ポーション頼みで生き延びます!
179 新的啟程 3
「差不多可以了吧……」
「そろそろいいかな……」
「欸?什麼?」
「え、何が?」
「不是啦,既然已經離城很遠,附近似乎也沒什麼人,差不多可以把馬車弄出來了吧……」
「いや、街から充分離れたし、人もいないようだから、そろそろ馬車を出そうかと……」
是啊,雖然兩人都會騎馬,但要靠騎乘旅行好幾天、好幾十天還是有點辛苦。
そう、ふたりとも馬には乗れるけれど、騎乗で何日、何十日も旅をするのは、ちょっと辛い。
所以打算改成坐馬車旅行。
なので、馬車の旅にしようと思うのだ。
坐馬車的話,下雨也沒問題,野營時還能在裡面睡覺。
馬車ならば、雨が降っても大丈夫だし、野営の時には中で寝ることもできる。
當然不會讓哈恩和巴德在雨中走路的,會立刻讓牠們在樹蔭或哪裡避雨。
いや、勿論、雨の中をハングとバッドに歩かせたりはしない。すぐに木陰かどこかで雨宿りさせるよ。
「啊,是說戰車(Chariot)之類的……」
「ああ、戦車(チャリオット)とか言ってた……」
「不,那個是另外一種。那個是……」
「いや、それとは別のやつ。あれは……」
沒錯,那是艾德拉的馬車。我沒打算讓其他馬去拉它。
そう、あれは、エドが牽く馬車だ。他の馬には、牽かせるつもりはない。
「不,那個是一匹馬拉的,而且是為我和當時還是幼兒的雷耶特兩人設計的,所以又小又窄,當時還有騎乘的同伴在場,所以也沒打算在那裡做什麼特別的事。
「ううん、あれは1頭立てだし、私と、幼児だったレイエットちゃんのふたり乗り用だから小さくて狭いし、騎乗の仲間がいたから、その中でどうこう、というつもりもなかったからね。
這次想要選個可以在裡面悠閒待著、還能睡覺的那種……。
今度は、中でのんびりできて、寝ることもできるやつにしようかと……。
而且,要能一坐著就進城、不會太顯眼的……」
それと、乗ったまま街に入れるよう、目立たないように……」
嗯,戰車(Chariot)做得太帥了,反而太搶眼了。
うん、戦車(チャリオット)は、カッコ良く作ったせいで、ちょっと目立ち過ぎたよ。
「對馬車有什麼要求嗎?」
「何か、馬車について要望とかある?」
「嗯,沒什麼特別的。卡奧魯,照妳喜歡的方式做就好,拜託啦。
「ううん、特にない。カオルの好きなように作って頂戴。
……啊,當然,別讓屁股痛了喔」
……あ、勿論、お尻が痛くないようにね」
麗子一邊皺起臉撫摸自己的屁股,似乎有什麼不愉快的回憶。
何か嫌な思い出でもあるのか、そう言いながら顔を顰めて、自分のお尻を撫でるレイコ。
畢竟,地球上的馬車也不見得完美無缺吧……。
まぁ、地球の馬車も、完璧というわけじゃないだろうからなぁ……。
那麼……。
では……。
「(用馬語呼喚)出來吧! (用馬語呼喚)女神的馬車!!」
「ぶひ(いでよ)! ぶひひぶひ(めがみのばしゃ)!!」
嗯,用馬語念咒是給哈恩和巴德的一點小小服務。
うん、馬の言葉で呪文を唱えたのは、ハングとバッドに対するサービスだ。
這樣,出現的馬車應該會被理解為『女神的座駕』吧。
これで、出てきた馬車が『女神の乗り物』であると理解できるだろう。
這次故意把外觀做得像普通的馬車,為的是不顯眼,也是擔心會讓人失望。總覺得大家對馬車抱有過高期待。
今回は、目立たないように外見を普通の馬車に似せたため、がっかりされることを心配しての配慮だ。何か、馬車に対して過大な期待を抱いていそうな気がしたからね。
然後……。
そして……。
砰!
どん!
出現了,嶄新的馬車!
出ました、新たなる馬車!
車內還備有裝著飲料(藥水)的小木桶。
ちゃんと、車内に飲み物(ポーション)が入った小さな樽が備え付けてある。
……不,沒有那個的話,馬車本身就不會變成『藥水的容器』嘛。
……いや、それがないと、馬車自体が『ポーションの容器』にならないからね。
而且外觀雖然像普通的小型馬車,但其真面目是……。
そして、外見は普通の小型馬車に似ているけれど、その正体は……。
車體結構的大部分由輕且堅固的碳納米管製成。
車体構造の大部分は、軽くて丈夫なカーボンナノチューブ製。
而有一部分則是鈦製。鈦雖然有很多優點,但提煉與加工困難、成本也高,難以大規模普及;不過對能做出成品的我來說,這些缺點無關痛癢。
そして一部は、チタン製。チタンは利点が多いけれど、製錬・加工が難しく、費用もかかるため大規模な普及は難しいが、完成品が出せる私にはそんなデメリットは関係ない。
其實若想的話,或許能打造出用地球上不存在的素材製成的賽蕾絲特製超級馬車。但嘛,不需要要求到那種程度。總之它能防禦箭矢和長矛的貫穿……。
本当は、望めば地球には存在しない素材で作られたセレス特製のスーパー馬車が作れるのかもしれない。でも、まぁ、そこまで要求しなくてもいいだろう。一応、矢や槍は通さないようにできているし……。
還有御者台,進城時就坐在那裡假裝當御者。
御者台もあり、街に入る時はここに座って御者をやっている振りをする。
當然,實際上是『語音導引(以語音下達指示)方式』。
勿論、実際には、『音声誘導(ことばでしじする)方式』だ。
因為一個人坐會寂寞,御者台可以讓兩人並排坐著。
ひとりで座るのは寂しいから、御者台はふたり並んで座れるようになっている。
而且從御者台可直接進入的客室,隔著一張小桌子,前方有兩個面向前方的座位,對面則有一張可坐三人的後向沙發相對而坐。
そして、御者台から直接入れる客室は、小さなテーブルを挟んで、前向きのふたつの席と、後ろ向きの3人掛けソファーが向かい合っている。
面向前方的座位連頭枕都具備,能像包覆全身般支撐著。嗯,腰真的很重要。
前向きの席は、ヘッドレストまで付いた、身体全体を包み込むように支えてくれるやつ。うん、腰は大事にしなきゃね。
而且把靠背完全放倒的話,就能直接安穩入睡,真是個好東西。
そして、リクライニングをいっぱいに倒せば、そのまま安眠できるという優れ物だ。
這樣一來,無論是在野營時還是馬車行駛時都能睡得著了。
これで、野営時にも、馬車の走行時にも眠れる。
為了安全起見,行駛時兩頭馬中當然會有一頭保持清醒。
いや、安全のため、走行中は勿論ふたりのうちどちらかは起きているけどね。
當然,為了不辜負哈恩和巴德的期待,拉桿操作會讓好幾片刀刃彈出。沒有這個機關,除了材質以外就是普通的馬車啊……。
勿論、ハングとバッドの期待を裏切らないよう、レバー操作で何本もの刃(やいば)が飛び出るようになっている。この仕掛けがないと、材質以外は普通の馬車だからねぇ……。
只是彈簧和車體構造之類當然是完全不同,說的是外觀而已。
いや、勿論、スプリングとか車体構造は別物だけど、見た目は、ってことで。
那些刀刃大概沒什麼實用性,純粹就是為了讓哈恩和巴德滿足的噱頭罷了。
刃に実用性は殆どないだろうけど、ただ単に、ハングとバッドを満足させるだけのためのギミックだ。
這次是二頭拉,所以即便如此比起普通馬車也相當輕,對哈恩和巴德的負擔應該不大。
今回は2頭立てなので、これでも普通の馬車よりはかなり軽いから、ハングとバッドの負担は小さいだろう。
嘛,艾德最初那麼抗拒被當作『馬車馬』這種身分,現在似乎沒那麼介意了,應該沒問題吧。
まぁ、エドが最初あんなに抵抗した『馬車馬』という立場に対する抵抗感が少ないみたいだから、問題はないだろう。
……難道說,是艾德事先預見到這點,還散播了『只有神馬能牽的女神馬車』的傳聞?不不,想太多了吧?
……というか、もしかして、これを見越してエドが『神馬にしか牽けない、女神の馬車』という噂を広めてくれた? いやいや、考えすぎか?
不過,艾德其實相當重情義又細心……。
でも、エドは結構義理堅くて気の回る奴だったしなぁ……。
『啊,不行,又開始感傷了……』
あ、いかん、またしんみりしてきた……。
『艾德會比較喜歡我大笑而不是為他感傷。他就是那種人。畢竟我們已相處了四年半……』
エドは、私がエドのことでしんみりするより、大笑いしていた方が喜んでくれるだろう。あいつは、そういう奴だった。何せ、4年半の付き合いだからなぁ……。
『對馬來說四年半換算成人類大約是十八年。相遇時艾德六歲,相當於人類二十四歲。從二十四歲相當到四十二歲相當,換成人類來說幾乎就是一起度過一生的感覺。』
馬にとっての4年半は、人間に換算すれば18年くらいか。出会った時、エドは6歳だったから、人間の24歳相当。24歳相当から42歳相当までって、人間だと、殆ど『人生を共にした』って感じだなぁ。
……那麼,哈恩和巴德的反應是……。
……で、ハングとバッドの反応は……。
「哇——這就是女神的馬車……」
『おおおおお、これが、女神の馬車……』
「終於,我們成了女神馬車的牽引者,成為神馬了……」
『遂に、俺達が女神の馬車の牽き手、神馬に……』
看起來他們感動得哽咽落淚了……。
何だか、感涙にむせび泣いてるなぁ……。
『不過,我不喜歡說謊,還是老實說吧。』
でも、嘘を吐くのは嫌だから、正直に言っておこう。
「那可不是艾德牽過的馬車。那是只有艾德一人的馬車……
「それは、エドが牽いていたのとは違う馬車だよ。あれは、エドだけの馬車だから……。
所以那是為了你們兩位……兩頭而特別新造的馬車。正因如此才做成了兩頭牽的,對吧?」
だからそれは、あなた達ふたり……2頭のために新しく造ったものよ。なので、2頭立てになってるでしょ?」
聽說這和偉大的先祖牽的不是同一輛,他們會不會因此失望呢……。
偉大なる御先祖様が牽いたものとは別物、と聞いて、がっかりするかな……。
「欸欸欸!為了我們特地新造馬車!也就是說是我們專用的馬車吧!在我們去世後,會和艾德大人的馬車一同被永久保存於神界,我們的功績將永遠……」
『えええ! 我らのために、新たに馬車を! ということは、我ら専用の馬車ですね! 我ら亡き後は、エド様の馬車と並んで神界に永久保存されて、我らの功績が永遠に……』
「喔!喔!喔!!」
『おお! おお! おお!!』
既然他們高興,那就算了吧……。
喜んでるなら、ま、いいか……。
「那麼,出發吧。上車!」
「それじゃ、行こうか。搭乗!」
伴隨著像是巨型機器人登場的戰隊口號,我和麗子一同登上馬車。只要沿著寬闊的主要街道直行,我們坐在客室(客艙)就沒問題了。
何か、巨大ロボットに乗り込む戦隊ヒーローみたいな掛け声で、レイコと一緒に馬車に乗り込んだ。幅が広い主要街道を真っ直ぐ進むだけなら、私達は客室(キャビン)でいいだろう。
擦身而過的旅人看到無人的御者台可能會驚訝,但那沒什麼大不了的。只要說是受過良好訓練的馬,或是從客室內用細繩操控,或是正在試驗新型軍用馬車,想打探的人會被視為外國間諜之類的話,應該就沒人會多管閒事了。
すれ違う旅人達が無人の御者台を見て驚くかもしれないけれど、別に大したことじゃない。よく訓練された馬だとか、客室内から細いロープで馬を操っているだとか、新型の軍用馬車の試験中なので、探ろうとする者は他国の間諜と看做(みな)される、だとか言えば、変に絡んでくる者もいないだろう。
兩張面向前方擺放的椅子……有點像電競椅,或者說大概是因為我就是那樣想像所以才做成這樣吧……我們各自坐下……。
前向きに設置された2脚の椅子……何か、ゲーミングチェアみたい、というか、私がそうイメージしたからこうなっているのだろうけど……に、それぞれ座り……。
「出發!」
「発進!」
「……」
「……」
「…………」
「…………」
「「………………」」
「「………………」」
「怎麼都不動啊?」
「動かないわよ?」
「真的不動呢……」
「動かないねぇ……」
為什麼……。
どうして……。
「卡歐魯大人,我們該怎麼牽啊?」
『カオル様、どうやって牽けばいいんで?』
從外頭傳來哈恩的聲音。
外から、ハングの声が聞こえた。
……啊,馬還沒繫在馬車上啊……。
……あ、馬を馬車に繋いでないや……。
「……所以像這樣弄,金具就會鬆開喔」
「……というわけで、ここをこうすれば、金具が外れるからね」
「「…………」」
『『…………』』
在把哈恩和巴德繫上馬車後,我說明了兩頭馬如何自己把馬具從車上脫開。我認為比起從身體上把馬具卸下,用前蹄操作會更容易,所以那邊設計成可以脫開。
ハングとバッドを馬車に繋いでから、2頭が自分でハーネスを馬車から外す方法を説明した。身体からハーネスを外すより、その方が馬の前足で操作しやすいと思って、そっちが外れるようにしたのである。
旅途中可能會遇到盜賊或魔物襲擊,或馬車從懸崖墜落之類。那種時候,如果能自己把馬具從馬車上切斷,救命的機率會提高。我就是抱著這個想法才裝了那種機構……。
旅の間、盗賊や魔物に襲われたり、馬車が崖から転落したりするかもしれない。そんな時、自分で馬車からハーネスを切り離せれば、助かる確率が上がるだろう。そう思って、そういう機構を取り付けたんだけど……。
不知為何,兩匹馬的情緒很差。為什麼呢?
何やら、2頭の機嫌が悪い。どうして?
「不、不會吧,你們不會在想我們會拋棄乘客然後逃跑之類的吧!」
『ま、まさか、俺達が乗客を見捨てて逃げるとか、そんなことを考えているんじゃねぇだろうな!』
咦?
え?
「就算載的是女神也沒關係!我不是在說那個,我是說你們不會真以為我們會把正在運送的人類丟下然後逃跑吧!!」
『乗せているのが女神様だとかは関係ねぇ! 俺達が、運んでいる人間を置いて逃げるとか、そんなことを考えているんじゃねぇだろうな、って言ってんだよ!!』
啊~,是傷到牠們的職業自尊心了嗎?
あ~、職業的なプライドを傷付けちゃった?
不只是巴德,連一向說話很有禮貌……作為馬來說算是斯文的漢格,現在也用有些粗魯的語氣,露出不悅的表情。
バッドだけでなく、丁寧な……馬としては……言葉使いをしていたハングまでもが、少し荒い言葉遣いで、不愉快そうな様子を露わにしている。
沒錯,艾德也是,當我說了傷到他矜持的話時,他真的很生氣。艾德和他的家人都是很重視矜持的人。
そうだ、エドも、私がエドの矜持を傷付けるようなことを言ってしまった時は、本気で怒ってた。エドもその家族も、矜持を大事にする連中だったよ。
……不行,糟了……。
……いかん、マズった……。
「不、不會那樣的!如果遇到強盜或魔物襲擊,漢格和巴德能自己把馬具從馬車上卸下,跑到客廂旁邊來,那我們就可以把馬車丟下、騎馬逃走不是更好嗎!如果由牠們自行判斷何時切斷馬車,行動自由度會更高,很多時候都更方便。
「そ、そんなことはないよ! もし賊や魔物に襲われた時、ハングとバッドが自分でハーネスを馬車から外して客室の真横に来てくれれば、私達が馬車を捨てて騎乗で逃げられるじゃない! 自分の判断で馬車を切り離せると自由度が高くなって、色々と便利だよ。
沒錯,那就是表示我們對漢格和巴德有多麼信任與依賴!」
そう、それだけハングとバッドを信用して、頼りにしてるってことだよ!」
「……是、是這樣嗎?」
『……そ、そうか?』
「嗯,既然如此,接受讓牠們自行判斷切斷馬車,並不是件難以接受的事……」
『うむ、そういうことであれば、自分で切り離す判断をすることを受け容れるのは、吝(やぶさ)かではない……』
『……真是太好哄了。』
……チョロい。
不過說實話,真正的目的,是為了讓漢格和巴德在被敵人追趕時──像是馬車翻覆、掉下懸崖、或被魔物包圍把馬車當成盾牌,以及我和蕾依子不得不捨棄馬車逃走的時候──能夠自己逃走。
まぁ、本当は、敵に追われて逃げる時に馬車が横転したり、崖から落ちたり、魔物に囲まれて馬車を盾にしたり、そして私とレイコが馬車を捨てて逃げ出したりする時に、ハングとバッドが自分で逃げられるように、なんだけどね。
我不會讓艾德的後代輕易死去。
エドの子孫を、簡単に死なせたりはしない。