街道を走ってくる、30人近いハンター達の姿があった。
「我是這鎮獵人公會的會長!率領所屬獵人中的精銳,剛從大型魔物清除行動回來,
「俺は、この町のハンターギルドのギルドマスターだ! 所属ハンター達のうちの精鋭を率いて、大規模な魔物の間引きに出た帰りだ。
我們的女獵人們,你們有什麼企圖嗎?」
うちの女性ハンター達に、何か用でもあるのか?」
「「「「「「…………」」」」」」
「「「「「「…………」」」」」」
指揮官困惑不已。
指揮官は、困惑していた。
由公會會長率領的精銳獵人。
ギルドマスター率いる、精鋭ハンター達。
他們不同於我們所率領的底層獵人,能與士兵一較高下。
それは、自分達が率いる底辺ハンターとは違い、兵士ともいい勝負ができる者達である。
……而我們只是任人棄用也無所謂的下級兵士。
……しかも、自分達は使い捨てにしても惜しくはない、下っ端の下級兵である。
更何況,人數差距懸殊。
そして何よりも、人数差が大きい。
無論實力有多少差距,兩對一根本不是比賽。
いくら多少の強さの差があろうとも、2対1では勝負にならない。
若是千人萬人的戰役,一次真正交戰的只不過是各自部隊的前緣,也就是最前線的一部分人員。
これが何千何万の戦いであれば、一度に戦闘行為をしているのはそれぞれの集団の前縁部分、最前線(フロントライン)にいる一部の者達だけである。
但以這種人數,幾乎人人都會一齊交戰。
しかし、この程度の人数であれば、皆が一斉に戦うことになる。
如此一來,人多的一方會有部分人兩人對一名敵人……勝負會在瞬間決出。
ならば、人数の多い側は一部の者達がふたりでひとりの敵に当たることになり、……そこでは一瞬で勝負が付く。
勝負一旦分出,那兩個閒下來的人會去支援正在單獨戰鬥的同伴,從背後斬殺敵人。
そうなれば、手の空いたそのふたりが、それぞれひとりで戦っている仲間の加勢に行き、敵を背後から斬る。
接著又會有四名空閒者去增援其他交戰中的同袍……勝負很快就會結束。
そしてまた手が空いた4人が、他の戦闘中の味方の加勢に行き、……勝負はすぐに決まることとなるだろう。
『灼熱的戰乙女』先單獨現身,應該是覺得五名女性不成問題,敵人不會阻撓她們與カオル會合。
『灼熱の戦乙女』が先に単独で姿を現したのは、女性5人であれば問題とはならないと考え、敵がカオルとの合流を邪魔しないと考えたからであろう。
不用急,面對如此人數差,對方或許會放棄動手;若真的動手,五名女性也能瞬間被殲滅……而且最好不要造成無謂的死者,尤其是女性的死者。
焦らずとも、この人数差であれば手出しを諦めるかもしれないし、いざとなれば女性5人など瞬殺できる。……そしてできれば、無用な死人は出したくない。……特に、女性の死人は。
賊兵這樣想也不奇怪。
賊の兵士達がそう考えるのは、おかしなことではない。
然而如果突然露出大兵力,可能會有人把カオル當做人質,或是殺了她然後逃走。要防止那種事發生,他們想先派人做カオル的護衛。
しかし、いきなり大戦力を見せれば、カオルを人質に取るとか、カオルを殺して逃げようとする可能性がある。それを防ぎ、とりあえず自分達がカオルの護衛につけるようにと考えたのであろう。
『灼熱的戰乙女』聽カオル說『差點被四名士兵為了滅口殺害』,對她們來說先排除那個可能性是理所當然的。
カオルから『4人の兵士に、口封じのために殺されそうになった』と聞いていた『灼熱の戦乙女』にとっては、その可能性を潰しておくのは、当然のことであろう。
* *
* *
『糟糕了……』
(マズいな……)
敵方指揮官感到有些為難,但並不認為是大問題。
敵の指揮官は少し困っていたが、しかし、そう大きな問題だとは思っていなかった。
他雖然領著小部隊,但畢竟是軍隊的指揮官。
彼は、小さな部隊とは言え、軍隊の指揮官である。
因此他做了相當的準備與作戰計畫,作為軍隊的行動……。
なので、それなりの準備と、それなりの作戦を用意していた。軍隊としての……。
哨子聲響起!
ピ~ッ!
指揮官從口袋掏出笛子一吹,響起不算洪亮但穿透力很強的尖銳聲。
指揮官がポケットから取りだした笛を吹くと、あまり大きくはない、しかしよく通りそうな鋭い音が響いた。
然後……。
そして……。
樹叢中走出了近二十名男子。
木々の中から、20人近い男達が現れた。
雖然都裝扮成獵人的模樣,但從剃短的髮型、利落的動作與整體氣質來看,誰看了都會有相同的印象:
皆、ハンターっぽい恰好をしているが、短く刈り上げた頭髪、キビキビした動き、全体的な雰囲気等から、誰が見ても、受ける印象は同じであろう。
……士兵。
……兵士。
別無他物。
それ以外の、何ものでもなかった。
戰力再度逆轉。
戦力数が、再度、逆転した。
形勢徹底翻轉。
完全に、形勢逆転。
敵方指揮官這麼想著,露出幸災樂禍的笑容時……。
そう思い、敵の指揮官がにやりと笑った時……。
「你們一大群人圍住女性,到底在幹什麼!」
「お前達、大勢で女性を取り囲んで、何をしている!」
「……欸?」
「……え?」
聽到那個似曾相識的怒喝,指揮官朝聲音來源轉頭,動作僵硬得彷彿會發出嘎吱聲。
少し前に聞いたような気がする怒鳴り声に、指揮官は、声がした方へと、ぎぎぎ、という擬音が聞こえてきそうな動きで首を動かした。
然後映入眼簾的是約四十名左右、一個小隊規模的士兵隊伍。
……そしてその目に映ったのは、40人前後、一個小隊くらいの兵士達の姿であった。
「我是這裡的領主,正率領領軍精銳出去夜間訓練,你們對我領民有何事?」
「私は、ここの領主だ。領軍の精鋭を率いての夜間訓練に出るところだが、うちの領民達に、何か用でもあるのか?」
『……糟糕』
(……マズい)
敵方指揮官陷入了苦惱。
敵の指揮官は、困り果てていた。
即便裝扮成獵人,一旦交戰,從動作與劍法就能看出他們是士兵。
いくらハンターの恰好をさせているとは言え、戦えば、その動きや剣筋から、兵士であることはすぐにバレる。
而且以這樣的人數差根本沒有勝算,就算奮戰到最後,大多數會被殺死,剩下的也會成為俘虜。
しかも、この人数差では勝ち目はなく、最後まで戦ったとしても大半は殺され、そして残りは捕虜となる。
不可能每一個人都能忍受拷問。
全員が、拷問に耐えられるとは思えない。
而一旦招供真相,就會暴露其他領地的士兵偽裝進行軍事行動,與這裡領主所率小隊發生戰鬥的事實。
そして自分達の正体を吐けば、他領の兵士達が変装して軍事行動を行い、この地の領主が率いる小隊と戦闘行為を行ったという事実が露見する。
……這會是致命的後果。
……致命傷である。
這是卑劣的陰謀,不僅可能引發領地間的紛爭,甚至可能招致國軍出動。
領同士の争いどころか、国軍が出動してもおかしくない、卑劣な謀略である。
企圖暗殺領主未遂。
領主の暗殺未遂。
根本不是能靠戰鬥取勝的兵力差,安全脫逃的機率幾乎為零。
そもそも、戦って勝てる人数差ではないし、無事に脱出できる確率は、ゼロである。
但也不能就這樣不戰而降。
かといって、戦いもせずに降伏するわけにもいかない。
因為沒穿軍服而裝扮成獵人,他們無權要求被當作軍俘對待。
軍服を着ておらず、ハンターの恰好をしている自分達には捕虜として扱ってもらえる権利はない。
可能會被當作間諜、破壞通商的工作者、刺客,或僅被視為盜賊團……。
間諜や、通商破壊を行う工作員や、暗殺者として扱われるか、ただの盗賊団として扱われるか……。
總之,無法期待被給予正規士兵的待遇。
とにかく、正規の兵士としての待遇は期待できそうになかった。
即便事實上並非為了那樣的目的……。
本当に、そのような目的での行動ではないにも拘らず……。
而且,他們的領主絕不會坦承錯誤或付賠償把他們帶回去。
そして自分達の領主が、素直に非を認めたり、賠償金を払って自分達を引き取ってくれたりするはずがなかった。
被當作拋棄的棋子。
捨て駒。
畢竟這是為此而特別編組的底層兵員部隊……。
そのための、底辺兵士達による特別編成の部隊なのであるから……。
『該怎麼辦才好……』
(どうすべきか……)
領主也陷入沉思。
領主もまた、考え込んでいた。
以這樣的兵力差,要殲滅敵人並不困難。
この兵力差であれば、敵を殲滅するのは容易い。
但他不想為了這種事讓珍貴的士兵喪命或受傷。
しかし、このようなことで大事な兵士達を死なせたり、怪我をさせたりはしたくない。
……一個也不行。
……ひとりたりとも。
所以若能不戰而解決最好,但也不能縱容這些人逍遙法外。
なので、できれば戦うことなく済ませたいが、かといって、この連中を見逃すわけにはいかない。
若如此行事,會被他領看扁,可能招致類似事件重演,也會失去領民與領兵的信任……當然也會損失獵人公會與商工會的信任。
そんなことをすれば、他領から舐められ、同様のことの再発を招く可能性があるし、領民や領兵達からの信頼を失う。……勿論、ハンターギルドや商工ギルドからの信頼も……。
當然,還有カオル……。
そして勿論、カオルも……。
『到底是怎麼回事啊,這種狀況!』
(いったいどうなってるのよ、この状況!)
雙方陣營接連出現援軍,戰力瞬間膨脹。
両陣営に次々と援軍が現れ、パワーインフレに。
這完全超出カオル的預想。
完全に、カオルの想定外であった。
……不,從『灼熱的戰乙女』出現那一刻起,已經是意料之外了……。
……いや、そもそも、『灼熱の戦乙女』が現れた時点で、既に想定外であったのだが……。
『照這樣下去,即使開戰,領主大人那邊也會壓倒性勝利吧,
(このままだと、戦いになっても、領主様の方が圧勝するだろう。
……但當然不可能人人無恙,
……でも、勿論、全員が無傷、っていうわけにはいかないだろう。
這麼多人用劍互相砍殺,會有人喪命,也會有大量的傷者。
これだけの人数が剣で斬り合えば、何人かが死に、そして大勢の怪我人が出る。
確實,當兵的人是有心理準備的,但那是為了保護自己的城鎮、領地、國家與重要的人而選擇的職業,絕不是為了被外來的『冒牌巫女大人』耍弄而死去,或被打到無法再當兵的大傷。
確かに兵士はそれを覚悟して就く職業だけど、それは自分達の町を、領地を、国を、そして大切な人達を守るために選んだ職業だ。決して、余所者の『なんちゃって巫女様』の悪だくみに振り回されて死んだり、兵士として働けなくなるような大怪我をするために就いた職業じゃないだろう。
要因為我,毀掉許多無辜之人的人生嗎?
私のせいで、悪党以外の多くの人達の人生を台無しにする?
……絕不可能!!』
……できるかあっ!!)
* *
* *
嗯──用硝化藥劑把他們炸掉,或製造毒藥滅掉那群人當然可以,但這些人只是服從上級的命令,並不能說他們個人就是惡人啊……。
う〜ん、ニトロポーションで爆発させるとか、毒物を生成するとかであの連中を全滅させることはできるけれど、この人達は上官の命令に従っているだけであって、別に個人として悪人だというわけじゃないんだよねぇ……。
雖說他們所做的事是惡行,但和國家的士兵沒兩樣,無法違抗上級命令,且是為了所屬貴族領的利益在執行工作……。
いや、やってることは悪事なんだけど、それは国の軍隊の兵隊さんと同じであって、上からの命令に逆らうことはできないし、自分達が所属する貴族領の利益のためなんだから、仕事としてやっているわけであって……。
以我的藥水能力很難拿捏分寸,而且若是用毒藥讓人撲通倒地,事後又沒後遺症復原,那在威嚇或製造畏懼感、以及作為防止再犯的震懾力方面就顯得有些薄弱……。
私のポーション能力だと手加減が難しいし、毒物でパタリと倒れて、あとで後遺症もなく復活、というんじゃあ、威圧効果というか恐怖心を与えるというか、とにかく、再発防止のための抑止効果としてはちょっと弱いんだよねぇ……。
沒辦法,只好動用萬一時事先準備好的那個東西……。
仕方ない、万一の時のために仕込んでいた、アレ(・・)を使うか……。
好,開始演說!
よし、口上開始!
「有增援在旁,真是方便呢……」
「追加戦力があると、便利ですねぇ……」
接著,我露出一抹陰笑。
そして、にやりと笑う私。
「……是啊。因為方便,……當然,我也會用的哦……」
「……そう。便利だから、……勿論、私も使ってるんですよ……」
好,就在這裡……。
よし、ここで……。
「在聖女艾迪絲還是流浪巫女的時候,王都南方曾有一群可疑的貴族勢力橫行,
「聖女エディスがまだ野良巫女だった頃、王都の南に怪しい貴族が蔓延(はびこ)っていた。
他們的真面目是什麼呢?艾迪絲為了殲滅那幫人,曾從神之國召喚蒙面天使……」
その正体は何か。エディスはその連中を殲滅するため、神の国から仮面の天使を呼んだ……」
我的突如其來的口白讓眾人愣住,張著嘴一臉茫然。
突然の私の口上に、意味が分からず、ぽかんとした顔で口をあけて固まるみんな。
然後,那個悄悄藏起來待命的東西現身了,滿臉笑容地出來……。
そして、姿を消して待機していた、アレ(・・)が現れた。満面の笑みを浮かべて……。
「生剝鬼參上!」
「なまはげ参上!」
……嗯,是レイコ,戴著遮住眼睛的紅色面具,披著稻草衣裝。
……うん、目元を隠す赤い仮面(マスク)を付けて、藁(わら)の衣装を纏(まと)った、レイコだ。
「有沒有壞孩子嗎~。葡萄酒是葡萄醋~……」
「悪い子はいねが~。ワインはビネガ~……」
「「「「「「這是什麼鬼啊~~!!」」」」」」
「「「「「「何じゃ、そりゃあああ〜〜!!」」」」」」