首頁 目錄

ポーション頼みで生き延びます!

49 綁架

「怎麼了?」

「どうした?」

羅蘭德和弗蘭塞特準備和大家一起吃晚餐,從房裡出來時,發現艾米爾和貝爾在卡奧魯的房門前徘徊。

皆と一緒に夕食を摂ろうと、ロランドとフランセットが部屋から出ると、エミールとベルがカオルの部屋の前でうろうろしていた。

「啊、不,卡奧魯小姐……無論怎麼敲門就是沒人出來……」

「あ、いえ、カオルさ……、カオルが、いくらノックしても出て来ないので……」

艾米爾急忙改口,雖然旁人不多但不能大意。

エミールは、他の者がいないとはいえ油断は禁物と、カオルの呼び方を慌てて訂正した。

「她可能睡得很熟、或是去洗手間了,還是先下樓已經開始吃了……先下去看看吧。」

「熟睡しているか、お手洗いにでも行っているか、それとも先に1階に降りて、既に食事を始めているか……。とりあえず、下に降りよう」

羅蘭德說不能突然破門而入,說著便往樓梯走去,其他三人只好跟上。

いきなり鍵を壊して乱入するわけにも行かないため、そう言ってさっさと階段に向かうロランドに、仕方なくついていく他の3人。

「有沒有看到同伴?」

「連れを見なかったか?」

羅蘭德下到一樓詢問旅館的人,櫃檯的阿姨立刻回答。

1階に降りたロランドが宿の者に尋ねると、受付のおばさんが即答してくれた。

「啊,是黑髮的女孩吧?她拿了房間後就立刻出門了。」

「ああ、黒髪の女の子だね? 部屋を取った後、すぐに出掛けて行ったよ」

「哎——!」

「「「「えええええ~っ!」」」」

貪吃又算得清帳目的卡奧魯不可能連已經和房費一起付過的晚餐都放鴿子。就算出去散步,也一定會在晚餐時間前回來。大家都知道卡奧魯是這種人。

食い意地が張っている上にお金には結構細かいカオルが、宿賃と一緒に代金を支払い済みの夕食をすっぽかすわけがない。散策に出掛けたとしても、夕食の時間までには絶対に戻る。カオルはそういう子であり、勿論みんなはそれを知っていた。

也就是說,她沒能按預定時間回來,肯定發生了什麼問題。

ということは、予定していた時間に帰れない、何らかの問題が発生したということであった。

「出去!」

「出る!」

羅蘭德一邊把房門鑰匙拍到櫃檯上說著,艾米爾也跟著一起。

そう言って部屋の鍵をカウンターに叩き付けるロランドと、それに続くエミール。

鑰匙只有一把一把分配,於是女方也跟著男方衝出了旅館。

鍵は1つずつしか渡されていないので、女性陣はそのまま男性陣に続いて宿を飛び出した。

接下來該怎麼辦……

さて、どうしようか……。

這裡似乎是城裡貧民區某家店地下的密室。

ここは、街の貧民街の1軒の地下にある、隠し部屋らしい。

一角被木料隔成籠子,裡面關著四個孩子,包括我在內,大概從五六歲到十歲左右。

その一角が角材で仕切られて檻(おり)になっており、5~6歳から10歳くらいまでの、私を入れて4人の子供達が囚われていた。

『……我快二十歲了,但別這樣細問我!』

……私はもうすぐ20歳だけど、そこは突っ込むな!

哦,我把來到這個世界的那天當作『十五歲生日』來算,每年都會自己慶祝。自己一個人。因為如果邀人來會被問幾歲,所以生日就保密了。

あ、私は、この世界に降り立ったあの日を「15歳の誕生日」ということにしている。ちゃんと毎年、お祝いもしてるよ。ひとりだけで。人を招くと、何歳の誕生日か聞かれるだろうから、誕生日は内緒にしている。

說了也先不提,總之先想想該怎麼辦。

と、それは置いといて、とりあえずどうしようかな。

這個地下密室雖小但分成兩間,樓梯下來的是稍大的房間,放著一張較大的桌子、五六張椅子、還有櫥櫃和幾個木箱。另一半則被堅固的木格子隔成牢籠……有點像和式的囚室,剩下那半邊則只有一張小桌和一把椅子。

この地下の隠し部屋は、小さいながらも2部屋に別れていて、階段を降りたところが、やや大きめのテーブルひとつと椅子が5~6脚に、戸棚といくつかの木箱がある程度の小さな部屋。そしてこの部屋が、半分が木製の頑丈そうな格子で仕切られた牢……、そう、座敷牢みたいな感じのやつで、残り半分の部分に小さなテーブルと椅子が1脚。

房間裡除了我們這些被抓的人,還有一個二十歲上下的看守坐在椅子上發呆。

部屋の中には、私達捕らわれ組の他に、20歳前後くらいの見張りの男がひとり、その椅子に座ってぼんやりしている。

但在考慮接下來要怎麼做之前——

でも、これからのことを考えるより先に。

唔唔……

「ううぅ……」

對,被抓的時候也許被粗暴對待,從剛才起一直抱著左肩疼得皺眉的是這裡年紀最小、估計五六歲的女孩。或說是幼女吧?

そう、捕らえられる時に手荒く扱われたのか、さっきから痛そうに左肩に手を当てている、この中で最年少と思われる5~6歳くらいの少女。いや、幼女、か?

可愛的小女孩受苦,怎能坐視不理!

可愛い女の子が苦しんでいるのは、見逃せないよ!

不是說長得不可愛的女孩就可以無視啦,真的不是!

いや、可愛くない女の子なら見逃してもいい、ってわけじゃないけどね。いや、ホント!

那麼,先做點什麼吧……

で、とりあえず……。

「呀!」

「きゃ!」

把右手伸進幼女的衣領,輕撫她痛得皺著的左肩……同時在掌心生成了治癒藥水。

幼女の襟首から右手を差し入れて、痛そうにしている左肩をなでなで。……掌に治癒ポーションを生成しながら。

然後用左手壓在她衣服上,朝籠外那個坐著的男人揮了揮手臂。

そして左手で服の上から手を当てて、檻の外で座っている男に向けて腕を振った。

「痛痛飛走~!」

「痛いの痛いの、飛んでけ~!」

「哇!」

「ぎゃっ!」

接著傳來那男人的悲鳴。

そして上がる、男の悲鳴。

「飛走~!」

「飛んでけ~!」

「啊啊!」

「ぎゃあ!」

「飛走啊──!」

「飛んでけえぇ!」

「啊啊啊──!」

「ぎゃああぁ!」

那男人從椅子上站起,臉色大變對我怒吼。

男は椅子から立ち上がり、血相を変えて私を怒鳴りつけた。

「你——你做了什麼!」

「て、てめぇ、何をしやがった!」

『呵呵,嚇到了嚇到了。』

ふふ、驚いてる驚いてる。

沒什麼,只是在他身上稍微生成了一點會強烈刺激痛覺的藥品罷了。

なに、痛覚を強烈に刺激する薬品をほんの少し、体表面に生成してあげただけだ。

「欸?不,沒做什麼啦?這孩子在疼,撫摸她、念個小法術讓她轉移注意而已,像這樣。」

「え? いえ、別に何も? この子が痛がってるので、撫でてあげて、気が紛れるようにお呪(まじな)いをしてあげてるだけなんですけど? ほら、こんな感じで。

「痛痛飛走~!」

痛いの痛いの、飛んでけ~!」

「呃哈!停、停下,不立刻停下的話……」

「ぐはぁ! や、やめろ、すぐにやめないと……」

說著,那男人握緊了劍柄。

そう言いながら、剣の柄を握る男。

我對那人溫柔地笑了笑。

そして私は、その人に優しく微笑みかけてあげた。

「欸,那個可以嗎?還有種『劍尖、劍尖,飛走吧~』的咒語喔……念了的話,會把拿劍指向人的劍反刺回去……」

「あれ、いいのかなぁ? 『剣先剣先、飛んでけ~!』って呪文もあるんだけどなぁ……。そのお呪いを唱えると、剣を突き出した人自身にぐっさりと……」

「啊……啊啊啊──!」

「ぎ……、ぎゃああああぁ!」

『啊,跑了。』

あ、逃げた。

「不會痛了……」

「痛くない……」

女孩一臉茫然地抬頭看著我。

女の子が、きょとんとした顔で私の顔を見上げていた。

然後露出了燦爛的笑容。

そして、にぱっ、と浮かんだ笑顔。

『嗯嗯,對女孩來說笑容果然是最好的。』

うんうん、女の子には、やっぱり笑顔が一番だね。

「怎麼回事!」

「何事だ!」

推門進來的是看起來像誘拐團首領的男人。

ドアを開けてはいってきたのは、誘拐団のリーダーらしき男。

不是把我等人抓來的那四個,而是留在這裡待命的人。大約三十歲上下,看起來相當正經,長相普通。

私を誘拐した4人ではなく、ここで待機していた人。30歳前後で、割と真面目そうに見える、普通の人。

畢竟就算是黑幫,粗暴張揚的通常也是下頭,上層的人看起來反而很普通,私底下也會挺正常。

まぁ、ヤクザや暴力団でも、粗暴だったり粋がったりするのは下っ端だけで、上の方の人は一見普通に見えるらしいし、仕事以外では結構普通に振る舞うらしいからね。

也是啊,不會去對太太的媽媽友瞪眼或是對女兒的朋友裝酷,無論多大勢力也不會那樣做。

まぁ、そりゃそうか。奥さんのママ友にガン付けたり、娘の友人にメンチ切ったりはしないよね、いくら暴力団でも。

只是眼神很銳利……說眼神的事還是算了,他大概不想被我這樣評論。可惡。

ただ、目付きは鋭く、……目付きの話はやめよう。多分、私には言われたくないだろうから。くそ。

進來的只有首領一人,剛剛的看守怕得沒跟來。

この部屋にはいってきたのは、リーダーの人、ひとりだけ。さっきの見張りの人は、怖がってついて来なかったらしい。

「欸?不,沒什麼?就是那個睡著的看守突然一驚跳起來,然後衝出房間了……」

「え? いえ、何も? 寝ておられました見張りの人が、何やら急にビクッ、となって飛び起きて、部屋から飛び出て行かれただけですけど……」

我輕握雙手放到嘴前,擺出所謂賣萌的姿勢說道。我一直想試一次,當然是在沒認識的人面前,不然會被覺得怪或被笑『不適合』『很噁心』。

両手を軽く握り、口の前で合わせて、そう言ってみた。いわゆる、ぶりっ娘(こ)ポーズである。一度、やってみたかったのだ。勿論、知り合いがいない時に。でないと、気味悪がられるか、笑われるから。「似合わない」、「不気味だ」って。

『──閉嘴啦!』

……うるさいわ!

「可惡,那傢伙睡糊塗了……」

「くそ、あの馬鹿、寝ぼけやがって……」

說完首領又走出房間。

そう言って、リーダーの男性は再び部屋から出て行った。

嗯嗯,他們在另一間房自己去吵吧。

うんうん、向こうの部屋で、勝手に揉めていてね。

「大家沒受傷吧?」

「みんなは、怪我とかしてない?」

除了還窩在我懷裡的女孩,另外兩個都搖頭表示沒事。

まだ私の腕の中にすっぽりと収まっている少女以外のふたりは、ふるふると首を振った。

「不用擔心,會沒事的。救援很快就會來。」

「心配しなくても大丈夫だからね。そのうち、助けが来るから」

「……救援?」

「……助け?」

一個約十歲的女孩抬頭看著我問。

10歳くらいの女の子が、私を見上げながら尋ねた。

「嗯。那之前就放輕鬆等著吧,」

「うん。まぁ、それまで、のんびり待っていようよ。

「啊,要不要玩點遊戲?玩法很簡單,很快就懂了!」

あ、何かゲームでもする? 遊び方は簡単だから、すぐ分かるよ!」

若願意,其實呼救並不難。

その気になれば、助けを呼ぶのはそう難しいわけじゃない。

如果在這棟樓上空製造像那場戰鬥那樣的爆炸,或生成金色雲柱,羅蘭德和弗蘭塞特肯定會立刻發現。

この建物の上空で、あの戦いの時みたいに爆発を起こしたり、黄金色に輝く雲の柱を生成したりすれば、ロランドとフランセットはすぐに気付くだろう。

但現在還太早不能那麼做。

でも、それをやるのは、まだ早い。

因為背後的黑手還沒現身。

なぜなら、まだ黒幕達が登場していないから。

所謂美少女誘拐團……這名稱的『美少女』不可省略,總之我不相信現在在場的這五個相對年輕的男人就是全部。

美少女誘拐団が、……ここ、『美少女』の文字は外せないよ、とにかくその『美少女誘拐団』が、今ここにいる、比較的若い5人の男だけだとは思えない。

或許執行的人真只有這五個,但要把被綁走的女孩運送、斟酌買家,並把她們從這座城郭都市塞里納斯帶出去,光靠這幫人肯定人手不足。一定有商人、有力者或犯罪組織做後盾,帶頭的人在背後操控。這種情節在時代劇裡常見,肯定沒錯!

いや、実行犯はこの5人だけかも知れないけれど、誘拐した女の子達を輸送したり、売り先を探したり、そして城郭都市であるここ、セリナスから運び出すための伝(つ)手(て)を確保するには、多分この連中だけでは役者不足だ。商人なり有力者なり犯罪組織なり、バックというか、黒幕がついている。それが、時代劇の定番だ。間違いないよ!