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290 改過自新的商會主 1
「……事情就是這樣……」
「……というわけなのよ……」
「…………」
「…………」
自那之後,我們帶著一直昏睡的商會主,乘搭載艇回到總部(リトルシルバー)。
あれから、眠ったままの商会主を連れて、搭載艇で本拠地(リトルシルバー)へと戻ってきた。
那些被綁走的其他員工沒有被帶上母艦,而是在這裡的地下室接受訊問後,用藥劑把他們弄昏;商會主也一併放在那裡。
拉致した他の従業員達は、母艦に連れていったりはせず、ここの地下で尋問してから、ポーションで眠らせてある。商会主も、そこへ一緒に転がしておいた。
當然,所有人都是昏睡著被帶到這裡,沒有誰知道這裡是哪裡。
勿論、全員、ここへは眠らせたまま連れてきたから、ここがどこだか知っている者はいない。
他們只會覺得失去意識,醒來時發現自己在某棟建築裡,回放時照樣做就不會洩露地點。
気を失って、目覚めたらどこかの建物の中、としか認識していないから、帰す時にも同じようにすれば、場所がバレる心配はない。
我正在向留在リトルシルバー幫忙照看小孩、代為守家的雷子,說明在母艦對商會主的訊問經過……。
そして、リトルシルバーで子供達の面倒を見ながら留守番をしてくれていたレイコに、母艦での商会主の取り調べ状況について説明しているわけだけど……。
「……所以,想要改變方針?」
「……それで、方針を変更したいと?」
「嗯……。好像做過不少卑劣的事,但好像沒有明顯的違法行為,多數只是屬於惡劣經營的程度……。」
「うん……。何か、卑怯なことは色々とやってたらしいんだけど、明らかな不法行為、っていうのは、あんまりやってないみたいなんだよね。大抵は、あくどい、っていう程度で……。
這次牽涉到商會的存續,是個大事件,因為沒餘裕所以慌了手腳,做了不少事……。
今回のは、商会の存続に関わる大事件だったから、余裕がなくて色々とやらかしちゃったらしくて……。
「換句話說,似乎是因為我們把他逼到絕路,他為了守護店鋪才越過了那道界線。」
つまり、私達が追い込んじゃったから、店を守るために一線を越えちゃった、ってことらしくてさ」
「也就是說我們也有責任?」
「私達にも責任がある、ってこと?」
「嗯……」
「うん……」
「如果一個人拼了命一代建立的店,差點被什麼人的陰謀毀掉,他被激怒後去查出犯人、阻止損失,為此做出一些違法行為也不是沒道理……。」
「自分が必死の思いで一代で築き上げた店が、何者かの陰謀で潰されそうになったら、そりゃ逆上して、犯人を突き止めたり損害を食い止めたりするために多少の違法行為はやっちゃうのは無理もないよね……」
和我一起聽著『改過自新的商會主』懺悔的恭醬也為他說了幾句擁護的話。
私と一緒に、『きれいになった商会主』の告白を聞いていた恭ちゃんからも、擁護の言葉が出た。
「…………」
「…………」
雷子算是相當冷靜。
レイコは、割とクールだ。
她總是冷靜,不像我和恭醬那樣容易被情感左右,所以不會輕易寬恕或放過惡徒。雷子的信念大概就是『恨罪不恨人?哪有那回事!做了事的人當然是壞的!!』
いつも冷静で、私や恭ちゃんのようには情に流されない。なので、悪党をそう簡単に許したり、見逃したりはしない。『罪を憎んで人を憎まず……にいられるわけがないだろうが! やったヤツが悪いに決まってる!!』というのが、レイコの主義だ。
賞罰分明。因果報應。惡徒沒有甚麼人權。在被殺之前就先殺掉他。
信賞必罰。因果応報。悪党に人権はない。殺(や)られる前に殺れ。
那是我們KKR的座右銘,而最嚴格執行它的就是雷子。
それが私達KKRのモットーなんだけど、それを一番厳格に適用し、遂行するのがレイコだ。
我和恭醬常被說是引起事端或投下燃料的角色,但我們比較有人情味。雷子雖然也有溫厚體貼的一面,但總之不是那種會恣意曲解規則的人。
私と恭ちゃんは、火種だとか燃料投下役だとか言われるけれど、割と人情派だ。でもレイコは、……勿論、温厚で心優しいところもあるんだけど……、まぁ、いわゆる『ルールを恣意(しい)的に運用したりはしない』タイプだ。
不論是誰犯了罪,懲罰都要公平給予。
罰は、誰が罪を犯した場合であっても、公平に与える。
如果有情狀可酌,會用其他方式補償,但處罰本身必須保持公平。
情状酌量の余地があった場合には、その他のことでフォローすることはあるが、あくまでも処罰は公平でなければならない。
這就是雷子的信念啊……。
それが、レイコの信念なんだよなぁ……。
「……明白。重新擬定計畫吧。」
「……分かった。計画を練り直そう」
「欸?」
「え?」
「這樣可以嗎?」
「いいの?」
真讓人驚訝。雷子竟然允許把曾經決定的『天罰作戰』在障礙以外的理由下修改……。
驚きだ。レイコが、一度決めた『天罰作戦』を、障害の回避以外のことで変更することを容認するなんて……。
「你們兩個是因應情況變化而改變主意的吧。那我也會根據最新資訊改變想法。並不是說最初決定的事就絕對不能變……。」
「ふたりが、状況の変化に鑑(かんが)みて、考えを改めたんでしょ。なら、私だって最新の情報に対応して考えを変えるわよ。別に、最初に決めたことは絶対に変えちゃ駄目、ってわけじゃないんだから……。
「那個『改過自新的商會主』,能派上用場嗎(……)?」
で、その『きれいになった商会主』だけど、使えそう(・・・・)なの?」
沒錯。問題就在這裡。
そう。問題は、そこだ。
但當然,那點已經確認過了。
でも、勿論、そこはちゃんと確認してある。
所以,我和恭醬的回答是……。
だから、私と恭ちゃんの返事は……。
「「嗯!」」
「「うん!」」
那些只會口頭上裝悔改、實際本性不變的惡徒,必須被處理(……),以防未來再害到正當的人。
口先だけで反省した振りをして、性根は変わらない悪党は、今後まともな人達が被害を受けないように処置(・・)しなきゃならない。
但如果真正完全改心(已經變『乾淨』)了,還是讓他們贖罪比較好吧。
でも、完全に改心した(きれいになった)なら、償いをさせた方がいいんじゃないかと思うのだ。
當然,對犯罪者要給予應有的刑罰。
勿論、犯罪者には、それなりの刑罰を与えなきゃならない。
……不過那位商會主正式來說並不是『犯罪者』啊……。
……でも、あの商会主は、正式には『犯罪者』じゃないんだよねぇ……。
嚴格來說,他確實做了觸犯法律的事。
厳密には、法に触れることをやってはいる。
只是還沒被起訴或宣判,所以依照這裡的規則,並未被追究罪責……。
でも、訴訟されたり、刑罰を言い渡されたりはしていないから、ここのルールだと、別に罪に問われてはいないんだよなぁ……。
所以若我們私自處罰現在的商會主,那就會變成『私刑』。
だから、今の商会主を私達が勝手に処罰すれば、それは『私的制裁』になっちゃう。
……也就是說,我們(這一方)就成了壞人。
……つまり、私達(こっち)が悪党、ってわけだ。
不,那倒無所謂。
いや、それは別に構わない。
本來我們行動就不是按照這裡的法律,而是遵循我們自己的法則。
元々私達は、ここの法ではなく、自分達の法に従って行動している。
當然,對於這裡的法律中沒問題的部分我們會遵守,不會給正常生活的人添麻煩。
勿論、ここの法も、問題ないもの(・・・・・・)は守る。まっとうに生きている人には迷惑を掛けないようにね。
……但如果被惡徒襲擊,就不會在意這裡的法律(規則)。
……でも、悪党に手出しされた場合は、ここの法律(ルール)なんか気にしない。
不過,要是堂而皇之地做,倒是會被逮捕。
いや、さすがに堂々とやったら、こっちが捕まる。
但只要不被發現,就沒問題!
しかし、バレなければ、どうということはない!
也就是說,那些不是依照這裡法律而是依我們的法則運作的部分,是可以改變的。
そういうわけで、ここの法ではなく、私達の法(・・・・)によって動いている部分は、変更することが可能なのだ。
……前提是得到雷子的認可。
……レイコが認めてくれた場合には。
而現在,那個『允許』已經下來了。
そして今、その『お許し』が出たわけだ。
「有錢。有作為商人的人脈。和官憲及貴族的關係也有。對於御使者(也就是我們)的忠誠心,MAX」
「お金、ある。商人としての伝手(つて)、ある。官憲や貴族へのコネ、ある。御使い様(わたしたち)への忠誠心、MAX」
「為了目的,有些陰險手段也能夠做得出來。但不會做無意義的加害行為,基本上仍屬於『刁鑽的商人』的範疇。」
「目的のためならば、多少のあくどいことは平気でやれる。でも、無意味な加害行為はしないし、一応は『あくどい商人』という範疇に留まっている。
就算會在合約裡放些可能引起誤解的條款,也不會事後改寫或脅迫他人強迫簽名。非理性的暴力行為是為了自衛而不得已採取,這是第一次。」
契約書に誤解を生みそうな記述を仕込むことはあっても、後で書き換えるとか、脅迫して無理矢理サインさせるとかいうことはしない。理不尽な暴力行為は、自衛のためにやむなく行った、今回が初めて」
聽完我們的說明,雷子……。
私達の説明に、レイコは……。
「嗯——這樣的話,與其把商會直接弄垮讓大批人失業,或讓交易對象連鎖倒閉,不如讓過去被他們為難的人用金錢得到賠償比較好吧……。」
「う~ん、それなら、ただ商会を潰して大勢の失職者を出したり、取引先が連鎖倒産したりするよりは、今までに迷惑を掛けた相手にお金で償わせた方がいいかしらね……。
就算把它弄垮,對受害者們也不會有一枚銅幣的益處……」
潰しても、被害者達には銅貨1枚の得にもならないんだから……」
嗯,完全正是如此。
うん、全く、その通りだ。
如果能避免再有受害者,這樣當然更好。
これ以上被害者が出ないなら、その方がずっといいだろう。
那位商會主並沒有涉入搶劫或殺人之類的事。
あの商会主は、別に強盗や殺人に手を染めたわけじゃない。
在這個世界裡,存在許多會做那種事的真惡徒,他們不是單純的『刁鑽』,而是真正的『惡黨』。比起那些人,還是好很多。
こういう世界には、そういうことをやる、『あくどい』ではなく、本当の『悪党』である連中がたくさんいる。そういうのに較べれば、ずっとマシだ。
「那就重新擬定計畫吧。」
「じゃあ、計画を練り直すわよ」
「「喔!!」」
「「おおっ!!」」
* *
* *
「唔……,這裡是……?」
「うう……、ここは……?」
被擄走的掌櫃之一醒了過來。
攫われていた番頭のひとりが、眼を覚ました。
「我記得是被綁架,然後被訊問……等等,是你們!」
「確か、拉致されて、尋問を……、って、お前達!」
自被擄走後,他除了見過那個進行訊問(不是拷問,僅是口頭提問)的少女外,沒有見過其他人,但現在周圍出現了同事們的身影:有比他先被擄的人,也有看起來比他晚被擄的人。
攫われてから、尋問……拷問ではなく、あくまでも口頭による質問のみ……をしてきた少女以外の者には会っていなかったが、今、周囲には同僚達の姿があった。自分より先に攫われた者達、そして自分より後に攫われたらしき者達の姿が。
而且,他們全都在搖頭或揉眼睛。
そして、その全員が、頭を振ったり、眼をこすったりしている。
看起來有點不自然,大家幾乎是同時醒來的。
どうやら、不自然にも、皆、ほぼ同時に眼を覚ましたようである。
然後……。
そして……。
「冷靜!沒事的,你們已經被救出來了。」
「落ち着け! 大丈夫だ、お前達は既に救出されている」
「「「「「「「老闆大人!!」」」」」」」
「「「「「「「旦那様!!」」」」」」」
沒錯,站在那裡的是庫爾特商會的商會主。
そう、そこにあるのは、クルト商会商会主の姿であった。
「為、為什麼老闆大人會在這裡……」
「ど、どうして、旦那様が、ここに……」
而這個疑問是理所當然的。
そして、その疑問は、尤もであった。
「因為你們接連被擄,我便當誘餌一人走夜路,故意被綁走。」
「お前達が次々と攫われるものだから、儂が囮としてひとりで夜道を歩き、わざと誘拐されたのだ。
然後被帶到敵人的藏匿處後,我用藏在身上的暗器割斷綁著我的繩索,擊倒敵人救出你們。
そして敵の隠れ家に連れて行かれた後、隠し持っていた暗器で縛られていたロープを切り、敵を倒してお前達を救出した。
「這裡是店鋪居住區的一間房間。」
ここは店の居住区の一室だ」
「「「「「「「喔!喔喔喔喔喔!!」」」」」」」
「「「「「「「おお! おおおおおおお!!」」」」」」」
「哎,我年輕時也吃過很多苦,至少學會了護身術,還有保護重要之人的戰鬥方式!」
「何、儂も若い頃は色々と苦労したのだ。身を守るための護身術や、大切な者達を守るための戦い方くらい身に付けておるわ!」
一位願意為那些隨時可替換的普通員工拼命的商會主。
いくらでも替えが利く、ただの従業員のために命を張ってくれる商会主。
這種人在這個世界上究竟有幾個呢?
そんな者が、世界に、いったい何人いるというのか。
員工們驚愕,且雙眼流下了淚水。
愕然とし、そして両眼から涙を流す従業員達。
「老、老闆大人……」
「だ、旦那様……」
「萬歲!老闆大人,萬歲!」
「ばんざ~い! 旦那様、ばんざ~い!」
「庫爾特商會,萬歲!」
「クルト商会、ばんざ~い!」
「「「「「「「萬歲!萬歲~~!!」」」」」」」
「「「「「「「ばんざ~い! ばんざ~~い!!」」」」」」」
接著,讚揚商會主的聲音不斷響起。
そして、商会主を讃える声が続いた。
聽到那聲音,好像大家都醒了,僕人們便端來對虛弱身體溫和的東西,如麵包粥和稀釋的熱紅酒等。
その声に、どうやら皆が目覚めたらしいと気付き、使用人達が弱った身体に優しいもの、パン粥や薄めたホットワイン等を運んできた。
事先被告知情況的僕人們也以讚賞的目光看著商會主。
事前に状況を教えられていた使用人達も、商会主を称賛の眼で見ている。
『……就算是遵從御使者的指示,這也太難為人了!羞得要死!!』
(……いくら御使い様の御指示とはいえ、これはキツい! 恥ずかしさで、死にそうだ!!)
而被那種眼神注視,且這還是他一生中第一次被如此看待的商會主,在心裡翻滾掙扎著。
そして、そんな眼で見られたのは生まれて初めてである商会主は、心の中でのたうち回っていた。