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ポーション頼みで生き延びます!

234 事業展開 8

「那麼,角色就決定為『獵人:坎蒂達(通稱『坎』)』、『商人:薩拉艾特(貿易商行)』、『聖女:艾迪絲』,這樣可以嗎?」

「じゃあ、キャラは『ハンター、キャンディーダ(通称、キャン)』、『商人、サラエット(トレーダー商店)』、『聖女、エディス』で決定、ってことでいい?」

「「沒有異議!」」

「「異議なし!」」

嗯嗯。

うむうむ。

「容貌的部分,之後再好好商量吧。」

「容姿は、あとでじっくりと相談しよう」

「「沒有異議!」」

「「異議なし!」」

嗯,首先得決定誰來負責哪個角色。角色設定會大量採納負責人的意見。

うん、まずは誰がどのキャラを担当するかも決めなくちゃね。キャラ製作には、担当者の意見を大幅に取り入れることにしよう。

感覺幾乎就是cosplay或角色扮演。

気分は殆ど、コスプレか役割演技(ロール・プレイング)だ。

……而且,角色的分配根本不需要多想。

……そして、キャラの担当は、考えるまでもなかった。

獵人:麗子

ハンター:レイコ

商人:恭醬

商 人 :恭ちゃん

聖女:我,薰

聖 女 :私、カオル

嗯,想不出還有其他的組合。

うん、これ以外の組み合わせは、考えられない。

適材適所。

適材適所。

排除法。

消去法。

商人是弱點。

商人が弱点だな。

湧上心頭的不安感。

こみ上げる不安感。

麗子也有點,不,頗為擔心的樣子。

レイコも、少し、いや、かなり心配そう。

只有恭醬滿面笑容。

恭ちゃんだけが、満面の笑み。

……不妙,越來越不安了……。

……いかん、ますます不安になってきた……。

獵人的名字雖然取了常見的『坎蒂達』,但通稱叫做『坎』。

ハンターの名前は、ありふれた『キャンディーダ』にしたけれど、通称は『キャン』に。

以戰鬥為生的人名字太長會不利,因此長名者通常會使用簡稱,所以我們也照辦了。

戦いを生業(なりわい)とする者は、呼び名が長いと不利になるから、長い名の者は略称を使うのが普通なので、それに倣(なら)った。

商人的店號就隨便取了。

商人の屋号は、適当に。

若把本人姓名當作店號,將來若被允許以店號作為姓氏時會造成困擾,所以考慮到了這點。

本人の名前を使うと、後に屋号を名字として使うことを許される立場になった時に困るので、それに配慮した。

聖女沒有姓氏也沒有店號,所以就直接用名字。

聖女は、姓も屋号もないから、普通に名前だけ。

「當然,將戰力集中在同一座城鎮太不自然,還是分散吧。

「当然のことながら、同じ街に戦力が集中するのはあまりにも不自然だから、分散しよう。

首都距離有點遠,王宮和貴族很可能會立刻介入,所以就不考慮。要在這一帶的城鎮分散,選在離這裡不太遠、適度分散,並慎重尋找不會惹領主不滿的地點來審慎評估。

王都は少し距離があるし、王宮やら貴族やらがすぐに関わってきそうだから、パス。このあたりの街に分散しよう。この街からあまり遠くない範囲で適度にばらけて、そして領主に問題がないところを慎重に探して検討するよ。

角色扮演並不是每天都要做,若在附近的話,用魔法或體力強化藥水移動就沒問題吧。

役割演技(ロール・プレイング)は毎日やるわけじゃないから、近場なら魔法や肉体強化ポーションを使えば移動も問題ないでしょ。

獵人不是定居型而是流浪型。不會在某城鎮長期安家,不租固定住處,而是以當地的獵人公會為行動中心;基本設定為『只在城鎮或公會有事時才現身的神祕獵人』。

ハンターは定住型じゃなくて放浪型。街に定宿を取ったりせず、その街のハンターギルドを中心として行動するけれど、基本的には『街かギルドに用がある時だけ現れる、謎のハンター』ってことで。

聖女也可以以該城鎮為據點,採取巡迴村莊的模式,待在城鎮的天數少,無人會在意。

聖女も、その街を基点として村々を巡る巡回型にすれば、街に滞在する日数が少なくても誰も気にもしないだろうし。

只有商人希望早日擁有店面,所以把活動據點定在離這裡較近的城鎮……。

商人だけは、早いうちに店を持たせたいから、ここから近い街を活動拠点にして……。

有什麼意見嗎?」

何か、意見はある?」

「沒有異議!……話說,我們從剛才就一直在講這個耶!」

「異議なし! ……って、私達、さっきからこればっかりじゃん!」

「嘛,因為想得很周全,採用薰的方針應該沒什麼大問題。接下來把替身角色的外貌、性格和具體活動方針等細節敲定就行了吧?」

「まぁ、よく考えられているから、カオルの方針で特に問題がないからねぇ。あとは、ダミーキャラの容姿や性格、具体的な活動方針とかを詰めればいいんじゃない?」

恭醬和麗子似乎也沒特別反對,那就這樣吧。

恭ちゃんもレイコも特に反対意見はないみたいだから、これでいくか。

嘛,若出了什麼事就說『那個人(角色)』死了或遠渡他國就好了。這和這個國家的小事業所『リトルシルバー』以及我們無關,所以沒問題。

ま、もし何かあっても、『その人物(キャラ)』が死んだり、遠くの国へと旅立ったということにすればいいだけだ。この国の小さな事業所『リトルシルバー』や私達には何の関係もないことなので、問題ない。

然後,又會出現下一位『新的、令人期待的新秀』。神祕的女性不知從哪裡出現……。

そして、また次の『新たなる、期待の新人』が登場するだけだ。謎の女性が、どこからともなく現れて……。

嗯,沒問題沒問題!

うん、問題ないない!

接著我們一邊策劃孩子們的作業與教育行程,一邊分頭打聽、輪流進行實地調查,開始著手周邊城鎮的調查……。

そして私達は、子供達の作業と教育のスケジュール立案と併行して、あちこちでの聞き込みや交代での現地調査を行ったりして、周辺の街の調査を開始するのであった……。

*     *

*     *

門鈴叮咚作響。

かららん

熟悉的門鈴聲響起,獵人與公會職員的目光同時朝出入口看去。

毎度お馴染みのドアベルの音がして、ハンターやギルド職員達の視線が一斉に出入り口へと向けられた。

一如往常。

いつものこと。

沒錯,這是每天重複數十次、數百次,幾乎已成條件反射的大家的習性。

そう、毎日何十回、何百回と繰り返される、半ば条件反射となっている皆の習性である。

然後確認進入公會分支的人,接著又回復原狀——在正常情況下。

そして、ギルド支部に入ってきた者を確認し、元の状態に戻る。普通であれば。

……即便那人是陌生人亦是如此。

……それが、たとえ見知らぬ者であっても。

來登記成為獵人的新手、來接委託的人、從其他城鎮來出差或旅途中順道停留的人。

ハンター登録に来た新人。依頼に来た者。他の街から仕事で、もしくは旅の途中で立ち寄った者。

無論是哪一種,只要確認是與自己無利害關係的人,大家就會失去興趣。

いずれにしても、自分に何の利害ももたらさない無関係の者と分かれば、あとは興味を失う。

……對,正常情況下會是這樣……。

……そう、普通であれば……。

那個直直走向接待櫃檯的少女,在這國的人眼中看起來大約十五到十六歲。

真っ直ぐに受付窓口へと向かったその少女は、この国の者達には15~16歳くらいに見えた。

金髮,身材勻稱。從體態來看,若說看起來像十七、十八歲也不奇怪,但身高稍微矮一些,因而通常會被估為年紀略小一些。

金髪で、均整の取れた体格。プロポーションからは17~18歳くらいに見えてもおかしくはないが、割とメリハリのある体格ではあるものの、身長が少し低かった。そのため、それよりは少し年齢を低く見積もられるであろう。

她身上披著看起來頗為貴重的全新皮革護甲,腰間佩有短劍。

そしてその身に纏う、そこそこ値が張りそうな新品らしき革の防具と、短剣。

「請幫我辦理獵人登記。」

「ハンター登録をお願いします」

「啊、好、好的!」

「あ、は、はい!」

新手獵人的登記是日常工作,櫃台小姐理所當然不會覺得奇怪。

新人ハンターの登録など、日常業務である。なので、受付嬢が怪訝に思うことなどない。

理應不會……但……。

ないはずであるが……。

那名少女與一般的新手稍有不同。

その少女は、普通の新人とは少し異なっていた。

由於很多男性在走投無路時會變成獵人,因此新註冊者會涵蓋各種年齡層。

男性は食い詰めればハンターになる者が多いため、様々な年齢の者が新規登録にやってくる。

但女性多半是鄉下被當作減口而差點被賣掉而逃跑,或是孤兒終於到了可以註冊的年齡等情形,十五歲成年後的女性主動投入這種危險而又底層的粗魯行當並不常見。

しかし女性は、田舎で口減らしに売り飛ばされそうになって逃げ出したとか、孤児がようやく登録できる年齢になったとかいうものが多く、15歳の成人を迎えたあとの女性がこのような危険で最下層のヤクザな稼業に飛び込むことは、そう多くはない。

沒有獵人經驗的成年女性若要找工作,可以做商家的傭人、店員、雜務(女僕)、裁縫等各種差事,沒有理由偏偏選擇這種既沒經驗又危險的職業。

ハンター経験のない成人女性が職を探すのであれば、商家の使用人、店員、雑役(メイド・オブ・オール)婦(・ワーク)、お針子、その他色々な働き口がある。なのに、わざわざ未経験である危険な仕事を選ばなければならない理由はない。

況且,如果有足夠的錢能買到相當昂貴的新裝備,至少不需要急著去當獵人。劍和護甲,除非是非常破舊的二手貨,否則都相當昂貴。

そもそも、結構値が張る装備を新品で揃えられるだけのお金があるならば、少なくとも急いでハンターにならなければならない必要はないはずである。剣も防具も、余程のボロい中古品でない限り、結構高価なのである。

若她長得好看,且一開始就穿著整套體面的裝備,那麼她很可能只是某位大小姐在玩玩而已。

それが、見目も良く、最初からきちんとした装備を身に着けているとなれば、どこかのお嬢様のお遊びである確率が高い。

但在那名少女身上,卻沒有那些在那種情況下應該會出現的東西。

しかし少女には、その場合には必ず付いているはずのものが、付いていなかった。

也就是說,像是擔任護衛的高階獵人、偽裝成獵人的騎士或監視者,這些一樣都沒有出現。

そう、護衛役を務める高ランクハンターか、ハンターに扮装した騎士。お目付役。それらのものが、何ひとつ付いていない。

……可疑。

……怪しい。

實在太不自然了,令人起疑。

あまりにも不自然であり、怪しかった。

然而獵人公會不會拒絕來者,除了未達年齡標準者與罪犯之外。看似嬌弱無法戰鬥者,只要從事城內雜務或採集素材的工作也沒問題。

しかし、ハンターギルドは来る者を拒(こば)まず。年齢が基準に達していない者と、犯罪者以外は。ひ弱で戦えそうにない者も、街の中での雑用や、素材採取の仕事をするなら問題ない。

那些低階的工作也是工作,總得有人接,對公會而言也是重要的收入來源。

それらの低ランク用の仕事も、仕事は仕事。誰かが受けるためのものであり、ギルドにとっての大事な収入源である。

櫃台小姐一邊心想眼前的少女看起來絕不會去當那種專做雜務的獵人,一邊仍以習慣成自然的動作處理登記事務。

……目の前に立っている少女は、とてもそのような雑用専門のハンターにはなりそうにない、と思いながらも、既に反射的にこなせるようになった行動を取る受付嬢。

她從櫃檯底下,不用眼睛確認就熟練地取出一張表格,連同羽毛筆一併遞給少女。

カウンターの下から、目で確認することなく慣れた手付きで該当する用紙を1枚取り出して、羽根ペンと共に少女に差し出す。

「這是註冊申請表。字方面……」

「登録申請書です。文字は……」

「啊,沒問題。」

「あ、大丈夫です」

雖然心想應該沒問題,但櫃台小姐還是依照程序確認了一遍。

そうだろうな、とは思っていても、一応は手順通りに確認した受付嬢。

不會有人認為這名少女不會寫字。

この少女が文字を書けないなどと思う者は、ひとりもいないであろう。

然後櫃台小姐注視著正在填寫申請表的少女。

そして、申請書に記入している少女を見詰める受付嬢。

一般而言盯人看是無禮的,但因為她正在填表不會發覺,大家便能細細觀察。不只櫃台小姐,其他公會職員和獵人也都一樣如此。

普通はじろじろと見るのは無礼であるが、申請書に書き込んでいる少女にはバレることがないので、じっくりと観察している。そしてそれは、この受付嬢だけではなく、他のギルド職員やハンター達も同様であった。

金髮、容貌端正、身材勻稱、身高略矮。

金髪で、整った容貌。均整の取れたプロポーション。やや低い身長。

臉上沒有曬黑的痕跡,握羽毛筆的手纖細漂亮,既無因洗水活而粗糙,也無因劍術鍛鍊而粗糙。軀幹的平衡與動作,以及對周圍的警戒心,都絕非有武術經驗者的模樣。

顔は日に焼けた様子がなく、羽根ペンを握る手は細く綺麗で、水仕事で荒れた様子も、剣の鍛錬でゴツゴツになった様子もない。体幹のバランスも動きも、そして周りへの警戒心も、到底武術の心得がある者のそれではなかった。

換言之,看起來根本不像有為成為獵人而苦練過,完全是門外漢。

……つまり、とてもハンターになるために修業したようには見えない、ど素人であった。

最讓人聯想到的是下級貴族或大店家女兒。

下級貴族か大店(おおだな)の娘、と言われるのが一番しっくりとくる。

覆身的皮革護甲與腰間佩戴的短劍。

その身体を覆う革鎧(レザーアーマー)と、腰に佩いた短剣。

所謂短劍,既不是像步兵劍那樣,也非短如小刀。全長約五十公分,在短劍中偏長一類,可能是劍士的備用武器,或是槍手、弓手的自衛用,也適合作為身形矮小、力量不足者的武器。

短剣といっても、歩兵剣(ショートソード)のようなものではないが、しかしナイフのように短くもない。全長50センチくらいの、短剣としてはやや長めの部類に入る剣士の予備武器、もしくは槍士や弓士の護身用とか、小柄で非力な者が使うようなものである。

在腰帶上,除了短劍外還掛著幾樣東西。

そして腰のベルトには、短剣の他にもいくつかのものが付けられていた。

一個小小的銀色盒子、一個看似水壺的筒子、一個皮袋。

小さな、銀色の小箱。水筒と思われる筒。皮袋。

她以藥水改變髮色、膚色與眼色,左手腕戴著『藥水容器(手環)』來光學性地改變面部輪廓,並搭載變聲器功能。

ポーションによって髪と肌と眼の色を変え、左の手首に付けられた『ポーションの容器(ブレスレット)』によって顔の造りを光学的に変更し、ボイスチェンジャー機能も搭載。

雖然和藥水的效果重疊,但這是以防萬一——若手環發生故障,只要髮色、膚色與瞳色仍然改變,短時間內可以用手臂輕掩面容或轉過身等方式應付過去。這個世界沒有電燈,夜間昏暗、視線不良,反而有利。一旦能暫時蒙混過去,就趕快離開現場。

ポーションの効果と重複しているが、万一ブレスレットにアクシデントが生じた場合、髪と肌と眼の色が変わらなければ、片腕で軽く顔を隠すとか後ろ向きになるとかで、ごく短時間であれば誤魔化せるであろうとの考えによる。電気照明がないこの世界は夜間は薄暗く、視認性が悪いということも有利に働くであろう。一瞬誤魔化せれば、さっさと現場から離脱すればいい。

沒有改變身高,是因為頭部高度的視覺改變若發生碰撞或視線角度(俯仰角)偏差便會露出破綻。肩膀位置若與外觀不符,揮劍也會感到違和。

身長を変えなかったのは、頭の高さの見た目が変わると、何かにぶつかった場合とか、視線の向き(俯角、仰角)がズレたりしてボロが出るのを防ぐためである。肩の位置が外見とズレれば、剣を振るにも違和感が出てしまう。

公會內的人們紛紛投來目光,而這位渴望成為獵人的少女『坎蒂達』卻絲毫未察,專心填寫申請表。

ギルド内にいる人々の注目を集めながら、それには全く気付くことなく申請書に記入しているハンター志望の少女、『キャンディーダ』。

……『中之人』當然是麗子。

……『中の人』は、勿論、レイコであった。