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173 漫長的告別(Long Goodbye)2

「不過,創立一個看起來像是要跟唯一神教對抗的新興宗教,居然能撐到現在還沒被鎮壓,真讓人訝異。這種世界裡,教會的勢力不是非常龐大嗎……」

「でも、唯一神教に喧嘩を売るような新興宗教を立ち上げて、よく潰されずに今まで残ってるわねぇ。こういう世界って、教会の力は絶大なんじゃあ……」

「是叫『神殿』呢。不是教會……。

「神殿、ね。教会じゃなくて……。

而且,確實,通常情況下可能會是那樣吧……」

で、確かに、普通であればそうかもしれないんだけど……」

信徒名代:弗蘭塞特・巴爾莫亞

信者名代(みょうだい):フランセット・バルモア

信徒首領:羅蘭德・巴爾莫亞

信者筆頭:ロランド・バルモア

主要信徒:女神之眼一同

主な信者:女神の眼一同

阿丹伯爵家

アダン伯爵家

他國分部:貝里斯卡斯……以雷費爾伯爵家、多里維爾子爵家為中心活動

他国支部:ベリスカス……レイフェル伯爵家、ドリヴェル子爵家を中心として活動

阿里戈帝國……主要以海軍相關人士為中心活動

アリゴ帝国……主に海軍関係者を中心として活動

「那樣的話,真的沒法取締呢……」

「そりゃ、潰せないわね……」

「確實沒法取締呢……」

「潰せないよね……」

畢竟,『大陸的守護神兼絕對英雄、勇者弗蘭塞特』與其丈夫——身為王兄的殿下——正是信徒們的統攝。並且已滲透友好國的軍方。若輕率迫害……不,光是惹怒女神瑟蕾斯蒂娜就說不定了。

何しろ、『大陸の守護神にして絶対英雄、勇者フランセット』と、その夫である王兄殿下が信者の纏め役なのである。そして、友好国の軍部に浸透。下手に迫害などすれば……、いや、それ以前の問題として、女神セレスティーヌを怒らせかねない。

「說起來,瑪利亞爾家晉爵了……那個男孩那邊,好像本來是男爵家吧……」

「そういえば、マリアルの家、陞爵(しょうしゃく)したんだ……。それと、あの男の子のところも、確か男爵家だったはず……」

是啊,似乎分別從子爵家晉為伯爵家,從男爵家晉為子爵家。

そう、子爵家から伯爵家へと、男爵家から子爵家へと、それぞれ陞爵したようであった。

其原因並未記載在書中。

その理由は、書物には書かれていなかった。

「嘛,別國的貴族之事,誰會特地寫進書裡呢」

「ま、他国の貴族のことなんて、わざわざ書かないか」

カオル這麼說著,輕輕帶過。

カオルは、そう言って軽く流した。

根本沒去想會不會是『那些根本無法寫進書裡的理由』之類的……。

まさか、『とても書物に書き残せないような理由』かも、とかは考えもせず……。

「總之,依我查書所及,孩子們除了創立那個奇怪的宗教之外,好像並未捲入會被記錄下來的糾紛,過得還算平凡。嘛,若孤兒能抓到與常人相當的幸福,對這個世界來說也算不錯了吧……」

「ま、そういうわけで、本で調べた限りでは、子供達はおかしな宗教を立ち上げた以外は、別に記録に残るような揉め事に巻き込まれたりすることなく、普通に暮らせたみたい。まぁ、孤児が人並みの幸せを掴めたなら、こういう世界としては上出来かもねぇ……」

「……那你不會想『如果能讓他們更幸福就好了』之類的嗎?」

「……それ、『もっと幸せにできていたら』とかは考えないの?」

「欸?」

「え?」

聽到レイコ的話,カオル一臉茫然地歪著頭。

レイコの言葉に、きょとんとした顔で首を捻るカオル。

カオル不太明白レイコ所說的意思。

レイコが言っていることの意味がよく分からなかったのである。

現在去想那種事,只會變成向後看、消極的念頭,想了也是徒勞無益。

今更そんなことを考えても、それは後ろ向きな考えになるだけであり、考えても無駄である。

不過……。

しかし……。

「如果能回溯時間(遡行)的話?」

「もし、時間を遡行(そこう)できたら?」

「欸……」

「え……」

被レイコ那句話問到,カオル愣住了。

レイコの言葉に、固まるカオル。

カオル也很愛讀書。所以像時光穿越、時光機那類的小說看過很多……當然,那種漫畫和電影也都看過。

カオルも、読書好きであった。なので、タイムスリップ物、タイムマシン物とかの小説はたくさん読んでいた。……勿論、その手の漫画や、映画とかも。

「……能做到嗎?」

「……できるの?」

「雖然沒確認,但多半不行吧。這種事會跟女神大人的工作──『阻止次元世界崩壞』──正面衝突,例如『因時間回溯導致的次元世界分岐』之類的……」

「確認していないけど、多分無理、だと思う。女神様のお仕事である、『次元世界の崩壊阻止』というのに真っ向から喧嘩を売りそうじゃない、『時間遡行による次元世界の分岐』とか……」

「啊~,確實是……」

「あ~、確かに……」

看起來,レイコ只是單純想聽聽カオル的心情……不,也許是想讓カオル把心裡可能壓著的那種『如果我能更好應對、一直照顧孩子們,或許大家會更幸福……』這種已經無法回頭的悔恨說出來,好讓她不用再為此苦惱。

どうやら、レイコはただ単にカオルの気持ちを聞いてみただけ……、いや、おそらく、カオルが心中に抱え込んでいるかもしれない、『もし、私がもっとうまく立ち回って、ずっと子供達の面倒をみてあげていれば、みんな、もっと幸せになっていたかも……』とかいう、今更もうどうしようもないことで悩み苦しむことがないよう、そんなことを聞いてカオルに吐き出させてやろうとでもしたのであろう。

「……可是,即便真的能那樣做,……算了。

「……でも、もしそれができたとしても、……いいや。

如果回到過去重新來過,這個世界上所有人、這七十多年來的一切──努力與其成果、實現過或未能實現的夢想、那曾經出生的人們──全部一瞬間消失成為『從未發生過』,那樣的事就算是神也不會允許。

もし時間を遡(さかのぼ)ってやり直したとすれば、この世界のみんなの、この70年以上に亘(わた)る出来事……、努力やその成果、叶えられた夢や叶えられなかった夢、生まれた人達、それら全てが一瞬で消えて、『なかったこと』になるなんて、そんなの、神様にだって許されないよ。

而且,即使回到過去重來,那也只會從那個時點產生一個新的分歧世界,而現在的這個世界極有可能變成『カオル和レイコ兩人突然消失,其它事物照常延續』。那樣一來,這個世界上大家的處境並不會改變,毫無意義。

それに、もし過去に戻ってやり直したとしても、それはただその時点から新たな分岐世界が生まれるだけであって、今現在のこの世界は、『カオルとレイコのふたりが突然消失し、そのまま続く』という確率が高いからね。それだと、この世界のみんなの境遇は変わらないし、何の意味もないよ。

而且,要我為那些因分歧而新生的次元世界中生命的存在,以及它們遭遇的不幸與悲劇,負上全部責任嗎?

そして、分岐し新たに発生した次元世界の生命の存在とその不幸や悲劇に対して、その全ての責任を私が負うの?

才不要啦~!那種事是神明的工作!要我來承擔,實在太沉重了!」

ないわ~! そんなの、神様の仕事だよ! 私が背負うには、重すぎるよ!」

カオル完全沒有打算背負那種重擔。

カオルは、そんな重荷を背負う気は、更々(さらさら)なかった。

人生只有一次機會。這裡沒有重來(リプレイ)或重置刷新的機制(リセマラ)。

人生は、一発勝負。そこには、やり直し(リプレイ)や、リセットマラソン(リセマラ)は存在しない。

只能拿發到手上的牌去搏一搏。即便那是王牌還是爛牌……。

配られたカードで勝負するしかない。たとえそれが、役札であろうが、カス札であろうが……。

カオル是這麼想的,然而……。

そう考えたカオルであったが……。

「啊,我不是正好在過重置人生嗎……」

「あ、私、リセット人生やってる最中だった……」

「我嘛,大概是重放(リプレイ)吧?」

「私は、リプレイかな?」

兩人這麼說著,カオル和レイコ苦笑出聲。

そう言って、たはは、と苦笑(にがわら)いするカオルとレイコ。

「嘛,我早就覺得カオル會那麼說了。而且根本不知道時間回溯是否可能……」

「ま、多分カオルはそう言うだろうと思ってはいたけどね。そもそも、時間遡行なんてできるかどうかも分からないし……」

「嗯。那是人類不該涉足的領域吧……」

「うん。それは、人間が手を出しちゃいけない世界だよね……」

果然,レイコ是在明白カオル根本沒那個念頭的狀況下這麼問的。為的是讓カオル不只是放在腦中想,而是把它說出口,好讓心裡有個了斷。當然,カオル也清楚這點。

やはり、レイコはカオルがそんな気は全くないのを承知でそう聞いてきたようであった。カオルが、ただ頭の中で考えるだけでなく、はっきりとそれを口にして、気持ちにケリを付けさせるために。そして勿論、それが分かっているカオル。

「……果然,レイコ就是レイコ啊……」

「……やっぱり、レイコはレイコだなぁ……」

「什麼嘛,那個……」

「何よ、それ……」

*     *

*     *

然後,隔天早晨。

そして、翌朝。

終於到了要確認カオル所認識者們狀況的日子。

いよいよ、カオルの知り合い達の状況を確認する日である。

話雖如此,在這個平均壽命偏短的世界裡,還健在的人可想而知不會太多。

そうは言っても、平均寿命が短いこの世界では、まだ生きている者の数は、そう多くはないであろう。

當年カオル以十五歲的肉體轉生,之後不到五年。消失時差一點不到二十歲,所以比他年長的人早已九十歲以上……希望渺茫。

当時、カオルが15歳の肉体で転生し、それから5年弱。消えた時点で20歳の少し手前だったわけであるから、それより年上だった者は、既に90歳以上。……まず、望み薄であった。

就連那些孤兒,在那時艾米爾十六歲,貝爾十二歲,雷葉特小女孩六歲。

孤児達ですら、その時でエミールが16歳、ベルが12歳で、レイエットちゃんが6歳。

……大家大概都在八十歲前後或更高年齡。相當嚴峻。

……みんな、80歳前後か、それ以上である。かなり厳しい。

不過,至少應該能查到他們的子女與孫輩,以及他們留下的軌跡。畢竟他們留下了宗教團體和店舖這類明顯的事物。

しかし、彼らの子や孫、そして彼らが残した軌跡くらいは確認できるであろう。宗教団体とお店という、分かりやすいものを残してくれているのだから。

「髮色和眼色改好,OK!把眼尾下調的妝也完成,OK!錢向レイコ借到,OK!

「髪と眼の色変更、よし! 目尻を下げるメイク、良し! お金、レイコから借りた、よし!

出發!」

出発!」

首先要去的,是店鋪。

最初に行くのは、お店である。

客人走進店裡,這是最自然、毫無異狀的行為。作為遠道而來的旅人向店員打聽各種事也不會讓人懷疑,是蒐集情報的完美方法。

客が店に入る。何のおかしなところもない、一番自然な行動である。そして、遠方から来た旅人として、店員に色々と尋ねても、全く不審なところはない。情報収集の方法として、完璧であった。

然後……。

そして……。

「要進去了!」

「入るわよ!」

「欸、嗯……」

「え、ええ……」

在店門口猶豫了一會兒後,似乎終於下定決心的カオル那句話,讓レイコ點了點頭。

しばらく店の前で躊躇った後、ようやく意を決したらしいカオルの言葉に、レイコが頷いた。

然後,兩人推開入口的門,走進店內。

そして、入り口の扉を開けて、店内に入るふたり。

她們選的是藥材舖,而非土產店。因為這樣客人較少,能慢慢和店員交談。

選んだのは、土産物店ではなく、薬種屋の方である。その方が客が少なく、ゆっくりと店員と話せると考えたからであった。

兩人走進店內,從收銀台那頭傳來一聲『歡迎光臨』。

店内に入ったふたりに、会計台(カウンター)の向こうから、いらっしゃいませ、という声が掛けられた。

看店的是位約六十歲前後、對這個世界而言算是頗有年紀的老人。說真的,土產店還好說,但像這種有些沉穩格調的店不太適合年輕店員,藥材舖的老闆通常都是年長者,這是常態。

店番は、60歳前後の、この世界としてはそこそこのお年寄り。まぁ、土産物店ならばともかく、こういう渋い系の店に、あまり若い店員は似合わない。薬種屋の主人は年寄り、と相場が決まっている。

『好,作為話題切入,要讓人覺得我們不是來湊熱鬧的客人,並且要提出不會只在買賣上結束的話題……對了,問那種嗜好者會關注且昂貴、而且這家店看起來應該沒有的東西,然後從那裡把話題擴開就行了……那麼!』

(さて、話の切っ掛けとしては、私達が冷やかしではなくちゃんとした客であると思わせ、かつ、ただの商品の売買では終わらせない話題が必要、と……。そう、マニアックで高価、かつこの店には無さそうな品のことを聞いて、そこから話を膨らませればいいってわけだ……。ならば!)

「赫莫爾特的種子、莫爾托格魯的果實,以及庫魯科爾的葉子,有嗎?」

「ヘモルトの種、モルトグルの実と、クルコルの葉っぱ、ありますか?」

沒錯,那是長命丹的材料,極為昂貴的稀有素材。

そう、長命丹(ちょうめいたん)の材料の、超高価な稀少素材である。

買這三樣東西就代表你知道長命丹和它的素材,也就是說你並非普通平民。因此,這可以證明カオル她們不是等閒之輩,進而透過討論店裡沒賣的高價素材如何取得,打開各種話題……。

この3つを買うということは、長命丹のこととその素材を知っているということであり、それ即ち、普通の平民ではない、ということである。なので、カオル達が只者ではないということの証明となり、そして店には置いてない高価な素材の入手について話し込むことにより、色々な話に繋げることが……。

「有的。做一瓶長命丹所需的分量,合計金幣35枚。我們也可以在店裡幫忙調配哦?」

「ありますよ。長命丹ひと瓶作るのに必要な分量で、全部で金貨35枚です。うちで調合もできますよ?」

「竟然有!!」

「あるんかいっっ!!」