ポーション頼みで生き延びます!
第62章 意料之外
把二樓的一間房間提供給艾米爾和貝爾,四人共同生活順利展開。
2階のひと部屋をエミールとベルに提供し、無事、4人での共同生活に突入した。
雖然是同房,但艾米爾和貝爾從幼年起就像兄妹一樣一起生活,現在已沒什麼好大驚小怪的。畢竟大家以前住在那棟幾乎是廢屋、說穿了就是廢屋的搖搖欲墜的房子裡,只有一間能勉強遮風避雨的房間。
同室とはいえ、エミールとベルは元々幼児の頃から一緒に暮らしてきた兄妹同然であり、今更どうこういうこともない。あの廃屋同然、いや、ズバリ廃屋そのもので、雨風をなんとか凌(しの)げる部屋がひとつしかない崩れかけた家にみんなで住んでいたのだから。
而且,他們現在還是戀人關係。……不過,膽小的艾米爾不太可能對還只有十二歲、幾乎像妹妹一樣的貝爾下手。而且要是分房的話,就算是艾米爾還好,貝爾肯定會耍脾氣。
そして、今では恋人同士である。……へたれエミールが、まだ12歳で妹同然のベルに当分の間は手を出すとは思えないが。それに、部屋を分けたりすると、エミールはともかく、ベルがへそを曲げるに違いない。
總之,暫時告一段落。剩下就是弗蘭塞特他們,遲早會有「相遇」。現在讓他們在旅館裡兩人獨處甜蜜一下也好。『哼哼,我也總有一天……』
とにかく、これで一段落、である。あとはフランセット達であるが、そのうち「出会い」があるだろう。今は、宿屋でふたりきりでイチャイチャしているが良い。ぐぬぬ、そのうち私も……。
於是,吃完偏晚的早餐休息後,差不多該開始營業了。
というわけで、遅めの朝食後の休憩を終え、そろそろ開店である。
「差不多該出門了喔」
「そろそろ行くよ」
「好~」
「は~い」
雷耶特的回答,當然是從我膝上傳來。
レイエットちゃんの返事は、勿論私の膝の上から。
貝爾羨慕地看著那一幕。
それを羨ましそうに見るベル。
不,你比我還重吧?會把我壓扁的。除非是四年前我們剛相遇的時候,才另當別論……。
いや、あんたの方が私より重いよね? 潰れちゃうよ、私。4年前の、出会った頃ならばともかく……。
艾米爾他們去公會尋找差事了。
エミール達は、仕事を求めてギルドへ出掛けた。
我和雷耶特一起下樓,拉開窗簾,打開內側的玻璃窗。
私はレイエットちゃんと共に階下へと降り、カーテンを開け、内側のガラス窓を開けた。
我能自由製造玻璃,所以理所當然地改裝了窗戶:保留外側原有的木窗,在內側加裝玻璃窗。……如果把外側也換成玻璃,夜間會被偷走。純度高的玻璃可是奢侈品。
ガラスを自由に作れる私は、当然の事ながら、窓を改装したのである。外側には元々あった木窓をそのままにして、内側にガラス窓を付けたのだ。……外側をガラス窓にすると、夜の間に盗まれるので。いや、純度の高いガラスは高級品なのだ。
總之,先把玻璃窗打開,再把外側的木窗打開……。
とにかく、いったんガラス窓を開けて、外側の木窓を開けると……。
「哇啊!」
「うおっ!」
『不行不行,這裡應該是「呀!」才對啊,我!』
……いかんいかん。ここは「きゃっ!」だろうが、私!
果然我的少女力還是一如既往地低啊……。
相変わらず、女子力低いなぁ……。
現在可不是說這種話的時候!
とか言っている場合じゃない!
這到底是什麼啊——!
何じゃこりゃ~!
外面聚集了近二十人的人群。
外には、20人近い人集(ひとだか)りが。
……等等,這些全都是客人?
……って、これ全部、お客さん?
雖然開幕第一天因為新奇一下子湧進了近十位客人,但之後本來是零零散散的,為什麼會這樣?
そりゃ、初日は物珍しさで一挙に10人近いお客さんが入ってくれたけど、その後はポツポツ、という感じだったのに、なぜ?
總之,把木窗打開並固定好,關上玻璃窗,開門……。
とにかく、木窓を開けた状態にして固定し、ガラス窓を閉めて、ドアを開けて……。
「歡迎光臨!」
「いらっしゃいませ!」
「歡…歡迎光臨~!」
「いららっしゃいましぇ!」
不,雷耶特,你那個是故意的吧?
いや、レイエットちゃん、キミ、それもうわざとだよね?
平時說話很正常,發音也沒有問題吧?
普段、普通に喋ってるし、滑舌悪くないよね?
嗯嗯,雷耶特,真是個可怕的孩子!
うむむ、レイエットちゃん、恐ろしい子!
「給我軍人病治療藥!」
「軍人病治療薬をくれ!」
「我也是!」
「俺もだ!」
「我、我也是!」
「お、俺も!」
喔喔,變成離不開藥(ヤク)的人們……。
おお、薬(ヤク)無しではいられない身体になった人々が……。
計畫如願!
計画通り!
「三枚銀幣的那個。」
「銀貨3枚のやつだ」
「我也是。」
「俺も」
「我也是!」
「俺も!」
看來藥效已經明顯,大家打算追求根治,而不是只做暫時的緩解。
どうやら、薬の効果がはっきりしたから、一時凌ぎではなく完治を目指すことにしたらしい。
不過,就算治好了,大概也會很快再度復發吧。周遭都是帶菌者,鞋子大概也沒換。
ま、治っても、どうせすぐに再発するだろうけどね。周りが保菌者だらけだし、靴もそのままなんだろうから。
想買的人變多,要麼是看了之前買的人效果,要麼是因為試用過幾次。
購入希望の人数が増えたのは、前に買った人の様子を見たからか、少し使わせて貰ったからか。
總之,無論如何,有宣傳效果是件好事。
まぁ、どちらにしても、宣伝効果が出るのはありがたい。
「給我三瓶。」
「3本くれ」
「我也要。」
「俺も」
「我要五瓶。」
「俺は5本」
欸?
え?
「那個,一瓶就能治好喔?如果又復發,到時候再買不就好了?」
「あの、1本で治りますよ? また再発したら、その時に買えばいいのでは?
「而且買五瓶那種,明顯買太多了吧?」
それに、5本とか、明らかに買い過ぎでしょう?」
「啊啊,是要送給職場的上司,賺好感度。」
「ああ、職場の上司に贈って、点数稼ぎをするんだよ」
「我要送給伊莉莎。」
「俺は、イリーザにプレゼントする」
「喂,你這傢伙!」
「あ、こら、テメェ!」
「我要在職場轉賣……不,沒什麼。」
「俺は職場で転売……、いや、何でもない」
別胡鬧,混蛋!
ふざけんなコラ!
「……每人最多兩瓶!我們是藥鋪,是零售店,不做批發!」
「…………ひとり2本までです! うちは薬屋、小売店であって、卸しはやってません!」
他們因為你多嘴、不,是你多嘴而爭執起來,但當我說如果再吵下去就改成每人一瓶時,他們便老實地每人買兩瓶回去了。
お前が余計なことを言うから、いや、お前が、とか仲間割れしていたが、私が、あんまり揉めるようならひとり1本に、と言うと、素直に2本ずつ買って帰った。
「我要便秘藥和腹瀉藥。」
「俺は、便秘薬と下痢の薬を」
「欸?為什麼買完全相反的藥?」
「え? どうして正反対の薬を?」
一般來說,商店店員不該干涉顧客的私事。
普通は、商店の店員はお客さんのプライベートに関わるべきじゃない。
不過,我們是藥鋪。既然賣藥,就有些事是不能妥協的。對於無法接受的使用方式不能視而不見。
でも、うちは薬屋だ。薬を売るからには、どうしても譲れないことがある。納得できない使い方は見過ごせない。
「啊,遠行到當地採買食物時,飲食會偏頗,有時還會摻入奇怪的東西。以為嚴重便秘了,隔天卻又腹瀉得停不下來……」
「ああ、遠出して現地で食料を調達すると、食べ物が偏ったり、時々変な物が混じっていたりしてな。酷い便秘になったかと思うと、翌日にはピーピー、シャーシャー……」
「感謝惠顧!」
「お買い上げ、ありがとうございました!」
「店主!」
「ましゅたー!」
於是,銷售額持續順利成長。
そして、売り上げは順調に伸びていった。
店裡也賣腹痛、牙痛等止痛藥。
店では、腹痛や歯痛等の、痛み止めも売っている。
但是,如果那只是重大疾病的前兆,僅僅消除疼痛,病情可能在不知不覺中越來越惡化。為了避免這種情況,止痛藥被賦予了『在止痛的同時也能抑制病情進展』的效果。
しかし、もしそれが重大な病気の兆候だったとしたら、痛みだけを消していれば、気付かないうちにどんどん病状が悪化していく可能性がある。それを防ぐため、痛み止めには「痛みを止めている間は、病気の進行も止まる」という効果を付与してある。
如果把病完全治好,會被有權勢的人或壞人盯上,所以我們不做那種事。只是維持現狀而已。徹底治癒不是『雷耶特的工作室』的藥能做到的,而是女神的慈悲『女神之淚』的職責。
完治させたりすると、偉い人や悪い人達に目を付けられるから、それはやらない。ただ、現状を維持するだけ。完治は『レイエットのアトリエ』の薬ではなく、女神様の慈悲である『女神の涙』の役割だ。
而且,遲早我會請艾米爾和貝爾擔任『女神之眼』的職責,也就是幫忙選出「配得上接受女神慈悲的人」。當然只會是小規模地進行。
そして、そのうちエミールとベルには『女神の眼』としての働き、つまり「女神の慈悲を受けるに相応しい者の選択」をお願いしようと思っている。あくまでも、細々と、だけどね。
女神的恩惠並不是所有有資格的人都能獲得。頂多只是其中極少數碰巧運氣好的人能得到而已。
女神の恩恵は、資格のある者が全員受けられるというものではない。その中の極々一部の、たまたま運が良かった者が受けられることがある、という程度。
神祇本就善變,尤其是這個世界的女神。
神とは気紛れなもの。特に、この世界の女神様は。
「是這裡嗎!」
「ここか!」
「是!」
「はっ!」
因為客人不多,我正和雷耶特撒嬌嬉鬧時,從店外傳來一個乾脆利落的聲音。
お客さんがいないのでレイエットちゃんといちゃいちゃしていたら、店の外からきびきびした声が聞こえてきた。
不,孩子大多看到我的臉都會害怕逃走,能和小孩玩是十多年沒過的事了!稍微玩一下不是也可以……啊,現在根本不是說這個的時候。
いや、子供は大抵私の顔を見ると怖がって逃げるので、小さな子と遊べるのは十数年振りなんだよ! 少しくらいいいじゃ……って、それどころじゃないか。
啊~,有不好的預感……。
あ~、悪い予感が……。
而且,我那種『不祥的預感』總是會應驗。
そして、当たるんだよね、私の「悪い予感」って。
啊,到這個階段,那已經不是『預感』了吧?啊,難怪每次都中。
あ、この段階では、それはもう「予感」じゃないって? ああ、だからいつも当たるのか。
「雷耶特,去二樓躲好。」
「レイエットちゃん、2階へ行って隠れてて」
「嗯!」
「うん!」
雷耶特二話不說就衝上二樓去躲起來。
ふたつ返事で2階へと駆け上がるレイエットちゃん。
不是說她薄情,而是我已經一再告訴她在這種情況下不要囉嗦要照指示做,哪怕一點點延誤都會讓我處於不利。因此,對雷耶特來說,盡快服從我的指示就是她表達忠誠的方式。
いや、別に薄情というわけじゃない。こういう場合はぐだぐだ言わずに指示に従うこと、僅かな時間の遅れが私を不利にするから、と、何度も言い聞かせているからだ。つまり、できる限り早く私の指示に従うということが、レイエットちゃんにとっての忠誠心の表し方、というわけだ。
門鈴清脆地響了一聲。
かららん
「這就是『雷耶特的工作室』那間店嗎?」
「ここが『レイエットのアトリエ』とかいう店か」
「是、是沒錯。」
「はい、そうですけど」
按了門鈴走進來的分明是一名軍人。不是普通士兵,而是更有派頭的人。後面跟著兩個看來階級低很多的年輕士兵。
ドアベルを鳴らして店に入ってきたのは、どう見ても軍人さん。しかも、兵隊さんではなく、もっと偉そうな人だ。その後に、兵隊さん……兵士というべきなのかな、ずっと階級が低そうな若い人がふたり。
「店主在嗎?」
「店主はおるか」
「在的,是我。」
「はい、私ですけど」
「什麼……啊,不,並不是那個意思。我不是說現在這個店裡的負責人,而是指這家店的經營者。」
「何……、あ、いや、そうではない。今の店の責任者、という意味ではなく、この店の経営者のことだ」
「所以,我就是。」
「ですから、私ですけど。この店の賃貸契約を結び、賃料を払い、品物を仕入れ、売り、軍人さんに絡まれるのは、全て私の仕事です」
「咦……」
「な……」
軍人的第二聲驚呼,是對我真的是店主感到驚訝,還是對從孩子嘴裡說出的嘲諷感到驚訝……。
軍人さんの二度目の驚きの声は、私が本当に店主だということに対するものか、それとも子供の口から放たれた嫌みに対するものなのか……。
「那麼,你就是雷耶特嗎?」
「では、お前がレイエットか」
「不,我不是喔?」
「いいえ、違いますけど?」
「「「欸?」」」
「「「え?」」」
和引導的士兵們在一起,軍人一臉愣住。
案内役の兵士さん達と共に、ぽかんとした顔の軍人さん。
我可不是為了耍這個梗才把店名取成『雷耶特的工作室』而不是『卡奧爾的工作室』!……大概吧。
いや、別に、このボケをかますために店の名前を『カオルのアトリエ』ではなく『レイエットのアトリエ』にしたわけではない! ……多分。