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126 麻煩事 2
……總之,先想辦法糊弄過去吧……。
……とりあえず、誤魔化すか……。
看來那些人似乎知道『巴爾莫亞王國的御使大人』這回事,先把那點排除掉。雖然我當了四年御使,外貌應該多少有傳開,但直接去過巴爾莫亞的人應該不多,只要在明顯特徵上有所不同,應該能撇清關係……。
どうやら、連中は『バルモア王国の御使い様』のことを知っているみたいだから、まず、そこを外そう。4年も御使い様をやってたから、外見ぐらいは伝わってるだろうけど、直接バルモア王国に行った者は殆どいないだろうから、大きな特徴が異なれば、なんとかなるはず……。
在這個世界,會去遙遠他國的人極為少見。即便商人花好幾個月把貨物親自運到陌生遠方,若當地既沒有熟悉的同行,又不了解政情與物價,遭受重大損失的機率很高,所以很少有人走那麼遠。……如果以為當地缺貨而付高昂運費,結果那邊貨源充足、價格超低,那就會瞬間破產。
この世界では、遠く離れた国へ行く者など、滅多にいない。商人も、自分で何カ月もかけて遠くの見知らぬ国へ荷を運んでも、知り合いの商人もおらず、政情も商品の相場も分からぬところでは大損する確率が高いから、あまり遠くへ行くことはない。……品薄だと思って高い輸送費をかけて運んだら、向こうではたくさん出回っていて超安値、とかだと、一発で破産である。
因此,王都來的人在巴爾莫亞見過我的機率相當低。而且即使真的見過,也可能只是多年以前從遠處瞥見一眼之類,沒問題。只要關鍵特徵不同,反而會被當成是別人。
なので、王都から来た連中がバルモア王国で私を見たという確率は、かなり低い。それに、万一見ていたとしても、何年も前に遠目でちらりと、とかなら、大丈夫だ。それこそ、大きな特徴が違えば、却(かえ)って別人だと思ってくれるはずだ。
所以……。
なので……。
「能改變眼睛與髮色的藥水,出來!」
「眼と髪の色を変えるポーション、出ろ!」
然後,立刻把它一飲而盡。反正不知道那些人何時會出現。
そして、すぐにそれを飲み干した。もう、いつ連中が現れるか分からないからね。
照鏡子確認。頭髮是茶色,眼睛是淺棕色(榛色)。
そして、鏡で確認。髪の毛が茶色で、眼は薄茶色(ヘーゼル)。
嗯,這樣就OK了。接著還要……。
うん、これでOKだ。そして更に……。
「裝著黑色假髮的容器裡的回復藥水,出來!」
「黒髪のウィッグが乗っかった容器にはいった回復ポーション、出ろ!」
然後,先把假髮隨便戴上。
そして、とりあえずウィッグを適当に装着。
好,這樣就完美了!
よし、これで完璧!
在這裡我的黑髮與棕色眼睛已是眾所皆知,所以眼睛就稍微改成能讓我硬說『欸,本來就是這個顏色喔』那種程度;而髮色則只說是戴了黑色假髮,原本其實是棕色就行。
もう、ここでは私の黒髪と茶色(ブラウン)の瞳は周知のことだから、眼は『えっ、元々この色ですよ』と言い張れる感じに、少しだけ変更。そして髪は、黒髪のウィッグを着けていただけで本当は茶色、ということにすればいい。
雖然常說日本人的瞳是黑色,但其實多為棕色。在現實世界也很常見。聽說九州那一帶有人是淺棕色(榛色)的眼睛……。
日本人の瞳は黒、と言われることが多いけれど、本当は、茶色(ブラウン)だ。地球でも多い色。九州あたりでは、薄茶色(ヘーゼル)の人がいるらしいけど……。
我在前世曾在一份涉外文件上被記載髮色與瞳色,髮色寫著Black,瞳色寫著Brown。那不是我填的,而是突然被交給我那份已經這樣寫好的文件。所以上一世我的眼睛本來就應該是棕色。
私も、前世において、とある国外関係の書類で髪や瞳の色を記入するのがあったんだけど、髪はブラック、瞳はブラウンって書かれてたよ。自分が記入したんじゃなくて、そう書かれた書類をいきなり渡されたんだけどね。だから、私も瞳の本来の色は茶色のはず。
在這個世界也常有人說我的瞳是『黑瞳』,不過大概是偏黑的棕色吧。
この世界でも、私の瞳はよく『黒瞳』って言われるけれど、黒っぽい茶色なのかなぁ。
總之,外表就這樣沒問題。接下來只要依照一開始設定好的說法堅持下去!
まぁ、とにかく、外見はこれで良し。あとは、最初から決めてある設定通りで言い張るのみ!
* *
* *
「失禮了」
「失礼致します」
……來了!
……来た!
正常的客人不會進到店裡還那樣打招呼。那等同於在說『我不是客人』。而若是王宮關係的人,應該也不會用那種帶敬意的客套語。
普通の客は、この店にはいるのにそんな声は掛けない。それは、『自分は、客じゃない』と言っているも同然だ。そして、王宮関係の者なら、そんな敬意を込めた丁寧な言い方はしないだろう。
也就是說,換句話說……。
ということは、つまり……。
「我從王都來,是商人埃雷克迪爾。請問店主在嗎?」
「私、王都から参りました、商人のエレクディルと申します。店主さんはおられますか?」
嗯,果然是商隊裡的一員吧。
うん、商人チームのひとりだよねぇ。
欸?不過,只有一個人嗎?
あれ? でも、ひとりだけ?
「我是店主庫瓦爾」
「私が、店主のクァオルです」
嗯,故意把發音拖慢一點,讓人聽成不是『卡奧爾』而是另一個名字。……差不多在不算說謊的邊界上……。
うん、わざと発音を鈍(なま)らせて、『カオル』ではなく別の名前に聞こえるようにするのだ。……ぎりぎり、嘘にならない程度に……。
這樣的話,對這位商人會聽成『庫瓦爾』,習慣聽我名字的人則會聽成『卡奧爾』。嗯嗯。
これくらいであれば、この商人には『クァオル』と聞こえ、日頃から私の名前を聞き慣れている人には『カオル』と聞こえるだろう。うむうむ。
那商人愣了一下,但也許覺得跨越多個國家傳話時發音會有些偏差,便接受了。
商人は、一瞬、え、というような顔をしたけれど、いくつもの国を跨(また)いで話が伝わる間に少し発音がズレたのだろう、とでも思ったのか、そのまま納得してくれた。
嘛,不管他是否心裡真正認同,既然本人說自己是『庫瓦爾』,也只能接受了吧。
まぁ、納得しようがしまいが、本人が『クァオル』だと言っているのだから、納得するしかないだろう。
之所以沒有改叫完全不同的名字,是因為這種自報之名早就會被調查,若用別名反而等於在揮舞『我很可疑!』的旗子大聲宣示自己。所以只能選擇在發音差異範圍內的名字。從名字上來看,恐怕不會被當成我否認自己是『御使大人』……。
全く違う名前を名乗らなかったのは、ここで名乗っている名前などとっくに調査済みだろうから、違う名を名乗ったりすれば『私、怪しいです!』と旗を振りながら叫んでいるも同然だからだ。なので、発音のズレ程度の範疇に収まる名前にするしかない。だから、名前からは私が『御使い様』であることを否定したとは受け取られないだろうけど……。
「哇,御使大人!此次特地從王都而來,懇請與我方『格里芬商會』洽談藥水的交易……」
「おお、御使い様! この度は、是非、我が『グリフォン商会』とのポーションの取引をお願いしたく、王都から参りました次第でございます……」
「等、等一下——!!」
「「「待ったあああぁ!!」」」
然後三名商人模樣的男子衝進了店裡。
そして、店に飛び込んできた、3人の商人風の男性達。
「你們在搶先行動是怎麼回事!」
「何、抜け駆けしているのですか!」
「不是說要一同前往協商的嗎!」
「交渉は一緒に行く、という話だったでしょう!」
「別鬧了,混蛋!!」
「ふざけんなよ、ゴルァ!!」
……啊,果然如此……。
……あ、やっぱり……。
「哈?您在說什麼呢?生意靠的是商人的才幹與時運,還有先到先得,這不是商人的常識嗎?」
「は? 何をおっしゃっているのですかな? 商売は、商人の才覚と、時の運。そして、早い者勝ち。商人の常識でしょう?
「現在是我在談判。後來來插入是違反規矩的……」
今は、私が商談をしているのです。後から来て割り込むのは、ルール違反で……」
「別鬧了,你這傢伙!」
「ふざけんな、このォ!」
後來的一名商人抓住了先來的『格里芬商會』的埃雷克迪爾的衣領。
後から来た商人のうちのひとりが、先に来た『グリフォン商会』のエレクディルとやらいう商人の襟首(えりくび)に掴み掛かった。
「真是不肯罷休啊,『曼提科亞店』的老兄……」
「諦めが悪いですぞ、『マンティコア屋』さん……」
埃雷克迪爾被抓著衣領,卻仍帶著從容的笑容。
エレクディルさんは、襟首を掴まれながらも、余裕の笑みを浮かべている。
啊~從店名就看得出來,彼此的關係貌似相當不友善……。
あ~、屋号からして、如何にも仲が悪そうだ……。
「哎呀哎呀,我們畢竟是商人,這裡還是冷靜下來好好談比較好……」
「まぁまぁ、私達は商人なのですから、ここは落ち着いて、話し合いで……」
「說得沒錯,就照『角兔(霍恩·拉比特)』先生所說的……」
「その通りですよ。ここは、『角うさぎ(ホーン・ラビット)』さんの言われる通り……」
緊接著一個聽起來很強勢的店名,下一個竟然是角兔?
強そうな屋号の次が、角うさぎ?
啊,對啊。畢竟是商家,與其取個聽起來強悍的名字,倒不如用象徵多產與豐饒、親近又毛茸茸看起來美味的角兔當店名。比起會給人強烈攻擊性印象的店名來得好……。
あ、そうか。商家なんだから、強そうな名前じゃなくて、多産で豊穣の象徴であり、身近でもこもこしていて美味しい角うさぎの方が、商家の屋号としてはいいかも知れないな。変に強そうで攻撃的な印象の屋号よりも……。
好,先利用這個情勢!
よし、とりあえず、この状況を利用しよう!
「嗯,各位,特地從王都來到由地方小姑娘細細經營的這種小店,究竟有何貴幹……」
「えぇと、皆さん、地方都市で小娘が細々(ほそぼそ)とやっているだけの、こんな小さな店に、わざわざ王都から来られて、いったい何の御用が……」
我一臉茫然地這麼說,商人們像是在說『嗯,我們清楚了』般大力點頭。
きょとんとした顔で私がそう言うと、商人達は、うんうん分かっていますよ、と言わんばかりの顔で、大きく頷いていた。
……可惡,果然全都被查過了,原來如此……。
……くそ、全部調査済み、ってわけか……。
「庫瓦爾,怎麼了?」
「クァオル、どうかしたの?」
而且,剛才我在櫃檯下的開關發出了閃爍信號『貝爾,以普通態度下來』,所以貝爾從二樓走了下來……還有弗朗塞特一起。
そして、さっきカウンターの下のスイッチで『ベル、普通の態度で下へ』という点滅信号を送っておいたので、ベルが2階から下りてきた。……フランセットと一緒に。
沒叫他,為什麼弗朗塞特會跟貝爾一起下來呢……。
呼んでいないのに、どうしてベルと一緒に下りてくるかなぁ、フランセット……。
不像輕裝的貝爾,穿著全副鎧甲的弗朗塞特出現在這麼小的店裡有點不合時宜,很顯眼啊……。
軽装のベルと違って、ガチガチの騎士装備であるフランセットがこんな小さな店にいるのは、ちょっと場違いで、目立つんだよなぁ……。
看吧,商人們都露出『果然如此』的表情,連連點頭。
ほら、商人達が、やっぱり、という顔で、うんうんと頷いているじゃん……。
「貝爾,麻煩你看一下店。你把這些人帶到二樓去。」
「ベル、ちょっと店番をお願い。あなたは、この人達を2階へ御案内して下さい」
向貝爾與弗朗塞特這麼拜託後,除了貝爾之外,大家都上了二樓。
ベルとフランセットにそう頼んで、ベル以外、みんなで2階へ。
沒有叫出弗朗塞特的名字,是因為他們既然查得這麼清楚,應該不可能不知道巴爾莫亞王國那位超有名且與『御使大人』關係匪淺的『鬼神弗蘭』這個名字。
フランセットの名を呼ばなかったのは、これだけ調べてきたならば、当然バルモア王国の超有名人にして『御使い様』ととても深い関係にある『鬼神フラン』の名を知らないはずがないからだ。
所以,當然也不喊羅蘭的名字。在這些商人與王宮使者面前,能直呼名字的只有艾米爾、貝爾,還有雷耶特小姐。
なので、勿論、ロランドの名も呼ばない。この商人や王宮からの使いの前で名を呼んでいいのは、エミールとベル、そしてレイエットちゃんだけだ。
「嗯,雖然有點不太明白,不過諸位是想向我購買商品嗎?」
「え~と、何かよく分かりませんけど、皆さん、私から商品を買い取りたい、と?」
「「「「是的!!」」」」
「「「「はい!!」」」」
四名商人並排坐下,對面坐著的只有我一人。
並んで席に着いた、4人の商人達。その向かいに座っているのは、私ひとり。
弗朗塞特站在我斜後方,隨時可以出劍。羅蘭因為整個人散發過於高貴的氣場,帶著艾米爾待在隔間裡。面對四個商人,光是弗朗塞特就足以稱得上過度鎮壓了。
フランセットは、何かあった場合にすぐに斬り掛かれるように、私の斜め後ろに立っている。ロランドは、装備も含めて、あまりにも高貴なオーラが出過ぎているから、エミールと一緒に隣室で待機。商人4人相手ならば、フランセットだけでも、オーバーキルって程度で済むようなものじゃない。
唔唔,果然是想套交情,順便先取得治癒藥水吧……。
うむむ、やはり、私とのコネ作りと、その前に治癒ポーションの入手が目当てか……。
「那麼,請隨意,從店裡的貨架挑選想買的商品即可……」
「ならば、どうぞ御自由に、お店の商品棚から御希望の品を買って戴ければ……」
「「「「不不不不!」」」」
「「「「いやいやいやいや!」」」」
剛剛看起來像不合,其實你們是老朋友嗎,諸位……。
さっきは仲が悪そうだったのに、実は仲良しさんだったのかな、キミタチ……。
「也就是說,想要店裡沒有陳列的商品?」
「では、お店には並べていない商品が欲しい、と?」
大家連連點頭。
こくこくこくこく!
「嗯,那樣的話,把同樣的貨分送給多家商店再批發實在麻煩,不如只和一家店談好好了……」
「う~ん、それならば、同じ物を複数の商店に分けて卸すのは面倒だから、ひとつの店だけでいいかな……」
目光一凜!
ギンッ!
我這麼一說,瞬間散發出驚人的殺氣。
私がそう言った瞬間、凄まじい殺気が放たれた。
連弗朗塞特都不由自主地沉腰、把手搭到劍柄上了。
あのフランセットが、思わず腰を沈めて剣の柄に手を遣ったくらいである。
隔間那邊也傳來一聲嘎的一響。大概是不太熟練的艾米爾不自覺從椅子上站了起來。
そして、隣室からも、ガタッという音が聞こえた。おそらく、まだ未熟なエミールが、思わず椅子から立ち上がったのだろう。
……不過,這些商人老頭們。
……しかし、商人のおっさん達。
這股殺氣也未免太誇張了吧……。
ちょっと凄すぎるだろう、その殺気は……。