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ポーション頼みで生き延びます!

17 商會主

「為、為什麼會是カオル醬……」

「ど、どうしてカオルちゃんが…」

ヨハン瞪大了眼睛。

眼を見開くヨハン。

「不、不過我想幫你女兒治病……」

「いや、娘さんの病気を治してあげようかな、と……」

「誒……那難道說,カオル醬是女神大人的使者……?」

「え…、それって、まさか、カオルちゃんが、女神様、の、御つか、い……」

果然是懂得資訊價值的商人,連應該還沒廣傳的傳言也抓到了。

さすが、情報の価値を知る商人。まだそうは広まっていないはずの噂をちゃんと掴んでいたようだ。

「嗯,大概就是那樣吧。」

「ま、そんなとこ」

ヨハン語塞,妻子和兒子一臉呆然。

絶句するヨハン。ぽかんとしている妻と息子。

カオル覺得算了,便摘下了面具。

もういいや、と、カオルは仮面を外した。

「把這個給她喝。」

「これを飲ませて」

ヨハン顫抖地接過カオル遞來的小瓶。

カオルが差し出した小さな瓶を、震える手で受け取るヨハン。

他小心翼翼地倒入,生怕灑出,讓床上的少女喝下。

溢さぬよう細心の注意を払い、ベッドに横たわる少女の口へと注ぎ込んでいく。

那張痛苦的臉逐漸平靜,臉頰泛起一抹紅,呼吸也變得輕鬆而穩定。

苦しげであった少女の顔がしだいに穏やかになり、その頬に僅かに赤みが差す。そして呼吸が楽そうに、安定したものとなった。

「喔……」

「「「おお……」」」

ヨハン夫婦、他們的兒子,還有引路的那名婦人都發出了聲音。

ヨハン夫婦とその息子、そして案内してくれた女性から声が漏れた。

她恢復了,大家這麼認為。

回復した。皆がそう思った。

「為什麼會把女神大人的祝福賜給我們這種人……」

「なぜ、私達などに女神様の祝福を……」

ヨハン顫聲問カオル。

震える声で、カオルに訊ねるヨハン。

「商人先生你對很多人有恩。我也知道,你在貧民區發放救濟之類的事。」

「商人さんには色々とお世話になったし。それに、知ってるよ。貧民区で炊き出しとかやってるって」

「喔,喔喔喔喔喔……」

「おお、おおおおおぉぉ………」

他哭了。

泣いた。

他以為自己至今所做的事,竟以女兒的生命回報到眼前。

己の今までの行為が、娘の命として返って来たのかと。

他還帶著害羞的口氣責怪幾句,但覺得女神大人似乎真的明白一切。

照れ隠しに毒づいたりもしたが、女神様は、ちゃんと分かっていて下さったのかと。

覺得是自己,自己堅持的信念救了那個女孩。

自分が、自分の信念が娘を救ったのかと。

「謝謝您,御使者大人……」

「ありがとうございます、御使い様…」

「才不,叫我カオル就好了,商人先生。就像之前那樣。」

「いやだなぁ、カオル、でいいですよ、商人さん。前のように」

「不過……啊,是啊,那樣比較好,確實。」

「しかし……、あぁ、そうですね、その方が良いでしょう、確かに」

不愧是精明的商人,理解得很快。

さすがやり手商人、理解が速い。

「那麼,供品要怎麼處理呢?」

「で、供物の方は、如何致しましょうか」

其實カオル會向被她治癒的人收取供品。

実はカオル、治した相手からは供物を貰っていた。

並不是向窮人敲詐錢財,而是接受感謝之意,像是廚房裡的一根蘿蔔、孩子做的木雕護身符那樣的物品。有對母女家真的一無所有,於是她以『補充治癒力』名義親昵地蹭了蹭小女孩,反而放下了約二十枚銀幣才離開。

別に、貧乏な者からお金を巻き上げている訳ではない。感謝の気持ちを受け取る、ということで、台所にあった大根1本とか、子供が作った木彫りのお守りとかを貰っているのだ。ある母娘のところでは、本当に何もなかったので、『癒しの力の補充』と称して幼女をスリスリし、逆に銀貨を20枚ほど置いて帰った。

不過這也是一種為未來面對貴族或有錢人做的準備。如果之前一切都是無償,到了有錢人面前卻突然轉為要錢,會讓人很難看。因此她採取了『由對方能付出的範圍內回贈感謝物』的方式。

しかしこれは、『いつか、貴族や金持ちを相手にする時のための仕込み』でもあったのだ。それまで無償であったものが、金持ち相手だと突然金品を要求、というのでは格好がつかない。そのため、『その者に出来る範囲で、感謝の品を渡す』というパターンにしたのであった。

「嗯~~…該怎麼辦才好呢……」

「う~ん…、どうしようかなぁ……。

「啊,對了!」

あ、そうだ!」

也許時機不錯,差不多就要開始需要了。

良いタイミングかも知れない。そろそろ必要になるだろう。

「可不可以給我一些衣服?能讓我去貴族那裡穿的那種……」

「何か、着るものを貰えませんか。貴族のところへ着て行けるような…」

那件舊衣服確實快撐不下去了。

さすがに、そろそろあのお古では厳しくなって来るだろう。

「哈哈,這個ヨハン・アビリ,動用アビリ商會的一切力量!!」

「ははっ、このヨハン・アビリ、アビリ商会の総力を挙げて!!」

「別別,沒必要那麼賣力啦!」

「いやいや、そこまで気合い入れなくていいですから!」

在隔間裡,叫那位帶路的年長婦人幫忙量身。

別室で、案内してくれた年配の女性に採寸して貰うことになった。

「拜託你了,アメリー!」

「頼んだぞ、アメリー!」

「是,縱使以此命相換也在所不惜!!」

「はっ、この命に代えましても!!」

不、真的不必把勁頭用到那麼誇張……

いや、だから、そこまで気合い入れなくても……。

之後那位商人又把語氣換回馬車時的樣子,真是的。

その後、商人さんは馬車の時のような口調に戻してくれた。やれやれ。

啊,差不多該記住名字了,嗯——ヨハン先生,對吧。

あ、そろそろ名前を覚えよう。え~と、ヨハンさん、ね。

造訪アビリ商會兩週後。

アビリ商会訪問から2週間後。

從早上開始,アシル的狀態就怪怪的。

朝から、アシルさんの様子がおかしい。

他總是偷偷看向カオル,又轉開目光,還嘆了口氣。

カオルの方をちらちら見ては、目を逸らせたり、溜め息を吐いたり。

『他是在愛上我了嗎?』

(これは、惚れられたか?)

カオル這麼想也不奇怪,對方明顯舉止怪異。

カオルがそう思うのも無理はない。明らかに挙動不審であった。

カオル的料理受到工房大家極力稱讚,還理解大家邋遢的生活。她對研究也有興趣,常常看著工作,沒有其他女性那種指指點點的態度。作為貧窮研究者的妻子,確實是無可挑剔的理想型,而且很可愛。

カオルは、料理は工房の皆から絶賛であったし、皆のだらしない生活状況にも理解がある。研究にも興味があるようで、よく作業を眺めている。他の女性のような批判がましい態度は全くないのである。確かに、貧乏研究者の嫁としては、これ以上ない理想の女性であった。可愛いし。

年齡方面再等個三年左右就好了。到時候還能以未婚妻的身分讓人照顧起居也很合適。

年齢など、あと3年ほど待てば良い。それまでも、婚約者として身の回りの世話をして貰えば良いのだし。

但在這裡其他人看來カオル像十一、十二歲,自己覺得十五歲,認為現在決定結婚對象還有點早。

しかし、カオルはここの者から見た外見11~12歳、本人認識15歳。まだ結婚相手を決めるには少し早いと思っている。

雖說アシル是貴族出身,但不能繼承爵位。一般會朝騎士或官僚發展,但他似乎沒那個意向。

アシルは貴族とは言え爵位は継げない。普通なら騎士か官僚あたりを目指すものだが、アシルにその気は無さそうだ。

雖然覺得アシル是好人,但作為一生共度的丈夫,總覺得有點……。

アシルは良い人だとは思う。しかし、夫として生涯を共にする相手としては、ちょっと………。

兩人開個小工坊,生很多孩子,那種小幸福也不壞,但總覺得還有更想做的事情……

ふたりで小さな技術工房を持って、子供をたくさんつくって、っていう小さな幸せも悪くはないけど、何か、もっとやりたいことが……。

「カオル醬,可以有點時間嗎……」

「カオルちゃん、ちょっといいかな…」

「是、是的!」

「は、はいっ!」

終於來了!

遂に来たぁ!

「其實有件事想拜託カオル醬。」

「じつは、カオルちゃんに頼みたいことがあるんだ」

「嗯……」

「はい…」

アシル一臉苦思的樣子。

思い詰めたような顔のアシル。

「カオル醬,可以、可以成為我的未婚妻嗎?」

「カオルちゃん、あの、その、僕の婚約者になってくれないかな?」

果然如預期~!

やっぱりぃ~!

カオル動搖了。身後拿著工具的布萊恩(16歲)和アルバン(19歲)掉了東西。

動揺するカオル。後ろで、手にしていた工具を取り落とす、ブライアン16歳とアルバン19歳。

咦,難道你們也?難道是走桃花運啦??

え、まさかあなたたちも? もしかして、モテ期到来??

「就一天而已!」

「1日だけ!」

沒錯啦~。

そうですよね~。

於是她要求道歉與說明。道歉是針對先讓人有期待又讓人失望的那件事。不是說我真的有期待!本來是打算拒絕的!

で、謝罪と説明を要求した。謝罪は、変に気を持たせておいてガッカリさせたことに対してである。いや、別に期待したわけじゃないし! 断るつもりだったし!

只是有點小小不服氣罷了。

ただ、何か少し悔しかっただけである。

根據アシル說法,十天後會舉辦他哥哥兼繼承人セドリック的生日宴,這也帶有替セドリック覓良緣的意味。

アシルの説明によると、10日後に、アシルの兄であり跡取りである長兄のセドリックの誕生パーティーが開かれるらしい。これは、セドリックの結婚相手を探すという意味合いのあるものだとか。

セドリック原本有從小定下的未婚妻,但兩年前病逝,如今終於走出傷痛,家裡覺得可以開始物色對象了。

セドリックには子供の頃からの婚約者がいたのだが、2年前に病で亡くなってしまい、ようやくその悲しみから抜け出したのでそろそろ、ということらしい。

最近不知為何從鄰國突然流行起「想嫁就嫁給子爵家的繼承人!」的風潮,這場宴會會吸引許多貴族和富商之女,甚至高階的伯爵家或侯爵家的三女、四女都可能出席。

最近、なぜか隣国から急に広まった『嫁に行くなら、子爵家の跡取りに!』という風潮で、このパーティーには貴族や裕福な商家の娘等、多くの令嬢が詰め掛けるという。格上の伯爵家、下手をすると侯爵家の三女、四女とかも来る可能性があるとか。

『為什麼會突然有那種流行……』

(どうして、突然そんなブームが……)

カオル忘了自己以前做過的事。

カオルは、自分のしでかしたことを忘れていた。

アシル的父親抱持著如果運氣好也許能為アシル找到男爵家三女或商家千金之類的期待,因而命令他務必出席。(聽說次男已經訂婚了。)

そしてアシルの父は、もし運が良ければアシルにも男爵家の三女とか商家の娘とかの相手が見つかるかも知れないとの期待を抱き、アシルに必ず出席するよう厳命したらしい。(次男は既に婚約済みらしい。)

アシル若整理儀容、穿上體面的衣服,確實也有不錯的外表,說不定不是不可能。對於平民商家來說,能讓家族沾上貴族血脈,成為貴族親戚,意義重大。

アシルも、きちんと身嗜みを整えて立派な服を着れば、中々の見栄えではあるのだ、あながち無理とも言えない。平民である商家の者にとっては、自分の家系に貴族の血がはいり、貴族の親族になれるという意味は大きいのである。

雖然以前被允許自由,但在父母開始擔心下,アシル這次看來也無法拒絕出席。

今まで自由にさせてきて貰ったが、さすがにそろそろ心配になってきたらしい両親の指示に、アシルも、今回はさすがに出席を断れそうにない。

他依然熱愛研究,現在不想結婚。結婚後短期內研究肯定會荒廢,這點他很清楚。

しかし、まだまだ研究が楽しくて、今はまだ結婚する気はない。結婚などすれば当分は研究どころではなくなるのは分かり切っている。

…所以,就輪到カオル出場了。

…そこで、カオルの出番である。

「拜託了,就在宴會那天假裝成我的未婚妻吧!就靠那樣過關!」

「お願いだ、パーティーの時だけ、婚約者の振りをしてくれ! それで、この危機を乗り越える!」

カオル無奈地翻白眼。

呆れるカオル。

「可是我只是平民啊……」

「でも、平民ですよ、私…」

「我也沒好到哪去,當官的小貴族三男而已。而且,如果是カオル醬,父母絕對不會反對的!」

「僕も大して変わらないよ、下級貴族の三男なんて…。それに、カオルちゃんなら両親も文句は言わないよ、絶対!」

「欸~」

「え~」

「拜託!就算失敗我也不會有怨言的!請你幫幫我!!」

「お願い! 失敗しても文句は言わないから! 助けると思って!!」

經過一陣互相拉扯的爭執後,最後軟掉的カオル答應幫忙了。

しばらく押し問答が続いたが、結局、根負けしたカオルが頼みをきくこととなった。

カオル拒絕了アシル說會準備一套禮服的提議,說她已經有著落。

カオルは、ドレス一式は用意すると言うアシルの申し出を断った。ドレスにはアテがある、と言って。

アシル帶著疑惑的表情,但在カオル發誓絕不會放他鴿子、向女神發誓後,才總算相信。

アシルは不思議そうな顔をしたが、絶対にすっぽかしはしない、女神様に誓って、というカオルの言葉に、ようやく納得してくれた。

並且,カオル提出一個條件:不要說是未婚妻,而是說她是アシル目前在追求的女子。

そして、カオルはひとつの条件を付けた。それは、『婚約者ではなく、アシルが現在アプローチ中の女性、ということにして欲しい』ということであった。

若傳成未婚妻之類的,將來找對象可能會受影響,會被標籤成被退婚的女人之類。

いや、婚約者とか広まったら、後々の婚活に影響するかも知れないから。婚約破棄された女、とかになっちゃうと。

這是極重要的一點,絕對不能讓步!

超重要なことなので、ここは絶対に譲れない!

アシル露出有點失望的表情,但也說「也是啊」,然後同意了。

アシルは、何か、少しがっかりしたような顔をしたが、そうだよね、と言って了承してくれた。

接下來他會聯絡家裡,準備邀請函。

あとは、実家に手配して招待状を用意してくれるらしい。

嗯,大概這就是我一直在等,那個遲早會到來的「機會」。

うん、多分これが、いつか訪れるだろうと私が待っていた、『機会』だろう。

好,出發吧!!

よし、討って出る!!

カオル問了アシル關於宴會的各種事,還有リオタール家、兄長セドリック、僕從、子爵家的逸事,幾乎什麼都問了。

カオルは、アシルにパーティーのことについて色々と質問した。また、リオタール家のこと、兄セドリックのこと、使用人のこと、子爵家に関わるエピソード、もう何でも聞いた。

要擬定作戰就需要情報。

作戦を立てるには、情報が必要である。

「你好,ヨハン先生在嗎?」

「こんにちは。ヨハンさん、おられますか」

店員被一個直呼商會主姓名的少女嚇到,カオル對他說。

商会主を名前呼びする少女に驚く店員に、カオルは告げる。

「可以請您告訴ヨハン先生,カオル來了嗎?」

「ヨハンさんに、カオルが来た、とお伝え願えませんか」

店員莫名無法反駁這個打扮像下僕的少女的話,便前去向商會主轉告。若是店主叫他趕人就去趕,但他覺得不應該憑自己的判斷就那麼做。作為商人,直覺是要被重視的。

どこかの下働きのような格好の少女の言葉になぜか逆らうことが出来ず、店員は商会主に伝言を伝えるべく奥へと向かった。商店主が追い払うように言ったならば追い払えば良いのだ。ただ、自分の判断でそうしてはいけないような気がした。商売人にとって、カンは大事にすべきことである。

「你來得真好,カオル醬!進來裡面吧,要不要喝茶、吃點心?」

「よく来てくれたね、カオルちゃん! さ、奥へおいで。お茶とお菓子でもどうだい!」

太好了,語氣正常。

良かった、口調は普通だ。

在放心的カオル背後,店員也鬆了口氣,慶幸自己的直覺是對的。

安心するカオルの後ろで、店員もまた安心していた。良かった、自分のカンは正しかった、と。

「嗯,禮服、鞋子和其他一應用品都準備好了。那麼,終於要上場了嗎?」

「うん、ドレスと靴、その他一通りの用意は出来てるよ。で、いよいよかい?」

不愧是ヨハン先生,眼力真好。

さすがヨハンさん。察しがいい。

「我會參加九日後子爵家的宴會。請讓我在這裡換衣服。另外也拜託準備馬車可以嗎?」

「9日後の子爵家のパーティーに出ます。ここで着替えさせて下さい。それと、馬車の用意をお願いできますか」

「交給我吧!而且聽起來有趣我也想去,當然會坐另一輛馬車裝作不認識。」

「任せてくれ! あと、面白そうだから私も行くよ。勿論、別の馬車で知らない振りをして、だけどね」

欸~

え~

「可是,邀請函……」

「でも、招待状は……」

「你說什麼呢?我是大店的商會主,而且家有適婚年齡的女兒,伯爵家也會發邀請的。就算對方客氣沒寄邀請函,只要說想出席,家令那一類的人就會飛來送邀請函。」

「何を言ってるのかな? 私は大店の商会主で、しかも年頃の娘を持つ身だよ、伯爵家からでも招待が来るよ。もし向こうが遠慮して招待状を寄越さなかったとしても、出たいと言えば家令あたりが招待状を持って飛んでくるさ。

幸好多虧御使者,女兒也痊癒了,是個重返社交界的好機會。

幸い、御使い様のおかげで娘の病も完治したことだしね。社交界に復帰する良い機会だ。

「說到九日後,就是リオタール家的生日宴會了吧。」

9日後、と言えば、リオタール家の誕生パーティーだね」

果然是商會主。

さすが、商会主。

「啊,飾品那類的我們這邊會準備,所以不需要。」

「あ、アクセサリーの類はこっちで用意するので不要です」

「欸?」

「え?」