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ポーション頼みで生き延びます!

131 麻煩事 7

「從剛才開始就一直說『從王都來的』、『是使者』,但那也有可能是接受了王都的犯罪組織首領委託,來綁走孩子的使者吧。既不說委託人的名字,也不說來意,光說自己是從王都來的使者,既說明不了什麼,也不能讓人安心。」

「さっきから、『王都から来た』、『使者だ』、って言われてますけど、それって、王都の犯罪組織のボスから子供を攫ってくるという任務を受けてやってきた使者、って可能性もありますよね。依頼主の名も用件も喋らずに、ただ王都から来た使者だなんて言っても、何の説明にもなっていないし、何の安心材料にもなりませんよね。

而且,說的事情是否屬實根本也不清楚……」

それに、言っていることが本当かどうかすら分からないのに……」

「什、什麼……」

「なっ……」

那名官僚愣了一下,正要再度朝我怒罵時,注意到艾米爾緊握腰間劍柄,以及周遭鄰居投來的兇惡目光,便收起還未完全張開的嘴巴。

一瞬言葉に詰まった後、再び私を怒鳴りつけようとした官僚は、腰に佩(は)いた剣の柄を握ったエミールと、怖い眼で睨み付ける近所の人達の視線に気付き、開きかけていた口を閉じた。

「總之,我從未去過這個國家的王都,王都也沒有住著我的家人、親戚或熟人,完全想不起有人會找我有什麼用處。我能想到的,大概只有被騙去綁架、成為非法奴隸,或被當成小姑娘而遭人勒索、脅迫想要強奪這家店之類的惡徒盯上了吧……」

「とにかく、私はこの国の王都には一度も行ったことがないし、王都に住む家族も親戚も知り合いもいないし、私に用がありそうな人の心当たりも全くありません。思い付くのは、私を騙して誘拐して、非合法の奴隷にしようだとか、小娘だと思って、脅迫してこの店を無理矢理奪い取ろうとするだとかの、悪党に眼を付けられたかな、ということくらいで……」

「你在說什麼……」

「なっ、何を……」

我的話讓那名官僚瞪大了眼睛。但我說的其實並不奇怪。於是,鄰居們的目光變得相當可怕……。

私のあまりの言葉に、眼を剥(む)く官僚。でも、私が言っていることは、別におかしなことではない。だから、ご近所さんの眼が、かなり怖いことに……。

然後,就在這時候……。

そして、そうこうしていると……。

「喂,警吏小哥,帶來了!」

「おい、警吏のあんちゃん、連れてきたぞ!」

隔壁的大叔帶來了一位大約二十多歲的警吏。

近所のおじさんが、20代半ばくらいの警吏を連れてきてくれた。

所謂警吏也不是王都裡的精銳強兵,只是土生土長、稍微練過的普通下級兵士……而且是大家熟識的『街上的一份子』。

警吏といっても、王都じゃあるまいし、屈強な精鋭兵士というわけじゃない。地元出身の、ちょっと鍛えただけの普通の下級兵士だ。……そして、皆と顔見知りの、「街の人間のひとり」である。

也就是說,他們會偏向保護本地人而非外來者。尤其是在面對看起來未成年的少女和那三名企圖恐嚇她們、圖謀不軌的人時更是如此。

……つまり、余所(よそ)者(もの)よりも、地元民を護る方向に動く、というわけだ。それも、未成年(に見える)の少女達と、その少女達を恫喝(どうかつ)し、不埒(ふらち)な行為に及ぼうとしている3人連れとを見較べた場合とかは、特に。

「你們就是那群成群結黨突然闖入店裡、威脅孩子們的渣滓吧!」

「お前達か、徒党を組んでいきなり店に押し入って、子供達を脅迫しているという屑共は!」

『哇,警吏一開始就擺出這樣的氣勢啊!』

おお、最初からトバしてるなぁ、警吏さん!

啊,我一看警吏的視線轉了轉,居然盯上了圍觀人群中那位大約十七、十八歲左右的女性!

あ、ちらりと警吏さんの視線が動いたと思ったら、野次馬の中の、17~18歳くらいの女性の方を見た!

『哈,原來是在打算在年輕女性面前好好表現一下吧?』

ははぁん、さては、若い女性達にいいとこを見せようとか企んでるな?

總之,他越是得意忘形、故意擺出誇張姿態,對我就越有利。

まぁ、調子に乗って、殊更(ことさら)に大仰(おおぎょう)な態度に出てくれた方が、私にとっては都合がいい。

「你、你在說什麼,我是從王都來的……」

「な、何を言っておる、私は王都から来た……」

「啊,從一開始就只會那樣說,既不說自己的名字,也不說委託人的名字,甚至連來意都不說,還連我的名字都不知道。這種情況只能是那種……」

「あ、最初からそればっかりで、自分の名前も、依頼者の名前も、そもそも用件さえ言わない上に、私の名前も知らないようなんです。これはもう、アレだとしか……」

沒錯,事實是,連名字都還沒問過。

そう、本当に、まだ名前さえ聞いていないのだ。

他本該一開始就把自己的名字、委託人的名字和來意說清楚,但偏偏輕視我是個小丫頭,直接用詰問的口吻大吼,結果才會變成這樣。

最初に自分の名と依頼者の名、そして用件を言えばよかったのに、小娘と侮って、いきなり詰問口調で怒鳴りつけたりするから、こういうことになるんだ。

現在再在警吏和這麼多人面前說出委託人的名字,已經不可能了吧。

もう、今更、警吏や大勢の人達の前で依頼者の名前なんか名乗れないだろう。

那樣一來,謠言馬上就會傳開。越是有勢力的人,越不可能把名字說出來。

そんなことをすれば、噂がすぐに広まる。だから、それが有力者であればあるほど、その名を出せなくなる。

反正會請警吏帶去一處沒人的地方,然後在那裡說出名字以證明自己的清白……前提是能證明得出來。

ま、警吏の人に連れていって貰って、他の人がいないところで名前を出して、身の潔白を証明するんだね。……証明できれば、だけど。

「你這傢伙……」

「貴様……」

在以殺氣般的眼神瞪了我一眼後,官僚轉向警吏說道。

殺しそうな眼で私を睨んだ後、官僚は警吏の人に向かって言った。

「我是王宮的人。你知道違抗會有什麼後果嗎!」

「私は、王宮の者だ。逆らうと、どうなるか分かっているのか!」

但那警吏臉色平靜。

でも、警吏の人は、平気な顔。

「……那你能證明嗎?」

「……それを証明することは?」

「那種事,這兩個人會作證!」

「そんなもの、このふたりが証言する!」

但警吏聽了以後只是聳了聳肩。

でも、それを聞いた警吏の人は、肩を竦(すく)めた。

「……那要如何證明這兩人是王宮相關人士?」

「……そのふたりが王宮の関係者だと証明する方法は?」

「欸……」

「え……」

理所當然,事情就會變成那樣……。

当たり前だ。そうなるわな……。

「哼,你知道之後會發生什麼事嗎!」

「ええい、後でどうなるか、分かっておるのか!」

「不,如果當場抓到的犯罪者自稱身分尊貴,而我們在沒有證據的情況下就信以為真把人放走,那我可要被解雇了? 而且,即便你真的是高位的人,因為我們逮到的是現行犯,恐怕只會被稱讚,不會被責罵。

「いや、犯罪行為の現行犯が身分の高い者だと名乗ったからといって、証拠もなくそれを信じて逃がしたりしたら、俺、クビになっちゃうぞ? そして、もし本当にお前が身分の高い者だったとしても、犯罪行為の現行犯で捕らえたことに対しては、褒められることはあっても、叱られることはないと思うぞ。

這座城可不是那種只因身分高就會被放過的腐敗城市。」

この街は、身分が高ければ犯罪行為を見逃して貰えるような、腐った街じゃないからな」

「欸……」

「え……」

『哇,這城還挺講道理的!』

おお、この街、けっこうしっかりしてる!

嗯,所謂的『犯罪行為』大概就是對店員以權勢為名的強要未遂。要是我是一名成年男性,或許就會被當成顧客和店員的口角,但我看起來是女性,嗯,更確切說是個未成年的女孩,從剛才那些對話來看,被認定為相當惡劣的未遂事件也無可厚非……。

まぁ、『犯罪行為』と言っても、店員に対して、権威を笠に着ての強要未遂、といったところか。これが、私が大人の男性だったりすれば、ただの客と店員の揉め事で済んだかも知れないけれど、女性、……と言うか、未成年の女の子に見える私だと、さっきの会話の言葉だけから考えると、かなりタチの悪いことの未遂事件、と受け取られても仕方ないんだよなぁ……。

畢竟他們原本可能就打算強迫我說出各種事,然後把我帶去王都去,從那點來說也算是事實。

ま、実際に、私に無理矢理色々なことを喋らせて、その後王都へ連れていくつもりだっただろうから、その通りと言えばその通りなんだけど。

總之,先跟著警吏去詰所吧~!

とにかく、とりあえず、警吏さんと一緒に、詰所へ行ってらっしゃ~い!

既然只是未遂,而且看起來也有點身分,應該會在詰所被警吏和上級好好教訓一頓就結束了吧。

未遂だし、それなりの身分もありそうだから、多分、詰所で警吏さんとその上司の人達にこってり絞られただけで終わるだろうけど。

他們也沒真的對我們動手,應該不會把人關進牢裡。

さすがに、私達に直接手を出したわけでもないのに、牢に入れたりはしないだろう。

不過大概會被警告『別再靠近我們』吧。

でも、二度と私達に近寄るな、くらいの警告は受けそうだな。

啊,對了!

あ、そうだ!

「能請你讓那個人靠過來一下嗎?」

「ちょっと、その人にこっちに近寄って貰っていいですか?」

「嗯?啊,沒什麼關係……」

「ん? ああ、別に構わないが……」

說著,警吏一邊保持警戒,一邊示意官僚往我這邊靠近。

そう言って、充分警戒しながら、官僚に私に近付くよう促す警吏さん。

「請稍微看一下我的眼睛顏色可以嗎?」

「ちょっと、私の眼の色を見て戴けますか?」

「欸?啊,啊,明白了……」

「え? あ、ああ、分かった……」

他說著把臉靠近我,盯著我的眼睛察看。

そう言って、私に顔を近付けて、眼を覗き込む官僚。

「咦,淡褐色(榛果色)……」

「へ、薄茶色(ヘーゼル)……」

官僚臉上露出驚愕的表情。果然,他原本以為我是黑髮黑瞳。

愕然とした顔の、官僚。やはり、私が黒髪黒瞳だと思っていたか。

那就必然代表,他曾聽聞過御使者大人的事。

ということは、必然的に、御使い様のことを知っていた、というわけだ。

「然後……」

「そして……」

她輕輕一撥,摘下了假髮。

ひょい、と、ウィッグを取ると。

「什、是棕色頭髮!」

「なっ、茶髪!」

好,這樣一來他們應該知道我不是那位『巴爾莫亞王國、自稱的御使者大人』了。……不過說實話,我本人根本從未自稱過。

よし、これで、私がその『バルモア王国の、自称・御使い様』ではない、ということが分かったはずだ。……いや、一度も自称したことがないんだけどね、私自身は。

他是從那個話多的藥師老人那裡聽來的嗎?還是因為雷菲爾子爵家的那件事,從馬房追查出來的?或者,是從那些同樣從王都來的商人那裡聽說的?

あの、口の軽い薬師の老人から聞いたのか。それとも、レイフェル子爵家の件で、馬屋から辿ったのか。はたまた、同じ王都からやってきた、あの商人達から聞いたのか。

不管是哪一種,對他們來說我應該只是個與巴爾莫亞王國的御使者大人無關、與雷菲爾子爵家或多里維爾男爵家的奇蹟毫無關係的,普通小商店看店的小販而已。

いずれにせよ、バルモア王国の御使い様とも、レイフェル子爵家やドリヴェル男爵家の奇跡とも全く関係のない、ただの零細商店の店番に過ぎない。そう思ってくれたはずである。

而且,最後一招是……。

そして、トドメに……。

「難道你也是像那些商人一樣,被人頂著頂著帶來的嗎?那些商人說了『黑髮、黑瞳』來糾纏我們,所以我把眼色和假髮拿下來讓他們看我的真髮色,他們就立刻撤走了,所以我也用同樣的方法給你看看……」

「もしかして、あの商人さん達と同じように、誰かに担(かつ)がれたんですか? 商人さん達が、『黒髪、黒瞳』と言って絡んでこられたので、瞳の色と、付け毛(ヴィッグ)を取って地毛の色をお見せしたところ、すぐに引き揚げられましたから、同じようにお見せしたのですけど……」

「什、什麼……」

「なっ……」

好,任務(ミッション)完了(コンプリート)!

よし、任務(ミッション・)完了(コンプリート)!

這下子確定了,我們不過是那家把藥草賣給那個該死老頭的店,與其他事件無關。跟雷菲爾子爵家沒有任何牽連,也不認識多里維爾男爵家。

これで、うちはあのクソジジイに薬草を売った店というだけに過ぎず、他の件には無関係、ということが確定した。レイフェル子爵家との関わりなんかないし、ドリヴェル男爵家なんか知らない。

馬房?

馬屋?

那種馬房在郊外有牧場並照看馬匹的並不多,我們把馬寄放的地方恰巧是雷菲爾子爵家熟悉的馬房,純屬巧合。

そんなの、郊外に牧場を持っていて、そこで馬の面倒をみてくれる馬屋なんかそんなにないから、うちの馬を預けたところがたまたまレイフェル子爵家の馴染みの馬屋だっただけで、ただの偶然だ。

……說到底,事實上真的是如此。

……というか、事実、本当にその通りなんだからね。

只要查一下我們來到這鎮的時間,也就是把艾德他們寄放的時間,就能馬上看出沒有關聯。根本沒有理由特意把我們的馬寄放在同一家馬房的牧場,以招致懷疑。

私達がこの街へ来た時期、つまりエド達を預けた時期を調べれば、関連性がないのはすぐに分かるだろう。そもそも、わざわざうちの馬を同じ馬屋の牧場に預けて疑いの眼を引くようなことをする理由がない。

這樣一來,那個官僚大概不會再到我們這兒露面了。如果他再來一次,這次就得進牢裡去了。

これで、この官僚は、もううちには顔を出せないだろう。もし来たら、今度こそ牢屋行きだ。

而且,這種失態——都是他傲慢的態度造成的,導致連委託人的名字和來意都沒辦法帶回去,他不可能老老實實地向委託人交代,所以很可能會把關於我的所有內容從報告裡整個刪掉。

そして、こんな失態、それも自分の傲慢な態度が招いた、依頼主の名や用件さえ伝えられずに接触不能になったことを正直にそのまま依頼主に伝えられるはずがないから、多分、私のことは報告内容から丸々削られるだろう。

大概即便他早就知道巴爾莫亞王國的御使者大人,但他知道我存在的時期應該是來到這城之後,在調查中浮現的可疑少女,或是透過脅迫商人打聽出來的結果,所以就算報告裡沒提到我,也不會有問題。

多分、バルモア王国の御使い様のことは以前から知っていたにしても、ここにいる私のことを知ったのはこの街に来てから、調査の線上に浮かんだ少女として、もしくは商人達を締め上げて聞き出した結果として知っただけだろうから、報告に含まれていなくても、問題はないだろう。

再說,現在那官僚大概真的只把我當成『只是個招人惹怒、又傲慢討厭的小丫頭』罷了。

それに、今は、官僚も本当に私のことは『ただの疫病神の、生意気で腹立たしい小娘』としか思っていないだろうし。

然後官僚一行就被那位警吏大哥給押走了。

そして官僚一行は、警吏のお兄さんにドナドナされていった。

好,這樣一切就都處理完了。

よし、これで全て片付いた。

明天起又能開始悠閒和平靜的生活了。好好……。

明日からまた、暇で平和な生活が始まる。よしよし……。