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284 庫爾特商會 5
「那、那個……」
「あ、あの……」
聽到我那帶著困惑的聲音,上官愣了一下,從門前退開了身子。
私の、戸惑ったかのような声に、ハッとした顔でドアの前から身体を避けてくれた、上官さん。
「對、對不起,不小心……」
「す、すまん、つい……」
大概他並非存心如此。只是有『可疑者絕不放走、先確保再說』的習慣,無意識地用身體堵住了逃跑路線而已……。
おそらく、悪気はなかったのだろう。ただ、怪しい者は逃がさず確保する、という習性で、無意識に身体が逃走経路を塞いだだけで……。
……而且,醫師還不肯放開抓住我衣襬的手……。
……そして、医師は握った私の裾から手を放そうとはしていない……。
好,逃脫!
よし、脱出!
把醫師的手揮開,朝著打開的逃跑路,也就是那扇門衝去!
医師の手を振り払い、開かれた逃走ルート、つまりドアに向かってダッシュ!
……然後……。
……そして……。
啪地一聲!
びたん!
整個人狠狠地栽了下去。
盛大に、ずっこけた。
被那混蛋上官突然伸出的腳給勾住了……。
ひょいと差し出された、クソ上官の足に引っ掛けられて……。
然後整張臉重重地撞在地板上。
そして、思い切り、顔面を床に強打した。
……啊,流鼻血了。
……あ、鼻血、出た。
「想幹架是吧,混蛋!!」
「やんのか、ゴラァ!!」
「欸……?」
「え……?」
「為什麼反而是挑釁的人一臉茫然啊!」
「どうして喧嘩売ってきた方がきょとんとしてるんだよっ!」
「啊……不、不好意思!只是平時被教導『可疑者絕對不能放走』,不自覺就反射性地……」
「あ……、いや、すまん! 日頃の『不審者は絶対に逃がさない』という訓練のせいで、つい、反射的に……」
「閉嘴啦!」
「うるせえよっ!」
別給我鬧了!
ふざけんな!
「那個~……」
「あの~……」
嗯?吉娜小姐一臉好像想問什麼的樣子。
ん? ジーナさんが、何(なん)か聞きたそうな顔をしてる。
……不,她其實已經在問了。
……というか、既に聞いてきてる。
「像『野良巫女大人』這種人,就算嘴巴壞也能勝任嗎?」
「野良巫女様って、口が悪くても務まるものなんですか?」
閉嘴啦!!
うるせえよっ!!
* *
* *
事後我裝作生氣,毫不猶豫地離開現場。
あの後、怒った振りをして、問答無用で現場から離脱した。
……不,並不是在『裝』,我其實是真的生氣了!
……いや、『振り』じゃなくて、実際に怒っていたけどね!
而且是暴怒、暴怒!!
それも、激怒だ、激怒!!
那個混蛋上官……。
あの、クソ上官め……。
不過,多虧如此,我才能不被糾纏地離開,也算好事吧。
いや、まあ、おかげでしつこく訊(き)かれることなく離脱できたから、まあいいんだけどね。
這樣一來,我的真正身分就變得不明了,只會被認作『可能來自那座建築前身──曾是受傷商人任職公司的交易對象所使用的孤兒院(……),並非隸屬神殿的自由野良巫女』。
これで、私の正体は不明、ただ『怪我した商人の勤め先の取引相手が使っている建物の前身である孤児院出身かもしれない(・・・・・・)、神殿には所属していないフリーの野良巫女』としか分からない。
嗯,就算リトルシルバー伸出調查之手,也可以說『這裡是最近才買下的,對於多年以前在孤兒院的人我們不清楚』就能把事情帶過。
うん、もし万一リトルシルバーに調査の手が伸びても、『ここを買い取ったのはごく最近なので、そんな何年も前に孤児院にいた人のことなんか知りませんよ』で済む。
就算去鎮上問一圈,也只會得到『沒有那種孩子』的回答,然後事情就結束。
町の人達に聞いて廻っても、そんな子はいなかった、で終わりだ。
向分店長暗示我來自那個鎮的孤兒院或許有點冒進,但若只是說我是『毫無關聯卻突然出現的神祕巫女』那實在太牽強,恐怕連話都聽不下去。
支店長に、私があの町の孤児院出身だと示唆したのは、ちょっと早まったかもしれないけれど、『何も接点がないのに急に現れた、謎の巫女』じゃあ、あまりにも苦しい。それじゃあ話も聞いてもらえなかっただろう。
所以不得不冒這個最小必要的風險,沒辦法。
だから、冒さざるを得なかった、必要最低限のリスクだ。仕方ない。
這次的事表面上看起來不算嚴重。
今回の件は、見た目としては、大したことがない。
被診斷左手肌腱斷裂,實際上並未斷裂。但外傷卻沒有痊癒,仍然留在原位。
左手の腱が切れたと診断された者が、実は切れていなかった。外傷は、治ることなくそのまま。
……客觀來看,頂多也就是初診時的誤診而已。
……客観的に見れば、ただの、初診時の誤診に過ぎない。
完全看不出有什麼奇蹟或是使者之類的介入。
そこに、奇跡だとか御使い様だとかが介在した様子は、全くない。
話說回來,那件女神或使者曾經現身的事,已是數十年前的往事了……。
そもそも、女神や御使い様が姿を現したという数十年前のことだけど……。
在ルエダ聖国上層部被殲滅的事件與隨後ブランコット王国的政變之後,大陸上的宗教界似乎一度出現所謂的改過……大致上是如此吧。
あのルエダ聖国上層部が壊滅した事件と、その後のブランコット王国の政変後は、大陸中の宗教関係者が改心したように見えたらしい。……一応は。
然而其後女神セレスティーヌ既未再現身也未再發布宣託,數十年就這樣過去,當初親歷那件事的人如今已不在。
しかし、その後女神セレスティーヌが姿を現すことも宣託を行うこともなく数十年の刻(とき)が過ぎ、もはや当時のことをリアルタイムで知っていた者の姿はない。
在這個因偏頗飲食而導致老化較快的世界,即便是村中的長老,事件發生時也還只是一個剛出生的嬰兒。
偏った食生活のため老化が早いこの世界では、村の大長老ですら、事件が起きた頃はまだ生まれたばかりの赤子であったのだ。
再者,這裡和事件發生地點隔著整個大陸的對岸。
それに、ここは事件が起きた場所とは大陸を挟んだ反対側である。
就連當年傳來的,也是扭曲添油加醋、漏洞百出的荒謬說法好幾種,因此幾乎沒有人會認真相信。
当時ですら、歪んで尾ひれが付いて矛盾だらけの滅茶苦茶な話が何種類も伝わってきたため、まともに信じる者など殆どいなかったらしい。
……再過了數十年。這個國家的宗教人士中,真正對女神懷有敬畏與信仰之心的人,似乎並不多。
……それから、数十年である。この国の宗教関係者で、本当に女神に対する畏怖と信仰の心を抱いている者は、決して多くはないらしい。
沒錯。許多聖職者迷失於金錢、仕途、奢華與女人之中。就像常見的情形一樣……。
そう。多くの聖職者は、お金と出世、贅沢と女性にうつつを抜かしていた。よくあるように……。
不過,有一些曾直接見證那個時代的人不厭其煩一再教導的後輩們,似乎仍保有正確的知識與信仰……。
一部の、あの頃のことを直接知っていた世代の者達に口を酸っぱくして何度も何度も教え込まれた者達は、まだ正しい知識と信仰心を持ってはいるらしいのだけど……。
所以現在才出現了個奇怪的情況:年長的上層人士反而是虔誠的信徒,而中下層的年輕人多半成了不守戒律的神職人員,按常理來說似乎顛倒過來了……。
だから、年配の上層部の者達は敬虔な信者であり、中層から下層の若い者達の多くが破戒神官であるという、普通に考えると逆ではないかというおかしな状況らしいんだよね……。
也就是說,知道我第一季『偽裝使者』真相的人,或是把那件事當真的人,幾乎不會出現在會直接接觸平民的地方。
……つまり、私の第一シーズン、『なんちゃって御使い様』のことを正確に知っている者や、それを額面通りに受け取っている者なんか、平民と直接接するところにはいないってことだ。
極少數那種『有那種知識的人』大概窩在神殿深處不會獨自出城,而在平民中長壽的人也多半老態龍鍾、已經半隻腳踏入棺材,根本沒有能自由在城鎮行走的身體。
ごく一部の『そういう知識のある人』は、神殿の奥深くでふんぞり返っていて、町をひとりで出歩いたりはしないだろうし、平民で長生きしている者達は、もう棺桶に片足突っ込んでいて、自由に町を歩けるような身体じゃないだろう。
結論。
結論。
也就是說,沒有人能把關於我的過去資料、現在的我與這次的事件串連起來。
私に関する昔の情報と、今の私、そして今回の件を繋ぎ合わせられるような者など存在しない、ってことだ。
好,安然無恙~~!!
よし、セエェェェ~~フウゥ~!!
「……就是發生了那樣的事……」
「……ということが、ありました……」
『『…………』』
『『…………』』
回到住的旅館房間後,從道具箱拿出通訊器向レイコ和恭子報告了情況。
取っている宿の部屋に戻ってから、アイテムボックスから取り出した通信機でレイコと恭ちゃんに状況報告。
「我覺得應該不會有大問題,但還是通知一下比較好……」
「大したことにはならないとは思うけど、一応、知らせとこうかと思って……」
『『……』』
『『……』』
『『…………』』
『『…………』』
『『………………』』
『『………………』』
「……那個……?」
「……あの……?」
『『哪會那麼順利啊啊~~!!』』
『『そんなにうまく行くかああぁ~~!!』』
「啊,果然?」
「あ、やっぱり?」
一直對自己說沒事,努力不去在意……但果然還是不行嗎。
大丈夫だと自分に言い聞かせて、気にしないように努めていたんだけど、……やっぱり駄目か。
『通常惹麻煩的是恭子的專長吧!カオル妳搞成這樣要怎麼辦!』
『だいたい、トラブルを引き起こすのは恭子の担当でしょう! カオルがやらかしてどうするのよ!』
『對啊對啊……欸?那是什麼啊!好像在說我是麻煩製造者一樣!』
『そうそう……、って、え? 何よソレ! まるで私がトラブルメーカーみたいに!』
((欸?她竟然都沒自覺,這傢伙……))
((え? 自覚してなかったのか、コイツ……))
『總之,野良巫女艾迪絲的造型在王都暫時封印!該不會妳還打算繼續用艾迪絲的樣子吧?』
『とにかく、野良巫女エディスの恰好は王都ではしばらく封印! まさか、まだエディスのままってことはないわよね?』
「啊,嗯,當然現在我是以『輸送商隊的女性指揮官』的身分住在旅館,所以沒問題啦。我可沒那麼笨。」
「あ、うん、勿論今は宿を取っている『輸送商隊の女性指揮官』の姿だから、大丈夫だよ。さすがに、そこまで馬鹿じゃないよ」
『……那麼你有把當時在場的人都給封口了吧?』
『……それで、勿論その場にいた者達には口止めはしてるわよね?』
「……啊……」
「……あ……」
『『……』』
『『……』』
『『…………』』
『『…………』』
『『………………』』
『『………………』』
『分店長他們應該沒事吧……我不認為商人會在還沒搞清楚狀況前就自動散布他人的個資。
『支店長達は、大丈夫か……。商人が、状況を把握もせずに他者の個人情報を自発的に流すとは思えないから。
但是,如果被權力者命令就不一定了。畢竟也不會是把自家性命和商會置於次要的吧。
でも、権力者に命令されれば駄目ね。さすがに、自分達の命と商会を守ることより優先させることじゃない。
警備隊上官應該早就向上司報告了吧,除非已經被封口……。
警備隊の上官は、当然ながらとっくに上司に報告してるわね。口止めされていないなら……。
醫生嘛,……就不曉得了。
医師は、……どうかなぁ。
他跟神殿的祈禱師有對立,可能會抗拒傳播任何有利於神殿一方的事。
神殿の祈祷師とは対立しているから、神殿側に利することを吹聴することには抵抗があるかも。
明明是和夥伴們一起對抗非科學的迷信與神官們對醫學進步的阻撓,但如果公開這件事,等於向為了醫學發展努力的人吐口水,勢必會被視為叛徒……。
仲間達と共に非科学的な迷信や神官達による医学の進歩に対する妨害行為と戦っているというのに、こんなことを発表すれば医学の発展のために頑張っている者達にツバを吐くことになるし、裏切り者扱いは必至でしょうからねぇ……。
不過那跟對女神的信仰又是兩回事。既然已經親眼見過奇蹟……。
でも、それと女神に対する信仰心とは別物か。奇跡を目にしてしまった以上は……。
『カオル,你知道你把一個人推入苦惱泥沼的事實嗎?』
カオル、あなた、ひとりの人間を苦悩の泥沼に突き落としちゃったってこと、分かってる?』
「對、對不起~~!!」
「す、すみませんでしたあぁ~!!」
『跟我道歉沒用!去想辦法補救那位醫生!』
『私に謝っても仕方ないわよ! その医師に対するフォローを考えなさい!』
「是、是……」
「は、はい……」
レイコ在這種時候對我和恭子毫不留情。
レイコは、こういう時には私や恭ちゃんにも容赦がない。
好吧,但說得沒錯……。
ま、正論なんだけど……。
『那對警衛情侶就放著不管吧。反正他們會說「這是愛的奇蹟!」然後被大家甜言蜜語地討好而讓人煩,估計沒人會理他們……』
『警備兵カップルは、放置でいいわね。どうせ、「愛の奇跡です!」とか言って、みんなに口から砂糖を吐かれてウザがられるだけよ。誰も相手にしないでしょうね、おそらく……』
啊,果然!
あ、やっぱり!