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前往首都(二)

之後和伯爵討論了各種事,然後解散。

あれから伯爵と色々な打合せをして、解散。

吃過那種典型的『貴族晚宴』後,各自回房。

如何にもな『貴族の晩餐(ばんさん)』という感じの夕食の後、各自の部屋へ。

後來問了瑪利亞爾,才知道貴族並不是每晚都吃那種餐點。

後でマリアルに聞いたら、貴族だからといって、毎晩あんな食事だというわけではないらしい。

她說只有在慶典或有來客的時候才會如此。

お祝い事か来客がある時だけ、とのこと。

……果然如此。要是每天都吃那種東西,別說必要開銷,光是健康就會出問題,早死了!

……そりゃそうか。毎晩あんなの食べてたら、必要経費以前の問題として、病気になって早死にするわ!

我們是使用人,所以當然不是單人房,而是合住。

私達は使用人なので、勿論個室ではなく相部屋。

我、雷耶特小姐、貝爾、弗蘭塞特同住一間房。……男的我就不知道。

私、レイエットちゃん、ベル、フランセットが同室。……男共は知らん。

貝爾強烈主張要和雷耶特一起睡,我就讓給她了。我反正隨時可以一起睡嘛。

ベルが、レイエットちゃんと一緒に寝る権利を強く主張したため、譲った。私は、いつでも一緒に寝られるからね。

身為騎士的弗蘭塞特可不是會在他鄉放鬆警戒的人。聽說他會把桌子移到門前,把花瓶放在上面,自己坐在窗下,抱著劍,一膝豎起打盹。

騎士であるフランセットは、敵地(アウェイ)で油断するようなヤツじゃない。机をドアの前へ移動させて、その上に花瓶を乗せて、自分は窓の下に座り、剣を抱えて片膝を立てて仮眠するらしい。

……嗯,知道。

……うん、知ってた。

隔天早晨醒來時,門前的桌子已經被擺回原位,弗蘭塞特左手握著還套在鞘裡的劍,正盯著我的臉看。

翌朝起きると、既にドアの前の机は元の位置に戻されており、鞘に入ったままの剣を左手に持ったフランセットが、私の顔をじっと見詰めていた。

……我們的臉大概只相隔十公分左右。

……顔と顔の間が10センチくらいの距離で。

好可怕!

怖いわ!

我忍不住發出尖叫!!

思わず、悲鳴を上げたわっっ!!

然後我訓斥他不要再這樣做,他一臉不滿。

そして、二度とやらないようにと説教したら、不満たらたらの様子。

可惡,這次輪到我來!讓他嘗嘗心臟快要停掉的滋味!!

くそ、今度、こっちがやってやる! 心臓が止まりそうな思いを味わうがいい!!

然後,是早餐。

そして、朝食。

相當豐盛的一餐。

かなりガッツリしたやつだ。

在這個世界早起很普遍,農民、獵人、樵夫、出遠門的人等,必須在野外準備午餐,沒辦法在午餐上花大量時間、材料或水。……當然,在野外行動的士兵也是如此。

この世界では、朝が早いし、農民や猟師、樵、旅に出る者等の、昼食の支度を野外で行わなければならない者達は、昼食に時間や素材や水を大量に使うわけにはいかない。……勿論、野外行動中の兵士達も。

因此慣例是早餐吃得紮實、午餐簡單,晚餐稍早一些,大家一起慢慢享用。

なので、朝食をガッツリ摂って、昼食は簡単に。そして夕食をやや早めに、みんなでゆっくりと楽しみながら摂る、というのが相場である。

……嗯,對習慣日本式飲食的我來說,即便來到這個世界將近五年,這裡早餐的份量仍有些難以適應……。

……うん、日本式に慣れた私には、この世界に来てから5年近く経った今でも、ここの朝食のガッツリ具合にはちょっとついていけないんだ……。

嘛,這不到五年來早餐大多自己做,都是日本式份量的清淡餐點,所以沒法習慣這裡的方式。

まぁ、この5年弱、朝食は大抵自分で作っていたから、日本式の分量であっさりしたものを摂っていた。だから、ここの方式には慣れようもなかったんだけどね。

不過,貴族接待來客時通常會擺出吃不完的份量,留下剩菜是常態,所以沒問題。

でも、来客がある時の貴族の食事は、食べきれない量を出して残すのが普通だから、問題ない。

「那是關於瑪利亞爾大人他們──貴族本人的餐桌!我們作為使用人,按禮節應該把端上來的東西全部吃光!」

「それは、マリアル様達の、貴族様御本人達の食卓の話ですよ! 我々使用人の食卓は、ちゃんと出されたものを全て戴くのが礼儀ですよ!」

弗蘭塞特從旁這麼插話過來。

フランセットに、横からそう突っ込まれた。

昨天的晚宴是出於慰勞以及讓瑪利亞爾能夠安心的考量,我們也被邀請了,但之後當然不會有使用人與主人同桌用餐。

昨日の晩餐は、労(ねぎら)いの意味と、マリアルが落ち着けるようにとのことで私達も招かれたけれど、その後は勿論、使用人が主人と食卓を同じくすることはない。

……嗯,知道。

……うん、知ってた。

於是我不得已迅速把自己的盤子和幾乎見底的弗蘭塞特的盤子交換了。

そしてやむなく、殆どカラになっているフランセットの料理皿と素早く交換するのであった。

……別用那種滿是無奈的表情看我!

……そんなに呆れたような顔で見ない!

你吃這種份量肯定不夠吧,這不是雙贏嗎!

あんたは、この量だと足りないんでしょ。Win-Winじゃないの!

接著大家一起前往派閥首領那裡。

そして、みんなで派閥の長のところへ。

……不過不包括貝爾和雷耶特小姐。

……但し、ベルとレイエットちゃんを除く。

我這個隨侍女僕和能在換裝或採花時也陪在瑪利亞爾身邊的女護衛弗蘭塞特倒沒問題,但把保姆或護理型的女僕和被照顧的女僕綁在一起帶去,實在太不妥了……。

お付きの侍女(レディースメイド)である私と、女性の護衛(着替えやお花摘みの時にもマリアルについていられる)であるフランセットはともかく、子守り(ナース)メイドと子守られメイドがくっついているのは、さすがにマズいだろう……。

羅蘭和艾米爾作為馬車護衛同行,會談期間在護衛待命室準備應對突發狀況。

ロランドとエミールは、馬車の護衛として加わり、会談中は護衛の待機室で不測の事態に備える。

從隔日開始,當瑪利亞爾被首領帶著到處走時,能由我和弗蘭塞特陪同大概就是極限了。若由我們另外再安排男性護衛,等於是不信任首領以及首領那邊護衛的能力。

翌日以降の、マリアルが長に連れ回される時は、私とフランセットが同行するのが精一杯だろう。こちらからそれ以外の男の護衛をつけるということは、長を、そして長の護衛達の力を信じていないということになってしまう。

*     *

*     *

「哦,辛苦你們來了!吾便是塞利德拉克侯爵!」

「おお、よく来てくれた! 儂が、セリドラーク侯爵じゃ!」

塞利德拉克侯爵是馬斯里烏斯伯爵家與雷費爾子爵家所屬派閥的領袖。

マスリウス伯爵家が、そしてレイフェル子爵家が所属する派閥のリーダーである、セリドラーク侯爵。

他已過六十,放在現代日本還算精神,但在這個世界已是相當高齡,皮膚也大為鬆弛乾癟。

60歳過ぎの、現代日本であればまだまだ元気な年齢であるが、この世界ではかなりのお年寄りだ。皮膚も大分萎びてきている。

根據馬斯里烏斯伯爵的情報,塞利德拉克侯爵雖世襲擔任派閥首領,但並無太大野心或鬥志,長期秉持中道政治、不偏不倚,只是個相對溫和的小派閥調停者。……至少到上個月為止是這樣。

マスリウス伯爵情報によると、セリドラーク侯爵は代々引き継いだ派閥の長を務めているものの、そう大した野望も覇気もなく、中道政治を心掛けて偏らない中正な立場を貫く、比較的穏健な小さな派閥の纏め役に過ぎなかった。……そう、先月までは。

然而派閥內突然爆誕了被女神瑟蕾斯蒂娜寵愛的『愛女』,而且那人年輕可愛、未婚,還是貴族家當主,等於握到三重役滿或皇家同花順的王牌,於是他就玩開了。

それが、自分の派閥内に『女神セレスティーヌの寵愛を受けし愛し子』が爆誕、しかもそれが若く可愛い未婚の少女、おまけに貴族家当主という、トリプル役満かロイヤルストレートフラッシュの手札を握ってしまったため、はっちゃけたらしい。

也就是說,雖然談不上征服世界,但他確實圖謀讓自己所率領的派閥大躍進。

そう、世界征服……、とまではいかないが、自分が率いる派閥の大躍進を企んだわけである。

其實這本身並非壞事。作為政治家、作為派閥領袖,為了派閥的貴族與國家,努力擴張勢力、推進自認正確的政策,本來就是理所當然的事。

いや、別に、それが悪いというわけではない。政治家であれば、そして派閥を率いる者であれば、派閥の貴族達のこと、そして国のことを考え、自分達が勢力を伸ばし、自分達が正しいと信じる政策を推し進められるよう努力するのは当然のことであろう。

……只是若是利用一位少女,用有些、不,甚至相當狡詐的手法來達成,那就不太妙了。

……それが、ひとりの少女を利用しての、少々、いや、かなりズルっぽいやり方でなければ。

總之,情況就是如此。

まぁ、そういうことであった。

然後侯爵的攻勢開始了!

そして始まる、侯爵の攻撃!

侯爵雖年事高,似乎不會親自對瑪利亞爾怎樣,但他會想把她介紹給自己的孫子或派閥內有力貴族的子弟,甚至有人在提那些明顯帶有『那種目的』的宴會安排……。

さすがに、高齢である侯爵自身がマリアルをどうこう、というつもりは全くないようだけど、自分の孫や派閥内の有力貴族の子供とかと引き合わせようとしたり、明らかに『そういう目的』のパーティーやらの話が……。

瑪利亞爾則以『現在剛失去家人,還沒那個心情』或『現在先穩住領地的混亂更為要緊』之類的理由,優雅地避開。

そしてそれを、『今はまだ、家族を亡くしたばかりなのでそのような気には』、とか、『今は領地の混乱を収めるのが先決です』とか言って、華麗に避けるマリアル。

侯爵接連拋出的語言之矛,瑪利亞爾以言語的舞步輕巧閃避。

侯爵が次々と繰り出す言葉の槍を、言葉の舞いでひらりひらりと躱すマリアル。

厲害……。貴族,真可怕!

凄ぇ……。貴族、恐るべし!

當被建議把住處遷到侯爵宅邸,在首都長期停留時,瑪利亞爾回答說現在最優先的是掌握在毫無所知下接手的領地,因此婉拒;但被介紹給派閥貴族、赴王宮行禮、以及與有力商人見面這些事,她實在無法拒絕。那些是作為雷費爾子爵家當主的義務,而非瑪利亞爾個人的私事。

滞在場所を侯爵邸に移して、首都に長期滞在してはどうか、という勧めには、何も知らない状態で引き継いでしまった領地を掌握するのが今の最優先事項です、と言って躱したマリアルも、派閥の貴族への紹介や王宮への表敬訪問、そして有力商人達との顔合わせは、さすがに断れない。それらは、マリアルとしてではなく、レイフェル子爵家当主としての義務である。

而從明天開始的那些活動,將不會有馬斯里烏斯伯爵的援護射擊。

そして、明日から始まるそれらには、マスリウス伯爵からの援護射撃はない。

*     *

*     *

「累了……」

「疲れました……」

然後,總算戰鬥結束,我們也獲得了釋放。

そして、ようやく戦いが終わり、解放された私達。

瑪利亞爾一句『累了』就帶過,實在太厲害了……。

疲れた、のひと言で済ませたマリアル、凄すぎるだろ……。

「嘛,還是要和侯爵保持友好關係。不然會跟整個派閥為敵,失去盾牌的瑪利亞爾就會被魑魅魍魎一擁而上啊……」

「ま、侯爵とは友好関係を保っておく必要があるからな。でないと、派閥全体と敵対することになって、盾を完全に失ったマリアルに、魑魅(ちみ)魍魎(もうりょう)共が一斉に襲い掛かるからなぁ……」

沒錯,正如馬斯里烏斯伯爵所言,不能從一開始就和塞利德拉克侯爵爭執。

そう、マスリウス伯爵が言う通り、ここで初(しょ)っ端(ぱな)からセリドラーク侯爵と喧嘩するわけにはいかないのだ。

如果只是派閥的普通成員,個別之間有些摩擦也無妨。

単なる派閥の構成員となら、個別に多少のいがみ合いがあっても構わないんだけど。

貴族彼此之間利害衝突眾多,即便同屬一派,也不見得人人和樂融融。所以只要把要點抓穩就足夠了。

利害関係の対立が多い貴族同士なんだから、いくら同じ派閥とはいえ、そんなにみんなが仲良しこよしというわけじゃない。だから、ポイントだけしっかりと押さえておけばいいんだ。

……而那件事,現在已經結束了。

……そして、それは、今終わった。

接下來,對於對瑪利亞爾有好感的貴族就給予方便,對可能造成害處的貴族則不理會並保持疏遠。

あとは、マリアルに好意的な貴族にはこちらも便宜を図って、害になりそうな貴族は相手にせず、疎遠にする。

這並非針對整個派閥的敵意,而只是『與派閥中顯露惡意的人保持距離』,那是個人或貴族家族間的一對一交涉,與派閥無關。

別に派閥に対する隔意ではなく、『派閥の中の、悪意を示す者と距離を取る』というだけなので、それは個人的な、というか、貴族家同士の一対一での話であるから、派閥とは全く関係ない。

剩下的,就由瑪利亞爾自行處理。

あとは、マリアルが好きにやる。

至於對方的貴族以及同席的塞利德拉克侯爵會如何出手,我不知道,但那並不算什麼大問題。

相手の貴族、そして同席しているセリドラーク侯爵がどう出るかは知らないけれど、それは大した問題じゃない。

『你們以為我和弗蘭塞特陪著瑪利亞爾是為了什麼呢?』

……何のために、私とフランセットがマリアルに同伴すると思っているのかな?