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235 新手獵人 1
「這樣可以嗎?」
「これでいいですか?」
玲子把申請書寫好,遞給櫃檯小姐。
申請書を書き終えて、受付嬢に差し出すレイコ。
「喔,好。請稍等……」
「あ、ハイ。少々お待ちを……」
要填寫的事項非常少。沒有什麼長地址,出身地等項目也都是選填,因此確認只花了幾秒。
記入事項は、ごく僅かであった。長い住所名などないし、そもそも出身地とかの記入は任意であった。なので、確認も僅か数秒で終わった。
「那麼,我會為您製作公會證,請稍候片刻。」
「では、ギルド証をお作りしますので、しばらくお待ちください」
因為不知道公會證要花多久做好,玲子沒去飲食區,而是在委託公告板前看著消磨時間。
ギルド証ができるのにどれくらいの時間がかかるのか全く分からないため、飲食コーナーへ行くことなく、依頼ボードを眺めて時間潰しをするレイコ。
若是要在金屬牌上刻印,大概會花很多時間;若只是把名字和登錄號寫在紙片上,幾分鐘就能完成。時間難以估算也是沒辦法的事。
もし金属板に刻印でもするならばかなりの時間がかかるであろうし、紙切れに名前と登録番号を記入するだけであれば、ものの数分もかからないであろう。なので、時間が読めないのは仕方ない。
玲子她們三人幾乎沒和獵人公會打過交道,對那方面完全沒情報。
レイコ達は3人共、ハンターギルドとは殆ど関わったことがないため、そのあたりのことに関しては全くの無情報なのである。
若向局外人問太多公會的事,可能會招來不必要的注意。
部外者にギルドに関することをあまり色々と尋ねれば、余計な興味を惹きかねない。
現在若讓人覺得『小銀』的少女們對獵人公會興致勃勃,那就很麻煩。
今、『リトルシルバー』の少女達がハンターギルドに興味津々、と思われるのはマズい。
再說,也不需要事先蒐集情報,這些事作為新手獵人可以在實戰中即時學到就好。
それに、別に事前に情報収集しなくとも、それくらいのことは新人ハンターとして、リアルタイムで学べばいいだけのことであった。
獵人。
ハンター。
在城裡打雜、護送商隊,還有以討伐魔物與危險野獸為業的人。
街での雑用、商隊の護衛、そして魔物や危険な野獣を狩ることを生業(なりわい)とする者達。
在這個世界裡,魔物確實存在。
この世界には、魔物はちゃんといる。
最初薰向塞蕾絲確認時,塞蕾絲說「魔物是存在的」,並且有以狩獵牠們為業的「獵人」,以及所謂的獵人公會。
最初にカオルがセレスに確認した時に、セレスが『魔物は、いる』と言っていたし、それを狩る『ハンター』という職業があり、ハンターギルドなるものが存在する。
不是像奇幻小說裡那種帶有神祕科學力量(魔導具?)的功能性公會卡,也不是跨國勢力的神祕組織,實際上大多更像仲介所或經紀人之類的東西……。
……ファンタジー小説に出てくるような、謎の科学力(魔導具?)による不思議機能付きのギルドカードがあったり、国を跨いだ権力を持つ謎の組織とかではなく、殆ど口入れ屋か手配師のようなものであるが……。
而且獵人的社會地位很低,低到有人說比他們還差的只有地痞、無家可歸者和孤兒,幾乎是最底層。
そしてハンターは、社会的地位が低い。その下にはチンピラとホームレスと孤児しかいないと言われるくらい低く、ほぼ最底辺である。
不過仍有人懷抱一夜致富的夢想,極少數實力超越王宮騎士的獵人會成為國家級的名人。
しかし、それでも一攫千金の夢はあるし、王宮騎士を上回る実力を持つ極々一部のハンターは国レベルの有名人である。
那些人會被視為英雄,有時甚至會被王宮或貴族召為麾下。
それらの者は英雄扱いされ、時には王宮や貴族に召し抱えられることすらある。
成為英雄級的人物後,會擁有凌駕於下級貴族或鎮長之上的影響力,甚至被居民推舉,去推翻施壓的惡德領主。
そして英雄クラスともなると、下級貴族や町長を凌駕する影響力を持ち、住民に担ぎ上げられて、圧政を強いる悪徳領主を打ち倒すこともあるらしい。
玲子和薰迄今沒和魔物扯上關係,是因為兩人本就力氣薄弱,絕不做那些可能會遇到魔物的行為。
今までレイコとカオルが魔物と縁がなかったのは、基本的に非力であるふたりが、そんなものと出くわす可能性がある行動を絶対に取らなかったからである。
旅行時也只走由當地組織清掃(掃蕩)過魔物的主要幹道,晚上一定會使用防魔、避獸的藥品(藥水)。
旅をする時も、ちゃんと地元の組織により魔物が清掃(スイープ)されている主要街道しか使わないし、夜は必ず魔物・野獣避けの薬品(ポーション)を使っていた。
因此玲子和薰至今沒直接遭遇過,但魔物在該出現的地方仍然存在。
そういうわけで、レイコとカオルは今まで直接出くわすことがなかったが、魔物は、居るところには居るのである。
有可供食用的角兔和獸人。
食用の角ウサギやオークも。
……還有危險的食人魔、角熊、龍種等也存在……。
……そして、危険なオーガ、角熊、竜種等も……。
兩人也曾多次以盤中料理的型態遇過魔物。
ふたりも、皿の上に載った料理としてならば、今までに何度も魔物と出会っている。
恭子大概也差不多。
恭子も、おそらく似たようなものであろう。
正當玲子一邊思考各種事情,一邊盯著委託公告板看的時候……。
そして、色々なことを考えながらレイコが依頼ボードを眺めていると……。
「……喂,你是新手吧?來我們這裡吧。」
「……おい、お前、新米か? うちに入れてやろう」
『來了~!!』
(キタ~!!)
『啊啊啊啊啊啊~~!!』
((((((あああああああああ~~っっ!!))))))
『老梗』上演,玲子在心裡歡呼。
『お約束』の発生に、心の中で快哉を叫ぶレイコ。
然後,有個男人向一位明顯散發著『千萬別輕易招惹』氣場的少女搭話……而那男人顯然心懷不軌,讓公會職員和獵人們都抓頭無語。
そして、明らかに『迂闊(うかつ)に手出ししちゃいけない相手』オーラをフルパワーで立ち上(のぼ)らせている少女に声を掛けた……それも、明らかに『良からぬこと』を考えて……男に、頭を抱えるギルド職員とハンター達。
「……還是免了。我沒興趣照顧比我弱的男人。」
「……遠慮しとくわ。私、自分より弱い男の面倒を見てあげる趣味はないの」
『那口氣!!』
((((((言い方ァ!!))))))
大家都預料到少女會拒絕男人的邀約。
少女が男の誘いを断るであろうことは、皆が予想していた。
從邀人的下賤態度可以看出,他把女孩當作工具或玩物,甚至想從她家裡榨錢,這一切都明顯可見。
誘った男の下卑(げび)た態度から、男が少女を道具か玩具として使い、そして少女の実家からカネを巻き上げて、とか考えているのが見え見えだったからである。
……但大家認為,即便會被拒絕,女孩也會用比較婉轉的方式回絕。
……しかし皆、少女が誘いを断るにしても、もう少し穏便な断り方をするであろうと思っていたのである。
當然,即使用婉轉的說法,那男人也不會因此放棄這個好搖錢樹。
まあ、穏便な言い方をしても、男がそれくらいでこんないい金蔓(かねづる)を諦めるはずはなかったが。
其他獵人們都注意到了這點。
他のハンター達は皆気付いていること。
也就是說,那根『搖錢樹』的藤蔓上很可能長著巨大的刺,而他竟然沒發現——真是個笨男人……。
そう、その『金蔓』の蔓には、特大の棘(トゲ)が付いているであろうことに気付かないような、馬鹿な男であったので……。
「你這小丫頭……門外漢還這麼得意……」
「こ、このアマ……。ど素人の小娘が、調子に乗りやがって……」
男人說得沒錯。
男が言ったことは、正しかった。
確實,玲子在獵人的工作和戰鬥方面是個徹頭徹尾的新手,又是個小姑娘,……而且有些得意忘形。
確かに、レイコはハンターの仕事や戦いに関してはど素人であったし、小娘であったし、……そして調子に乗っていた。
小說裡常見的劇情。
小説でお馴染みの展開。
而玲子在剛註冊成為獵人之後,立刻迎來了個能揚名的機會,讓她興奮不已。
そしてレイコはハンターに登録する早々に訪れた『名を売るチャンス』に浮き立っていた。
「欸,決鬥嗎?來吧,打就打,現在就開始!」
「え、決闘ですか? さあ、やりましょう。すぐやりましょう!」
「哇——……」
「「「「「「えええええええ……」」」」」」
職員與獵人們全都超傻眼。
ドン引きの職員やハンター達。
而當事的那名男子也被眼前過快的進展搞得跟不上節奏,像是把三輪對話直接跳過,過於迅速,簡直無法適應。
そして当事者である男も、言葉の遣り取りを3回分くらいすっ飛ばした、スピーディーなと言うか急展開と言うか、とにかく余りにも早い話の進展に、ついて行けないような様子であった。
「啊、不、那個、這、呃……欸……」
「あ、いや、その、何だ、ええと……、おぅ……」
「我接受了啊啊啊~~!!」
「「「「「「受けたああああァ~~!!」」」」」」
「啊……」
「あ……」
然後,那名男子就這麼不小心地接受了決鬥。
そして、ついうっかりと決闘を受けてしまった、男。
「到底怎麼會變成這樣……」
「どうしてこうなった……」
* *
* *
公會分部後院的訓練場。
ギルド支部の裏庭にある、訓練場。
正在那裡訓練的人暫停練習,和從公會建築裡湧出的看客們一起聚到訓練場邊緣。
そこで訓練をしていた者達はいったん訓練を中止して、ギルドの建物からぞろぞろと出てきた見物人達と一緒に訓練場の端へと集まっていた。
在訓練場中央附近站著一名三十多歲的C級獵人和一位看起來十五、十六歲的漂亮少女。
そして、訓練場の中央付近に立つ、30歳過ぎのCランクハンターの男と、15~16歳くらいに見える見目の良い少女。
少女穿著的裝備是全新的,從外觀與身體動作看得出來明顯是個門外漢。
少女が身に着けた装備は新品で、見た目も身体の動きからも、明らかにど素人である。
照常理,少女會在瞬間被擊倒,然後被男人扛走帶走。
普通であれば、少女が一瞬のうちに叩き伏せられ、男に担がれてどこかへ連れ去られる。
……然而,那個看起來非常聰明、並非愚笨的少女,不會傻到招致那樣的結果。
……しかし、とても馬鹿には見えない聡明そうな少女が、みすみすそんな結果を招くようなことをするはずがない。
觀眾們抱著那種想法,好奇地注視著事態發展。
そう考え、興味津々(きょうみしんしん)で進展を見守る見物人達。
然後……。
そして……。
「有人可以提供一枚銅幣嗎?」
「誰か、銅貨を1枚提供していただけませんか?」
少女向看客們提出了某個請求。
少女が、見物人達に向かって何やら頼んできた。
「好,我來出!」
「よし、俺が出そう!」
一名獵人接受請求,從懷裡掏出錢袋,捏出一枚銅幣。
そして、その頼みを受けて、懐から巾着袋を取りだして銅貨を1枚摘まみ出したひとりのハンター。
「謝謝。那麼,請旁邊的人確認那枚銅幣是不是普通的銅幣。」
「ありがとうございます。では、近くの方、その銅貨が普通の銅貨かどうか、確認してください」
兩旁的男人檢查過後,證實那是沒什麼異樣的普通銅幣。
そして、両隣の男達が確認し、何の変哲もない普通の銅貨であることを証明してくれた。
表面上看來是為了向觀眾證明銅幣不是『預先做手腳』,但實際上那是玲子用以間接確認那枚確實是普通銅幣、而非小銀幣之類的手段──要是是不同的東西,或跟別的銅幣容易分辨就會有問題。
これは、見物人達には銅貨が『仕込み』ではないことを証明するためと思われたが、実は、それが『本当に普通の銅貨であり、小銀貨とかではない』ということをレイコが間接的に確認するためのものであった。もし、違うものであったり、他の銅貨と見分けが付くようなものだと困るので。
「……那麼,請把它拋成弧線朝我這邊丟來。」
「……では、それを山なりに、私の方へと投げてください」
說完之後,玲子靜靜地從腰間拔出短劍。
そう言って、静かに腰に佩いた短剣を抜くレイコ。
到這個地步,玲子打算做的事已經明顯可見。
もう、ここまで来れば、レイコがやろうとしていることは見え見えであった。
然而,即使一眼看得出來,那件事實際上是不可能實現的。
しかし、たとえ見え見えであろうと、それは絶対に実現が不可能なことであった。
「……好、我知道了。那我開始丟了……」
「……わ、分かった。じゃあ、行くぞ……」
提供銅幣的男人把握著銅幣的右手往後一拉,輕輕用下手拋出,銅幣畫出一道弧線。然後……。
銅貨を提供した男が静かに銅貨を握った右手を後ろに引き、そっと下手投げで銅貨を山なりに放り投げた。そして……。
銅幣嗖地掠過。
ひゅん!
銅幣落地,發出叮噹聲。
ちゃりりん!
兩個撿起訓練場地面上碎片的觀眾,默默地把它們舉向其他看客。
訓練場の地面に落ちた欠片をそれぞれ拾い上げたふたりの見物人が、黙ってそれを他の見物人達に向けて突き出した。
「竟、竟然被一分為二……?」
「りょ、両断、だと……」
「斷面好乾淨,而且精準地被切成兩半……」
「綺麗な断面、そして正確に真っ二つに……」
「神乎其技……」
「神業だ……」
看客們沉默無聲。
静まり返る見物人達。
對戰者臉色蒼白。
蒼白になっている対戦相手。
「秘技·硬幣斬!!」
「秘技、硬貨斬り!!」
接著,是一臉得意的玲子。
そして、ドヤ顔のレイコ。
為什麼只會魔法的玲子能做到這種事?
どうして、魔法しか能のないレイコにこのようなことが可能なのか。
原因就在那個東西。
その理由は、アレである。
當被拋出的銅幣靠近時,向銅幣揮出短劍。
投げられた銅貨が近付いてきた時、銅貨に向かって短剣を振る。
然後把那枚銅幣收進道具箱,同時間把事先切成兩半放在道具箱裡的銅幣取出顯現出來。
そしてアイテムボックスにその銅貨を収納し、同時に同じ場所に『予(あらかじ)めふたつに切断してアイテムボックスに入れておいた銅貨』を取り出し、出現させる。
因為沒有那麼快拔刀的技巧,劍事先拔好,只要輕輕揮一下就行。這種程度玲子也能做到。
そんなに速く抜刀する腕はないので、剣は先に抜いておいて、適当に軽く振るだけ。それくらいであれば、レイコにも可能である。
……簡單的一個把戲而已。
……簡単なお仕事であった。
而在玲子的道具箱裡,放著好幾枚被切成二半或四分的銅幣與銀幣。
そして、レイコのアイテムボックスには、ふたつに切断したり四つに切断したりした銅貨や銀貨が何枚も入っていた。
沒有人說那是剛剛斬的。
誰も、今斬ったとは言っていない。
這被稱作『秘技·硬幣斬』的把戲,純粹只是表演。
これは、『秘技、硬貨斬り』という名の手品であり、ただのパフォーマンスである。
沒有說謊……。
嘘は吐いていない……。