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109 復仇的彈道 2
我先跟三隻家犬、附近放養的狗,以及流浪犬打好關係,把飼料當報酬雇來。有些狗還提出條件,要幫忙把必須傳達的話帶給主人,或是請人幫忙治療受傷或生病的狗。於是大家都高興地答應了。
3頭の飼い犬と、周辺の放し飼いの犬、そして野良犬たちに根回しして、餌を報酬にして雇った。一部の犬たちには、どうしても飼い主に伝えたいことを伝言する、という条件や、怪我や病気の治療、という頼みも聞いた。なので、皆、大喜びで引き受けてくれた。
能與動物交談的醫生。
動物と話ができるお医者さん。
嗯,「杜利特醫師(先生)」就是這麼一位人物。
うむ、『ドゥーリットル医師(せんせい)』である。
過去因為日本的小孩發音不便,名字曾被簡化成「ドリトルせんせい」,但正確寫法應為「ドゥーリットル」。不過像ドーリトル之類的表記也會有各種不同。
昔、日本の子供には発音しにくいであろうとして『ドリトルせんせい』と名前を省略されたけど、正しくは『ドゥーリットル』。まぁ、ドーリトルとか、色々と表記揺れはあるけどね。
然後,突然想到一件事。
で、ふと思い付いたのである。
想到「杜利特」,就會聯想到沒有轟炸機不行吧。
『ドゥーリットル』と来れば、爆撃機がないと駄目じゃん、と。
雖然不會用蠻幹把陸上轟炸機硬塞上航母,但還是想辦法弄到能當轟炸機的東西……。
陸上爆撃機を無理矢理空母に搭載するという荒技には及ばずとも、何とか爆撃機を、と……。
於是去招募的,就是烏鴉們。
そしてスカウトしたのが、カラス達である。
牠們即使被靠近到能聽見聲音也不會逃,既詭異又具強烈威嚇效果,而且雜食,準備報酬餌料也容易。真是天賦異稟!
声が届く距離まで近付いても逃げず、不気味さと威圧効果抜群で、雑食性だから報酬の餌を用意するのも簡単。まさに、逸材である!
不像有些會只吃昆蟲、只吃活餌、稀少難找或無法靠近到能對話的動物,這點很省事。
餌が虫だとか、生き餌しか食べないとか、滅多にいないとか、話ができる距離まで近付けないとかの面倒さがないのが助かる。
……說實話其實有想過老鷹、鷲或隼這類猛禽會很帥。
……いや、本当は、鷹とか鷲とか隼(ハヤブサ)とかの猛禽類とかがカッコいい、とは思ったんだけどね。
不過這次比起帥氣更重視威懾效果,所以就選這個了……可惡。
まぁ、今回はカッコ良さよりも威圧効果重視だから、これでいいんだ……。くそ。
就好好讓牠們用鳥糞來轟炸吧。
せいぜい、糞で爆撃に励んで貰おう。
已拜託牠們從明天起不只做水平轟炸,還開始俯衝轟炸,酬勞加發水果、核桃與橡實。
明日からは、水平爆撃だけでなく、急降下爆撃も開始するよう頼んである。追加報酬の、果物、クルミ、ドングリで。
* *
* *
「哇啊!喂、可惡,別過來!」
「うわっ! こら、くそ、来るな!」
凡是造訪那戶人家的,都遭到烏鴉的俯衝攻擊。
その家を訪問する者は、カラスによる急降下攻撃の被害に遭うこととなった。
不僅被鳥糞轟炸,還會被牠們抓走手上或貨車上的部分貨物,試圖阻擋時也會被抓傷,狼狽不堪。
糞による爆撃だけでなく、手にした荷物や荷車の積み荷の一部を掴んで持ち去られたり、防ごうとした手を引っ掻かれたりと、さんざんである。
除此之外,『只有出入這戶人家的人會被執著地鎖定』這個事實,更是挑起訪客們的不安與不信任。
そして、そういう被害もさることながら、『この家に出入りする者達だけが、執拗に狙われる』という事実が、来客達の不安と不信感を煽った。
大批烏鴉把他們視為眼中釘。
多数のカラス達が目の仇にする。
而雖然並不會以實力施加直接傷害,但一大群狗會坐在那裡,死死注視著你。
そして、実力行使で危害を加えることはないものの、座り込み、じっと見詰めてくる多数の犬達。
要是這些狗像烏鴉一樣開始攻擊,可就沒任何抵抗餘地。
この犬達がカラスのように襲い掛かってくれば、ひとたまりもない。
想到這點的商人與送貨員便拒絕前往,那些人的老闆們也沒有責怪他們。
そう考えた出入りの商人や配達員達はその家へ行くことを拒否し、また、その上司である商店主達も、それを咎めることはなかった。
……一旦牽扯進去,會被捲入不好的麻煩。這是店主們的判斷。
……関わると、碌でもないことに巻き込まれる。それが、商店主達の判断であった。
當然,烏鴉的攻擊不僅針對訪客,也會對那戶人家的居民發動。
そして勿論、カラスによる攻撃は来客達だけでなく、その家の住人に対しても行われるのであった。
「可惡,究竟是怎麼回事!為什麼會有狗和烏鴉……」
「くそ、いったい、どうなってやがる! どうして犬やカラスが……」
調查過後並沒有發現有人在撒餌。以為是氣味問題,就在狗和烏鴉不在的夜間雇人清掃糞便,並在周圍放置狗討厭氣味的草,但完全無效。原本只是圍著房子徘徊的烏鴉開始主動騷擾,甚至不知狗會何時加入。
調べてみたが、別に誰かが餌を撒いている様子もなかった。臭いが原因かと、犬やカラスがいなくなる夜間のうちに人を雇って糞便の掃除を行い、犬が嫌うという匂いのする草を周囲に置いてみたが、全く効果なし。そして、家を取り囲むだけであったカラスが積極的に嫌がらせを始め、いつ犬がそれに加わり始めるかも分からない。
「從未聽說有人能隨意操控狗或烏鴉。話說回來,若真有這種能力,利用它很容易賺大錢,無論是當作表演或協助軍方……」
「犬やカラスを自在に操れるなど、聞いたこともない。そもそも、そんな能力があるなら、それを利用すれば簡単に大金を稼げるだろう。見世物にしても、軍に協力するにしても……。
「拿我來惡作劇有什麼好處!而且我根本沒做過會招致這種事的事情!」
俺なんかに嫌がらせをして、何になると言うんだ! それに、そもそも、そんなことをされる心当たりはない!
「這簡直超出人智可解,但又不太可能是什麼神罰……」
これはもう、人智を越えたものだとしか思えんが、まさか神罰とかでもあるまいし……」
說到這裡,阿拉貢忽然一震。
そこまで口にして、アラゴンはギクリとした。
……神罰。
……神罰。
有什麼會招來神罰的因由嗎?
それを受けるような心当たりは?
阿拉貢思索著:為了家產命人殺害兄長夫妻與姪子的行為,並欺騙唯一倖存的姪女成為妻子,這在女神眼中是否算得上應受懲罰的罪行……。
アラゴンは考えた。家督目当てで兄夫婦と甥を殺害させ、ただひとり残された姪を騙して妻にするということは、女神様から見て罰を与えるのにふさわしい罪であるかどうか……。
女神是位女性,所以對少女遭受惡意的事應該會裁定嚴厲吧。
女神様は女性なのだから、少女に対する悪意には裁定が厳しいのでは。
不,甚至在那之前,命人殺害兄長一家本身就已經徹底不對了吧……。
いや、それ以前に、兄一家を殺害させるという時点で、既に完全に駄目なのでは……。
實際上,賽勒斯汀並不可能去關注或介入人類的犯罪行為,除非那是極為大規模的屠殺或大災難,或有人以她的名義做出惡行、污辱她的名聲。
実際には、セレスティーヌが人間の犯罪行為とかに興味を持つことも、それに関わることもあり得ない。それが余程の大量殺戮や大災害にでも繋がらない限りは。もしくは、自分の名を使った悪事や、自分の名を貶めるようなことでもしでかさない限りは。
然而,除了卡歐爾之外沒有人知道這件事。
しかし、カオル以外にそれを知る者はいない。
人們憑經驗認為女神賽勒斯汀行事粗枝大葉,若施行神罰時若有旁人受牽連也不太在意;但她的外貌與平日溫和的說話方式,讓人覺得她只是『粗心大意、不擅細膩手段,但基本上是支持人類的善神』,因此被視為會審判惡者、維護正義的神……儘管過去賽勒斯汀從未有過這種行為的例子。
人々は、女神セレスティーヌは大雑把であり神罰を下す時には巻き添えになる者がいてもあまり気にしない、ということを経験則で理解しているが、その見た目と普段の温厚そうな話し方から、『細かい手加減が下手なだけで、基本的には人間の味方をしてくれる善神』だと思っているため、悪を裁いて正義を守る神であると思われているのである。……過去にセレスティーヌがそんなことをした例は皆無であるにも拘わらず。
「不、不可能。不會是那種事……不,如果是神罰,也不會用這種繞來繞去的方式,直接劈雷或做什麼就行了。所以女神之類無關!一定有其他理由……」
「ま、まさか。まさかそんなことは……。いや、もし神罰であれば、こんな回りくどいことをせず、雷を落とすなり何なりすれば済むことだ。だから、女神とかは関係ない! 何か、他の理由があるに違いない……」
沒錯,若是賽勒斯汀要施神罰,必是一擊必殺,不會搞這種麻煩手段;在這點上阿拉貢的推測是正確的。
そう、もしセレスティーヌが神罰を落とすなら、一撃必殺。こんな面倒な手間はかけないであろう。その点に関しては、アラゴンの推察は正しかった。
……不過這樣說來,對解決眼前的狀況也毫無幫助。
……だからといって、今の状態を解決するには何の役にも立たなかったが。
* *
* *
「差不多是時候,那些謠言會傳到馬斯里烏斯伯爵那裡了吧……」
「そろそろ、マスリウス伯爵のところに噂が届く頃かな……」
「是的,下屬與家臣不太會直接上報謠言或臆測,但傳得這麼熱鬧,伯爵本人或其親近之人總會在某處耳聞,然後命人查明詳情並回報……」
「はい、部下や家臣達が噂話や憶測を直接上申するのは躊躇われるでしょうが、さすがにこれだけ噂になれば、伯爵自身かその身近な者がどこかで小耳に挟み、詳細を知らせるよう命じるかと……」
對卡歐爾的低語,艾米爾如此回答。
カオルの呟きに、そう答えるエミール。
所謂馬斯里烏斯伯爵是萊費爾子爵家的保護者。
マスリウス伯爵というのは、レイフェル子爵家の寄親である。
馬斯里烏斯是萊費爾那個不算富裕的弱小子爵家所屬派系的有力者,且因領地相鄰,代代扮演著保護萊費爾家的角色。
あまり裕福というわけでもない弱小子爵家であるレイフェル家が加盟している派閥の有力者であり、領地が隣接していることから、代々レイフェル家の保護者のような役割をしてくれている。
當然,作為回報萊費爾家也會進貢一定代價,在國家政策與其他派系對立時也會傾向投向馬斯里烏斯一方等,付出相應代價。
勿論、見返りとしてそれなりの貢ぎ物をしているし、国の政策において他の派閥と対立した時にはマスリウス伯爵側に賛成票を投じる等、それなりの対価は支払っているが。
總之,萊費爾子爵家對馬斯里烏斯伯爵家無可奈何。現任的馬斯里烏斯伯爵為人正直,對寄居的下級貴族友善且親自照料……他把萊費爾家的孩子視如己出,尤其是瑪麗亞爾與她的兄長。
とにかく、レイフェル子爵家はマスリウス伯爵家には頭が上がらない。そして当代のマスリウス伯爵は人格者であり、寄子である下級貴族に対して好意的、かつ親身になって世話役を務めてくれる好人物であった。……そして、寄子であるレイフェル子爵家の子供達を、我が子のように可愛がってくれていた。そう、マリアルと、その兄のことを。
卡歐爾從瑪麗亞爾那裡打聽到那些事,並問道:『除了國王陛下之外,有沒有人可能為我們說話、能對萊費爾家發聲或伸張正義?』
それらのことを、カオルはマリアルから聞き出していたのである。『味方をしてくれそうな者、国王陛下以外でレイフェル家のことに口出ししたり断罪したりできる者はいるか』という質問をすることによって。
「呵呵呵,再等一會兒就好了……」
「ふふふ、あと少しかな……」
卡歐爾說著,露出一抹邪惡的笑。
そう言って、カオルが邪悪な笑みをこぼした時。
「什麼叫『再等一會兒』?」
「何が、『あと少し』なのですか?」
「哎呀!」
「ひえっ!」
從後方傳來菲蘭塞特的聲音,卡歐爾不由得驚叫出聲。
後ろからフランセットの声がして、カオルは思わず驚きの声を上げた。
「欸、啊、沒、沒什麼!只是說,晚餐準備還要一點時間嘛……」
「え、あ、いや、な、何でもないよ! 夕食の準備までには、あと少しかなぁ、って……」
牽強。那顯然是勉強的藉口。
苦しい。明らかに苦しい言い訳であった。
「……是嗎。我還以為你在準備把廢肉切碎當作烏鴉的餌食呢」
「……そうですか。私はまた、クズ肉を細切れにしてカラスの餌を準備することかと思っていましたよ」
「「欸……」」
「「え……」」
卡歐爾和艾米爾凍住。
凍り付く、カオルとエミール。
「……難道你以為我沒發現?」
「……私が気付いていないとでも?」
「「…………」」
「「…………」」
「唉……。若是會使您陷入危險的話我會阻止,但若非如此的話,我不會強行制止或妨礙。」
「はぁ……。御身(おんみ)を危険に晒されるような場合はお止めしますが、そうでなければ、別に、無理にお止めしたり邪魔したりはしませんよ。
「畢竟那是女神大人的職務,我們理應協助。請再多信任僕從並好好利用我們……」
というか、女神様としてのお仕事なのでしょうから、私達はそれをお助けすべき立場です。もう少し、しもべを信用するというか、使って下さるように……」
菲蘭塞特說著,朝艾米爾狠狠瞪去。
そう言って、ギロリとエミールを睨むフランセット。
……看來她對於自己被排除在外而艾米爾等被納為同伴這件事感到不快。確實,菲蘭塞特比卡歐爾先相識,作為向卡歐爾宣誓效忠的騎士,被視為不如半吊子的艾米爾,這種被在忠誠心上看扁的感覺,肯定讓人不爽。
……どうやら、自分には内緒にされていたのに、エミール達は仲間に入れられていたのが面白くなかったらしい。確かに、カオルと出会ったのはフランセットの方が先であるし、騎士としてカオルに忠誠を誓った自分が半人前のエミールより下に見られたということが面白かろうはずがない。それも、剣技とかであればともかく、忠誠心で下に見られた、という思いは……。
「啊,羅蘭的是……」
「あ、ロランドは……」
「羅蘭大人是王族,不能讓他捲入他國貴族的糾紛。」
「ロランド様は、王族です。他国の貴族家に関わることに巻き込むわけには参りません」
「…………」
「…………」
卡歐爾心想:菲蘭塞特也是貴族,插手他國貴族的問題不妥吧。再說,無論是王族、貴族或平民,誰能不因介入他國貴族的糾紛而惹麻煩呢……。
カオルは、思っていた。フランセットも貴族だから、他国の貴族家の問題に首を突っ込むのはマズいんじゃないのか、と。そしてそもそも、王族だろうが貴族だろうが平民だろうが、他国の貴族家の問題に首を突っ込んでもマズくない者などいるのか、と……。
5月2日(週三),書籍「ろうきん」和「ポーション」第3卷發售!
5月2日(水)、『ろうきん』と『ポーション』の書籍3巻、発売です!
然後,5月9日(週三),同樣「ろうきん」和「ポーション」的漫畫第2卷發售!!
そして、5月9日(水)、同じく『ろうきん』と『ポーション』のコミックス2巻、発売です!!
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