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商會大戰 9

「……那名少女通常會不在多久呢……」

「……そ、その少女は、いつもどれくらいの期間、不在になるのですかな……」

「嗯……有時兩三天,有時一週到十天,也有超過一個月的時候,

「えぇと、2~3日の時もあれば、一週間から十日くらいの時も、一ヵ月以上になる時もあるかな。

她是個很可靠的孩子,所以不必太過擔心……」

しっかりしてる子だから、別に心配する必要もないし……」

「……欸……」

「……え……」

「「「「…………」」」」

「「「「…………」」」」

哎呀,像守靈現場?

ありゃ、お通夜状態?

照這樣下去,我們對雷亞安危感到擔憂並對羅迪利希他們的暗示有所反應的機率幾乎為零,而且若等到他們開始擔心再行動,回王都的時限就會來臨。

ま、このままだと私達がレイアの安否を心配してローディリッヒ達の仄めかしに反応する確率はゼロだし、心配し始めるまで待っていては締め切り……王都へ戻らねばならない日数的限界……が来てしまう。

但在這種情況下若去暗示雷亞下落或煽動他們的擔憂,無異於承認是我們捉走並囚禁了她。要是因此被通報給警備隊,就會很麻煩。

かといって、この状況でレイアの所在について仄めかしたり心配を煽ったりすれば、自分達が捕らえて監禁しています、と自白したも同然だ。さすがに、それだと警備隊に連絡されたら困ったことになるだろう。

……陷入僵局,無計可施。

……手詰まり。どうしようもない。

但是這樣只會白白浪費時間,我們也會吃虧。所以……。

でも、これじゃ時間が無駄になるだけで、こっちも困る。なので……。

「總之,被認為我們會在這種荒謬條件下簽約真是令人不齒。我會通知和我們有往來的對象,提醒他們小心,雷利納斯商會就是會用這種手段的商會,

「とにかく、私達がこんな馬鹿げた条件で契約するような馬鹿だと思われているというのは、心外ですね。うちが取引しているところには、レリナス商会はこういうやり方をする商会だから気を付けるよう通達しておきます。

……我只是把事實告知而已,這沒什麼問題吧?總不會要求我們簽下那種一旦被別人知道就會出事的無恥條件吧……」

……事実をお知らせするだけですから、問題ありませんよね? まさか、他の者に知られては困るような恥知らずな条件での契約を要求されたわけではないでしょうから……」

「唔……」

「ぐっ……」

合約上沒有簽名,所以寫著『關於本合約內容不得對外洩露』的約束對我們沒有約束力。

契約書にはサインしていないので、そこに記載されている『この契約の内容については、他言しないものとする』という縛りは関係ない。

不過通常來說,即便沒簽約也有不成文的默契或慣例不會把這種事說出去,但既然他們把我們當作『不懂生意常識的傻瓜』,那我們就照他們想的當個『不懂常識的傻瓜』去行事。

いや、普通であれば当然、暗黙の了解というか、慣習というか、契約していなくてもそういうのは喋るものじゃないけれど、私達を『商売の常識を知らない馬鹿』として扱ってくれたのだから、その通り、『常識を知らない馬鹿』として行動してあげるだけだ。

遵守常識和規矩、對他人表示敬意,只有在對方也會這麼做的情況下才有意義。

常識や決まり事を守り、相手に敬意を払うのは、向こうもそうしてくれる場合だけだ。

對無法無天的惡棍,我們沒必要單方面去體諒對方或做出紳士般的行為。

無法者のゴロツキに、こっちだけが相手に配慮して紳士的に振る舞ってあげる必要はないよね。

羅迪利希不發作,大概是認為在這種地方小城,一家沒有其他分店的中小商號傳出些怪異的謠言也無傷大雅吧。

ローディリッヒが何も言わないのは、こんな地方都市で、他の街に支店があるわけでもない中小の商店に多少おかしな噂が流れたところで問題ないと思っているからであろう。

他們想著這裡的分店要撤掉,對於在王都設總店的雷利納斯商會來說應該不會有什麼影響……。

ここの支店は引き払うのだから、王都に本店を構える大店、レリナス商会にとっては何の影響もない、と考えて……。

羅迪利希大概不知道穆諾先生的店在王都有分店吧。

ローディリッヒは、ムーノさんの店の支店が王都にあるということを知らないだろうからねぇ。

「……打擾了」

「……邪魔をした」

哦,打算放棄回去了嗎……。

おや、諦めて帰るのか……。

唉,既然陷入僵局也沒辦法。或許他們會先撤退,四人再商量對策吧。

まあ、手詰まりだからどうしようもないか。いったん引き上げて、4人で方策を練り直すつもりなのかな。

……可是,沒那麼多時間啊……。

……でも、そんな時間はないんだよねぇ……。

*     *

*     *

「啊,結果如何?」

「あ、首尾はどうでした?」

「…………」

「…………」

薰跟著剛從小銀鎮撤離的羅迪利希一行尾隨,果然來到他們作為臨時根據地的郊外小破屋。

カオルが、リトルシルバーから引き上げたローディリッヒ達の後を尾行(つけ)ていくと、予想通り、連中が一時的な根城にしている街外れの小さなあばら屋に到着した。

一知道他們不是往分店方向去,就能猜到目的地會是這裡。

行き先が支店の方向ではないと分かった時点で、目的地がここだということは予想がついていた。

尾隨一個行蹤已知的目標,簡單得很。

行き先が分かっている尾行など、簡単である。

尤其是獵物心煩意亂、注意力渙散時……。

特に、獲物がいらいらしていて、注意力が散漫になっている場合には……。

走進破屋後,曾參與誘拐執行的其中一人上前搭話,卻被羅迪利希不悅地置之不理。

そして、あばら屋に入ったローディリッヒ達に誘拐の実行係だったひとりが声を掛け、それを不機嫌そうな顔で無視したローディリッヒ。

(((唉……)))

(((あ~……)))

從僱主的神情,三人察覺計畫似乎失敗了。

そして雇い主の様子から、どうやら計画は不首尾に終わったらしいと察した3人。

不過,那已經超出他們的職責範圍。

しかし、それは自分達の担当範囲外である。

他們已在不引起紛爭的情況下成功誘拐少女,也未讓當事人起疑,並完成了半日的通宵看護。到目前為止,委託事項已被完美執行。

自分達は、揉め事を起こすことなくうまく少女の拉致に成功し、本人に疑問を抱かせることなく、半日間の徹夜での子守りに成功している。ここまで、依頼事項は完璧にこなしているのである。

接下來只要按照僱主的指示放走少女就行了。

あとは、雇い主の指示で少女を解放するだけである。

這次的事就說成是幾個愛孩子的和藹大叔,讓一個自願跟上來的女孩吃了很多點心而已,完全沒有事件性,便這麼處理……。

今回の事は、子供好きの優しいおじさん達が、自分の意志でついてきた女の子にお菓子をたくさん食べさせてくれただけであり、事件性など皆無、ということにして……。

按常理這種理由絕對說不通。

普通であれば、絶対に通らない理由である。

但若是獨自一人在旅館長期逗留的少女,沒有監護人,那麼那些行為本該由她本人來判斷與決定。

しかし、ひとりで宿屋での長期滞在をしている少女であれば、保護者がいるわけでもなく、その行動は本人が判断し決定すべきものであろう。

若她本人願意在此過一夜,接受也不會有什麼問題。

ならば、本人が望んでここでひと晩を過ごしたいと言えば、それを受け入れることに何の問題もない。

這是一個勉強能說得通的牽強理由。

そう強弁できなくはない、という、強引な理由付けであった。

他們想著把少女送回後就立刻離開這城,這樣會變成『嫌疑者不明』,於是就不再擔心了。

少女を帰した後はすぐにこの街を離れるので、『容疑者不明』ということになるため、それで問題ないと考えたのであろう。

確實,僅憑十歲以下少女的證詞,在這個沒有合成照片、電視或報紙的世界裡是很難發布通緝的;再說了,在一個兇惡犯罪橫行的世界裡,僅僅給孩子吃了點心的人,誰會去懸賞或把調查擴到別的城鎮呢。

確かに、10歳未満の少女の証言だけでは、モンタージュ写真もテレビも新聞もないこの世界では指名手配もできないであろうし、凶悪犯罪が多い世界で、子供にお菓子を食べさせただけの者に懸賞金をかけたり他の街まで捜査の手を伸ばすことなどあり得ない。

少女雖抱怨點心的味道和份量,但並未真的惱怒,整晚都與那些男人談話不停。

そして少女は、お菓子の味と量には文句を言ったものの、そう機嫌を損ねることなく一晩中男達と話し続けた。

……對雷亞來說,這是她首次能在不打擾別人的情況下盡情發問、也不用在意時間地瘋狂質問的機會。因此她不需要睡覺,整晚持續發問,似乎相當滿足,心情也很好。

……レイアにとって、相手に迷惑をかけることなく何でも聞きまくり、時間を気にせずいくらでも質問責めにできる、初めての機会であった。そのため、眠る必要のないレイアは一晩中質問を続け、かなり満足したのか、機嫌が良かったのである。

那三個男人雖然有些疲憊,但畢竟是工作,並沒有露出不滿的樣子。

3人の男達は少々ぐったりとしていたが、これも仕事であるため、不満そうな様子はない。

甚至可以說,陪小女孩這種工作,與平常那種冷酷的工作相比,或許還算輕鬆愉快。

というか、幼い少女のお相手という仕事は、普段の殺伐とした仕事に較べ、かなり楽しかったのかもしれない。

*     *

*     *

「沒有特別的變化。整晚都在被雷亞瘋狂提問,

「特に変わったことはなし。夜通し、レイアの質問責め。

那些男人很努力、很認真地陪她聊。說不定他們還挺好相處的……」

あの男達、頑張って真面目に相手していたわよ。結構気のいい連中なのかも……」

「哪裡會有什麼好相處的幼女誘拐犯!」

「気のいい幼女誘拐犯はいないよ!」

我對麗子的報告插嘴道,『才沒有那回事』。

レイコの報告に、それはない、と突っ込む私。

……對了,當然一到這裡,麗子就靠近我,把我帶進那個隱匿場域的範圍內。

……そう、勿論ここへ着いてすぐ、レイコが私に近付いてきて、私をその隠蔽フィールドの圏内に入れてくれている。

所以就算大膽地往裡面窺探、以普通音量說話也沒問題。

なので、かなり大胆に中を覗いても、普通の音量で喋っても問題ない。

那破屋沒人住,窺視的縫隙多得很,裡頭的聲音也能完全聽到。

人が住んでいないあばら屋なので、覗き込む隙間には不自由しないし、中の声も丸聞こえだ。

裡面,羅迪利希等人不理那些男人,正盤問雷亞。

中では、ローディリッヒ達が男達は無視してレイアを問い詰めている。

他們問道,身為千金怎麼可以如此擅自行動?

曰く、お嬢様のくせにどうしてそんなに勝手に行動するのか。

他們問道,為什麼沒有護衛?

曰く、どうして護衛がいないのか。

他們問道,你家的門第是什麼?

曰く、実家の家名は何なのか。

他們問道,你和小銀鎮那些人是什麼關係?

曰く、お前はリトルシルバーの者達とどういう関係なのか。

而對於這些問題,雷亞的回答是……。

そして、それらに対するレイアの答えは……。

「我才不知道那種事……」

「知らないわよ、そんなこと……」

確實,她大概沒有什麼顯赫的家名,若被問到與我們的關係也難以解釋。

確かに、家名なんかないだろうし、私達との関係と言われても、説明が難しいだろう。

護衛為何不在、為何能獨自自由行動等理由也難以說明,而且本就沒有義務去為這些事做說明。

護衛がいない理由とか、ひとりで自由に行動する理由とかも説明が難しいし、そもそも、そんなことを説明してやる義理もない。

但羅迪利希不是會被孩子這麼一說就閉嘴退縮的那種人。

しかし、子供にそう言われて、黙って引っ込むようなローディリッヒではない。

「你這小鬼!」

「こっ、このガキがっ!」

「啊,來了!」

「あ、来た!」

門被猛地推開!

ばぁん!

「別動!幼女誘拐犯,稍有動作就殺了你!!」

「動くな! 少女誘拐犯め、少しでも動けば、殺す!!」

「「「「「「「哇啊啊啊啊~~!!」」」」」」」

「「「「「「「えええええええ~~っっ!!」」」」」」」

羅迪利希揮起手臂,想要打那個口出狂言的雷亞。

生意気な口を利いたレイアを殴ろうとして腕を振り上げたローディリッヒ。

一名受雇的誘拐犯衝到前面擋住,想要保護雷亞。

レイアを護ろうとしてその前に割り込んだ雇われ誘拐犯。

警備隊員推門衝入,踏進裡頭。

ドアを押し開けて踏み込んだ警備兵達。

羅迪利希的跟班與那些受雇的男子都僵住了。

固まるローディリッヒの取り巻きと、雇われた男達。

嗯,當然,昨晚就已經和警備隊打好招呼了。

うん、勿論、昨夜のうちに警備隊に話を付けておいた。

我們說是親戚家的貴族少女被綁架了,拜託他們來救援。

うちの親戚の貴族の少女が攫われたから、助けてくれ、って。

然後拼命安撫那些興奮的警備隊大叔,說『我們也要把黑幕一網打盡,拜託等到明天』……。

そして、色めき立つ警備兵のおじさん達を必死で宥めた。『黒幕も一緒に、一網打尽にしたいから、明日まで待ってくれ』って……。

按常理這種說法通不過,他們早就會立刻行動了。

普通であればそんなの通るわけがなく、すぐに動いただろう。

……畢竟是貴族少女的誘拐。處理不當不只會讓這城的名聲跌到谷底,領主和治安負責人也可能會被追究責任。

……なにせ、貴族の少女の誘拐だ。下手をすればこの街の評判が地に落ちるだけでなく、領主や治安維持の責任者とかもただじゃ済まない可能性だってある。

但是,這就是『平日言行所累積的信任』。

しかし、そこが『普段の行いによる、信用』だ。

只要保證人質人身安全、並把所有功勞歸於警備隊,說好事件若順利解決就會送上從國那邊寄來的高級酒,警備隊勉強就同意了。

人質だから身の安全は保証されていること、そして手柄は全て警備隊のものにするし、事件が無事解決すれば国元から送ってきた高級酒を差し入れる、と言うと、渋々ながらも了承してくれたのである。

當然,為了不讓他們自行投入行動,我們是剛剛才告訴他們這個地點的。

勿論、勝手に動かれないよう、この場所を教えたのは、ついさっき。

要是說我昨晚就知道這裡,那就說不過去。

昨夜の時点で私がここのことを知っているというのは、おかしいしね。

當羅迪利希他們從我們那撤退、我為了尾隨而離開小銀鎮時,我把那個十分鐘的沙漏翻了過來。

ローディリッヒ達がうちから引き上げ、私がそれを尾行するためリトルシルバーを出る時に、砂時計(10分用)をひっくり返した。

我還吩咐孩子們,一旦沙漏裡的沙全部落下,就按照昨晚的指示把我交給他們的信件送交給警備隊。

そしてこの砂が全部下に落ちたら、昨夜子供達に指示した通りに、渡しておいた手紙を警備隊に届けるように言っておいたのだ。

反正孩子們不會遵守什麼『時間調整』或『慢慢走』之類的指示,一定會拼命跑,所以我讓他們走一個在時間控制上不會出錯的物理程序。

どうせ子供達は『時間調整』だとか『ゆっくり歩く』だとかの指示は守れず、全力で走るに決まってる。だから、物理的に間違いのない時間調整の手順を踏ませたわけだ。

於是在恰到好處的時刻,收到附地圖手札的警備隊員拔刀趕來,事情便是如此。

そして丁度頃合いの時間に、地図付きの手紙を受け取った警備兵が押っ取り刀で駆け付けた、という次第。

……不過說實話,既然昨晚有先打招呼,他們大概也已經做足了準備。

……いや、実際には、昨夜予告しておいたのだからちゃんと準備万端だったのだろうけどね。

總之,就這樣,實行犯與幕後黑手一同當場被逮捕了。

ま、とにかくそういうわけで、実行犯、黒幕共々、現行犯逮捕というわけだ。

嗯嗯。

うむうむ。