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212 第一位 2

「……那麼,也就是說,你們昨天整天觀察,選出了最適合接觸我的時機和地點?」

「……じゃあ、昨日一日様子を見て、私に接触する一番いい時と場所を選んだ、ってこと?」

「嗯。多虧卡奧魯大人和麗子大人的『隱形場域魔法』,我們才能堂堂正正地觀察情況。」

「うん。カオル様とレイコ様の『ふかしふぃーるど魔法』のおかげで、堂々と様子を見ていられたのよ」

這次我們潛入倉庫,確認伊莉只有一人之後仍沒有立刻現身,是因為擔心她會對入侵者做出反射性的攻擊。

今回、倉庫に侵入してイリーがひとりだけなのを確認してからもすぐに姿を現さなかったのは、侵入者に対してイリーが反射的に攻撃することを警戒してのことであった。

米內強烈主張說,伊莉若是發現入侵者一定會攻擊,所以採取了慎重的做法……。

イリーなら絶対に攻撃してくる、とミーネが強く主張したので……。

「嗯……魔法使啊……」

「う~ん、魔法使い、ねぇ……」

伊莉比九歲的米內大一歲,應該是十歲。

イリーは9歳であるミーネよりひとつ年上の、10歳らしい。

或許是因為她比較有常識,或沒見過隱形場域以外的魔法,或者不像米內那樣把我們當成救命恩人而宣誓效忠,總之她似乎沒辦法完全相信米內所說的。

その分、常識があるからか、不可視フィールド以外の魔法を見ていないからか、それともミーネとは違って別に私達を命の恩人だと思って忠誠を誓っているわけじゃないからか、どうやらミーネの言うことを信じ切れていないらしい。

「那麼,對於你們兩位是魔法使、要我和你們一起走的邀請……」

「じゃあ、おふたりが魔法使いで、一緒に行こう、というお誘いには……」

「哎呀,別這麼猶豫嘛……」

「ちょっと、二の足を踏むなぁ……」

啊咧,沒被信任嗎……。

ありゃ、信用してもらえなかったか……。

原本以為就算不信我們兩個,也會相信米內說的才對啊……。

私達ふたりはともかく、ミーネの言うことなら信じてもらえると思ったんだけどなぁ……。

不過,那也沒辦法。

でも、それは仕方ない。

如果當事人想維持現狀,我們也不能勉強帶走她。

本人が現状維持を望むなら、私達が無理に連れていくわけにはいかない。

很遺憾,但只好下一個目標……。

残念だけど、次へ……。

「那麼……」

「それじゃあ……」

咦,米內還打算繼續說服嗎。

あれ、ミーネはまだ説得するつもりかな。

嘛,她想幫助同伴的心情很強,無法輕易放棄,想盡辦法說服人也很正常。

まぁ、仲間を助けたい、という強い気持ちがあるだろうから、諦め切れず、何とか説得したいと思うのは当たり前か。

不過,我和麗子並不打算把救助強加給不願意的人。

しかし、私とレイコは、望まない者にまで救済の押し売りをするつもりはない。

拯救應該是給那些自己渴望並願意踏出第一步的人。

救いを与えるのは、自らそれを望み、自分で一歩を踏み出す者だけだ。

接著,米內又開始編織起說服人的話語。

そして、ミーネが再び説得のための言葉を紡(つむ)いだ。

「當我們和阿拉爾狼狽不堪、像破爛雜物般到達時,深夜還把我們迎進來、給我們食物、讓我們洗澡、讓我們躺在柔軟的床上睡覺,還把我們雇用,然後向我們提出『要不要一起來?』這樣的邀請……」

「ボロボロのゴミ屑みたいな状態で辿り着いた私とアラルを、深夜なのに迎え入れてくれて、食べ物をくれて、お風呂に入れてくれて、ふかふかのベッドで寝かせてくれて、そして雇ってくれたおふたりからの、『一緒に来ないか』というお誘いには……」

「當然,我肯定會高興地跟去的啦!」

「勿論、喜んでついていくに決まってるでしょ!」

……這是怎麼回事啊!

……何じゃ、そりゃ!

雖然對那種莫名其妙的『魔法使』之類的可疑邀請會猶豫,但如果是曾對孤兒伸出援手的人,也許會想再試著相信一次吧?

わけの分からない『魔法使い』とやらの怪しげな誘いに乗るのは躊躇(ためら)っても、孤児に手を差し伸べてくれた者の言葉なら、もう一度信じてみようという気になったってことかな?

嗯,也許是以米內擔保為條件吧……。

まぁ、ミーネが保証するなら、という条件付きかもしれないけれど……。

「那麼,我們一起逃走吧。伊莉在文件上是正式的雇用關係,而且標示為先領薪資的契約,那份文件也不是偽造而是正式文書,所以光明正大地去交涉也沒用喔。

「じゃあ、私達と一緒に逃げるよ。イリーは書類上は正規の雇用関係、しかも給金前払いってことになってるし、しかもその書類は偽造とかじゃなくて正式書類だから、正面から行っても駄目だからね。

……不過,那只不過是『在這個國家』的情況罷了。

……でも、それはあくまでも『この国では』、ってことに過ぎないからね。

到了我們的國家,那些文件會被證明是罪犯利用職權而偽造的,犯人已經受到了審判。如果那些人還大搖大擺地跑到我們國來要求把伊莉帶走,他們會被當成人口販賣集團的同夥而被逮捕,所以放心吧。

うちの国へ来れば、その書類は犯罪者が自分の立場を利用して作ったものだと証明されていて、犯人は既に裁かれているからね。のこのことうちの国へやってきてイリーの返還要求なんかしようものなら、人身売買組織の仲間として捕らえられるから、安心だよ。

換句話說,只要成功逃出並抵達我們的國家,就等於我們贏了喔。」

つまり、逃げ出してうちの国へ辿り着けた時点で、私達の勝ち、ってわけよ」

「喔!……等等,你說『犯人』是指誰?」

「おお! ……って、『犯人』って?」

對於伊莉懷疑是否只是被這裡的商會主欺騙,米內一臉惱怒地告訴她。

ただここの商会主に騙されただけではないのか、と疑問に思うイリーに、ミーネが忌々(いまいま)しそうな顔で告げた。

「『那個大叔』啊……。他從一開始就抱著那種打算來應徵接手孤兒院。」

「『おじさん』よ……。あいつ、初めからそういうつもりで孤児院の引き継ぎに立候補したのよ」

「什、什麼……」

「なっ……」

伊莉先是愣住,下一瞬間臉上扭曲,露出憤怒的表情。

一瞬、ぽかんとして。そして次の瞬間、怒りに顔を歪ませたイリー。

那當然會這麼想啊。

そりゃまぁ、そうだろうなぁ。

據米內說,自從經營者換人後,包括飲食在內的生活水準下降,孤兒們被強迫工作也變多了。

ミーネの話では、経営者が替わってから、食事を始めとした生活レベルが落ちて、孤児達が働かされる時間も増えたらしかった。

大家以為『經營一定很困難吧』,因此對這位接手孤兒院的『大叔』心懷感激,拼命努力。

皆は、『経営が苦しいのだろうな』と思い、そんな孤児院の経営を引き継いでくれた『おじさん』に感謝して、一生懸命頑張っていたらしいのだ。

不過被告知這種事後,懷疑那些都是為了挪用節省下來的錢而做的,也因此湧起的疑問與憤怒,實在不足為奇。

でも、こんな話を聞かされたのでは、あれも全部、浮かせたお金を横領するためだったのではないかという疑問と怒りが湧き上がってくるのも無理はないだろう。

「嗯,現在先把那件事擱一邊不說,

「まぁ、今はその話は置いておいて。

總之,只要逃出去到我們的國家,或者說回到原本的孤兒院,那就完全不用擔心了!」

とにかく、逃げ切ってうちの国、というか、元孤児院まで行ければ、何の心配もないってことだよ!」

正如米內所說。我也剛剛解釋過,只要逃出去,除非在這個國家境內被抓住,否則沒什麼好擔心的。

ミーネが言う通りだ。私からもさっき説明したけれど、逃げてしまえば、この国の国内で捕まらない限り、心配ない。

畢竟,商家那邊持有的文件寫著『先領薪資的奉公契約』,但孤兒院這邊──也就是現在在領主大人手上的文件──則記載為『養女』。如果要對他國的領主提出正式抗議,理所當然會進行事實確認,屆時這片領地的領主也會對商家一方進行調查。

何せ、商家側が持っている書類には『給金前払いでの奉公契約』となっているが、孤児院側、つまり今は領主様の手元にある書類では、『養女』ということになっているのだ。もし他国の領主に対して正式な抗議をするとなると、当然事実確認が行われ、その時にはこの領地の領主による商店側の取り調べも行われるだろう。

被接走的孩子當初是被當作養女還是奉公人,很快就能查明。因為員工、出入的廠商、顧客以及其他許多人都見過那情況。

引き取られた子供が養女として扱われていたか奉公人として扱われていたかなど、すぐに分かるだろう。従業員、出入りの業者、客、その他大勢の目に触れていたであろうから。

就算要封口,也會有人因罪惡感無法忍受而說出真相,會有人被競爭對手的店主低聲誘惑說『那家店完了,若老實作證我就讓你到我店工作』,也會有人在嚴酷的審訊下招供,這些人都會出現。

口止めするにも、罪悪感に耐えきれない者、商売敵(しょうばいがたき)の商店主から『その店はもう駄目だ。正直に証言すれば、うちで雇ってやる』と囁かれた者、過酷な取り調べに口を割る者等が、必ず出る。

我們的領主大人之所以無能為力,是因為沒辦法去調查他國的商家。沒有證據就向那邊的領主抗議,也會成為大問題。

うちの領主が何もできなかったのは、他国の商家を取り調べることができなかったからだ。証拠もなくそこの領主に抗議することも、大きな問題となる。

不過,若是對方先挑釁,那情況就不一樣了。

しかし、向こうから喧嘩を売ってきたなら、話は別だ。

可以要求對方拿出證據,並讓對方的領主徹底調查那家商行。

証拠を出せ、と言って、相手の領主に商家を徹底的に調べさせることができる。

……不,根本上在提出抗議之前,這裡的領主大人會先徹底調查商會主的主張是否站得住腳。

……いや、そもそも、抗議を出す前に、ここの領主が商会主の主張が正当なものであるかどうかを徹底的に調査するだろう。

若對他國貴族提出抗議卻在事後發現『其實是我們的錯』,不僅顏面掃地,說不定還會被王宮傳喚。

他国の貴族に抗議して、後になって『実は、自分の方が悪かった』などということになれば、面子丸潰れどころか、王宮から呼び出しが来てもおかしくない。

另外,即便真的覺得商會主所言屬實,也可能因為不想與他國貴族扯上麻煩而選擇置之不理。

また、もし本当に商会主の言い分が正しいと思ったとしても、他国の貴族との面倒事を嫌がって無視する可能性もあるだろう。

因此,商會主透過這裡的領主正式提出抗議的機率非常低。

なので、商会主がここの領主を通して正式に抗議してくる確率はとても低い。

如果商會主的手下以『來接回逃跑的養女』為由出現在小銀鎮,那會怎麼樣?

商会主の手の者が『逃げ出した養女を引き取りに来た』といってリトルシルバーに現れたら?

絕對不會來的、絕對不會來的!

来ない来ない!

如果只是逃跑的奉公人,員工來接也說得通。

逃げた奉公人とかなら、従業員が迎えに来てもおかしくない。

但若是『商會主的養女』由員工而非商會主夫婦來接,就很奇怪了吧。

でも、『商会主の養女』を、商会主夫妻ではなく従業員が迎えに来るというのはおかしいだろう。

而且不管是員工還是商會主,只要來到我們的領地提出那種要求,立刻就會被逮捕。

そして、従業員だろうが商会主だろうが、うちの領地に来てそんなことを言った途端、捕縛されるだろう。

在我們的領地內,二代院長的惡行已經被揭發並處罰完畢。如果有共犯者輕率現身,會立刻被抓。

うちの領地では、すでに2代目院長の悪事は暴かれ、処罰済みだ。そこへ共犯者がのこのこと現れたなら、即、捕縛だ。

就算無法對他國採取行動,只要在自領地內抓到在自領地犯下罪行的犯人,其處罰就由領主大人的權限進行。犯人是哪國人並不重要。

他国には手出しできなくても、自領で行われた犯罪行為の犯人を自領内で捕らえたならば、その処罰は領主様の権限で行われる。犯人がどこの国の者であろうが、関係ない。

……所以,絕對不會來。

……だから、絶対来ない。

除非是個極度愚蠢的人。

余程の馬鹿ででもなければ。

「那麼,我們晚上會來接妳喔」

「じゃあ、夜に迎えに来るからね」

「欸?」

「え?」

哎呀,她是不是以為現在就能立刻被帶走?看她一臉驚訝的樣子……。

ありゃ、今すぐ、このまま連れていってもらえると思っていたのかな? 何か、驚いたような顔をしているけど……。

「如果現在就帶妳走,妳不久就會被發現不見吧。在這裡,夜裡消失會比較能拖延時間,你不覺得嗎?」

「今、連れていったら、あなたがいなくなったことがすぐにバレるでしょ。ここは、夜に姿をくらます方が時間が稼げるとは思わない?」

「確、確實是……」

「た、確かに……」

伊莉點頭表示理解,不知是聰明還是因為初代院長的教導好,接受了我的說明。

頭が良いのか、初代院長からの仕込みが良かったのか、私の説明に納得して頷くイリー。

「那麼,就照常裝作什麼事都沒發生地工作吧。等大家都睡熟時我會來接妳,把自己的東西整理好。」

「それじゃ、このまま何もなかった振りをして働いててね。そしてみんなが寝静まった頃に迎えに来るから、自分のものを纏めておいてね。

「對了,就算行李多也沒關係。你的東西都能全部帶走的喔」

あ、荷物が多くても大丈夫だから。自分のものは全部持っていけるからね」

只要放進物品箱,不管多大的行李都沒問題。

アイテムボックスに入れれば、どんな大荷物でも問題ない。

「……私人物品也就只有換洗衣物而已。大概一隻手就能輕鬆拿得起來……」

「……私物なんか、着替えくらいしかないよ。片手で簡単に持てるくらい……」

也是啦。處在這樣的境遇,不可能還有修學旅行的紀念掛飾或擺飾、咬著鮭魚的木雕熊之類的東西吧……。

そりゃそうか。こんな境遇で、修学旅行のお土産のペナントや置物、シャケを咥(くわ)えた木彫りの熊とかを持っているはずがないか……。

當然也不會有滿滿與家人合照的相簿之類的……。

そして勿論、家族と一緒に撮った写真が満載の、アルバムとかも……。

「那,那我該在哪裡等著?」

「で、私はどこで待っていればいいの?」

嗯,如果半夜拿著行李四處晃,如果被警衛或其他員工發現就糟了……。

う~ん、夜中に荷物を持ってうろついていたら、もし警備員や他の従業員とかに見つかったら、ヤバいよねぇ……。

「就在自己的房間等就好」

「自分の部屋でいいよ」

「欸……。但我住的是六人房喔?其他人會怎麼辦……」

「え……。でも、私、6人部屋だよ? 他の者が……」

「沒問題!問我和這孩子(麗子)的職業是什麼?」

「大丈夫! 私とこの子(レイコ)の職業は?」

「魔法……使者……」

「魔法……使い……」

「對。那就這麼辦吧!」

「そう。じゃ、そういうことで!」

然後,向那個因沒戲份而看起來無聊的麗子示意,發動了隱形魔法!

そして、出番がなくて退屈そうにしていたレイコに合図して、不可視魔法を発動!

就這樣悄悄拉著米內的手從倉庫走了出去……。

そのままそっと、ミーネの手を引いて倉庫から出て行くのであった……。

啊,雖然進去時是跟伊莉一起從旁邊溜進的,但出來時我們自己開了門,身影雖然不可見,可開關門的動作卻被伊莉全看到了。

あ、入る時はイリーと一緒に横をすり抜けて入ったけど、出る時は自分達で扉を開けたから、姿は見えないものの、扉の開閉はイリーに丸見えだった。

真藏不住啊……。

しまらないなぁ……。

不,門我是有好好關上的啦!

いや、扉はちゃんと閉めたけどね!