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ポーション頼みで生き延びます!

84 御使大人再臨 3

在村中央正進行著救濟炊事。

村の中央で、炊き出しが行われている。

即便病情好轉,還沒恢復到完全狀態的村民裡,有些人無法立刻動手做飯,很多人因為食慾和體力都還不足,根本無法進食,大家都非常飢餓。

病気は治っても、まだ本調子ではない村人達の中には、すぐに食事の支度をするのは辛そうな者がいたし、食欲的にも体調的にも食事が摂れる状態ではなかった者も多く、皆、空腹であったのだ。

因此,讓每個家庭各自準備餐食既沒效率,又不如趁著村子脫離滅村危機來個集合吃飯順便慶祝,所以決定大家集中一起做飯。

なので、全ての家庭で食事の支度をするのは非効率的、ということと、村が全滅の危機を脱したことのお祝いを兼ねて、皆で纏めて食事を作ればいいのでは、ということになったのだ。

總之,不吃東西體力不會回復,而且要吃有營養的。若只是靠沒什麼營養的東西度飢,那就毫無意義,這裡只會熬煮些營養豐富的大鍋雜燴才行。

とにかく、食べないことには体力が回復しない。それも、栄養のあるものを。なので、碌(ろく)に栄養のないもので空腹を凌(しの)がれては意味がない。ここは、栄養豊富なごった煮しかあるまい。

村長提出要辦慶典的提案被否決了。那種事一旦做了,會出人命的。

お祭りにしよう、という村長さんの案は却下した。そんなことをすれば、死人が出てしまう。

還有些人走路會頭暈,甚至有人狀況相當危險,於是沒等炊事準備好就強行讓他們吃東西,並偷偷在裡面摻了效果較弱的回復波濤(ポーション)來撐住。若有這種人還辦慶典、喝酒或興高采烈地喧鬧,別開玩笑了,真的會有人死。

いや、まだふらついている人もいるし、結構危ない状態の人もいて、炊き出しの準備を待たずに無理矢理食事をさせると共に、こっそりとそれに効き目の弱い回復ポーションを混ぜ込んで、何とか保(も)たせたのだ。そんな連中がいるのに、お祭りなんかして、調子に乗って酒を飲んだり浮かれて騒いだりされたら、冗談抜きで、死人が出てしまう。

大家表面看起來好像恢復了,但那只是『不適已解除』而已,絕不是體力回復或回到原本狀態。

皆、一見体調が良さそうに見えるけれど、それは『不調が解消された』というだけで、決して体力が戻ったわけでも、本調子に戻ったわけでもないのだ。

已經有好幾人死亡了。還要再增加不必要的死者怎麼行……。

既に、何人もの死者を出しているのだ。これ以上、必要のない死者を増やしてどうするというのだ……。

也許他們想因為有死亡才哀悼、才慶祝倖存的喜悅,並把一切歸作神的旨意而在心中消化成『祭典』,但那種事還是希望等大家真正恢復了再辦。

いや、死者を出したからこそ、その死を悼(いた)み、生き残った喜びを謳歌(おうか)し、全てを神の御心として自分達の中で消化したいがための『お祭り』なんだろうけど、それはまた後日、本当に元気になってからやって欲しい。

「覺得還有多少時間?」

「どれくらい時間があると思います?」

「嗯,不能保證,但大概明天下午出發、抵達會在深夜吧。

「うむ、保証はできんが、おそらく明日の午後に出発、到着は深夜になるのではないかな。

剛才離開的士兵會在黎明前抵達王都,早上第一件事是報告。之後會在早會檢討,決定確認用的派遣人員,準備來接カオル的馬車,神殿會插手說話,出發就會拖到下午」

先程出発した兵士が夜明け前に王都に到着して、朝イチで報告。その後、朝の会議で検討されて、確認のための派遣人員が決められて、カオルを迎えるための馬車を用意して、神殿がそれに割り込もうとして口出しして、出発が遅れて午後になる」

「啊~……」

「あ~……」

先前封鎖村子的士兵之一,為了回報情況,剛才前往了王都。

村を閉鎖していた兵隊さんのひとりが、事態を報告するために、先程王都へと向かったのだ。

因為無法進入村內,也不能和村民接觸,所以井水、食物以及飼料都無法從村裡取得。因此沒法好好照料馬匹,也就沒帶馬出來,要徒步移動因此需要時間。

村へはいれず、村人と接触することもできないため、井戸水も食料も、そして飼い葉も、村からは何も入手することはできない。そのため、まともに馬の世話をすることができないので、馬は連れてきておらず、徒歩での移動のため時間がかかる。

有人請求我們借出艾德他們,但當然被拒絕了。

エド達を貸して貰えないかと頼まれたが、勿論、断った。

若是緊急事件發生的報告還好說,但既然是解決報告就不急,而且我們本來就想拖時間,幫忙縮短時間有什麼用。艾德他們也不能留下不管。

緊急事態発生の報告ならばともかく、解決の報告ならば急ぐ必要はないし、そもそも時間を稼ぎたい私達が時間の短縮に協力してどうなる。エド達を置いていくこともできないし。

「那麼,至少要到明天下午吧……」

「ならば、最低でも、明日の夕方までですね……」

我們已經告訴中隊長我們會這樣從這裡出發離開。

私達が、ここからこのまま出発することは、既に中隊長さんには言ってある。

雖然極力挽留,但我一再懇切訴說若留在這裡會發生什麼,以及那對我而言有多討厭,他們終於勉強同意了。

めちゃくちゃ引き留められたけど、もしここに残ればどうなるか、そしてそれがどれだけ自分にとっては嫌なことかを切々と訴え続けたところ、ようやくのことで納得してくれた。

如果我是普通女孩,他們肯定會硬把我帶回王都,但『違抗御使大人的意志』這檻顯然太高了……真方便,『御使大人』這個稱呼。

もし私が普通の女の子だったら、絶対に王都に連れ帰ろうとしただろうけど、『御使い様の意志に逆らう』というのは、さすがにハードルが高かったらしい。……便利だな、『御使い様』。

總之,想在王都的接應來之前離開,但在那之前還有事要做。剛才那個問題就是想知道有多少時間可以用。

そういうわけで、王都からの迎えが来る前に離脱、といきたいんだけど、その前に、やることがある。それに使える時間がどれくらいあるか、というのが、さっきの質問の意図だ。

嗯~,整整一天吧。來得及嗎……。

う~ん、丸々1日か。間に合うかな……。

必須處理的事情。

片付けなきゃならない用事。

沒錯,當然是『查明這次疾病發生的原因』。

うん、勿論それは、『病気が発生した原因を究明すること』だ。

一種前所未見的強力傳染病,竟然在毫無異狀的小村子突然爆發。

今までにない強力な伝染病が、何の変哲もない村で突然発生。

難道是剛好這一帶的病原體突變了?這種可能性不能完全否定,但最好仔細確認。只是外行的想法而已,縱然失敗也無妨,把能用的時間都投入進去,沒有誰會吃虧。

たまたま、この付近で病原菌が突然変異を起こした? その可能性もゼロではないけれど、ちゃんと確認しておいた方がいいだろう。素人考えだけど、駄目で元々、使えるだけの時間をそれに充てても、誰も損はしない。

當大家把救濟的飯菜吃得飽飽時,我請村長把村裡的要角們召集起來。當然炊事時沒給大家喝酒,大家都是清醒的。

炊き出しをたらふく喰って皆が満腹になった頃、村長さんに頼んで、村の主要人物を集めて貰った。勿論炊き出しでは酒なんか飲ませていないから、みんな素面(しらふ)だ。

「接下來我要問一個重要問題。這關係到村子的將來,請好好思考並準確回答。」

「これから、重要な質問をします。村の将来に拘わることなので、よく考えて、正確に答えて下さい」

在大家以為總算度過危機時,我以嚴肅的神情說了這句,村民們都緊張地點頭。

何とか危機を脱したと思ったところへの、真剣な表情の私のその言葉に、村の人達は皆、緊張した顔で頷いた。

然後我在眾人面前攤開一張紙,在上面畫了一個大圈。

そして私は、皆の前に1枚の紙を広げ、そこに大きなマルを描いた。

「把這當作村子的全貌。請在圖上標記出出現死者的宅邸位置。」

「これを、この村の全体図だとします。これに、死者を出した家の場所を書き込んで下さい」

「好、好的……」

「は、はい……」

大家看起來並不太懂,但還是照我說的開始填寫。從那些標記情況看,並沒有明顯的偏頗。

みんな、よく分かっていないみたいだけど、私の言う通りに書き込んでくれた。その書き込み状況を見ても、有意な偏りはあまり見られない。

「請問,死去的人之間有沒有共同點?」

「あの、何か、亡くなった人達に共通のことはありますか?」

村長回答了我的問題。

私の質問に、村長さんが答えてくれた。

「唔,嘛,像是孩子、老人、原本體質虛弱的人,還有很早就發病的人吧……」

「ああ、まぁ、子供に年寄り、元々身体が弱かった者、それと、早くから発病した者達かのぅ……」

啊啊啊,我笨了!不是理所當然嗎!

あああ、馬鹿だ、私! 当たり前じゃん!

「抱歉,先別做那個,這次請把『較早發病的人』的家標出來。」

「すみません、その作業はやめて、今度は『早く発病した人』の家を書き込んで下さい」

我說著拿出新的一張紙,又畫了個大圈。

そう言って、新しい紙を出して、同じように大きなマルを描いた。

村民們也沒抱怨,又再度開始作業。

そして村の人達は、文句も言わずに再び作業にかかってくれた。

「最先身體不舒服的是,マルク和キアラ、ジョーイ還有……」

「最初に体調を崩したのは、マルクとキアラ、ジョーイと……」

「マーサ,還有ヨシュア……」

「マーサ、それとヨシュアに……」

啊,不妙。

あ、いかん。

「抱歉,請把時期分成十等分,用數字一到十標記出來。」

「すみません、時期を10分割して、1から10の数字で書き込んで下さい」

既然他們不理解自己在做的事,就得把要做的事具體指示清楚。

自分達がやっている作業の意味が分かっていないんだから、やる事を具体的に指示しなきゃ。

好樣的,進展很順利……。

よしよし、順調に進んでいるぞ……。

「嗯嗯嗯嗯……」

「うむむむむ……」

「看起來有頭緒了嗎?」

「何か分かりそうか?」

平常不多話的羅蘭德從旁湊過來看。

今まであまり口を出さなかったロランドが、横から覗き込んできた。

「嗯~,這附近聚集了早期感染者,但也有可能只是住在初期患者附近的緣故……」

「ん~、この辺に早い時期の感染者が集まってるけど、それはただ単に初期患者の近くに住んでいるから、ってことかも知れないし……」

「那樣的話,調查集中區也沒意義了吧」

「何だ、それじゃ、集中域を調べても意味ないじゃないか」

確實是這樣,但總覺得還有什麼線索可以挖掘……。

確かにそうなんだけど、何か、ヒントになることがないかなぁ……。

那些散落在其他地方的小集中區,大概也是有人從初期患者那裡感染,再以那人為中心向外擴散吧。以圖示來看的話或許能找到什麼,但對於外行人來說,什麼也看不出來。嗯……。

この、別の場所に小さな集中域が散っているのも、誰かが初期患者から感染して、その人を中心にして広がっただけだろうしなぁ。図にすれば何か分かるかと思ったけど、専門家ならともかく、素人じゃ何も分からないか。う~ん……。

「是谷!」

「谷じゃ!」

「哇!」

「うおっ!」

村長突然大喊,讓我嚇得往後一仰。

突然叫んだ村長さんに、驚いてのけぞった。

「初期發病者的共通點是谷!

「初期の発病者の共通点は、谷じゃ!

那些最初發病的人集中在村子的山谷那側,就是獵人住的附近。而獵人會穿過森林到谷那邊狩獵。這些零零散散的初期患者有キアラ、マーサ,還有ヴェイト。那些在谷邊小河洗染布的婦女,還有偶爾去抓魚的年輕人。原因看來就在谷裡!!」

この、初期に発病した者達が集まっているのは村の谷側で、猟師達が住んでいるあたりじゃ。そして、猟師達は森を抜けて谷の方へ猟に行く。この、飛び飛びの初期患者達は、キアラ、マーサ、そしてヴェイト。谷の小川で染め物をする女衆と、時々魚獲りに行く若者じゃ。原因は、谷にあると見た!!」

太厲害了!他完全理解我讓人畫圖的用意,並憑村長身為村民的知識精準分析、導出妥當結論!老頭到底是何方神聖!!

すげぇ! 私がこの図を描かせた意味を完全に理解して、村長としての村人に関する知識を駆使して正確に分析、妥当な結論を導き出しやがった! じじい、何者だよ!!

……啊,原來是村長啊。

……って、村長か。

「不愧是村長大人!據說孩提時代曾被稱為神童……」

「さすがは村長様です! 子供の頃には神童と呼ばれていたと聞きますが……」

「嗯,確實有那麼一陣子是那樣叫過的」

「ふむ、そのように呼ばれていた頃もあったな」

好煩!被村民拍馬屁還擺出得意表情……。

ウゼェ! 村人にヨイショされて、ドヤ顔かよ……。

不過他說的確實合情合理,谷那裡的情況以及經常往返那處的村民,我是不了解的。真是立大功了。

いや、でも、確かに言ってることは筋が通っているし、谷のことや、そこにしょっちゅう行っている村人とか、私じゃ分からない。お手柄だ。

「太棒了,村長!我們明天會去調查山谷,能否請一位看起來還精神的村民帶路?」

「すごいです、村長さん! 明日、谷を調べてみますので、誰か元気そうな人に案内して戴けますか?」

「嗯,您是村子的恩人,當然會全力協助!我會找還沒發病的獵人來帶路,拜託了!」

「うむ、村の恩人じゃ、勿論何でも協力させて貰いますぞ! まだ発病しておらんかった猟師に案内させますので、よろしくお頼みしますぞ」

之後我們便前往拜訪村長家。

そしてその後、私達は村長さんの家にお邪魔することとなった。

在沒有旅館的小村子裡,接待遠道客人通常由村長家負責。村長家的房屋比其他村民大且體面,並不是村長故意奢侈……嗯,也許多少有些奢侈。不過萬事總有其理由。

宿などない小さな村では、客人を泊めるのは村長の家と相場が決まっている。村長の家が他の村人達の家より大きくて立派なのは、別に村長が偉いから贅沢をしているというわけでは……、いや、ちょっとは贅沢をしているのかも。まぁ、それでも、物事にはそれなりの理由があるというわけだ。

那些士兵呢?據說他們在路邊輪班裹著毯子打盹。以任務性質來說也沒辦法。我本以為王都會幾天換一次替換人員,沒想到村民說只是載水與糧食的馬車會來,士兵還是同一批在守著。

兵隊さん達? 道の脇で、交代で毛布に包(くる)まって仮眠を取るらしい。まぁ、任務の性質上、仕方ないよね。王都から数日おきに交代要員が来るのかと思っていたら、村の人の話によると、水と食料を積んだ馬車が来るだけで、ずっと同じ兵隊さんのままらしい。

為了防止傳染入侵王都,士兵們肯定抽到惡運了……。

王都への感染防止か。貧乏くじを引かされたな、兵隊さん……。

等會兒要不要給他們點什麼服務呢。

後で、何かサービスしてあげようかな。

自王都出發是午前,現在快到日落、天色開始暗。因為分到了炊事的飯菜所以不需要再吃,乾脆在村長家待著,把明天的作戰會議放在這裡進行吧。

王都を出たのが昼前で、そろそろ日没、暗くなり始めた。食事は炊き出しを分けて貰ったから必要ないし、このまま村長さんちで明日の作戦会議といくか。

結果如何不論,明天下午應該會離開這裡。

結果がどうあれ、明日の夕方にはここを離れることになるだろう。

到時可以嚴令村民『絕對不得讓外人接近山谷』。村民都吃了藥,對那種病已有完全耐性。

その時には、村の人達に『余所(よそ)者(もの)は絶対に谷には近付かせない』と固く命じておけばいいか。村人は全員薬を飲んだから、あの病気には完全な耐性を持っているし。

但若能查明原因當然最好。

でも、できれば原因を究明しておきたい。

而且疾病也可能在王都以外擴散。雖然直接往返這村子的或許只有通往王都的人,但來到村裡的人不見得都是要去王都。另外,在王都內擴散之後,也有人可能再從王都前往其他城鎮。

それに、王都以外で病気が広まる可能性もある。この村の人が直接行き来したのは王都だけかも知れないけれど、この村に立ち寄った人は、別に王都へ向かう人達だけじゃないだろう。それに、王都で病気が広まった後に、王都から他の街へ向かった人もいるだろう。

或許已經在外擴散了,可能正在從村傳到村、由城到城地快速蔓延……。

既に、拡散しているかも知れない。そして、村から村へ、街から街へと、どんどん広がりつつあるかも……。

要把所有城鎮、所有村子都巡查,我的身體只有一個。完全被動回應的話,根本不可能阻止擴散。

全ての街、全ての村を廻るにも、私の身体はひとつだけだ。完全に後手に回り、拡散を食い止めるのは到底不可能だ。

……用藥水分裂繁殖?不,那也太噁心了!

……ポーションで分裂増殖? いや、気持ち悪いよ!

而且一旦分裂後就看不出能不能回復。大家還會各自喊『我是原本的那個!』,然後遲早就會開始自己互相殘殺,會很可怕!就是那個,『我思故我在』那種梗,漫畫上有演過。

それに、一度増えたら、元に戻せそうにない。そして、みんながそれぞれ、『私がオリジナルだ』とか言い出して、そのうち、私同士で殺し合いが始まったりしそうで、怖いよ! あれだ、あれ、『コギト・エルゴ・スム』ってやつだ、漫画でやってた。

嗚哇啊啊!

ひいいいぃ!

「カオル姊姊,怎麼了?臉色不好耶。」

「カオルお姉ちゃん、どうかしたの? 顔色悪いよ」

「カオル,怎麼了?眼神很不對。」

「カオル、どうかしたのか? 目付きが悪いぞ」

蕾耶特醬帶著擔心的語氣叫住我。

レイエットちゃんが、心配そうに声を掛けてくれた。

「啊、嗯,沒事啦。

「あ、ううん、何でもないよ。

……還有,羅蘭德,你很吵,別多管閒事!!」

……そして、ロランド。うるさいわ、余計なお世話だ!!」