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ポーション頼みで生き延びます!

28 戰爭

補藥的銷售順利成長。

ポーションは順調に売り上げを伸ばして行った。

卡歐爾並非特別想靠補藥發大財,但有錢後能做的事確實會變多。

カオルは別にポーションで大儲けしたいと思っているわけではなかったが、お金があるとそれなりに出来ることも増える。

卡歐爾先在平民區邊緣租了一棟帶庭院的房子。雖然有些年歲,但相當寬敞。然後讓那些曾是流浪兒、如今成為『女神之眼』成員的孩子們住進去,把他們打理得體面,盡力讓他們能夠就普通工作。

カオルは、まず平民区の外れにある庭付きの家を借りた。少し年季が入っているが、割と大きい家である。そしてそこに、元浮浪児、現『女神の眼』の構成員である子供達を住まわせた。そしてこざっぱりとした格好をさせ、普通の仕事に就けるようにと尽力した。

食堂的侍者、街上的雜務、廣場上的攤販……。

食堂の給仕、街のなんでも屋、広場で屋台…。

這些職業都比較容易收集到情報。

それとなく、情報が集まりやすい職種が多い。

攤位上賣著卡歐爾研發的類章魚燒、類鯛魚燒、類烏龍麵等,生意頗為興隆。章魚燒用的鐵板和鯛魚燒的模具都是委託工房裡的人製作的。當然,這些都是工作上的委託,有付報酬。

屋台ではカオル考案のたこ焼きモドキ、鯛焼きモドキ、うどんモドキ等が売られ、結構繁盛していた。たこ焼き用の鉄板や鯛焼きの金型は、工房のみんなに発注した。勿論、仕事として、ちゃんとお金は払った。

另外,除了補藥的販售之外,卡歐爾也暗中持續用能完全治癒的『女神之淚』進行救助活動,但那已是公開的秘密了,對於這些明顯的活動沒有人再明說什麼。

そして、ポーションの販売とは別に、完全治癒の『女神の涙』による救済活動も密かに続けるカオルであったが、公然の秘密と言うか何というか、そのバレバレの活動に対して何かを言われることはなかった。

國民對卡歐爾的感謝之情逐漸擴散,貴族和神殿等再也無法任意對卡歐爾為所欲為。

国民からのカオルに対する感謝の心はしだいに広がり、貴族や神殿等からのカオルへの理不尽な扱いが許されるような状況ではなくなっていた。

在王國內,卡歐爾的地位已然穩固。

もはや王国内でのカオルの立場は安泰なのであった。

偶爾會有可疑的人試圖接觸,但奇怪的是,喝過卡歐爾端來的茶之後,這些人往往會老實說出陰謀,因此有人會示意身邊穿便服、看似護衛或監視的人接手帶走。

たまに怪しい接触者が現れるが、なぜかカオルが出したお茶を飲んだ後は正直に企みを喋ってくれるので、護衛…もしくは見張り…についてくれているらしき平服の人に合図を出し、引き取って貰っている。

卡歐爾根本不想與軍事國家,尤其是宗教國家有任何瓜葛。

カオルには、軍事国家に、ましてや宗教国家などとは、関わる気は全く無かったのである。

然而,在國際情勢上,卡歐爾不知情的地方,局勢正悄然大幅改變中。

しかし、国際情勢には疎いカオルの知らないところで、状況は大きく変わりつつあった。

「國王陛下,帝國動了!」

「国王陛下、帝国が動きました!」

「什麼!侵攻方向是哪邊!是經由亞西德王國,還是向聖國一帶!」

「なに! で、侵攻方面はどっちだ! アシード王国経由か、それとも聖国方面か!」

國王提出疑問,前來報告的士兵以有些困惑的聲音回答。

国王の問いに、報告に来た兵士は少し戸惑ったような声で答えた。

「那、那個,是越過山脈,直接侵入我國的方向……」

「そ、それが、山脈を越えての、我が国への直接侵攻です」

「「「何だと……」」」

「「「何だと……」」」

國王與在側的閣僚們不禁驚叫。

国王も、周りに控えていた閣僚達も驚きの声を漏らした。

竟然讓重裝備的士兵越過那條險峻的山脈?

あの険しい山脈越えのルートを、重装備の兵士に越えさせただと?

連馬車都無法通行,物資要怎麼運送?

馬車も使えないというのに、物資の輸送はどうするつもりだ?

疑問連連,但既然已經越過了也沒辦法。

疑問は尽きないが、越えたというならば仕方ない。

「兵力多少?」

「兵力は?」

「大約三萬。不過其中近一萬似乎是運輸人員,半數已再度越過山脈折返,剩下約五千在拉組裝好的貨車」

「は、およそ3万。但し、その内の1万弱は輸送要員だったらしく、半数は再び山脈を越えて引き返し、残り5千は組み立てた荷車を引いているようです」

「把運完武器和拆解的貨車後被用不到的人返送了嗎。那麼,士兵兩萬,輜重輸卒五千,這樣吧……」

「武器や分解した荷車を運び終えて不要となった人夫は戻したか。では、兵士2万、輜重輸卒5千、ということか…」

立刻召開緊急會議,決定了應對方針。

すぐに緊急会議が開かれ、対応が決定された。

在東西狹長延展的巴爾莫亞王國,王都格魯亞偏東。侵攻地點在西端,是距王都最遠之處,還有時間。但拖得越久,被侵略城鎮的損害越大。預估為了徵發不足的物資,可能會做出比平時更過分的行為。

東西に長く延びたバルモア王国で、王都グルアは東寄りに位置する。侵攻地点である西端は王都から最も遠い場所であり、まだ時間はある。しかし、遅くなればなるほど、侵攻された町の被害が大きくなる。恐らく、不足するであろう物資の徴発には通常以上のことが行われると予想された。

反攻兵力四萬,輜重輸卒四千。

反撃のための兵力4万、輜重輸卒4千。

因為是在本國境內,所以補給上有利,輜重人數可以較少。與敵不同的是還能使用馬車。

自国内であるため補給に関しては有利であり、輜重の数は少なくて済む。敵と違い馬車も使える。

純粹的戰力上,要以雙倍兵力立即出擊。

純粋な戦力としては、相手に倍する兵力での即時出撃。

所謂立即,從召集到物資準備也需要數日……。

即時、とは言え、招集から物資の準備まで、数日はかかるが…。

「沒有騎兵、只有兩萬戰力……用這樣的兵力就想取勝?」

「騎馬も無く、2万の兵力…。これで勝てると思っているのか?」

閣僚之一低聲嘀咕。

閣僚のひとりが呟いた。

「不,或許還會有第二波、第三波越過山脈。畢竟一半的輜重輸卒已折返……」

「いや、まだ山越えの第2陣、第3陣と続くのかも知れん。輜重輸卒の半数が引き返しているのだし…」

「嗯,也有可能不是直撲王都,而是在西部佔據據點,慢慢準備侵攻王都。他們也可能從各地徵發馬車或緊急製造簡易馬車」

「うむ、それに、王都を目指すのではなく、西部を占領して居座り、ゆっくりと王都侵攻の準備を調えるつもりかも知れん。各地から馬車を徴発したり、簡易的なものを急造するという手もあるしな」

「幸好後方是友好國布蘭科特王國,這點讓人放心。背後不用擔心就能把兵力投向西方。布蘭科特和亞西德王國都知道如果我們失守,下一個就是他們,所以不太可能背叛」

「まぁ、後方が友好国のブランコット王国で良かった。背後は気にせず西方に兵力を出せるからな。ブランコット王国もアシード王国も、我が国が落ちれば次は自国、と解っているから、裏切りはまずあり得ないからな」

「嗯,至少這是個安心因素……」

「うむ、それだけは安心材料だな……」

基礎方針一旦確定,會議仍繼續,實務人員則為召集兵力與準備物資和馬車四處奔走。

基本方針が決まった後も会議は続き、実務担当者は兵力呼集と物資や荷馬車の準備のために駆け去って行った。

開戰了。

開戦。

雖然沒有宣戰,但外國軍隊越過國境侵入,本質上已是戰爭狀態。

宣戦布告は無いが、他国の軍が国境を越えて侵攻してきたのである。戦争状態以外の何ものでもない。

王都雖然騷動,卻沒有人表現得太過悲壯。

王都はざわついたが、皆、そこまで悲壮な表情ではなかった。

眾所周知,亞里戈帝國在軍事上很有投入,但因為被陡峭山脈半隔離,帝國財政並不富裕,人口相較也偏少。再加上跨越山脈的侵攻,無法大量運送騎兵或武器物資,其戰力難以完全發揮。

アリゴ帝国が軍事力に力を入れていることは周知のことであったが、急峻な山脈により半ば孤立したような帝国の財政はあまり豊かではなく、人口も他国に較べるとやや少ない。その上、山脈を越えての侵攻となれば騎馬も大量の武器や物資も運べず、その力も充分には発揮できないであろう。

此外,距離王都尚有充分距離。即便敵軍突破,還有充裕撤退空間。只要不在戰場現場被逮到,之後也不會被處決。征服者不會把被占領國的人民全部屠殺,為了今後稅收,只會把人們納入統治,對平民而言上頭換人而已,若不遭受掠奪也不算差別太大。

また、王都までは充分な距離がある。万一敵の進撃を許したとしても、逃げ出す余裕は充分にある。戦いの時にさえ現場に居合わせなければ、後で殺されるというようなこともない。占領した国の国民を皆殺しにするような征服者はいないのだ。以後の税収のため、新たな国民として支配下に入れられるだけであり、平民にとっては上の人が変わるだけで大した違いはない。略奪の被害さえ受けなければ。

在侵略消息傳出數日後,來自東方領地集結的兵力與主力軍從王都出發。之後西方各領主軍也會陸續會合。

侵略の報から数日後、東方の領地から集まった兵と共に王都から主力軍が出撃して行った。このあと、進撃と共に順次西方の領主軍が合流していく。

是相互移動中遭遇,還是攻擊已固守的敵方簡易陣地……在這個資訊傳遞遲緩的世界裡,要準確掌握敵情非常困難。

互いに移動中での会敵となるのか、防備を固めた敵の簡易陣地に攻撃することになるのか…。情報の伝達が遅いこの世界では、敵の状況を正確に知ることは至難であった。

軍隊由將軍指揮。王不會親赴前線。國王只需穩坐王城,但若敗戰,就要以首級代替民眾受死。那是身為王者的工作,也是龐大權力的代價。

軍の指揮は将軍が執っている。王が最前線に出るようなことはない。王様は王城でどっしりと構えていれば良いのである。但し、敗戦の場合は民の代わりにその首を差し出す。それが仕事であり、絶大な権力の代償でもあった。

從王都出兵已經七日。

王都から軍が出撃してから既に7日。

國王賽爾茲與兄長羅蘭德一同與閣僚開會。

国王セルジュは兄ロランドと共に閣僚との会議に臨んでいた。

「從收到侵軍報到兵力準備所需的日數,再加上出擊七日。如果敵軍未停留而持續前進,現在該已遭遇了吧……」

「敵侵攻の報が届くまでの日数、兵の準備に要した日数、そして出撃から7日。敵が居座らずに進撃している場合、とっくに接敵している頃か…」

「是的。即便敵方無馬,行軍會較慢;我方也避免強行軍以防士兵疲憊,綜合判斷也差不多該到了」

「はい。馬のない敵の進軍が遅いであろう事、我が軍も無理をして兵を疲弊させないよう強行軍は避けている事等を併せましても、そろそろかと」

閣僚回答國王的沉吟。

閣僚のひとりが、王の呟きに答える。

「但這也要等幾日後傳令回來才能確定……」

「しかし、それが判るのも、伝令が着くであろう数日後、か……」

以出兵所需日數推估,會合地點大約是距王都七到八日的距離,這樣的判斷最為妥當;但現在無從得知是否為事實。

こちらの出撃までに要した日数を考えると、会敵場所は王都から7~8日の距離と考えるのが妥当であった。しかし、それが事実かを今知る術はない。

況且,戰場若遠離邊境且被山脈阻隔,亞里戈帝國那樣的國家即便派出快馬通知,越過山脈也可能要等十日以上才能得知戰事開始。

もっとも、戦場が国境から大きく離れた上に山脈が立ち塞がるアリゴ帝国などは、戦いが始まったことを知るのは早馬を使っても山脈越えを考えると10日以上先のこととなるであろうが。

會議正要進入等待情報的階段時,傳令急匆匆地跑進來。

会議も、あとは情報待ちか、という流れになった時、伝令が駆け込んで来た。

「傳令!亞里戈帝國軍從盧埃達聖國邊境侵入,兵力約二萬!」

「伝令! ルエダ聖国との国境からアリゴ帝国軍が侵入、兵数約2万!」

「什麼!!」

「なんだとぉっ!!」

會議室頓時騷然。

会議室は大騒ぎとなった。

並非沒考慮到多方面同時侵攻的可能,因此仍保留了王都防衛兵力。此外,東端附近的領主軍趕不上自王都出發的部隊,遲到到達的軍隊都安排為後援,在王都周邊待命。合計約一萬五千。

複数方面からの同時侵攻を考慮していなかったわけではない。そのため、王都防衛の兵も残してある。また、東端近くの領主軍は王都からの出撃に間に合わず、遅れて王都に着いた軍は全て後詰めの兵力として王都周辺で待機させてある。それらを合わせて1万5千。

雖然比聖國方向的敵軍少,但若是防守戰,敵我人數少許落後也不是大問題。兵力差若超過三倍就糟,但兩萬對一萬五千,防守方仍佔優勢。

聖国方面からの敵より少ないが、防衛戦であれば敵より少ない人数でも問題はない。さすがに兵力差が3倍を超えると大変であるが、2万対1万5千であれば防衛側が有利であった。

但那僅適用於『進行籠城並最終獲勝』的情況;若如此,敵軍沿途的城市將會被蹂躪、遭受洗劫。而長期籠城會帶來巨大損害。

しかしそれは、あくまでも『籠城戦を行い、最終的に勝利する場合』であり、その場合、敵の進路上の町は蹂躙され、略奪を受けることとなる。また、長期に渡る籠城戦は多くの被害をもたらすこととなる。

更麻煩的是『聖國倒向敵方』這一點。

更に問題なのが、『聖国が敵についた』ことであった。

帝國能侵入聖國的僅是西北沿海地帶,也就是說帝國軍侵入的消息理應很快就能傳到巴爾莫亞王國。中立被侵犯的聖國應會阻止帝國並向各國請求援助;然而根本沒有收到任何通知。這意味著聖國正站在帝國這邊,無疑如此。

帝国が聖国に侵入できるのは、北西の海沿い部分のみ。ということは、帝国軍侵入の報はすぐにバルモア王国に知らせることが出来たはずである。そして、中立を冒された聖国は帝国を阻止すると共に各国に救援を要請するはずであった。なのに知らせが全く無かった。それはつまり、聖国は帝国に味方している、ということに他ならない。

「現在再通知主力也來不及。在敵前胡亂調回主力,若從後方遭襲會被重創。這裡只有派傳令通報情勢,讓主力擊敗敵軍後再回來。其間王都堅守,等主力回來從敵後發起攻擊」

「今から主力軍に連絡を出しても間に合わん。下手に敵前で反転させても後背から襲いかかられると大被害を受ける。ここは、伝令を出して状況を知らせるのみに留め、敵を撃破してから戻らせるしかあるまい。それまでは王都に籠城し、戻った主力軍に敵の後背から襲いかからせよう」

「但若只是拖時間以引主力,敵軍可能會避免交戰、慢慢撤退,難以速戰速決吧?」

「しかし、主力を引きつけての時間稼ぎが目的ならば、敵軍は交戦を避けてずるずると後退、中々決着がつかないのではないか?」

閣僚群提出各種意見,皆有道理,但選擇不多。

閣僚から様々な意見が出る。そのどれもが尤もな意見であるが、選択肢は少ない。

最終決定是向主力通報情勢並指示持續作戰,現有兵力在王都堅守的方針。

そして結局、主力軍には状況報告と継戦の指示、現有兵力での王都籠城戦、との方針が決定された。

隔日,來自盧埃達聖國的使者抵達王宮。

翌日、王宮にルエダ聖国からの使者が到着した。

坐著華麗馬車的是自稱枢機卿的人及其隨從。

豪華な馬車に乗った、枢機卿を名乗る人物とその供の者達であった。

他們帶著教皇的親書,說要在帝國包圍之前保護受女神寵愛的少女,讓她從將成戰場的城鎮撤離。

帝国に包囲される前に女神様の御寵愛を受けし少女を保護し、戦場となる街から脱出させたい、という教皇からの親書を携えて。

簡直是一場鬧劇。

とんだ茶番である。

國王與眾人都十分清楚這點。

国王を始め、皆がそれをよく知っていた。

當主張堅決拒絕並驅逐回去的閣僚愈發激烈時,王兄羅蘭德開口了。

断固拒否して追い返そう、と主張する閣僚達に対し、王兄ロランドが言った。

「不,讓卡歐爾見他們,讓她親自說服對方」

「いや、カオルと会わせて、直接説得させよう」

閣僚們驚訝並極力反對。

驚き、猛反対する閣僚達。

國王很了解自己的兄長羅蘭德,臉上帶著若有似無的笑意。

兄であるロランドのことをよく知っている国王は、なにやらにやにやとした表情。

羅蘭德接著說。

ロランドは言葉を続けた。

「不過,得先把所有情況詳盡且正確地告訴卡歐爾才行」

「但し、カオルには全ての状況を、詳しく、正確に話して聞かせてから、だがな」

回想起卡歐爾至今的手段與言行,閣僚們逐漸在臉上露出會心的笑意。

カオルのこれまでのやり口や言動を思い起こし、閣僚達の間に次第ににやにや笑いの輪が広がって行く。

最後,羅蘭德的提案以全票通過。

そして、満場一致でロランドの案が採用されたのであった。