ポーション頼みで生き延びます!
243 新任聖女 1
聖女有著與獵人或商人截然不同之處。
聖女には、ハンターや商人とは大きく異なる点がある。
換言之,獵人從加入獵人公會起、商人從加入商工公會起就能自稱獵人或商人,但聖女就不是那樣。
それは、ハンターはハンターギルドに登録した時から、そして商人は商工ギルドに登録した時から、それぞれハンターや商人を名乗ることができるが、聖女はそういうわけにはいかない、ということである。
神官或巫女只要隸屬於神殿,就能這麼稱呼,也會被人們那樣稱呼。
神官や巫女は、神殿に所属すればそう名乗れるし、人々からもそう呼ばれる。
然而,『聖女』則……。
しかし、『聖女』は……。
不是自己能夠主動宣稱的,除非人們自然那麼稱呼,或神殿認可其業績並正式認定。
人々から自然とそう呼ばれるようになるか、神殿がその業績を認め正式に認定しない限り、自分から名乗れるようなものではなかった。
不,即使被認定,幾乎也沒有人會自稱『聖女』。
いや、たとえ認定されたとしても、聖女を自称する者は、まずいない。
『聖女』終究是由他人稱呼的稱號,而非自我宣稱之物。
あくまでも『聖女』は、他者がそう呼ぶものであり、自称するものではなかった。
所以……。
なので……。
「我一個人的門檻也太高了吧!」
「私だけ、ハードル高いじゃん!」
卡奧魯這麼發牢騷也不為過。
カオルがそう愚痴を溢すのも、無理はなかった。
* *
* *
「怎麼了嗎?」
「どうかされましたか?」
「啊,嗯,就是剛剛跟森林狼交手時我有點出包了……」
「あ、いや、ちょっと森林狼(フォレストウルフ)相手に下手(ヘタ)打っちまってな……」
朝城鎮方向沿著大路走的五名男子,被從後方走來的少女那樣問道,便一邊抓頭一邊回答。
街に向かって街道を歩いていた5人連れの男達は、後方からやってきた少女にそう尋ねられ、頭を掻きながらそう返事した。
五人對一頭的情況稱不上了不起,不過若對方是一群幾頭來襲,只有兩三人受輕傷也算得上了不起的戰果。大概是謙遜,或是想顯得自己真的能那麼輕鬆取勝的虛張聲勢,兩者其一吧。
5人対1頭ならば褒められたことではないが、相手が数頭の群れであったなら、軽傷者が2~3人で済んだというのは誇っても良い戦果であろう。おそらく、謙遜か、本当ならばそれくらい無傷で倒せるのだ、という見栄張りかの、どちらかなのであろう。
男人就是會在可愛的少女面前擺架子,哪怕只是過路陌生人也想裝一裝。
男というものは、いくら行きずりであり無関係な者であっても、可愛い少女に対しては恰好をつけたがるものなのである。
從外觀看來並不嚴重,兩人手臂有淺裂傷,還有一人腳受了點傷,走路有些不便。
見たところ、本当に大した怪我ではないらしく、ふたりが腕に浅い裂傷、そしてひとりが少し足をやられて歩きづらそうにしている程度であった。
「……可以讓我看一下你的腳嗎?」
「……少し、足を見せていただいても?」
「啊?啊啊,那倒沒關係……雖然不深,但被爪子劃得裂開了。如果有防止化膿的藥,我會付錢的。」
「あ? ああ、そりゃ別に構わんが……。浅いが、爪で切り裂かれたからパックリいっててな。化膿止めの薬でも持っているなら、カネは払うぞ?」
離城鎮還有一段距離,要到明天才會到達,因此他們擔心夜間傷口會惡化,這是理所當然的。
街まではまだ距離があり、着くのは明日になる。なので、夜のうちに傷が悪化することを心配しているのであろう。当然の考えである。
腳受傷的男子坐在路邊一塊較大的石頭上,伸出他那隻受傷的左腳。
足を怪我している男は、街道脇の大きめの石の上に腰掛け、怪我をしている左足を差し出した。
傷口在大腿外側,雖然用布綁著,但即便稱得上淺,也流了不少血,沾得一片濕透,是否已完全止血還很不確定。
傷は、太腿の外側。布で縛ってあるが、浅いと言っても、かなり出血したらしく、血でべったりと濡れている。まだ完全に血が止まっているのかどうかさえ怪しかった。
「嗯……」
「ふむ……」
少女確認了束縛處後……。
少女は、縛られた部分を確認したあと……。
「請各位把這個人按住一下,好嗎?」
「ちょっと、皆さんでこの人を押さえつけていただけますか?」
「欸?」
「え?」
受傷者一臉茫然,不知道她在說什麼。
何を言われたか分からず、きょとんとした顔の怪我人。
而其他四人則……。
そして、他の4人は……。
「看起來蠻有趣的」
「何か、面白そうだな」
「明白,交給我們吧!」
「分かった、任せろ!」
不知為何,他們老實地照著少女的吩咐,把受傷男子的手腳抓住固定住。
なぜか素直に、少女に言われたとおり、足を怪我した男の手足を掴み固定した。
「喂,你們究竟在做什麼……」
「いや、お前ら、いったい何を……」
那些男人……除了腳受傷的那個以外……根本沒懷疑過少女。
男達……足を怪我している者以外……は、少女のことは全く疑っていなかった。
大約十二、十三歲的銀髮少女。
12~13歳くらいの、銀髪の少女。
因為她未成年、衣著清潔且看起來昂貴,並不像會去詐騙窮獵人的愚蠢傢伙。
未成年の少女であるし、身なりは清潔で高価そうな衣服を身に着けており、そして貧乏なハンター相手に詐欺行為を働こうという馬鹿には見えなかったからである。
若對獵人做那種事,很快就會透過獵人公會傳遍所有獵人。為了撈點小錢去冒那種風險未免太不划算。
ハンター相手にそんなことをすれば、すぐにハンターギルドを通してハンター全員に情報が廻る。小銭稼ぎと引き換えにするには、それはあまりにもリスクが大きすぎる。
所以他們想像她會潑上那種非常刺痛、會讓大人都哇地大叫的強烈藥劑,就嘻嘻笑著。除了被潑的人本人之外。
なので、少女が非常に染みる……大の大人が暴れるくらい……の強烈な薬をぶっかけるのだろうと予想して、にやにやと笑っているわけである。ぶっかけられる本人以外は。
而且即便效果只是些許安慰,只要能稍微抑制夜間的發燒,他們也覺得付幾枚銀幣不為過。應該不會被要求付小金幣那種多吧。
そして、効果は気休め程度であっても、少しでも夜中の発熱を抑えることができるなら、銀貨数枚程度は請求されても惜しくない。さすがに、小金貨を要求されるようなことはないであろう。
少女把綁住傷口的布解開,撐開被魔物爪子撕裂的褲子破口,然後用腰間水筒的水沖洗傷口,右手輕輕覆在傷處……。
少女は傷を縛っていた布を解き、元々魔物の爪によって裂かれていたズボンの破れ目を開いた。そして腰に着けていた水筒の水で傷口を洗い、右手でそっと傷に手を当てて……。
「消毒!」
「消毒!」
「哇啊啊~!」
「ぎゃあああ~!」
那名猛然抽搐的男子被另外四人牢牢按住。
びくん、とはねる男の身体は、他の4人によってしっかりと押さえ込まれた。
「止血、麻醉、治療!」
「止血、麻酔、治癒!」
「嗚哇……咦?」
「ひいいい……、い?」
突然痛感消失,受傷者露出一臉茫然的表情。
突然痛みが止まり、きょとんとした顔をする怪我人。
「……好了。先把傷口的髒污與血洗淨,消滅會導致化膿的東西,完全止血,消除疼痛,並把傷口閉合了。」
「……終わりました。まず傷口の汚れと血を洗い流し、化膿する原因となるものを消し去り、血を完全に止めて、痛みをなくし、傷口をくっつけました」
之所以在消毒時讓他感到痛,是為了顯示有種不可思議的力量存在。當然也可以做得不痛,但那樣說服力會變弱,於是選擇如此。
消毒の時に痛みを与えたのは、不思議な力の存在をアピールするためである。勿論痛くないようにもできたが、それでは説得力が弱いと考えたわけである。
「「「「「…………」」」」」
「「「「「…………」」」」」
五人仔細地盯著那曾經是傷口的地方看。然後……。
まじまじと傷口……であった部分……を覗き込む、5人。そして……。
「沒了……。傷口沒了……」
「無(ね)え……。傷が無え……」
「那個,那只是外表而已喔!我只是止住血並把傷口封起來,以防壞東西進入。」
「あ、それ、外見だけですよ! 止血と、悪いものが傷口から入らないように塞いだんです。
「內部並不是完全癒合,所以幾天內請不要對那個部位施加過大的力量喔。」
内部まで完全に治ってるわけじゃないですから、数日間はそこに無理な力が加わらないようにしてくださいね。
「我只是讓你不太感覺疼痛而已,如果誤以為已經好了,在完全癒合前就勉強用力,傷口會再度裂開喔。」
痛みをあまり感じないようにしただけですから、治ったと勘違いして完全に治る前に無理をすると、またパックリと傷が開きますよ。
「大概休息三天吧。從第四天開始,正常全力行動也沒問題……」
3日くらいは、仕事を休んでください。4日目からは、普通に全力で動いていただいても問題ありませんので……」
實際上她是用塗在掌心的藥劑把傷完全治好,但為了不讓人知道那麼有速效,她便這麼說來搪塞。
そして、実際には手の平に纏わせたポーションにより完全に治しているのであるが、そんな速効性があると知られないように、そう言って誤魔化したのであった。
「「「「「…………」」」」」
「「「「「…………」」」」」
* *
* *
「欸?免費?」
「え? 無料(タダ)だって?」
「是的。要把女神大人的庇護帶給大家,怎麼會做出向人收錢的事呢?」
「はい。女神様の御加護を人々にお届けするのに、お金を取るような真似ができるはずがないでしょう?」
「「「「「…………」」」」」
「「「「「…………」」」」」
他們心裡肯定有各種想法,譬如神殿會要求捐款,或是替病人祈禱需要支付高額費用之類的……。
色々と言いたいことはあるだろう。神殿は寄付を要求するとか、病人に祈祷をしてもらうには多額の代金が必要だとか……。
但一被她這麼說,確實無話可反駁。
しかし、こう言われてみれば、確かにその通りであり、反論のしようがなかった。
再者,若把錢硬塞給她,那反而是對這位少女的侮辱。
何より、こう言われてお金を押し付ければ、それはこの少女に対する侮辱行為になる。
於是大家只能沉默地低下頭。
なので、皆、黙って頭(こうべ)を垂れるしかなかった。
而到了隔天黃昏,城裡的獵人公會分部已經開始流傳起這個傳聞。
そして翌日の夕方には、街のハンターギルド支部で噂が広まっていた。
『聖女來到城鎮』……。
『聖女が街にやってきた』と……。
一開始就達成了門檻,但當然,卡奧魯並不知道這件事。
初(しょ)っ端(ぱな)からハードルクリアであるが、勿論、カオルはそんなことは知らなかった。
* *
* *
「不好意思,我想捐一些食物……」
「すみません、食べ物を寄贈したいのですけど……」
銀髮少女牽著一輛貨車來到了孤兒院。
孤児院に、荷車を牽いた銀髪の少女がやってきた。
她對在庭院裡玩耍的孩子們這麼一說……。
そして、庭で遊んでいた子供達にそう言ったところ……。
「哇啊啊啊!等一下,我去叫院長來!
「えええええっ! 待ってて、院長先生を呼んでくる!
別讓她逃走!大家,務必看緊、絕對別放她跑掉!!」
逃げちゃ駄目! みんな、絶対に逃がさないよう見張ってて!!」
「「「「「「知道了!」」」」」」
「「「「「「分かった!」」」」」」
然後,不一會兒就被孩子們團團包圍。
そして、あっという間に子供達に包囲された。
「是罪犯嗎!」
「犯罪者かっ!」
想著藉由捐贈快速獲得名聲,結果卻遭到這樣的對待。
手っ取り早く名声を得ようと考えて、孤児院への寄贈を行おうとしたところ、この扱いである。
對她的待遇雖然過分,但孩子們一定是拼命要確保絕不能讓她跑掉吧。
酷い扱いであるが、子供達は、決して逃がしてはならない、と必死なのであろう。
「到底有多餓啊……」
「どんだけ飢えてるんだよ……」