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24平靜的日子

布蘭寇特王國的第一王子費爾南表情陰鬱。

ブランコット王国第一王子、フェルナンの表情は暗い。

在那場宴會上的悲劇翌日,法比奧和阿蘭去卡歐魯工作的食堂探望她,卻沒能見到她就回來了。

あのパーティーでの悲劇の翌日、カオルが働いていた食堂に見舞いに行ったファビオとアランは、カオルに会えずに戻ってきた。

食堂裡的人說,她被某個有權勢的人看中帶走了,還說可能無法再回來,為了不給食堂添麻煩便辭了職離開了。

食堂の者が言うには、偉い人に目をつけられて呼ばれた、もう戻って来られないかも知れない、と言って、食堂に迷惑がかからないようにと辞めて行った、とのことらしい。

她竟已做好了那種覺悟。究竟把她逼到了什麼地步……。

そこまで覚悟していたのか。そこまで追い詰めていたのか…。

之後尋人時得到的消息,有目擊報告說當晚見到一名血跡斑斑的少女朝外門走去;門衛也證實看見那名血淋淋的少女沒帶什麼行李就從外門出去了。

その後、行方を捜した結果、当日の夜に外門へと向かう血塗れの少女の目撃談。血塗れの少女がろくな荷物も持たずに外門から出たという門番の証言。

她平安到達其他城鎮了嗎?

無事に他の街に着けたであろうか。

帶著那樣的傷,她還能好好謀生嗎……。

あの傷で、ちゃんと仕事に就けたであろうか…。

每每思及,心就沉重又黯然……。

考える度、心が重く、暗くなる……。

「費爾南,我聽到個有趣的消息。」

「フェルナン、面白い話を聞きました」

法比奧一來就帶著些興奮地說道。

やって来るなり、少し興奮気味に言うファビオ。

一向沉穩的法比奧這樣反常,相當罕見。

いつも落ち着いたファビオにしては、かなり珍しい。

「是什麼消息?」

「どんな話だ?」

對稍帶興趣詢問的費爾南,法比奧露出一抹笑說道。

少し興味を持って聞くフェルナンに、ファビオはにやりと笑って言った。

「別驚訝。我是從今天抵達王都、從格魯亞來的商隊那兒打聽來的……『格魯亞出現了一位與女神賽蕾斯蒂娜大人交好的朋友,施展了奇蹟、拯救了人民,把國王和神殿打得落花流水』的傳聞。」

「驚かないで下さいよ。今日王都に着いた、グルアから来た商隊の者から仕入れた情報なんですが…、『グルアに女神セレスティーヌ様の御友人が現れ、奇跡を起こし、人々を救い、王と神殿をボコボコにした』って話です」

「那是什麼回事……」

「何だ、それは……」

費爾南感到傻眼。

フェルナンは呆れた。

法比奧竟會把那種連童話都不像的荒誕八卦當作有趣的事來說,真是讓人意外。

そんな、お伽噺でもありそうにないヨタ話を、ファビオが面白がるとは。

「然後,那位『女神大人的朋友』……」

「それで、その『女神様の御友人』なんですが……」

這話還沒完嗎……。

まだ続くのか、その話…。

「年約十一至十二歲,黑髮黑瞳。」

「歳の頃は11~12、黒髪、黒瞳」

什麼?

なに?

「好像叫做卡歐魯。」

「カオル、という名だそうです」

「想辦法去巴爾莫亞王國!政務、訪問、任何理由都行,儘快前往!!」

「バルモア王国へ行く用事を考えろ! 政務、表敬、何でもいい、出来る限り早く行けるようにしろ!!」

「知道了知道了,我想你會這麼說,所以已經開始讓人準備了……」

「はいはい、そう言われるだろうと思いまして、既に準備にかからせておりますから…」

不愧是法比奧。

さすが、ファビオである。

「好,帶她回來!既然說是在那國的王宮和神殿都惹了麻煩,應該已經待不下去了。正好合適!」

「よし、連れ帰るぞ! あの国の王宮と神殿の双方と揉め事を起こしたと言うなら、居づらくなっているだろう。丁度、都合が良い!」

就算多少有些反省,他那種一切往對自己有利處想的習性也不是那麼容易改掉的。

多少は反省していても、自分に都合良く考える癖はそう簡単には治らないようであった。

「好平靜啊……」

「平和だ…」

卡歐魯過著平靜的日子。

カオルは、平穏な日々を過ごしていた。

那場『公開會見』之後,雖然多少擔心會不會有些腦袋不太靈光的人衝上門——貴族、還有貴族、還有貴族。

あの『公開会見』の後、頭の悪い者が押し掛けて来るかと少しは心配していたのだけれど。貴族とか、貴族とか、貴族とかが。

不過,可能是威嚇奏效,那類人差不多沒出現。

しかし、脅しが効いたのか、そういうのは殆ど来なかった。

就算抓住或威脅卡歐魯,既然奇蹟是要向女神大人祈求的,那一切都會被女神大人知道,於是毫無意義。誰會認為拿人質能對女神大人奏效呢。

カオルを捕らえたり脅したりしても、奇跡は女神様にお願いするものである以上、『全て女神様にバレる』わけであるから、意味がない。まさか女神様に人質が通用するとは思えないのだから。

再說,萬一牽扯到某個派系或整個王都,朝上面一喊──『別動手』也可能會有嚴厲命令下來。

まぁ、下手したら派閥ごと、王都ごと、とか言われたら、上の方からも『手を出すな』と厳命されるであろうし。

總之,光是『女神大人的朋友』這個身分,就讓王族和貴族強行接觸的利弊、成本效益和風險報酬全都太差,不值得冒險。

結局、カオルは『女神様の友人』というだけで、王族や貴族が強引に接触することによるメリット・デメリット、費用対効果、リスクアンドリターン、そういったものが悪すぎたのである。

神殿方面也一樣,既然這件事已廣為民間所知,便無法強行把一位並非信徒的少女帶進神殿。

神殿側もまた、国民に広く知れ渡っている以上、信徒でもない少女を無理に神殿に連れ込むことはできなかった。

一般民眾也只是把她當成『受女神寵愛的普通女孩』來看待,雖然會給予尊敬,但並不會奇怪地特殊對待——都是因為卡歐魯自己如此希望。

一般の人々も、『女神の寵愛を受けているだけの、普通の女の子』という認識で、敬意は払うものの、おかしな特別扱いをする事はなかった。カオルがそう望んだので。

話雖如此,一旦說她『受女神寵愛』,究竟還能不能稱得上『普通女孩』,恐怕也說不準……。

まぁ、『女神の寵愛を受けている』という時点で、『普通の女の子』と言えるのかどうかは分からないが…。

那些家中有傷病者的人心裡或許不平靜,但只要一衝上門或強行逼迫,招致女神大人的怒火,便無法為所欲為。

身内に怪我人、病人を抱えている者達の心中は穏やかではないかも知れないが、押し掛けたり、無理に強要したりした時点で女神様のお怒りを買う、となると、おかしなことは出来ない。

即便如此,要是卡歐魯在店裡當店員的話,或許會有人衝來說『想看看她的臉』『想見見她』,但可惜的是卡歐魯根本不接觸工房的營業事務,而是在內側負責做飯、打掃和雜務,所以即使去工房也見不到她。

それでも、カオルが店番とかをしていたならば『顔を見たい』、『会ってみたい』という連中が押し掛けたかも知れないが、生憎カオルは工房の営業関係にはノータッチ、奥の方で料理や掃除、雑用等に務めているため、工房に行っても会えるわけではなかった。

外出時,那些原本認識卡歐魯的人也還是像往常一樣和她相處——『不管女神大人喜不喜歡,卡歐魯就是卡歐魯』,其他人也是普通地對待她。

外出時においても、元々カオルを知っている者は、『女神様に気に入られていようがいまいが、カオルちゃんはカオルちゃん』ということで今まで通りに相手してくれていたし、その他の者も普通にしてくれた。

而且,說到底,注意到カオル的人也並不多。

それに、そもそも、カオルに気付く者もそう多くはなかった。

雖說黑髮的人較少,但在人口眾多的王都仍有相當數量;即便當時中央公園聚集了很多人,放在整個王都的住民數來看也只是極少數,能夠看得那麼近以致能清楚辨認カオル臉龐的人更是寥寥。而且這裡沒有照片,也沒有能把那件事傳播出去的大眾媒體。因此,關於カオル,最多只傳為「一個黑髮可愛的少女」而已,連瞳色都沒有人看見。

黒髪の者が少ないとは言っても、人口が多い王都ではそれなりの人数が居るし、あの時中央公園にいくら大勢が集まったとは言え王都の住民数から見ればごく一部、それもカオルの顔がはっきり判別出来るほど近くで見えた者は決して多くはなかった。そして、ここには写真も無ければ、それを広めるマスコミュニケーション・メディアも存在しなかった。そのため、カオルのことは、せいぜいが『黒髪の可愛い少女』というくらいにしか伝わっていなかったのである。瞳の色など、誰にも見えはしなかった。

因此,今日カオル也照常輕鬆出門逛街。

そのため、今日もカオルは気軽に街に出掛けていた。

カオル並非外出僅限於市場、圖書館和廢屋。有時也會像普通人一樣散步、買東西,或是在路邊買些小吃。

カオルも、別に外出先は市場と図書館と廃屋しかない、というわけではない。たまには普通に散策したり自分の買い物をしたり、買い食いをしたりもする。

カオル一邊咬著剛在攤位買的串燒一邊走,前方迎面走來一位漂亮的女性。

カオルが先程屋台で買った串焼きを頬張りながら歩いていると、前方から美人の女性が歩いて来た。

實際上她年紀還該被稱為少女,但在カオル眼中,十五歲以上的西洋人幾乎都看起來像大人。嗯,在這個成年的年齡是十五歲的國家,這種認知也說得過去……。

実際にはまだ少女と呼ぶべき年齢であったが、カオルから見ると15歳以上の西洋人は殆どが大人に見える。まぁ、成人年齢が15歳であるこの国では、その認識で間違いではないが……。

背脊挺直,動作利落,腰間別著一把劍。從服裝來看,像是騎士,或是騎士見習。

背筋が通った姿勢、きびきびとした動き、腰に佩いた剣。服装から見て、騎士か、騎士見習いか…。

就在差點擦肩而過時,那位女性……少女突然停下,盯著カオル的臉看,驚訝地大喊。

そしてすれ違いそうになった時、その女性…、少女が突然立ち止まり、カオルの顔を凝視。驚いた顔をして叫んだ。

「啊!女神大人!」

「ああっ、女神さまっ!」

……哪來的長壽漫畫啊!

……どこの長寿漫画だよ!

「……誰?」

「……誰?」

被不認識的少女突然喊叫,カオル顯得十分困惑。

知らない少女にいきなり叫ばれ、困惑するカオル。

周遭的人心想:啊,原來是聽錯了傳言,就都置之不理。

周囲の人は、ああ、間違って伝わった噂を聞いたんだな、と思い、スルーした。

「我、我是騎士弗朗塞特!」

「わ、私です、騎士フランセットです!」

「……不、那你到底是誰?」

「…いや、だから誰?」

騎士弗朗塞特終於反應過來——那時自己並沒有說出名字……。

騎士フランセットはようやく気付いた。あの時、名を名乗っていなかったということに…。

即便她真的有自我介紹,カオル大概也早已忘記了。

たとえ名乗っていたとしても、カオルは多分忘れていたであろうが。

對於那個一直喊她女神大人的少女不知如何應對,カオル把她拉到附近一家小吃店去……這國家沒有像咖啡廳或茶館那種講究的店。

女神様、と言い続ける少女の扱いに困り、カオルは少女を近くの軽食屋に引っ張って行った。……この国に、カフェや喫茶店というような洒落た店は無かったので。

因為離午餐還有一段時間,店內空蕩蕩的。カオル坐到最角落不起眼的位置,隨便點了些東西,然後又問那少女。

昼食までまだ時間があるため、店内は空いていた。カオルは一番隅の目立たない席に座り、適当に注文すると、再び少女に訊ねた。

「……那,妳是誰?」

「…で、誰ですか?」

弗朗塞特拼命解釋:在那片森林相遇,艾克托爾大人等人的祖母被治好了,自己在王宮用了剩下的兩次治療……。

フランセットは必死で説明した。あの森で会ったこと、エクトル様達の御祖母様が治ったこと、王宮で残り2本を使ったこと……。

カオル愣住了。

カオル呆然。

「王宮反應之快,原來是因為那個……。不過,就算如此……」

「王宮の反応の異常な速さは、それでか…。しかし、それにしても……」

她身體向前探去,輕輕拍了拍弗朗塞特的臉。

身を乗り出し、フランセットの顔をぺたぺたと触る。

「沒想到,竟然真的這麼完全……。不愧是可與神比肩的超高位生命體的神祕技術……」

「まさか、本当に、ここまで完全に……。さすが、神に匹敵する超高位生命体の謎技術……」

「欸?」

「は?」

「不不,沒事的,只是我自言自語罷了。」

「いやいや、何でもないよ、こっちの話」

一邊敷衍過去,カオル一邊思索著。

誤魔化しながら、カオルは考えた。

『怎麼辦?要裝成和那位女神不是同一人嗎?不,儘管髮色不同,但臉完全一樣啊。說只是巧合長得像也說不通……。她看起來完全把我當偶像崇拜,如果能順利利用……好!』

(どうする? あの女神とは別人の振り? いや、いくら髪の色が違うといっても、顔が同じだからなぁ。偶然似てるだけ、ってのも無理があるか…。なんか、完全に崇拝されてるみたいだし、うまく取り込めば……。よし!)

「騎士弗朗塞特,我有件事想拜託妳。」

「騎士フランセット、あなたにお願いしたい事があります」

「是、是!請您吩咐,我什麼都願意奉命!」

「は、はいっ! どうぞ何でも御命じ下さい!」

對於カオル壓低聲音的話,弗朗塞特也同樣壓低聲音回答。

声を潜めてのカオルの言葉に、同じく抑えた声で答えるフランセット。

她們和其他客人保持著足夠的距離,カオル低聲說明了自己的請求。

他の客との距離は充分離れている。カオルは小声でその願いを説明した。

「……總之,現在我被視為『セレスティーヌ的朋友』。嗯,那點本身倒是真的……只是,我本人要偽裝成普通女孩,啊,這也不完全是謊言。因為現在我披著人類的模樣。只是擁有一點治癒力量的普通女孩,沒別的。」

「……というわけで、今、私は『セレスティーヌの友人』ということになっています。まぁ、そのこと自体は本当なのですが…。ただ、私自身は普通の娘、と偽って、ああ、それも嘘ではありませんね。今は人間の姿を纏っていますから。少し癒しの力を持つだけの、普通の娘、です」

「是、是……」

「は、はぁ…」

弗朗塞特說,那之後曾回到阿丹伯爵領整理身邊的事物,最近才回到王都。伯爵一家不在的王都宅邸她沒有露面,在王宮初次出仕之前一直寄居客棧,因此對中央廣場那次事件的細節幾乎不清楚。

フランセットは、あれからいったんアダン伯爵領に戻り、身辺の整理を行い、先日王都に戻ったばかりであった。伯爵一家が不在の王都邸には顔を出さず、王宮へ初出仕する日まで宿暮らし。そのため、中央広場での件の詳細は殆ど知らなかったのである。

「所以現在我以『普通女孩』的身份享受人類的生活。不想被奇怪的打擾。」

「そういうわけで、今は『普通の娘』として人間の生活を楽しんでいます。変な邪魔はされたくないのですよ」

「是、是!絕對不會洩漏秘密之類的……」

「は、はい! 決して秘密を漏らすようなことは…」

弗朗塞特挺直背脊,神情嚴肅地發誓。

背筋をピンと伸ばし、真剣な表情で誓うフランセット。

「啊、是的,那個也沒錯,但我想拜託的是另一件事……」

「あ、はい、それもなんですが、お願いしたいのは、別のことで……」

卡奧魯說明道。

カオルは説明する。

雖然總算把生活拉回平穩,但以現在的狀態要向人們施予祝福仍相當困難。他們需要在掌權者那方有個盟友,而那個盟友必須能守住秘密、值得信賴,並具備足以保護他與卡奧魯二人性命的力量。

なんとか平穏な生活に持ち込んだものの、今の状態では人々に祝福を与えることが難しいこと。権力者側に味方が欲しいこと。その味方は秘密が守れ、信用でき、自分とカオルの身を守れるだけの力を有していること。

於是,是否可以暗中接觸弗蘭塞特的宗家——那對兄妹的伯爵家……?

そこで、フランセットの主家であるあの兄妹の伯爵家に密かに接触できないか、と…。

伯爵家想必有相當的影響力,親族也曾享受過祝福的恩惠,且有兩個孩子與數名臣下見證過奇蹟。與其他貴族相比,他們做出異常舉動的可能性會低得多,而且也不太可能冒著切斷與卡奧魯那來之不易的聯繫的風險。

伯爵家ならばそれなりの力を持っているであろうし、親族が祝福の恩恵を受けているし、子供ふたりと臣下の者数名が奇跡に立ち会っている。おかしな真似をする可能性は、他の貴族家に較べるとかなり低くなるだろう。また、カオルとのせっかくの繋がりを断つ危険は冒すまい、との考えであった。

不過……。

しかし……。

「欸?我已經離開阿丹伯爵家了……把伯爵領的宅邸清空,搬到王都來了……」

「え? 私、アダン伯爵家は辞しまして…、伯爵領の住居を引き払って王都に移って来たのですが……」

「咦?」

「え?」

卡奧魯因本來好不容易想到的計畫突然受阻而愣住。

せっかく思いついた計画のいきなりの頓挫に、呆然とするカオル。

「……所以,從後天起,我要到王宮任職,擔任王兄羅蘭殿下的護衛。」

「…で、明後日から、王兄であるロランド様の護衛として王宮務めとなります」

「什、什麼——?」

「えええええ?」

作戰要改變了。

作戦変更、である。

當時,在王宮。

その頃、王宮では。

「兄長,那就還是採取以和為主的滲透策略吧……」

「兄さん、それじゃあ、やはり融和浸透策で…」

「嗯,不要勉強,慢慢加深交情,逐步贏得信任。」

「ああ、無理はせず、ゆっくりと親交を深め信頼を得て行こう」

「暫時就交給里奧塔爾家的人處理吧。然後,從他們的人脈慢慢擴大交流圈……」

「とりあえずは、リオタール家の者に任せましょう。あとは、そのツテから少しずつ交流の輪を広げさせて…。

「對了,為了不讓其他貴族來找麻煩,要不要把里奧塔爾家從子爵提升為伯爵,並讓他們擔個職位之類的?」

あ、他の貴族からちょっかいを出されにくくするため、リオタール家を子爵位から伯爵位に昇爵させて、何かの役職にでもつけましょうか?」

聽到身為弟弟的國王塞爾茲這麼說,哥哥羅蘭無奈地聳了聳肩。

弟である国王セルジュの言葉に、兄ロランドは呆れたように肩を竦めた。

「那樣一來,他們就不再是『不算顯赫的貴族』了吧……」

「それじゃあ、『偉くない貴族』ではなくなってしまうだろう…」

「啊……」

「あ……」

同一時間,在王都大神殿。

その頃、王都大神殿では。

「大司教大人,那麼,果然還是以懷柔策為主……」

「大司教様、では、やはり懐柔策で…」

「是的,逐步深化交流,終有一天能夠邀請他們到我神殿來。況且,他們已捨棄了祖國,這個國家沒有那位友人的宗派。相信將來他能歸依我們賽雷斯蒂娜正教正統原理派的日子也不會太遠……」

「ええ、少しずつ交流を深め、いずれは我が神殿にお招き出来るように。なに、祖国はお捨てになられたのです。この国には御友人殿の宗派はありません。我がセレスティーヌ正教正統原理派に帰依して戴ける日もそう遠くはないでしょう…」

向佩里耶主教這樣說的索爾涅大司教,轉頭對一旁侍立的年長巫女說道。

ペリエ司教にそう告げたソルニエ大司教は、側に控えるかなり年配の巫女に向かって言った。

「巫女雪拉,拜託了。女神賽雷斯蒂娜在上次的神諭中,在向眾人託宣之後希望能與您單獨對話。您正是那個人。想必能取得那位友人的信任。我會挑幾個侍從隨行,還請多多關照。」

「巫女シェーラ、お願いしますよ。女神セレスティーヌ様が前回の神託の折、皆への御託宣の後に二人きりでの会話を望まれたあなたです。きっと御友人殿からの信頼を得ることが出来ましょう。何人か供の者を選んで付けますので、よろしくお願いします」

「是,請交給我吧。」

「はい、お任せ下さい」

雪拉恭敬地應了,大司教忽然心血來潮地問道。

恭しく受けるシェーラに、大司教は、ふと思い立って訊ねた。

「順便問一下,巫女雪拉。距離那次已經過了五十多年。當時您與女神對話的內容,可否告訴我?這五十三年來我一直很在意這件事。若能在死前知道就再好不過了……」

「ところで、巫女シェーラ。もうあれから50年以上経つのです。あの時に女神様とお話しした内容、教えては貰えませんかな。この53年、それが気になって仕方ありませんでした。できれば、死ぬ前に知りたいものですが…」

但巫女雪拉則微笑著搖了搖頭。

しかし巫女シェーラは微笑みながら首を横に振った。

「不,那個我會一併帶入墳墓……」

「いえ、それは、私と共に墓の中へと……」

「是嗎。唉,我也知道您大概會這麼說,嗯……」

「そうですか。いや、そう答えられるであろうと分かってはおりましたよ、ええ……」

索爾涅大司教也帶笑地回應,卻顯得有些失望。

ソルニエ大司教も微笑みながらそう答えたが、少し残念そうであった。

『不能說!竟然被問到「要怎麼才能吸引男士注意呢」這種事!竟然兩人還一起一直在想對策!!』

(言えません! 『殿方の気を引くには、どうすれば良いのでしょうか』と相談されたなんて! ふたりでずっとその対策を考えていたなんて!!)

可以確定的是,巫女雪拉會把這個祕密帶進墳墓中。

巫女シェーラがこの秘密を墓の中まで持って行くのは、確実であった。