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115 圍城戰 1
「你以為用那種報告就能讓朕滿意嗎!」
「そのような報告で、余が満足するとでも思っておるのか!」
「哈~!」
「はは~っ!」
在這個名為貝里斯卡斯的國家,既有國王也有貴族,但並非由國王獨裁,而是由上級貴族議會共同決定國家方針。相比其他王國或帝國,商人的發言權相對較大。當然,這既有好處也有壞處,對貴族、商人、一般平民,甚至對王室而言,都是如此……。
この国、ベリスカスには国王も貴族もいるけれど、国王が独裁するのではなく、上級貴族達が合議で国の意志決定を行っている。そして、他の王国や帝国等に較べると、商人達の発言力が強いのである。勿論それは、良いところもあり、悪いところもある。貴族にとっても、商人にとっても、一般の平民達にとっても、そして勿論、王族にとっても……。
據說在沿海的小城發生了女神的奇蹟。
海辺の地方都市で起きたという、女神の奇跡。
一個弱小子爵家的女孩據稱受女神垂憐得到拯救,替家族報仇並守護了家業——這聽來有些,甚至相當難以置信。
弱小子爵家の娘が女神の御寵愛を受けて助けられ、家族の仇を討ってお家を守り抜いたという、いささか、いや、かなりの眉唾物の話である。
一般人本會一笑置之,然而當事人、繼承子爵家的少女寄來了事件經過報告,接著又收到了聲稱代表那位子爵家寄養人的伯爵家的公文──或者說以報告名義提出的意見書。
普通であれば一笑に付すところであるが、その当事者である、子爵家を継いだ娘からの顛末(てんまつ)報告書が届き、それに続いて、その子爵家の寄親を務めている伯爵家からの報告書……、の名を借りた意見具申の書簡が届いた。
雖然主要政務不能完全由王獨斷,但若只是正統爵位繼承者處理犯罪親屬之類的小事,朕獨斷回覆『無妨』是可行的。這是尊重弱小貴族的權利,理應沒哪個貴族會因此抱怨。
主な政策は王の一存で勝手に決めるわけにはいかないが、正統な爵位後継者が犯罪行為を犯した身内を処分した程度のことであれば、うむ、問題なし、と返事してやることくらいは独断で可能であった。弱小貴族の権利を尊重してやるわけであるから、それに文句を言うような貴族がいるはずもない。
……然而,這件事並非普通事件。
……しかし、この件は、普通の事件ではなかった。
女神的奇蹟!
女神の奇跡!
受女神垂憐的年輕美麗的貴族女家主!!
女神の御寵愛を受けし、若く美しい貴族家当主である少女!!
這麼誘人的話題,不能讓貴族們給搶去。
このような美味しいネタを、貴族連中に掻っ攫われるわけにはいかない。
收攏受女神垂憐的少女,正是能用來強化王權威與權限的絕佳機會。
女神の御寵愛を受けし少女を取り込んで、王の権威と権限を強化できる絶好の機会なのである。
反過來,若被有力貴族拉攏,也可能淪為提升貴族們發言力的棋子,這也是一大危機。
そして逆に、有力貴族に取り込まれて、貴族連中の発言力を上げるための駒として利用されるかも知れないという危機でもある。
因此即刻派遣王室派系的伯爵家當主前往確認,卻毫無成果地回報,國王不高興也理所當然。
なので、即座に確認のために王族派の伯爵家当主を使者として遣わしたというのに、碌な成果もなく戻ってきた。国王が不機嫌になるのも当たり前であった。
「要採取下一步了嗎……貴族那些人應該差不多已經摸到情報了,得快一點……」
「次の手を打つか……。そろそろ貴族連中も情報を掴んだ頃であろう、急がねば……」
* *
* *
「去溫泉吧!」
「温泉へ行こう!」
「「好!」」
「「はい!」」
「「欸?」」
「「え?」」
「?」
「?」
對我的提案,艾米爾和貝爾毫不考慮、無條件幾乎是反射性地同意。
私の提案に、無条件で、何も考えず、殆ど反射的に賛成するエミールとベル。
羅蘭德與弗朗塞特則提出疑問,說『突然怎麼了?』
何を突然、と、疑問の声を上げるロランドとフランセット。
而且,雷耶特醬看來大概根本不知道『溫泉』是什麼。
そして、多分『温泉』が何かということも分かっていないらしいレイエットちゃん。
「「那『溫泉』是什麼?」」
「「で、『おんせん』って、何ですか?」」
艾米爾和貝爾,你們也是——!?
エミールとベル、お前らもか~い!
「溫泉就是天然的熱水湧出,對健康和美容有益……」
「温泉というのは、自然のお湯が湧き出ていて、健康と美容にいい……」
「「我們去吧!」」
「「行きましょう!」」
話還沒說完,弗朗塞特和貝爾就已經表明同意。
まだ全部喋っていないのに、フランセットとベルが賛成の意思表明。
回應真快啊,你們這些人……。
返事が速いね、キミタチ……。
於是,溫泉旅行就這樣決定了。
斯くして、温泉旅行が決定したのであった。
……羅蘭德的意見?
……ロランドの意見?
那種東西從一開始就不在考慮之列。
そんなものは、最初から考慮の対象外だ。
總之,人不可以只工作不玩樂,偶爾也要玩!
とにかく、人間、働いてばかりじゃ駄目だ。たまには遊ばねば!
因此,『便利店 貝爾』全體員工加上寄住者,一起出發慰安旅行!
そういうわけで、『便利な店 ベル』、従業員プラス居候で、慰安旅行だ!
* *
* *
「……然後,我們來到了看起來像是那裡的地方……」
「……で、それらしいところへ来たわけなんだけど……」
查地圖後、在獵人公會和商會打聽,還請一位年輕時周遊各地的老人喝酒套話,鎖定目標後來到這裡——『火龍山脈』。
地図でそれらしい場所を調べ、ハンターギルドや商業ギルドで聞き込み、そして若い頃に各地を廻ったという老人にお酒を奢って聞き出して、ここぞと目星を付けてやってきた、ここ、『火竜山脈』。
並不是說真的有龍住在那裡,只因有白煙冒起、熱氣噴出之處,因而得名,換言之是『可能有溫泉』的有力地點。
別に、本当に竜が住んでいるというわけじゃない。白煙が立ち上り、熱気が噴き出す場所があるからそう呼ばれているだけであり、それは即ち、『温泉がある場所』の有力候補というわけだ。
然後……。
そして……。
「溫泉?有啊。」
「温泉? あるよ」
一瞬間就找到了。
瞬殺。
真的,一下子就被找到,簡直太過平淡無奇了……。
いや、一瞬で見つかった。あまりにも呆気(あっけ)なく……。
「不過,聽說去過的人不多……地點相當遠啊。」
「でも、あんまり行った者の話は聞かねぇなぁ……。かなり遠いからなぁ」
在酒館打聽時找到的──或者說一開始搭話的那位大叔他說,確實有人發現了這種地方,但因為在山上、離城鎮遠,即便泡了湯出一身汗、舒緩了肌肉僵硬,回程卻會又汗流浹背導致肌肉酸痛,根本沒意義。
酒場での聞き込みで見つけた……というか、最初に声を掛けたおっさ……、いやいや、おじさんが言うには、確かにそういうものが発見されているけれど、山岳地の上、街から遠いため、せっかくお湯に浸かって汗を流し、筋肉の凝(こ)りをほぐしても、帰路で汗だくになって筋肉痛を起こすから、行く意味がない、とのことだった。
嗯,那倒也是。
うん、そりゃそーだ。
但既然特地來了,總不能就這麼回去。
しかし、せっかく来たのだ、このまま帰れようはずもない。
況且我們並不急,回程可以慢慢走,途中紮營就好,露營用具一直放在道具箱裡。
それに、私達は別に急ぐわけではないから、帰りはゆっくり歩いて、途中で野営すればいい。キャンプ用具は常にアイテムボックスにはいっているし。
也有可能會在附近發現別的溫泉。嗯,沒問題!
それに、もしかすると、もっと近場で別の温泉を発見できないとも限らない。うん、問題なし!
於是為了掩護買了些當地食材,背上假裝的行李,出發!
そういうわけで、カムフラージュのために地元産の食材を少し買い込み、ダミーの荷物を背負って、出発!
「嗯~,沒有啊……」
「う~ん、無いなぁ……」
我戴著用來探查溫泉的感應器『溫(おん)感測器』,如此嘆道。
温泉を探索するためのセンサー、『温(おん)センサー』を装着した私は、そう呟いた。
所謂『溫感測器』,就是之前用過的眼鏡型目標探測器『搜尋器』,只是把探測目標設為『溫泉』而已。再利用的環保用品。
……『温センサー』というのは、以前使った、眼鏡形の目標物探知機『サーチャー』のことである。あれに、探知目標を『温泉』とセットしただけ。再利用の、エコ製品である。
然後,那個『溫感測器』顯示附近並無其他溫泉的跡象。
そして、その『温センサー』には、近くに他の温泉がありそうな気配はない。
……結果還是來到了被告知的那處溫泉。
……結局、教えて貰った温泉まで来てしまった。
那也是啊。數百年來,當地人不可能不嘗試尋找更近的溫泉,既然沒被找到,那就真的很可能不存在……。
そりゃそーか。何百年もの間、じもピー(地元の人々(ピープル))が、もっと近くの温泉を探さなかったはずがない。それで見つかっていないのだから、そりゃ、無いだろう……。
多虧『溫感測器』沒迷路,我們在溫泉旁從道具箱取出帳篷搭建:女用、男用,還有只有頂棚的休憩帳篷和桌椅組。
そして、『温センサー』のおかげで迷わず辿り着き、温泉の横にアイテムボックスから出したテントを設置。女性用、男性用、そして休憩用の屋根だけのテントとテーブルセット。
搭建由弗朗塞特、艾米爾和貝爾三人負責。羅蘭德派不上用場啊……我也一樣。
設置は、フランセット、エミール、ベルの3人で。ロランドは使えないなぁ。……私もだけど。
溫泉當然不是建築物,而是底部有熱水湧出的水窪,溢出的熱水流了出來。
温泉は、勿論建物とかがあるわけではなく、底からお湯が湧きだしているらしきお湯溜まりがあって、そこから溢れたお湯が流れ出している。
溢出的水很快冷卻,成為小溪往下流,不知道最終是匯入某條河還是滲入地下消失。
溢れたお湯はすぐに冷めて、そのまま小川となって下の方へ流れている。そのうちどこかの川に合流するのか、地中に吸い込まれて消えていくのかは分からない。
從那水窪引出的水沿人工挖的溝渠,流入利用岩隙打造的大約四疊半大小的浴槽,另一側的排水則匯入小溪。此外,似乎還引來了某處的山泉水在浴槽旁流過,和熱水一樣可用隔板調節注入浴槽的水量。
そのお湯溜まりから、人工的に作られた溝を通ったお湯が、岩場のへこみを利用して造られたらしき四畳半くらいの広さの浴槽部分へと流れ込み、反対側からは排水が小川に合流するようになっている。そして更に、どこかから引いてきたらしい普通の山水が浴槽の横を流れていて、お湯の方と同じく、仕切り板を動かすことによって浴槽へと流れ込む水量を調整できるようになっている。
「哇,做得真不錯啊……既然是幾百年前就有的,做出這樣的設計也合情合理……那麼,先去吧,羅蘭德和艾米爾,你們去哪裡晃一圈。」
「うわぁ、うまく造ってあるなぁ……。まぁ、何百年も前からあるのなら、これくらいは工夫するか……。じゃ、とりあえず、ロランドとエミールはどっか行ってて」
「好!」
「はい!」
「……知道了。」
「……分かった」
嗯,果然他們不會在這裡鬧脾氣。
うん、さすがに、ここでゴネたりはしないか。
兩人走後,大家脫掉衣服,進入溫泉!
ふたりが去ってから、みんなで服を脱いで、温泉へ!
「哇啊啊啊!!」
「うわちゃちゃちゃちゃ!!」
右腳輕放入浴槽,因為熱度太高而彈起。
右足をそっと浴槽へ入れたら、あまりの熱さに跳び上がった。
……嗯,畢竟沒人調整泉溫,沒達到適溫是正常,若直接跳下去可能會死掉。人生第二章就因溫泉燙傷而死亡,確實有點丟臉。
……うん、誰も湯温の調節をしていないんだから、適温になっていなくて当たり前だ。飛び込んだら、死んでたかも知れない。第二の人生が、温泉で火傷して死亡、ってのは、さすがにちょっと情けない。
把熱水那邊的隔板關上,開啟冷水那邊的隔板,等一會兒吧。雖然要花點時間,但幸好氣溫不低、也沒風,加上熱氣圍繞,赤裸也不覺得冷。
お湯の方の仕切り板を閉めて、水の方の仕切り板を開き、しばらく待つか。少し時間がかかりそうだけど、幸い、気温はそう低くないし、風も無く、お湯の熱気もあるから、裸でも寒くはない。
反正今天打算在這裡紮營,時間充裕。艾米爾和羅蘭德大概去找晚餐的獵物或水果,慢慢來也沒關係。
どうせ今日はここで野営する予定だから、時間はたっぷりある。エミールとロランドは、夕食のための獲物か果物でも探しているだろうから、ゆっくりしても大丈夫だ。
這麼想著,四人赤裸地悠閒談天時……。
そう思って、4人で裸のままのんびりと話をしていると……。
沙沙。
がさ
三名男子突然從灌木間出現。
藪の間から、突然3人の男が現れた。
看到我們後僵住。
そして、私達を見て、硬直。
「「「啊啊啊啊啊~~!!」」」
「「「きゃあああああ~~!!」」」
尖叫聲在四周回響。
そして、辺りに響く悲鳴。
……是那三個男人發出的。
……男達の。
我和弗朗塞特都已經生活年齡屬於快三十的年紀。就算年紀等於沒男友的時光長,也不會因為被小孩看到裸體就尖叫鬧騷。
私とフランセットは、どちらも生活年齢はアラサー。いくら年齢イコール彼氏いない歴だといっても、子供に裸を見られたからといって、悲鳴を上げて騒ぐような年齢じゃないからね。
貝爾在那個只有一間能遮風避雨的破屋裡和男女混住長大,而雷耶特醬還完全不懂這些事。
ベルは、風雨が吹き込まない部屋はひとつしかない廃屋で、男女ごっちゃで暮らしてきた。そしてレイエットちゃんは、まだそういうのは何も分かっていない。
嗯,從我看來這些孩子表面上是『男性』,但以這裡的種族標準來說,大概還只有十三四歲的孩子吧。只是身體長得大些,總之算是『少年』。
うん、この子達、私から見れば、一応は「男性」という外見なんだけど、ここの人種的に考えれば、まだ13~14歳くらいの子供だよねぇ、多分。身体がデカいだけで。ま、「少年」というところか。
那三人面前站著揮舞著放在一旁的神劍『エクスグラム』的弗朗塞特……全身赤裸。
そして、その3人の前には、側に置いてあった神剣エクスグラムを振りかざしたフランセットが立っていた。……全裸で。
不過,那個『啊啊』這種叫聲……。
しかし、『きゃあ』って……。
你們的女性魅力真高啊,你們……。
女子力高いね、キミタチ……。
「怎麼回事!」
「どうした!」
「卡歐魯大人,您沒事吧!」
「カオル様、御無事ですか!」
接著出現了羅蘭德和艾米爾。
そして現れた、ロランドとエミール。
嗯,那種狀況他們當然會來了……。
いや、そりゃ、来るわなぁ……。
「「哇啊啊啊啊!!」」
「「ぎゃあああああ!!」」
這次尖叫的是弗朗塞特和我。
今度の悲鳴は、フランセットと私。
嗯,果然我們兩個也都不想被羅蘭德看到裸體。
うん、さすがにフランセットと私も、ロランドに裸を見られるのは嫌だ。
不過弗朗塞特雖然尖叫,卻無法為保護我們改變姿勢,臉紅得發抖。
しかし、フランセットは悲鳴はあげたものの、私達を護るため体勢を変えるわけにはいかず、真っ赤な顔でぷるぷると震えている。
……但不自覺發出的叫聲竟然是『哇啊』啊。
……しかし、思わず上げた悲鳴が「ぎゃあ」か。
真沒什麼女子力啊,我們……。
女子力低いなぁ、私達……。
話說羅蘭德和艾米爾,來得是不是有點太快了?
そしてロランドとエミール、ちょっと駆け付けるのが早過ぎないか?
你們到底在哪裡!
どこにいたんだよ!