ポーション頼みで生き延びます!
再見了,王都——待到再次相見之日!
醒來一看,發現自己在王都的旅店裡。
目が覚めると、そこは王都の宿屋だった。
嗯,雖然並沒有喝酒,但似乎玩得很開心,累壞了。久違的旅店床,睡得很沉。
うん、別にお酒を飲んではいないけど、結構はしゃいで、疲れていたらしい。久し振りの宿屋のベッドで、熟睡。
艾德等人在旅店定下來後,佛蘭把馬匹帶到旅店的馬廄拜託人照料。五匹馬不需人命令,憑直覺跟在佛蘭後頭過來了。真是方便啊。
エド達は、宿が決まった後、フランが宿の厩舎に連れて行って世話を頼んでくれたらしい。何もしなくても、状況を察してフランのあとをついて来てくれる5頭の馬。いや、便利だねぇ。
不過,一個只是走路什麼也不做的騎士風少女,身後卻跟著五匹馬一溜煙。
でも、何もせずに歩く騎士風の少女と、その後をぞろぞろとついて歩く5頭の馬。
看到那一幕的人,一定嚇一跳吧。
それを見た人、さぞかしびっくりしただろうなぁ。
看來我起得最晚,其他四人已經換好衣服、洗漱完畢。
私が一番起きるのが遅かったらしく、既に他の4人は着替えも洗面も済ませていた。
……叫醒我啊!
……起こしてよ!
還有,大家為什麼圍成一圈盯著我的睡臉!
それと、どうしてみんなで私の寝顔を見ていたの、ぐるりとベッドを取り囲んで!
是在辦女性睡顏欣賞會嗎!
女性の寝顔鑑賞会か!
不過也沒關係啦,倒也無所謂。
いや、いいんだけどね、別に。
畢竟野營時大家是亂睡,睡臉或睡醒的樣子平常就常被看見。
野営の時は雑魚寝だし、寝顔や寝起きの顔くらい、いつも見られているから。
但這種情況有點討厭。我又不是表演品!我要收取鑑賞費!
でも、この状況は、ちょっと嫌だ。見世物じゃないんだからね! 鑑賞料取るよ!
……但想到這幫傢伙可能會高興地付錢,反而有點可怕。
……この連中なら、喜んで払いそうな気がするのが、ちょっと怖い。
吃過飯、準備好後,便趕緊出發。
食事して、準備して、さっさと出発。
旅店周圍沒有任何可疑的氣息,看來傳令還沒到。
宿の周囲におかしな気配はなかったので、まだ伝令は到着していない模様。
大概晚上傳令也會睡吧。靠著星光行軍既消耗又效率低,與其如此,不如在夜裡好好休息,為隔日做準備來得妥當。
多分、夜は伝令も寝ているだろう。星明かりの中を移動するのは、消耗するだけで効率が悪い。そんなことをするくらいなら、夜はゆっくり休んで、翌日に備えた方が遥かにマシだ。
也就是說,從昨晚傍晚到現在這段並不算損失,距離差依然存在。那麼不用勉強提高移動速度吧。憑這成員和艾德他們,再加上有藥水,正常悠閒地前進也比沒有替換馬的傳令來得快。
ということは、昨日の夕方から今までの分はロスタイムにはなっておらず、距離差はそのままか。ならば、そう無理をして移動速度をあげなくても大丈夫かな。このメンバーとエド達、そしてポーション付きならば、普通に余裕を持って進んでも、換え馬のない伝令よりは移動速度が速い。
出了這個國家後,野營次數會減少,可以住城鎮的旅店或連住幾日,真正成為所謂的『諸國漫遊之旅』。
この国を出れば、野営の回数は減らして、町の宿屋に泊まったり、連泊してしばらく滞在したりと、本当の「諸国漫遊の旅」らしくなる。
糟了,我整個人都開始興奮起來了!
いかん、オラ、ワクワクしてきただ!
好,撤離!
よし、脱出!
「好,太好了,在邊境發現了卡奧魯大人!待會要獎賞那檢查站的人,
「よし、よくぞ国境でカオル様を発見した! 後程、その検問所の者共には褒美を取らす。
那麼,她們大概何時會抵達王都呢?」
それで、王都へ到着されるのはいつ頃になりそうだ?」
傍晚,王宮的謁見廳。
夕方の、王宮、謁見の間。
在聽取傳令警衛的報告後,國王滿臉喜色,王太子費爾南站在一旁。
伝令の警備兵からの報告を受け、喜色満面の国王と、側に控える王太子フェルナン。
然而作為報告者的傳令,面色並不好。
しかし、報告者である伝令の顔色は優れなかった。
「那、那個,說不太清楚……」
「は、それがその、はっきりせず……」
「嗯?既然會使用各邊境檢查所準備的馬車,如果知道出發時間,大致上可以推算吧?」
「ん? 各国境検問所に用意させた馬車を使うのだから、出発時間が分かっておれば、大体の目安はつくであろう?」
「那、那個,卡奧魯大人一行沒有使用馬車,而是一直騎在各位的坐騎上……」
「そ、それが、カオル様御一行は、馬車を使われず、皆様方の乗馬に乗られたままで……」
國王的指摘使傳令難以啟齒地回答。
国王の指摘に、言いにくそうに答える伝令。
「什麼!嗯,也許是不想把自己的愛馬讓給他人。有些人很愛惜自己的馬,這也沒辦法……那麼,那樣的話,大約什麼時候能到?」
「何! まぁ、愛馬に他の者を乗せたくなかったのかも知れんな。自分の馬を大事にする者の中には、そういう者もおる。仕方ないか……。で、それなら、いつ頃の到着になりそうか?」
「在我出發後不久,就被她們以相當快的速度超過,之後也未再相遇……」
「は、私の出発後すぐに、かなりの早駆けで追い抜かれ、そのまま出会うことなく……」
「什、什麼!」
「な、何だと!」
「不、不,那樣的速度不可能一直跑到王都,那樣馬匹會很快累垮。所以她們之後要麼在某處離開主路休息,要麼馬累垮困住了……我不清楚那一帶情況,所以對到達時間難以預測……」
「あ、いえ、あのような速さで王都まで走れるはずがございません。それでは、馬がすぐに潰れてしまいます。ですから、あの後どこかで街道から外れて休憩を取られたか、馬が潰れて立ち往生なさったか……。そのあたりが分かりませんので、到着時期の予測は、ちょっと……」
「啊,原來是這樣」
「ああ、そういうことか」
一瞬慌張的國王如釋重負,坐了下來。
一瞬慌てた国王は、安心したように、浮かしかけていた腰を下ろした。
然而費爾南臉色不佳,並從旁插話。
しかし、フェルナンの顔色は悪かった。そして横から口を挟んだ。
「這種推測,有沒有把卡奧魯帶了大量治癒、恢復藥劑的可能也考慮進去?」
「その推測は、カオルが治癒・回復のポーションをたくさん持っている、ということも考慮してのものなのか?」
「「啊……」」
「「あ……」」
國王與傳令都愣住了。
絶句する、国王と伝令。
是的,這四年多以來,有人指出卡奧魯似乎有個『看不見的包包』,而且裡面似乎可以裝下任何東西、無上限,這在『研究卡奧魯大人的人們』之間已有所議論。
そう、この4年以上の間に、カオルが何やら「見えないバッグ」を持っているらしいこと、そしてその中には何でも、いくつでもはいるのではないかということが、『カオル様研究家』達の間で指摘されていた。
在對阿里戈帝國的戰役中就有不少無法以常理解釋的逸事;甚至有人曾不經意看到卡奧魯從空中取出東西。
あの対アリゴ帝国戦の時のエピソード等、そうでないと説明がつかない話がいくつもあったし、うっかりなのか気にもしておられないのか、カオル様が空中から物を取り出されるところを見た、という者も存在する。
把珍貴的藥劑用在馬身上這種事,普通人想都想不到。
貴重なポーションを馬に使う、ということなど、普通の者には考えもつかない。
但對方是那位『卡奧魯大人』,實在難以稱之為『普通』……。
しかし、相手は、あの『カオル様』である。到底「普通」とは言い難い……。
「召集全部衛士!在王都內搜索,並向卡奧魯大人曾經通過的道路與內陸方向的道路派出搜尋隊,快!費爾南,為以防萬一,去那家食堂!」
「衛士を全て集めろ! 王都内の捜索、そしてカオル様が通過された街道と、内陸方面の街道に、捜索隊を派遣しろ、急げ! フェルナン、念の為、例の食堂へ行け!」
侍從們慌忙奔走,費爾南也沒回話就衝了出去。
控えていた者達が大慌てで駆け出し、フェルナンもまた、返事をすることさえなく駆け出した。
「唉,確實,昨晚有一位說是卡奧魯姊姊的人來過喔?」
「はぁ、確かに夕べ、カオルちゃんのお姉さん、って人が来られましたけど?」
「什、什麼!」
「な、何だと!」
先前糾纏卡奧魯的那個叫費爾的男人跑來逼問卡奧魯是否來過,店主便爽快地那麼回答。這正是卡奧魯預料到的情況,她事先指示店主如此應對。
以前カオルに付きまとっていた、あのフェルとかいう男がやって来て、カオルは来なかったか、と問い詰めてきたため、店主は実にあっさりとそう答えた。こうなることを予想していたカオルが指示していた通りに。
不過費爾南沒放過這點。他想到,那個說從未見過卡奧魯的姊姊,不可能知道這家店的存在。
しかし、フェルナンは見逃さなかった。あれからカオルと会っていない姉が、この店のことを知っているはずがない、ということを。
『那麼,果然那個人是卡奧魯本人……』
(ならば、やはりアレは、カオル本人……)
「說真的,我嚇了一跳。剛好有個客人進來長得和卡奧魯一模一樣!
「いやぁ、驚きましたよ。たまたまはいってきたお客さんが、カオルちゃんそっくりで!
我們店裡的人竟然情不自禁地抱了上去,鬧得一團騷動!」
もう、うちのヤツなんか、思わず抱きついちまいましてね、大騒ぎになっちまいましたよ!」
「咦……」
「え……」
「然後細問之下,竟發現她是卡奧魯的姊姊。對方也很驚訝,沒想到她剛好走進的是妹妹曾住過、並且當過住店員的店。之後店裡就辦起了大型歡迎會,鬧得很熱鬧。」
「そんで、よく話を聞いてみれば、何とカオルちゃんのお姉さんってことが分かりましてね。向こうも驚いてましたよ、たまたま食事にはいった店が、妹さんが住み込みで働いていた店だったなんて。その後はもう、店を挙げての歓迎会で、どんちゃん騒ぎですよ」
「…………」
「…………」
本以為抓到確證,卻在一瞬間化為烏有。
せっかく確証を掴んだと思ったのに、一瞬で霞と消えた。
要是我當時在現場就好了……。
その場に自分が居れば……。
即便這麼想,既然當時沒在場也沒辦法。
そう思っても、居なかったものは仕方がなかった。
「姊姊有沒有說接下來的行程或要去的地方?」
「姉(あね)君(ぎみ)は、これからの予定とか、行き先とか、何か言われていなかったか?」
對費爾南的問話,店主想了會兒後,嗯了一聲。
フェルナンの問いに、店主はしばらく考え込んだ後、ああ、と声を立てた。
「她沒說要去哪,但當我告訴她卡奧魯似乎受了傷被逼離王都時,她大為憤怒……,嗯,這也理所當然。
「行き先とかは何も言われてなかったですが、カオルちゃんが、怪我をして王都を追われたらしい、ということをお伝えしたところ、えらくお怒りになって……。まぁ、当たり前ですわな。
然後她露出可怕的表情,低聲喃喃著『騙人的那些傢伙!』『絕對不會原諒你們!』之類的……。用那種像卡奧魯的眼神做出那種表情,孩子都會被嚇哭,真的!」
そして何やら怖い顔で、『騙したな、あいつら!』とか、『絶対に許さない!』とか呟いておられたような……。カオルちゃん似のあの眼であんな顔をされたら、子供が泣き出しちまいますよ、いや、本当に!」
聽到這話,費爾南臉色頓時蒼白。
それを聞いて、蒼白になるフェルナン。
對於所謂『那些傢伙』,他心裡有數,實在太多了……。
『あいつら』という相手に、心当たりがあった。あり過ぎた……。
「那、那、卡奧魯,不,姊姊現在在哪裡?」
「で、か、カオル、いや、姉君は、今どこに?」
費爾南帶著些微顫抖的聲音如此問道。
若干震え声で、そう尋ねるフェルナン。
「嗯?她的同伴好像在某處訂了旅店……」
「さぁ? 連れの人が、どこかに宿を取っていたかと……」
費爾南一聽便不作道謝,轉身離開食堂。
それを聞くなり、礼も言わずに食堂を後にするフェルナン。
「哼,只要你還隱瞞自己是王子,在我眼裡你就是個纏著卡奧魯的惡棍。讓那孩子不能在這城裡生活的元兇,我絕對不會放過你!」
「けっ、自分が王子だということを隠している限り、俺にとっちゃあ、お前はカオルちゃんに付きまとう、ただの悪党だ。あの子がこの街にいられなくなった元凶、決して許すもんかよ!」
店主按卡奧魯事先叮囑的標準答案回答,帶著苦澀的表情這麼撇嘴道。
カオルが、きっとあいつが嗅ぎ付けて来るから、と言って教えておいた模範解答の通りの受け答えをした店主は、苦々しげな顔で、そう吐き捨てた。
費爾南朝旅店奔去。旅店這種地方其他人肯定已經先查過了。而費爾南去查的那些旅店,盡是貴族或大商人會住的高檔旅館。
フェルナンは、宿屋に走った。宿屋など、他の者が真っ先に調べているに決まっているのに。そして、フェルナンが調べた宿屋というのがまた、貴族や大商人が泊まるような高級宿ばかりであった。
不,照理說,卡奧魯一行中有一半以上的人應該會住那種旅館──王兄、他的未婚妻、那位拯救國家的大英雄,以及女神大人。
いや、本来であれば、カオル一行のうち過半数の者は、そういう宿に泊まる顔触れであった。王兄、その婚約者にして救国の大英雄、そして女神様。
然而,那個卡奧魯絕不會住那種旅館。而且在出發時的討論中已經把這點傳達給其他人,佛蘭不會選那種住宿。
しかし、あのカオルが、そんな宿に泊まるわけがない。そして出発直後の話し合いで他の者にもそれはきっちりと伝えてあるので、フランセットがそういう宿を選ぶはずもない。
因此,費爾南的行動成了徒勞,顯示他仍未理解那個叫『卡奧魯』的人。
そのため、フェルナンのその行動は、未だに『カオル』という人間のことを理解していないがための無駄足に終わった。
「那麼,她們是清晨出發了嗎?」
「では、早朝に発った、ということか?」
「是!」
「は!」
王都內的搜尋仍在繼續,但從完成旅店調查者的報告來看,卡奧魯大人一行應該是在清晨離開王都的。
王都内の捜索はまだ続けられているが、宿屋の調査を終えた者からの報告により、どうやらカオル様御一行は、早朝に王都を発ったものと思われた。
報告僅指出他們好像已撤離旅店;若要繼續停留,通常會續住同間。雖不能完全排除他們因不喜歡那旅店而換到別處繼續滯留,但機率很低。
宿を引き揚げたらしい、という情報のみであったが、滞在を続けるなら、そのまま連泊するのが普通である。あの宿が気に入らず、他の宿屋に替えて王都滞在を続ける、という可能性が全くないわけではないが、その確率は低かった。
「公路追蹤隊的情況如何!」
「街道の追跡隊はどうか!」
「受命時已是傍晚,因此進行了緊急召集、下令與分組。若在無月的黑夜出發,恐怕馬匹會受傷而無法追蹤,故出發定於翌日清晨天亮後……」
「は、御指示を戴きましたのが既に夕刻でしたため、緊急呼集と命令、組分け等を行いました。月のない暗夜に出発させては、馬が負傷して追跡不能となることが考えられますため、出発は明朝、明るくなってから、と……」
「唔唔,這樣將整整延誤一天,但也沒辦法……」
「うむむ、丸々1日の遅れとなるが、やむを得んか……」
國王看起來仍未放棄。
国王は、まだ諦めてはいないようであった。
他認為他們為了在傳令抵達前離開王都而拼命趕路,既然目標已達成,速度應會放慢。
王都を伝令が着く前に抜けるために、無理な強行軍を行った。ならば、目的を達成した今、速度は落ちる。そう考えたのである。
但剛打住旅店調查折返的費爾南,心裡卻隱約有所察覺。
しかし、宿屋の調査を打ち切って戻っていたフェルナンは、何となく察していた。
他心想,這回那名少女恐怕又會從自己的指縫間溜走吧。
今回もまた、少女は自分の指の間をすり抜けて行くのではないか、と。