首頁 目錄

ポーション頼みで生き延びます!

59 重新開始

自那之後過了好幾天。

あれから数日。

我們從多里斯札特向南行,移往鄰國尤斯拉爾王國。

私達は、ドリスザートから南下し、隣国ユスラル王国へと移動していた。

我們本從出發地巴爾莫亞王國向東行,經過布蘭科特王國到達多里斯札特,但若消息傳到上層,恐怕不是被逮捕而是會被『恭敬接待並請留宿』以確保人員,既然不想那樣,就要趕快離開多里斯札特,因此改變航向,往靠近邊境的南方而非東方內陸前進。

出発地であるバルモア王国から東進してブランコット王国、そしてドリスザートへと進んできたけれど、追跡……、まぁ、正確な情報を知らない下級貴族はともかく、上の方に話が行った時点で、捕縛とかではなく『丁重にお迎えして、御滞在戴く』ための身柄確保になるんだろうとは思うけど、そういうのは御遠慮したい。なので、早くドリスザート国内から出るため、それまでの進行方向である大陸の内陸部方面、つまり東方ではなく、国境が近い南方に進路を変更したのである。

所以這個國家尤斯拉爾是多里斯札特的鄰國,同時仍然是布蘭科特的鄰國。嘛,兩國大概也不會伸手到他國去,所以可以放心。

だから、この国、ユスラル王国は、ドリスザートの隣国であり、相変わらず、まだブランコット王国の隣国でもある。まぁ、どちらの国も、他国にまでは手を出せないだろうから、安心だ。

「這次改變作戰計畫。照前次說明執行!」

「今度は作戦変更です。先日の説明通りで行きますよ!」

是的,上回因為太倉促沒想周到。只是在旅館發呆不會交到朋友,就算要找工作,在昂貴的旅店打雜也顯得不合常理。通常會租便宜房或住人家,尤其像被當成未成年人的我……。

そう、前回は、急なことで考えが足りなかった。宿でぼうっとしていても知り合いは増えないし、どこかで働くにしても、高くつく宿屋暮らしで下働きとか、明らかに不自然だ。普通は、安い部屋を借りるか、住み込みだろう。特に、未成年だと思われる私だと……。

而且,到這個年紀,不是指外表年齡而是真實年齡,整天跟真正的孩子們混在一起做單調勞動,精神上會很吃不消。

それに、この歳になって、いや、実年齢のことだよ、実年齢。とにかくこの歳になって、本当の子供達に混じって一日中単純作業、というのも、キツいものがある。精神的に。

於是想起了初心。

そこで思い出したのが、初心である。

來到這個世界時,我當時打算怎麼做來著?

この世界に来る時、私はどうしようと思っていた?

對啊,『用得到的作弊能力,過輕鬆悠閒的生活』。於是我想到了『藥水店』。

そう、「貰ったチート能力で、楽ちんでのんびりした生活を」、だ。そして考えた、『ポーション屋』。

知道這個世界沒有魔法藥後,一度放棄了夢想中的藥水店。

この世界には魔法薬がないと知って、一度は諦めた、夢のポーション屋。

不過,我在這個世界已經生活四年半,現實中也累計單身二十七年,對這個世界已經像個老手了。所以不是要做『不可能效果的藥』,只要是『存在也不會奇怪程度的效果』的藥就完全沒問題。

しかし、この世界歴4年半、彼氏いない歴通算27年目のこの私、既にこの世界のことについてはプロ並みである。なので、「あり得ない効果の薬」ではなく、「あっても全然おかしくない程度の効果の薬」であれば、全く問題ない。

租個小店,賣在常識範圍內有效且價格良心的藥品,由美少女和幼女經營的藥鋪。沒錯,『香織的工作室』、『香織藥局』就是這樣!

小さな店舗を借りて、常識の範囲内でよく効く薬を良心的な価格で売る、美少女と幼女が経営する薬屋。そう、『カオルのアトリエ』、『カオル・ファーマシー』である!

效果跟說明書寫的一樣且成本為零,永遠都是零。『永遠的零』,根本找不到會輸給對手店的理由。

効能書きの通りの効果が確実にあり、そして原価がゼロ。いつまで経ってもゼロ。『永遠の0』である。ライバル店に負ける要素が見当たらない。

為了不讓人懷疑沒在購買素材,就讓艾米爾和貝兒當素材採集員。兩人還會接受普通狩獵、採集以及獵人公會的委託,兼作修行、賺生活費、蒐集情報以及擴大交友圈。

素材を購入する様子がないと怪しまれるから、エミールとベルを素材採取要員として雇っていることにする。ふたりには、それだけではなく普通の狩りや食材収集、その他ハンターギルドの普通の依頼等も受けて貰い、修行兼生活費稼ぎ兼情報収集兼交友関係の拡大に努めて貰う。

我和他們的關係就說成是偶然認識的戀人獵人,並讓他們在店裡寄居。

私との関係は、たまたま知り合った恋人同士のハンター、ということにして、お店に間借りさせてあげている、ってことにする。

羅蘭德和芙蘭塞特?不認識喔。

ロランドとフランセット? 知らないよ。

不過這樣說又太可憐了,就說他們是不認識的人,萬一有事就雇他們護衛。兩人會像普通客人那樣住在旅館,最自然不過。

いや、そう言っちゃ可哀想か。一応、知らない人達、ということにして、何かあった場合には護衛に雇う、ということにしよう。ふたりには、普通に宿屋に泊まって貰う。それが一番自然だからね。

多里斯札特那個地方小城裡的一瞬事件還完全沒傳開。頂多只有數十秒,附近能看清的人也不過十來個,而且那裡的人不可能比我們更早離開這個國家。

ドリスザートの地方都市での一瞬の出来事は、まだ全く広まっていない。たかだか数十秒間の出来事だったし、近くではっきりと見た目撃者もせいぜい十数人だ。それに、あそこにいた人で、私達より早くこの国に移動できた者がいるはずがない。

再說,對於隔了一個國的巴爾莫亞來說,多里斯札特和尤斯拉爾那邊,四年前的事件已被『女神的顯現』這條大新聞蓋過,前座的使者之類幾乎沒人在談。知道實情的上層也應該沒散播資訊……。

また、バルモア王国からは国をひとつ挟んだ遠方であるドリスザートや、この国、ユスラル王国あたりでは、4年前の事件は「女神の顕現」というビッグニュースが全てを塗り潰し、前座の御使い様のことなどほとんど話題にはなっていないはずだ。事実を知っている上層部も、情報は流していないはずだし……。

因此這件事很可能被當成吹牛、誇張或誤會,傳聞會自行消散。即使傳到上層,也會在國內搜尋或往被認為是進行方向的東方去查找。

なので、今回の件は、法螺(ほら)か誇張、もしくは何かの間違いくらいに思われて、噂が立ち消えする可能性が高い。万一上層部まで話が流れたとしても、国内で捜索するか、進行方向と思われる東方を探すだろう。

……也就是說,這邊不會被盯上。

……つまり、こっちはノーマーク、というわけだ。

而且我也不覺得有人會特地把那些事傳到他國去。

そして、それらの件をわざわざ他国に広めるとは思えない。

結論是:在這個國家,我們算是安泰無虞。

結論。この国では、私達は安泰である、ってことだ。

而且明天就要到達這個國家的王都利特尼亞了。

そして明日は、いよいよこの国の王都、リテニアに到着だ。

沒錯,要低調經營店舖還是得選人口多、各色人等混雜的王都。要藏葉子就進森林,要在人群中混淆身分就去國內最混亂的城市,王都無誤!

そう、目立たないようにお店をやるなら、やはり人口が多くて雑多な人々の坩堝(るつぼ)である、王都が一番だ。木の葉を隠すなら森の中、人間が紛れるなら、国内で最も住民達が混沌としている街、王都一択!

「那麼,明天就照計劃行動!」

「では、明日は手筈(てはず)通りに!」

「……真的沒問題嗎?」

「……本当に大丈夫なのか?」

「真讓人擔心啊……」

「心配ですねぇ……」

羅蘭德和芙蘭塞特你一言我一句那樣說,但這次一定沒問題!

ロランドとフランセットが口々にそう言うが、今度こそ大丈夫!

「真囉嗦,好啦沒問題!從明天起可以好好睡在真正的床上,先好好享受最後的野營,快點睡吧」

「しつこいなぁ、大丈夫だって! 明日からはずっと、ちゃんとしたベッドで眠れるから、最後の野営をじっくり味わって、さっさと寝ようよ」

我這麼說,羅蘭德和芙蘭塞特用瞪眼看著我。

そう言った私を、ロランドとフランセットがジト目で見ていた。

嗯,雖說野營,但我把那張『男爵家用的床』拿出來,和蕾耶特一起鑽進去用。說真的,這張床真是好用,已經陪我四年半了……。

うん、まぁ、野営とはいっても、私は例の『男爵家のベッド』を出して、レイエットちゃんと一緒に潜り込んでいるからね。いや、ほんと、実に役に立ってくれるよ、もう4年半の付き合いになる、このベッドは……。

「王都……」

「王都だ……」

隔天,我們以既定的身分通過城門進入王都。

翌日、王都に着いた私達は、今まで通りの設定で街門を通過した。

不,若依新設定分頭入城,羅蘭德與芙蘭塞特、艾米爾和貝兒那兩組倒沒問題,但帶著蕾耶特的我恐怕會被帶去另外的房間問話,所以決定等進城後再改設定。

いや、新設定でバラバラに通ると、ロランドとフランセット、エミールとベルの2組はともかく、レイエットちゃんを連れた私は別室に連れて行かれて事情聴取をされそうな気がしたから、新設定は王都にはいってから、ということにしたのである。

嗯,沒必要自找不必要的麻煩。

うん、不必要な面倒事を背負う必要はないよね。

離開城門一段距離後分成三組,接下來直到『碰巧認識』那個事件前,彼此就算是毫無關係的陌生人。住宿也分開。

そして、通過した門から充分離れた後、3組に分離。あとは、「たまたま知り合う」というイベントまで、赤の他人である。宿も別々。

「……我不是已經說了,為什麼要住同一間旅館!」

「……と言っておいたのに、どうして同じ宿なんですか!」

「不是啊,只是隨便訂的旅館剛好有香織在那裡……」

「いや、適当に取った宿に、たまたまカオルがいただけで……」

「……我也是」

「……同じく」

羅蘭德和艾米爾這麼說,從表情看起來似乎是真的。

そう言うロランドとエミール。どうやら、表情からして、本当らしい。

話說在同一地點分開,各自隔一段時間離開、沿大街往市中心走再挑旅館,做出相似的選擇也不是奇怪的事。大家都住過我以前選的旅館,對住宿等級的習慣已經內化了……。

まぁ、同じ場所で別れて、それぞれ時間差をつけてその場を離れ、大通りを街の中心部に向けて歩いて適当な宿を選べば、似通った選択をするのも不思議はないか。みんな、今まで私が選んだ宿に泊まっていたから、何となく泊まる宿のレベルが身体に染み付いちゃっているし……。

畢竟超過一半是年輕女孩,會避開看起來太便宜或治安差的旅館,也討厭看起來飯菜難吃的地方,自稱貴族就要選相稱的旅館,但避開上級貴族或大商人會去的地方,選個氣氛好且一眼看到的旅館……唔,重複也難怪。

だって、半分以上が若い女の子なんだから、あまり安くて治安の悪そうな宿は避けたいし、料理が不味そうなところも嫌だし、貴族を名乗っていたからそれなりの宿で、でも上級貴族や大商人が泊まるようなところは外して、雰囲気が良くて、すぐに目に付いた宿……、いかん、被るのも当然か。

「撞到一樣沒辦法,但在完成認識事件之前大家都是陌生人。所以至少在這裡,不要有超過『同旅館住宿客』的接觸喔」

「被っちゃったのは仕方ないけど、知り合うイベントをこなすまでは、他人だからね。だから、少なくともここでは、同じ宿の宿泊客、という以上の接触はしないでね」

我們在沒有旅館職員或其他客人的地方小聲說了幾句後,我和蕾耶特便匆匆回到自己的房間。

宿の従業員や他の客がいないところでこそこそと会話を交わし、私はレイエットちゃんと共に、さっさと自室に引っ込むのであった。

然後四天後。

そして4日後。

我和蕾耶特坐在店裡的櫃檯前。

私とレイエットちゃんは、店のカウンターに座っていた。

嗯,這不是哪家店,是我們的店。

うん、どこかのお店じゃない。私達の店だ。

藥鋪,『蕾耶特的工作室』。

薬屋、『レイエットのアトリエ』。

叫『香織的工作室』太顯眼,容易被那個人或某些人發現,會被認為在利用使者的名義,最重要的是想讓蕾耶特覺得『這裡是蕾耶特的家』,所以選了這個名字……其實還有其他幾個原因。

『カオルのアトリエ』だと、あまりにもアレだし、あいつとかあの人とかに見つかりやすくなるし、御使い様の名を利用していると思われそうだし、そして何より、レイエットちゃんに「ここはレイエットちゃんのおうちだよ」と思って貰えるようにと、この名を選んだ。……他にも、いくつかの理由があるんだけどね。

啊,若指藥局、藥店的話,『ファーマシー』可能更合適,但出於『從小的憧憬』還是選了『工作室』,聽起來像鍊金工房,響亮又好聽。

あ、薬局、薬店という意味なら、「ファーマシー」の方が適切かも知れないけれど、そこはそれ、『昔からの憧れ』というやつで、「アトリエ」にした。錬金術の工房っぽくて、響きがいいからね。

而且叫『ファーマシー』會擔心會不會招來固定客(粉絲)。

それに、「ファーマシー」だと、常連さん(ファン)が付いてくれるか不安だ。

粉絲焦慮藥局……啊不,沒什麼。

ファン不安ファーマシー……、いえ、何でもありません。

欸,店準備得太快?怎麼租到的?

え、お店の準備が早過ぎる? どうやって借りた?

不是現代日本,沒有那些繁瑣手續,不用戶籍、印章證明,也不需要保證人。

いや、現代日本じゃないんだから、面倒な手続きとかはないよ。住民票も、印鑑証明も、保証人も要(い)らなかった。

只要付保證金和預付租金。就這樣。

ただ単に、保証金と、賃料の前払い。それのみ。

只要付了錢,不管之後倒閉、夜逃或上吊都好像與房東無關。

お金さえ払っておけば、倒産して夜逃げしようが首を吊ろうが、関係ないらしい。

……不、我不會逃也不會上吊啦!

……いや、逃げないし、吊らないけど!

所以我們去看的房仲裡,第一間因為是小孩子被看不起就早早離開,第二間看到我用錢袋露出金幣後就當成客人對待,經由那間介紹簽了這家店兼住家的契約,之前好像是雜貨店。

そういうわけで、廻った不動産屋さんのうち、1軒目は子供だからと馬鹿にされたので早々に退散し、巾着袋の金貨を見せたらちゃんとお客さんとして対応してくれた2軒目の紹介で契約した、この店舗兼住居。前は雑貨屋さんだったらしい。

是兩層樓,一樓部分是店面、倉庫、廚房、浴室、廁所等。

2階建てで、1階部分が店舗、倉庫、台所、浴室、トイレ等。

所謂浴室並沒有淋浴或浴缸,只有一個大臉盆,從廚房搬熱水來擦身而已。廁所也不是沖水馬桶,是個壺……不,我不想說出口!

浴室は、別にシャワーや浴槽があるわけじゃない。タライがあって、沸かしたお湯を台所から運んできて身体を拭く場所、というだけのことだ。トイレも、別に水洗トイレがあるわけじゃない。壺……、いや、言いたくない!

雖然有物品箱不需要倉庫,但為了對外看起來有備貨,稍擺些存貨,剩下的空間大半留著以備日後做其他用途。

アイテムボックスがあるから倉庫は必要ないけど、対外用に少しは在庫があるように見せかけて、残りのスペースの大半は、何か別の用途に使うべく、あとで考えよう。

不像雜貨店需要一大堆架子,我只留了少量陳列,騰出較寬的空間,放了一張桌子和四張椅子。陳列架上除了藥還擺了玻璃容器和擺飾,當然都是用能力做出來的賣品,而且故意把品質做得差一些。

雑貨屋と違って、陳列棚はごく少しでいいから、少し広めの空間を空けて、テーブルひとつと椅子を4脚置いてみた。そして陳列棚には、薬の他に、ガラス容器や置物等も並べてみた。勿論、能力で造ったもので、売り物。わざと質を落として造ってある。

需要經常搬運水或貨物的地方集中在一樓,二樓則作為居住空間。

水やら荷物を頻繁に運び入れる必要のあるところは1階に集中させて、2階は居住スペース。

現在只有我和蕾耶特,但很快艾米爾和貝兒就會住進來,所以房間都留好了。

今は私とレイエットちゃんだけだけど、すぐにエミールとベルが住み着くので、部屋はちゃんと空けてある。

「好,開始吧!在這家店賺錢、擴展人脈、找結婚對象!為了我的幸福,還有我們長瀬一族在這個世界的繁衍!!」

「よし、やるぞ! このお店で、お金を稼いで、知り合いを増やして、結婚相手を探すのだ! 私の幸せと、そして我が長瀬一族の、この世界での増殖のために!!」

「……雖然不太懂,但總覺得有點擔心……」

「……よく分かんないけど、なんとなく、心配だなぁ……」

蕾耶特低聲呢喃。

そして、レイエットちゃんがぽつりと呟いていた。

「我得好好負起來才行……」

「私が、しっかりしないと……」

那是什麼啦!!

何だよ、それ!!