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ポーション頼みで生き延びます!

239 新人獵人 5

「比賽結束!勝者,新人小妹!!」

「勝負あった! 勝者、新人ちゃん!!」

「我是坎迪達!啊,暱稱請叫『坎』好了」

「キャンディーダです! あ、通称は、『キャン』でお願いします」

因為觀眾中有人用奇怪的稱呼高喊勝者的名號,蕾子急忙報上自己的名字。

観衆の中からおかしな呼び名で勝ち名乗りを上げられたため、急いで名前を申告したレイコ。

若在這裡讓那種綽號定型就糟糕了。

ここで、そんなふたつ名が定着してしまっては大変である。

……尤其是到了成為正式獵人之後。

……特に、一人前になった時に。

就像那隻因為小時候很小所以取名『小不點』,結果長大變成巨大的狗一樣。

飼い始めた時に小さかったから『チビ』と名付けた犬が、巨大になってしまった。

必須避免將來出現那種不相稱的危險,絕對不能!

将来的にそんなミスマッチとなるような危険は回避せねばならなかった。絶対に!

「知道了。勝者,新人獵人,坎!」

「分かった。勝者、新人ハンター、キャン!」

不知是單純的獵人還是公會職員,有位自告奮勇當裁判的男子把稱呼改正了,蕾子總算鬆了一口氣。

ただのハンターなのかギルドの職員なのか知らないが、勝手に審判役を買って出たらしい男性によって無事呼称は訂正され、ひと安心のレイコであった。

那人知道蕾子不是外地來的獵人而是新人,應該是從她註冊時就一直在看著她。

レイコが余所から来たハンターではなく新人だと知っているということは、登録の時からずっと見ていた者なのであろう。

「那麼,我有幾個問題要問你,過來一下。」

「じゃあ、色々と聞きたいことがあるから、ちょっと来てくれ」

被另一個男人突然那樣指示,蕾子有些不悅。

いきなり別の男性にそう指示されて、少しムッとした様子のレイコ。

「哈?你到底是誰?」

「はぁ? あなたはいったいどなたですか?」

對於陌生人這樣擅自發號施令,她沒有義務服從。更何況是那種連徵詢本人意願都不做就單方面下命令的對象……。

見知らぬ者に、勝手にそんなことを言われる筋合いはない。それも、こちらの意志を確認することもなく一方的に命令するような相手には……。

因此因為眾目睽睽她並沒有立刻爆出尖銳的話,但仍以帶有些拒絕的語氣這麼說了……。

なので、大勢の目があるためいきなりキツい言葉を浴びせはしないものの、やや拒絶っぽい口調でそう言ったレイコであるが……。

「我是這裡的公會會長。」

「ここの、ギルドマスターだ」

「啊……那就沒辦法了……」

「ああ……。なら、仕方ないですね……」

語氣明顯不太情願,但蕾子還是勉強點頭答應。

あからさまに気が向かない口調ではあったが、渋々了承の返事をするレイコ。

畢竟對方是公會會長,沒必要無謂挑釁,而且今後也會經常利用對方,交換些情報也無妨。

まあ、相手がギルドマスターであれば、無駄に喧嘩を売る必要はない。それに、これから色々と利用させてもらう相手なので、少しは情報交換をしておくのも悪くはない。

於是蕾子乖乖回到建築裡,跟著走上二樓,來到公會會長的事務室。

なのでレイコはおとなしく建物に戻り、2階のギルドマスターの事務室へとついていった。

*     *

*     *

「歡迎來到這座城鎮。那麼,打算停留多久?我們希望能讓實力出眾的人把積壓的高階委託多處理一些……

「この街に、よく来てくれた。で、滞在予定はどれくらいだ? 腕の立つ者には溜まっている高ランクの依頼を少しでも多く片付けてもらいたいのだが……。

你是和隊伍分開行動嗎?」

パーティメンバーとは別行動か?」

「欸……」

「え……」

看來公會會長並不是從一開始就全程目睹了整個過程。

どうやら、ギルドマスターは最初から全部見ていたわけではないらしかった。

大概是第一次的爭執時注意到一大群人蜂擁到訓練場而來,目擊了所謂的硬幣斬;回到房間後又看到人群再度移動到訓練場,於是又再度趕來。

おそらく、最初の揉め事で大勢がゾロゾロと訓練場へ行くのに気付いてやってきて、硬貨斬りを目撃。その後自分の部屋へと戻り、再び大勢が訓練場へと移動するのを見て、またやってきたのであろう。

因此他並沒有看到蕾子註冊為新人的場面,反而以為她是從別的城鎮來的獵人。

そのため、レイコが新人登録をしているところとかは見ておらず、レイコのことを他の街からやってきたハンターだと思っているらしかった。

他可能認為在第二場戰鬥中被年輕人輕易打到肩膀或刺中腹部,是因為自信藉由在裝甲內藏的鐵板能穩穩承受,並故意不躲讓年輕人看見攻擊無效。

2度目の戦いで若者に簡単に肩を打たれたり腹を突かれたりしたのは、鉄板を仕込んだ防具で確実に受けられるという自信、そして攻撃が通らないということを若者に見せつけるためにわざと避けずに打たせたとでも思っているのであろう。

不管護具多麼特殊,或刀刃多麼被刃引,即便被鐵棒敲擊或刺擊也毫不動搖,這是鍛鍊出來的肉體與精神。

いくら特殊な防具であろうとも、そしていくら刃引きされていようとも、鉄の棒で打たれたり突かれたりしても微動だにしない、鍛え上げられた肉体と精神。

看到這一切還不覺得蕾子是高階獵人的人,要麼就是笨蛋,要麼就是剛好看到了她註冊的場面。

これを見て、レイコが高ランクハンターだと思わない者は、馬鹿か新人登録の場面を見ていた者だけであろう。

「不,我才剛註冊,是個新手F級,所以即便想接高階委託,也不會被允許……

「いえ、私はついさっき登録したばかりの新米Fランクですから、高ランクの依頼は、受けたくても受けさせてもらえないと思いますが……。

而且我剛註冊當然沒有夥伴,是單飛的。所以無法符合您的期待。

それと、私は登録したばかりなので当然仲間はおらず、ソロです。なので、御期待には添えませんね。

而且我打算暫時以這座城鎮為據點活動,直到想要移動為止會使用這分部。」

そして、しばらくはこの街を拠点にして活動しようと思っていますので、移動したくなるまではこの支部を利用させていただく予定です」

「什、什麼……」

「なっ……」

公會會長原以為蕾子是高階,至少是C級上位或B級的想法讓他哽咽也無可厚非。

レイコが高ランク、少なくともCランク上位かBランクであろうと思っていたギルドマスターが声を詰まらせるのは仕方ないであろう。

「既然對低階獵人沒需求,那我就先失陪了」

「では、低ランクハンターには御用がないようですので、失礼します」

蕾子匆匆從椅子上站起離開房間,背後沒有人叫住她。

さっさと椅子から立って部屋を後にするレイコに、後ろから声が掛かることはなかった。

『還好在被說要去參加升級考試之前趕緊撤退了……。

(昇級試験を受けろ、なんて言い出される前にさっさと撤収できてよかった……。

不過,憑我這副樣子他竟然認為我是那麼高的等級,究竟為什麼呢……。

でも、私のこの見た目で、そんな高ランクだと思ったのは、いったいなぜなのか……。

也有可能他把我想成軍人世家從小受嚴格訓練,或是劍術道場的千金、天才少女劍士之類。在這個世界,那類立場的少女並不罕見……。

まあ、軍人の家系で幼少の頃から厳しい訓練を受けていたとか、剣術道場の娘で天才少女剣士、とかいうのが存在してもおかしくはないか。この世界では、そういう立場の少女はそれなりの数がいるだろうから……。

話說回來,這不是我要塑造成天才少女獵人形象時會有的疑問嗎』

というか、これから天才少女ハンターとして売り出すつもりの私が抱くような疑問じゃないか)

蕾子一邊下樓梯一邊這麼想著。

そしてレイコは、階段を下りながらそんなことを考えていた。

通常要出人頭地就得儘快提升等級。但蕾子不想參加升級考試,自然有她的理由。

普通は、成り上がるためには早くランクを上げる必要がある。しかし、レイコが昇級試験を受けたくないと考えるのには、勿論理由(わけ)がある。

連獵人的基本都不懂,卻被突然當成一人前的等級也會很困擾。

ハンターの基本も知らないというのに、いきなり一人前扱いのランクにされても困る。

再者,C級或B級的獵人打倒稍微棘手的獵物也不算稀奇。

そして、CランクやBランクのハンターが少々手強(てごわ)い獲物を倒しても、別に珍しくもない。

因此她刻意在註冊時不申請升級,打算以『完全是菜鳥的F級小姑娘卻狩獵了高階魔物』的衝擊力一舉打響名號。

なので、『全くの新米であるFランクハンターの小娘が、高ランクの魔物を狩った』というインパクトで一気に名を売ることを狙い、敢えて登録時にランクアップの申請をしなかったのである。

她沒有注意到,即便不做那種事,名聲早就已經迅速傳開了。

……そんなことをしなくても、既に一気に名が売れているということには気付いていない。

如果蕾子真有那個打算,靠著能不被發現使用的輔助魔法和特製短劍……利用高速振動功能甚至能切斷對方的劍……本來應該能升到C級,最差也能到D級。

レイコがそのつもりであれば、バレないように使う補助魔法と特製の短剣……高速振動機能を使えば、相手の剣を切断できる……によって、Cランク、悪くともDランクにはなれたはずである。

當然前提是實技考試允許使用自備武器。

実技試験に自前の武器を使わせてもらえれば、の話であるが。

即使自備的劍不被允許,光靠身體強化或沿體表施放的護盾(バリア)等輔助魔法也應該足夠……。

まあ、もし自前の剣が駄目でも、身体強化や体表面に沿わせて張った防護魔法(バリア)とかの補助魔法だけでも充分だとは思われるが……。

*     *

*     *

回到一樓,仔細看完一般委託的公告欄後,蕾子又去看常駐委託的公告欄。

1階に戻り、じっくりと通常依頼のボードを眺めたあと、今度は常時依頼のボードを見るレイコ。

常駐委託不同於一般委託,不需事先受理手續,事後申報即可;其大半是採集物交付與清剿哥布林、科博特等的任務。

常時依頼は通常依頼とは違い、事前に受注手続きをしていなくても事後申告で済む依頼であり、その大半は採取物の納入とゴブリンやコボルト等の間引きである。

清剿任務若有人拿外地狩獵的東西來會很麻煩,但遠方狩獵的獵物因為證明部位會劣化,據說很容易辨別真假。

間引きは、余所の場所で狩ったものを出されると困るが、遠くで狩ったものは証明部位の劣化で簡単に判別できるらしい。

那些委託以及報酬額都張貼在常駐委託的佈告欄上。

それらの依頼と報酬額が貼り出されているのが、常時依頼のボードである。

一般委託在接案時有等級限制,但常駐委託沒有『委託失敗』的概念,因此沒有那種限制。受傷或死亡則自行負責。

通常依頼は受注にランク制限があるが、『依頼失敗』という概念がない常時依頼においてはそういう制限がない。怪我や死亡は自己責任である。

而且採集的物品既可作為『リトルシルバー』孩子們的食材或販售用途,也可以當作恭子開始作為商人活動時的商品,十分方便。

そして採取であれば、『リトルシルバー』の子供達の食材や販売用として、また商人としての活動を始める恭子の商品としても回せるため、色々と都合がいい。

再者,一般委託有『委託人』這個概念,若遇到奇怪的委託人而產生糾紛則要避免,因此常駐委託對蕾子來說相當合適。

それに、通常依頼には『依頼人』というものがいるため、おかしな依頼人に当たって揉めるのは避けたいという点からも、レイコにとって常時依頼は都合が良かった。

果然沒有人再走上前去跟看著佈告欄的蕾子搭話或惹事。

さすがにもう、ボードを眺めるレイコに話し掛けたり、ちょっかいを出したりする者はいない。

『好,這樣總算獲得了立足點。接下來只要說「偶然遇到攻擊我的魔物,結果被我反敗為勝!」之類,去狩獵大物打響名聲就行了……』

(よし、これで一応のポジションを獲得できたか。あとは、『たまたま出くわして襲ってきた魔物を、何とか返り討ちに!』とか言って、大物を狩って名を上げれば……)

幾乎完全照計畫順利進行。想到這點,蕾子得意地一笑……。

ほぼ計画通りに、うまくいった。そう考え、にやりと笑うレイコであった……。

*     *

*     *

在企劃階段,關於角色分配並非沒有人提出過『把聖女角色交給恭子、商人角色交給薰會比較好』的建議……主要是恭子自己提出的。

計画段階において、配役について『聖女役を恭子、商人役をカオルにした方が良いのではないか』という案が出なかったわけではない。……主に、恭子から。

然而經過多數決,那個提案被否決了。

しかし、多数決によって、その案は却下された。

不能把聖女交給恭子是有她的理由。

恭子に聖女役を任せられないのには、理由(わけ)がある。

當然,薰具備調製藥水的能力這一點也是考量。

勿論、カオルにはポーション作製能力がある、ということがある。

但這可以用『事前大量製作各種藥水,放進恭子的道具箱』的方式解決。

しかしそれは、『事前に各種ポーションをたくさん創り、恭子のアイテムボックスに入れておく』という方法により解決できる。

那為何不能交給恭子擔任聖女呢……。

なのになぜ、恭子には聖女役を任せられないかと言うと……。

……沒錯,恭子是個『正義感過強』的人。

……そう、恭子は『正義感が強すぎる』のである。

乍看之下,這似乎是聖女應有的資質。

一見、それは聖女としてふさわしい資質のように思えるかもしれない。

但恭子的正義感(那東西)會讓人覺得『對惡人……怎麼樣都無所謂……不,惡人必須被好好處理掉才行』,有些偏激。

しかし恭子の正義感(ソレ)は、悪党は(・・・)どうなっても構わない(・・・・・・・・・・)、……いや、悪党はどうにか(・・・・・・・)してしまわなければ(・・・・・・・・・)ならない(・・・・)、という、少々過激なヤツなのである。

確信犯。

確信犯。

沒錯,是正確意義上的『確信犯』,不是誤用的那種。

そう、誤用じゃない方の、正しい意味での『確信犯』である。

為了正義,為了消滅邪惡做什麼都無所謂。

正義のためならば、悪を滅ぼすために何をやっても構わない。

……不,甚至必須去做(……)。

……いや、やらなければならない(・・・・・・・・・・)。

那樣的『聖女』太危險了,絕對不能讓她在世上活動。

そんな『聖女』、危なくて、とても世に放(はな)てるわけがない。

當然,作為獵人也是絕對不行。

勿論、ハンターとしても、論外である。

而且商人的世界重視契約,違約者很少,若違約則會受到相應的懲罰,因此判斷起來,商人這個領域最不可能成為觸發恭子暴走(憤怒)的引信。

そして、契約書の内容を破る者は少なく、もし破った者はそれ相応の報いを受けるのが決まりである商人の世界が、恭子の暴走(いかり)のトリガーを引く可能性が一番低いであろうと判断した。

……就只是這個理由而已。

……それだけのことである。

雖然不能樂觀,但在獵人、商人、聖女三者中,對恭子來說看起來能做且比較安全,並且萬一發生問題時損害最小的,就是商人這個角色。

決して楽観はできないが、ハンター、商人、聖女の3つの中で、恭子にできそうで、安全で、……そして万一の場合の被害が一番少なそうなのが、商人だったというわけである。

幾乎是用消去法決定的。

ほぼ、消去法によって。

薰和蕾子雖然對恭子那份認真又好心有些擔憂,但也沒辦法。

カオルとレイコは、恭子の真面目でお人好しなところが少し心配であったが、仕方ない。

……當然,他們擔心的其實是那些想騙恭子的人會有怎樣的下場……。

……勿論、心配なのは、恭子を騙そうとした相手方の運命の方であった……。