ポーション頼みで生き延びます!
215 第三人 2
「這裡就是森林的邊界嗎……」
「ここが、森との境界か……」
「從這裡往前,街道會大幅從森林的左側繞過去吧……街道是」
「ここから先は、この森を左側に大きく迂回するのよね。……街道は」
「對。街道是……」
「そう。街道は……」
所有人都從馬車上下來,環顧四周。
全員馬車から降りて、周囲を眺めている。
正前方是森林,街道向左轉彎,彷彿刻意避開那片林地。
正面は森。街道は左へと曲がって森を避けるように走っている。
而我們,則要穿過這片森林。
そして私達は、この森を突っ切る。
「稍微進入林中,在街道看不見的地方把馬車停好,
「少し森の中へ入って、街道から見えないところで馬車を駐める。
搜尋由我、蕾可和米妮三人負責。米妮得向露西說明,所以麻煩妳陪我們一趟,
捜索は、私とレイコ、そしてミーネの3人で。ミーネには、リュシーに説明してもらわなきゃならないから、悪いけど付き合ってもらうよ。
其他人留在馬車待命。我會用障壁魔法(護罩)以馬車為中心覆蓋半徑十公尺的範圍,應該不會妨礙漢格和巴德吃草,
他の者は、馬車で待機。障壁魔法(バリア)で馬車を中心とした半径10メートルを覆うから、ハングとバッドが草を食(は)むのの邪魔にはならないと思う。
漢格、巴德,拜託你們照顧這些孩子。絕對不要讓他們離開障壁(護罩)!
ハング、バッド、この子達をお願いね。絶対に障壁(バリア)から外へは出さないように!
障壁(護罩)能阻擋外敵,但為了以防萬一,也要讓裡面的人可以從內部出去喔」
障壁(バリア)は、外敵は入れないけど、万一に備えて、中からは外へ出られるようにしておくからね」
用人語與馬語把相同內容說了一遍並下達了指示之後……。
人間の言葉と馬の言葉で同じ内容を繰り返し、そう指示したところ……。
『哈?你到底在說什麼玩意兒?』
『ハァ? いったい、何を言ってやがる?』
『對於那個命令,恕難服從。』
『その御命令には、承服致しかねます』
被巴德和漢格拒絕了。
バッドとハングに拒否された。
『我們是女神的坐騎。在這種重要的場面,讓主人步行而我們待在安全處等候,實在無法接受!』
『我らは、女神の乗馬。このような重要な場面で、主を歩かせて自分達は安全な場所で待機など、とても許せるものではない!』
可是,就算你們這麼說……。
いや、そう言われても……。
『但是,馬匹不是為了在沒人整理的深林裡行走而生的吧。凹凸不平的地面、泥濘、草藤、倒木,還有其他種種……很容易被絆到而骨折吧……』
『でも、馬は手入れもされていない深い森の中を歩くようにはできていないでしょ。荒れた地面、泥濘(ぬかるみ)、草や蔓、倒木、その他諸々……。簡単に足を取られて、骨折しちゃうでしょうが……』
『那又怎樣?』
『それが何か?』
『欸……』
『え……』
漢格用一副好像不懂我在說什麼的語氣那樣問道。
ハングが、何を言っているのか分からない、というような口調で、そう問い掛けてきた。
他當時的表情?……我可看不懂馬的表情啊……。
その時のハングの表情? ……私には、馬の表情なんか読めないよ……。
然後是巴德……。
そしてバッドが……。
『你真遲鈍啊,小姑娘。我是說,那怎麼會妨礙我們跟妳一起去呢!等了七十多年,許多銀種馬匹渴望,也無法達成的御使大人的坐騎使命,為了完成那個任務,就算折斷腿、折裂脖子,又有什麼關係……』
『鈍(にぶ)いな、嬢ちゃん。それが、俺達が嬢ちゃんと共に行くことの、何の妨げになるのか、って聞いてんだよ! 70年以上も待ち続け、多くのシルバー種の馬達が望み、そして果たせなかった御使い様の乗馬としてのお役目を遂行するのに、足が折れようが首が折れようが、何の問題も無(ね)ぇだろうが……』
『當我們倒下時,其他的銀種會趕來。那匹倒了,就會有下一匹……直到最後一匹銀種倒下為止!那就是……』
『我らが倒れし時は、他のシルバー種(もの)が駆け付けます。その者が倒れし時は、また次の者が。……シルバー種の、最後の一頭が倒れるまで! それが……』
『『偉大的始祖,艾德大人的期望!!』』
『『偉大なる始祖、エド様の望み!!』』
……真是愚蠢。
……馬鹿だ。
艾德也是。
エドも。
這些傢伙也一本正經地想要遵守那句誓言。
律儀に、その言葉を守ろうとする、コイツらも。
不過就算受傷,也能用藥水治好。雖然會很痛。
まぁ、怪我をしても、ポーションで治せる。痛い思いはするだろうけど。
再說,如果打算把他們丟下不帶走,這些傢伙會做出什麼事誰也說不準。
それに、置いていこうとすれば、コイツら、何をするか分からない。
他們肯定會衝出障壁(護罩)跟著我們,拋下載著阿拉爾、伊莉、芙莉亞的馬車……。
絶対、障壁(バリア)から出てついてくるだろう。アラルとイリー、フリアを乗せた馬車を置き去りにして……。
就算用障壁(護罩)包起來,也不能只把年幼的孩子們丟下不管。雖然可以把障壁設成裡外都無法出入,但讓三個十歲以下的孩子獨自等著,不知道我們何時會回、甚至是否真的會回,那對他們而言是難以承受的恐懼。
いくら障壁(バリア)で覆っていても、さすがに幼い子供達だけを残していくわけにはいかないだろう。障壁(バリア)を、外からだけでなく中からも出られないようにすることは可能だけど、10歳以下の子供達3人だけで、いつ戻ってくるか、そして本当に戻ってくるかどうかも分からない私達をずっと待ち続けるのは、耐え難い恐怖だろう。
夜色逼近,遠方傳來魔物的咆哮。一天過去、兩天過去我們仍未回來。
迫り来る夜の闇。遠くから聞こえる魔物の雄叫び。1日経っても、2日経っても戻らない私達。
接著,包圍障壁(護罩)的,是一群兇猛的野獸與魔物。
そして、障壁(バリア)を取り囲む、凶暴な野獣や魔物の群れ。
……那當然會很可怕。
……そりゃ、怖いだろう。
我以為有漢格和巴德在,情況或許還能支撐。他們比實際年齡成熟穩重許多,有體型龐大的馬兒陪伴、守護,對孩子們來說會是一大安定感。
ハングとバッドがいれば、それも何とかなると思ったんだ。コイツらは実年齢の割には結構しっかりしているし、身体の大きな馬が自分達に寄り添い、守ってくれるとなれば、子供にとっては大きな安心感が得られるだろうから。
而且,若我們留下漢格與巴德再走,孩子們會覺得不會被真正遺棄,這也帶來一種安心感。
それに、ハングとバッドを残して私達がどこかへ行ってしまう、つまり子供達が見捨てられ、置き去りにされてそのまま、ということはあり得ない、という安心感にも繋がる。
孩子們身為孤兒,可能不會覺得自己會被輕易捨棄,但他們不會相信會有人拋下兩匹好馬和馬車就把他們丟了吧。
子供達は、孤児である自分達が簡単に捨てられるということは不思議にも何とも思わないだろうけど、立派な馬2頭と馬車を置き去りにして捨てる者がいるとは思わないだろうからねぇ。
……不過說要不要捨棄孩子也怪了,我們之所以要進森林,就是為了找那些孤兒孩子啊。
……でも、子供達を捨てるも何も、私達が森に入ろうとしている理由が、その『孤児の子供を捜すため』なんだけどなぁ。
好吧,對於那些年幼又屢遭大人背叛的孩子,就算這麼說也沒什麼用吧……。
ま、幼い子供、それも大人達に裏切られ続けた子供に、そう言っても仕方ないか……。
好!
よし!
「改變作戰!把神之戰車(梅爾卡巴)收起來,大家分乘漢格和巴德,一起去找露西!『漢格、巴德,你們能各載我們三個人嗎?這樣能在森林裡前進嗎?』」
「作戦変更! 神の戦車(メルカバ)は収納して、全員ハングとバッドに分乗、みんなで一緒にリュシーを捜しに行くよ! 『ハング、バッド、私達を3人ずつ乗せられる? それで森の中を進める?』」
最後那句話是用馬語對漢格和巴德說的。
最後の言葉は、馬の言葉で、ハングとバッドに。
『交給我們吧!載三個孩子,跟載滿武器和鎧甲的士兵比起來,簡直像空載一樣!』
『任せろ! 子供3人なんざ、武器や鎧で完全装備の兵士を乗せるのに較べりゃ、空荷同然だぜ!』
『沒錯!即使在無路可走的森林中,也會像在草原上奔馳般帶你們衝過去!』
『その通り! 道無き森の中も、草原を駆けるが如く、走り抜いて見せましょう!』
『啊~別跑啦……』
『あ~、走るのはナシで……』
巴德和漢格回了氣勢十足的答話,但當然不會真的奔跑。
バッドとハングが、威勢のいい返事をしてくれたけど、さすがに走るのはナシだ。
說起來,我好像之前也聽過巴德那句台詞……是他的招牌台詞嗎?
……というか、バッドの台詞、少し前にも聞いたことがあるような……。自慢の決め台詞、ってやつかな?
總之……。
とにかく……。
「那麼,大家從馬車下來吧。只帶水壺就好喔」
「じゃ、みんな、馬車から降りて。水筒だけ身に着けてね」
嗯,每次有人口渴就讓我逐一造水太麻煩,而且我製作藥水的能力本來就是個祕密。
うん、誰かが喉が渇く度(たび)にいちいち私が創り出すのは面倒だし、そもそもポーション作製能力は秘密だからね。
然後把神之戰車(梅爾卡巴)收好,把孩子們分別放上漢格和巴德,我和蕾可也各自上馬,……出發!
そして、神の戦車(メルカバ)を収納して、子供達をハングとバッドに乗せて、私とレイコもそれぞれ乗って、……出発!
* *
* *
漢格雖然說得像『在草原上奔馳』,但當然是慢吞吞地一步步走……不,實際上比一般還慢得多的兩匹馬。
ハングは『草原を駆けるが如く』とか言っていたけれど、勿論、ぽくぽくと普通に……、いや、普通よりかなりゆっくりと歩く2頭。
如果在這種地方就衝出去,幾步之內就會被絆到跌倒,肯定會骨折。
こんなところで駆け出したら、数歩目で足を取られて転倒、骨折間違いなしだ。
先行的露西只有七歲,就算這速度也應該能在我們穿出森林之前追上她。
先行しているリュシーは7歳なのだから、これでも森を抜ける前に充分追いつけるはず。
不,我知道也可以不進森林,沿著街道繞行,在森林對面等她。比起讓一個七歲孩子穿越森林,騎馬車繞行要快好幾倍。
いや、森に入らずに街道をそのまま進み、森の反対側で待つ、という方法があるのは分かってる。7歳児が森を突っ切るより、馬車で森を迂回する街道を走った方が、何倍も早い。
但那種方法的前提是要確定露西能克服『魔物、野獸、受傷、飢餓、口渴、恐懼,以及其他種種』,並平安穿越森林。
……でも、その手段がとれるのは、『魔物、野獣、怪我、飢え、渇き、恐怖、その他諸々』にリュシーが打ち勝ち、無事、森を突っ切れることが分かっている場合の話だ。
追兵那些小混混進入森林的機率雖然低,但絕非零。
追っ手のチンピラ達が森に入る確率は低いけれど、それは決してゼロじゃない。
而且,即使露西的安全可以被保證,我們仍會選擇這條路。
そして、もしリュシーの安全が確約されていたとしても、やはり私達はこのルートを選ぶ。
縱使能平安穿出森林,也絕不會讓一個七歲孩子再在林中顫抖度過更多不安的夜晚!
いくら無事に森を抜けられるとしても、7歳の子供に、森の中で不安に震える夜をこれ以上過ごさせるものか!
而且當然,現實上並沒有任何保證露西能安全通過森林。
そして勿論、現実ではリュシーが無事に森を抜けられる保証なんか、全くない。
不,露西無法通過的機率反而高得多。這裡不是日本的森林,而是有魔物和野獸的異世界森林。
いや、抜けられない確率の方が、遥かに高いだろう。ここは、日本の森ではなく、魔物や野獣がいる、異世界の森なのだから。
而且,不知道露西到底帶了多少裝備──水、食物、紮營用具、傷藥,以及其他種種……。
そして、リュシーがどれだけの装備を持っているか、分からない。水、食料、夜営具、傷薬、その他諸々……。
所以必須儘快追上她,以漢格和巴德不會被絆倒為前提的極限速度前進……
なので、一刻も早く追いつかなきゃならない。ハングとバッドが足を取られて転倒しない、ギリギリの速度で……。
總之,基於這些理由,我們別無選擇,只能選這條路。
ま、そういうわけで、私達にはこのルートを選ぶ以外の選択肢はなかったというわけだ。
對,就是那個。
そう、アレだ。
『既然如此,我們就選這條紅色的道路吧!』那句梗。
『せっかくだから私達は、この赤い道を選ぶぜ!』ってやつだ。
「卡奧爾大人,請把進路往左靠一點!」
「カオル様、進路を少し左に寄せましょう!」
「欸?我們現在是從街道與森林相接的地方進入,然後直直穿到對面再與街道匯合的路線吧?露西也應該花時間查過脫困路線,應該會選這條的……」
「え? 街道が森に行き当たったところから入って、真っ直ぐ反対側に出て街道に合流するルートを進んでるんだよ? リュシーも時間を掛けて脱出ルートは調べたはずだから、このルートを選ぶんじゃあ……」
當我對米妮的陳述那樣反駁時……。
ミーネの意見具申に、私がそう反論したところ……。
「是的,那是沒錯,但如果萬一追兵進入森林,追兵當然也會那樣想,所以露西會故意改變路線,
「はい、それはそうなんですけど、もし万一追っ手が森に入った場合、追っ手も当然そう考えるでしょうから、リュシーなら、わざとルートをずらすはずです。
問題在於右還是左,往右會比最短的直線稍微往前一點的地方與街道會合,往左則會在較靠前的地方會合……」
問題は右か左か、なんですが、右だと最短の直線路の場合より少し先のところで街道と合流、左だと手前になりますから……」
「那麼,就往右偏,這樣才不會在距離上吃虧吧……」
「じゃあ、距離にロスが出ないように、右にずらすんじゃあ……」
「是的,追兵當然也會這樣想。再者,我認為露西不會打算以可行的最短距離、最短時間穿越森林。若是那樣,一出到街道就有可能被捕,
「はい、そして追っ手も当然、そう考えますよね? それと、そもそもリュシーは自分が取り得る最短距離、最短時間で森を抜けるつもりはないと思います。そんなことをすれば、街道に出た途端、捕らえられる可能性がありますから。
大概會在森林中潛伏數日,等追兵放棄撤退……」
おそらく、数日間森の中に潜んで、追っ手が諦めて引き揚げるのを待つはず……」
「你們到底是怎麼回事!哪來的特種部隊啊!!」
「何なんだよ、オマエラ! どこの特殊部隊だよ!!」
抱歉,我將請兩週(分兩次)的暑假假期。
すみません、夏休暇として、2週間(2回)、お休みをいただきます。
這次應該能好好休息,不會被硬塞進三本書的書籍化作業了吧。(^^ゞ
今回は、3冊分の書籍化作業をぶっ込まれることなく、ちゃんと休めると思います。(^^ゞ
休假結束後也請繼續多多指教。(^^)/
休暇後も、引き続き、よろしくお願い致します。(^^)/