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ポーション頼みで生き延びます!

那個人現在…… 1

「什麼!?」

「何だと!」

聽了部下的報告,費爾南不由自主從椅子上站了起來。

部下からの報告を聞き、思わず椅子から立ち上がったフェルナン。

「卡奧魯竟然在優斯拉爾王國逗留?」

「ユスラル王国に、カオルが滞在しているだと?」

沒錯,報告說在鄰國優斯拉爾王國,御使大人與女神賽勒斯蒂娜現身,救了王國於危難。據說那位御使大人已在優斯拉爾王國的王都經營藥店,有一段時間了。

そう、その報告は、隣国ユスラル王国において御使い様と女神セレスティーヌが現れ、王国の危機を救ったというものであった。そしてその御使い様は、ユスラル王国の王都で少し前から薬屋を営んでいるという。

「是卡奧魯!到底是阿爾法還是貝塔,我管他,無所謂。總之,接觸她,把她帶回我國,立刻準備出發!」

「カオルだ! アルファかベータか知らんが、そんなのはどうでもいい。とにかく、接触して、我が国に連れ帰るぞ。すぐに出発の用意を!」

布蘭科特王國的王太子費爾南如今已確信,那個『阿爾法・卡奧魯・長瀨』就是他認識的、在那家食堂當過女服務生的卡奧魯。

ブランコット王国の王太子フェルナンは、今ではもう、あの『アルファ・カオル・ナガセ』が、自分が知っている、あの食堂のウェイトレスであったカオルであると確信していた。

『那種女人不可能會有兩個……』

(あんな女が、ふたりもいるものか……)

確實,與阿里戈帝國的戰事、和談會議,以及其後四年的種種插曲,都足以讓他確信不疑。這次途經布蘭科特王國時還特地去過那家曾住店工作的食堂,若稱作巧合未免太牽強。

そう、アリゴ帝国との戦いや、講和会議。そしてその後の4年間の様々なエピソードは、それを確信させるには充分過ぎた。今回ブランコット王国を通過した際にも、住み込みで働いていた食堂に立ち寄るなど、偶然にしては出来過ぎであった。

『一定要把她帶回來……』

(絶対に、連れ戻す……)

費爾南面露堅決,但看著他的法比奧表情並不佳。

そう、固く決意した顔のフェルナンであるが、それを見るファビオの表情は、芳しくなかった。

如果卡奧魯是本國國民的話。

カオルが、自国の国民であれば。

而且,卡奧魯若是普通人。

そして、カオルが普通の人間であれば。

在那種情況下,身為大國王太子的費爾南,縱使任性,也能在某種程度上強行推行他的意向。

その場合は、仮にも大国の王太子であるフェルナンの意向は、たとえそれが我が儘であろうと、ある程度はゴリ押しできるであろう。

然而,卡奧魯在他國有籍,且被女神賽勒斯蒂娜賦予『人類之外的力量』,並被託付『若她在別處惡作劇的話就適當處理吧』這般權柄,這樣一來,某個人類憑空劃分出的國家裡頭、只不過是頭目的兒子這種身分,哪有資格強求她做什麼呢?

しかし、他国に籍を置き、女神セレスティーヌから『人間を超えた力』を与えられ、『他にも何か悪さするところがあったら、適当にやっちゃってね』と、その力の行使を任された存在であるカオルに対して、たかが人間が勝手に区切っただけの国のひとつの、親玉の息子風情が何かを強要できるような権利があるのだろうか。

……實在,看不出會有好結果。

……とても、うまくいくとは思えない。

但不管怎麼說,費爾南不會輕言放棄。兩人的交往時間長,這點他心裡明白。而且,成功的可能性,並非零。

しかし、いくら説得したところで、フェルナンが諦めようはずもない。長い付き合いなのだ、それくらいは分かる。それに、うまくいく可能性は、ゼロではない。

即便是千分之一、萬分之一,也絕非零……。

たとえ千分の一、万分の一であろうとも、それは、決してゼロではないのだから……。

在海邊大啖魚料理後,沿著街道前進數日,抵達了一座中等規模的城鎮。

海辺での魚料理三昧の後、街道を進むこと数日。そこそこの規模の街に到着した。

這是一座面海的城鎮,雖有小型港口,但似乎並非以海運興盛為主。

海に面した街であり、小規模な港はあるものの、別に海運で栄えた街というわけではないらしい。

在這個世界,航船尚未發展到能支撐海運業或大型漁業的程度。現階段真正能出外洋的帆船,只有阿里戈帝國擁有。

まだまだ、この世界では船は海運業にも大規模漁業にも充分なだけ発達してはいないのだ。今のところ、まともな外洋帆船が就役しているのは、アリゴ帝国だけである。

不過,各國正在建造的外洋帆船若陸續竣工,日後海運興盛、港鎮發展的可能性頗大。

しかし、今各国で建造が進んでいる外洋帆船が次々と竣工すれば、そのうち海運が栄え、港町として発展する可能性は大きいだろう。

而這裡似乎正在全力打造一艘新型帆船。我正想去看看時,港口有艘船正在進港。對我而言它不算大,但對這裡的人來說已屬大型船範疇;船首還裝著一個看起來眼神兇惡的船首像,那模樣在哪裡見過……。

そしてここには、この国が現在総力を挙げて建造中の新型帆船があるらしい。それを見ようと思っていたら、港に、船が入港していた。私から見ると小さいけれど、ここの人達から見れば充分大型船の範疇となる船。そして船首に、どこかで見たような、目付きの悪いフィギュアヘッドを装着した帆船が……。

沒錯,正是阿里戈帝國新造的外洋帆船。

そう、アリゴ帝国の新造外洋帆船であった。

雖然還談不上豪華,但這種能載人載物航行外洋的全新型船,已與以往小舟劃清界線,堪稱劃時代。

まだまだ、そう立派なものではないが、それでも人員や物資を積んで外洋を航行することが可能な、今までの小舟とは一線を画した画期的な新型船だ。

嗯,那是我培養出來的!

うむ、あいつは私が育てた!

不,真的。我提供過當作藥劑容器的帆船模型,提出羅盤的改良方案,為此做了不少貢獻。

いや、本当だ。ポーション容器として作成した帆船模型を提供したり、羅針盤の改良案を出したりして、色々と貢献している。

……當有人問起模型炮座的開口是做什麼用時,我總算敷衍過去。現在那開口被當作採光兼換氣用的開閉門在用。總有一天會有人發現真正用途,拿去當弓箭、投擲槍、彈射器等的發射口也說不定,但那是他們的事,關我什麼事。

……模型の砲座の開口部を、これは何のためのものかと聞かれた時には、何とか誤魔化した。現在それは、明かり取り兼空気入れ替え用の開閉扉として使われている。そのうち、誰かが本当の用途に気付き、弓矢や投擲槍、バリスタ等の発射口として使うかも知れないけれど、それは本人達の勝手であり、私の知ったこっちゃない。

阿里戈帝國的船我之前在拜訪巴爾莫亞王國北側港口時曾看過內部。這艘和那艘幾乎同型,現在沒必要再看。比起那個,我更怕被認出來引起騷動。因此雖然想看看這個國家首艘大型帆船的建造進度,但決定不靠近帝國的船。

アリゴ帝国の船は、以前バルモア王国の北側の港に寄港した時に中を見せて貰ったことがある。あれとほぼ同型の船みたいだから、今更見なくてもいいや。それより、私のことに気付かれて騒がれる方が嫌だ。だから、この国初の大型帆船の建造状況は見てみたいと思っているけれど、帝国の船の方には近付かないようにしよう。

……正這麼想時,得知這國的帆船連配備都還沒開始,船體完工也遙遙無期。

……と思っていたら、この国の帆船は、まだ艤装どころか、船体の完成も当分先らしい。

嘛,若是突然被上頭下令建造,預算、利益糾紛、設備、技術人員等各種問題會讓專案在啟動前浪費大量歲月,之後也會遇到各種障礙,這也不足為奇。

まぁ、急に上の方から建造を命じられても、予算、利権争い、設備、技術者、その他色々で、プロジェクトが動き始めるまでに無駄な年月が流れ、その後も、様々な障害が立ちはだかったことだろうから、無理もないか。

就連巴爾莫亞王國與阿希德王國也才剛完成試作小型帆船、正在建造實用大型帆船,其他國家更落後也很正常。能已經讓數艘實用大型帆船服役的,是阿里戈帝國反常,沒錯。

バルモア王国とアシード王国でさえ、ようやく試作小型帆船が完成し、実用大型帆船が建造中なのだから、それ以外の国がもっと遅れているのは当然だ。既に実用大型帆船数隻を就航させているアリゴ帝国が異常なんだよ、うん。

嘛,沒有哪個國家能與那種把國家命運壓上、全力投入不顧一切推進專案的、如同鬼神般的國家抗衡。

ま、国の命運を懸けて、国力の全てを投入した後のないプロジェクトに突っ走る、鬼気迫る国家に張り合える国は無いだろう。

好,就略過這城鎮,繼續通過吧。

よし、この街はスルーして、このまま通過しよう。

「卡奧魯大人!」

「カオル様!」

哇啊啊啊!

ぎゃあああ!

「可、可能認錯了吧……」

「ひ、人違いでは……」

「不,那眼神絕對沒錯!」

「いえ、その眼付き、間違いありません!」

煩死了!

うるせぇよ!

仔細一看,確實有印象。他是阿里戈帝國的一名技師,之前和他有過多次討論。

よく見ると、確かに見覚えがある。アリゴ帝国の技師のひとりだ。以前、色々と議論したことがある。

當時資料只有模型,我這個只在電影小說漫畫裡聽過皮毛、只懂橫帆與縱帆用法、升力與抗力、帆膨起形狀維持、氣流剝離抑制等概念的凡人,和那些雖然沒有那類理論卻頭腦異常靈活的技術者們展開了激烈論戰,並在湖上用小舟反覆試驗。

模型しか資料がない状態で、横帆や縦帆の使い方、揚力と抗力、帆が膨らんだ形の保持、気流の剥離の抑制等、映画や小説、漫画等で聞きかじった知識しかない凡人の私と、そういった知識はないけれど異様に頭の回転がいい技術者達との白熱した議論と、湖で小舟を使っての試行錯誤の日々。

……真是,有趣極了。

……何か、楽しかった。

彷彿讓一個業餘而平凡的我,成為研發最前線的技術者,能和這世界字面上頂尖的技術者們一同,享受彷彿自己也是其中一員的感覺。

まるで、素人で凡人の自分が、研究開発の最先端技術者になったみたいな気分になれて。この世界での、文字通りトップクラスの技術者達と一緒に、自分もその仲間であるかのような気分を味わえて。

真是熱血,那段偷避巴爾莫亞王國技術者監視的會議與實驗日子,真好玩……。

燃えてたなぁ、あの、バルモア王国の技術者達の目を盗んでの会議や実験の日々。楽しかったぁ……。

當我沉浸在回憶中時,一位似乎焦躁的技師做出了魯莽之舉。

私が追憶に浸っていると、焦(じ)れたらしい技師が暴挙に出た。

「如果你就是要裝傻,那我也有辦法!」

「どうしても惚けるおつもりなら、こちらにも考えがあります!」

他這麼說著,大口吸了口氣……。

そう言って、大きく息を吸い込んで……。

「喔,女神的朋友,卡奧……」

「おお、女神の御友人、カオ……」

「住手!」

「やめんか!」

一拳打在他腹部,把他打得閉嘴。

腹に一発入れて、黙らせた。

他倒在地上、捂著肚子哀嚎,與我無關。

崩れ落ち、腹を押さえて呻いているが、知ったこっちゃない。

活該!

自業自得だ!

「好、好過分喔……」

「ひ、酷いですよぉ……」

那名好不容易恢復的技師怨恨地這麼說,但既然做了近乎脅迫的事,我不打算道歉。

ようやく復活した技師が恨めしそうにそう言うが、脅迫同然のことをしたのだから、謝らない。

「你明明是要藏身,卻要大聲喊出那種惹人緊張的話!」

「お忍びなのに、大声で不穏なことを叫ぼうとするからよ!」

「對不起……」

「ごめんなさい……」

阿里戈帝國的人應該都知道不能惹我生氣。雖然他們不想讓我逃掉,但那實在不妥,他看起來也在反省。算了,饒了他吧……。

アリゴ帝国の者は皆、私を怒らせてはいけない、ということくらい知っているはずだ。いくら逃げられたくなかったとはいえ、あれはマズかった、と反省している様子。仕方ない、許してあげるか……。

「那麼,有何貴幹?」

「で、何の御用ですか?」

「不,什麼事也好,這種地方遇到卡奧魯大人,當然要打聲招呼啊!」

「いや、用も何も、こんなところでカオル様に出会ったら、そりゃ、声掛けるに決まってるでしょ!

「也想請您看看我引以為傲的船,若能得到些意見或建議就好了……」

自慢の船も見て貰いたいし、何か意見やアドバイスを貰えれば、と……」

這樣想也不是沒有道理。……嗯,這種程度倒是沒什麼大不了。

そう考えるのも無理はないか。……まぁ、それくらいならいいか。

他這麼想著,便帶著眾人往阿里戈帝國的帆船走去。

そう思い、みんなを連れてアリゴ帝国の帆船へ。

嗯,因為沒裝大砲,倒不像『軍艦』,更像是『軍用帆船』。戰力大概是海兵隊,必要時船員全員會帶劍上陣吧。

うん、大砲を積んでいないから、『軍艦』というよりは、『軍の帆船』という感じだなぁ、やっぱり。戦力は、海兵隊と、いざという時には船員全員が剣を持って斬り込むのだろう。

畢竟這船的用途不是戰鬥,而是運送物資與貿易、或是運送人力到西方那座島,僅是由軍人來操船而已,稱作運輸船或許更合適。

まぁ、この船の用途は戦闘用ではなく、物資輸送や貿易、例の西の島への人員輸送とかだろうから、運航を軍人が行っているだけで、ただの輸送船、というのが正しいのかも。

就外觀來看,對於原本沒有基礎技術的地方,僅以模型為參考短期內湊出來,已算相當努力。強度計算肯定是由專業人士做,但漏水比預期少,帆的設計也比我討論時更加巧思進步……。

見たところ、基礎技術が無かったところに模型を参考にして短期間ででっち上げたにしては、よく頑張った方だと思う。強度計算とかはプロがきちんとやったのだろうけど、水漏れも思ったより少ないし、帆も私と討議した時のものより工夫が凝らされて進歩してる……。

嗯嗯,真努力。

うんうん、頑張ってるなぁ。

這些傢伙是我培養的!

こいつらは、私が育てた!

「……卡奧魯,這個船首像……」

「……カオル、このフィギュアヘッド……」

好了,走吧!

さぁ、帰るか!

你們在幹嘛,出發了!我們去下一個城鎮!

何してるの、出発だよ! 次の街へ向かうよ!

可惡!!

チキショーめ!!