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雷耶特的工作室

「『雷耶特的工作室』?是什麼工坊嗎?」

「『レイエットのアトリエ』? 何かの工房か?」

一家不知何時悄悄開張、進駐在先前已歇業雜貨店鋪位的新店。從看不出有改裝跡象來看,大概是俗稱的『原店接手』吧。

いつの間にか開店していた、閉店した雑貨店の店舗に入居した新しい店。改装工事をした様子もないことから、俗にいうところの『居抜き』というやつだろう。

所謂原店接手,就是前一位承租人的內裝與設備原封不動保留的物件,雖然比起全部重新裝潢可以更快、更便宜地開店,但缺點就是所有東西都是二手的。不過這種選擇由經營者決定,顧客其實無所謂。

居抜きとは、前のテナントの内装や設備などがそのまま残されている物件のことであり、全てを新調するより早く、安く開店できる反面、全てが中古品であるというデメリットもある。まぁ、その選択は経営者次第なので、客にとっては関係ない。

雖然幾天內就突然開張已經令人驚訝,但窺探店內的人們更是愣住了。

そして僅か数日でいきなり開店したことにも驚いたが、店の中を覗いた人々は、更に驚いた。

「……店員,竟然只有小孩和幼女……」

「……店員が、子供と幼女しかいねぇ……」

身高一五七公分,在美國人標準大概相當於十二歲少女的平均身高。卡歐魯雖然眼神看起來很不好,但長相偏稚嫩。──不,既然她是擁有十五歲身體與容貌的人,稱不上稚嫩,說穿了就是『兒童』本身了。

身長157センチというのは、アメリカ人であれば、12歳の少女の平均身長である。そしてカオルは、目付きが非常に悪いものの、顔立ちとしては童顔であった。……いや、15歳の肉体とその容貌なのだから、童顔も何も、そのまま「児童」なのであるが。

再加上對西歐系的人種來說,亞洲人本來就看起來更顯稚氣。

そして更に、西欧系の人種にとって、アジア系の人種は元々すごく童顔に見えるのである。

掛在店門口的看板上,在店名下面用稍小的字寫著說明。

店に掲げられた看板には、店名の下に、少し小さな文字で説明が書かれていた。

『各種藥品,應有盡有。亦承製專用配方藥』

『各種薬品、取り揃えております。専用薬の調合も、承ります』

「真的假的……」

「マジかよ……」

怎麼看都是小孩與幼女。要是賣糖果之類還說得過去,但要讓她們去販售昂貴、難以操作且容不得出錯的藥品,顯然不合適。若只是安慰性民間藥也許可以,但民間藥中也有療效強烈的種類,那不只療效,副作用也可能相當顯著。

どう見ても、子供と幼女である。干菓子の売り子とかならばともかく、高価かつ取り扱いが難しく、そして間違いが許されない薬品の売り子を任せられるはずがない。気休め程度の民間薬であればそれも有りかも知れないが、民間薬の中にも、いくつかは効果が強いものがあり、それは薬効だけでなく、副作用においても言えることなのである。

再說,僅靠民間藥──也就是外行也能比較容易採集與使用的東西──恐怕無法帶來維持店舖營運所需的營收。正因為是一般人都能入手、外行判斷下還算安全才稱為『民間藥』。

それに、民間薬、つまり素人にも比較的容易に採取できて使用できるものだけでは、店を維持できるだけの売り上げなど見込めないだろう。民間人が誰でも入手でき、素人判断でも比較的安全に使えるからこそ、『民間薬』なのだから。

雖然常被混為一談,但民間藥與中藥或生藥雖有部分重疊,根本上的定義仍然不同。

似たようなものと思われがちであるが、民間薬は、漢方薬とか生薬と一部被る部分もあるものの、それらとは根本的な定義が違うのである。

十來個人聚集在鬧哄哄的後街一角。

十人近い人が集まり、ざわつく裏通りの一角。

終於,其中一人下定決心踏進店內,其他人也被帶動著紛紛走了進去。

そして遂に、そのうちのひとりが、意を決して店へと足を踏み入れた。他の者達も、それに釣られて次々と店内に入る。

叮噹──

かららん

門鈴發出輕快的聲響,緊接著傳來店員少女們的聲音。

ドアベルの軽やかな音が響き、それに続いて店員の少女達の声が聞こえた。

「歡迎光臨!」

「いらっしゃいませ!」

「歡、歡迎光臨唷!」

「い、いららっしゃいましぇ!」

……她嘴巴打結了。

……噛んだ。

進店的人幾乎要被萌到死去一般。

そして、店にはいった者達は、萌え死にしそうであった。

「「「「「…………」」」」」

「「「「「…………」」」」」

一邊為幼女的可愛扭曲心神,一邊壓抑著那份感覺,默默挑選商品的顧客們。

幼女の愛らしさに悶えながらも、それを押し隠し、黙って商品を物色する客達。

因為原本是雜貨店,照這個時代與店型來看,店內算是相對寬敞的。

元が雑貨屋だったので、この時代の、この種類の店としては、店内は比較的広かった。

所謂藥品,個人經營的店鋪能在櫃面擺放的畢竟有限。即便包含看起來可疑、是否真能稱為藥的生藥,也談不上種類繁多。稀有藥、高價藥通常不會擺在櫃面,而是放在後頭的金庫裡或採預訂進貨,那類多半是非貴族或皇室無法負擔的東西。

薬といっても、個人経営の店で店頭に並べられるものなど、たかが知れている。薬と呼べるかどうか分からないような怪しげな生薬とかを含めても、大した種類があるわけではない。珍しい薬、高価な薬等は、店頭ではなく奥の金庫に入れてあったり、注文取り寄せであったりするし、そういうものの多くは貴族や王族でないと手が出ないものも多い。

「……軍人病的治療藥?」

「……軍人病の治療薬?」

過了一會兒,一名男子看到架上藥品的說明牌,發出了聲音。

しばらくすると、ひとりの男性が棚の薬の説明書きを見て声をあげた。

軍人病──聽到這名字,地球上的人會聯想到『在郷軍人病』。沒錯,即由退伍軍人肺炎菌(レジオネラ)引起、會有死亡病例的疾病。

軍人病。その名を聞くと、地球の者は『在郷軍人病』を連想するであろう。そう、レジオネラ菌を原因とする、死者を出す病気である。

另外,過去的故事中也會提到像腳氣之類的……。

その他には、昔の話ではあるが、脚気とか……。

但在這個國家,『軍人病』一詞指的則是──

しかし、この国で『軍人病』というと。

「那種令人難以忍受的癢,會好一點嗎?」

「あの耐えがたい痒みが、マシになるのか?」

也就是所謂的『香港腳』(水蟲)。

そう、『水虫』のことであった。

這並非軍人專有的疾病,但在軍人中壓倒性地常見。

別に軍人に限られた病気ではないが、軍人に圧倒的に多い病気。

而且許多人在成為軍人之前沒事,成為軍人後反而染上,這種情況很多。

そして、それまで何ともなかったのに、軍人になった途端に患う者が多い病気。

因此自然地被稱為『軍人病』也不足為奇。

自然に『軍人病』と呼ばれるようになるのも、無理のないことであった。

「啊、是的,就是如此。如說明上所寫,有三種藥,價格最便宜的小銀幣三枚,每天塗抹一次可壓抑癢感,不會再惡化;銀幣三枚的則能壓抑癢感並逐漸痊癒;小金幣三枚的話,幾日內就能治好。

「あ、はい、そうです。そこにあります通り、3種類の薬がありまして、小銀貨3枚のは、1日1回塗れば痒みが抑えられ、それ以上悪化することもありません。銀貨3枚のは、痒みを抑えるのと、少しずつ治っていきます。そして小金貨3枚のものは、数日で治ります。

……嘛,若治好後再次感染就不在我們責任範圍內囉」

……まぁ、治った後で再度罹患された場合は、うちの責任外ですけど」

小銀幣三枚,以日常比喻相當於三百日圓左右,看似便宜,卻是一旦開始使用就無法停止,而且雖能止癢卻無法根治,近乎毒品般的卑劣藥物。雖然貼心地避免讓人痒感止住但病情繼續惡化的情況,但永久榨取金錢的手法真是惡魔行徑。

小銀貨3枚、日本円の感覚では300円、というのは安いように思えるが、一度使い始めれば二度と止めることができず、そして痒みは止まっても治ることはないという、麻薬並みの悪質な薬であった。痒みは止まるが悪化し続ける、ということがないよう配慮したのは良いが、永久にカネを巻き上げ続けるという、悪魔の所業である。

而且即便買較貴的藥能根治,只要周遭有人有水蟲,或過往穿的鞋墊、地墊等未處理,復發也會很快。

そして高い方の薬を買って完治しても、周囲に水虫持ちがいたり、それまで使っていた靴やマット等がそのままであれば、再発は早いであろう。

永遠熱賣、永遠賺錢的藥。金幣源源湧出的泉──真可謂殘忍至極。

永久に売れ続け、儲かり続ける薬。金貨が湧く泉。……鬼畜であった。

「……真的有效嗎?」

「……本当に効くのか?」

臉上帶著懷疑表情的男子。

不審そうな顔の男性。

這樣想也不奇怪。怎麼會在小女孩和幼女的店裡放著那麼高效的藥?頂多也就是附近採到的雜草等級的藥草罷了……。

そう思うのも、無理はない。小娘と幼女の店に、そんな効き目の高い薬が置いてあるわけがない。せいぜい、そのあたりで採れた雑草レベルの薬草で……。

然而那名男子又重新評估情況。

しかし、男性は思い直した。

就算店員看來是小姑娘和幼女,只要能租下這間店,背後一定有某個贊助者。採購與其他事務會有人負責,這些孩子不過是受雇的店員而已,這推測合情合理。

いくら小娘と幼女であっても、この店を借りるだけの資金が出ている以上、バックには何らかのスポンサーが付いているはずである。仕入れや色々なことを担当している者もいて、この子達は単なる店員、雇われの販売員に過ぎないのであろう、と。

既然店主是基於收益考量開店,理應會擺放會賣得動、也就是合格的商品。

ならば、収益を見込んで店を出した以上、売れる商品、つまりまともな商品を置いているはずである。

不妨一試。而且小銀幣三枚也只是差不多一餐早餐的零碎錢,即使沒效也不會太心疼。

物は試しである。それに、小銀貨3枚など、朝食1回分程度の端金(はしたがね)。効き目がなくとも、そう惜しくはない。

「這個是下痢藥和便秘藥嗎……」

「これは、下痢の薬と便秘薬か……」

另一名男子正在看著兩個藥瓶。

他の男性が、2つの薬瓶を眺めていた。

在這個國家,尤其是王都,習慣以肉食為主的人很多,不太攝取纖維質蔬菜,所以有便秘傾向者不少。嗯,反過來不吃太多肉也會導致便秘……這些情形都是這幾日調查得來的情報。

この国、特にこの王都においては肉食主体の者が多く、繊維質の野菜をあまり摂らないため、便秘気味の者が多いのである。まぁ、あまり肉を摂らないのもまた、便秘の原因になるのであるが……。そのあたりのところを、ここ数日の間に調べておいたのである。

「這邊是傷藥、腹痛藥,還有宿醉藥(宿酔い)的……宿醉藥這名稱倒是不常聽到呢……」

「こっちは、傷薬と腹痛の薬、そして宿(ふつか)酔いの薬か……。宿酔いの薬というのは、あまり聞かないな……」

是的,這家店並未擺放太多用於治療重症的藥品。

そう、この店には、あまり重篤な病気用の薬は置いていないのである。

治療重症的藥若無效會危及生命,若有效也將牽涉重大事務。貴族、皇室、大商人、土匪那類人肯定會蜂擁而至。那種麻煩事會打擾婚事,實在讓人頭痛。

重篤な病気用の薬は、もしそれらが効かなければ人命に拘わる大事だし、効いたら効いたで、やはり大事である。貴族、王族、大商人、ごろつき共。そういった連中が集(たか)ってくるに決まっている。そういうのは面倒だし、婚活の邪魔になる。

我並不想嫁給那種為了我做的藥水而來的人。藥水是為了保障我的安全與幸福生活,以及稍微幫助受苦的人,不是拿來無限分發恩惠,或供權力者與富人揮霍的力量。

私は、私が造るポーション目当ての人と結婚したいわけじゃない。ポーションは、私の身の安全や幸せな生活のために、そして苦しむ人達のためにほんのちょっぴり手助けする程度に使うものだ。決して、無制限に恩恵をバラ撒いたり、権力者や金持ち達のために使うべき力ではない。

因此本店販售的並非會吸引權勢者覬覦、或有關乎人命政治價值的華麗藥物,而是那些不會被有錢人硬搶、卻能稍微對庶民有些幫助的小東西。

なので、このお店で売るのは、権力者達が目を付けるような派手な効果や、人命に拘わるような政治的価値があるものではなく、金持ち達がゴリ押ししてまで手に入れようとはしない、ささやかな、しかし庶民にとっては少しありがたい、という程度の薬なのである。

價格也便宜,除了一部分高利潤(暴利)品外──畢竟原料成本幾乎為零。

価格は安い。一部の高収益(ぼったくり)用のものを除いて。まぁ、原価がゼロだからね。

此外還擺有各式玻璃瓶、陶瓷、像擺飾型的容器,以及香水、化妝水、美容液、乳液等。光賣藥品會讓貨架空出空間,若沒有傷病者時仍能銷售的商品會讓人安心。

それと、各種ガラス瓶や陶磁器、置物型容器、そして香水や、化粧水、美容液、乳液等も置いてある。薬だけでは棚のスペースが余るし、怪我人や病人がいない時でも売れる商品があった方が心強い。

……而且,為了美容女性是會花很多錢的。

……そして、女性は美容のためならば、かなりのお金を払うものなのである。

「我要這個」

「これを貰おう」

可能是想試試看,一名男子買下了軍人病治療藥下級(小銀幣三枚)。

試しに買ってみる気になったのか、ひとりの男性が軍人病治療薬下級(小銀貨3枚)をお買い上げ。

「謝謝光臨!」

「ありがとうございます!」

「謝謝光臨唷!」

「ありりゃとうございましゅ!」

……雷耶特又一次嘴巴打結了。

……レイエットちゃんが、また噛んだ。

或許是刻意為了賣萌而做的演出吧。

萌え狙いで、わざとやってるんじゃなかろうか。

收銀台前已排起了顧客的隊伍。

そして、会計台の前には、お客さんの列ができていた。

大家不知是出於對幼童工作店鋪的祝儀,還是真的好奇藥的效果,總之開店伊始便有了銷售,藥局兼工房『雷耶特的工作室』有了個良好的開端。

皆、幼い子供が働くお店の新規開店に対する御祝儀代わりなのか、それとも本当に薬の効果が気になって試したかったのかは分からないが、とにかく、開店早々に売り上げがあり、薬屋兼工房『レイエットのアトリエ』、幸先(さいさき)の良いスタートであった。

關於書籍化的告知

書籍化の御報告

這次,我在「成為小說家吧」首次連載的兩部作品(曾同時連載)──『靠藥水活下去!』與『為了老後在異世界存八萬枚金幣』,已決定要書籍化。

この度、私の「小説家になろう」デビュー作であります2作品(同時連載でした)、『ポーション頼みで生き延びます!』と『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』が、書籍化されることが決定しました。

出版社是講談社新成立,專門把以「なろう」為中心的網路小說書籍化的新書系──「K輕小說books」(大開本)。

レーベルは、講談社様が「なろう」を中心としたweb小説を書籍化するために新たに立ち上げられた新レーベル、「Kラノベブックス」(大判)です。

『靠藥水』作為光榮的創刊標題將於六月二日刊行,而『八萬枚』則預定七月以後出版。

『ポーション』は、その栄えある創刊タイトルとして6月2日刊行、『8万枚』は7月以降刊行予定です。

此外,兩部作品都已決定將在網漫誌『水曜日的西里烏斯』連載漫畫化。

そして更に、2作品共、web漫画誌『水曜日のシリウス』にてコミカライズ連載が決定しています。

那些我以為會默默消失、滿懷感情的出道作品,竟然兩部都能見到天日,心情無比激動。

人知れず消えて行くかと思っていた、思い入れのあるデビュー作が、何と2作品共に日の目を見ることができ、感無量です。

這一切都是多虧大家的應援,感謝各位。真的,謝謝你們!

これも全て、皆さんの応援のおかげです。ありがとうございます。本当に、ありがとうございます!

而且,想知道新書系「K輕小說books」會採用何種裝幀,請務必購買『靠藥水』作為樣書!(^^)/

そして、新レーベル「Kラノベブックス」がどのような装丁か、サンプルとして、是非『ポーション』のお買い上げを!(^^)/

不過作為創刊標題責任重大,實在令人焦慮不已。

いや、創刊タイトルとして責任重大なので、焦りまくりなのです。

與『平均值』一同,請多多支持『靠藥水』和『八萬枚』!(..)_

『平均値』共々、『ポーション』と『8万枚』、是非ともよろしくお願い致します!_(._.)_