首頁 目錄

ポーション頼みで生き延びます!

263 商會大戰 2

「究竟是怎麼回事!」

「いったい、どういうことだ!」

他是從王都總店來的一位番頭。

王都の本店から来た、番頭のひとり。

是父親派來察看分店情況的人,當然也是次男派的一員。

父親から支店の様子見のために派遣された者であり、勿論次男派のひとりである。

因此給他盛情款待,帶去高檔店吃喝,還塞了錢要他帶回好報告。

なので、歓待して高い店で飲み食いさせてやり、良い報告をさせるためにカネも掴ませた。

然而,來到這裡的第三天早晨,番頭突然告訴羅迪利希一件事。

なのに、ここへ来て3日目の朝、番頭が突然ローディリッヒに告げたのである。

……因雷利納斯商會塔沃拉斯分店決定廢止,分店長在完成全部撤離作業後要返回王都。

……レリナス商会ターヴォラス支店の廃止が決定したため、支店長は全ての撤退作業を行った後、王都へ戻るように、と。

換言之,這意味著他們認為羅迪利希失敗了,且是不得不廢止分店那樣的重大失敗。

それは即(すなわ)ち、ローディリッヒが失敗したと、それも支店を廃止しなければならないほどの大失敗をしたと判断されたということであった。

「為什麼!你不是站在我這邊的嗎!為什麼不為我做出辯護的報告!!

「なぜだ! お前は俺の味方だろう! なぜ俺を擁護する報告をしない!!

只要給我時間,很快就能再雇幾個人。畢竟我們是雷利納斯商會,雷利納斯商會!對這種鄉下鎮的傢伙來說,這是夢寐以求的職場!!」

時間さえあれば、新しい従業員くらいすぐに雇える。何しろ、うちはレリナス商会なんだぞ、レリナス商会! こんな田舎町の奴らにとっては、憧れの勤め先だろうが!!」

然而,番頭以冷漠的眼神注視著羅迪利希。

しかし、番頭は冷ややかな眼でローディリッヒを眺めていた。

「看來您好像誤會了些什麼……。

「どうやら、思い違いをされているようですが……。

我是雷利納斯商會總店的番頭,受商會主德雷恩大人的僱用。

私は、レリナス商会本店の番頭であり、商会主であるドレイン様に雇われている身です。

在此條件下,我正在協助德雷恩大人所期望的,讓羅迪利希大人接任下一任商會主的事宜。

そして、その条件下において、ドレイン様がお望みであった、ローディリッヒ様の次期商会主就任のためのお手伝いをしておりました。

因此,若德雷恩大人希望得到正確的報告,我便會如實回報。

なので、ドレイン様が正確な報告をお望みであれば、その通りに御報告いたします。

畢竟我的主仍然是現任商會主德雷恩大人。」

あくまでも私の主(あるじ)は、現商会主であるドレイン様です」

「…………」

「…………」

臉色蒼白、僵住的羅迪利希。

蒼白になり、凍り付いたローディリッヒ。

番頭只是如實回報現況,並且打算執行交給他的命令:『若判定無望,便立即指示羅迪利希撤離分店,確認狀況後再與羅迪利希等人一同返回。』

番頭は、ただ正直に現状を報告し、そして自分に与えられた『駄目だと判断したならば、ローディリッヒに対して即座に支店の撤収を指示し、状況を見届けてからローディリッヒ達と共に帰還せよ』という命令を遂行しようとしただけである。

然而羅迪利希卻錯以為自己被父親(……)拋棄了(……)。明明德雷恩還在想辦法讓分店扭轉敗局……。

しかしローディリッヒはそれを、自分が父親から(・・・・・・・)見放された(・・・・・)と思い込んだ。ドレインはまだ、支店での失敗を挽回させるべく、次の策を考えてくれているというのに……。

他認為那些自以為是自己一方的『次男派』,並非一群真正覺得他比長子拉薩爾更適合做繼承人的人,而只是盲從父親旨意的人;因此他又以為自己被父親放棄了。

それは、自分の味方であると思い込んでいた『次男派』という派閥が、長男であるラサルではなく自分を後継者にふさわしい者として選んでくれた者達の集まりではなく、ただ父親の意を汲んだ者達に過ぎなかったと知り、そしてその父親に見限られたのではないかと思い込んだのであった。

不是靠自己的實力,而只是借父親虎威的狐狸。

自分の実力ではなく、虎(ちちおや)の威を借るだけの、狐。

如果那樣的狐狸(自己)被虎遺棄的話……。

そして、そんな狐(じぶん)が虎に見放されれば……。

羅迪利希慌了。

ローディリッヒは、焦った。

從下一任商會主的位置淪為無能妾生子嗣。

次期商会主の座から、無能な妾の子への転落。

對羅迪利希來說,這是絕對無法接受的事。

それは、ローディリッヒにとり、到底受け入れることのできないことであった。

就在那時……。

そして、その時……。

「羅迪利希大人,穆諾好像回到店裡了!」

「ローディリッヒ様、ムーノが店に戻っているようです!」

一名店員帶來了這樣的報告。

店員のひとりが、そんな報告を持ってきた。

*     *

*     *

「……」

「……」

穆諾讀著小跑腿送來的信,皺起了眉頭。

使い走りの丁稚が持ってきた文(ふみ)を読み、額にシワを寄せているムーノ。

信上寫著的是……。

その文に書かれているのは……。

『馬上來!』

『すぐに来い!』

「…………」

「…………」

送信的丁稚一交完信就走了,既不等回信,也不等任何答覆便離開。

文を届けた丁稚は、文を渡すとすぐに、返信が書かれるのを待つどころか、返事を聞くこともなく帰っていった。

即便他只是下層的丁稚,畢竟也受雇於雷利納斯商會的分店,正常情況下不會做出那種事。

いくら下っ端の丁稚であっても、仮にもレリナス商会の支店に雇われている者である。普通であれば、そのようなことをするはずがない。

……也就是說,他應該是被指示那麼做的……。

……ということは、そうするように(・・・・・・・)指示されていた(・・・・・・・)ということであろう。

拒絕直接下達的命令本來就是不可能的事。

自分からの命令を拒否することなど、あり得ない。

他的命令會被置於任何事之上優先執行。

自分の命令は、他のどんなことよりも優先される。

只有那種把自己命令視為至高無上的人,才會想到的指示……。

そう考えている者にしか思い付かないであろう指示を……。

*     *

*     *

「為什麼不回應羅迪利希大人的召喚!!」

「どうしてローディリッヒ様のお呼び出しに応じない!!」

穆諾的前屬下,也就是留在分店的一名店員,怒氣沖沖闖入塔沃拉斯商會總店怒吼。

ムーノの元部下、支店に残った店員のひとりがターヴォラス商会本店に怒鳴り込んできた。

這次不是丁稚,而是個手代等級的男子。

今度は、丁稚ではなく、手代の男であった。

「……欸?」

「……え?」

穆諾一臉茫然。

ぽかんとした顔の、ムーノ。

「所以,為什麼羅迪利希大人的……」

「だから、どうしてローディリッヒ様の……」

「啊,不,我驚訝的不是因為聽不懂你在說什麼,而是你那極其愚蠢且無禮的態度讓我震驚。」

「あ、いや、私が驚いているのは、あなたが言っていることが分からないからではなく、あなたのあまりにも馬鹿で無礼な態度に驚愕しているからですよ」

「欸……」

「え……」

前屬下被穆諾的話噎得呆住。

ムーノの言葉に、固まる元部下。

「你是別家店員吧?那你憑什麼對其他店的商會主出言不遜?難道你是笨蛋嗎?

「あなたは、他店の店員なのでしょう? それが、どうして他の店の商会主に対してそのような口が利(き)けるのですか? 馬鹿なのですか?

大概你是以為因為是分店長的命令,就可以對我橫加呵斥吧,但如今的我已不是雷利納斯商會的員工,也不是羅迪利希先生的下屬了。

大方(おおかた)、支店長の命令だから私を頭ごなしに怒鳴りつけてもいいとでも思ったのでしょうが、今の私はレリナス商会の従業員ではなく、ローディリッヒ氏の部下でも何でもありませんよ。

換言之,你只是一個分店員工,卻對別家商會主擺出高高在上的態度出口惡言。

つまりあなたは、たかが支店の従業員の分際で、他店の商会主に対して偉そうな態度で暴言を吐いたというわけです。

把這事告訴你上司:『因為自家人無禮且出口惡言,結果惹怒對方被趕走了』……」

あなたの上司に伝えなさい。『自分が無礼な態度で暴言を吐いたため、相手を怒らせて追い返されました』と……」

聽到這話,前屬下臉色發青。

それを聞いて、蒼くなる元部下。

以那個羅迪利希的性格,恐怕不可能對因部下愚蠢行為而導致的失敗一笑置之,尤其他自己正被逼到絕境……。

あのローディリッヒであれば、部下の愚かな行動による失敗を笑って許すとは思えない。それも、自分が追い詰められている状況で……。

因此穆諾認為,剛才說的話不會原封不動地被轉述回去。

なので、ムーノは今の言葉がそのまま伝えられることはあるまい、と思っていた。

反正他們會按照對自己有利的角度報告……說穆諾單方面對他們大喊大叫吧。那樣只會讓事態更加惡化……。

どうせ、自分に都合の良いように……、ムーノが一方的に怒鳴りつけてきた、とでも報告するのであろう。それがまた、ますます状況を悪化させるというのに……。

穆諾如此想著,但把那種事斷然視為對方那邊的內情,與自己無關。

そう考えるムーノであるが、それは向こうの事情であり自分には関係のないこと、と切り捨てた。

這名手代男子是穆諾當初沒邀請他轉職的人,當然有他的原因。

この手代の男は、ムーノが転職のお誘いをしなかった者である。それには、それだけの理由があった。

「總之,我們商會不會與對商會主無禮的他家店員進行任何對話或談判,請離開。」

「とにかく、我が商会は商会主に無礼な態度を取る他店の店員などとは話も交渉もしません。お引き取りを」

穆諾說完這句便往裡頭走去,前屬下無可奈何地只好黯然離去……。

そう言って奥へと去るムーノをどうすることもできず、仕方なく立ち去る元部下であった……。

*     *

*     *

「穆諾在哪裡!」

「ムーノはどこだ!」

羅迪利希一行人突然出現在塔沃拉斯商會總店,沒預約。

ターヴォラス商会本店に、アポもなく突然現れた、ローディリッヒ達。

不過,大約三十分鐘前,有人來打招呼通知會到訪。

いや、30分くらい前に、先触れの者が訪問を知らせてはきた。

……但那只是單方面、擅自的通告,並不能稱為真正的『預約』。

……しかしそれは、一方的に、勝手に通告してきただけであり、決して『アポを取った』と言えるようなものではない。

所以那只不過是突襲拜訪。

なのでそれは、ただの飛び込みに過ぎなかった。

當然,倒是多少給了穆諾方面準備的時間……。

まあ、ムーノ側が準備をするための役には立ったが……。

事先被指示的店員把羅迪利希與同行三人引到內室,帶進VIP接待室。

そして予(あらかじ)め指示をしておいた店員がローディリッヒと連れの3人を奥へと案内し、VIP用の応接の間に通した。

在那裡等候的是穆諾,以及一名沒有去王都、選擇留守的心腹部下。

そこで待っていたのは、ムーノと、王都へは行かず残留組となった腹心の部下のひとりであった。

打扮成僕從的香織與麗子站在穆諾座位後方待命,但這兩人並不列入人數內。她們是為了親自聽取對話,並在羅迪利希等人若動手時作為穆諾等人的護衛。

使用人の恰好をしたカオルとレイコがムーノの席の後ろに立ったまま控えているが、このふたりは員数外である。話を直接聞くためと、もしローディリッヒ達が暴力行為に及んだ場合の、ムーノ達の護衛役でもある。

一開始就擺出凶神惡煞的保全未免失禮,所以才採取了這種做法。

最初から強面(こわもて)の警備員を配置するのはさすがに無礼であるため、このような対処としたのである。

即使她們的身體等級相當於十五歲的少女,面對從未鍛鍊身體的商人,且她們還配備了手鐲型電擊槍與藏有麻醉針的戒指,必要時還有麗子的魔法與香織的藥劑,作為護衛已足夠,甚至有些過剩。

いくら身体レベルが15歳相当の少女であっても、身体(からだ)を鍛えたこともない商人が相手で、しかもブレスレット型スタンガンや麻酔針を仕込んだ指輪を装備して、おまけにいざとなればレイコの魔法も、カオルのポーションもある。護衛としては充分、いや、いささか過剰な戦力であった。

除非出現意外,香織與麗子不會插話。她們唯一的目的就是親自掌握情況與擔任穆諾等人的護衛,別無它意。

何か予定外のことが起こらない限り、カオルとレイコが話に口を出す予定はない。あくまでも、状況を正確に把握するために現場に立ち会いたかったことと、ムーノ達の護衛以外の目的はなかった。

不論現在的處境如何,他總算是他的前上司。

今の立場はともかく、一応は、元上司である。

因此穆諾起身迎接羅迪利希等人,請他們坐下。

なので、立ち上がってローディリッヒ達を迎え、椅子に座るよう促すムーノ。

羅迪利希剛一坐下便開口說道……。

そして、着席早々にローディリッヒが口にしたのは……。

「立刻轉告領主!並且將本店的商品以超優惠價格供我們調貨。之後這家店就由我們吸收合併。你們回到我們的店裡,照以前那樣工作!」

「すぐに領主に取り次げ! そしてこの店の商品を格安価格でうちに廻せ。その後、この店はうちが吸収合併してやる。お前達はうちの店に戻って、以前と同じように働かせてやる!」

((((啊~……))))

((((あ~……))))

這完全是無法接受的要求。

到底、受け入れられるはずのない要求。

但被逼到絕境的羅迪利希腦中大概只有硬推這些要求。

しかし、追い詰められて後がないローディリッヒには、それをゴリ押しすることしか頭になかったのであろう。

即使他們已離職,原本也是自己店裡的人,理應服從自己的命令。

いくら辞めたとはいえ、元は自分の店の従業員。自分の命令には従うのが当然。

他就這樣想著……。

そんなことを考えて……。

他是否已忘了,正是因為不遵從那個『自己的命令』才會有如今的局面……。

既に、その『自分の命令』に従わなかったからこそのこの状況であるということを忘れたのであろうか……。