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157 情況確認
……等一下,啊!
……って、あ!
這裡是王宮吧?
ここ、王宮だよね?
按照設定,我不是向賽蕾斯發誓『不會進入王宮』嗎?
確か、設定では、私は『王宮には入らない』ってセレスに誓ったことになってなかったっけ?
糟了,因為一邊走一邊想事,完全把那個設定忘了,竟然晃晃悠悠地闖進來了,別說王宮,連最核心的地方──國王陛下的辦公室都闖進去了!
いかん、考え事をしながら歩いていたから、すっかりその設定を忘れて、のこのこと入ってきちゃったよ、王宮どころか、その中の中枢部、国王陛下の執務室へ!
糟糕,得捏個合適的理由來矇混過去才行……。
いかん、何か適当な理由をでっち上げて、誤魔化さなきゃ……。
要不要等到有人指出來再說?
誰かから指摘されるまで待つか?
不,那樣會讓人覺得我是被抓包後才匆忙編理由。
いや、それだと、指摘されて、慌てて言い訳を考えたみたいに思われる。
唔唔,該怎麼辦呢……。
うむむ、どうすれば……。
好!
よし!
「好久不見,國王陛下。早有準備,還好我有拜託賽蕾斯把『雖然我發誓不進入王宮,但在非常事態且由我判斷確實必要時可列為例外』,真是太好了!」
「お久し振りです、国王陛下。こんなこともあろうかと、セレスに『王宮には入らない、って誓ったけれど、非常事態で、かつ私が本当に必要だと判断した場合には適用除外、ってことでいい?』ってお願いしておいてよかったです!」
嗯嗯,這樣就沒問題了!
うんうん、これで問題なし!
「啊……啊,是啊……」
「あ……、ああ、そうだな……」
看來是因為剛剛在人前向哥哥哭訴有些害臊,國王臉微微泛紅,隨便應了幾句。
さすがに、人前で兄に泣き付いたのが恥ずかしかったのか、少し顔を赤らめながら、適当な相づちを打つ王様。
羅蘭德雖然對我隨意,但國王並無特別不悅;況且他身為國王陛下,必須做出合乎體面的回應。要是不這麼做,像『使者大人地位高於國王陛下』之類的傳言一旦傳開可就糟了。
ロランドは適当に扱っているけれど、王様には別に思うところがあるわけじゃないし、仮にもこの国の国王陛下なのだから、ちゃんとそれらしい対応をする。でないと、『御使い様は、国王陛下より立場が上であり、偉い』なんて噂が広まっちゃ、大変だからね。
……我早就放棄否認自己就是所謂的使者大人了。
……私は御使い様じゃない、と否定するのは、もうとっくに諦めた。
「那麼,布蘭科特王國的情況如何?」
「それで、ブランコット王国の状況はどうなんだ?」
羅蘭德一邊不耐煩地把仍抱著我的國王推開,一邊那樣問道……。
まだ自分に抱きついている王様を鬱陶しそうに押し退けながら、ロランドがそう聞くと……。
「好,我馬上說明。請先坐到那裡。」
「はい、すぐに説明します。まずは、そこにお座り下さい」
說著指向接待用沙發,國王也坐了下來。
そう言って接客用のソファーを指し示し、自分もそこに座る王様。
嘛,國王若不先坐,客人也不能先坐,除非來的是外國的國王,但外國的國王也不會在這種場合接受接見。
まぁ、先に王様が座ってくれないと、客の方が先に座るわけにはいかないよねぇ。来客が、他国の王様ででもない限り。そして他国の王様は、こんなところでお迎えしたりはしないだろう。
女官端來飲料後,其他人全都退下,只剩下國王和我們。
侍女が飲み物を持ってきた後、他の者は全員人払いし、王様と私達だけになった。
隨後向身為國王、羅蘭德的弟弟賽爾日聽取了詳細的說明。
そして、国王陛下である、ロランドの弟セルジュから詳しい話を聞いた。
據說如同從使者近衛那裡聽到的那樣,鄰國布蘭科特王國的國王突然駕崩,隨即爆發了大家熟悉的繼承爭鬥。
それによると、使者の近衛兵から聞いた通り、隣国ブランコット王国で国王が急逝、皆さんお馴染みの後継者争いが起こったらしい。
照理來說,理所當然應由長子,也就是那個惹人厭的費爾南繼承王位,結果卻是二王子吉斯蘭搶了出來……。
普通であれば、当然、長子である第一王子、つまり、あのいけ好かないフェルナンとかいう奴が国王となるはずなのに、第二王子であるギスランとかいう奴がしゃしゃり出た、と……。
兩人都是正妃所生,沒有那種側妃身分的問題,但似乎有人覺得,比起穩重可靠的第一王子,任性又忠於私慾的第二王子更好掌控,因此有人圖謀讓他繼位。
どちらも正妃の子なので、身分の低い側妃が生んだ第一王子と、侯爵の娘である正妃が生んだ第二王子が、とかいう問題はなかったけれど、しっかりしていてまともな第一王子より、我が儘で己の欲望に忠実な第二王子が王位を継いでくれた方が都合が良い者達がいた、ってことらしい。
那個費爾南對我來說是個跟蹤狂兼倒楣鬼,但據說在我以外的事上他其實還算正常,挺意外的……。
あのフェルナンとかいう奴は、私にとってはストーカーであり、とんだ疫病神だったけれど、何と、私のこと以外では、割とまともだったらしいのだ。意外なことに……。
總之,因為先王猝然崩逝,來不及正式指定繼承人──雖然據說根本不用指定,大家都認為第一王子理所應當繼位──但總之有人就以此找藉口,圖謀讓第二王子登基。
まぁ、そういうわけで、先王が急な崩御だったため正式な後継者の指名もないまま……、って、そんなことは必要がないくらい、第一王子が王位を継ぐことが当然と思われていたらしいけれど……、とにかく、それを理由に難癖を付けて、第二王子を王位に、とか企んだ連中がいたらしい。
其中一個被提出的藉口是有人散播『第一王子得罪了使者大人,所以若第一王子成為國王,將失去女神賽蕾斯蒂娜的護佑,國家會滅亡』之類的荒唐說法。
そしてその理由のひとつとして挙げられたのが、『第一王子は、御使い様の御不興を買った。なので、第一王子が国王になれば、女神セレスティーヌの御加護が受けられなくなり、国が滅びる』とか何とか、適当なことを吹いたらしいのだ。
此外,還有一批自稱『高位神官』的人滲入王宮,撒錢拉攏人脈,投靠支持第二王子的派系,準備靠好操控的第二王子分一杯羹。
そして更に、神殿の神官達とは別に、王宮に食い込んだ『自称・高位神官』とやらがおり、金をバラ撒いてコネを作り、扱いやすい第二王子を担いで甘い汁を吸おうとしている第二王子派に取り入ったらしい。
神殿方面並未接受那些可疑之人,但第一王子確實被認為得罪了使者大人,神殿對此事保持沉默,沒有多加干涉……。
神殿側は、そんな怪しい連中は受け容(い)れなかったが、第一王子が御使い様の不興を買ったということは否定できず、その件に関しては口を出さなかったらしいのだけど……。
然後,先王猝然崩逝。
そこで、先王の急な崩御。
傳聞說他看來很健康卻突然病死,也有人懷疑是毒殺……。
噂では、元気そうだったのに急な病死であり、毒殺の可能性があるとか……。
本來第一王子是王太子,能力與人望都勝過第二王子,繼承應該沒問題;然而第二王子一派卻單方面宣稱『先王指定第二王子為繼承人』,自稱新國王,襲擊否認此說的第一王子派貴族宅第,並以武力掌控王宮。
元々第一王子が王太子であり、第二王子より優れており人望もあることから、王位継承については何の問題もないはず。なのに、『先王は、後継者として第二王子を御指名された』という一方的な主張をして新国王を僭称(せんしょう)する第二王子一派が、それを否定する第一王子一派の貴族達の屋敷を急襲、更に武力により王宮を制圧。
不過第一王子和腹心們利用只有國王與王太子知道的秘密逃生路線從王宮消失,自此音訊全無。
しかし、第一王子は腹心の者達と共に、国王と王太子にしか伝えられていない秘密の脱出経路を使って王宮から姿を消し、以後、消息不明、とのこと。
「常見的事啊……」
「よくある話ですねぇ……」
「嗯,是常有的事。」
「ああ、よくある話だ」
羅蘭德附和我的看法。
私の感想に同意する、ロランド。
「有些兄弟反而因為麻煩而互相推卸王位……」
「中には、面倒だからと王位を押し付け合う兄弟もいるというのに……」
「哈哈……」
「ははは……」
聽到我的話,國王垂下肩,無力地笑了笑。
私の言葉を聞いて、王様はがっくりと肩を落として、力なく笑っている。
嘛,世事多變啊!振作起來吧!
ま、世の中、色々あらーな! 元気出していこう!
「所以,現在那位叫吉斯蘭的第二王子掌握了王宮,但沒有一個人相信他的正統性,連那些抬他上位的人也不例外,
「そういうわけで、今は第二王子であったギスランとやらが王宮を掌握していますが、その正統性を信じている者なんか、ひとりもいないそうです。第二王子を担ぎ上げている連中の中にさえ。
大家不是因為害怕反抗會當場被清洗而選擇沉默,就是只想跟著贏家分一杯羹;這一切不過是建立在沙上的樓閣,稍微有些變化就會崩潰。所以……」
皆、刃向かうとその場で粛清されることを恐れて黙っているか、勝ち馬に乗って甘い汁を吸うことしか考えていないかのどちらかであり、少し状況が変われば簡単に崩れ去るという、砂上の楼閣(ろうかく)に過ぎません。ですから……」
「也就是說,他們想盡快除掉那個最大的隱患──第一王子……」
「どうしても、最大の不安の種である第一王子を一刻も早く消し去りたい、というわけか……」
「是的。這樣一來,從繼承順位上看,第二王子在名義上就成為正統的繼承者,」
「はい。そうすれば、一応は、継承順位的には第二王子が正統後継者となりますから。
「至於弒父弒兄的篡奪者是否有資格繼承王位,那又是另外一回事了……」
父殺し、兄殺しの簒奪者に王位を継ぐ資格があるかどうかは、また別の話ですが……」
那樣的人絕無成為國王的資格。即便第一王子身亡,也應由其他有王室血統的人繼承。先王有女兒,先王弟弟也有子嗣;即使廢黜第二王子,繼承者並不會因此斷絕。
そのような者に、王となる資格などあるはずがない。もし第一王子が亡くなったとしても、他の、王家の血を引く者に継承させるべきであろう。亡くなった先王には娘がいるし、また、先王の弟の子供達もいる。第二王子を廃嫡(はいちゃく)しても、王位継承者がいなくなるわけではない。
而且也不可能把那些人以及所有旁系王族關係者一股腦兒全滅口。
そしてさすがに、それらの者達や、さらに傍系の全ての王族関係者達を皆殺しにするわけにはいかないであろう。
接著國王開始說明本國的因應狀況。
そして国王は、今度は自国の対応状況について説明を始めた。
「『四壁』已部署在東側國境。南方的阿希德王國與西方的阿里戈帝國被判定為威脅度較低,維持通常配置。為謹慎起見,尚未從那兩側抽調兵力,……」
「『四壁』は、東側国境に配置しました。南方のアシード王国側、西方のアリゴ帝国側は、脅威度が低いと判断し、通常の配置のままです。念の為、そちらから兵を抽出することはしていませんが……。
「其他常備軍與徵募兵都調往東側邊境。另外,阿希德王國也在布蘭科特邊境集結兵力,並在靠近我國一方集中兵力,一旦接到我方的增援請求,他們便會越境前來支援。」
その他の常備軍、徴募兵達は東側国境へ。また、アシード王国もブランコット王国との国境に兵を集め、更に我が国寄りにも兵を集中し、我が国からの援軍要請があり次第、国境を越えて進軍してくれる手筈となっています」
「嗯,完美。既然我們不能先動手,只能等對方要麼正式宣戰,要麼無宣告地越過邊境來。」
「うむ、完璧だ。こちらから手を出すわけにはいかないから、あとは向こうから宣戦布告があるか、もしくは布告なしで国境を越えてくるのを待つだけだな」
「是的。將會是迎擊戰,戰場會落在我國領土上,土地遭破壞令人遺憾,但也無可奈何……」
「はい。迎撃戦となりますから、戦場が我が国の国土となり、土地が荒れるのが悔しいのですが、仕方ありません……」
雖然看起來有些意志薄弱,但該做的事似乎都做得踏實。
気弱そうにしていたのに、やるべきことはしっかりとやっていたらしい。
嘛,要真那麼無能,羅蘭德也不會把王位讓給他。總是被拿來和羅蘭德比較很可憐,但如果沒有羅蘭德,他大概也是個相當稱職的國王吧,或許。
まぁ、あんまり無能なら、ロランドが王位を譲ったりはしていないか。いつもロランドと較べられて気の毒だけど、ロランドがいなければ、充分立派な王様なんだろうな、多分。
就是那句『世上沒有比哥哥更優秀的弟弟!!』的那種說法……。
あれだ、『兄より優れた弟など存在しねぇ!!』ってやつ……。
因此,巴爾莫亞王國在布蘭科特那邊採取行動之前無法主動出擊,只能被迫處於後手;我們不能成為發起戰爭的一方,這雖無可避免,但如國王賽爾日所言,戰場若在我國領土上是重大劣勢。
そういうわけで、バルモア王国としては、ブランコット王国側からのアクションがあるまでは動けず、そしてそのためにどうしても後手に回らざるを得ない。自国が戦争を吹っ掛けた側になるわけにはいかないので、それは仕方ないことであるが、国王セルジュが言った通り、戦場が自国内となるのは大きなデメリットであった。
不過那是因為巴爾莫亞王國有『作為一個國家的立場與體面』,所以也沒辦法。
でも、それは、バルモア王国の『国としての立場と体面』があるからだ。なので、仕方ない。
……但那和我毫無關係。
……しかし、それは私には何の関係もない。
他們擅自利用我的名字,捏造我沒說過的話,雷耶特小姐被襲,然後我也被襲。
勝手に名前を利用され、言ってもいないことを捏造され、レイエットちゃんが襲われ、そして私が襲われた。
嗯,已經可以算是完全宣戰了。
うん、既に、完全に宣戦布告済みだ。
那麼,我可以反擊了吧?……就我個人而言。
ならば、反撃してもいいよね? ……個人的に。
「那麼,我們就先告辭了!」
「じゃ、私達はこのへんで!」
「「「欸?」」」
「「「え?」」」
羅蘭德、法蘭塞特與國王都瞪大了眼睛。
眼をまん丸にしている、ロランド、フランセット、そして王様。
「不啦,我們只是來把羅蘭德送回去而已。事情辦完就要回去……有什麼問題嗎?」
「いや、私達はロランドを送り届けにきただけだし。用が終わったから、帰ります。……それが何か?」
「「「哇啊啊啊啊!!」」」
「「「えええええええっっ!!」」」
啊呀,他們是不是以為我要去幫忙打仗呢?
ありゃ、私が何か戦争のお手伝いをするとでも思っていたのかな?
「不,我才不會去幫助人類之間的戰爭呢。」
「いや、人間同士の戦争のお手伝いなんかしませんよ」
「「…………」」
「「…………」」
羅蘭德和國王露出一副計畫落空的臉色。
何か、当てが外れた、というような、ロランドと王様の顔。
法蘭塞特在我說要回去時有點驚訝,但我接著說不打算去幫忙打仗時,他倒是沒太驚訝。當然,艾米爾、貝爾和雷耶特小姐一如往常。
フランセットは、私が帰る、と言った時には驚いたみたいだけど、その後の言葉、戦争を手伝う気はない、という方には、あまり驚いた様子はなかった。勿論、エミール、ベル、レイエットちゃんは、平常運転だ。
只有羅蘭德完全不懂我嗎。明明相處了那麼久啊。
私のことが全く分かっていないのは、ロランドだけか。結構長い間、一緒にいたのになぁ。
……而且他在這群人中應該是最聰明的才對。
……そして、この中では一番頭がいいはずなのに。
果然『聰明』和『理解他人』是兩回事啊。
やはり、『頭がいい』ということと、『人を理解する』ということは、別物かぁ。
於是留下表情複雜的羅蘭德與國王,我往懷念的家──『女神之眼』大家同住的屋子走去。
そして、何だか複雑そうな顔をしているロランドと王様を残して、懐かしの我が家、『女神の眼』のみんなが住んでいる家へと向かう。
……沒錯,我不會去幫別人的戰爭。
……そう、私は、他人の戦争を手伝ったりはしない。
這是我的戰爭。
これは、私の戦争だ。
我不是幫手,而是主辦者。而且是會主動衝上去的那一方。
お手伝いではなく、主催者側だよ。そして、こっちから殴り込んでいく方。
……嘛,這倒是沒問題。
……で、それはいいんだけど。
法蘭塞特,為什麼你不留下來反而跟著我們走呢?
フランセット、どうしてあそこに残らずに、私達についてくるのかな?
而且還一臉看起來超開心的樣子……。
それも、凄く嬉しそうな顔をして……。
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