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ポーション頼みで生き延びます!

里奧塔爾家

翌日早晨。

翌朝。

在研究室打盹是常有的事,已經習慣了,但身體還是有點痠痛。

研究室で仮眠を取るのはいつもの事であり慣れてはいるが、やはり少し身体が痛い。

當醒來的亞希爾帶著些許朦朧的頭腦這麼想時,像往常一樣,熟悉的聲音響起。

目覚めたアシルが少しぼんやりした頭でそう考えていると、いつものように、いつもの声がかけられた。

「啊、亞希爾先生,醒了嗎?總是那樣睡可會把身體弄壞的哦」

「あ、アシルさん、お目覚めですか。いつもそんな寝方してると、身体を痛めちゃいますよ」

在研究室過夜的隔天總會被卡奧爾──那樣說的,咦?

研究室に泊まった翌日にはいつも言われる、カオルの……、って、ええっ?

「卡奧爾?」

「か、カオルちゃん?」

「欸?怎麼了,怎麼露出那麼驚訝的表情。早餐已經準備好了喔,」

「え、何ですか、そんなに驚いた顔をして。朝食、もう用意できてますよ。

「聽說你要回娘家住所以不用早餐,結果在這裡睡著被發現了,我才急著額外準備的!」

実家に泊まるから朝食は要らない、って聞いてたから、ここで寝てるの見つけて慌てて追加したんですからね!」

那裡是和往常完全沒變的卡奧爾身影。

そこには、いつもと全く変わらない、カオルの姿が。

咦? 咦?

え? え?

昨天我的悔恨與絕望去哪了? 咦?

昨日の僕の後悔と絶望は? え?

吃完早餐沒多久,來自家裡的使者來了。

朝食を終えた少し後に、実家からの使いの者が来た。

『立刻過來』

『すぐに来い』

嘛,也是啦……。

まぁ、そうだよねぇ……。

總之,把卡奧爾帶到資材庫,問了她昨晚的事情。

とりあえず、カオルちゃんを資材庫へ連れて行き、昨日の話を聞いた。

牽著卡奧爾的手走時,阿爾班和布萊恩投來的目光讓人感到刺痛。不、我不會做什麼的!只是想談話而已!

カオルちゃんの手を引っ張っていく時、アルバンとブライアンの視線が痛かった。いや、何もしないぞ! 話をするだけだ!

聽說昨晚那事後,卡奧爾是坐馬車去認識的朋友家換了衣服,馬上又回來。因為到朋友家是坐馬車,當亞希爾回到時她已先行回到家,已經上床睡了。

昨日あれから、カオルちゃんは馬車で知り合いの所へ行って着替え、すぐに帰ってきたそうな。知り合いの家までは馬車だったため、アシルが戻った時には既に先に帰ってきており、もうベッドにはいっていたとか。

不,不是,那不是我要問的重點!

いや、違う、聞きたいのはそこじゃない!

「那個,卡奧爾,關於昨晚的那件事……」

「あの、カオルちゃん、昨日のあれは……」

「啊,禮服是那位朋友幫我準備的……」

「あ、ドレスは、その知り合いが用意してくれて…」

「不,不是指那個!是說,那個治療卡爾文傷勢的力量是……」

「いや、そこでもなくて! あの、カルヴィンの怪我を治した力は……」

「哦,那是女神賜予的力量喔?」

「ああ、女神様から授かった力ですけど?」

這、這麼簡單就說出來……。

そ、そんな簡単に……。

亞希爾重重地跪倒在地。

がっくりと膝をつくアシル。

總之,亞希爾好不容易從卡奧爾那裡套出的故事大致如下。

結局、アシルがカオルから何とか聞き出した話は、次のようなものであった。

卡奧爾出身於遙遠的國家,某天被女神瑟蕾斯蒂娜所青睞、成為朋友,並被賦予了奇特的力量。

カオルは遠い国の出身であり、ある日、女神セレスティーヌ様に気に入られてお友達になり、不思議な力を授かった。

但她無法再留在故國。原因就請自行想像吧。

しかし国に居られなくなった。理由は察して欲しい。

來到這個國家後她過著普通生活,但心裡一直苦惱,覺得既然女神賜予了力量,不去用來拯救不幸之人好像太對不起它了。

この国に来て普通に暮らしていたが、せっかく女神様から授かった力を使わず、不幸になっている人を救おうとしないのは間違っているのではないかと思い悩んでいた。

她想著『如果力量被少數人知道,就會再次成為目標;但如果一次被所有人知道,誰也無法獨佔我了吧』。她認為沒有人會允許敵對派系獨占她的身軀。

そして、『力のことを一部の者に知られたら、また狙われる。でも、一度にみんなに知られたら、誰も自分を独占できなくなるのではないか』と考えた。誰も、敵対派閥がカオルの身柄を独占することなど許さないだろう、と。

因此,昨晚在大批貴族面前出現了絕佳的契機,她一時衝動就做了。對不起。

で、昨夜、大勢の貴族の前という格好の場が得られ、とっさにやっちゃいました。ごめんなさい。

「欸,那不是說她對塞德里克哥哥有興趣所以排在『交往申請儀式』的隊伍裡……?」

「え、それじゃ、セドリック兄さんに興味があって『交際申し込みの儀』の列に並んだわけじゃ……」

「『交往申請的儀式』?那是什麼?」

「『交際申し込みの儀』? 何ですか、それ?」

「哈、哈哈……沒、沒什麼,哈……呼」

「は、はは……。いや、何でもないよ、はは……、ハァ」

亞希爾無力地苦笑。

力なく笑うアシル。

「不、不對,接下來打算怎麼辦!會鬧得天翻地覆的!要怎麼向父上解釋……不,先說卡奧爾的安全才重要……」

「いや、そうじゃなくて、どうするつもりなんだよ、これから! 大騒ぎになるだろう! 父上にどう言って説明を…、いや、それよりも、カオルちゃんの身の安全を……」

焦急的亞希爾面前,卡奧爾臉色平靜地回答。

焦るアシルに、カオルは落ち着いた顔で答える。

「啊,關於昨晚的事,就算告訴別人一開始也很難讓人信服,所以不會在今天明天就馬上出事的吧。」

「ああ、昨夜のことは人に話しても最初はなかなか信じて貰えないでしょうから、今日明日にすぐにどうこう、ということはないでしょう。

「畢竟有那麼多貴族在場,幾天後上層肯定會有所行動,但到那時謠言已經廣為流傳,權力者想暗中處理也行不通了……」

まぁ、あれだけの人数の貴族がいましたから、数日も経てばさすがに上も動くでしょうけど、その頃には噂は充分に広がっていて、一部の権力者がこっそり、という訳には行かなくなっているかと…」

「上?」

「上?」

「是的,像是王宮之類的。」

「はい、王宮、とかですね」

「………」

「………」

「啊,對亞希爾先生的父親就說,『救了一名被人當作政治工具、因此逃來的他國少女,結果被她親近了』就好。再說『現在這個國家我才是唯一被信任的貴族』之類的。畢竟這也是真的。」

「あ、アシルさんのお父様には、『政治の道具にされそうになって逃げて来た他国の娘を助けたら、懐かれた』とでも言っておいて下さい。『今現在、信頼されているこの国の貴族は自分だけだ』とか。本当のことですしね。

大概不久上頭就會下令要召見我,屆時你可以把我告訴他們也沒關係。

多分、そのうち私を呼ぶようにと上から言ってくるでしょうから、その時になったら私のことを教えて戴いて構いません。

誰也不會想到我居然以平民身分在這種地方當幫手,至少在那之前應該不會那麼容易被發現。」

まさか私がこんなところで平民としてお手伝いさんをしているとは誰も思わないでしょうから、それまではそうそう見つかりはしないでしょう」

「卡奧爾,你到底……」

「カオルちゃん、君はいったい……」

「父親說要見我……」

「父上、お呼びだそうで……」

「別胡鬧!快,給我解釋清楚!把那個少女的一切都說出來,現在就!!」

「巫山戯るな! さぁ、説明して貰うぞ! あの少女に関することを全部喋れ、今すぐ!!」

亞希爾回到位於里奧塔爾子爵家的老宅時,被憤怒到極點的父親迎接。地點是在子爵的辦公室,長兄塞德里克也在場。

アシルが実家であるリオタール子爵邸に戻ると、怒り心頭の父親に迎えられた。場所は子爵の執務室。長兄のセドリックの姿もあった。

「昨晚那之後到底發生了什麼你可知道!幸好給塞德里克的『交往申請儀式』已經結束,才保住了派對表面的體面,但那之後鬧得多大!還有我被問到多少問題!!」

「昨夜、あれからどうなったと思っておる! 幸いにもセドリックへの『交際申し込みの儀』は済んでいたからパーティーとしての一応の体裁は保てたが、あの後、どれだけの騒ぎになったか! そして、私がどれだけ質問攻めにされたか!!」

平常溫和的父親此刻怒不可遏,亞希爾縮手縮腳。

いつもは温厚な父の怒りに怯むアシル。

「她是哪家的令嬢?和亞希爾殿有什麼關係?既然排在塞德里克殿的『交往申請儀式』,莫非就是那回事?那力量是什麼?那少女是女神瑟蕾斯蒂娜的使者嗎?她和里奧塔爾子爵家有何關係?」

「どこの令嬢か。アシル殿との関係は。セドリック殿の『交際申し込みの儀』に並んだということは、そういうことなのか。あの力は何か。あの少女は女神セレスティーヌ様の御使いなのか。少女とリオタール子爵家との関係は。

我不知道。我什麼都不知道。我要怎麼回答?但你以為那些興奮的人會因此罷休嗎?亞希爾,你為何一個人逃跑!!」

知らん。私は何も知らん。何を答えられる? だが、それで興奮した連中が納得すると思うか? アシル、なぜひとりで逃げ出した!!」

不,那是當然的,因為我不想那注意力都落在我身上,父親大人……。

いや、そりゃ、それが自分に向くのが嫌だったからに決まっています、父上……。

之後,亞希爾向父親概略如卡奧爾所說的那樣說明。

その後、アシルは父親に、概ねカオルに言われたとおりに説明。

子爵得知只有他的兒子贏得了那少女的信任,既喜悅又煩惱。

息子のみがあの少女の信頼を得ている、と知った子爵は、喜び、そして悩んだ。

女神寵愛的心腹、那位使者少女。若能與她結交就好。而且,如果,若是兒子與她……

女神様の寵愛を受けし愛し子、御使いの少女。親交を持てれば。そして、もし、もし息子と……。

然而,我們里奧塔爾家不過是一個小小的子爵家,怎能容許這種事發生?伯爵家、侯爵家,甚至公爵家或王族都會為了她蜂擁而至吧?在那樣的情況下,一個與少女關係親密的小小子爵家能平安無事嗎?

だがしかし、一介の子爵家に過ぎない我がリオタール家に、そんなことが許されるのか? 伯爵家や侯爵家、更には公爵家や王族すらも、彼女を求めて群がり寄るのでは? そんな中で、少女と親交の深い一介の子爵家が無事でいられるのだろうか。

被捲入爭端還算輕的,最糟會被當成眼中釘給剷除吧?

揉め事に巻き込まれる程度ならまだしも、邪魔な存在として叩き潰されるのでは?

但即便因恐懼而想撤手,昨晚的事也早已傳得沸沸揚揚。她和亞希爾關係良好,排在塞德里克的『交往申請儀式』,還為塞德里克與僕人施展了奇蹟之力。現在想隱瞞已太遲了……。

だがしかし、それを恐れて手を引くにも、既に昨夜のことはとっくに広まっているだろう。アシルと仲が良く、セドリックの『交際申し込みの儀』に並び、セドリックと使用人のために奇跡の力を行使したのだ。今更の話か……。

「明白了。亞希爾,你知道她在哪裡嗎?」

「分かった。アシル、彼女の居場所は知っているのか?」

「知道。我認為暫時不會被其他人找到。」

「はい。しばらくは他の者には見つからないと思います」

「好,有王宮的詔命就服從,並擔任仲介。其他貴族家的詢問與壓力全部置之不理。在那之前,保護她,與她加深交情。」

「よし、王宮からの勅命があれば従い、仲介役を務める。他の貴族家等からの問い合わせや圧力は全て無視だ。それまで、彼女を守り、親交を深めろ。

「去見她時要小心尾隨!」

会いに行く時には、尾行に気を付けろよ!」

「我知道了……」

「分かりました…」

「亞希爾,我有事要你轉告她」

「アシル、彼女に伝言を頼みたい」

一直靜觀並聽著話的塞德里克,忽然向亞希爾開口。

それまで静観して話を聞いていたセドリックが、突然アシルに話し掛けた。

「請你轉告卡奧爾小姐,我很榮幸接受交往的申請,請代為轉達。」

「彼女、カオル殿に、交際のお申し込み、喜んでお受け致します、とお伝えしてくれ」

哦,原來是這個,亞希爾有點想對兄長耍些小小的惡作劇。

あぁそれか、と、アシルは兄に少し意地悪をしたくなった。

「兄長,聽說卡奧爾並不知道那是交往的申請。她只是想和你與父親打聲招呼,並治癒卡爾文而已。她只是想向我父親與你打招呼,對你本人並沒有興趣。她說『現在這個國家裡,她信任的貴族只有亞希爾』呢!」

「兄さん、カオルちゃんは、あれが交際の申し込みだとは知らなかったそうだよ。ただ、兄さんと父上に挨拶して、カルヴィンを治癒したかっただけだって。僕の父親と兄に挨拶したかっただけで、兄さん本人には何の興味もない、って。『今現在、信頼しているこの国の貴族はアシルだけ』だってさ!」

「什、什麼……這……」

「なん…、だと………」

兄長塞德里克愣住了。

呆然とする、兄、セドリック。

塞德里克不是壞人,但總是自信滿滿、對弟弟擺大哥姿態,亞希爾一直想讓他降一點身段,這下心裡稍微痛快了些。

悪い人ではないけれど、いつも自信たっぷりで、弟には常に上から目線である兄を一度へこませてやりたいと思っていたアシルは、少しスッとした。

之後亞希爾趕緊回到工房,免得兄長回神又說什麼。

その後アシルは、兄が復活して何か言われる前にと、急いで工房に戻った。

不久之後,來自王宮的使者抵達了里奧塔爾子爵家。

王宮からの使者がリオタール子爵家に着いたのは、そのしばらく後のことであった。

就連卡奧爾也沒預料到,她之前戲弄性地給出的那三瓶藥水會在何處如何被使用,以及會產生什麼樣的影響。

さすがのカオルも、自分が以前戯れに与えた3本のポーションがどこでどのように使われ、それがどういう影響を及ぼしたか、ということまでは予想できなかった。

王宮的重要人物們幾個月前才親眼見證過『女神的奇蹟』,若聽聞昨晚之事立刻採取行動,這種反應是能夠理解的……。

王宮の主要人物たちが数ヶ月前に『女神の奇跡』を目の当たりにしたばかりであり、昨夜のことを聞いた瞬間に即座に動いた、などということは……。