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114 其後……
「……就是發生了這樣的事。」
「……ということがありました」
弗朗塞特在晚餐後向羅蘭德說明了至今的經過。
フランセットが、夕食の後で今までの顛末(てんまつ)をロランドに説明していた。
為了日後若此事相關再有變故時能應對,資訊必須共享。因此,這是必要的處置。
今後、もしこれ関連で何かが起きた時のために、情報は共有しておかねばならない。なので、これは必要な処置である。
「你為什麼把我排除在外!」
「どうして私を仲間外れにした!」
……就算知道羅蘭德會生氣也一樣。
……いくらロランドが怒ると分かってはいても。
「那是當然的,不能讓身為王族的羅蘭德大人牽扯入他國貴族家的問題。若羅蘭德大人的身分被揭露,或是不得不表明身分,那就會變成國際問題……」
「それは勿論、王族であるロランド様を他国の貴族家の問題に関わらせるわけにはいかないからです。万一、ロランド様の御身分が露見したり、御身分を明かす必要が生じたりした場合に、国際問題になりますから……」
「你要這麼說的話,弗朗塞特,你也是我國的貴族吧!在會成為國際問題這點上,差別不大!」
「それを言うなら、フランセット、お前も我が国の貴族だろう! 国際問題になるという点では、大差あるまい!」
啊~果然會這樣反駁啊……不,我大概也會這麼質疑吧。
あ~、やっぱり、そう反論するよなぁ……。いや、私だってそう突っ込むよ、多分。
不過,弗朗塞特仍然泰然自若。
でも、フランセットは平然としている。
「那種情況下,我會放棄子爵爵位,成為『被國家放逐的流浪劍士』就行了。羅蘭德大人則回國,取消婚約……」
「その場合は、私が子爵位を返上し、『国を追放された、流浪の剣士』となれば済むことです。ロランド様には国にお帰り戴き、婚約も破棄ということに……」
「什、什麼!弗朗,你竟然要做到那種地步……」
「なっ! フラン、お前、そこまで……」
捨棄國家、家人,甚至未婚夫,即使成了無國可歸的流浪之身。羅蘭德被她的決心感動了。
国や家族、そして婚約者も捨て、国無しの流浪の身となってでも。その意気にロランドが感じ入っていると。
「然後,作為女神的守護騎士,和可兒大人、雷耶特,還有貝爾四人一起過著愉快的日子……呵呵,呵呵呵呵呵……」
「そして、女神の守護騎士として、カオル様、レイエット、そしてベルと4人で、楽しい日々を……。ふふ、ふふふふふ……」
「什、什麼!你這傢伙,那是你的目的嗎!!」
「なっ! 貴様、それが狙いか!!」
「我沒被算進去啊!!」
「俺が入ってないよ!!」
弗朗塞特一臉放蕩地喃喃許願,羅蘭德發出憤怒的聲音,艾米爾則大聲抗議。
だらしない顔で願望を垂れ流すフランセットに、怒りの声を上げるロランドと、抗議の声を上げるエミール。
嗯,我就知道會是這樣……。
うん、そんなことだろうと思ったよ……。
總之,哪有國家會把那位受封神劍、拯救國家的大英雄、又受女神寵愛而復活年輕的騎士『鬼神弗朗』放逐呢。就算對那個國家宣戰也會偏袒弗朗塞特,說不定比羅蘭德還優先。真的,可能會這樣……
大体、神剣授与の救国の大英雄にして女神の寵愛を受けし若返りと復活の騎士、『鬼神フラン』を追放するような国があるもんか。そのあたりの国に戦争吹っ掛けてでも、フランセットの方を取るに決まってる。下手したら、ロランドより優先されるかも知れないぞ。いや、マジで……。
* *
* *
「王宮來的使者到訪了。」
「王宮からの使者の方がお見えです」
「請引他進來。」
「お通ししなさい」
終於來了。王宮的使者……。
遂に来た。王宮からの使者が……。
「沒事的,我也已經往陛下那裡送過書信。大概只是來核實情況罷了。」
「大丈夫だ、陛下には私からも書簡を送っている。おそらく、ただの確認に過ぎないだろう」
馬斯里烏斯伯爵這樣說著,用一副『別擔心』的神情看著我。他在父母去世之前就一直對雷菲爾家、對我很好,是個值得依靠且令人尊敬的人。今天知道王宮會派使者來,也擔心地趕來了。在父母已逝後,對我而言他就像父親一樣。
そう言って、寄親であるマスリウス伯爵が、心配するな、というような顔で私の方を見ておられます。両親が亡くなる前から、レイフェル家に、そして私に良くして下さる、頼りになる、そして尊敬すべきお方です。今日も、王宮からの使者が来るということを知り、心配して駆け付けて下さいました。両親亡き今、私にとっては父親のようなお方です。
……王宮的使者。
……王宮からの使者。
是的,是為了確認我向國王陛下所寄的書信中,關於父母與兄長之死真相、叔父阿拉岡的罪行以及其處刑的事而來的使者。
そう、両親と兄の死の真実と、叔父であるアラゴンの犯罪、そしてその処刑について私が国王陛下に宛てて送りました書状に対する、事情確認のための使者の来訪です。
據說馬斯里烏斯伯爵也已代為發送情況說明書信,所以這大概只是為了事實確認的形式程序……
マスリウス伯爵からも状況説明の書簡を送って戴けたそうなので、あくまでも事実確認のための形式的なものに過ぎないだろう、とのことなのですが……。
於是我們在會客室接待了使者並開始說明情況,但詳細事宜都已在書信中告知,現在也無需多加補充……。
そして使者の方を応接室で迎え、早速事情説明なのですが、詳細は全て書状にてお知らせしてありますので、今更付け加えることもないのですが……。
「那、那個叫卡洛斯的馬帶來的神馬,以及使者的烏鴉和犬們怎麼處理了?」
「で、その、カルロスとかいう馬が連れてきた神馬や御使いのカラスや犬はどうしたのかね?」
「嗯?當然,牠們都已回去囉?」
「え? 勿論、皆、お帰りになりましたけど?」
出來當使者的竟然是位伯爵。原以為會來個平民出身的官吏,或最多是下級貴族的第三子、第四子那種無爵文官……
使者として来られたのは、何と伯爵位の方でした。てっきり、平民出の官吏か、せいぜいが下級貴族の三男か四男くらいの、無爵の文官あたりが来るものと思っておりましたのに……。
而且,幾乎沒有人問及叔父……不,阿拉岡的犯罪行為,反而全部問題集中在怪異現象──這麼說或許失禮,應該說是『女神的奇蹟』之類的事。
そして、叔父、……いえ、アラゴンの犯罪行為については殆ど質問されることはなく、専(もっぱ)ら質問事項は怪奇現象……と言うと失礼ですわね、『女神の奇跡』的な事柄に集中していますわ。
這看來表示他們不打算對我對阿拉岡的處分或雷菲爾家的紛爭多加干預。當然,本來也沒有什麼可被指責之處。
これは、私が行いましたアラゴンに対する処分や、レイフェル家におけるゴタゴタには特に口を出すつもりはない、と考えて良さそうですわね。尤も、元々何か非難されるようなことがあるわけではありませんが。
若王室對由當家親自討伐家中惡人、由正統繼承者繼承的貴族家任意插手,恐有諸貴族因擔心自己家也會被干涉或被找麻煩而聯合起來對抗王室;而現任王室和有力貴族們保持相對良好的關係,不太可能做出那種愚蠢行為。何況又是個即便撤銷也無任何裨益的弱小子爵家。
身内に現れた悪人を当主自らが討ち、正統な後継者が継いだ貴族家に下手な口出しをすれば、自分達の家にも口出しをしたり難癖をつけたりして何かを企むのではないかと心配した貴族達が団結して王家に敵対する可能性がありますから、有力貴族達と比較的良好な関係を保っている今の王家がそんな馬鹿な真似をするとは思えません。しかも、取り潰しても何の益も無い、弱小子爵家などに。
而且若真那麼做,我不認為馬斯里烏斯伯爵會坐視不理,王宮的人也應該知道這點。
そして、もしそんなことになれば、寄親であるマスリウス伯爵が黙っておられるとは思いませんし、それは王宮の方々も御存じのはず。
……也就是說,我們雷菲爾子爵家應該是安然無恙的……。
……つまり、我がレイフェル子爵家は安泰、のはずなのですが……。
「……然後,最近有沒有遇到眼神不太好的少女?」
「……で、最近、眼付きの悪い少女と出会ったりはしておらぬか?」
欸?這是什麼意思?那位看起來是溫和的垂眼少女啊。雖然臉有點僵硬,感覺稍微不太自然。
え? いったい、何のお話でしょうか? あの方は優しそうな垂れ目でしたし。何か、顔が突っ張っているような、少し不自然な感じではありましたけど。
「沒有,並沒有遇到那樣的人……」
「いえ、別に、そのような方とは……」
「是、是嗎。那麼,是否有,嗯,比如能施展『女神的奇蹟』之類的人……」
「そ、そうか。では、何か、そ、そうじゃな、たとえば『女神の奇跡』を起こせる者とかは……」
「正如我剛說的,所謂奇妙的事只限於烏鴉、狗和馬的行為而已。」
「先程も申しました、カラスと犬、そして馬達の行動だけですね、不思議な出来事というのは」
「是嗎……那麼,可以讓我見見那些馬嗎?」
「そうか……。では、その馬達に会わせて貰えるか?」
「欸?啊、好,沒問題……」
「え? あ、はい、それは構いませんが……」
帶他們去馬廄後,卡洛斯和其他馬立刻靠了過來。
厩に御案内すると、すぐにカルロスと他の馬達が寄ってきました。
本來就和馬們很要好,那天之後更是越來越親近了。
元々馬達とは仲良しだったのですが、あの日以来、ますます仲良しになりました。
「聽說叫卡洛斯的那匹馬這次大顯身手。陛下也很讚賞牠呢!」
「カルロスとやら。此度(こたび)は大活躍であったそうだな。陛下も感心しておられたぞ!」
『嘶?噗哧!』
『ぶひん? ぶふー!』
啊,面對這位對牠說話過於親暱的初次見面的人,卡洛斯不耐煩地噴了口鼻息。
あっ、自分に向かって何やら馴れ馴れしく喋っている初対面の人間に対して、カルロスが鬱陶しそうに鼻息を吹きかけましたわ。
「哇!」
「うわっ!」
啊,卡洛斯的鼻涕有點……
あっ、少し、カルロスの鼻水が……。
之後他還問了許多事情,但使者並未對我或雷菲爾子爵家有任何責難之語,最後轉達了國王陛下的話:『事業光榮。今後也要守護家族,守護領地與領民,並為國效力』,隨即告辭離去了。
その後、他にも色々なことをお尋ねになりましたが、使者の方に私やレイフェル子爵家を責めるような言葉は一切無く、最後に国王陛下からのお言葉であるとして、『大儀であった。以後もお家を守り、領地と領民を守り、そして国に尽くすように』との言葉を伝えて、お帰りになりました。
「瑪莉亞爾,你的表現很值得稱讚!能聽到那句話,代表你的行為得到了全面的正當性認可,陛下承認瑪莉亞爾為雷菲爾子爵家的正統繼承人。說真的,本來就不可能有其他判斷。不管怎樣,太好了,」
「立派な態度であったぞ、マリアル! あのお言葉を伝えられたということは、お前の行為の正当性が全面的に認められ、陛下がマリアルをレイフェル子爵家の正統な後継者とお認めになっている、ということだ。いや、元々、それ以外の判断はあり得なかったのだがな。何にしても、良かった。
「好了,今天給僕人們半天假和些零用錢,慰勞大家的辛勞,你就好好休息吧。從事件發生到現在身心都十分忙碌,想必很疲累。」
さ、今日は使用人達に半日休暇と小遣い銭でも与えてやり、皆の働きを労(ねぎら)って、お前はゆっくりと休みなさい。事件から今まで、色々と心身共に多忙であり、疲れていることであろう。
「照顧自己的身體也是貴族家族當主的義務與工作的一部分。好好休息一下吧。」
自分の体調管理も、貴族家当主としての義務、仕事のうちなのだ。少し休みなさい」
說完這些,伯爵似乎覺得自己在場會讓我無法好好休息,便也立刻告辭回去了。
そう言って、御自分がいると私がゆっくり休めないと思われたのか、伯爵もすぐにお帰りになりました。
* *
* *
伯爵離開後,依照他的建議發放了作為特別津貼的少許零用金,並交代今晚只要在門禁時間前回來就好,留下守衛後給大家半天假。
伯爵がお帰りになった後、勧められた通りに、特別支給金として僅かばかりの小遣い銭を与え、今夜は門限までに戻ればいいと言って、警備の者を残し、皆に半日休暇を与えました。
連廚師也給了休假,留守的人就沒晚餐可吃。這麼一說,大家苦笑著開始準備外出。當然,發放的零用錢足夠吃頓稍微豪華的晚餐。雖說『少許』,也絕不是那麼少。畢竟雖是弱小,但總算是貴族之家,而且不是男爵而是子爵家啊,子爵家!
料理人にも休暇を与えましたので、居残っても夕食はありません。そう言うと、皆、苦笑しながら外出の準備を始めました。勿論、与えた小遣い銭は、多少豪華な夕食を摂っても充分な余裕がある金額です。いくら『僅かばかり』とは言っても、そんなに少額のわけがありません。弱小とはいえ、一応は貴族家、それも、男爵家ではなく、子爵家なのですからね、子爵家!
好了,既然有空了,就再去馬廄陪陪卡洛斯吧。
さて、手が空きましたから、もう一度厩へ行って、カルロスのお相手でもしますか。
「卡洛斯!真是辛苦你了。全都是多虧了你。你照顧神馬大人的千金,讓神馬大人喜歡你,又被塞雷絲蒂娜大人的女神朋友介紹,正因如此復仇得以完成,我們雷菲爾子爵家的安定才得以帶來。真的,謝謝你……」
「カルロス! 色々とありがとう。全て、あなたのおかげです。あなたが神馬様のお嬢様のお世話をして神馬様に気に入られ、セレスティーヌ様のお友達の女神様に御紹介戴いたからこそ、復讐の成就と我がレイフェル子爵家の安泰がもたらされたのです。本当に、ありがとう……」
『嗚嚕、嗚嚕嚕嚕!』
『ぶるる、ぶるるるる!』
「……當女神說要用魔法藥讓你能說人類的語言時,我拒絕了,對不起。我覺得你不需要那樣……」
「……女神様に、魔法のお薬でお前を人間の言葉が喋れるようにしようか、と言われた時に、断ってしまってごめんなさいね。お前には、それは必要ないと思ったの……」
『嗚嗚、嗚嚕嗚嚕』
『ぶひひん、ぶるぶる』
「所以……」
「だから……」
『嘶哼、哞哞!』
『ひひん、ぶひひ!』
『嗯(是的)!哞哞(把我)、哞哞嗚嗚(讓我能說動物的語言)、嗚嗚哞哞(才得以如此)!』
「ぶひ(そう)! ぶひひ(わたしを)、ぶひひんひん(どうぶつのことばが)ぶるるぶひひん(しゃべれるように)、ひひひんひんぶひひ(していただいたのです)!」
「因為那樣比較方便。這樣我也能和其他馬和狗們交談,與受傷或生病來到的烏鴉和流浪犬……不不,是『靠自己謀生的狗狗們』交談,能確實地回報他們的恩情。完美了!」
「だって、その方が便利ですものね。これで、他の馬や犬達ともお話ができますし、怪我や病気でやってきたカラスや野良い……、いえいえ、『自分で生計を立てている犬』の皆さんともお話ができて、御恩返しが確実に行えます。完璧です!」
『哞哞、嗚嗚嗚!』
『ぶひひ、ひひひんひん!』
「嗚~! 嗚嗚哞哞,嗚嚕嚕嚕!」
「ひ~ん! ひひんぶひぶひ、ぶるるるる!」
『「哞哞哞哞!」』
『「ぶひひひひ!」』