ポーション頼みで生き延びます!
258 意想不到的敵人 4
「那麼,照計劃,我會儘速前往王都。」
「では、予定通り、私は早急(さっきゅう)に王都へと向かいます」
嗯,穆諾先生必須在王都成立分店。
うん、ムーノさんには、王都で支店を立ち上げてもらわなきゃならない。
就是塔沃拉斯商會的王都分店。
ターヴォラス商会王都支店をね。
總店依舊在這座城鎮。
本店は、あくまでもこの街だ。
而且,穆諾先生還得到雷利納斯商會露面,正式提交辭職書。
それに、ムーノさんにはレリナス商会に顔を出して正式に退職届けを出してもらわなきゃならない。
若那位次子隨意報告對他有利的說法,會變成穆諾等人對雷利納斯商會失了義氣,這可就麻煩了。
あの次男坊が勝手に自分にとって都合のいい報告をした場合、ムーノさん達がレリナス商会に対して不義理をした、というような話になると困るからね。
因此,必須把事情說清楚,讓商會主和王都其他商家都知道,是次子下了他們無法接受的命令並單方面解雇他們。
ちゃんと、次男坊が許容できない命令を出して一方的にクビにした、ということを商会主と他の王都の商店に広めなくちゃならないからね。
得維護塔沃拉斯商會重視義理、信守承諾的名聲。
ターヴォラス商会は義理に篤(あつ)く約束を守る商会だという評判を守らなきゃならないから。
而且分店一旦上軌道,就交給分店長和他的助理──在這裡支撐穆諾的三人中兩位──來打理,穆諾回來掌管總店。
そして、支店が軌道に乗れば、あとは支店長とその補佐……ここでムーノさんを支えていた3人のうちのふたり……に任せて、ムーノさんはここへ戻って、本店を取り仕切る。
當然,原本供應給雷利納斯商會的那些貨品,全部會轉到穆諾的店裡。
勿論、レリナス商会に卸していた分のうちの商品は全て、ムーノさんのお店に回す。
而且會散播一則謠言,說新分店長是個『擅自把深得領主信任的前分店長貶為普通員工再將他炒掉,結果又得不到領主信任招致不悅,連所有交易都被中止的愚蠢無能之人』,這樣的謠言會在城裡傳開,當然也會很快傳到王都。
そして新支店長の、『領主様の信頼を得ていた元支店長を勝手にヒラの従業員に落とした上でクビにして、その挙げ句、領主様の信用を得られず御不興を買い、全ての取引を打ち切られた愚かで無能な男』という噂がこの街中に広まり、当然ながらその噂はすぐに王都にも届いて広まるだろう。
……嗯,不知為何(……),進展得出奇地快(……)。
……うん、なぜか(・・・)、すごい早さで(・・・・・・)……。
* *
* *
「我回來啦~」
「ただ~」
「歡迎回來~」
「おか~」
蕾可回來了。
レイコが帰還。
「有異狀嗎?」
「異状は?」
「沒有特別的。」
「特になし。
啊,雷利納斯商會與我們為敵,所以要把這裡的分店關掉。接替者是穆諾先生創立的新興商行。
あ、レリナス商会が敵対したから、ここの支店を潰すよ。後釜はムーノさんが興した新興商家。
我們提供了資金援助。穆諾先生現在正衝向王都中心,準備成立王都分店。」
うちが資金援助した。ムーノさんは今、王都支店を立ち上げるべく、王都中心部へ殴り込み中」
「啊,是喔……,哪裡是『特別沒什麼』啊!」
「ああ、そう……、って、どこが『特になし』じゃい!」
蕾可吐槽道,不過嘛,老樣子了。
レイコが突っ込むが、ま、いつものことだ。
「那麼,雷利納斯商會的分店情況如何?」
「で、レリナス商会の支店の状況は?」
「員工有七成辭職,其中大多數都轉到穆諾先生的店。留下來的多半是沒有被邀請轉移的『累贅』,還有覺得新興商行前途不穩而有家室的人,以及因為上層大批離去就自以為能接班而想趁機升遷的蠢蛋。
「従業員の7割が退職、その大半はムーノさんのお店に移籍。残ったのは移籍のお声掛けをしなかった『お荷物』と、新興商家は先行きが不安だと思った家族持ちや、上がごっそり抜けたから自分がその後釜になって出世できると考えた馬鹿達。
職位再怎麼升高,真正有實務能力的員工都跑了七成,你以為店還能撐下去嗎……。
いくら役職が上がっても、本当に働いていた従業員が7割も抜けて、店がやっていけるとでも思ってるのかねえ……。
像這樣把正經的人都辭退光、只剩一堆渣渣的沒前途店舖,誰還敢去應徵啊……。
まともな連中がこれだけごっそり辞めてカスばかり残った先のない店に、新規に就職しようなんて考える者が、果たしてどれだけいることか……。
更糟的是,新任分店長和高層根本得不到領主大人的接見。
おまけに、新しい支店長や上層部は、領主様が全く相手にしていないと来た。
地方城鎮謠言傳得又快。
地方都市ってのは、噂が広まるのが早いからねえ。
新分店長拚命想與領主大人面見,卻被門前打發,說『領主大人不會接見沒有介紹、突襲上門推銷的陌生商人』。
新支店長が必死になって領主様に面会しようとしているけれど、『領主様は、紹介者もなしで飛び込み営業に来た面識のない商人になどお会いにならぬ』と言われて門前払い。
即便新分店長再怎麼自稱是與領主有往來的雷利納斯商會新分店長,也只換來一句『領主大人往來的是名叫穆諾的商人,那筆往來至今仍在;至於什麼羅德里希這號商人,本人不認識』的冷淡回覆。」
新支店長がいくら自分は領主様と取引のあるレリナス商会の新支店長だと言い募っても、『領主様が取引していたのはムーノという名の商人であり、その取引は今も続いておる。ローディリッヒなどという商人は知らぬ』と、けんもほろろ」
「啊~……」
「あ~……」
「然後,他們去找穆諾想要他幫忙轉達,可穆諾早就把分店的宿舍撤掉,走遍整個城也找不到他的身影。
「そして、取次ぎをさせようとしてムーノさんを捜したけれど、ムーノさんは当然ながら支店内の居住区はとっくに引き払ってるし、街を捜しても姿がない。
……當然,穆諾的家當已經被運到他新開的店『塔沃拉斯商會』總店的商會主住處,穆諾本人也早就啟程前往王都。
……勿論、ムーノさんの家財道具は新たに用意したムーノさんの店、『ターヴォラス商会』本店の商会主居住区に運んでるし、ムーノさんはとっくに王都へ向かってるんだけどね。
反正,就算他們能找到穆諾,穆諾也沒有義務再為那個已經把他解雇的舊東家效力——更別說為那個單方面把人炒掉的前上司效力了。
ま、もしムーノさんを捕まえることができたとしても、既にクビにされた昔の勤め先のために働く義理はないしね。それも、自分達を一方的にクビにした元上司のためになんか……。
沒交接就把人解雇,才是你們的錯!」
引き継ぎもしないうちにクビにした方が悪い!」
「啊~」
「あ~」
蕾可露出一副無奈的表情。
レイコは、呆れたような顔をしている。
不過,這種手法正是蕾可擅長的!
でも、こういうやり方は、レイコが得意としていることじゃん!
我只是學生時代被多次示範過,所以學會了而已。
私はただ、学生時代にそれを何度も見せられて覚えただけだ。
「總之,穆諾的店雖然店主不在,但對員工來說,只不過是店址和店名換了,工作內容還是一樣,所以他們照常上工。
「とにかく、ムーノさんの店は商店主不在だけど、従業員達にとっては店の場所と名前が変わっただけでやることは今までと同じだから、普通に仕事をしてるよ。
相較之下,雷利納斯商會的實戰戰力大半流失,留下的大多數根本沒用。
それに対してレリナス商会の方は実戦力の大半が抜けて、残ったのの大半は使えない連中だし。
即便是唯一可依靠的『只是因為有妻兒而不想去冒險的普通員工們』也因為可靠的上司與能用的下屬被大批抽走、而且客戶連帶被挖走,肯定會陷入大混亂吧……」
唯一頼りになる『妻子を抱えて冒険はしたくなかったというだけの、普通の従業員達』も、頼れる上司や使える部下がごっそりいなくなって、しかも取引先をそのまま持って行かれたんじゃあ、大混乱だろうからなぁ……」
嗯,沒問題沒問題!
うん、問題、ないない!
* *
* *
「久違了……」
「お久し振りでございます……」
「嗯,好久不見。」
「うむ、久しいな。
……那麼,你為何會在這裡?現在本該在把分店長的工作交接給羅德里希,並輔佐身為新分店長的羅德里希才對吧……」
……で、お前はどうして今、ここにいるのだ? 今は、ローディリッヒに支店長としての業務の引き継ぎと、新支店長であるローディリッヒの補佐をしておるはずであろう……」
抵達王都的穆諾,帶著同行的兩名部下──將擔任『塔沃拉斯商會王都分店』分店長與副分店長的人──一同前往拜訪雷利納斯商會王都總店。
王都に到着したムーノは、連れであるふたりの部下……『ターヴォラス商会王都支店』の支店長と、副支店長になる者……を連れて、レリナス商会王都本店を訪れていた。
目的是向商會長德雷因致意。
商会長であるドレインに挨拶するためである。
「是的,我等四人由王都總店派遣,在羅德里希大人接任新分店長後被降為普通員工,之後又被告知解雇了。
「はい、私共、王都本店から派遣されました4名は、新支店長であるローディリッヒ様にヒラの従業員に降格されました後に、クビを言い渡されました。
因此,我們特地來向店主大人報告此事並致意……」
ですので、そのことを旦那様に御報告すると共に、御挨拶にと……」
「什、什麼!」
「な、何!」
德雷因睜大了眼睛。
ドレインは、眼を見開いた。
顯然他有些驚訝。
さすがに、少し驚いたようである。
數年前把穆諾等人派往地方分店,並不是因為對穆諾等人有什麼不滿。
数年前にムーノ達を地方都市の支店へと送り込んだが、別にムーノ達に思うところがあったわけではない。
一般員工可以當地雇用,但分店長與其直屬部下必須由總店派遣,所以只是不得不派人過去而已。
一般従業員は現地雇用で構わないが、支店長とその直属の部下となる者は本店から派遣せねばならず、誰かを送らねばならなかったに過ぎない。
而且,他想把支持次子的那些人留在總店,不願把支持長子的派到地方,免得成為不滿的來源,也不希望在自己監視不到的分店有人密謀。
そして、次男の味方となる者は本店に置いておきたかったし、長男派の者を地方に遣るのも不満の種になりそうであるし、自分の目が届かない支店で色々と画策されるのも困る。
因此,對後繼者鬥爭不感興趣、又中立可靠且認真的穆諾,是理想的分店長人選。
なので、後継者争いなどには全く興味を持たず、中立であり真面目で信用の置けるムーノは、恰好の支店長要員だったのである。
穆諾似乎討厭歪門邪道,在總店不太好用,但派到分店就沒問題。
悪事は嫌いらしいムーノは本店では少し使いづらいが、支店であればそれも問題ない。
德雷因並非討厭誠實且認真的穆諾。
ドレインは、正直で真面目なムーノを、決して嫌っていたわけではないのである。
「…………」
「…………」
他不明白為何羅德里希會解雇原本對羅德里希而言應該是『可用的棋子』的穆諾。
ローディリッヒにとって役に立つ、『使えるコマ』であるはずのムーノを、なぜローディリッヒがクビにしたのか、分からない。
但若在未確認情況下就否定並撤回羅德里希作為分店長所做的人事,等於往羅德里希臉上抹黑,也會顯示他作為分店長無能。
だが、支店長としてローディリッヒが行った人事に対して、事情も確認せずに自分がそれを否定し取り消したのでは、ローディリッヒの顔に泥を塗ることになり、それは即ち、ローディリッヒが支店長として無能を晒したということになる。
……那做不到。
……それはできない。
若那麼做,就無法向眾人證明羅德里希比長子拉薩爾更有能力。
そんなことをすれば、ローディリッヒが長男ラサルより有能である、と皆に見せつけることができない。
大概上層打算由他帶來的親信們佔據要職吧。
おそらく、上層部は自分が連れて行った取り巻き達で占めるつもりなのであろう。
德雷因這麼想後判斷,雖非最佳手段,但不會刻意去改變次子羅德里希的作法。
そう考え、最善手ではないものの、次男ローディリッヒのやり方を敢えて変えさせることもないであろうと判断した、ドレイン。
「……抱歉。關於分店之事,我已將全權委託給羅德里希。
「……済まんな。支店のことに関しては、ローディリッヒに全権を委任しておる。
我對穆諾等人過去的表現十分滿意,但對於分店長所做的人事變動,我並非有權干預的立場……」
ムーノ達の今までの働きには充分満足しておったが、支店長が行う従業員の人事に関しては、儂がどうこう言う立場にはないのだ……」
德雷因顯然帶著些許罪惡感,說話吞吞吐吐。
さすがに、少し罪悪感があるらしく、歯切れの悪いドレイン。
穆諾趁那個空檔趕緊抓住機會。
そして、ムーノはその隙に食らい付いた。
「店主大人,承蒙照顧多時,
「旦那様、長らくお世話になりました。
並且在離別之際,有一件請求想拜託您。」
そして、お別れに際しまして、ひとつお願いがございます」
「嗯?是什麼,說來聽聽。」
「ん? 何だ、申してみよ」
雖有些戒備,但穆諾絕非會提無理要求的人,德雷因於是催促他繼續說。
少し警戒したものの、ムーノは決して無茶を言うような者ではない。なので、先を促すドレイン。
「是的,我們接下來得找新的工作,若到時大家覺得『在大店被解雇,難道是做了什麼壞事嗎?』那會很麻煩,
「はい、私共はこの後、新しい仕事を探さねばなりません。その時に『大店をクビになるとは、何かしでかしたのではないのか』と思われますと、とても困ります。
所以,想請店主大人寫一紙證明,說『這些人是因店方因素被安排待命或休職,絕非因為惹事被解雇』,可否請您寫個證明呢……」
そこで、旦那様に『この者達は店の都合で暇(いとま)を取らせた。決して問題を起こしてのことではない』と一筆書いていただければ、と……」
「嗯……」
「む……」
確實,穆諾等人並無過失。
確かに、ムーノ達に非はない。
而且他們都是認真誠懇的人。
そして、真面目で誠実な者達である。
而且最重要的是,這次過錯在羅德里希那邊。
そして何より、今回はローディリッヒの方に非がある。
若就這樣冷處理,可能會讓羅德里希留下惡名。
このまま冷たくあしらうと、ローディリッヒの悪評が立つ可能性がある。
既然如此,寫那麼一封證明也無妨。
それならば、それくらい書いてやっても構うまい。
只要一紙書面就能換來感謝,值得一試。
書付ひとつで感謝が得られるならば、安いものである。
想到這裡,德雷因便大力點頭。
そう考えたドレインは、大きく頷いた。
「好吧。他們多年來忠心耿耿,這種小事就交給你去辦吧。」
「良かろう。長年忠義を尽くしてくれたのだ、それくらいのことであれば、任せるがよい」
聽到那句話,穆諾等人低下頭,彷彿在掩飾嘴角的扭曲。
その言葉に、ムーノ達は頭を下げた。口の端(は)が歪むのを隠すかのように。
『(((計畫如期進行……)))』
(((計画通り……)))