ポーション頼みで生き延びます!
150 鬥智 3
看見我而有所反應的人,全都被我跟蹤了。
私を見て反応した者には、全て尾行を付けた。
以防萬一,我多準備了許多跟蹤人員。哼哼……。
こんなこともあろうかと、尾行要員はたくさん用意しておいたのだ。ふはは……。
不過,實際上同行的整個鳥軍只是待在附近的樹上或屋簷上罷了。……既然特意跟來,他們可不會是會錯過有趣的事或特別報酬的傢伙。
というか、同行した鳥軍全員が、そのあたりの木の上やひさしの上で待機していただけなんだけどね。……せっかくわざわざついてきたんだ、面白いことと特別報酬の機会を逃すような奴らじゃない。
等、等一下,你也太機靈了吧!一定在動什麼手腳吧,塞蕾絲!!
って、だから、頭良すぎるだろ! 何か細工してるよね、セレス!!
那個『能讓人變聰明的處置』也給我……不行,別想,別想!要是那樣做,絕對會有什麼陷阱不是嗎?
その『頭を良くする処置』を、私にも……、って、考えちゃ駄目だ、考えちゃ駄目だ! そんなことをすると、絶対に何か落とし穴があるじゃーのん?
不不不不,要是那樣就已經不是我了,是別人。用藥水讓眼神變可愛、把胸部變大的我早就和『我』無關了……煩死!
いやいやいやいや、そうなったら、それはもう、私じゃなくなる。別の人間だ。ポーションで眼付きを可愛くしたり、胸を大きくした私は、既に『私』じゃないのと同じで……、って、うるさいわ!
「小薰,你覺得那裡面有人是目標嗎?」
「カオルちゃん、あの中に、当たりはいると思う?」
「嗯……」
「う~ん……」
對法蘭塞特的問題,我只能苦惱地哼哼。
フランセットの問いに、唸ることしかできない私。
一開始我還讓埃米爾和貝爾在鳥群的帶領下確認並記錄了『所有看到我而有反應的面會者』的住處,但看起來全都落空了。不只在面會時的表現,之後也沒什麼動靜。
一応、エミールとベルに鳥さん達の案内で『私を見て反応があった全ての面会客』の家を確認させて記録を取っておいたけれど、どうも、全部外れっぽい。面会の時の様子もだけど、あの後、大した動きがないんだよねぇ。
如果他們認識我,回家後理應會立刻採取行動吧,按常理推斷……。也就是說,他們並不在這次向瑪利亞爾申請面會的那些人之中嗎?
もし私のことを知っていたなら、帰宅後、すぐに何らかの行動に移るはずだよねぇ、普通に考えると……。ということは、今回のマリアルの面会客の中にはいなかった、ということか。
果然沒那麼簡單嗎……。
さすがに、そう簡単にはいかないか……。
不過,畢竟從首都特地派了好幾個人來,應該是相當在意的。
でも、わざわざ首都から複数の者を派遣したくらいだから、そこそこの執着はあるのだろう。
這些人既沒有硬碰那位防備森嚴的貴族瑪利亞爾,也沒有用正常手段接觸過仍以平民身分生活的我,而是一開始就採取了『劫持人質』的強硬手段。我實在不相信他們會放過這麼絕好的機會……。
ガードが固かった、貴族であるマリアルに強引に接触したりはせず、そして平民として暮らしている私に普通に接触することもせず、最初からいきなり『人質を取る』という強行策を取った連中だ。こんな絶好の機会を見逃すとは思えないんだけどなぁ……。
……啊。
……あ。
「向瑪利亞爾申請面會的人就這些了嗎?」
「マリアルに面会を申し込んだ人は、これで全部?」
當我問了負責接待的瑪利亞爾家臣們的時候……。
受付を担当したマリアルの家臣達にそう聞いてみると……。
「不,貴族家無論是本人或代理家臣,我們都予以受理,但對於商人方面,非商會主本人者、聲譽極差者,以及態度粗鄙或品行卑劣者則不予受理,會被勸返。此外,受理的以大型商家為主,中等規模以下的商號,除非聲譽極佳,否則同樣不予受理。……若通通受理,來的人數會過於龐大……」
「いえ、貴族家は御本人であろうが代理の家臣の方であろうが皆さん受け付けましたが、商人は、商会主本人ではない者、評判が著しく悪い者、そして態度が悪かったり品行下劣な者達は受け付けず、追い返しました。また、受け付けましたのは大規模商家が中心であり、中規模商家以下は、余程評判の良いところ以外は、同じく受け付けておりません。……それらを受け付けますと、あまりにも人数が膨大になりますので……」
啊~,果然如此。大家都抱著『試試看不會怎樣、說不定有機會』的心態嘛。
あ~、そりゃそうか。みんな、駄目で元々、あわよくば、って思うよねぇ。
要是對面會申請收取高額參加費就好了吧。這樣一來不但能篩掉多數人,還能賺一大筆。
面会申し込みに、高額の参加料を取ればよかったかな。そうすれば、人数を絞れた上、かなり稼げたはずだ。
說起來,聽說她貴族家族的來訪全都通過了,不過對於不是貴族本人而是家臣前來的那些人,瑪利亞爾的態度就很冷淡了吧。
そう言えば、貴族家関連は全部通したらしいけれど、貴族本人ではなく家臣が来たところには冷たい態度だったよね、マリアル。
嗯,這也理所當然。如果對方覺得『應付個小姑娘用代理就行』,那我們當然也會以相應的態度回應。
ま、当たり前か。向こうが『小娘相手など、代理でいい』と思ったなら、こっちも、それに応じた態度を取るに決まってる。
其實他們說不定是故意派家臣去,想以此遞交邀請函把人請到晚宴或宴會,但瑪利亞爾不可能一一接受那些陌生貴族的邀請而白白耗費半天時間。
本当は、わざと家臣を遣いにやって、夕食会やらパーティーやらに招くつもりだったのかも知れないけれど、マリアルがいちいちそんな見知らぬ貴族の招待を受けて半日潰したりするはずがない。
而且在晚宴或派對上,護衛和我們都不能一直守在她身邊,瑪利亞爾會在敵方陣地孤立無援遭受總攻擊。那種事絕對不會讓她去。瑪利亞爾本人當然從一開始就不會有半點想要接受那樣的邀請。
それに、夕食会やパーティーだと護衛も私達も側にいられないから、マリアルが敵陣で孤立して総攻撃を受けてしまう。そんなの、行かせられるわけがない。マリアル本人も、勿論最初からそんな招待を受ける気なんか欠片もないし。
因此,刻意派家臣出面遞交邀請函的那種計畫,簡直全盤皆輸。
なので、敢えて家臣を出して招待状を渡す作戦に出たところは、全滅。
跟不是貴族家當主的人再多談也無濟於事,對那種人只聽個寒暄,毫無實質交談,當然把所有邀請婉拒,並請他們速速退去,對吧,瑪利亞爾。
貴族家当主でもない者と様々な交渉をしても無意味だから、そういう相手には、挨拶の口上だけ聞いて、何の具体的な話もすることなく、勿論御招待とかは全て辞退して、さっさとお引き取り戴いていたよね、マリアル。
那些被派來的家臣臉色發青拼命苦苦相求,但我們沒義務跟他們周旋。即便對方是伯爵家或侯爵家,對瑪利亞爾來說也毫不相干。
使いの家臣の人達は蒼い顔をして必死で食い下がろうとしていたけれど、そんなのに付き合う義理はない。いくら相手が伯爵家であろうが侯爵家であろうが、マリアルにとっては、そんなの関係ない。
沒有人能接受上位者的所有邀請,而瑪利亞爾所做的僅是把『邀請』以『日程不合,敬辭』的方式婉拒,從禮節上也沒有可被抨擊之處。
上位者からのお誘いを全て受けるなどということは不可能だし、あくまでも『御招待』を、『予定が合わないので辞退申し上げる』だけなので、礼儀的にも非難される謂(い)われはない。
若被無理取鬧,派系中的上層貴族應該會出面保護她。……尤其是當她是『年輕可愛、未婚的貴族家當主,而且還是女神的寵兒』,那就會動用整個派系的總力支援。派系存在的目的就是為了這種時候,當然要派上用場。
言い掛かりをつけられた場合は、派閥の上級貴族達が護ってくれるはずである。……特に、『若くて可愛い独身女性である貴族家当主、しかも女神の愛し子』となれば、それはもう、派閥全体の総力を挙げて。そういう時のための『派閥』なのだから、勿論、役に立って貰わねば。
……所以,理應沒什麼問題。
……だから、何も問題はない。そのはずである。
而真正的問題,是那些『被拒絕受理的商人們』。
そして、問題は、『受け付けて貰えなかった商人達』だ。
若想接觸瑪利亞爾以及我,若是貴族或大商人,理應會透過正常手段接觸的,就像那四個商人一樣。
マリアルに、そして私に接触したいなら、貴族や大商人であれば、普通の手段で接触すればいいはずだ。あの、4人の商人達のように。
可偏偏從一開始就直接動了我身邊的人。
なのに、最初から、いきなり私の関係者に手を出してきた。
沒錯,這也就是說,他們就是『那種對象』。……我怎麼會沒意識到呢,真是的……。
そう、それはつまり、『そういう相手』だってことだ。……どうしてそれに気が付かなかったかなぁ、私……。
「有拒絕接見的人名單嗎?」
「面会を断った連中のリスト、ありますか?」
「有的,當然。那類人的名單日後會有各種用途的……」
「はい、勿論。そういう者達のリストは、後々(のちのち)何かと役に立ちますので……」
唔,果然能幹的家臣就是不一樣啊……。
うん、やはり、デキる家臣は違うねぇ……。
* *
* *
我和法蘭塞特兩人離開旅館,在首都閒逛散步。
私とフランセットは、ふたりで宿を出て、首都をぶらぶらと散策していた。
我沒穿侍女裝,而是換上一套看起來頗有錢氣、比較昂貴的衣服。法蘭塞特則不是騎士裝束,而是穿著像女僕那樣好行動的服裝,身上帶著把偽裝成『筒狀物』的劍。
私は侍女服ではなく、ちょっと金持ちっぽい高そうな服。フランセットは騎士装備ではなく、メイドっぽい動きやすい服装で、『筒状の何か』に偽装した剣を持っている。
而且我並沒有用藥水改變髮色或眼色,也沒用膠帶拉下眼角做變裝。
そして私は、ポーションで髪や眼の色を変えたり、目尻をテープで下げたりする変装はしていない。
之前並沒做過變裝,若現在突然改裝,除了雷費爾子爵家的人可能還好,其他人一定會起疑心。而且我長期跟在瑪利亞爾身邊,那張臉與髮色已經被相當多人記住了。
今まで変装などしていなかったのに、今更急に変装すると、レイフェル子爵家の人達はともかく、他の人達から怪しまれるだろうからね。さすがに、マリアルにずっとくっついていた私の顔や髪の色とかは、かなりの人達に覚えられているだろう。
然後我沒做變裝的最主要原因是,『想快點把這件事了結』。
そして、変装をしていない一番の理由は、『さっさとけりを付けたい』ということだ。
瑪利亞爾的事情也已經了結,便利的商店貝爾仍然歇業,在這裡也吃不到像那座城鎮那樣新鮮又美味的海產。
マリアルの用事も終わったし、便利な店ベル(おみせ)も閉めたままだし、ここではあの街のように新鮮で美味しい海産物が食べられない。
……不過,雖然道具箱裡有不少魚貝類,但那是心情問題。而且身為瑪利亞爾的侍女,也不能就這樣借用旅館廚房自作主張地自己做飯吃吧。
……いや、アイテムボックスには魚介類がかなり入っているけど、気分的なものがある。それに、マリアルの侍女をやっているのに、宿の厨房を借りて自分達だけ勝手に料理して食べるわけにもいかないだろう。
所以我想早點把事情收尾。換句話說,就是當『餌』——用來釣出那些想對我強行接觸的人,而不是對瑪利亞爾下手的……。
そういうわけで、早く片付けたいんだよね。だから、まぁ、『餌』ってわけだ。マリアルではなく、私の方に強引な接触を図ろうとする者を釣り上げるための……。
要是打算幹壞事,肯定會派人在旅館門口監視。等瑪利亞爾外出時,就會在外裝作偶遇接近;如果隨行的僕從外出,也會趁機接觸,透過賄賂或威脅來套取情報。……當然會用手下,避免露出真名。
よからぬことを企んでいるならば、どうせ宿の玄関を見張らせているだろう。マリアルが出掛けたならば出先で偶然を装い接触するために。そして、連れの使用人が出掛けたならば、同じく接触して、買収や脅しで情報を得るために。……勿論、手下を使い、自分の名がバレないようにして。
因此,為了讓那位看守一看就明白,我們故意掛出這樣的餌:『本應是侍女的人,卻穿得不像僕從,帶著一名女僕外出』,這種情況很可能會馬上被告知給她的雇主。
そこで、その見張りにはっきりと分かるように、『侍女であるはずの者が、使用人とは思えない身なりで、メイドがひとり付いての外出』という、おそらくすぐに雇い主に知らせがいくような餌をぶら下げたわけである。
我……或者更準確來說,如果有人知道『巴爾莫亞王國的使者大人』的容貌,這個餌肯定會有人咬。
私……というか、『バルモア王国の、御使い様』の容貌を知っている者がいれば、確実に食い付きそうな餌を……。
一邊這麼想著,一邊在街上逛了陣子,果然有人上門了。
とか考えながらしばらく街をうろついていると、来た。
「抱歉,打擾一下可以嗎?」
「すみません、ちょっといいですか?」
搭訕的是一名五十歲左右、身形豐滿,看起來絕非戰鬥職業的男性。氣質也很溫和,像是個隱居的商家老闆那種感覺。
声を掛けてきたのは、50歳前後、でっぷりと太った体型から、とても戦闘職とは思えない男性。雰囲気も温厚そうで、隠居した商家の旦那、というような感じである。
不過當然不會被外表迷惑。騙子往往看起來誠懇可靠嘛。
でも、勿論、見た目で気を許したりはしない。詐欺師は誠実そうに見えるものだからねぇ。
法蘭塞特把右手伸進他手中的那個筒子裡。
フランセットは、手にした筒の中に右手を差し入れている。
……當然,他大概是握著藏在筒子裡的劍柄吧。就算這人突然從懷裡掏出刀來,法蘭塞特也能比他更快斬斷他的雙臂,這幾乎毫無疑問。正因如此,法蘭塞特並沒有特別緊張,但即便如此,還是對這名男子可能有的隱藏把戲——像是含著暗針或噴出毒霧,或用火藥把我們一起炸掉——或有伏兵等情況保持警戒,絲毫不敢鬆懈。
……もちろん、中で剣の柄を握り締めているのだろう。この男がたとえ急に懐から刃物を取り出そうとしたところで、それより早くその両腕を斬り落とせるのは、まず間違いあるまい。それが分かっているから、フランセットもそんなに緊張しているわけではないが、それでも、この男が隠し玉……口から含み針やら毒霧やらを吹いたり、火薬で私達諸共自爆したり……を使う可能性や、伏兵の可能性を考慮して、警戒は怠(おこた)っていない。
「您是?」
「あなたは?」
「是的,承布魯斯司教之託,我擔任與御使者之間的仲介人,名叫戈斯科爾。……不過所謂仲介,也只是帶您去會見布魯斯司教而已……」
「はい、ブルース司教の御依頼により、御使い様との仲介役を承(うけたまわ)りました、ゴスコールと申します。……仲介役とは申しましても、ただブルース司教とお会い戴くべく御案内するだけなのですが……」
出乎預料,竟不是商人上門,而是來自神殿的……。
予想に反して、商人からのアプローチではなく、神殿からだったか……。
不過,既然不是找瑪利亞爾而是找上我,代表他們知道我,或者已打入雷費爾子爵家的僕人之中……我真是笨蛋!剛剛這名男子有說『使者大人』嘛……我到底在幹嘛啊……。
しかし、マリアルではなく私に接触してきたということは、私のことを知っている、もしくはレイフェル子爵家の使用人に取り入って……、って馬鹿か、私! 今、『御使い様』って言ったよね、この男性……。何、ボケてるんだよ……。
嘛,神殿方面對巴爾莫亞王國發生的事件比商人掌握得更詳盡也合情合理。畢竟他們是當事者的一方。巴爾莫亞王國的神殿應該有直接來信。和那些從充滿各種尾巴和添油加醋的雜七雜八謠言中拼湊資訊的商人們相比,資訊的精確度真的不同啊……。
まぁ、神殿の方が、バルモア王国で起きた事件について商人より詳細な情報を持っていても当然か。何せ、当事者サイドの立場だからねぇ。バルモア王国の神殿から、直接連絡が来ているだろうし。尾ひれの付きまくった雑多な噂話の集合体から情報を集めている商人達とは、情報の精度が違うか……。
同樣的,王宮那邊也會努力取得正確情報,但那裡流通的『正確情報』主要還是以巴爾莫亞王宮散佈的傳聞與官方發表為主,因此很容易直接受到我們國王的信息操控影響啊……。
同様に、王宮あたりも正確な情報を入手するよう努めているだろうけど、そっちに入る『正確な情報』というのは、『バルモア王国の王宮が流した噂や、公式発表』が中心だから、うちの王様の情報操作をモロに受けてるんだよねぇ……。
嘛,總之就是這樣。
ま、そういうわけで。
「那麼,請帶路吧」
「じゃあ、案内をお願いします」
嗯,當然會上勾啦,對這種可疑的邀約。
うん、乗るに決まってるよね、胡散臭い誘いには。
畢竟,我正是為了招募那種人而四處逛逛的嘛……。
だって、そういうのを募集するための散策なんだから……。