首頁 目錄

ポーション頼みで生き延びます!

90 海邊的城鎮 2

「可以借用廚房嗎?」

「厨房を貸して戴けませんか?」

辦好旅店、稍作喘息後,我向老闆這麼求情。

宿を取り、ひと息入れた後、私は宿の主人にそう言って頼み込んだ。

沒錯,餐館不幫我做刺身,那就自己來。

そう、料理屋で刺身を作ってくれないのなら、自分で作れば良いのである。

我前世習慣做刺身。五口之家,與其買已切好的片,不如買柵(魚塊)比較好。

刺身を作るのは、前世で慣れている。5人家族だと、刺身、つまり食べる状態に切ってあるやつではなく、柵を買った方がいいからね。

不見得價格更便宜,但比起一早就切好的刺身,買柵回來在吃之前再切更美味。市面上賣的刺身因為切面長時間曝在空氣中,味道肯定變差。比起那個,應該用磨得漂亮的柳刃,一刀切下不壓壞切面細胞,再用鮫皮磨的山葵薄薄抹上一點,讓人「啊啊啊啊!」

いや、柵の方が値段的にお得、とは限らないけれど、朝から切ってあるやつより、柵で買って食べる直前に切った方が美味しいから。刺身で売っているやつは、切断面が長時間空気に晒されているから、間違いなく味が落ちてる。それよりは、ちゃんと研(と)いだ柳刃で、切断面の細胞を潰さないようにひと引きでスッと切り、鮫皮のわさびおろしで擦ったわさびをチョイと載せて、ううううう!

「哦?想做什麼料理?現在是備菜時間不用出餐,倒是可以讓你用一下,但有個條件:我得盯著看,不能做危險的事或弄壞器具。」

「ほぅ、どんな料理を作りたいんだ? 今は仕込みの時間で食事は出していないから、少し位なら使わせてやってもいいが、危ないことや調理器具を駄目にするようなことをしないよう、ちゃんと俺が見ているということが条件だ」

好耶!

やった!

為了不被刁難,我選了比平常便宜一點、看起來隨和的旅館,果然有用。

固いことを言われないように、いつもよりちょっとお安い、適当そうな宿にした甲斐があった。

「刺身,嗯,是把生魚切成薄薄的短條,配上藥味和調味料吃!藥味和調味料我都準備好了,只要借我刀和砧板就行了……」

「刺身、ええと、生の魚を薄く短冊状に切って、薬味と調味料をつけて食べるんです! 薬味と調味料は用意しているので、包丁とまな板だけ使わせて貰えれば……」

「不行。」

「駄目だ」

诶?

え?

你剛才不是說可以嗎!

さっき、いいって言ったじゃん!

我本能地瞪他一眼,旅店老闆當場臉抽了抽,往後退了退。

私が反射的に睨み付けると、宿の主人は盛大に顔を引き攣らせて身を引いた。

「別、別威脅我沒用!當、當然不行!」

「お、脅しても無駄だ! だ、駄目に決まってるだろうが!」

……我又沒在威脅你,為什麼這麼緊張……算了,我知道了。

……別に脅してなんかいないし、どうしてそんなにビクついて……、いや、いい。分かってる。

「為什麼不行!」

「なぜですか!」

面對我的質問,老闆這回是一副無奈的表情回答。

私の詰問に、主人は、今度は呆れたような顔で答えた。

「我們是旅館兼食堂。要是傳出吃了在我們食堂煮的菜的客人中毒,打滾著被送到藥師那裡的謠言,客人就不會再來,店就得倒閉!」

「うちは宿屋兼食堂だぞ。うちの食堂で調理した料理を食べた客が、のたうち回って薬師のところに運ばれたなんて噂になった日にゃ、客が来なくなって潰れちまうだろうが!」

「啊……」

「あ……」

的確,謠言傳開時,「客人是自己動手做的」這一部分最先被省略掉。之後就會被加上各種無關的誇張附會,變成又好笑又帶惡意的傳言散播開來。就像地球上的網路環境一樣……。

確かに、噂が広がる過程で、『客が、自分で調理した』という部分は真っ先に省略され、欠落するだろう。そしてあとは、関係のない尾ひれが付きまくって、面白おかしく、悪意に満ちた噂が広まるだろう。そう、地球のネット環境のように……。

「我保證一定沒問題,就算我發誓也不行嗎……」

「絶対大丈夫、ってお約束しても……」

「不行。我不能因為相信一個初次見面的孩子而冒險,對我來說有太多不能失去的東西。」

「駄目だ。初対面の子供の言うことを信用して危険を冒すには、俺には失うわけにはいかないものが多過ぎる」

「果然是吧~!」

「ですよね~!」

當然了。就算是我也不會讓人用的。

当たり前だ。私でも、絶対に使わせない。

我放棄了,回到房間。

諦めて、部屋に戻った。

晚餐是在預定旅館前無意間走進去的店裡吃的烤魚和燉煮魚。如果吃不到刺身,那今天就算了……。

夕食は、宿を取る前につい入ってしまった店で焼き物と煮物の魚料理を食べた。刺身が食べられないなら、今日はもういいや……。

傷心的我和雷耶特醬一起很快就睡了。

傷心の私は、レイエットちゃんと一緒に、さっさと寝るのであった。

是啊,為了明早做準備。

そう、明朝に備えて。

*     *

*     *

「我要出去散步。」

「散歩に出てきます」

抱著雷耶特醬……哎,好重!

レイエットちゃんを抱え……、って、重(おも)っ!

翌日清晨,我牽著雷耶特醬的手,出發進行療傷的散步。

翌朝早く、レイエットちゃんの手を引いて、傷心の散歩(たび)に出る私。

也許是關心我失落的心情,沒人來跟我搭話。雖然沒人跟來,但反正肯定有人會悄悄躲起來跟在後面護衛。

失意の私を気遣ってか、誰も私に話し掛けようとはしなかった。そして誰も私についてこなかったが、どうせこっそりと隠れて護衛についてくるに決まってる。

被悲傷包圍的我,目的地早就決定了。

そして悲しみに包まれた私の行き先は、決まっている。

沒錯,市場。魚市場!

そう、市場だ。魚市場!

如果不肯借廚房,那就自己全部準備,食材、以及廚房都自己來!

調理場を貸してくれないなら、自分で全て用意すればいいだけのことだ。食材も、そして調理場も!

然後,我來到魚市場了!

そして、やってきました、魚市場!

當然,不只近郊城鎮來採買的商販,普通客人也能買。不是拍賣,也不只是清晨才賣……怎麼說呢,就是很多露天零售攤聚集在一起的感覺?

もちろん、近郊の町や村からの買い出しの商人だけでなく、一般客も普通に買える。別に競りをやっているわけじゃないし、早朝しか売っていないというわけでもない。……何というか、露天の小売り商がたくさん集まっている、という感じ?

所以,外地人的我也沒問題。

なので、余所者の私でも大丈夫。

各個攤位的人是商人,還是漁夫的妻子或女兒,分不清。總之有氣勢十足的吆喝聲……但整天那樣喊,嗓子不就會啞掉嗎……也有不太吵、保持沉默的販售者……各種各樣。

それぞれの売り場にいるのは、商人なのか、それとも漁師さんの奥さんや娘さんなのか。とにかく、威勢のいい呼び込み……って、一日中あれやってたら、喉が潰れて声が枯れちゃうんじゃ……とか、威勢がよくなくて沈黙を守る売り子さんとか……、ま、色々だ。

應該都是這鎮漁夫剛捕上來的魚貝類,鮮度大差不差。也不會有人明顯不提醒就把有毒的東西賣給明顯是外行的少女吧。

全部この町の漁師さんが獲ったばかりの魚介類だろうから、鮮度は似たようなものだろう。毒のあるものを、明らかに素人の少女に無警告で売るような人もいないだろうし。

不過,有毒的東西本身可能還是會賣。即便在地球也有河豚那種,總有愛冒險想試『麻麻刺刺的感覺很好』的人。

いや、毒のあるもの自体は売っている可能性がある。地球でも、フグとか、『毒でピリピリ痺れる感覚がいい』とかいうチャレンジャーには事欠かない。

繞一圈看下來,擺著許多我認識的、或者說非常像我認識的魚,以及初次見到的魚。

見て廻ると、私が知っている……、いや、知っているものに非常に似た魚や、初めて見る魚が色々と並んでいた。

就算是第一次見,也不代表地球沒有這種魚。畢竟我在魚店、超市、水族館、圖鑑、電視上見過的只是極少一部分。那些小眾、沒什麼商品價值的魚即便被捕到,也會被漁夫或其家人吃掉,不會流入市場。俗稱『漁夫的魚』。那些魚雖然賣不了好價錢,但並不代表難吃,只是長相或知名度不夠。

初めて見るとはいっても、だから地球にはいない魚だとは限らない。そもそも、私が魚屋やスーパー、そして水族館や図鑑、テレビとかで見て覚えているのなんて、ごく一部だ。マイナーで商品価値が低いやつは、獲れても漁師さんやその家族で食べて、市場には出回らないだろう。俗に言うところの、『漁師の魚』ってやつだ。それらはお金にはならなくても、決して不味いというわけじゃない。見栄えや知名度のせいで、良い値では売れないというだけだ。

而且去了沖繩之類的地方,會看到賣著藍色的魚也很正常。

それに、沖縄とかに行くと、青い魚とかが普通に売っている。

說藍色也不是指『青魚』像鯖、秋刀魚、鰯那種,那些只是背部是藍的,肉可不是藍色。

青いといっても、青魚、つまりサバ、サンマ、イワシ等のことじゃない。あれらは『背が青い』というだけで、別に身が青いわけじゃない。

但在沖繩真的會有那種『肉是藍的』魚……像是伊良部茶(イラブチャー)之類的。

でも、沖縄とかには、いるんだよなぁ、『青い魚』が……。イラブチャーとかね。

所以,那些沒見過的魚,可能只是我不認識,說不定在地球上、外國或漁村裡都很常見。

まぁ、そういうわけで、見慣れない魚も、私が知らないだけで、地球でも、外国や漁師町では普通に食べられているものなのかも知れない。

不過今天不挑戰新魚。還是選『儘可能接近我認識的魚』吧。

でも、ま、今日は『チャレンジャー』は無し。『限りなく、私が知っている魚に近いやつ』で行こう。

嗯,畢竟這裡應該沒遠洋捕撈,應該沒有鮪魚或鯨魚。

うむむ、さすがに遠洋漁業はやってないだろうから、マグロや鯨はないなぁ。

不過近海也會捕到鮪或鯨啦,只是沒辦法保證每天都有進貨。

いや、近海でもマグロや鯨は獲れるか。毎日確実に入荷するとは限らないだけで。

當然前提是這個世界有鮪魚或鯨,而這一帶又正好在牠們的活動範圍內。

この世界にマグロや鯨がいて、このあたりがその生息圏内であれば、だけど。

我把挑好的海產一一買下,放進事先準備好的大布袋裡。

そして私は、適当に選んだ海産物を次々と買い込み、用意していた大きなずだ袋に入れていった。

袋子事先塞了填充物弄得鼓鼓的,我裝作把東西放進袋子,實際上直接丟進物品欄。又沒人會一直盯著我的購物(除非是某位女騎士一行),所以沒有人會發現那袋裡其實塞了超出看起來能裝的海產。

袋は前もって詰め物である程度膨らませてあり、そこに入れた振りをして、そのままアイテムボックス行き。わざわざ私の買い物をずっと見張っている者がいるはずがないので(某女性騎士御一行を除く)、その袋にはいるはずのない量の魚介類が入れ続けられていることに気付く者はいないだろう。

嗯,像是稚鰤、像是壯年鰤、像是成鰤……欸,其實都是同一種魚欸!

ええと、イナダのようなものと、ハマチのようなものと、ブリのようなもの……、って、全部おんなじやんか!

啊,在這裡名字不會變?不會有『升格』名嗎。難道永遠都是平凡魚嗎?

あ、ここでは名前は変わらない? 出世しないのか。万年ヒラ魚かな?

然後還買了貝類和海藻,能拿來做味噌湯,螺類我喜歡咬感。

そして、貝やら海藻やらも、色々と買い込む。味噌汁に使えるし、ツブ貝は歯応えが好きなんだよね。

啊,賣龜手耶。這個世界也有啊……。

あ、亀の手売ってる。あるんだ、この世界にも……。

當然不是字面上的龜的手。那是一種甲殼類,雖是甲殼類卻黏在岩上不動,聽說是藤壺的遠親……。

いや、勿論、本当の亀の手ってわけじゃない。そういう名の甲殻類で、甲殻類のくせに岩肌に固着して動かない。フジツボの遠い親戚になるらしいけど……。

外形真像龜手,還頗好吃。剝外皮有點麻煩,但好,買光它們吧。

見た目が亀の手そのままで、割と美味(おい)しい。外皮を剥くのが少し面倒だけど。よし、買い占めておこう。

「姊姊,那個,好噁心……」

「お姉ちゃん、それ、気持ち悪い……」

正在市場被稀奇海產閃閃發亮的雷耶特醬抱怨道。畢竟看起來真的像把龜的手切下來……雷耶特醬到底看過烏龜嗎……

市場の雰囲気と珍しい魚介類に眼をキラキラさせていたレイエットちゃんから、クレームがついた。まぁ、本当に亀の手を切り取ったみたいな外見だから……、って、亀を見たことあるのかな、レイエットちゃん……。

我的掃貨進行得很順利,沒被奇怪的人纏上。

私の買(か)い漁(あさ)りは、順調に進んだ。おかしなのに絡まれることもない。

本來就很難有歹徒插入這種以粗獷漢子與網主、有勢力者構成嚴密上下關係的漁村或漁業城鎮。這些每天拼命把身家命運放上的人,不會對家人或同伴被欺負坐視不理,網主們也不會對人動他們重要的金源——不對,是重要員工袖手旁觀。

そもそも、荒くれ者が多く、網元や有力者達を中心に上下関係がしっかり確立している漁村や漁業の町に、ヤクザやチンピラが入り込む隙間はない。日々身体を張り命を懸けて働いている者達が、家族や仲間に手出しされて黙っているわけがない。そして、金蔓(かねづる)……いやいや、大切な従業員に手出しされた網元達も。

換句話說,這鎮沒有少女誘拐犯,也不是那些裝腔作勢的混混的地盤。

つまり、この町には少女誘拐犯とかは生息していないし、粋がったチンピラ達の分布区域でもなかった。

嗯,是個好小鎮。

うん、いい町だな。

買齊了很多新鮮海產後,我心情愉快地回到旅館。

そして、たっぷりと新鮮な魚介類の仕入れを済ませた私は、機嫌良く宿に戻るのであった。

今天先在旅館或食堂吃普通的魚料理(加熱過的),然後和大家一起逛鎮。也想確認一下這一帶的海洋文明水準,像造船技術或航海術的等級。

今日は、宿屋や食堂で普通の魚料理(加熱調理)を食べて、みんなと一緒に町の見物。このあたりの海洋関連の文明レベルも確認しておきたいからね。造船技術とか、航海術のレベルとか。

反正之後還要沿海公路前進,不必在這裡把所有事都打探清楚。隨便看看就好,之後在別的、更大的城鎮再確認。這裡畢竟只是個小鄉鎮。

ま、これから海沿いの街道を進む予定だから、全部この町で調べなきゃならないというわけじゃない。適当に軽く見て廻り、あとは別の、もっと大きな街で確認すればいい。ここは所詮、小さな田舎町に過ぎないのだから。

好,明天離開這鎮,到不會被打擾的地方做刺身去!!

よし、明日はこの町を出て、邪魔の入らないところで刺身を作るぞ!!