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26 來訪者們 2
「カオル在嗎!」
「カオルさんいますか!」
弗朗塞特又來到工房了。看起來有些慌張。
また、フランセットが工房にやって来た。少し慌てているようである。
「怎麼了,例行的販售不是還沒到嗎?」
「どうしたの、例の販売はまだ先でしょう?」
「不、不,那是另外一件事。其實昨天有位鄰國的外交使節來訪……」
「い、いえ、それとは別件です。実は昨日、隣国から外交使節がやって来たのですが……」
聽到弗朗塞特的話,カオル心中湧起不祥的預感。
フランセットの言葉に、カオルは悪い予感がした。
『不會吧,說是鄰國,但這個國家周圍有四個鄰國啊……』
(いやいや、隣国と言っても、この国には4カ国が隣接しているわけだから……)
「是哪個國家?」
「どこの国?」
「是布朗科特王國來的」
「ブランコット王国からです」
『果然……』
(やっぱり……)
カオル垂下了頭,失望至極。
カオルはがっくりと項垂れた。
「那、那個,使節是…」
「で、その、使節、というのは…」
「是啊,竟然是王太子,也就是第一王子!」
「はい、何と、王太子である第一王子だとか!」
『啊啊啊啊……』
(あああぁぁ……)
聽說那位王子與隨行人員,雖然身為使節但並不太在意形式,一直堅持『我們國家那邊應該有個叫カオル的人,務必想見她』,讓國王與閣僚們也十分為難。
何でもその王子様と御一行、使節としての役目もそこそこに、『我が国から来た、カオルという者が居るはずだ。是非会わせて貰いたい』と言って聞かないそうで、国王や閣僚達も困っているとか。
若只是一般上級貴族派來的使節還好,但面對王太子這樣的身分,不能簡單拒絕;可又不知道他們的真正目的,不能輕易讓カオル見面。
上級貴族とかの普通の使節ならばともかく、王太子である第一王子では無碍にも扱えず、かと言って何が目的かも分からずカオルに会わせるわけにも行かない。
而且知道カオル所在的人很多,其中有人可能想和鄰國王子建立關係,也有人或許期待王子會與カオル起衝突,進而把她的位置告訴對方。因此王兄羅蘭德下令由弗朗塞特來先行警告カオル。
しかし、カオルの居場所を知っている者は多い。そのうち、隣国の王子と繋がりを持ちたい者、逆に隣国の王子がカオルと揉め事を起こすことを期待する者等が接触して居場所を教える可能性もある。そのため、とりあえずカオルに警告を、ということで王兄ロランドの命でフランセットがやって来たらしい。
「知道了。既然麻煩,就請你們快點回去吧。」
「分かりました。面倒なんで、さっさとお帰り戴きましょう。
「工房的人不能被牽累,見面的地點就定在リオタール子爵府。日期你們決定,但時間請安排在午後。」
工房の皆さんに迷惑をかけられないんで、会う場所はリオタール子爵邸で。日程はお任せしますが、時間は昼過ぎでお願いします」
不能因私事放著工房大家的飯菜準備不管。
私用で工房の皆の食事の準備をすっぽかすわけには行かない。
「明白了。我會轉告羅蘭德大人」
「分かりました。ロランド様にお伝えします」
聽到カオル的回答,弗朗塞特便離開了。
カオルの返事を聞き、フランセットは帰って行った。
經由リオタール子爵家安排,會面定在兩天後的通知,是在當天下午傳來的。
リオタール子爵家を経由して会見が2日後との知らせが来たのは、その日の夕方のことであった。
布朗科特王國第一王子フェルナン心情大好。
ブランコット王国第一王子フェルナンは上機嫌であった。
終於能見到カオル了。
やっとカオルに会える。
而且似乎與王宮關係不太好,他聲明『絕對不進王城』,所以約在只是個無要職的子爵家會面。神殿也沒介入的樣子。
しかも、王宮とは関係が良くないのか、『王城には絶対行かない』と宣言しているらしく、重要な役職にも就いていないただの子爵家で会うとのことである。神殿も手出しをしていない様子。
「如果カオル寄居在子爵家,強硬一點應該能把她交出來吧」
「カオルが身を寄せている相手が子爵家ならば、強く出ればカオルを引き渡すだろう」
「不,子爵家歸子爵家,問題是カオル本人的意志。你忘了那次的事嗎,フェルナン」
「いえ、子爵家はともかく、カオル本人の意志が問題でしょう。あの時のことをお忘れですか、フェルナン」
對輕率的フェルナン,ファビオ給了警告。
簡単に考えるフェルナンに、ファビオが釘を刺した。
「唔……,說得也是……」
「う…、それはそうだが……」
雖然提醒過,但ファビオ也不是沒在調查。他派人打探後發現カオル在這裡也闖出過些名號,名字已被廣泛傳開,這樣普通生活恐怕難以為繼。
釘は刺したが、ファビオも、その目が全く無いとは思っていなかった。手の者に色々と調べさせたところ、カオルはここでもやらかしたらしく、その名は大きく広まってしまっていた。これでは、普通に暮らすのは難しいだろう。
另一方面,在布朗科特王國,雖然傳出了有位勸諫王子的忠義少女的故事,但那細節只在貴族圈內流傳,因為牽涉太多敏感問題。
一方、ブランコット王国では、王子を諫めた忠義の少女がいる、という話はある程度広まったものの、その詳細は貴族の間のみに留められた。色々と差し障りがあったので。
再者,由於那少女的名字與容貌被保密,沒有多少人會把食堂工作的名為カオル的少女,和那晚滿身血跡的少女聯想在一起。她很可能以另一身份在王都繼續生活。
また、少女の名や外見等も秘されたため、カオルという食堂で働いていた少女と、あの夜の血塗れの少女とを結びつけて考える者も居なかった。恐らく、あのパーティーの少女とは別人として王都で普通に暮らすことができるだろう。
但問題是,本國會否允許這麼做。
ただ、問題は、この国がそれを許すか、ということだ。
根據對那些私下入境者的調查,現在本國的人之所以沒對カオル下手,並非不感興趣,而是單純地『沒辦法下手』。
使節団とは別行動で入国させた者の調査によると、今、この国の者がカオルに手出しをしていないのは、カオルに興味がないというわけではなく、ただ単に『手出しができない』だけであるらしい。
被女神寵愛的カオル僅僅存在於國內就具有重大意義,若與她建立良好關係……此外不論女神,若カオル本人有智慧……。這些事情,本國的貴族與王族認識到什麼程度,還有鄰國布朗科特的王太子與カオル,兩者會被看重到何種程度,皆是難以預料的細節。
女神に寵愛されたカオルは国に存在するだけで重要な意味を持つし、関係が良好なものとなれば…。また、女神云々とは関係なく、カオル本人の知恵があれば……。それらのことを、この国の貴族や王族がどこまで認識しているか。また、隣国であるブランコット王国の王太子とカオル、どちらをどこまで重要視するか。
這種微妙之處,就連ファビオ也難以看清。
そのあたりの微妙なところは、ファビオにも中々読めなかった。
「總之別一開始就採取高壓態度,不要說錯話,先營造友好氣氛。聽聽カオル目前的處境,以道歉之名給予幫助,慢慢來,最終讓カオル說出『一起回布朗科特王國』這句話──」
「とにかく、いきなり高圧的な態度は取らず、下手なことは言わず、まずは友好的な雰囲気に持ち込みましょう。カオルの今の状況を聞いて、謝罪として手助けを、とか、じっくりと行って、最終的にカオルから『一緒にブランコット王国に戻る』と言わせるようにしませんと…」
「明白,就照這樣做」
「分かった。それで行こう」
フェルナン點頭同意ファビオ的話。
フェルナンはファビオの言葉に頷いた。
然後兩天後。
そして2日後。
王宮的隨行者王兄羅蘭德與宰相一同,フェルナン、ファビオ、アラン三人由護衛護送,抵達リオタール子爵邸。
王宮からの付き添い役である王兄ロランド、宰相と共に、フェルナン、ファビオ、アランの3名は護衛に守られてリオタール子爵邸に到着した。
當然不用敲門鈴。子爵邸前排列著迎接的人。依身份子爵本人也理所當然會出迎,但因為這次形式是拜訪子爵,所以安排在宅內迎接。
勿論、ノッカーを叩くことなどない。子爵邸の前には出迎えの者達が並んでいた。身分からすると子爵本人も出迎えて当然であるが、今回は子爵を訪問するという形であるため、邸内で迎えることとなっている。
宅邸前幾名、玄關前幾名,各處都配置了護衛,隊伍被引導進內。
屋敷の前に数名、玄関前に数名と、護衛の者をそれぞれ配置しながら、奥へと案内される一行。
被帶進應接室時,里頭正坐著リオタール子爵與三男アシル。
応接の間に通されると、そこにはリオタール子爵と三男アシルの姿があった。
落座後,フェルナン幾乎不等寒暄就急著要求見カオル。子爵點頭並指示僕人後,門被打開,一位少女進入房內。
席に着くと、挨拶もそこそこに早くカオルに会わせるよう求めるフェルナン。子爵が了承し使用人に指示すると、扉が開かれ、ひとりの少女が部屋にはいって来た。
「「「カオル!!」」」
「「「カオル!!」」」
三人一邊站起、一邊喊叫。
腰を浮かせて叫ぶ3人。
「那、臉上的傷呢?」
「か、顔の傷は?」
「還好平安……」
「無事で良かった…」
聽著三人的話,那位少女一臉訝異地楞著,隨後露出恍然大悟的表情說道。
3人の言葉を、きょとんとした顔で不思議そうに聞いていた少女が、あぁ、という納得したような表情を浮かべて言った。
「各位,是妹妹的朋友們嗎!」
「皆さん、妹のお知り合いですのね!」
「「「欸?」」」
「「「え?」」」
「我叫阿爾法・カオル・長瀨。看起來是受到了妹妹ミルファ・カオル・長瀨的照顧……」
「私、アルファ・カオル・ナガセと申します。妹のミルファ・カオル・ナガセがお世話になったようで……」
「「「哇嗚~~~~!!!」」」
「「「ええええええぇ~~~!!!」」」
「哦,那孩子沒說起我嗎?從逃離國家後我們為了甩掉追兵就分開了。我一直想總有一天會再見到她,沒想到竟然待在鄰國……她現在還好嗎?」
「あら、あの子、私のことは話していませんでしたの? 国を脱出してからすぐに、追っ手を撒くために別れましたの。いつかまた会えれば、と思っていましたのに、まさか隣国同士に居着いていたとは…。元気にしていますか、あの子」
對於『臉上的傷』或『還好平安』這類令人不安的話題,カオル選擇略過不答。
顔の傷、とか、無事で良かった、とかの不穏な言葉はスルーするカオル。
「不、不,那個是……」
「い、いや、それは…」
三人一時答不上來,總不能說她失蹤且受了傷吧。
返答に困る3人。まさか怪我をして行方不明、とは言えない。
「難道說,你們兩位其中有一位是那孩子的另一半之類的嗎?」
「もしかして、そちらのおふたりのどちらかが、あの子の良い人、とかかしら?」
カオル笑著這麼說,アラン與ファビオ驚得發出『欸』的聲音。
微笑みながらのカオルの言葉に、え、と驚くアランとファビオ。
「為什麼是你們兩個?」
「なぜ、そのふたりと?」
フェルナン一臉不能接受地質問。
納得できない、という顔で問い質すフェルナン。
「因為那孩子的喜好嘛。要強壯有力、看起來誠實可靠的男性;要有智慧看起來溫柔、能聊得來的男性;還有感覺會隨年齡增添成熟魅力的那種男人……」
「だってあの子の好みですもの。強くて逞しい、誠実そうな男性。知的で優しそうな、話が合いそうな男性。そして、歳を重ねると渋くて良い男になりそう、って感じで……」
「我、我是!」
「お、俺は!」
「啊~,那孩子討厭輕浮的男人、任性的自我主義者、或是老了也不會變得成熟有魅力的那種男人啊……」
「あ~、チャラい男や、我が儘な俺様男、歳取っても渋くなりそうにない男とかは嫌ってましたからねぇ、あの子……」
フェルナン被カオル的話震驚得說不出話,アラン與ファビオ則帶著憐憫的表情看向フェルナン。
カオルの言葉に愕然とするフェルナン。気の毒そうにフェルナンを見るアランとファビオ。
「想請教一件事,ミルファ小姐也能使用女神的治癒之力嗎?」
「お聞きしたいのですが、その、ミルファ、さんも、女神様の癒しの力が使えるのですか?」
對ファビオ的提問,カオル搖了搖頭。
ファビオの問いに、カオルは首を横に振る。
「不,只有我和セレス是朋友。難道セレス會以臉來挑朋友嗎?
「いえ、セレスの友人なのは私だけですわ。セレスが顔で友人を選ぶとでも?
即便長得一樣,我和妹妹也是完全不同的人。
同じ顔をしていても、私と妹は全くの別人ですからね。
那孩子跟我一起逃走,是因為像我的治癒之力一樣,她優秀的智慧與才能也成為了目標。
あの子が私と一緒に逃げたのは、私の癒しの力と同じく、あの子の優れた知恵と才能が狙われたからですわ。
不過,真令人生氣啊……我原本想讓這個國家變得更富饒,結果那孩子待在鄰國,把好處全都攬走了……」
しかし、困りましたわね…。この国を豊かにしたいと思っていましたのに、あの子が隣国にいたのでは、美味しいところは全部持って行かれてしまいますわね…」
カオル露出為難的表情,三人則是苦笑。
困った顔をするカオル、苦い顔をする3人。
「那個,阿爾法小姐,你不考慮來布朗科特王國嗎!和妹妹一起生活怎麼樣?」
「あの、アルファさんもブランコット王国に来られませんか! 妹さんと一緒に暮らされては…」
面對アラン的邀請,カオル再次搖頭。
アランの誘いに、再び首を横に振るカオル。
「那不行。我們兩個如果同時聚在一個國家,會打破國與國之間的力量平衡,恐怕會引發爭端。而且我可不想再逃了。總有再見的機會的。」
「それはダメですわ。私達がふたりとも1国に集まってしまうと、国同士の力のバランスが崩れてしまい、揉め事が起きそうですもの。また逃げ出すのは御免ですわ。そのうちまた、会える機会もあるでしょう」
「「「………」」」
「「「………」」」
如果這位少女真的不是那個カオル,就沒有理由堅持要把她帶回布朗科特王國。要強行帶走一位初次見面的外國少女,子爵和バルモア王國應該不會接受──更何況她是個具有重要價值的少女。
この少女があのカオルと別人というならば、ブランコット王国に連れ帰ると主張する理由がない。初対面の他国の少女を無理に連れ帰る、というのでは、さすがに子爵もバルモア王国も納得しないだろう。それも、重要な価値のある少女を。
已經沒什麼好說的了。
もう、話すことは何もない。
フェルナン一行沮喪地離開了リオタール家。
意気消沈してリオタール家を後にするフェルナン一行。
「……喂,你們真的覺得她們是姊妹嗎?」
「…なぁ、本当に姉妹だと思うか?」
「就算那真的是姊姊,即便真的就是カオル本人也……」
「たとえあれが本当に姉だとしても、もしカオル本人だったとしても……、」
在アラン的提問下,ファビオ一臉苦色地回答。
アランの問い掛けに、渋い表情のファビオが答える。
「看起來她完全沒有打算來布朗科特王國,而且對フェルナン根本沒興趣,這點倒是無庸置疑」
「ブランコット王国に来るつもりが全くないということと、フェルナンには全く興味がない、ということだけは間違いないようですね」
聽到這句話,フェルナン露出絕望的神情。
その言葉に、フェルナンは絶望の表情を浮かべていた。
而アラン與ファビオ則陷入了無法挽回的遺憾:若當日フェルナン沒跟來食堂,若只有他們兩人先去,然後慢慢培養關係,也許情況會不同──但現在再去想也無濟於事。
そしてアランとファビオは、もしあの日、フェルナンが一緒に食堂について来なければ。もしアランとファビオのふたりだけで行き、その後徐々に親交を深めていったなら、と、今となってはもう考えても仕方のない思いに囚われるのであった。
「啊~,結束了結束了!照那樣應該不會再來打擾了吧!」
「あ~、終わった終わった! さすがに、アレならもうちょっかいかけて来ないでしょう!」
カオル舒心地伸了個懶腰,眾人則露出微妙的表情。
せいせいした顔で背伸びするカオルに、微妙な表情のみんな。
「那個……那位真的是你妹妹嗎?」
「あの~、その人って、本当に妹さん、なのですか?」
弗朗塞特把大家心裡雖然知道但還是想確認的事說了出來。
みんなが、分かってはいるけれど念のため確認したいと思っていたことを口に出すフランセット。
「哪有那種事啦!明明知道我這麼厲害,還問這種話,真是的!」
「そんなワケないでしょ! 私のこと知ってるくせに、何言ってるかな、この子は!」
『(((對吧~……)))』
(((だよね~……)))
眾人對カオル對待王子的過分態度,全都被震得有些退縮。
仮にも王子様に対するカオルのあまりな仕打ちに、一同、かなり引いていた。