首頁 目錄

ポーション頼みで生き延びます!

99 貝里斯卡斯 6

「「…………」」

「「…………」」

把那兩個人趕走之後,向大家說明來龍去脈,然後說『順利騙過去,萬事大吉!』結果被羅蘭和弗蘭塞特用鄙視的眼神看著。艾米爾和貝爾卻還在點頭附和。

あのふたりを追い返した後、みんなに経緯を説明して、『無事誤魔化せて、万事解決!』と言ったら、ロランドとフランセットにジト目で見られた。エミールとベルは、うんうんと頷いてくれているのに。

「……哪有那種事……」

「……そんなわけがあるか……」

羅蘭低聲嘟噥,弗蘭塞特則點點頭。

ロランドが小さな声で呟き、フランセットがうんうんと頷いた。

『為什麼呢?』

どうしてさ?

啊。

あ。

「弗蘭塞特,『長命丹』是什麼?」

「フランセット、『長命丹』って、何?」

就是那個叫奧雷戴姆的老藥師提到的藥。他說這城裡只有他能做,應該是珍貴藥品。看那老人的架子,顯然手藝不凡。就算這城只是個地方小鎮,能排上前兩名的藥師也應該有兩把刷子,從他那種態度就看得出來。

そう、あの、オーレデイムとかいう薬師の老人が言っていた薬。作れるのはこの街で自分くらい、とか言っていたから、多分、貴重な薬なのだろう。そして、あの老人は、かなりの腕前ということか。いくらこの街が地方都市に過ぎないとはいえ、街で1~2を争う薬師ならば、それなりではあるのだろう。あの偉そうな態度から見ても。

「卡奧爾,連這種事都不知道……,也沒辦法啦。這跟女神沒關係,能做出『女神之淚』就用不著,而且你本來就不是這個世界的女神嘛……」

「カオルちゃん、そんなことも知らない……、って、仕方ないか。女神様には関係ないし、『女神の涙』が創れるなら必要ないし、そもそもカオルちゃん、この世界の女神様じゃないもんね……」

嗯嗯,沒辦法。

うんうん、仕方ない。

接著弗蘭塞特挺直背脊,板著臉認真地為我解說。看來剛才那是『平常模式』,現在是『工作模式』。

そしてフランセットは背筋を伸ばして、真面目な顔で説明してくれた。どうやら、さっきの言葉は『普段モード』で、説明は『お仕事モード』らしい。

「『長命丹』,顧名思義,是被說能延長壽命的藥。這是極少數藥師之間由師承徒口耳相傳的製法,常見於古老傳說之中。

「『長命丹』というのは、文字通り、寿命を延ばすと言われている薬です。ごく一部の薬師の間で師匠から弟子へと口伝(くでん)で製法が伝えられているもので、昔話にもよく出てきます。

使用各種稀有素材,被說能治萬病並延年益壽……」

色々な稀少な素材を使い、万病に効き、寿命が延びるという……」

「那不過是被人這麼說的、普通的藥罷了。」

「と言われているだけの、普通の薬だ」

羅蘭搶在弗蘭塞特話中插話,斷然這麼說道。

フランセットの言葉に被せて、ロランドがそう言い放った。

「「欸……」」

「「え……」」

弗蘭塞特也驚了一下!

フランセットも驚くんかい!

「確實不是完全沒效。對某些疾病效果相當顯著,若給那些處在生死邊緣的人服用,存活率會稍微提高一點。所以有人會說『多虧了長命丹才活下來、壽命延長』,這絕非全然謊言,也能理解有人願意花大錢去求。那絕不是愚蠢的行為。

「確かに、効かないわけじゃない。一部の病気にはかなりの効果があるし、死ぬか助かるかの境目ぎりぎり、という者に与えた場合、助かる確率がほんの少し上がる。だから、人によっては、『長命丹』のおかげで命が助かった、寿命が延びた、というのは決して嘘ではないし、大金を掛けてでも求める気持ちは分かる。それは決して馬鹿な行為ではない。

但那並不是所謂『能治萬病的魔法藥』或『神藥』。僅僅是昂貴且療效較高的藥罷了,和卡奧爾的藥水是完全不同的東西。

しかし、それは『万病に効く、魔法の薬』、『神薬』というわけではない。ただの、高価で効き目の高い薬というだけのことだ。カオルのポーションとは、話が違う。

在這一帶,關於藥水的事恐怕只傳到上層的人手裡,因此現在若說『最好的藥』,大概還是長命丹。」

このあたりでは、ポーションの話は上層部の者にしか伝わっていないだろうから、今でも『最高の薬』といえば、長命丹を指すのだろう」

原來如此,像江戶時代的『高麗人參』那種東西。後來富裕平民也買得起,但一開始在中國或韓國是皇帝、貴族、皇室能買得起,在日本則只有將軍、大名、豪族之類才能入手。那樣的話,價值幾百萬日幣也不奇怪。

なる程、江戸時代の『高麗人参』みたいなものか。後には裕福な平民にも買えるようになったけれど、始めのうちは、中国や韓国では皇帝、貴族、皇族等、日本では将軍、大名、豪族くらいしか買えなかったという、高麗人参。それなら、数百万円相当の価格であってもおかしくはない。

但絕非魔法般的萬能藥,也不是喝下瞬間見效的特效藥,而是靠長期服用逐漸變得健康、病情慢慢好轉……。

でも、決して魔法の万能薬、飲んだ瞬間に効く特効薬というわけではなく、長期間の服用により少しずつ健康になり、病状が回復するという……。

也就是說,不是『病情先恢復然後變健康』,而是『因為變健康所以病情才好轉』,就是那種滋補強壯的作用。

そう、『病状が回復して、健康になる』のではなく、『健康になるから、病状が回復する』ということだ。滋養強壮、ってやつ。

「其中必不可少但難以取得、使價格暴漲的主因是那三種植物。那三種只能在遙遠國度採得,無法栽種只能靠野採,很少見。而且除了赫莫爾特的種子外,莫爾特格魯的果實和庫爾科爾的葉子採收季節有限,風乾品效果會大幅下降。

「で、それに欠かせない成分のうち、なかなか入手できず、価格が跳ね上がる大きな理由が、あの3つの植物だ。遠方の国でしか採れず、栽培ができないため採取に頼るしかなく、滅多に見つからず、そしてヘモルトの種はともかく、モルトグルの実とクルコルの葉は採れる季節が限られており、乾燥させたものは効果が著しく低下する。

……而卡奧爾竟把剛採下的新鮮三樣合在一起,只賣小銀幣六枚。」

……それをカオルは、採りたての状態のものを、3つ合わせて小銀貨6枚で売ったということだ。

順帶一提,現在並不是能採莫爾特格魯果實的季節。大概是因為赫莫爾特的種子不夠到處找尋,理應不會在這種店裡有存貨,但店裡好像也賣植物素材,抱著試試看的心態問了問,結果居然『有』,她半開玩笑地問有沒有莫爾特格魯的果實和庫爾科爾的葉子。很可能拿出來的是品質不佳的風乾品。

ちなみに、今はモルトグルの実が採れるような季節じゃない。多分、ヘモルトの種が足りなくて探し回り、こんな店にあるはずがないけれど、一応は植物素材も売っているようだし、駄目で元々と思って聞いてみれば、何と『ある』とのことで、もしやと思い、半分冗談のようなつもりでモルトグルの実とクルコルの葉があるかと聞いたのだろうな。おそらく、手持ちのものは乾燥させた質の悪いものだったのだろう。

你這個傢伙……

それを、お前という奴は……」

我倒抽一口氣!

ぐはぁ!

那可不行。對於把『小銀幣六枚』聽成『聖銀幣六枚』的塔歐娜,我也不能責怪。人一旦先入為主認為會被開天價,就會那樣聽錯,我也有類似經驗。

そりゃ、駄目だ。『小銀貨6枚』を『聖銀貨6枚』と聞き間違えた、タオナのことは怒れない。最初から『凄い高値を吹っ掛けられる』と思い込んでいると、そういうふうに聞こえてしまうものだ。私にも、似たような経験がある。

而且那個奧雷戴姆什麼的藥師,也沒有對徒弟塔歐娜大聲斥責。如果塔歐娜沒聽錯、裝作沒看見付了小銀幣六枚,一切本可平安無事。大概藥師也覺得塔歐娜聽錯是可以理解的。

それに、あのオーレデイムとかいう薬師も、弟子のタオナを怒鳴りつけて叱る様子はなかった。タオナが聞き間違えず、知らん振りして小銀貨6枚を払っていれば、何事もなく済んでいたのだから。多分、タオナが間違えるのも無理はない、と思ったのだろう。

嗯,就算這次就這樣過了,我之後也會查行情,下次真實價格遲早會曝光的吧。

まぁ、たとえ今回はそれで済んでも、私も次回に備えて後で相場価格を調べていただろうから、そのうち本当の価格は露見していただろうけど。

所以這種幾乎白送的買賣只會發生一次,下一次他們知道我是誤會卻閉口不言會生氣,或者出於懊悔把那類東西從商品列表移除,結果都是一樣的。

だから、ただ同然で買えるのは今回限り、そして次回は私のミスを知っていながら黙っていたことに腹を立てて、というより、とんでもないものを売ってしまったことに対して反省して、その類いのものを商品リストから外したのは間違いない。結局、結果は同じ、ということだ。

……不過。

……しかし。

「為什麼羅蘭對長命丹瞭若指掌?從材料到細節……

「どうして、ロランドはそんなに長命丹について詳しいの? 素材から何まで……。

不是只有極少數藥師知道嗎?」

ごく一部の薬師しか知らないんじゃなかったの?」

沒錯,為何會這麼懂。那羅蘭不是應該能自己配出長命丹嗎?

そう、なぜそんなに詳しいのか。それじゃ、ロランド、自分で長命丹を調合できそうじゃん。

「因為被逼著喝過。在受傷導致手臂不能動的時候,喝了相當長一段時間。」

「飲まされていたからだ。怪我で腕が動かなくなった時、かなりの期間、な。

「那不是因為病體虛弱,我說無效,但父母和家臣不肯聽。為此浪費了國家多少預算啊……」

病気で身体が弱っているわけではないから、無駄だと言ったのに、父母や家臣達が聞いてくれなくてな。あれで、どれだけの国の予算を無駄にしたことか……。

「所以我把藥師們徹底審問,為讓大家相信對我的傷喝長命丹是沒有用的,調查得一清二楚。」

だから、薬師達を徹底的に問い詰めて、私の怪我には長命丹を飲んでも無駄だと皆を納得させるために、調べ尽くした」

哇,聽了真不舒服。大概是無法容忍把本該用於民生的預算被自己白白吃掉。真是讓人想起討厭的事。

うわ。悪いことを聞いたなぁ。多分、国民のために使うべき予算を自分が無駄に食い潰すということが許容できなかったのだろう。嫌なことを思い出させちゃったなぁ。

「……對不起。」

「……ごめん」

我道了歉,羅蘭輕揮手示意別太在意。

私の謝罪の言葉に、ロランドは、気にするな、というふうに軽く手を振ってくれた。

不過,這樣一來疑問也解開了,也知道長命丹其實沒那麼神奇。

でも、これで、疑問も解消できたし、長命丹が大した薬ではないことも分かった。

至此,一件了結囉!

これにて、一件落着ぅ!

雖然有點無聊,但總比拋下一切逃走要好得多。

退屈を持て余していたけれど、また全てを捨てて逃げ出すよりは、ずっとマシだ。

適度的客人,適度的收入。剩下的只要有個邂逅!有了邂逅就好了!!

程々のお客さんに、程々の稼ぎ。あとは、出会いさえあれば! 出会いさえあれば!!

嘛,也不是真的在焦急。既然肉體不會老化,適婚年齡之類的也無所謂。弗蘭塞特他們反正認為我好幾萬歲,所以在這裡多幾年又有何妨。五萬零十九歲或五萬零二十四歲,差別也不大吧。

まぁ、あんまり焦ってるわけじゃないけど。肉体が老化しないなら、適齢期とか、関係ない。フランセット達は、どうせ私は何万歳とかだと思っているだろうから、ここで何年かが追加されても、どうってことはない。5万と19歳だろうが5万と24歳だろうが、大した違いはないだろう。

乾脆先旅行一陣子,暫時回巴爾莫亞王國,讓弗蘭塞特和羅蘭結婚,順便撮合艾米爾和貝爾成婚,把雷耶特送作他人妻子,之後再獨自上路——也許可以這麼做……。

いっそのこと、ある程度旅をした後、いったんバルモア王国に戻って、フランセットとロランドを結婚させて、ついでにエミールとベルも結婚させて、レイエットちゃんを嫁に出して、それから改めてひとりで旅に出る、というのも……。

不不,比起那個,和雷耶特一起兩人旅行或許更好。那樣不用等太久就能出發,而且一個人太寂寞了。

いやいや、それよりも、レイエットちゃんとふたりで旅に出る、という方がいいかな。それなら、あまり待たずに、すぐに出発できる。それに、ひとりぼっちというのは、少し寂しい。

回巴爾莫亞王國的時候,在某個港口遇到亞里哥帝國的船就搭便船回去……。

バルモア王国に戻る時は、どこかの港町でアリゴ帝国の船を見つけた時に便乗させて貰って……。

曾經我也有這麼想過的時光。

とか考えていた時代が、私にもありました。

*     *

*     *

「賣長命丹材料的是這裡嗎!」

「長命丹の素材を売っているのは、ここか!」

來了啊——!

来たああぁ!

為什麼要來!我明明已經說過那藥師不會再進貨了。而且特地告訴別人這件事也沒好處。真是,多此一舉……。

なぜ来る! あの薬師には、もう入荷しないとはっきり言ったはずだ。それに、他の者にわざわざそのことを教えるメリットはないだろう。ええぃ、余計な面倒を……。

「不,不是這裡。請去別家問看看。」

「いいえ、違います。他の店を当たって下さい」

「可是這裡是『便利な店 貝爾』吧!」

「しかし、ここは『便利な店 ベル』だろう!」

嗯~看起來像是貴族的家臣或富商的家僕那類中年男子,不知道從哪裡聽來什麼消息……。

う~ん、見た感じ、貴族の家臣か金持ちの商人の子飼い、というような感じの中年男性だけど、どこでどんな話を聞いてきたのか……。

不先確認這點就無法決定說法。得弄清對方知道多少、不知道什麼,否則多說反而會搬起石頭砸自己的腳。而在那之前——

それを確認しないと、説明の方針が立たない。どこまで知っていて、何は知らないか、というのを確認しないと、余計な情報を与えて、藪蛇になりかねない。そしてその前に。

我輕拉了兩下。

くいっ、くいっ

輕輕拉了幾次櫃檯下的繩子,按照某種節奏。

カウンターの下の紐を、軽く数回引く。あるパターンで。

那是二樓悠哉的弗蘭塞特的呼叫繩。

そう、2階でまったりしている、フランセットの呼び出し紐である。

拉了這繩子後,大家房間的鈴會響、燈會亮,透過燈的閃爍次數和間隔可以傳達一定資訊。

これを引くと、みんなの部屋にあるベルが鳴り、ライトが点灯する。その点灯回数や間隔で、ある程度の情報が伝えられるようになっている。

現在的信號是『緊迫度4、威脅度4、人數1』。這種情況,不需要三階跳躍那種,而是正常下樓就好……,

そして今の合図は、『切迫度4 脅威度4 人数1』である。これなら、階段3段飛ばしとかではなく、普通に下りて……、

然後一聲巨響傳來!

ずどどどどどど!

不,沒什麼。

いえ、何でもありません。

現在艾米爾和貝爾去做獵人修行兼打工了,沒在。因為他們賺到的錢會全部想交給我,所以我只收一半,把另一半存進道具箱裡的存錢罐,當作他們將來結婚用的基金。

今は、エミールとベルはハンター修行兼お金稼ぎに行っており、不在。稼いだお金は、全額を私に渡そうとするものだから、半額だけ受け取って、ふたりが結婚する時のためにアイテムボックスの中の貯金箱に入れている。

羅蘭也出門了,同樣不在。畢竟不可能每天整天窩在房間裡。艾米爾和貝爾在的時候,他們有時也會和弗蘭塞特一起外出。

そしてロランドは、何やら出掛けており、同じく不在。そりゃ、毎日、一日中部屋に籠もっているというわけじゃない。エミールとベルがいる時には、フランセットと一緒に出掛けることもある。

那麼,結果現在在的人是……。

で、結局、今いるのは……。

「你,準備好了吧!」

「貴様、覚悟はできているな!」

嗯,只有弗蘭塞特。

うん、フランセットだけだ。

「弗蘭塞特,信號是緊迫度4、威脅度4吧……」

「フランセット、信号は、切迫度4、脅威度4だったでしょ……」

對弗蘭塞特來說,那些根本無關緊要。

まぁ、フランセットにとって、そんなことは関係ないのである。

對我是否無害,或是有哪怕一點危險。

私に対して無害か、少しでも危険があるか。

弗蘭塞特的判斷只有這兩種,對於後者他會全力迎戰。在那裡不存在什麼『手下留情』或『求個和平解決』之類的概念。

フランセットの判断はそのどちらかしかなく、そして後者に対しては、全力で立ち向かう。そこに、『手加減』とか『穏便に』とかいう概念は存在しない。

……嗯,知道的。

……うん、知ってた。